JP2001225944A - 搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】分岐路の数よりも配送ルート数が多いときや分
岐路の実装数が異なる複数の搬送装置を使用するときに
も仕訳指定に時間が掛からないようにする。 【解決手段】荷物の配送ルート毎に設けた分岐番号であ
る論理分岐番号を配達先コードに対応させて予め格納す
るとともに、分岐路６毎に設けた分岐番号である物理分
岐番号を論理分岐番号に対応させて予め格納する記憶部
５を有し、読取部１により、搬送機構３で搬送されてい
る荷物の識別記号を読み取り配達先コードを出力し、制
御部４により、読取部１から受けた配達先コードに対応
する論理分岐番号を記憶部５より検索し検索した論理分
岐番号に対応する物理分岐番号を記憶部５より検索し検
索した物理分岐番号の分岐路６へ荷物を払い出すように
搬送機構３を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は搬送装置に関し、特
に荷物の有する識別記号に応じた分岐路へこの荷物を払
い出すようにした搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の搬送装置は、荷物を配送
ルートに沿って配送するトラック等にこの荷物を積み込
むまえに荷物を配送ルート毎に仕訳するために用いられ
ている。

【０００３】この従来の搬送装置のブロック図である図
６，従来の搬送機構と分岐路との関係を示す図である図
７及び区分表を示す図である図８とを参照すると、従来
の搬送装置は、読取部により、搬送機構上の搬送中の荷
物に貼られた識別記号を読み取り配達先コードを出力
し、制御部により、読取部から配達先コードを受け、配
達先コードと実在の分岐路毎に設けた分岐番号との対応
表である区分表を参照して、読取部から受けた配達先コ
ードに対応する分岐番号を検索しこの検索した分岐番号
の分岐路へ荷物を払い出すように搬送機構を制御してい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の搬送装
置は、配達先コードと実在の分岐路毎に設けた分岐番号
との対応表である区分表を参照して、読取部から受けた
配達先コードに対応する分岐番号を検索しこの分岐番号
の分岐路へ荷物を払い出すようにしているため、分岐路
の実装数がそれぞれ異なる搬送装置を複数台使用すると
きには、それぞれの搬送装置の有する分岐路数に応じた
区分表を用いて仕訳指定をそれぞれの搬送装置毎に行う
必要があるので、仕訳指定（区分表）を搬送装置間で共
用することができないため、仕訳指定（区分表）の作成
と保存と選択に時間が掛かるという問題がある。また、
配達先コードと実在の分岐路毎に設けた分岐番号との対
応表である区分表を参照して、配達先コードから直接実
在の分岐路を指定するので、分岐路の数を超える仕訳指
定（区分表の作成）をすることが難しく、仕訳指定（区
分表）の作成に時間が掛かるという問題がある。

【０００５】本発明の目的はこのような従来の欠点を除
去するため、分岐路の実装数がそれぞれ異なる搬送装置
を複数台使用するときにも、仕訳指定（区分表）の作成
と保存と選択に時間が掛からず、分岐路の数よりも配送
ルート数が多いときにも仕訳指定（区分表）の作成に時
間が掛からない搬送装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の搬送装置は、識
別記号を有する荷物を搬送し複数の分岐路のうちの一つ
の分岐路へ前記荷物を払い出す搬送機構と、搬送中の前
記荷物の前記識別記号を読み取り配達先コードを出力す
る読取部と、前記読取部から前記配達先コードを受けこ
の配達先コードに対応する前記荷物の配送ルート毎に設
けた分岐番号である論理分岐番号を検索しこの検索した
論理分岐番号に対応する前記分岐路毎に設けた分岐番号
である物理分岐番号を検索しこの検索した物理分岐番号
の前記分岐路へ前記荷物を払い出すように前記搬送機構
を制御する制御装置と、を備えて構成されている。

