JP2001226369A - セスキテルペノイド化合物及びそれを含む医薬 - Google Patents

セスキテルペノイド化合物及びそれを含む医薬

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、薬剤耐性原虫、特にリーシュマニ
ア原虫に対して有効な、医薬として有用な化合物を提供
することをその課題とする。 【解決手段】 下記式I 【化1】 で示されるセスキテルペノイド化合物又はその誘導体を
用いることにより解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲルマクラノリド
型又はグアイアノリド型セスキテルペノイド化合物及び
それを含む医薬、特に抗原虫薬に関する。
【0002】
【従来の技術】原虫による感染症に対する化学療法剤
は、古くはマラリアのキニーネに始まり多くの薬剤が開
発されてきた。しかし、原虫が薬剤耐性を獲得するたび
に新たな特効薬が求められてきた。特に、マラリアでは
原虫の薬剤耐性の獲得は深刻な問題となっている。
【0003】リーシュマニア症は、リーシュマニア原虫
(Leishmania原虫)により引き起こされる南米を含む熱
帯地方特有の寄生虫病で、WHO指定の六大熱帯病の一
つである。アフリカ、中近東、中南米及びアジアで総患
者数およそ1200万人であり、毎年40万人が感染す
る。感染経路は、吸血性昆虫である、サシチョウバエ体
内のリーシュマニア原虫が吸血時に傷口から侵入して感
染が成立する。原虫は、マクロファージに寄生し、内臓
型、皮膚型及び粘膜皮膚型の病態を呈する。特に、内臓
型は重篤な場合には死に至る危険な病態である。リーシ
ュマニア原虫は多様性に富んでおり、免疫学的な見地か
らしても、似たような病態でも地域により抗原性に差が
あるため、このことがワクチン開発を困難にしており、
化学療法の必要性が高い。現在、治療に用いられている
五価のアンチモン剤は、高価な上に副作用が強く、また
耐性を獲得した原虫もおり、それに代わる新たな安価で
副作用の少ない特効薬の開発が望まれている。
【0004】リーシュマニア原虫には、Leishmania do
novani、L. tropica、L.mexicana及びL. brazilien
sisの4つの群(complex)があり、それぞれによって発
生する病態は異なるが、基本的には原虫がそれぞれの臓
器、局所のマクロファージに寄生することが原因とな
る。内臓リーシュマニアは、L.donovaniが肝臓、脾臓、
骨髄などのマクロファージ、細網内皮系細胞に寄生する
ことで引き起こされる。主症状は、肝臓、脾臓の肥大、
貧血、白血球の減少、発熱、リンパ節腫脹である。皮膚
リーシュマニアは旧世界型と新世界型に分けられる。旧
世界皮膚リーシュマニアは、L.tropicaにより引き起こ
されるもので、新世界皮膚リーシュマニアは、L.mexica
naによるものである。いずれも皮膚のマクロファージに
寄生し皮膚潰瘍を形成する。L.braziliensisは、粘膜と
皮膚に病変を作る粘膜皮膚リーシュマニアを引き起こす
が、皮膚リーシュマニアを引き起こすものもある。
【0005】現在、リーシュマニア症の治療には五価の
アンチモン剤(商標名ペントスタム:Pentostam、グル
カンチム:Glucantime)が第一選択の薬剤として用いら
れており、それらが有効でない場合、ペンタミジン(Pe
ntamidine)、アンフォテリシンB(Amphotericin
B)等が用いられるが、効力の点ではアンチモン剤に及
ばない。しかし、これら薬剤は強い副作用を示すことが
あり、使用に関しては医師の注意が必要である。また、
アンチモン剤は高価なことも問題点として有している。
このようなことから新たな安価で安全な治療薬の開発が
望まれている。
【0006】ところで、南米産の植物は、多くのものが
民間薬的に利用されているものの、成分や活性の関係等
については不明な部分が多い。中南米に分布するキク科
の植物であるElephantopus mollis H.B.K.(現
地名 リンガ・デ・ヴァカ)は、現地では煎剤として強
壮、発汗、咳止め、気管支炎、腎臓結石に用いられてお
り、皮膚病、象皮病にはハップ剤として用いられてい
る。
【0007】下記式1〜4
【化23】
【0008】
【化24】
【0009】
【化25】
【0010】
【化26】
【0011】等で示されるセスキテルペノイド化合物
が、Elephantopus属から得られたと報告されている。こ
の中の式1及び2で示される化合物等は、抗腫瘍活性を
示すことが報告されている。(S.Kupchan et al,J.
Am. Chem. Soc.,第88巻,第3674ページ(196
6年)、P.P.But et al,Plant.Med.,第62巻,第4
74ページ(1996年),J.Jakupovic et al,Phytoch
emistry,第26巻,第1467ページ(1987年),K.H.
Lee et al,J.Chem.Soc.Chem.Comm.,第476ページ
(1973年)、A.T.McPhail, et al, Tetrahedron L
ett., 第2739ページ(1974年)、W.H.Watson, e
t al, Acta Crystallogr., Sect.B,第38巻,第5
11ページ(1982年)、Haruna, M. et al,J.Na
t.Prod.,第48巻,第93ページ(1985年)、Zhang,
D. et al,Phytochemistry, 第25巻,第899ペ
ージ(1987年)、T.Kurokawa et al, Tetrahedron
Lett.,第2863ページ(1970年)、S.Banerjee et
al,Planta Medica,第29ページ(1986年)、T.R.Go
vindachari et al,Indian J. Chem., 第10巻,第
272ページ(1972年)、第8巻,第762ページ(19
70年)、K.H.Lee etal,J. Pharm. Sci.,第64巻,
第1077ページ(1975年)、S.Kupchan etal,J.Me
d.Chem.,第14巻,第1147ページ(1971年),K.H.
