JP2001225414A - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP2001225414A
JP2001225414A JP2000041185A JP2000041185A JP2001225414A JP 2001225414 A JP2001225414 A JP 2001225414A JP 2000041185 A JP2000041185 A JP 2000041185A JP 2000041185 A JP2000041185 A JP 2000041185A JP 2001225414 A JP2001225414 A JP 2001225414A
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layer
adhesive
resin
thermoplastic polyurethane
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Hiroaki Uno
拓明 宇野
Akitaka Miyake
顕隆 三宅
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空成形した後、部分的に接着剤を介して成
形品に被覆接着した場合、接着部分は完全に接着され、
目的とする剥離部分は全く接着されない積層シートを提
供する。 【解決手段】 熱可塑性ポリウレタン系エラストマーか
らなる表面層、接着性ポリオレフィン系樹脂からなる接
着層、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層及びプライ
マー層がこの順に積層され、プライマー層の軟化温度が
加熱成形時の温度よりも20〜60℃高いことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装や家
電製品などのハウジングや文具、サニタリー、日用品な
どの成形品のような、人が触れる個所に被覆することに
より良好な接触感を付与できる積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形品に人が触れたときに良い接
触感(ソフトタッチ感)を与えるために、表面がエンボ
ス加工されたポリ塩化ビニル層と発泡体等が積層された
シートで成形品を被覆することが行われていた。しかし
ながら、ポリ塩化ビニルを用いたシートは柔軟性に欠
け、また、積層シートとして製造するために複数の工数
を要するという不便があった。
【0003】成形性に優れ、且つ、成形品にソフトタッ
チ感を付与するために、特開平6−246812号公報
には、熱可塑性ポリウレタン系エラストマーからなる表
面層を有する積層シートが提案されている。しかし、上
記の積層シートを真空成形等で加熱成形して成形品に接
着すると、接着剤が塗布されていない部分でも成形品と
接着してしまうため、デザイン上などの理由により、被
覆接着された積層シートの一部を除去したりすることが
できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解消し、真空成形した後、部分的に接着剤を介して成
形品に被覆接着した場合、接着部分は完全に接着され、
目的とする非接着部分は全く接着されない積層シートを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の積層シートは、
熱可塑性ポリウレタン系エラストマーからなる表面層、
接着性ポリオレフィン系樹脂からなる接着層、ポリオレ
フィン系樹脂からなる基材層及びプライマー層がこの順
に積層され、プライマー層の軟化温度が加熱成形時の温
度よりも20〜60℃高いことを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明で用いられる熱可塑性ポリウレタン
系エラストマーとは常温でゴム弾性を示し、高温では可
塑化されて各種の成形加工が可能なものであり、一般に
分子中にエントロピー弾性を有するゴム成分(ソフトセ
グメント)と塑性変形を防止するための分子拘束成分
(ハードセグメント)とを共有していることが多く、成
形可能な範囲においては一部架橋構造を有する場合もあ
るが、広範囲の三次元編目構造は有していない。
【0007】熱可塑性ポリウレタン系エラストマーとし
ては、例えば、ハードセグメントとしてポリウレタンを
有し、ソフトセグメントとしてポリエーテル、ポリエス
テル、ポリカーボネートなどを有するブロック共重合体
が挙げられる。又、熱可塑性ポリウレタン系エラストマ
ーの硬さは、積層される他の層の硬さや厚みによっても
異なるが、一般にJIS K 7311のタイプAデュ
ロメータによる硬さ試験により測定した硬さが50〜9
8のものが好ましい。
【0008】上記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー
としては、例えば、日本ミラクトラン社製の商品名「ミ
ラクトランE990P」、旭硝子社製の商品名「PN3
429」、大日本インキ化学社製の商品名「T789
0」等が市販されている。
【0009】表面層に艶消し感を付与するために、上記
熱可塑性ポリウレタン系エラストマーには弾性微粒子が
添加されてもよい。弾性微粒子とは、押圧した後に圧力
を開放するとその形状が弾性回復するものであり、その
形状は特に限定されず、例えば、中空のものであっても
よい。
