JPH06304969A - 成形方法および成形装置 - Google Patents

成形方法および成形装置

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JPH06304969A
JPH06304969A JP6024272A JP2427294A JPH06304969A JP H06304969 A JPH06304969 A JP H06304969A JP 6024272 A JP6024272 A JP 6024272A JP 2427294 A JP2427294 A JP 2427294A JP H06304969 A JPH06304969 A JP H06304969A
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JP
Japan
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groove
gasket
mold
molding
metal
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Application number
JP6024272A
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English (en)
Inventor
Kunihito Sakai
国人 酒井
Kazuharu Oshio
一治 大塩
Yuzo Kanegae
裕三 鐘ヶ江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリが生じるのを完全に防ぐ。 【構成】 フレーム16を金型に装填した後、このフレ
ーム16におけるキャビティ14の開口縁部近傍の部位
にガスケット20を加圧液25によって圧接させる。こ
のガスケット20を、押圧されることによって容易に塑
性変形可能な金属によって形成する。その後、キャビテ
ィ14に成形材を充填する。フレーム16と下型11と
の間に生じる隙間にガスケット20が塑性変形して入り
込み、この隙間がガスケット20によって満たされる。
ガスケット20が実質的にキャビティ14の側壁の一部
を構成し、バリが生じなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックあるいは
金属等を金型によって成形する成形方法に関し、特にバ
リが生じるのを防ぐ手法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子部品をモールド金型に
よって樹脂封止する場合、キャビティから封止樹脂が漏
れてバリが生じると、このバリを除去するために多大な
労力を要するため、バリが可及的に生じないようにして
いる。例えば、バリが生じるのを防ぐために、図12に
示すようにキャビティの周囲に弾性体を配置することが
行われている。
【0003】図12は特開平2−160518号公報に
示された従来の成形方法に用いる金型の断面図である。
同図において、1は下型、2はこの下型1に型締めされ
る上型で、キャビティ1a,2aがそれぞれ形成されて
いる。これら下型1と上型2とによって樹脂封止用金型
が構成されている。3は前記両型に装填された被成形物
で、この被成形物3は板状に形成されたリードフレーム
である。この被成形物3は両型に挟圧された状態で金型
内に装填されている。
【0004】4は封止樹脂がキャビティ1a,2aから
被成形物挟圧部へ漏れるのを防ぐためのガスケットであ
る。このガスケット4はゴム等の弾性体によって形成さ
れ、下型1の凹溝5内に装着されている。また、このガ
スケット4の厚みは、ガスケット4を凹溝5に挿入した
状態でその上面が下型1の被成形物収容凹部1bの底面
より上方へ僅かに突出するように構成されている。前記
凹溝5は、キャビティ1aの開口縁との間に隔壁6が形
成されるようにキャビティ1aの近傍に形成されてい
る。
【0005】次に、上述したように構成された金型を用
いて樹脂封止を行う手順について説明する。先ず、下型
1および上型2を油圧プレス(図示せず)等の型締め装
置に取付け、必要な成形温度まで加熱する。なお、下型
1にはガスケット4を予め装着しておく。そして、この
金型を開いて被成形物3をガスケット4に接触させるよ
うにして下型1に装填し、型締めする。
【0006】型締めを行うと、ガスケット4はその上面
が被成形物収容凹部1bの底面より上方へ僅かに突出し
ている関係から、被成形物3に圧接されて弾性変形し、
この被成形物3の表面に隙間なく密着する。この状態で
ゲート(図示せず)から流動性のある成形樹脂をキャビ
ティ1a,2a内に流し込み、この成形樹脂が硬化する
まで外部から圧力を加える。このとき、成形樹脂は金型
の中で温度が上昇してその粘度が低下し、上下両型の合
わせ部分からキャビティ外へ流出しようとするが、被成
形物3がガスケット4に当接している部分には隙間が殆
どないため、ガスケット4の手前で流出が阻止される。
すなわち、金型の合わせ部分に生じる僅かな隙間に流れ
込んだ成形樹脂が硬化して薄い樹脂層(この部分をバリ
という)が生成されるのを防ぐことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに弾性体製ガスケット4を使用したとしても、完全に
バリの発生を防ぐことはできず、樹脂成形部の周囲に僅
かなバリが生じることがあった。このバリは、ガスケッ
ト4とキャビティ1aとの間の僅かな隙間に生じてい
た。すなわち、ガスケット4を収納する凹溝5とキャビ
ティ1aとの間に位置するの隔壁6の上面は被成形物3
に対接しているだけであるため、成形樹脂の流出を防ぐ
ことができないからである。なお、この隔壁6を設けな
いと、成形物形状を維持することができなくなってしま
う。
【0008】また、上述したようにバリが生じると、成
形毎にバリがガスケット4に触れることになるため、ガ
スケット4の寿命が短くなってしまう。言い換えれば、
有機体によって形成されているガスケット4に成形毎に
触れるバリが化学的に接着したり、バリから加えられる
機械的な外力によってガスケット4が破損されたりし
て、樹脂が流出するのを防ぐことができなくなってしま
う。
【0009】さらに、被成形物3に角部が形成されてい
たり、深く複雑な形状の隙間が形成されていた場合等に
は、弾性体からなるガスケット4ではこれらの特異部分
に密着せず、完全にシールすることはできないため、バ
リの発生を完全に防ぐことはできない。
【0010】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、バリが生じるのを完全に防ぐことを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る成
形方法は、少なくとも金型キャビティ周囲の開口縁部近
傍の部位に溝を設け、この溝に予め装填されかつ押圧さ
れることによって容易に塑性変形可能な金属によって形
成されたガスケットを液圧によって圧接させ、しかる
後、キャビティに成形材を充填するものである。
【0012】請求項2の発明に係る成形方法は、請求項
1の発明において、ガスケットを加圧する液体に熱可塑
性樹脂の粉末を混入させるものである。
【0013】請求項3の発明に係る成形方法は、少なく