Lee et al,J.Pharm.Sci.,第68巻,第1050ペー
ジ(1980年)、K.H.Lee et al,J.Pharm.Sci.,第64
巻,第1572ページ(1975年)、T.Hayashi et a
l,Phytochemistry,第26巻,第1065ページ(1987
年)、T.Hayashi et al,J.Nat.Prod.,第62巻,第3
02ページ(1999年)、M.I.Ybarra et al,Phytoch
emistry,第29巻,第2020ページ(1990年)、P.P-
Y But et al,Phytochemistry,第44巻,第113ペ
ージ(1997年)、Phytochemistry,第21巻,第117
3ページ(1982年)、A.T.McPhail, et al, J.Che
m.Soc.,Perkin Trans.,第2巻、第1313ページ(19
72年)、F.Bohmann et al,Phytochemistry,第20
巻,第263ページ(1981年)、L.B.de Silva et a
l,Phytochemistry,第21巻,第1173ページ(1982
年))。しかしながら、これらの化合物に関して、抗原
虫活性は知られていない。
【0012】さらに、下記式8
【化27】
【0013】の化合物等についての報告もされている
(W.Vichnewski, et al,Phytochemistry, 第15
巻,第1775ページ(1976年)、第21巻,第464
ページ(1982年)、P.K.Chawdhury, et al,J.Org.
Chem., 第45巻,第4993ページ(1980年)、W.He
rz. et al,J.Org.Chem., 第47巻,第2798ペ
ージ(1982年))が、これらについても抗原虫活性は知
られていない。関連する化合物についても、報告されて
いるものの(Planta Medica,第58巻,第474ペー
ジ(1992年))、これらの抗原虫活性は知られていな
い。
【0014】Eremanths Goyazensisから得られ、その
殺住血吸虫作用に寄与しているゴイヤゼンソライド(Go
yazensolide)に関して報告されているだけである(W.V
ichnewski. et al,Phytochemistry, 第15巻,第
191ページ(1976年))。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】原虫による感染症に対
する化学療法の適用において、原虫の薬剤耐性獲得とい
う問題は最も深刻なものといえる。例えば、熱帯熱マラ
リアの薬剤耐性問題はその典型的な例といえる。今まで
にいくつかの治療薬が開発されてきてはいるが、原虫は
それに対して耐性を獲得していまだに全世界にその感染
症が蔓延している。本発明は、薬剤耐性原虫、特にリー
シュマニア原虫に対して有効な、医薬として有用な化合
物を提供することをその課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式I
【化28】
【0017】[式中、−X−、−Y−及び−A−は、単
結合又は二重結合を表わし、R1は、H、OH、C2位
若しくはC4位の炭素原子との−O−結合又はC10位
炭素原子との単結合を表わし、R2は、メチル基又はメ
チレン基を表わし、R3は、H、OH又は=Oを表わ
し、R4は、メチル基又はメチレン基を表わし、R5は、
メチル基を表わす。また、R3及びR4は、一緒になって
−O−CO−を表わすことができる。]、下記式II
【0018】
【化29】
【0019】[式中、−X−、−Y−、−Z−及び−A
−は、単結合又は二重結合を表わし、R6は、存在しな
いか又はOHを表わし、R7は、メチル基又はメチレン
基を表わし、R8は、OH又は=Oを表わし、R9は、メ
チル基又はメチレン基を表わし、R10は、メチル基を表
わす。]、又は下記式IIIa
【0020】
【化30】
【0021】[式中、R11は、メチル基又はメチレン基
を表わす。]で示されるセスキテルペノイド化合物又は
その誘導体(ただし、式Iで示される化合物又はその誘
導体の中、−X−及び−Y−が、二重結合、−A−が単
結合を表わし、R2、R4及びR5がメチル基、R3が=O
を表わし、R1がOH、アセチルオキシ基又はp−Br
−ベンゼンスルホニルオキシ基表わす化合物、−X−
が、二重結合、−Y−及び−A−が、単結合を表わし、
1がC4位炭素原子との−O−結合、R2及びR5がメ
チル基を表わし、そして、R3がOHを表わし、かつR4
がメチル基を表わす化合物、又はR3及びR4が一緒にな
って−O−C(O)−又はそのメチル若しくはエチルア
セタール誘導体を表わす化合物、−X−及び−A−が、
二重結合、−Y−が、単結合を表わし、R1がH、R2
びR5がメチル基を表わし、R3及びR4が一緒になって
−O−C(O)−を表わす化合物、及び−X−及び−Y
−が、二重結合、−A−が単結合を表わし、R1がC2
位炭素原子との−O−結合、R2、R4及びR5がメチル
基を表わし、R3がOH、メトキシル基又はエトキシル
基を表わす化合物は除く。)、下記式I
【0022】
【化31】
【0023】[式中、−X−、−Y−及び−A−は、単
結合又は二重結合を表わし、R1は、H、OH、C2位
若しくはC4位の炭素原子との−O−結合又はC10位
炭素原子との単結合を表わし、R2は、メチル基又はメ
チレン基を表わし、R3は、H、OH又は=Oを表わ
し、R4は、メチル基又はメチレン基を表わし、R5は、
メチル基を表わす。また、R3及びR4は、一緒になって
−O−CO−を表わすことができる。]、下記式II
【0024】
【化32】
【0025】[式中、−X−、−Y−、−Z−及び−A
−は、単結合又は二重結合を表わし、R6は、存在しな
いか又はOHを表わし、R7は、メチル基又はメチレン
基を表わし、R8は、OH又は=Oを表わし、R9は、メ
チル基又はメチレン基を表わし、R10は、メチル基を表
わす。]、又は下記式III
【0026】
