JP2001226271A - 白血球除去フィルター及びその製造方法 - Google Patents

白血球除去フィルター及びその製造方法

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JP2001226271A
JP2001226271A JP2000037267A JP2000037267A JP2001226271A JP 2001226271 A JP2001226271 A JP 2001226271A JP 2000037267 A JP2000037267 A JP 2000037267A JP 2000037267 A JP2000037267 A JP 2000037267A JP 2001226271 A JP2001226271 A JP 2001226271A
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JP2000037267A
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Takeaki Hagiwara
武明 萩原
Masataro Suzuki
巨太良 鈴木
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SAKAMOTO KANAGATA KOSAKUSHO KK
Yasui Corp
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SAKAMOTO KANAGATA KOSAKUSHO KK
Yasui Corp
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • B29C45/0062Joined by injection moulding

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高度の気密性、液密性を有すると共に、溶剤や
未反応物質あるいは微粉末片の残留を排除した人体に安
全な信頼性の高い白血球除去フィルターを得る。 【解決手段】予めニ分割した雄型容器材5と雌型容器材
6に盧材8を内装して嵌合させた後、その嵌合部7の全
周縁を溶融樹脂9で帯状にシールして製造する。雄型容
器材5と雌型容器材6との嵌合部7は、嵌合部分の内外
を互いに切欠いて雌雄の凹凸を形成して嵌合部内部に略
L字状の接合面10が形成されると共に、外側に断面矩
形状の溝条4が形成される。そして、この溝条4に溶融
樹脂9を充填して接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液製剤から夾雑
物として含まれる白血球を除去するために使用される白
血球除去フィルター及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、白血球除去フィルターは、予め射
出成形された血液入口を有する容器材と血液出口とを有
する一対の容器材を用い、これら容器材の間に濾材を挟
んだ後、容器材同士を突き合せ、その突き合せ面を接着
して製造される。従来、この接着方法としては、容器材
の突合せ面間に接着剤を注入して接着したり、容器材の
突合せ面に超音波を当てて溶着する方法が採用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の白血球除去フィルター製造方法においては、容器材
の射出成形工程に加えて、容器材を接着剤接着あるいは
超音波溶着する工程が別途必要であり、製造工程が煩雑
になるばかりでなく、コストが嵩むものであった。ま
た、いずれの接着法においても接着部分の強度が弱いも
のとなる傾向があった。
【0004】さらに本フィルターは人体に輸血される血
液製剤に関わるものであるので、その接着部分には高度
な気密性や液密性が要求されるが、接着剤法では容器材
の突合せ面間への注入むらなどにより、また、超音波溶
着法では容器材の歪みや超音波振動での気泡発生などに
より、これらの精度に乏しく、後工程に漏洩試験検査工
程を設置し漏洩フィルターを排除する必要があった。
【0005】また、接着剤法を採用した場合は、溶剤や