【0010】弾性微粒子は熱可塑性ポリウレタン系エラ
ストマーよりも溶融温度の高いものであり、押出成形に
際して可塑化や分解を生じないものが好ましい。弾性微
粒子を構成するものとしては、一般には架橋された樹脂
が用いられ、例えば、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リアクリレート、アクリル−ウレタン共重合体、スチレ
ン−イソプレン共重合体などが挙げられる。これらは単
独でも2種以上が併用されてもよい。
【0011】弾性微粒子の粒径は小さすぎると艶消し感
が低下し、大きすぎると積層シートの製造過程でシート
表面に亀裂が生じ易くなるので、平均粒径が1〜50μ
mであることが好ましい。このような弾性微粒子として
は、例えば、大日本インキ化学工業社製の商品名「バー
ノックCFB−40」が市販されている。
【0012】又、弾性微粒子の添加量は少なすぎると充
分な凹凸が得られず、艶消し感が低下する。逆に多すぎ
ると積層シートの製造過程でシート表面に亀裂が生じ易
くなるので、添加量は熱可塑性ポリウレタン系エラスト
マー100重量部に対して20〜200重量部が好まし
く、より好ましくは50〜150重量部である。
【0013】熱可塑性ポリウレタン系エラストマーには
必要に応じて触感を変えるために無機充填材、ABS樹
脂や架橋ポリメタクリル酸メチル等の粒子が添加されて
もよく、また、着色剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、光
安定剤などが添加されてもよい。更に、表面層には印刷
やシボ加工による模様が施されてもよい。
【0014】接着層の接着性ポリオレフィン系樹脂とし
ては、上記表面層と後述する基材層とを接着可能なもの
であれば特に限定はなく、例えば、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、更に、マレイ
ン酸、アクリル酸、メタクリル酸、メチレンコハク酸、
シトラコン酸等で変性されているのが好ましい。
【0015】接着層の接着性ポリオレフィン系樹脂の結
晶融解熱量の範囲は30〜50J/gが好ましいが、低
すぎると耐熱性が悪くなり、高すぎると真空成形等の熱
成形時に白化が生じ易くなるので、より好ましくは35
〜45J/gである。但し、ここでいう結晶融解熱量
は、5℃/分の昇温速度で90℃から170℃まで測定
したものである。
【0016】上記接着性ポリオレフィン系樹脂には、E
PR、EPDM等のオレフィン系ゴム、HSBR、SB
S等のスチレン系ゴム等のゴム成分が添加されてもよ
い。ゴム成分の添加量は限定されないが1〜50重量%
が好ましい。
【0017】基材層として用いられるポリオレフィン系
樹脂は、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
系樹脂、ポリオレフィン系エラストマー等が挙げられ、
単独で用いても混合して用いてもよい。ポリオレフィン
系エラストマーとは常温でゴム弾性を示し、高温では可
塑化されて各種の成形加工が可能なものであり、一般に
分子中にエントロピー弾性を有するゴム成分(ソフトセ
グメント)と、塑性変形を防止するための分子拘束成分
(ハードセグメント)とを有していることが多く、成形
可能な範囲においては一部架橋構造を有する場合もある
が、広範囲の三次元編目構造は有していない。
【0018】ポリオレフィン系エラストマーとしては、
例えば、ポリオレフィン系のものでは、ハードセグメン
トとしてポリプロピレンを持ち、ソフトセグメントとし
てエチレンを持つものや、エチレンと共に少量のジエン
成分を持つもの(順にEPM(エチレン−プロピレン−
メチレン結合)、EPDM(エチレン−プロピレン−ジ
エンメチレン結合)、総称してEPR(エチレン−プロ
ピレンゴム))、これらをブレンドして得られたもの
や、これらにさらに有機過酸化物を添加することにより
部分架橋したものや、不飽和ヒドロキシ単量体、不飽和
カルボン酸の誘導体でグラフト変性されたもの、その他
ブチルゴムグラフトポリエチレン等がある。上記ポリオ
レフィン系エラストマーとしては、例えば、三井石油化
学社製の商品名「ミラストマ8030N」、「ミラスト
マ5030N」等が市販されている。
【0019】上記ポリオレフィン系樹脂は必要に応じて
架橋されていてもよい。架橋方法は化学架橋法、電子線
架橋法、紫外線架橋法等、一般的な方法が採用される。
【0020】上記化学架橋法で使用される架橋剤として
は、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシク
メン、ジ(t−ブチルパーオキシ)−m−ジイソプロピ
ルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジブチルパー
オキシヘキセン−3,1−1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等の有
機過酸化物や、ジビニルベンゼン等の多官能モノマーな
どが挙げられる。
【0021】基材層は押出発泡法、常圧加熱発泡法、ビ
ーズ発泡法等により発泡されたものでもよい。発泡倍率
は限定されないが1.1〜5倍が好ましい。発泡させる
ための発泡剤は、例えば、重曹系、アゾジカルボンアミ
ド(ADCA)系、N,N′−ジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン(DPT)系等の熱分解型発泡剤やフロ