【化33】
【0027】[式中、−A−は、単結合又は二重結合を
表わし、R11は、メチル基又はメチレン基を表わし、R
12は、メチル基を表わす。]で示されるセスキテルペノ
イド化合物又はその誘導体(ただし、式Iで示される化
合物の中、−X−及び−Y−が、二重結合、−A−が単
結合を表わし、R2、R4及びR5がメチル基、R3が=O
を表わし、R1がOH、アセチルオキシ基又はp−Br
−ベンゼンスルホニルオキシ基表わす化合物、−X−
が、二重結合、−Y−及び−A−が、単結合を表わし、
1がC4位炭素原子との−O−結合、R2及びR5がメ
チル基を表わし、そして、R3がOHを表わし、かつR4
がメチル基を表わす化合物、又はR3及びR4が一緒にな
って−O−C(O)−又はそのメチル若しくはエチルア
セタール誘導体を表わす化合物、及び−X−及び−A−
が、二重結合、−Y−が、単結合を表わし、R1がH、
2及びR5がメチル基を表わし、R3及びR4が一緒にな
って−O−C(O)−を表わす化合物を除く。)、を含
む医薬、及び、下記式I
【0028】
【化34】
【0029】[式中、−X−、−Y−及び−A−は、単
結合又は二重結合を表わし、R1は、H、OH、C2位
若しくはC4位の炭素原子との−O−結合又はC10位
炭素原子との単結合を表わし、R2は、メチル基又はメ
チレン基を表わし、R3は、H、OH又は=Oを表わ
し、R4は、メチル基又はメチレン基を表わし、R5は、
メチル基を表わす。また、R3及びR4は、一緒になって
−O−CO−を表わすことができる。]、下記式II
【0030】
【化35】
【0031】[式中、−X−、−Y−、−Z−及び−A
−は、単結合又は二重結合を表わし、R6は、存在しな
いか又はOHを表わし、R7は、メチル基又はメチレン
基を表わし、R8は、OH又は=Oを表わし、R9は、メ
チル基又はメチレン基を表わし、R10は、メチル基を表
わす。]、又は下記式III
【0032】
【化36】
【0033】[式中、−A−は、単結合又は二重結合を
表わし、R11は、メチル基又はメチレン基を表わし、R
12は、メチル基を表わす。]で示されるセスキテルペノ
イド化合物又はその誘導体の抗原虫薬用途、すなわち、
このセスキテルペノイド化合物又はその誘導体を含む抗
原虫薬、このセスキテルペノイド化合物又はその誘導体
の抗原虫薬製造のための使用或いはこのセスキテルペノ
イド化合物又はその誘導体を用いる原虫感染症の治療方
法に関する。
【0034】また、本発明は、下記式5、式6又は式7
【化37】
【0035】
【化38】
【0036】
【化39】
【0037】で示される化合物又はその誘導体、さら
に、下記式5、式6又は式7
【化40】
【0038】
【化41】
【0039】
【化42】
【0040】で示される化合物又はその誘導体を含む医
薬、及び下記式1〜7
【化43】
【0041】
【化44】
【0042】
【化45】
【0043】
【化46】
【0044】
【化47】
【0045】
【化48】
【0046】
【化49】
【0047】のいずれか1つの式で示される化合物又は
その誘導体の抗原虫薬用途、すなわち、この化合物又は
その誘導体を含む抗原虫薬、この化合物又はその誘導体
の抗原虫薬製造のための使用或いはこの化合物又はその
誘導体を用いる原虫感染症の治療方法、に関する。
【0048】本発明のセスキテルペノイド化合物は、そ
の化学構造式から理解できるように、次の式A
【化50】
【0049】で示される基本的骨格を特徴的に有してい
る。本発明の抗原虫作用を有する具体的化合物として、
前記式1〜7で示される化合物の他に、次の式8、式8
−1、式9及び式9−1で示される化合物を挙げること
ができる。
【0050】
【化51】
【0051】
【化52】
【0052】
【化53】
【0053】
【化54】
【0054】本発明のセスキテルペノイド化合物の誘導
体として、水酸基及びカルボニル基における誘導体を挙
げることができる。式1で示される化合物の誘導体とし
ては、水酸基及びカルボニル基における誘導体、式2及
び式3で示される化合物の誘導体としては、ラクトン環
のカルボニル基のアセタール誘導体を挙げることができ
る。
【0055】式5で示される化合物の誘導体としては、
水酸基における誘導体、式6で示される化合物の誘導体
としては、2位のカルボニル基における誘導体、式7で
示される化合物の誘導体としては、水酸基及び2位のカ
ルボニル基における誘導体を挙げることができる。水酸
基の誘導体としては、アルコキシル基、アシルオキシ
基、シリロキシル基等を挙げることができる。
【0056】本発明において、アルコキシル基として
は、例えば、メトキシル基、エトキシル基、プロピロキ
シル基、ブチロキシル基等を挙げることができる。アシ
ルオキシ基としては、アセチルオキシ基、プロピオニル
オキシ基、ブチリルオキシ基、バレリルオキシ基等のア
ルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のア
リールカルボニルオキシ基を挙げることができる。シリ
ロキシル基としては、トリメチルシリルオキシル基を例
示することができる。カルボニル基における誘導体とし
て、アセタール、ヒドラゾン又はオキシムを挙げること
ができる。
【0057】例えば、アセタール誘導体として、次の式
10
【化55】
【0058】で示される化合物を挙げることができる。
この式10で示される化合物は、T.Hayashi,J.Koyama、
A.T.McPhail,K−H.Lee,Phytochemistry,第26巻、第1
065〜1068ページ(1987年)に示されている方
法、又はそれに準じた方法によって得ることができる。
【0059】式I〜III(式IIIa)で示される本発明に
関するセスキテルペノイド化合物又はその誘導体は、植
物、例えば、キク科植物から抽出し精製分離することに
より得るか、又は植物から抽出分離した化合物から製造
する等により得ることができる。前記したとおり、式1
〜4又は式8で示されるセスキテルペノイド化合物等は