とも金型キャビティ周囲の開口縁部近傍の部位に溝を設
け、この溝の中に隔離板を配置し、隔離板と金型の間に
は液体を入れ、溝には溝の容積より多い加熱溶解した金
属を流し込み、冷却後溝の中に押し込み、前記液体を加
圧し、金属を変形させるものである。
【0014】請求項4の発明に係る成形方法は、少なく
とも金型キャビティ周囲の開口縁部近傍の部位に溝を設
け、溝の中に隔離板を配置し、隔離板と金型の間には液
体を入れ、溝には溝の容積より多い紐状の金属を溝の上
に配置し、溝の中に金属を押し込み、隔離板と金型の間
に入れた液体を加圧し、金属を変形させるものである。
【0015】請求項5の発明に係る成形方法は、少なく
とも金型キャビティ周囲の開口縁部近傍の部位に溝を設
け、溝の中に隔離板を配置し、隔離板と金型の間には液
体を入れ、溝には有機物弾性体を溝の上に配置し、溝の
中に有機物弾性体を押し込み、隔離板と金型の間に入れ
た液体を加圧し、有機物弾性体を変形させるものであ
る。
【0016】請求項6の発明に係る成形方法は、請求項
3または4記載の成形方法において、溝に配置した金属
と同種または異種の金属を溶接し、体積を増大して、再
び金属を変形させるものである。
【0017】請求項7の発明に係る成形方法は、請求項
5記載の成形方法において、溝に配置した有機物弾性体
と同種または異種の有機物弾性体を溶接または接着し、
体積を増大して、再び有機物弾性体を変形させるもので
ある。
【0018】請求項8の発明に係る成形方法は、請求項
3、4または5記載の成形方法において、キャビティ内
に成形材が充満する前に金属または有機物弾性体に成形
圧力より高い圧力を加え、成形材が充満した後圧力を低
下させるものである。
【0019】請求項9の発明に係る成形装置は、一対の
金型本体によって形成されるキャビティ周囲の開口縁部
近傍の部位に溝を形成し、この溝内に押圧されることに
よって容易に塑性変形可能な金属または有機物弾性体を
装填するとともに、前記溝の底面に連通路を形成して、
この連通路内に液体を充填し、溝と反対側の連通路内に
液体を加圧する加圧手段を配設したものである。
【0020】請求項10の発明に係る成形装置は、請求
項9記載の成形装置において、前記溝の底面に隔離板を
配設したものである。
【0021】請求項11の発明に係る成形装置は、請求
項10記載の成形装置において、前記隔離板と連通路の
境界部に隔離溝を設けたものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明では、型締め後にガスケットを
被成形物に押し付けることにより、被成形物と金型との
間に生じる隙間にガスケットが塑性変形して入り込み、
この隙間がガスケットによって満たされる。このため、
ガスケットが実質的にキャビティの側壁の一部を構成す
ることになる。
【0023】請求項2の発明では、ガスケット加圧用液
体が金型のガスケット装着部から漏れると、熱可塑性樹
脂粉末が流出経路に詰まり、金型の熱によって溶融して
流出経路をシールする。
【0024】請求項3の発明では、隔離板と溝の底面と
の間にわずかな間隙が形成され、この間隙に加圧用液体
が侵入して隔離板全体を均一に押圧する。
【0025】請求項4の発明では、溝内に挿入された紐
状の金属は、加圧用液体によって変形して、この金属が
実質的にキャビティの側壁の一部を構成することとな
る。
【0026】請求項5の発明では、溝内に挿入された有
機物弾性体は、加圧用液体によって変形して、この有機
物弾性体が実質的にキャビティの側壁の一部を構成する
こととなる。
【0027】請求項6の発明では、溶接により溝に配置
した金属と同種または異種の金属が肉盛りされ、これを
圧縮平坦化することにより、継ぎ目のない一体化された
ガスケットが形成される。
【0028】請求項7の発明では、溶接または接着によ
り溝に配置した有機物弾性体と同種または異種の有機物
弾性体が肉盛りされ、これを圧縮平坦化することによ
り、継ぎ目のない一体化されたガスケットが形成され
る。
【0029】請求項8の発明では、成形材が充満してい
る間は、成形圧力より高い圧力で加圧した金属または有
機物弾性体により成形材の漏れが防止され、成形材の充
満後は圧力を低下させるので加圧用液体の洩れを防止で
きる。
【0030】請求項9の発明では、連通路内に充填した
液体を加圧手段によって加圧することで、溝内の金属ま
たは有機物弾性体が変形して被成形物と金型との間に生
じる隙間に入り込み、この隙間がガスケットによって満
たされる。このため、ガスケットが実質的にキャビティ
の側壁の一部を構成することになる。
【0031】請求項10の発明では、溝の底面に設けた
隔離板により隔離板と溝の底面との間にわずかな間隙が
形成され、この間隙に加圧用液体が侵入して隔離板全体
を均一に押圧する。
【0032】請求項11の発明では、隔離板と連通路の
境界部に設けた隔離溝により隔離板の底面への加圧液体
の侵入が速くなり、成形材が充満する前に金属または有
機物弾性体によるシールが完全に行われる。
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の成形方法を電子部品の樹脂封
止に適用した実施例を図1によって詳細に説明する。図
1は本発明に係る成形方法を実施する際に用いるモール
ド金型の断面図である。同図において、11は下型、1
2は上型で、これらは不図示のプレス装置によって型締
め、型開きを行うように構成されている。これら下型1
1と上型12によって本発明に係る金型が構成されてい
る。また、この金型は、下型11および上型12にヒー
タ13が内蔵され、成形温度に加熱される構造になって
いる。
【0034】14は下型11に形成されたキャビティ、
15は被成形物としてのフレーム16を装着するための
凹部で、これらは下型11の上面に開口するように下型
11を凹陥させて形成されている。また、前記キャビテ
ィ14の一側壁には溶融樹脂をキャビティ14内に導入
するためのゲート17が開口されている。
【0035】前記フレーム16は、電子部品等の放熱板
に用いられる銅,すず,アルミニウム,コバールあるい
は42アロイ等を材料として板状に形成され、前記凹部
15内に収容されている。このフレーム16には、IC
やパワートランジスタ等に用いる半導体チップ18が固
着されている。19はこの半導体チップ18の電極(図
示せず)とフレーム16とを電気的に接続するためのボ
ンディングワイヤである。なお、フレーム16は半導体
チップ実装部をキャビティ14内に位置づけて金型に装
填されている。
【0036】20はキャビティ14から溶融樹脂が漏れ
るのを防ぐためのガスケットである。このガスケット2
0は、僅かな外力によって容易に塑性変形可能な金属に
よって平面視ロ字状に形成され、下型11のガスケット
溝21に挿入されて保持されている。このガスケット2
0の材料としては、鉛、半田、金、銀、アルミニウム、
銅、すずおよびこれらの合金からなる展性を有する金属
があげられる。
【0037】前記ガスケット20を収容するガスケット
溝21は、キャビティ14の周囲を囲むように平面視ロ
字状に形成されており、キャビティ14の開口縁部の近
傍に開口されている。そして、この平面視ロ字状を呈す
るガスケット溝21の内側面は、開口側となる上部が上
方へ向かうにしたがって次第にキャビティ14の開口縁