未反応物質などの残留が、超音波溶着法の場合は超音波
振動による微粉末片の発生が懸念され、これらは白血球
除去フィルターのような人体に直接関与する医療用具で
は甚大な問題となるおそれがある。本発明は、上記のよ
うな従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高
度の気密性、液密性を有すると共に、溶剤や未反応物質
あるいは微粉末片の残留を排除した人体に安全な信頼性
の高い白血球除去フィルターを提供することを目的とす
るものである。
【0006】また、本発明の他の目的は一組の金型と1
台の射出成形機を用いるだけで、容器材の射出成形から
濾材のインサート、一対の容器材の溶着までを、単一工
程で連続的に行なうことができ、従来、容器材の射出成
形工程に加えて、別途講じていた接着工程を不要にでき
るばかりでなく、漏洩試験検査工程をも省略できる簡素
且つ経済的な製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明では、血液の入口と出口とを
有した容器と、該容器に内装された濾材とからなる白血
球除去フィルターにおいて、前記容器が、嵌合可能に分
割された雌雄一対の容器材からなり、これら容器材の嵌
合部全周縁を帯状に溶着したことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に係る本発明では、血液の
入口と出口とを有した容器と、該容器に内装された濾材
とからなる白血球除去フィルターの製造方法において、
予め、濾材と、分割された雌雄一対の容器材を用意し、
該容器材の間に濾材を装填して雌雄容器材を嵌合した
後、該嵌合部全周縁を溶融樹脂でもって帯状に溶着する
ことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3に係る本発明では請求項
2記載の白血球除去フィルターの製造方法において、雌
雄容器材の嵌合部周縁に樹脂流路が形成されるように製
作された金型を使用して、前記樹脂流路内に樹脂を射出
充填して前記嵌合部全周縁を溶着することを特徴とす
る。
【0010】さらにまた、請求項4に係る本発明では請
求項2記載の白血球除去フィルターの製造方法におい
て、一方の金型で雌型の容器材を、他方の金型で雄型の
容器材を成形できるように製作された一組の金型を用
い、前記雌雄一対の容器材を射出成形し、一方の容器材
に濾材を装填した後、金型を移動させて雌雄の容器材を
突き合わせ嵌合し、容器材嵌合部周縁に形成された該金
型の樹脂流路を通じて溶融樹脂を射出し、雌雄容器材の
嵌合部全周縁を帯状樹脂で溶着することを特徴とする。
【0011】
【作用】以上のような手段を採用することにより、溶融
樹脂で雌雄容器材の嵌合部分周縁全周を帯状に溶着した
高度の気密性、液密性を有する信頼性の高い白血球除去
フィルター及びその製造方法が得られる。
【0012】また、容器材同士の接着工程に接着剤や超
音波溶着機を使用しないことから溶剤、未反応物あるい
は微粉末片の残留を排除した人体に安全な信頼性の高い
白血球除去フィルターが得られる。
【0013】さらに、1台の射出成形機と一組の金型を
用い、第1回目の溶融樹脂の射出による容器材の成形、
金型開き、濾材のインサート、一方の金型の移動による
雌雄容器材の突合わせ、型閉めによる雌雄容器材の嵌
合、第2回目の溶融樹脂の射出による帯状樹脂接着、金
型開きの一連の動作を繰り返す方法を採用すれば、フィ
ルターを単一工程で連続的に製造でき、従来の容器材射
出成形工程、容器材接着工程、漏洩試験検査工程を省略
できるシンプルな製造方法が達成できる。
【0014】またさらに、容器材を雌雄型に分割して、
これらを嵌合させて接合する構造にすることにより、同
型の容器材同士を突合せて接合する場合に比して、接合
面のずれが生じ難く、接着の確実性を高めることができ
る。更に雌雄嵌合構造にすることにより、嵌合面(雌雄
容器材の接触面)の面積を同型容器材同士の突合せ面の
場合に比して大きくすること及び面に沿った容器内外間
距離を長くすることができ、容器内側への溶融樹脂の侵
入を抑制して侵入樹脂による濾材の損傷を防止できる。
さらに、雌雄嵌合構造にすることにより、例えば雌型容