公知である。抽出する植物としては、Elephantopus属又
はHelianthus属、Calea属、Vanillosmopsis属の植物を
挙げることができる。
【0060】式1〜7で示されるセスキテルペノイド化
合物は、ペルー産のキク科植物Elephantopus mollis
H.B.K.(現地名 リンガ・デ・ヴァカ)から、抽
出し精製分離することにより得ることができる。分離精
製手段としては、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー、ゲルろ過カラムクロマトグラフィー、高速液体クロ
マトグラフィー等を用いることができる。式III(III
a)で示されるセスキテルペノイド化合物又はその誘導
体は、次のようにして製造することができる。
【0061】式8及び式8−1で示される化合物は、下
記式8−2
【化56】
【0062】で示される化合物から製造することができ
る。例えば、式8−2で示される化合物のC−5位にあ
るヒドロキシメチル基は、ヨウ素化した後、水素化トリ
ブチルスズ等の金属試薬を用いて、メチル基に誘導し
て、式8の化合物を製造することができる。4位の二重
結合は接触水素化によって還元することができ、これに
よって、式8−1の化合物を製造できる。
【0063】ヨウ素化は、P.J.Garegg, B.Samuelsson,
J.Chem.Soc. Chem.Commun.,第978ページ(1979年)
に示されている方法又はそれに準じた方法により行なう
ことができる。さらに、ヨウ化メチル基をメチル基に変
換するには、例えば、S.J.Cristol, R.M.Sequeira, C.
H.DePuy, J.Am.Chem.Soc., 第87巻、第4007ページ
(1965年)、G.Cardillo, M.Orena, S.Sandri, C.Tomas
ini, J.Org.Chem.,第49巻、第3951ページ(1984
年)に示されている方法又はそれに準じた方法により行
なうことができる。
【0064】また、式8の化合物は、例えば、W.F.Bruc
e, J.O.Ralls, Org. Synth., Coll.Vol., II, 第19
1ページ(1943年)に示されている方法又はそれに準
じた方法により式8−1で示される化合物に誘導するこ
とができる。原料として用いる式8−2で示される化合
物は、W.Vichnewski,S.J.Sarti,B.Gilbert, W.Herz,Ph
ytochemistry,第15巻,第191ページ(1966年)、
W.Herz,G.Hogenauer, J.Org.Chem.,第27巻,第90
5ページ(1962年)に示されている方法、又はそれに準
じた方法によりキク科植物からの抽出により得ることが
できる。
【0065】植物からの抽出精製は、次のような公知の
方法で行なうことができる。原料植物の全草又は地上部
等を適当な時期に採取して、空気乾燥等の乾燥工程を行
なった後抽出原料とする。植物の搾汁液を、抽出原料と
して用いることもできる。上記の乾燥した植物体からの
セスキテルペノイド化合物の抽出は、公知の手法で行な
うことができる。抽出原料を、そのままで、又は粉砕も
しくは細断した後、溶媒を用いて抽出する。抽出は、バ
ッチ式又は連続式で行なうことができる。抽出溶媒は、
ジクロロメタン、クロロホルム、ヘキサン等の有機溶媒
を用いることができる。抽出は、通常、室温で行なう。
【0066】上記の手法により得た粗抽出液から、セス
キテルペノイドを精製分離する。粗抽出液は、精製分離
の前に不溶性残査を濾過や遠心分離等により除去するこ
ともできる。抽出液から溶媒を留去して、濃縮エキスを
得、それを精製分離する。精製分離方法は、公知の精製
分離方法を用いることができ、シリカゲル又は活性炭カ
ラムクロマトグラフィー、ゲルろ過カラムクロマトグラ
フィー、液体クロマトグラフィーによる精製を繰り返し
行う。これらの精製方法は単独で又は組み合わせて行う
ことができる。
【0067】アルコキシル誘導体は、ハロンゲン化アル
キルのような公知のアルキル化剤によってアルキル化す
ることにより製造することができる。例えば、メトキシ
ル誘導体は、ヨウ化メチルを用いて、N.Finch, J.Fit
t, I.H.S.Hsu, J.Org.Chem.,第40巻,第206ペー
ジ(1975年)等に記載されている方法又はそれに準じた
方法によって製造することができる。
【0068】アシルオキシ誘導体は、酸無水物や酸クロ
リドのような公知のアシル化剤によってアシル化するこ
とにより製造することができる。無水酢酸を用いたアセ
トキシル誘導体の製造方法としては、H.Weber, H.G.Kh
orana, J.Mol.Biol., 第72巻,第219ページ(19
72年)等に記載されている方法又はそれに準じた方法を
用いることができる。
【0069】シリロキシル誘導体は、トリアルキルシリ
ルクロリドのような公知のシリロキシル化剤を用いてシ
リロキシル化することにより製造することができる。ト
リエチルシリルクロリドを用いたトリエチルシリロキシ
ル誘導体の製造方法としては、E.J.Corey, H.Cho, C.
Rucker, D.H.Hua, Tetrahedron Lett.,第22巻,第
3455ページ(1981年)等に記載されている方法又は
それに準じた方法を挙げることができる。
【0070】アセタール誘導体は、エチレングリコール
等を用いて、C.H.Heasthcock, R.Ratcliffe, J.Am.Ch
em.Soc., 第93巻,第1746ページ(1971年)等に
記載されている方法又はその方法に準じて製造すること
ができる。ヒドラゾン誘導体は、G.R.Newkome, D.L.Fi
shel, Org.Synth., 第50巻,第102ページ(1970
年)等に記載されている方法又はそれに準じた方法によ
り製造することができる。
【0071】オキシム誘導体は、R.V.Stevens, F.C.A.