に近づいており、上端がキャビティ14の開口縁に連な
っている。この傾斜部分の角度は、鉛直線に対して約4
5度とされている。また、このガスケット溝21は、ガ
スケット溝21の底面に開口する連通路22を介して後
述する油圧シリンダ23に連通されている。
【0038】油圧シリンダ23は、下型11にシリンダ
孔を穿設してピストン24を移動自在に嵌合させて構成
され、ピストン24よりガスケット溝21側には前記ガ
スケット20を上方へ向けて押圧するための加圧液25
が充填されている。このピストン24の外径は、本実施
例では14mmに設定されている。前記加圧液25は、シ
リコンオイル、鉱物油等の圧油に熱可塑性樹脂粉末を混
入させたものが用いられている。また、この熱可塑性樹
脂粉末としては、ポリエチレンやエンジニアリングプラ
スチック等の温度を高めると溶解する高分子材料の単体
や、これらの混合物が採用される。
【0039】また、前記ピストン24に固着されたピス
トンロッド26は、下型11の側部に設けられたエアシ
リンダ27のピストン28に結合されている。なお、こ
のエアシリンダ27の代わりに、油圧シリンダを用いる
こともできる。また、このエアシリンダ27のピストン
28は、外径が本実施例では100mmに設定されてい
る。27aおよび27bはエアシリンダ27に空気圧を
供給するための空気供給管で、空気供給管27aに空気
を供給することによってピストン28,24が図におい
て左側へ移動し、空気供給管27bに空気を供給するこ
とによってピストン28,24が右側へ移動する構造に
なっている。以下、両ピストンが左側へ移動することを
前進するといい、右側へ移動することを後退するとい
う。
【0040】すなわち、両ピストン28,24を図1に
示す位置から図において左側へ移動させることによって
加圧液25が圧縮されてガスケット20が上方へ押圧さ
れ、右側へ移動させることによって加圧液充填部が負圧
になってガスケット20は上方へは押圧されなくなる。
また、前記ピストン24の外径は14mmとされ、ピスト
ン28の外径は100mmとされているため、エアシリン
ダ27に空気供給管27aから5kg/cm2 の圧力空気を
供給することによって加圧液25は約250kg/cm2
圧力をもってガスケット20を上方へ押圧することにな
る。
【0041】29,30は前記ピストン24,28とシ
リンダ孔との間の気密,液密を確保するためのシールで
ある。
【0042】次に、上述したように構成された金型を用
いて本発明に係る成形方法を説明する。先ず、トランス
ファ成形機のプレス定盤(図示せず)に下型11と上型
12とを取付け、ヒータ13に通電して下型11と上型
12を180℃に加熱する。金型の温度が上昇した後、
モールド準備のために下型11と上型12とを開き、ガ
スケット20に圧力が加わらないように、空気供給管2
7bに圧力空気を供給してピストン24を後退させる。
【0043】このようにすると、加圧液25が充填され
ている部分の容積が大きくなり、しかも空気が外部から
浸入しないため、加圧液25は負圧になってガスケット
20にはガスケット溝21の底部側へ引き込もうとする
力が作用する。この状態でフレーム16を下型1の凹部
15に装着させ、次いで、ガスケット20がフレーム1
6を持ち上げようとする力より大きな力をもって下型1
1と上型12を型締めさせてフレーム16の周囲を密閉
させる。
【0044】この状態では、下型11および上型12お
よびフレーム16の面精度や寸法精度にばらつきがある
ため、フレーム16と金型との間に数ミクロンの隙間が
ある。すなわち、このまま樹脂をキャビティ14へ充填
するとバリが生じる。このため、金型が完全に型締めさ
れた後に空気供給管27aに圧力空気を供給し、ピスト
ン24,28を前進させて加圧液25を圧縮させる。こ
のようにすると、前記圧縮力が連通路22を介してガス
ケット溝21内のガスケット20へ伝わるから、ガスケ
ット20がフレーム16を上方へ(上型12側へ)押圧
されるようになる。
【0045】このときにガスケット20がフレーム16
を押す力はピストン24とピストン28の面積比となる
ため、ピストン28に5kg/cm2 の力が加えられた場
合、その力が約50倍に増幅されて約250kg/cm2
圧力がガスケット20に加えられることになる。すなわ
ち、フレーム16の表面は均一な平坦面ではなく必ず傷
や凹凸が存在しているが、ガスケット20が上述した圧
力によってフレーム16に押し付けられることによっ
て、前記傷や凹凸の形状に合わせて塑性変形することに
なる。このため、フレーム16にガスケット20が隙間
なく密着する。
【0046】上述したようにガスケット20を塑性変形
させた後、ゲート17から100kg/cm2 程度の圧力を
もって成形樹脂をキャビティ14内へ注入する。このよ
うに成形樹脂を注入してキャビティ14内を成形樹脂で
満たすことによって、半導体チップ18およびボンディ
ングワイヤ19が樹脂封止される。このとき、成形樹脂
には100kg/cm2 の圧力が加えられる関係からフレー
ム16とガスケット20との間を通ってキャビティ14
外へ流出しようとするが、ガスケット20は約250kg
/cm2 の圧力が加えられしかもフレーム16に隙間なく
密着しているため、成形樹脂はキャビティ14から流出
することはない。すなわち、バリの発生を抑えることが
できる。
【0047】成形樹脂が硬化した後、空気供給管27b
に圧力空気を加えてピストン24を後退させる。このよ
うにすると、加圧液充填部の容積が増えてその内部が負
圧になり、ガスケット20を上方へ押し上げようとする
圧力がなくなってガスケット20の圧縮が停止される。
しかる後、下型11と上型12を開き、樹脂封止された
フレーム16を離型させる。
【0048】このとき、ガスケット20の上面にはフレ
ーム16の表面形状が転写されている。この転写形状
は、次の成形に用いるフレームの表面形状とは異なるた
め、場合によってはさらに隙間が大きくなってバリが発
生し易くなることが考えられる。しかし、ガスケット2
0は圧力が加えられると容易に塑性変形し、フレームに
押し付けられることによって上面の形状が変わるから、
成形を行う度毎にフレームに密着してバリの発生を防ぐ
ことができる。
【0049】したがって、型締め後にガスケット20を
フレーム16に押し付けることにより、フレーム16と
下型11との間に生じる隙間にガスケット20が塑性変
形して入り込み、この隙間がガスケット20によって満
たされる。このため、ガスケット20が実質的にキャビ
ティ14の側壁の一部を構成することになるから、キャ
ビティ14内の成形樹脂が漏れてバリとなるのを確実に
防ぐことができる。
【0050】また、上述した一連の成形動作の中で約2
50kg/cm2 に加圧される加圧液25がガスケット20
と下型11との間の隙間を通って外部に漏れ、キャビテ
ィ14に浸入して成形不良となることが考えられる。こ
れを防ぐためには加圧液25として粘度の高い液体を用
いればよいが、高粘度の液体はガスケット溝21に充満
させることが困難であるため、そのようにするにも限度
がある。
【0051】このような不具合を解消するために、加圧
液25として作業性に優れた粘度の液を用いると共に、
熱可塑性樹脂粉末を混入させた。本実施例では、加圧液
25として、25℃で30万cpsのシリコンオイル中