器材の嵌合突起部分を雄型よりも短く形成することで、
容器材嵌合部分外側に溝条を容易に形成することがで
き、この溝条に充填できるだけの比較的少量の溶融樹脂
で、充分な気密性、液密性を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発
明に係る白血球除去フィルターの一実施例を示す外観斜
視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は雌雄容器材
の嵌合部分の接着状態を示す部分拡大断面図、図4の
(a)、(b)は雌雄容器材の嵌合部分の接着状態の他
の実施例を示す部分拡大断面図、図5の(a)、(b)
は同型容器材同士の接着状態を示す部分拡大断面図、図
6は容器内への溶融樹脂が侵入した状態を示す部分拡大
断面図、図7乃至図9は本発明に係る白血球除去フィル
ターの成形方法を説明するための各工程における金型の
状態を示す縦断面図である。
【0016】
【実施例】図1及び図2に示すように、本発明に係る白
血球除去フィルターは、その内部に濾材8が収容された
ポリカーボネイト製で中空箱状のフィルター容器3の対
角にパイプ状の血液入口1と血液出口2とが連通された
構造とされており、血液がポリエステル不織布からなる
濾材8を横断して流通するようにされている。
【0017】この白血球除去フィルターは、予めニ分割
した雌雄1対の容器材5及び6の間に濾材8を配して形
成される。本実施例では、雄型容器材5と雌型容器材6
とを嵌合させた後、その嵌合部7の全周縁を溶融樹脂9
で帯状にシールして製造される。雄型容器材5と雌型容
器材6との嵌合部7は、図3に示すように、嵌合部分の
内外を互いに切欠いて雌雄の凹凸を形成して嵌め合う方
法、所謂、印籠継ぎが施されており、嵌合部内部に略L
字状の接合面10が形成されると共に、外側に断面矩形
状の溝条4が形成される。そして、この溝条4に溶融樹
脂9を充填して接着する。図4は、この嵌合部7の他の
実施例を示すものであり、(a)は溝条4を設けずに容
器の外表面上にて溶融樹脂9で直接接着させた例、
(b)は溝条4を断面三角凹状に形成した例である。
【0018】上記のように容器材5及び6を雌雄嵌合型
にすることにより、接合部分のずれを容器材同型で突合
せる場合に比して生じ難くすることができ、接着の確実
性を高めることができる。また、例えば図5(a)、
(b)に示すように、容器材11、11を単に突合せて
接合した場合、その突合せ面12の隙間から溶融樹脂9
が容器内に浸み出し、侵入した樹脂塊13が盧材8を損
傷するおそれがあるが(図6参照)、雌雄嵌合構造にす
ることにより、嵌合面(雌雄容器材の接触面)の面積を容
器材同型の接合面12の場合に比して大きくすること及
び面に沿った容器内外間距離を長くすることができ、帯
状樹脂で溶融固化接着時の容器内側への溶融樹脂9の侵
入を抑えて侵入樹脂による濾材8の損傷を防止できる。
更に雌雄嵌合構造にすることにより、例えば雌型容器材
の嵌合突起部分を雄型より短く形成することで、嵌合部
外側に前記のような溝条4を容易に形成することがで
き、この溝条4に充填できるだけの比較的少量の溶融樹
脂9で、充分な気密性、液密性を得ることができる。
【0019】次に、本発明に係る白血球除去フィルター
の製造方法について説明する。図5乃至図7は本発明に
係る白血球除去フィルターの成形方法を説明するための
各工程における金型の状態を示す縦断面図である。図7
乃至図9に示すように、成形用金型は、固定型14、ス
ライド移動型16及び可動型15とから構成されてい
る。固定型14は、射出成形機のベッド(図示せず)と
一体の固定盤(図示せず)に固定されている。この固定
型14の上面には、水平アーム18aを有する架台18
が立設されている。そして、その水平アーム18aに
は、油圧あるいは空気圧等によって作動されるスライド
用シリンダ19が取付けられている。このシリンダ19
のピストンロッド19aは、スライド移動型16の上面
に連結されている。そして、スライド移動型16は、固
定型14の側面に密着した状態を保ちながら上下にスラ
イド移動できるようにされている。
【0020】可動型15は、射出成形機のベッド上に水
平移動自在に支持された可動盤(図示せず)に取付けら