Gaeta, D.S.Lawrence, J.Am.Chem.Soc., 第105
巻,第7713ページ(1983年)等に記載されている方
法又はそれに準じた方法によって製造することができ
る。本発明のセスキテルペノイド化合物又はその誘導体
は、抗原虫活性を有し、特に、優れた抗リーシュマニア
活性を有する。したがって、これらの化合物は、抗原虫
薬として使用することができる。毒性の面でも大きな問
題はないと考えられる。
【0072】本発明医薬は、経口投与、非経口投与する
ことができ、それぞれに適した医薬製剤の形態とするこ
とができる。医薬製剤としては、経口投与の場合、錠
剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、乳濁剤、溶液
剤、シロップ剤、エリキシル剤として適用することがで
きる。錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤の場合、
賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、安定化剤、溶解補助
剤等の添加剤を含有させることができる。乳濁剤、溶液
剤、シロップ剤、エリキシル剤の場合、補助剤に他に防
腐剤等の添加剤を含有させることができる。
【0073】非経口投与の場合、注射剤、軟膏剤、硬膏
剤、パップ剤、リニメント剤、ローション剤、坐剤等と
して適用することができる。注射剤としては、添加剤と
して、安定剤、溶解補助剤、けん濁化剤、乳化剤、緩衝
剤、保存剤又はその他の適当な添加剤を含有させてもよ
い。また、用時溶解剤として用いる場合には、賦形剤を
含有させてもよい。溶剤として、水性注射剤には、例え
ば、注射用蒸留水、生理食塩水、リンゲル液を含有させ
ることができる。非水性注射剤には、例えば、植物油等
を含有させることができる。
【0074】軟膏剤、硬膏剤、坐剤には、適当な基剤を
用いることができる。パップ剤、リニメント剤、ローシ
ョン剤には、保存剤、芳香剤が添加されてもよい。リニ
メント剤には、水、エタノール、脂肪油、グリセリン、
石けん、乳化剤、けん濁化剤又はその他の適当な添加剤
を添加することができる。ローション剤には、適当な溶
剤、乳化剤、けん濁化剤等を水性の液体に加え添加して
もよい。パップ剤には、適当な精油成分を加えることが
できる。
【0075】投与量は、病態、年齢、体重、適用方法に
より異なるが、通常、経口投与の場合、成人一人当たり
一回1mg〜1000mgの範囲で1日に1回又は数回投与
する。ただし、投与量はその患者の状況によって異な
り、その量は、この範囲にとどまらない。
【0076】
【発明の実施の形態】[実施例1]乾燥したElephantopus
mollis200gをジクロロメタン3Lで抽出した。抽
出液を減圧下で溶媒留去し、濃縮エキスを得た。得られ
た濃縮エキスをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒クロロホルム−酢酸エチル混合溶媒)、セフ
ァデックスLH−20(商標、ファルマシアファインケ
ミカルズ)を用いたゲルろ過カラムクロマトグラフィー
(展開溶媒メタノール)、アクアシル(商標、センシュ
ー科学)を用いる高速液体クロマトグラフィー(展開溶
媒クロロホルム−酢酸エチル混合溶媒)により精製し
た。それぞれ、前記式1〜7で示されるゲルマクラン及
びグアイアン型セスキテルペノイド化合物である化合物
1〜7を得た。化合物1〜7の物性及び1H−NMRの
化学シフト値を表1に示す。記号について、sはシング
レット、dはダブレット、ddはダブルダブレット、d
ddはダブルダブルダブレット、tはトリプレット、m
はマルチプレット、Jはカップリング定数、Hzはヘル
ツをそれぞれ表わす。
【0077】
【表1】
【0078】[実施例2] 式10の化合物の製造 Elephantopus tomentosusの乾燥地上部600gを粉砕
して粉末にし、クロロホルム4Lで室温にて抽出する。
ろ過後得られた抽出液を濃縮し、粗抽出物を得る。ここ
で得られた粗抽出物にメタノール2.4L、ヘキサン1
0L、水800mLを加え、よく振とうする。水層を分取
しそれをヘキサンで洗浄する。この水層を濃縮した後、
得られた残渣をクロロホルムで抽出する。抽出液を減圧
下で溶媒を留去すると4.5gの暗褐色シロップ状の残
渣が得られる。この残渣をシリカゲルを用いたカラムク
ロマトグラフィー、続いて分取シリカゲル薄層クロマト
グラフィーで精製する。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーの溶出溶媒としては最初ベンゼン−酢酸エチル
(9:1→7:3)を用いる。分取薄層クロマトグラフ
ィーの展開溶媒としては、クロロホルム−メタノール
(9:1)を用いる。これにより式10の化合物50m
gが得られる。
【0079】[実施例3] 式9−1の化合物の製造 原料となるロチンA(下記式9−2
【化57】
【0080】で示される)は、Artemisia rothrockii
より、M.A.Irwin,T.A.Geissman,Phytochemistry,第10
巻、第637〜645ページ(1971年)に示されている
方法又はこれに準じた方法によって得ることができる。
すなわち、粉砕したArtemisia rothrockii0.78k
gを、クロロホルム2.5Lで3回抽出し、その抽出液
を濃縮する。ここで濃縮した抽出液にメタノール−水
(3:1)2Lを加えてけん濁し、ヘキサン1Lで抽出す
る。ここで得られる水層を減圧下で0.3Lまで濃縮
し、クロロホルム0.5Lで4回抽出する。ここで得ら
れる抽出液を濃縮して得られる残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーにより精製する。使用する