に粒径が5〜10μm程度のポリエチレン粉体を30w
t%混合したものを用いた。ここで、加圧液25が漏れ
なくなる理由について説明する。
【0052】下型11と上型12は180℃に加熱して
成形を行うため、シリコンオイル等の液体は昇温される
ことに起因して粘度が下がり、ガスケット溝21とガス
ケット20との間の隙間を通って外部に流出し易くな
る。そして、シリコンオイルが流出するときには混入さ
れたポリエチレン粉体もシリコンオイルと共に外部に出
ようとする。
【0053】ところが、ポリエチレン粉体は5〜10μ
mの粒径であるため、ガスケット溝21とガスケット2
0との間の1〜2μmの隙間を通ることができず、この
隙間近傍に集合することになる。そして、ポリエチレン
は100℃以上に加熱されると溶解し、極めて高粘度の
流動物となって前記隙間に浸入する。この溶解されたポ
リエチレンは外に流れ出ようとするシリコンオイルの圧
力が加わるが、粘度が高く前記1〜2μmの隙間からで
は外に流出することができない。
【0054】したがって、ポリエチレン粉体は熱によっ
て溶解して前記隙間に詰まり、シリコンオイルの流出を
防止する実質的なシール材として機能することになる。
このため、加圧液25がガスケット溝21から外部へ流
出することはない。
【0055】実施例2.上述した実施例ではキャビティ
が下型のみに形成された金型を用いたが、図2に示すよ
うに下型および上型にキャビティが設けられた金型を用
いることもできる。図2はガスケットを上下から被成形
物に押し付ける他の実施例を示す金型の断面図である。
同図において前記図1で説明したものと同一もしくは同
等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。
【0056】図2において、31は半導体集積回路用リ
ードフレームで、このリードフレーム31は、厚みが
0.25mmとされ、上下両側が樹脂封止される構造にな
っている。このため、上型12にも下型11と同様にキ
ャビティ32が形成されると共に、ガスケット溝21が
形成されてガスケット20が装着されている。
【0057】前記上型12のガスケット溝33と下型1
1のガスケット溝21とは、連通路22,33および連
通チューブ34を介して連通されている。この連通チュ
ーブ34は伸縮自在に形成され、下型11と上型12と
を図に示す状態から開いたとしても前記連通状態を保つ
ことができるように構成されている。
【0058】なお、本実施例ではガスケット20を金に
よって形成した。
【0059】このように構成された金型では、型締め後
にピストン24を前進させると、圧力は加圧液25を介
して上下のガスケット20,20にそれぞれ加えられ、
下型11のガスケット20が上方へ押圧されると共に、
上型12のガスケット20が下方へ押圧される。そし
て、両ガスケット20は、リードフレーム31の表面お
よびリードフレーム31自体の厚みに相当する0.25
mmの隙間や傷に密着するように塑性変形し、キャビティ
14,32からキャビティ外へ通じる隙間をシールす
る。
【0060】したがって、キャビティ14,32が成形
樹脂で満たされて加圧されたとしても、成形樹脂がキャ
ビティ外に流れ出るようなことはない。成形後には両ガ
スケット20,20にリードフレーム31の表面形状が
転写されることになるが、この転写部分は次の成形のと
きにリードフレームに押し付けられて再度塑性変形され
る。このため、成形時毎にガスケット20でシールを行
うことができる。
【0061】実施例3.上述した各実施例では金型を上
下方向へ開閉させる例を示したが、図3に示すように水
平方向へ開閉させることもできる。図3は横型のインジ
ェクション成形機に本発明を適用した他の実施例を示す
金型の断面図である。同図において前記図1で説明した
ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付
し詳細な説明は省略する。
【0062】図3において、41は被成形物としての濾
過用フィルターで、このフィルター41は厚みが2mmの
円板状に形成され、約0.1〜1mmの穴が全面にわたっ
て多数穿設されている。図3に示した金型は、このフィ
ルター41の外周部に熱可塑性樹脂製フランジ42を成
形するように構成されている。このフランジ42を形成
する樹脂材は、本実施例ではポリブチレンテレフタレー
ト(以下、単にPBTという)が用いられている。
【0063】すなわち、上下両型にフィルター41を挟
圧保持させ、上型12に穿設されたスプール43から樹
脂を金型内へ注入する構造になっている。なお、フィル
ター41は、外周部に一体的に設けられた樹脂製フラン
ジ42を介して不図示の濾過用器具に装着されて使用さ
れるものである。
【0064】この実施例では、ガスケット20はフィル
ター41と略同径の円板状に形成され、下型11にフィ
ルター装填部と一連に形成された円形凹部44に装着さ
れている。すなわち、ガスケット20はフィルター41
の一側面に対向することになる。
【0065】このように構成された金型を用いて樹脂成
形するに当たっては、下型11および上型12を100
℃に加熱して行う。そして、前記実施例1および実施例
2の場合と同様に加圧液25に圧力を加えない状態で両
型を水平方向へ開き、フィルター41を装填して型締め
を行う。次に、空気供給管27aに加圧空気を供給して
ピストン24を下降させる。このようにすると、ガスケ
ット20がフィルター41に押し付けられ、フィルター
41を上型12に押し付けると共に、塑性変形してフィ
ルター41に密着する。このとき、フィルター41には
小径な穴が全面にわたって多数穿設されている関係か
ら、ガスケット20は塑性変形してこの小径穴に入り込
み、全ての穴を埋める。
【0066】この状態で、250℃で溶融されたPBT
樹脂をスプール43から金型内へ1000kg/cm2 の圧
力をもって注入する。PBT樹脂がフランジとなる部分
に充満した後は注入圧力を250kg/cm2 に低下させ
る。このとき、上型12とフィルター41とは面接触し
ているために僅かな隙間があり、この隙間にPBT樹脂
が流れてフィルター41の前記小径穴へ浸入しようとす
る。しかし、これらの小径穴はガスケット20が埋入し
て隙間がないため、PBT樹脂が浸入することはできな
い。したがって、バリの発生がなく、樹脂による目詰ま
りのないフィルターを得ることができる。
【0067】PBT樹脂が硬化した後、金型を開く以前
に空気供給管27bに加圧空気を供給し、ピストン24
を上昇させて加圧液25の圧力を下げる。これによって
ガスケット20の圧力も下がる。その後、金型を開き、
PBT樹脂でフランジ42が成形されたフィルター41
を取出す。このとき、ガスケット20の表面にはフィル
ター41の小径穴を埋めていた多数の針状突起が形成さ
れる。
【0068】この針状突起は、次の成形に用いるフィル
ターの小径穴に全て入るとは限らず、また、仮に入った
としても微妙に形状が異なるために隙間が生じる。しか
し、成形を行う度毎にガスケット20は圧縮されてフィ
ルターの形状に合わせて塑性変形するため、上述したよ
うな隙間が生じるようなことはない。このため、成形時
毎にガスケット20でシールを行うことができる。
【0069】キャビティ14に注入する成形材料は特に