【０００７】本発明の搬送装置の前記制御装置は、前記
荷物の配送ルート毎に設けた分岐番号である論理分岐番
号を前記配達先コードに対応させて予め格納するととも
に、前記分岐路毎に設けた分岐番号である物理分岐番号
を前記論理分岐番号に対応させて予め格納する記憶部
と、前記読取部から前記配達先コードを受けこの配達先
コードに対応する論理分岐番号を前記記憶部より検索し
この検索した論理分岐番号に対応する前記物理分岐番号
を前記記憶部より検索しこの検索した物理分岐番号の前
記分岐路へ前記荷物を払い出すように前記搬送機構を制
御する制御部と、を備えて構成されている。

【０００８】本発明の搬送装置は、前記複数の分岐路の
うちの任意の分岐路が使用できなくなったときに、この
使用できなくなった前記分岐路の前記物理分岐番号に対
応している前記論理分岐番号を、使用できる前記分岐路
のうちの任意の分岐路の前記物理分岐番号に対応させる
ようにしている。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１０】図１は、本発明の搬送装置の一つの実施の
形態を示すブロック図である。

【００１１】図１に示す本実施の形態は、識別記号を有
する荷物を搬送し複数の分岐路６のうちの一つの分岐路
６へ荷物を払い出す搬送機構３と、搬送中の荷物の識別
記号を読み取り配達先コードを出力する読取部１と、読
取部１から配達先コードを受けこの配達先コードに対応
する荷物の配送ルート毎に設けた分岐番号である論理分
岐番号を検索しこの検索した論理分岐番号に対応する分
岐路６毎に設けた分岐番号である物理分岐番号を検索し
この検索した物理分岐番号の分岐路６へ荷物を払い出す
ように搬送機構３を制御する制御装置２とにより構成さ
れている。

【００１２】制御装置２は、荷物の配送ルート毎に設け
た分岐番号である論理分岐番号を配達先コードに対応さ
せて予め格納するとともに、分岐路６毎に設けた分岐番
号である物理分岐番号を論理分岐番号に対応させて予め
格納する記憶部５と、読取部１から配達先コードを受け
この配達先コードに対応する論理分岐番号を記憶部５よ
り検索しこの検索した論理分岐番号に対応する物理分岐
番号を記憶部５より検索しこの検索した物理分岐番号の
分岐路６へ荷物を払い出すように搬送機構３を制御する
制御部４とにより構成されている。

【００１３】次に、本実施の形態の搬送装置の動作を図
２，図３，図４及び図５を参照して詳細に説明する。

【００１４】図２は、搬送機構と分岐路との関係の一例
を示す図であり、七個の分岐路６（物理分岐番号‘４
１’から‘４７’）に十個の論理分岐番号１から１０を
対応させ、搬送機構３で搬送された荷物が例えば物理分
岐番号‘４２’の分岐路６に搬送されることを示してい
る。すなわち、物理分岐番号の個数を、論理分岐番号の
個数未満としている。

【００１５】図３は、論理区分表の一例を示す図であ
る。

【００１６】図４は、物理区分表の一例を示す図であ
る。この表は、配送ルートで配送する荷物の数量に応じ
て配送ルート毎に設けた分岐番号である論理分岐番号を
物理分岐番号に対応させるようにしている。すなわち、
荷物の方面（配送ルート）別数量が少ない方面は束ねて
一つの物理分岐番号へ、又、荷物の方面（配送ルート）
別数量が多い方面はこの方面のみを一つの物理分岐番号
へ対応させる。

【００１７】図５は、使用できなくなった分岐路６が発
生したときの物理区分表の一例を示す図であり、物理分
岐番号‘４１’の分岐路６が使用できなくなり、この物
理分岐番号に対応していた論理分岐番号‘１’を、使用
できる分岐路６の物理分岐番号‘４１’に対応するよう
にしていることを示している。