カラムの内径は8cm、高さは37cmのものを用い
る。溶出溶媒としては最初クロロホルム−ベンゼンの混
合溶媒で溶出し、徐々にアセトンを加えて溶媒の極性を
高くしていく。1分画0.5Lで分取し、全部で30分
画を分取する。6−10番目の分画を合わせて濃縮する
と0.26gのロチンAが得られる。
【0081】ここで得られたロチンAは、以下の方法に
より式9−1の化合物に誘導される。すなわち、20m
Lの反応容器中でロチンA100mg(0.4mM)を
乾燥ピリジン1mLに溶解し、溶液を10℃に冷却す
る。このとき溶液を攪拌子を用いて攪拌する。この溶液
にメタアクリロイルクロリド50.1mg(0.19m
M)をゆっくり加える。その後反応溶液を1〜3時間攪
拌する。反応終了後、反応溶液に水20mLを加え、低
極性有機溶媒であるクロロホルムで抽出する。有機層を
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で
溶媒を留去すると、目的とする式9−1の化合物が得ら
れる。
【0082】[実施例4] 式8の化合物の製造 工程4−a 式8−2の化合物のヨウ素化 式8−2の化合物1モルに対し、トリフェニルホスフィ
ン4モル、トリヨードイミダゾール2モルを用いる。反
応容器に式8−2の化合物、トリフェニルホスフィン、
トリヨードイミダゾールを入れ、それらをトルエンに溶
解する。反応溶液は攪拌子を用いて攪拌する。その後、
反応溶液を120℃に加熱する。反応は、30分〜30
時間で終了する。反応終了後、反応液を水で洗浄し、減
圧下で溶媒を留去する。目的とする化合物の粗結晶が得
られる。
【0083】工程4−b 式8の化合物への変換 工程4−aで得られた化合物1モルに対し、アゾビスイ
ソブチロニトリル1モル、トリブチルスタンナン2モル
を用いる。前記化合物とアゾビスイソブチロニトリルを
反応容器に入れ、ベンゼン及びメタノールの混合溶媒に
溶解する。その後、トリブチルスタンナンを滴下し反応
溶液を加熱還流させる。反応時間は、1〜10時間程度
である。反応終了後、減圧下で溶媒を留去する。残渣を
n−ヘキサン−酢酸エチル混合溶媒を展開溶媒としたシ
リカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、
式8で示される化合物を得ることができる。
【0084】原料とした式8−2の化合物の製造 乾燥したキク科の植物Eremanthus goyanensis3kgを
ソックスレー抽出器を用いてクロロホルムで2日間抽出
する。抽出液は減圧下で溶媒を留去し、濃縮し、残渣を
250mLのエタノールで溶解し、さらに10gの酢酸
鉛と3mLの酢酸を含む250mLの熱水を加えて希釈し
て2日間放置する。その後上澄み液をろ過し減圧下で溶
媒を留去し濃縮し、残渣をクロロホルムで抽出した後再
度濃縮すると油状物が得られる。この油状物をベンゼン
から結晶化させると、式8−2の化合物、ゴイヤゼンソ
ライドが得られる。
【0085】[実施例5] 式8−1の化合物の製造 式8の化合物1モルに対しアダムス酸化白金触媒を0.
5g用いる。式8の化合物を反応容器に入れエタノール
に溶解する。アダムス酸化白金を加え、水素雰囲気下で
室温で激しく振とうする。反応時間は、0.5〜5時間
で終了する。反応終了後触媒をろ過し、そのろ液を減圧
下で溶媒を留去し、得られた残渣をn−ヘキサン−酢酸
エチル混合溶媒を展開溶媒としてシリカゲルのカラムク
ロマトグラフィーにより精製することにより、式8−1
で示される化合物を得ることができる。
【0086】[実施例6] 式1の化合物のメトキシル化
誘導体の製造 式1の化合物1モルに対して、ヨウ化メチル1.5モル
を用いる。反応溶媒としてはアセトニトリルを用いる。
反応容器中には還流冷却器を装着する。反応容器中にそ
れらの混合物をいれ、さらに、酸化銀1.5モルを加え
て攪拌子で溶液を攪拌しながら加熱還流する。反応時間
は、1〜24時間程度である。反応終了後、反応溶液を
ろ過し、そのろ液を減圧下で濃縮して得られた残渣をシ
リカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製
する。溶出溶媒としては、クロロホルム−メタノールの
混合溶媒を用いる。これにより目的とする式1の化合物
のメトキシル誘導体が得られる。
【0087】[実施例7] 式1の化合物のアセトキシル
誘導体の製造 式1の化合物1モルに対して、無水酢酸1.5モルを用
いる。反応溶媒としてはピリジンを用い、反応容器中で
それらの混合溶液を攪拌子を用い攪拌する。反応時間は
1〜3時間程度である。反応が終了したら水を加え、3
0分程放置する。反応液を低極性有機溶媒、クロロホル
ムで抽出する。次いで、有機層を水洗する。有機層の溶
媒を留去すると目的とするアセトキシル誘導体が得られ
る。
【0088】[実施例8] 式1の化合物のトリエチルシ
リロキシル誘導体の製造 式1の化合物1モルに対して、トリエチルシリルクロリ
ド1.2モルを用いる。反応溶媒としては無水のジメチ
ルホルムアミドを用い、さらにイミダゾールを2.5モ
ル用いる。反応容器中にまずジメチルホルムアミドを加
え、式1の化合物を溶解する。溶液を0℃に冷却し、ト
リエチルシリルクロリド及びイミダゾールをゆっくりと
加える。それらの混合溶液を攪拌子を用い攪拌する。反
応時間は、0.5〜3時間程度である。反応が終了した
ら、反応溶液を直接シリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフィーにて精製する。溶出溶媒はクロロホルム−酢
酸エチルの混合溶媒を用いる。これにより目的とする式
1の化合物のトリエチルシリロキシル誘導体が得られ
る。
【0089】[実施例9] 式1の化合物のアセタール化
合物の製造 式1の化合物1モルに対してエチレングリコール10モ