限定されることはないが例えば熱硬化性樹脂としてエポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、フェーノ
ール樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の
硬化剤としての混合物あるいはその他物性向上に必要な
充填剤等を混合したものが採用できる。
【0070】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、塩化ビニルナイロン等の汎用プラスチッ
クからポリフェニレンサルファイド、4フッ化フロロエ
チレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリブチレンレ
フタレート、ポリフェニレンオキサイド等のエンジニア
リングプラスチックがある。本実施例においては、発明
の効果をより効果的に確認するため、狭い隙間に流れ易
く金型との接着力も強くバリの問題が顕著にでる150
℃での粘度が100cpsのエポキシ樹脂を用いた。
【0071】成形樹脂を注入する方法は、トランスフ
ァ、インジェクション、圧縮、注型加圧ゲル化およびR
IM等を用いた低圧成形法がある。本実施例では、低粘
度のエポキシ樹脂を用いる低圧成形法を用いて上記エポ
キシ樹脂を注入した。
【0072】実施例4.図4に基づいて電動機の固定子
を樹脂で成形する場合の説明をする。上述した実施例1
と同様に不図示のプレス装置に長さ300mm、幅300
mmの鉄からなる上型2と下型1を取付け、下型1が上下
に移動することで、型締めおよび型開きができるように
なっている。ヒータ13に通電し、上型2、下型1を1
50℃に加熱する。
【0073】内径60mm、外径116mm、板厚1mmの珪
素鋼板を40枚積層したコア48と直径1mmで絶縁被膜
材料がウレタン変成ポリエステルナイロンコートからな
るSMPEW−Nマグネットワイヤー(第1電工社製)
を複数回巻線したワイヤ47を絶縁処理されたコア48
のスロットに挿入してできた固定子をあらかじめ150
℃に予熱する。
【0074】プレスを開いて200mmの直径を有するキ
ャビティ14の中に同心円状に取り付けたセンターポー
ル49に予熱したコア48を挿入し、再び下型1を上昇
させて30トンの圧力で型締めを行う。上型2と下型1
は30トンの力で締められるが、金型面は完全な平面で
なく加工精度が熱歪により表面が凹凸になり数ミクロン
の隙間ができ、バリの発生の原因になる。
【0075】ガスケット20を作る方法は図7および図
8に示すように上型2と下型1を締めることにより、鉛
を強制的にガスケット溝21に押し込む。鉛は容易に塑
性変形するため、ガスケット溝21の仕上げ面精度がど
のようであれ密着して隙間がなくなり加圧液25が漏れ
ることがない。加圧液25が漏れないことはガスケット
20を押し上げるための最下部の加圧液25が通る隙間
もなくなり、加圧液25の流れが途中で止まり、本実施
例のように421mmあるガスケット20を均一に圧縮す
ることができない。
【0076】この問題を解決するために下型1に設けた
キャビティ14の開口近傍に鉛でできた最上部が内径1
20mm、外径134mmすなわち幅が7mmのガスケット2
0と下型1の表面から5mmの深さの最下部の寸法が内径
126mm、外径134mmすなわち幅が4mmのガスケット
20の最下部にガスケット20の溝幅4mmより小さい例
えば幅3.9mm、板厚が1.0mmの単品および複数に分
割された円形の金属からなる隔離板43を配置する。
【0077】隔離板43の目的は、幅4mmの通路に入っ
ている加圧液25がすばやく流れる隙間を確保し、瞬時
にガスケット20が均一に圧縮できるようにするための
ものである。
【0078】長いガスケット20を加圧液25で均一の
圧力で圧縮するために、隔離板43をガスケット20の
最下部に入れると、ガスケット20を上から機械的に圧
縮しても、鉛でできたガスケット20は加圧液25が流
れるガスケット溝21の底に侵入することがなく、ガス
ケット20は隔離板43を押さえることになるが、隔離
板43とガスケット溝21は硬い金属同士で接触するた
め、必ず0.1mm程度のわずかな隙間ができ、この隙間
を加圧液25が流れガスケット20は均一に圧縮される
ことになる。
【0079】上型2と下型1を30トン(約38Kg/cm
2相当) の力で締め付け、電動式または手動式の油圧ポ
ンプ46を作動して250Kg/cm2 の圧力を下型1が上
下する距離だけ追従する柔軟な圧力ホース45から下型
1に設けた内径3mmの油通路50を通して耐熱性のある
粘度が50万pcsのシリコンオイルからなる加圧液2
5を1箇所または複数箇所から隔離板43の下に送る。
隔離板43の下には0.1mm程度のわずかな隙間があ
り、250Kg/cm2 に加圧した加圧液25は全周に流れ
ガスケット20は250Kg/cm2 の圧力により均一に圧
縮される。
【0080】上型2と下型1との間にできたわずかな隙
間は、この圧縮力によりガスケット20の変形密着が起
こり、完全になくなる。このとき、ガスケット20が上
型2を開けようとする力は7118Kgになるが、型締め
圧力はこの4.2倍ありこの圧力で金型が開くことはな
い。ゲート17からエポキシ樹脂からなる成形材料を注
入圧30Kg/cm2 で約600ml注入し、成形材料が3
分で硬化するまで硬化収縮による外観成形不良を防止す
るためこの圧力を維持する。キャビティ14にはこの成
形圧力 30Kg/cm2が加わり3391Kgの金型を開けよ
うとする圧力が加わるが、前述したガスケット20が開
けようとする圧力7118Kgと合わせても10509Kg
と型締め圧力30トンより小さく金型は開くことはな
い。
【0081】キャビティ14に注入した成形材料は15
0℃に加熱されることから粘度が100cps程度に下
がり、上述した成形圧力30Kg/cm2 を加えると数ミク
ロンの隙間に流れようとする。しかし上型2と下型1の
キャビティ14の開口近傍隙間は250Kg/cm2 の圧力
で圧縮されたガスケット20でシールされており、かつ
成形樹脂の注入圧力30Kg/cm2 より8.5倍の高圧力
と隙間が全くないことから樹脂が外に流れることはなく
バリの発生がない。
【0082】実施例5.図5に基づいて電動機の固定子
を樹脂で成形する場合を説明する。動作について上述し
た実施例4と同じであり、また同一部材もしくは同等部
材については同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
実施例4と異なるのは隔離板43の下に加圧液25を通
す幅2mm、深さ1mmの隔離溝51を金型を切削して設け
ている。
【0083】ガスケット20を加工するために加圧液2
5に250Kg/cm2 の圧力を加えると、ガスケット20
とガスケット溝21のわずかな隙間から加圧液25が漏
れる可能性がある。これを防止する1つの手段として加
圧液25の粘度を高くする方法がある。例えば25℃で
100万cpsのような高い粘度の加圧液25を用いる
と、実施例4のような隔離板43の間にできる0.1mm
程度の隙間では加圧液25に圧力を加えても圧力損失が
大きく、ガスケット20を均一に加圧するまでには長い
時間が必要になり、キャビティ14に樹脂が30Kg/cm
2 の圧力で充満する前にガスケット20を変形すること
ができず、バリ発生の原因となる。この問題を防止する