ン、水、炭酸ガス、窒素ガス等の蒸発型発泡剤等が用い
られる。
【0022】また、基材層には更にクッション性を与え
るために合成樹脂よりなる発泡体層が積層されてもよ
い。発泡体層は、上記接着層とは反対側に積層されるの
が好ましい。発泡体を構成する合成樹脂としては、例え
ば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポ
リオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体等のポリスチレン系樹脂;ポリウレタ
ン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;各種熱可塑性エラス
トマーなどが挙げられる。
【0023】発泡体の発泡倍率は特に限定されるもので
はないが、柔軟な感触を付与するためには5〜50倍が
好ましく、より好ましくは10〜30倍である。
【0024】基材層に積層されるプライマー層として
は、例えば、熱可塑性ポリウレタン系樹脂、スチレンブ
タジエンゴム、アクリル系樹脂、ナイロン、ポリエステ
ル系樹脂等が挙げられる。上記プライマー層は必要に応
じて架橋されていてもよく、架橋方法としては化学架橋
法、電子線架橋法、紫外線架橋法等が用いられる。
【0025】本発明の積層シートは、上記表面層、接着
層、基材層及びプライマー層がこの順に積層一体化され
たものであり、必要に応じて発泡体層が基材層とプライ
マー層の間に設けられたものである。積層シートの製造
方法としては特には限定されず、例えば、表面層、接着
層及び基材層を積層一体化し、必要に応じて発泡体層を
接着剤、熱ラミネート等により積層一体化した後、プラ
イマー層を塗布する方法が挙げられる。
【0026】表面層、接着層及び基材層を積層一体化す
る方法としては、例えば、共押出成形法、逐次押出法、
押出ラミネート法、熱ラミネート法等が挙げられ、中で
も共押出成形法が好ましい。共押出成形法とは複数の押
出機により複数層を同時に押出して一体の積層体とする
方法で、金型の種類でみれば、例えば、フィードブロッ
ク法、マルチマニホールド法、マルチスロットルダイ法
等がある。尚、共押出成形時の樹脂温度は、使用される
エラストマー樹脂等により異なるが、一般に表面層が1
70〜230℃、基材層が190〜230℃である。
【0027】積層シートの各層の厚みは特に限定され
ず、用途に応じて適宜選択されるが、一般的には表面層
が5〜100μm、接着層が5〜100μm、基材層が
100〜1000μmであり、必要に応じて接着される
発泡体層は1000〜5000μmである。
【0028】本発明の積層シートは、真空成形されて成
形品に被覆接着される用途として好適に用いられる。上
記プライマー層のビカット軟化点は真空成形における熱
成形温度よりも20〜60℃高い範囲であり、好ましい
範囲は30〜50℃高い温度である。20℃よりも低い
と接着剤が塗布されている部分で成形品と充分に接着さ
れず、高すぎると接着剤が塗布されていない部分でも成
形品と接着してしまう。尚、成形品の材料としては、例
えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリカーボネート等が一般的に使用される。
【0029】本発明の積層シートには、必要に応じて種
々の機能を付与するために、導電性材料、フォトクロミ
ック化合物、結露防止剤、防錆剤、防菌・防カビ剤、艶
消し剤などが適宜添加されてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施例1)積層シートの製造 原料樹脂 表面層:熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(旭硝子社製,商品名「PN3 429」) 50重量部 熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(日本ミラクトン社製,商品名 「ミラクトンE990P」) 50重量部 弾性微粒子(大日本インキ化学工業社製,商品名「バーノックCFB −40」,平均粒径8μm) 100重量部 JIS A硬度=85 接着層:マレイン酸変性されたポリプロピレン系樹脂(三井化学社製,商品名 「アドマーQF500」) 基材層:熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー(三井化学社製,商品名「ミ ラストマー8030N」) 50重量部 熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー(三井化学社製,商品名「ミ ラストマー5030N」) 30重量部 直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学社製,商品名「F650」) 100重量部 上記各層の樹脂を別々の押出機(いずれも40mmΦ,
L/D=26,圧縮比=3)により、押出温度を表面層
樹脂は190℃、接着層樹脂は190℃、基材層樹脂は
230℃とし、ダイス(クローレン社製,5流路フィー
ドブロック付500mm幅エポック3201)から金型
温度200℃、引き取り速度5m/分で3層共押出し
た。各層の厚みは、表面層が50μm、接着層が50μ
m、基材層が600μmであった。
【0031】さらに、上記基材層面にポリプロピレン系
樹脂発泡体(積水化学社製,商品名「ソフトロンSPV
1502」,厚さ2mm,発泡倍率15倍)を押出ラミ
ネートにより積層し、表面層に平均深さ100μmの皮