ル、パラトルエンスルホン酸一水和物0.01モルを用
いる。反応溶媒としてはベンゼンを用い、Dean−Stark
水分離器を取り付けた還流冷却器を装着してそれらの混
合溶液を加熱還流する。反応時間は、10〜20時間程
度である。反応が終了したら放冷し、反応液を飽和重曹
水で洗浄し、次いで水洗浄する。有機層の溶媒を留去す
ると目的とするアセタール化合物を取得することができ
る。
【0090】[実施例10] 式1の化合物のヒドラゾン誘
導体の製造 式1の化合物1モルに対してN,N−ジメチルヒドラジ
ン2モルを用いる。反応溶媒としてはエタノール−酢酸
混液を用いる。反応混合物は還流冷却器を装着した反応
フラスコ中で加熱還流させる。反応時間は、10〜20
時間である。反応が終了したら放冷して、反応液に水及
びクロロホルム(低極性有機溶媒)を加えて3%塩酸水
溶液、次いで水で洗浄する。有機層の溶媒を留去すると
目的とするN,N−ジメチルヒドラゾン化合物を取得す
ることができる。
【0091】[実施例11] 式1の化合物のオキシム誘導
体の製造 式1の化合物1モルに対して5モルのヒドロキシルアミ
ン塩酸塩、1.1モルのジアザビシクロオクタンを用い
る。溶媒としてはメタノールが好ましい。反応フラスコ
に上記式1の化合物、試薬及び溶媒を入れ攪拌子を用い
て反応液を十分攪拌して反応を促す。反応温度は室温で
行なう。反応は、1〜2日で終了する。反応が終了した
ら溶媒を留去し、水を加える。その後、濃塩酸で反応液
のpHを4とする。その後、低極性有機溶媒であるクロ
ロホルムで抽出する。有機層の溶媒を留去し、目的とす
るオキシム化合物を取得することができる。
【0092】「試験例1」抗リーシュマニア活性試験 抗リーシュマニア活性を以下の方法により試験した。 試験方法 1.リーシュマニア原虫の培養方法 Leishmenia majorは25cm2組織培養フラスコ(tissue
culture Flask)中Medium199培地を用いて26.
5℃5%CO2、に設定したCO2インキュベーター内で
培養を行い、1〜2日おきに50〜100倍希釈を行い
植え継ぎとした。アッセイに使用する原虫は、使用直前
に血球計算板上でカウントし、Medium199培地により
1x106/mlに希釈して用いた。
【0093】2.抗リーシュマニア活性の評価方法 試料はDMSOに溶解した後、Medium199培地で、5
0倍希釈を行い、メンブレンフィルター(0.2μm)
により滅菌処理を行なった。試料溶液は倍々希釈を行な
うことにより9つの濃度に調製し、マイクロタイタープ
レートに各濃度の試料溶液50μlと、濃度調整したリ
ーシュマニア50μLをそれぞれ接種し、培養液の全量
を100μlとする。26.5℃5%CO2下で24時
間インキュベートを行なった後、各ウェルの原虫数を血
球計算板上でカウントした。試験は各試料、各濃度につ
き3ウェルずつ行い、平均値及び平均誤差を求めてグラ
フを作成し、IC50(50%生育阻止濃度)を求めた。
なお、試料溶液の代わりに培地のみを接種したものをコ
ントロールとし、試料濃度0のデータとして用いた。試
験結果を表2に示す。化合物1〜7として、それぞれ、
式1〜7で示される化合物を用いた。
【0094】
【表2】
【0095】「製剤例1」式1で示される化合物を用い
て常法に従い、乳糖、トウモロコシデンプン、カルボキ
シメチルセルロースカルシウムとともに混和し、それに
常法によりメチルセルロースと精製水にて調整した練合
液を加えて練合し、その後乾燥して顆粒とした。それに
ステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、圧縮成型し
錠剤を製造した。
【0096】 式1の化合物 100mg 乳糖 33mg トウモロコシデンプン 16mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 12mg メチルセルロース 6mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 合 計 169mg
【0097】「製剤例2」式1の化合物を30%(W/V)
ポリエチレングリコール400を含む生理食塩水に溶解
し、当該化合物の0.05%溶液を調整した。その後、
常法に従い滅菌ろ過し、バイアル1個に当該化合物が1
0mg含まれるように50mlずつバイアルに分注し、静注
剤を製造した。
【0098】
【発明の効果】本発明により、抗原虫活性、特に抗リー
シュマニア活性を有し、医薬として有用なセスキテルペ
ノイド化合物及びそれを含む医薬、特に抗原虫薬が提供
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 493/18 C07D 493/18 // A61K 35/78 A61K 35/78 T (72)発明者 小出 達夫 大阪府大阪市中央区法円坂1−1−12 Fターム(参考) 4C037 UA08 UA09 UA10 4C071 AA03 AA08 BB02 BB05 EE02 FF15 GG01 HH05 LL01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA17 CA01 MA01 MA04 NA14 ZB38 4C088 AB26 AC01 AC02 BA32 NA14 ZB38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式I 【化1】 [式中、−X−、−Y−及び−A−は、単結合又は二重
    結合を表わし、R1は、H、OH、C2位若しくはC4
    位の炭素原子との−O−結合又はC10位炭素原子との
    単結合を表わし、R2は、メチル基又はメチレン基を表
    わし、R3は、H、OH又は=Oを表わし、R4は、メチ