ため、意図的に隔離板43の下に加圧液25が通る隔離
溝51を設ければ確実にバリを防止できる。
【0084】このようにガスケット20を瞬時に押すた
めに加圧液25が流れる専用の隙間を確保する方法とし
ては、図5に示すように金型全体側にその溝を切削して
設けたが、必ずしもこれに限定されず、図6に示すよう
に金属からなる逆凹板の板をガスケット溝21の最下層
に入れる。逆凹板は幅4.9mm、厚さ2mmのドーナツ状
の金属板になっている。その板の一方を切削し幅2mm、
深さ1mmの長方形の溝を設け、ガスケット溝21の中に
逆凹状に入れる。下型1と逆凹板52の間には幅2mm、
深さ1mmの空間ができる。ここに加圧液25を流すと図
5と同様に加圧液25を瞬時に全周に流すことができガ
スケット20を均一にすばやく圧縮することができる。
【0085】実施例6.実施例6は上述した実施例5と
ほとんど同じ構成と動作で電動機の固定子をエポキシ樹
脂で成形する方法において、複雑な形状のガスケット2
0を製作する方法に関する。加圧液25を250Kg/cm
2 の圧力で圧縮しても、外部にこの加圧液25が漏れな
いようにするには、ガスケット溝21にぴったりと合っ
た形状のガスケット20を作る必要がある。その方法と
してプレス装置に取付け250℃に加熱した上型2と下
型1を開く。
【0086】次にあらかじめ加熱容器53にいれたガス
ケット材である鉛をその溶融点である328℃以上に加
熱して溶解鉛54を作る。この溶解鉛54を下型1の上
にもっていき、上述した実施例4で説明した同様の寸法
になっているガスケット溝21の中に加熱容器を移動し
ながら上から流し込む。ここで重要なことはガスケット
溝21の容積は約10mlであり、流し込む溶解鉛54
の量は必ずガスケット溝21の容積10mlより多く
し、下型1の表面より盛り上がるようにする。
【0087】ガスケット溝21に流し込まれた328℃
以上の溶解鉛54は下型1の方が250℃と温度が低い
ため瞬時に固化する。このためガスケット溝21の中に
は未動流部が生じ、ガスケット溝21とガスケット20
は密着せず巣55ができる。この状態で加圧液25を2
50Kg/cm2 に加圧すると加圧液25はこの巣55を通
って外部に漏れる。
【0088】これを防止するために図8に示すように溶
解鉛54をガスケット溝21に流し冷却固化した後上型
2と下型1を徐々に型締めする。ガスケット20は下型
1の表面から盛り上がっているためやがて上型2の表面
と接触し、金型隙間56が徐々に圧縮され、ガスケット
20も徐々に圧縮されて変形するようになる。このと
き、上型2と下型1を締める力は、30トンあり、上述
した実施例4で説明した金型表面積とキャビティ容積の
関係から約38Kg/cm2 の圧力で金型を締めることにな
る。ガスケット20も同じ圧力で締められるため、金型
隙間56が小さくなるにしたがってガスケット20は下
型1の下方向に押さえられ、ガスケット溝21の壁面に
張り付くように広がり巣55はなくなり空隙のないガス
ケット20ができる。このとき、ガスケット20が押圧
により隔離溝51には入ろうとするが、隔離板43があ
り、入ることができず隔離板51は確保される。
【0089】ガスケット20がガスケット溝21に完全
に圧縮されてもまだ余分のガスケット20が残っている
場合はさらに金型を締め込むと金型隙間56が小さくな
るにしたがってガスケット20を圧縮変形させる力が大
きくなりやがて38Kg/cm2の力では変形しなくなるた
めガスケット溝21のすぐ外側に余分なガスケット20
を入れるための側溝58を設け余分な鉛をキャビティ1
4の中および側溝58に流すようにする。適当な金型隙
間56になったところで金型を開きキャビティ14およ
び側溝58に流れた余分なガスケット20を掃除し再び
圧縮する。これを数回繰り返し余分なガスケット20を
取り除き、金型隙間56を数ミクロン程度まで小さく
し、ガスケット20の表面と同じ高さにする。
【0090】実施例7.図9はガスケット20を作るも
う1つの方法について示すもので、上述した実施例6と
同様に上型2と下型1を開いてガスケット溝21の容積
10mlより大きい寸法が内径120mm、外径134m
m、高さ5mm、体積約14mlのドーナツ形状をした紐
状鉛57をガスケット溝21の上におく。上型2と下型
1を徐々に型締めし、紐状鉛57を徐々にガスケット溝
21の中に押し込む。やがて図8と同様にガスケット溝
21の中に紐状鉛57が充満して余分な紐状鉛57がキ
ャビティ14および金型隙間56の中に流れ出てくる。
これを掃除しながら型締め、型開きを繰り返しながら下
型1の表面と同一高さのガスケット21を作る。
【0091】上記実施例では、ガスケット溝21の中に
紐状鉛57を上型2と下型1の型締め圧力を利用して機
械的に押し込んでガスケット20を作ったが、必ずしも
このような方法だけでなく、例えば図9に示すように紐
状鉛57をガスケット溝21の上においた後、上型2、
下型1の温度を鉛の融点の328℃以上に上げ鉛を溶融
してガスケット溝21に流し込んでから徐々に金型圧力
を利用して押し込んでも同様なガスケット20が得られ
る。
【0092】上記実施例では、ガスケット溝21の中に
入れるガスケット材料として鉛等の金属を用いたがこれ
に限定されるものではなく、電気絶縁性有機材料、例え
ばシリコンゴム、ニトリルゴム、フッソゴム等のゴム
か、テフロン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリエチレン、ポリブチレンテフタ
レート、メチルペンテン、ポリイミド等のプラスチック
材料を用いることができる。ガスケット21の製作はそ
の材料の性質によって異なるが、基本的には図7に示す
ように行う。反応性シリコンゴムのような液体の場合
は、ガスケット溝21の容積よりも多い量を溝に流し込
み図8に示すように上型2と下型1を締め、余分な材料
をキャビティ14および側溝58に流した後、金型の温
度を60℃〜80℃に上げてシリコンゴムを硬化する。
【0093】その他のプラスチックの場合は、そのほと
んどが室温で固形のため、図9に示すようにガスケット
溝21の上にガスケット20の材料となる紐または板を
置き、そのプラスチックの融点付近まで金型の温度を上
げプラスチックを軟化した後徐々に上型2と下型1を締
める。余分な材料はキャビティ14および側溝58の中
に流して下型1と同一の高さに形成する。
【0094】実施例8.図10は長期間使用中にガスケ
ット20の側面の一部が傷付き、加圧液25が外部に漏
れることがある。ガスケット20を全部交換することは
多大な時間を要するため、傷付いた部分のみを補修する
方法が必要になる。ガスケット20に傷が付くことは、
わずかの量であるがその部分にガスケット材料が不足し
ていることになる。不足している鉛を供給するには、そ
の部分のガスケット20の上に同材質あるいは相溶性の
ある金属でもよい。ここでは同材質の鉛を用いて説明す
る。
【0095】補修用鉛をガスケット20の上に置いて、
金型を締めることにより傷付いた部分は補修される。し
かし単純に機械的に圧縮するだけでは、元のガスケット
20と補修用鉛59は一体化せず簡単に剥離し、次の成
形時に再び加圧液25が漏れ恒久的な対策にはならな
い。元のガスケット20と補修用鉛59を一体化するに
は、溶接機61により酸素とアセチレンガス等のガス炎