れている。この可動盤は、図示されていない型開閉装置
によって、固定型14に対して近接離隔移動できるよう
にされている。そして、可動型15は、スライド移動型
16に密着する型合わせ位置と、スライド移動型16か
ら離隔した型開き位置との間を移動できるようにされて
いる。
【0021】固定型14には、その中心に、固定型14
に取付けられた射出機(図示せず)から射出される溶融
樹脂19を導くスプルー14aが設けられている。そし
て、スライド移動型16には、これが下方位置にあると
きにそのスプルー14aと連続する中央のサブスプルー
16aと、上方位置に移動したときにスプルー14aと
連続する下方のサブスプルー16bとが設けられてい
る。
【0022】また、スライド移動型16の型合わせ面に
は、中央のサブスプルー16aの上下の対称位置に、雄
型16cと雌型16dとが設けられている。この雄型1
6cは、成形品としての白血球除去フィルターを分割し
た分割体の一方の内面側を成形するものであり、雌型1
6dは、その他方の分割体の外側面を成形するものであ
る。一方、可動型15の型合わせ面には、スライド移動
型16が下方位置にあるときに雄型16c及び雌型16
dにそれぞれ対向する雌型15c及び雄型15dが設け
られている。この雌型15cは、一方の分割体の外面側
を成形するものであり、雄型15dは他方の内面側を成
形するものである。そして、この可動型15側の雌型1
5cは、スライド移動型16が上方位置にあるときは、
スライド移動型16側の雌型16dに対向するようにさ
れている。
【0023】そして、スライド移動型16が下方位置に
あり、可動型15がこれに型合わせされているときに
は、そのスライド移動型16と可動型15との間に、各
雄型15d、16cと各雌型15c、16dとによって
それぞれ囲まれる一対の空隙が形成されるようになって
いる。このとき、これら空隙には各雌型15c、16d
の端縁部から可動型15に形成されたランナー15a及
び上下一対のゲート15b、15bを通して、スライド
移動型16の中央のサブスプルー16aが連通するよう
にされている。また、スライド移動型16が上方位置に
あり、可動型15がこれに型合わせされているときに
は、そのスライド移動型16及び可動型15の各雌型1
5c、16dが互いに突き合わされ、これら雌型15
c、16dの端縁部に、可動型15のランナー15a及
びゲート15b、15bを通して、下方のサブスプルー
16cが連通するようにされている。
【0024】このような金型を用いて白血球除去フィル
ターを成形するには、先ず、シリンダ19を伸長させて
スライド移動型16を下方位置に位置させる。そして、
射出成形機の可動盤を固定盤側に移動させて、スライド
移動型16に可動型15を型合わせする。この状態にお
いては、図7に示すように、スライド移動型16の中央
のサブスプルー16aは固定型14のスプルー14aに
連続し、スライド移動型16と可動型15との間には一
対の空隙20、21が形成される。次いで、固定盤に取
付けられた射出機から溶融樹脂を固定型14の射出口1
7より射出する。すると、この溶融樹脂は、固定型14
のスプルー14a及びスライド移動型16の中央のサブ
スプルー16aを通って、ランナー15a及びゲート1
5b、15bから両方の空隙20、21に導かれ、これ
ら空隙20、21内に充填される。こうして、各空隙2
0、21において、白血球除去フィルターの分割体であ
る雌雄一対の容器材5、6がそれぞれ形成される。
【0025】雌雄一対の容器材、すなわち雄型容器材5
と雌型容器材6の冷却固化後、型開閉装置によって、図
8に示すように、可動型15をスライド移動型16から
離隔させる。すると、各雄型15d、16cがその容器
材5、6から離脱し、各容器材5、6はそれぞれ雌型1
5c、16d側に残る。この型開き時、金型のスプルー
14a、サブスプルー16a及びランナー15b内等で
固化した樹脂 部分は、金型から突き出されて落下す
る。このようにして得られた雌雄容器材5、6は、その
各端面が、互いに突き合わされて略L字状の接合面10
となる突き合せ面となる。そして接合した状態で断面矩
形状の溝条4となる段面が形成される。
【0026】次いで、ポリエステル不織布からなる濾材