    ル基又はメチレン基を表わし、R5は、メチル基を表わ
    す。また、R3及びR4は、一緒になって−O−CO−を
    表わすことができる。]、下記式II 【化2】 [式中、−X−、−Y−、−Z−及び−A−は、単結合
    又は二重結合を表わし、R6は、存在しないか又はOH
    を表わし、R7は、メチル基又はメチレン基を表わし、
    8は、OH又は=Oを表わし、R9は、メチル基又はメ
    チレン基を表わし、R10は、メチル基を表わす。]、又
    は下記式IIIa 【化3】 [式中、R11は、メチル基又はメチレン基を表わす。]
    で示されるセスキテルペノイド化合物又はその誘導体
    (ただし、式Iで示される化合物又はその誘導体の中、
    −X−及び−Y−が、二重結合、−A−が単結合を表わ
    し、R2、R4及びR5がメチル基、R3が=Oを表わし、
    1がOH、アセチルオキシ基又はp−Br−ベンゼン
    スルホニルオキシ基表わす化合物、−X−が、二重結
    合、−Y−及び−A−が、単結合を表わし、R1がC4
    位炭素原子との−O−結合、R2及びR5がメチル基を表
    わし、そして、R3がOHを表わし、かつR4がメチル基
    を表わす化合物、又はR3及びR4が一緒になって−O−
    C(O)−又はそのメチル若しくはエチルアセタール誘
    導体を表わす化合物、−X−及び−A−が、二重結合、
    −Y−が、単結合を表わし、R1がH、R2及びR5がメ
    チル基を表わし、R3及びR4が一緒になって−O−C
    (O)−を表わす化合物、及び−X−及び−Y−が、二
    重結合、−A−が単結合を表わし、R1がC2位炭素原
    子との−O−結合、R2、R4及びR5がメチル基を表わ
    し、R3がOH、メトキシル基又はエトキシル基を表わ
    す化合物は除く。)。
  2. 【請求項2】 下記式I 【化4】 [式中、−X−、−Y−及び−A−は、単結合又は二重
    結合を表わし、R1は、H、OH、C2位若しくはC4
    位の炭素原子との−O−結合又はC10位炭素原子との
    単結合を表わし、R2は、メチル基又はメチレン基を表
    わし、R3は、H、OH又は=Oを表わし、R4は、メチ
    ル基又はメチレン基を表わし、R5は、メチル基を表わ
    す。また、R3及びR4は、一緒になって−O−CO−を
    表わすことができる。]、下記式II 【化5】 [式中、−X−、−Y−、−Z−及び−A−は、単結合
    又は二重結合を表わし、R6は、存在しないか又はOH
    を表わし、R7は、メチル基又はメチレン基を表わし、
    8は、OH又は=Oを表わし、R9は、メチル基又はメ
    チレン基を表わし、R10は、メチル基を表わす。]、又
    は下記式III 【化6】 [式中、−A−は、単結合又は二重結合を表わし、R11
    は、メチル基又はメチレン基を表わし、R12は、メチル
    基を表わす。]で示されるセスキテルペノイド化合物又
    はその誘導体(ただし、式Iで示される化合物の中、−
    X−及び−Y−が、二重結合、−A−が単結合を表わ
    し、R2、R4及びR5がメチル基、R3が=Oを表わし、
    1がOH、アセチルオキシ基又はp−Br−ベンゼン
    スルホニルオキシ基表わす化合物、−X−が、二重結
    合、−Y−及び−A−が、単結合を表わし、R1がC4
    位炭素原子との−O−結合、R2及びR5がメチル基を表
    わし、そして、R3がOHを表わし、かつR4がメチル基
    を表わす化合物、又はR3及びR4が一緒になって−O−
    C(O)−又はそのメチル若しくはエチルアセタール誘
    導体を表わす化合物、及び−X−及び−A−が、二重結
    合、−Y−が、単結合を表わし、R1がH、R2及びR5
    がメチル基を表わし、R3及びR4が一緒になって−O−
    C(O)−を表わす化合物を除く。)、を含む医薬。
  3. 【請求項3】 下記式I 【化7】 [式中、−X−、−Y−及び−A−は、単結合又は二重
    結合を表わし、R1は、H、OH、C2位若しくはC4
    位の炭素原子との−O−結合又はC10位炭素原子との
    単結合を表わし、R2は、メチル基又はメチレン基を表
    わし、R3は、H、OH又は=Oを表わし、R4は、メチ
    ル基又はメチレン基を表わし、R5は、メチル基を表わ
    す。また、R3及びR4は、一緒になって−O−CO−を
    表わすことができる。]、下記式II 【化8】 [式中、−X−、−Y−、−Z−及び−A−は、単結合
    又は二重結合を表わし、R6は、存在しないか又はOH
    を表わし、R7は、メチル基又はメチレン基を表わし、
    8は、OH又は=Oを表わし、R9は、メチル基又はメ
    チレン基を表わし、R10は、メチル基を表わす。]、又
    は下記式III 【化9】 [式中、−A−は、単結合又は二重結合を表わし、R11
    は、メチル基又はメチレン基を表わし、R12は、メチル
    基を表わす。]で示されるセスキテルペノイド化合物又
    はその誘導体を含む抗原虫薬。
  4. 【請求項4】 下記式5、式6又は式7 【化10】 【化11】 【化12】 で示される化合物又はその誘導体。
  5. 【請求項5】 下記式5、式6又は式7 【化13】 【化14】 【化15】 で示される化合物又はその誘導体を含む医薬。
  6. 【請求項6】 下記式1〜7 【化16】 【化17】 【化18】 【化19】 【化20】 【化21】 【化22】 のいずれか1つの式で示される化合物又はその誘導体を
    含む抗原虫薬。
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