【００１８】図１において、荷物が搬送機構３に投入さ
れて搬送され読取可能位置に到達したときに、読取部１
は、この荷物の有する識別記号を読み取り、配達先コー
ドを制御部４へ出力する。この識別記号は、例えばバー
コードであり、このバーコード内に配達先コードが含ま
れている。そして、この識別記号は、荷物に直接印刷さ
れていたり荷物に貼り付けられた紙葉上に印刷されてい
たりする。そして、制御部４は、配達先コードを入力す
ると、記憶部５に予め格納された図３に示す論理区分表
から配達先コードに該当する論理分岐番号を検索する。
図３では、配達先コードが‘０００’から‘０９９’の
範囲では論理分岐番号として‘１’が検索され、配達先
コードが‘１００’から‘１９９’の範囲では論理分岐
番号として‘２’が検索される。同様に、１０００個の
配達先コードから１０個の論理物理番号が検索される。
続いて、制御部４は、この検索された論理分岐番号に対
応する物理分岐番号を記憶部５に予め格納された図４で
示す物理区分表から検索する。図４では、論理分岐番号
が‘１’、‘２’、‘３’、‘４’のときは、物理分岐
番号として‘４１’、‘４２’、‘４３’、‘４４’が
それぞれに対応して検索される。また、論理分岐番号が
‘５’と‘６’のときは物理分岐番号として‘４５’
が、論理分岐番号が‘７’と‘８’のときは物理分岐番
号として‘４６’が、論理分岐番号が‘９’と‘１０’
のときは物理分岐番号として‘４７’が検索される。そ
して、制御部４は、検索した物理分岐番号に基づいて、
荷物が物理分岐番号に相当する分岐路６の位置で払い出
されるよう搬送機構３を制御する。分岐路６、搬送機構
３が払い出す荷物を受け取りこの荷物を出口へ搬送す
る。このようにして、装置使用者が望んでいる十方面
（搬送ルート）への仕訳指定に対応し、千種の識別記号
（配達先コード）を持つ荷物を、実在する七個の分岐路
６へ対応させ搬送する。また、複数の分岐路６のうちの
任意の分岐路６が故障，修理，メンテ等により使用でき
なくなったときには、図５に示すように、この使用でき
なくなった分岐路６の物理分岐番号（例えば‘４１’）
に対応している論理分岐番号‘１’を、使用できる分岐
路６のうちの任意の分岐路６の物理分岐番号（例えば
‘４２’）に対応させるようする。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送装置
によれば、制御装置により、読取部から受けた配達先コ
ードに対応する、荷物の配送ルート毎に設けた分岐番号
である論理分岐番号を検索しこの検索した論理分岐番号
に対応する分岐路毎に設けた分岐番号である物理分岐番
号を検索しこの検索した物理分岐番号の分岐路へ荷物を
払い出すように搬送機構を制御するようにしたため、荷
物の配達先コードに対応する、配送ルート毎に設けた論
理分岐番号を検索するので、装置使用者は、実在する分
岐路数に制約されること無く、希望する配達方面（配送
ルート）別に、任意数の分岐路があるかのように、仕訳
指定ができる。このため、実在する分岐路の数よりも配
送ルート数が多いときにも仕訳指定に時間が掛からな
い。

【００２０】また、制御装置は、荷物の配送ルート毎に
設けた分岐番号である論理分岐番号を配達先コードに対
応させて（配達先コードを配送ルートに対応させる論理
区分表として）予め格納するとともに、分岐路毎に設け
た分岐番号である物理分岐番号を論理分岐番号に対応さ
せて（論理分岐番号を実在する分岐路の物理分岐番号に
対応させる物理区分表として）予め格納する記憶部を有
し、制御部により、読取部から受けた配達先コードに対
応する論理分岐番号を記憶部より検索しこの論理分岐番
号に対応する物理分岐番号を記憶部より検索し検索した
物理分岐番号の分岐路へ荷物を払い出すように搬送機構
を制御するようにしたため、配達先コードを配送ルート
に対応させる論理区分表により実在する分岐路数に依存
しない、すなわち搬送装置に依存しない仕訳指定（配達
先コードを論理分岐番号に変換）をし、この論理分岐番
号を実在する分岐路の物理分岐番号に変換するので、分
岐路数の異なる複数搬送装置の相互間でも論理区分表を
共用でき、搬送装置ごとに論理区分表を作成する作業が
不要になる。このため、論理区分表は、トラックの配送
ルート等に適合したものとして、唯一のものを作成すれ
ばよくなる。そして、搬送装置に実在する分岐路数や荷
物の方面別数量に応じて、搬送装置固有の物理区分表を
作成することにより、搬送装置をそれぞれ運用すること
ができる。