8を、どちらか一方の容器材(ここでは、雄型容器材
5)内にインサートした後、シリンダ19を収縮させ、
スライド移動型16を上方位置に移動させる。すると、
スライド移動型16の雌型16dと可動型15の雌型1
5cとが対向し、これらの雌型16d、15cに残され
た各容器材5、6が互いに対向する状態となる。このと
き、スライド移動型16の下方のサブスプルー16bは
固定型14のスプルー14aに連続するように位置す
る。
【0027】この状態で可動型15をスライド移動型1
6側に移動させ、図9に示すように、これらを突き合わ
せる。すると、各容器材5、6の突き合せ面が互いに突
き合わされて、その突き合せ部の外側周囲には溝条4が
形成される。ここで、形成された溝条4は、ゲート15
a及び上方のランナー15bを介してサブスプルー16
bに連通しているので、この状態で射出機からポリカー
ボネイト溶融樹脂を射出すると、この溶融樹脂は、固定
型14のスプルー14a、上方のランナー15b及びゲ
ート15aを通して、各容器材5、6の嵌合部周縁部で
ある溝条4に充填される。これにより、各容器材5、6
は、嵌合部周縁が帯状樹脂9によって互いに溶着され
る。
【0028】この帯状樹脂9の冷却固化後、再び型開閉
装置によってスライド移動型16と可動型15との型開
きをすると、各容器材5、6が嵌合溶着され、完全密封
成形品として完成された白血球除去フィルターが得られ
る。尚、スプルー14a、サブスプルー16b及びラン
ナー15b内等で固化した樹脂部分は金型から突き出さ
れて落下する。
【0029】このようにして完成した白血球除去フィル
ターを取り外した後、再びシリンダ19を伸長させ、ス
ライド移動型16を下方位置に位置させる。そして、可
動型15をスライド移動型16に型合わせし、次の製品
の成形工程へと移行する。そして、上記のような一連の
工程を繰り返すことにより、白血球除去フィルターを連
続的に成形することができる。しかも、その成形工程
は、スライド移動型16の上下スライド、可動型15の
前後移動による型合わせ及び型開き、溶融樹脂の射出と
いう単純な工程によって構成されるので、その全工程の
自動化も容易に行うことができる。したがって、白血球
除去フィルターの量産化が可能となる。
【0030】このように、一組の金型15、16と射出
成形機を用いるだけで、雌雄容器材5、6の射出成形か
ら濾材8の内装、雌雄容器材の溶着までを、単一工程で
連続的に行なうことができ、完全密封されたものであっ
ても成形することができる上、充分な溶着強度を得るこ
とができる。
【0031】上記工程により白血球除去フィルターを1
000個作成した。これらフィルターの漏洩試験検査を
実施した結果、漏洩するフィルターはなく全て完全にシ
ールされていた。また、フィルター内の微粒子数(粒子
径:25μ以下)を測定した結果、0であり非常に優れ
た結果が得られた。
【0032】
【比較例】固定型、可動型からなる一組の金型を用い雌
雄一対の容器材を成形した。この雌型の容器材に濾材を
配し雄型と嵌合させた後、超音波溶着機で容器材突き当
て面を接着し、白血球除去フィルターを得た。この一連
の動作を繰り返し1000個のフィルターを作成した。
比較例に使用したフィルター素材は上記実施例のものと
同様にした。これらフィルターの漏洩試験検査を実施し
た結果、漏洩するフィルターは3個検出され確実性に乏
しいものであった。また、フィルター内の微粒子数(粒
子径:25μ以下)を測定した結果、4.3個であり優れ
た結果は得られなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、以
下の優れた効果を有する。 (1)高度の気密性、液密性を有すると共に、溶剤や未
反応物質あるいは微粉末片の残留を排除した人体に安全
な信頼性の高い白血球除去フィルターが得られる。 (2)一組の金型と1台の射出成形機を用いるだけで、
容器材の射出成形から濾材のインサート、一対の容器材
の溶着までを、単一工程で連続的に行なうことができ、
従来、容器材の射出成形工程に加えて、別途講じていた
接着工程を不要にできるばかりでなく、漏洩試験検査工