60を用い鉛と相融性のある材質の材料をその融点以上
に加熱して溶接肉盛する。金型を締め肉盛した部分を再
び圧縮平坦化すれば全く継ぎ目のない一体化したガスケ
ット20ができ、加圧液25の漏れを部分的補修にて止
めることができる。
【0096】本実施例では、部分補修材料として鉛とし
たが、ガスケット20の材料としてゴムやプラスチック
を用いる場合も同様に行える。反応性の液状シリコンゴ
ム等の場合は、液漏れが生じた部分のガスケット上に必
要量塗布して硬化させ肉盛する。プラスチック材料の場
合は、鉛と同様にその材料の融点以上に加熱して肉盛り
溶接する。その後型締めを行い、余分な材料をキャビテ
ィ14および側溝58に押し出せば、一体化したガスケ
ット20が得られる。
【0097】実施例9.図11は成形時の経過時間に対
する成形圧力、ガスケット加圧力および樹脂の注入量と
の関係を示している。一点鎖線は成形圧力、実線はガス
ケット加圧力、点線は注入量を示す。電動機の固定子の
代表的な成形工程は、金型温度を150℃程度に加熱
し、型を開いて予熱したコア48を下型1のセンターポ
ール49にセットする。
【0098】次に図5に示すように、30トンの力で型
締めを行い、油圧ポンプ46を作動して図11に示すよ
うにガスケット20を250Kg/cm2 の圧力を加えた後
成形材料を約20秒かけてゲート17から注入する。材
料がキャビティ14に充満するまでは、キャビティ14
内の圧力はほとんど上がらず、注入量が100%に達し
た時点で急に30Kg/cm2 に上昇する。このときガスケ
ット加圧力は250Kg/cm2 で加圧されているため、成
形圧力30Kg/cm2 の力ではガスケット20を越えて外
部に流れ出ることはない。やがて40秒で樹脂が硬化す
るため、成形圧力、ガスケット加圧力のいずれも不要に
なるため、両方の加圧力を停止して1Kg/cm2 以下に低
下させる。注入開始から約50秒経過後金型を開いて成
形されたコア48を取り出す。
【0099】上述した実施例9においては、金型を30
トンの力で型締めした後、ガスケット20の加圧力を4
0秒間維持(aの実線)したが、これに限定されるもの
ではなく、成形圧力30Kg/cm2 より若干高い圧力であ
ればバリの発生は防止できる。すなわち、初期にガスケ
ット加圧力を250Kg/cm2 必要とする理由は、金型表
面の凹凸にガスケット20を塑性変形させ隙間を完全に
なくすためで、一度変形すると鉛は弾性力がないためそ
の後は250Kg/cm2 の圧力を維持する必要はない。成
形が完了するまで250Kg/cm2 の圧力をガスケット2
0に加え続け(aの実線)てもよいが、圧力が高いと加
圧液25が外部に漏れ易くなる欠点がある。このため上
記のように金型を締め初期にできた数ミクロンの隙間あ
るいは表面凹凸を埋めるだけの目的で瞬間的に250Kg
/cm2 の圧力を加え塑性変形した後は、加圧液25が外
部に漏れるのを防止するため、その後は成形圧力30Kg
/cm2 よりも高ければ(bの実線)バリは発生すること
なく、本発明の効果が得られる。
【0100】なお、上述した実施例1〜9ではプラスチ
ック成形金型を用いた例を示したが、本発明に係る成形
方法は、例えばアルミダイキャスト、ロストワックス等
溶融金属を金型で成形する場合にも適用することができ
る。このようにしても前記各実施例と同等の効果が得ら
れる。
【0101】また、加圧液を加圧する手法も上述した例
に限定されるものではない。すなわち、ガスケットを均
一な圧力をもって加圧できればよく、例えば、油圧ポン
プの油圧力、ボールネジと電動機による推力等によって
加圧液を加圧しても同様の効果が得られる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明に係
る成形方法は、被成形物を金型に装填した後、この被成
形物におけるキャビティの開口縁部近傍の部位に、押圧
されることによって容易に塑性変形可能な金属からなる
ガスケットを液圧によって圧接させ、しかる後、キャビ
ティに成形材を充填するため、型締め後にガスケットを
被成形物に押し付けることにより、被成形物と金型との
間に生じる隙間にガスケットが塑性変形して入り込み、
この隙間がガスケットによって満たされる。したがっ
て、ガスケットが実質的にキャビティの側壁の一部を構
成することになるから、バリが生じるのを確実に防ぐこ
とができる。すなわち、成形後にバリを除去するための
設備や作業時間を省くことができる。
【0103】請求項2の発明に係る成形方法は、前記請
求項1の発明に用いるガスケット加圧用液体に、熱可塑
性樹脂の粉末を混入させるため、前記液体が金型のガス
ケット装着部から漏れると、熱可塑性樹脂粉末が流出経
路に詰まり、金型の熱によって溶融して流出経路をシー
ルすることになる。したがって、加圧液がキャビティに
浸入して成形不良となるのを防ぐことができるから、形
成部分の品質を高く維持することができる。
【0104】請求項3の発明によれば、隔離板と溝の底
面との間にわずかな間隙が形成され、この間隙に加圧用
液体が侵入して隔離板全体を均一に押圧することとな
り、流出経路のシールがより完全となる。
【0105】請求項4の発明よれば、溝内に挿入された
紐状の金属は、加圧用液体によって塑性変形して、この
金属が実質的にキャビティの側壁の一部を構成すること
となり、バリの発生を防止できる。
【0106】請求項5の発明よれば、溝内に挿入された
有機物弾性体は、加圧用液体によって弾性変形して、こ
の有機物弾性体が実質的にキャビティの側壁の一部を構
成することとなり、バリの発生を防止できる。
【0107】請求項6の発明によれば、溶接により溝に
配置した金属と同種または異種の金属が肉盛りされ、こ
れを圧縮平坦化することにより、継ぎ目のない一体化さ
れたガスケットが形成されるので、部分的補修で加圧液
体の漏れを防止できる。
【0108】請求項7の発明によれば、溶接または接着
により溝に配置した有機物弾性体と同種または異種の有
機物弾性体が肉盛りされ、これを圧縮平坦化することに
より、継ぎ目のない一体化されたガスケットが形成され
るので、部分的補修で加圧液体の漏れを防止できる。
【0109】請求項8の発明によれば、ガスケットに加
える圧力として成形材をキャビティに入れる前に瞬間的
に大きな成形圧力を加えれば、その後は成形圧力より若
干高い圧力であればバリを防止することができ、かつ加
圧液の洩れが防止できるので、製品の成形不良が発生し
ない。
【0110】請求項9の発明によれば、連通路内に充填
した液体を加圧手段によって加圧することで、溝内の金
属または有機物弾性体が変形して被成形物と金型との間
に生じる隙間に入り込み、この隙間がガスケットによっ
て満たされる。このため、ガスケットが実質的にキャビ
ティの側壁の一部を構成することになり、バリが生じる
のを確実に防ぐことができる。
【0111】請求項10の発明によれば、溝の底面に設
けた隔離板により隔離板と溝の底面との間にわずかな間
隙が形成され、この間隙に加圧用液体が侵入して隔離板
全体を均一に押圧するので、流出経路のシールがより完
全となる。
【0112】請求項11の発明によれば、隔離板と連通
路の境界部に設けた隔離溝により隔離板の底面への加圧
液体の侵入が速くなり、成形材が充満する前に金属また
は有機物弾性体によるシールが完全に行われるので、成