【００２１】更に、複数の分岐路のうちの任意の分岐路
が故障，修理，メンテ等により使用できなくなったとき
に、この使用できなくなった分岐路の物理分岐番号に対
応している論理分岐番号を、使用できる分岐路のうちの
任意の分岐路の物理分岐番号に対応させるようにしたた
め、ある分岐路が故障したとき、代替分岐路を簡単に設
定でき、搬送装置の稼働率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の搬送装置の一つの実施の形態を示すブ
ロック図である。

【図２】搬送機構と分岐路との関係の一例を示す図であ
る。

【図３】論理区分表の一例を示す図である。

【図４】物理区分表の一例を示す図である。

【図５】使用できなくなった分岐路が発生したときの物
理区分表の一例を示す図である。

【図６】従来の搬送装置のブロック図である。

【図７】従来の搬送機構と分岐路との関係を示す図であ
る。

【図８】区分表を示す図である。

【符号の説明】

１ 読取部 ２ 制御装置 ３ 搬送機構 ４ 制御部 ５ 記憶部 ６ 分岐路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 識別記号を有する荷物を搬送し複数の分
   岐路のうちの一つの分岐路へ前記荷物を払い出す搬送機
   構と、 搬送中の前記荷物の前記識別記号を読み取り配達先コー
   ドを出力する読取部と、 前記読取部から前記配達先コードを受けこの配達先コー
   ドに対応する前記荷物の配送ルート毎に設けた分岐番号
   である論理分岐番号を検索しこの検索した論理分岐番号
   に対応する前記分岐路毎に設けた分岐番号である物理分
   岐番号を検索しこの検索した物理分岐番号の前記分岐路
   へ前記荷物を払い出すように前記搬送機構を制御する制
   御装置と、 を備えたことを特徴とする搬送装置。
2. 【請求項２】 前記制御装置は、前記荷物の配送ルート
   毎に設けた分岐番号である論理分岐番号を前記配達先コ
   ードに対応させて予め格納するとともに、前記分岐路毎
   に設けた分岐番号である物理分岐番号を前記論理分岐番
   号に対応させて予め格納する記憶部と、 前記読取部から前記配達先コードを受けこの配達先コー
   ドに対応する論理分岐番号を前記記憶部より検索しこの
   検索した論理分岐番号に対応する前記物理分岐番号を前
   記記憶部より検索しこの検索した物理分岐番号の前記分
   岐路へ前記荷物を払い出すように前記搬送機構を制御す
   る制御部と、 を備えたことを特徴とする請求項１記載の搬送装置。
3. 【請求項３】 前記複数の分岐路のうちの任意の分岐路
   が使用できなくなったときに、この使用できなくなった
   前記分岐路の前記物理分岐番号に対応している前記論理
   分岐番号を、使用できる前記分岐路のうちの任意の分岐
   路の前記物理分岐番号に対応させるようにしたことを特
   徴とする請求項１又は２記載の搬送装置。
4. 【請求項４】 前記配送ルートで配送する前記荷物の数
   量に応じて前記配送ルート毎に設けた分岐番号である前
   記論理分岐番号を前記物理分岐番号に対応させてるよう
   にしたことを特徴とする請求項１、２又は３記載の搬送
   装置。
5. 【請求項５】 前記物理分岐番号の個数を、前記論理分
   岐番号の個数未満としたことを特徴とする請求項１、
   ２、３又は４記載の搬送装置。
6. 【請求項６】 前記識別記号を、前記配達先コードを含
   んだバーコードとしたことを特徴とする請求項１、２、
   ３、４又は５記載の搬送装置。