シボ加工を施した。
【0032】プライマー層の形成 熱可塑性ポリウレタン系樹脂プライマー(積水化学社
製,商品名「エスダイン518TNR」)100重量部
に、イソシアネート(積水化学社製,商品名「デスモジ
ュールRE」)2重量部を充分に混合し、これを上記発
泡体面にグラビアロールコーターで20μmの厚さに塗
布し、40℃の熱風乾燥ゾーンを30秒間で通過させる
ことによりプライマー層を形成し、積層シートを得た。
このプライマー層のビカット軟化温度は152℃であっ
た。
【0033】積層シートの真空成形 図1は本実施例で用いた真空成形型1を示す平面図であ
り、2は脱気孔である。図2は図1のA−A線における
断面図で示した真空成形型1と、その上方でプライマー
層31を下側にして配置された積層シート3を示す。積
層シートを遠赤外線により加熱成形する時のプライマー
層表面温度を110℃として積層シート3を加熱軟化し
て図3に示すように真空成形し、その後脱型して図4に
示す成形された積層シート30を得た。
【0034】成形品との接着 図5に示すように、成形された積層シート30と同形の
ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)製で、
部分的にウレタン系接着剤5を塗布した成形品4に被覆
し、ウレタン系接着剤5の部分を接着させた。
【0035】(実施例2)熱可塑性ポリウレタン系樹脂
プライマー(積水化学社製,商品名「エスダイン570
P−50」)100重量部に、イソシアネート(積水化
学社製,商品名「エスダインUX−W」)2重量部を充
分に混合したものを用いた。このプライマー層のビカッ
ト軟化温度は175℃であった。また、ABS製の成形
品との加熱成形時にプライマー層表面温度を130℃と
して接着した。これ以外は実施例1と同様に行った。
【0036】(比較例1)プライマーとしてSBR系プ
ライマー(積水化学社製,商品名「エスダイン280T
−18」,ビカット軟化温度127℃)を用いたこと以
外は実施例1と同様にしてABS製の成形品と接着し
た。
【0037】(比較例2)プライマーとして実施例2で
用いたものと同じもの(ビカット軟化温度175℃)を
使用し、加熱成形時にプライマー層表面温度を110℃
としたこと以外は実施例1と同様にして成形品と接着し
た。
【0038】評価 (1)ビカット軟化温度:プライマーのビカット軟化温
度をJIS K 7206に準拠して測定した。 (2)接着性:成形品の接着剤塗布部と積層シートとの
接着状態を目視により、下記の基準で評価し、4点以上
を合格とした。 5点:全く剥がれない 4点:強い力で部分的に剥がれる 3点:強い力で完全に剥がれる 2点:弱い力で剥がれる 1点:弱い力で完全に剥がれる (3)非接着性:成形品の接着剤非塗布部と積層シート
との接着状態を目視により、下記の基準で評価し、4点
以上を合格とした。 5点:弱い力で完全に剥がれる 4点:弱い力で剥がれる 3点:強い力で完全に剥がれる 2点:強い力で部分的に剥がれる 1点:全く剥がれない 以上の結果を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明の積層シートは以上の通りであ
り、プライマー層の軟化温度を限定することにより、真
空成形した後、部分的に接着剤を介して成形品に被覆接
着した場合、接着部分は完全に接着され、目的とする非
接着部分は全く接着されない。従って、剥離を必要とす
る部分では被覆した積層シートの一部を容易に除去する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空成形型を示す平面図。
【図2】図1のA−A線における断面図と、その上方に
配置された積層シートを示す断面図。
【図3】本発明の積層シートを用いて真空成形する状態
を示す断面図。
【図4】真空成形された積層シートを示す断面図。
【図5】真空成形された積層シートを成形品に接着した
状態を示す断面図。
【符号の説明】
1:真空成形型 2:脱気孔 3:積層シート 4:成形品 5:ウレタン系接着剤 30:真空成形された積層シート 31:プライマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03B AK03G AK11C AK11G AK51A AK51C AK63B AL07G AL09A AL09B BA03 BA10A BA10C CB00 DJ01C EJ05C EJ65C GB33 GB48 GB71 JA04C JB12C JB16A JB16B JB16C JL11C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタン系エラストマーか
    らなる表面層、接着性ポリオレフィン系樹脂からなる接
    着層、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層及びプライ
    マー層がこの順に積層され、プライマー層の軟化温度が
    加熱成形時の温度よりも20〜60℃高いことを特徴と
    する積層シート。
  2. 【請求項2】 プライマー層がイソシアネートで架橋さ
    れた熱可塑性ポリウレタン系樹脂である請求項1記載の
    積層シート。
  3. 【請求項3】 真空成形用である請求項1又は2に記載
    の積層シート。
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