形材の漏れがなく、バリの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形方法を実施する際に用いるモ
ールド金型の断面図である。
【図2】ガスケットを上下から被成形物に押し付ける第
2の実施例を示す金型の断面図である。
【図3】横型のインジェクション成形機に本発明を適用
した第3の実施例を示す金型の断面図である。
【図4】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、加圧
液が漏れないよう隔離板を用いた第4の実施例を示す金
型の断面図である。
【図5】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、加圧
液が漏れないよう隔離板を用いた第5の実施例を示す金
型の断面図である。
【図6】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、加圧
液が漏れないよう隔離板を用いた第6の実施例を示す金
型の断面図である。
【図7】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、ガス
ケットの製造方法を示す金型の断面図である。
【図8】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、ガス
ケットの製造方法を示す金型の断面図である。
【図9】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、ガス
ケットの製造方法を示す第7の実施例の金型の断面図で
ある。
【図10】電動機の固定子の成形に本発明を適用し、ガ
スケットの製造方法を示す第8の実施例の金型の断面図
である。
【図11】ガスケットに加える圧力と成形圧力を加える
タイミングおよび圧力の大きさについて示す第9の実施
例の図である。
【図12】従来の成形方法に用いる金型の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、11 下型 2、12 上型 13 ヒータ 14 キャビティ 17 ゲート 20 ガスケット 21 ガスケット溝 22 連通路 24 ピストン 25 加圧液 26 ピストンロッド 27 エアシリンダ 27a、27b 空気供給管 28 ピストン 31 リードフレーム 32 キャビティ 41 フィルター 42 フランジ 43 隔離板 45 圧力ホース 46 油圧ポンプ 47 ワイヤ 48 コア 49 センターポール 50 油通路 51 隔離溝 52 逆凹板 53 加熱容器 54 溶解鉛 55 巣 56 金型隙間 57 紐状鉛 58 側溝 59 補修用鉛 60 ガス炎 61 ガスボンベ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも金型キャビティ周囲の開口縁
    部近傍の部位に溝を設け、この溝に予め装填されかつ押
    圧されることによって容易に塑性変形可能な金属によっ
    て形成されたガスケットを液圧によって圧接させ、しか
    る後、キャビティに成形材を充填することを特徴とする
    成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形方法において、ガス
    ケットを加圧する液体に熱可塑性樹脂の粉末を混入させ
    ることを特徴とする成形方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも金型キャビティ周囲の開口縁
    部近傍の部位に溝を設け、この溝の中に隔離板を配置
    し、隔離板と金型の間には液体を入れ、溝には溝の容積
    より多い加熱溶解した金属を流し込み、冷却後溝の中に
    押し込み、前記液体を加圧し、金属を変形させることを
    特徴とする成形方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも金型キャビティ周囲の開口縁
    部近傍の部位に溝を設け、溝の中に隔離板を配置し、隔
    離板と金型の間には液体を入れ、溝には溝の容積より多
    い紐状の金属を溝の上に配置し、溝の中に金属を押し込
    み、隔離板と金型の間に入れた液体を加圧し、金属を変
    形させることを特徴とする成形方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも金型キャビティ周囲の開口縁
    部近傍の部位に溝を設け、溝の中に隔離板を配置し、隔
    離板と金型の間には液体を入れ、溝には有機物弾性体を
    溝の上に配置し、溝の中に有機物弾性体を押し込み、隔
    離板と金型の間に入れた液体を加圧し、有機物弾性体を
    変形させることを特徴とする成形方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の成形方法におい
    て、溝に配置した金属と同種または異種の金属を溶接
    し、体積を増大して、再び金属を変形させることを特徴
    とする成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の成形方法において、溝に
    配置した有機物弾性体と同種または異種の有機物弾性体
    を溶接または接着し、体積を増大して、再び有機物弾性
    体を変形させることを特徴とする成形方法。
  8. 【請求項8】 請求項3、4または5記載の成形方法に
    おいて、キャビティ内に成形材が充満する前に金属また
    は有機物弾性体に成形圧力より高い圧力を加え、成形材
    が充満した後圧力を低下させることを特徴とする成形方
    法。
  9. 【請求項9】 一対の金型本体によって形成されるキャ
    ビティ周囲の開口縁部近傍の部位に溝を形成し、この溝
    内に押圧されることによって容易に塑性変形可能な金属
    または有機物弾性体を装填するとともに、前記溝の底面
    に連通路を形成して、この連通路内に液体を充填し、溝
    と反対側の連通路内に液体を加圧する加圧手段を配設し
    たことを特徴とする成形装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の成形装置において、前
    記溝の底面に隔離板を配設したことを特徴とする成形装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の成形装置において、
    前記隔離板と連通路の境界部に隔離溝を設けたことを特
    徴とする成形装置。
JP6024272A 1993-02-23 1994-02-22 成形方法および成形装置 Pending JPH06304969A (ja)

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DE4430584A DE4430584C2 (de) 1994-02-22 1994-08-19 Formeinrichtung und Verfahren zur Herstellung einer Formeinrichtung
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