程をも省略できる簡素且つ経済的な製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る白血球除去フィルターの一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】雌雄容器材の嵌合部分の接着状態を示す部分拡
大断面図である。
【図4】(a)、(b)は雌雄容器材の嵌合部分の接着
状態の他の実施例を示す部分拡大断面図である。
【図5】(a)、(b)は同型容器材同士の接着状態を
示す部分拡大断面図である。
【図6】容器内へ溶融樹脂が侵入した状態を示す部分拡
大断面図である。
【図7】本発明に係る白血球除去フィルターの成形方法
を説明するための型合せ工程における金型の状態を示す
縦断面図である。
【図8】本発明に係る白血球除去フィルターの成形方法
を説明するための盧材の装填工程における金型の状態を
示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る白血球除去フィルターの成形方法
を説明するための型閉め工程における金型の状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 血液入口パイプ 2 血液出口パイプ 3 フィルター容器 4 溝条 5 雄型容器材 6 雌型容器材 7 嵌合部 8 濾材 9 溶融樹脂 10 雌雄型容器材の接合面 11 同型容器材 12 同型容器材の接合面 13 容器内側に侵入した溶融樹脂塊 14 固定型 14a スプルー 15 可動型 15a ランナー 15b ゲート 15c 可動型の雌型 16 スライド移動型 16a サブスプルー 16b サブスプルー 16c スライド移動型の雄型 16d スライド移動型の雌型 17 射出口 18 架台 18a 水平アーム 19 スライド用シリンダ 19a ピストンロッド
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:14 B01D 29/04 530Z (72)発明者 鈴木 巨太良 大阪府枚方市伊加賀緑町3番30号 株式会 社坂本金型工作所内 Fターム(参考) 4C077 AA12 BB02 CC04 KK17 NN02 PP07 PP12 4C087 AA05 BB34 DA04 DA18 MA66 4F202 AA28 AD16 CA11 CB01 CB12 CK52 CK90 4F206 AA28 AD16 AH63 JA07 JB12 JQ81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液の入口と出口とを有した容器と、該容
    器に内装された濾材とからなる白血球除去フィルターに
    おいて、前記容器が、嵌合可能に分割された雌雄一対の
    容器材からなり、これら容器材の嵌合部全周縁を帯状に
    溶着したことを特徴とする白血球除去フィルター。
  2. 【請求項2】血液の入口と出口とを有した容器と、該容
    器に内装された濾材とからなる白血球除去フィルターの
    製造方法において、予め、濾材と分割された雌雄一対の
    容器材を用意し、該容器材の間に濾材を装填して雌雄容
    器材を嵌合した後、該嵌合部全周縁を溶融樹脂でもって
    帯状に溶着することを特徴とする白血球除去フィルター
    の製造方法。
  3. 【請求項3】雌雄容器材の嵌合部周縁に樹脂流路が形成
    されるように製作された金型を使用して、前記樹脂流路
    内に樹脂を射出充填して前記嵌合部全周縁を溶着するこ
    とを特徴とする請求項2記載の白血球除去フィルターの
    製造方法。
  4. 【請求項4】一方の金型で雌型の容器材を、他方の金型
    で雄型の容器材を成形できるように製作された一組の金
    型を用い、前記雌雄一対の容器材を射出成形し、一方の
    容器材に濾材を装填した後、金型を移動させて雌雄の容
    器材を突き合わせ嵌合し、容器材嵌合部周縁に形成され
    た該金型の樹脂流路を通じて溶融樹脂を射出し、雌雄容
    器材の嵌合部全周縁を帯状樹脂で溶着することを特徴と
    する請求項2記載の白血球除去フィルターの製造方法。
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