JP3513261B2 - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP3513261B2
JP3513261B2 JP11828995A JP11828995A JP3513261B2 JP 3513261 B2 JP3513261 B2 JP 3513261B2 JP 11828995 A JP11828995 A JP 11828995A JP 11828995 A JP11828995 A JP 11828995A JP 3513261 B2 JP3513261 B2 JP 3513261B2
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拓明 宇野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両用内装材な
どの人間が接触する部材に用いるのに適した積層シート
に関し、特に、延伸成形等に際して表面性状が劣化し難
く、ソフトタッチ感に優れた積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用内装材のように、人間が接
触する部材では、人間に対して良好な接触感、すなわち
ソフトタッチ感を与えるものであることが求められてい
る。そこで、従来、車両用内装材などでは、例えば表面
がエンボス加工された軟質ポリ塩化ビニル層と、発泡体
とを積層してなる積層シートが用いられていた。
【0003】しかしながら、ポリ塩化ビニルを用いた上
記積層シートは、柔軟性が必ずしも十分ではなく、エン
ボス加工などをした後に延伸成形等を行うと、表面のシ
ボ模様などが消失したりするという問題があった。加え
て、製造に際しては、発泡体にポリ塩化ビニルを主成分
とする表面層を積層するのに多数の工程を要するという
問題もあった。
【0004】他方、特公平1−14023号公報には、
上記のような問題を解決する被覆用の積層シートが開示
されている。ここでは、ポリオレフィン系樹脂と部分架
橋エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムとのブレン
ド体からなり、表面がエンボス加工された熱可塑性エラ
ストマー層と、ポリエチレンもしくはポリプロピレンか
らなる発泡体層とが積層されてなる積層シートが提案さ
れている。
【0005】しかしながら、特公平1−14023号公
報に記載された積層シートにおいても、常温における積
層シート自体のゴム弾性が必ずしも高くなく、例えば真
空成形などの延伸成形を行った場合には、成形品に皺が
生じたり、表面のシボ模様が消失するという問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の積層シートの欠点を解消すべく成されたものであ
り、その目的とするところは、延伸成形時などにおいて
皺が生じ難く、シボ模様が消え難く、ソフトタッチ感に
優れた積層シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
積層シートは、上記課題を達成するためになされたもの
であり、熱可塑性ウレタンエラストマーを主成分とする
表面層と基材層とが積層されたものであって、前記基材
層は、120℃、500mm/分の条件で、それぞれ、
MD方向またはTD方向に延伸して測定された引張応力
の和が、10%延伸時で6.0kg/cm2 以下であ
り、かつ100%延伸時に8.0kg/cm2 以上であ
る第1の基材層と、上記引張応力の和が、10%延伸時
に6.1〜12.5kg/cm2 、かつ100%延伸時
に17.6〜22.0kg/cm2である第2の基材層
とを積層して構成されている。
【0008】また、本発明では、請求項2に記載のよう
に、上記第1,第2の基材層の少なくとも一方が、熱可
塑性オレフィン系エラストマーを主成分とする材料で構
成され、それによって例えば加工に際しての表面のシボ
模様の消失をより効果的に抑制することができる。
【0009】また、さらに好ましくは、請求項3に記載
のように、上記第2の基材層がクロス分別法による0℃
における樹脂溶出量が全オレフィン系エラストマー量の
25〜75重量%、80〜100℃における樹脂溶出量
が全オレフィン系エラストマー量の1〜45重量%、1
00〜125℃における樹脂溶出量が全オレフィン系エ
ラストマーの量1〜40重量%の範囲内にある熱可塑性
オレフィン系エラストマーを主成分とする。このよう
に、請求項3では、第2の基材層が上記特定の熱可塑性
オレフィン系エラストマーを主成分とするため、延伸性
がより一層高められている。
【0010】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
用いられる上記熱可塑性ウレタンエラストマーとは、常
温でゴム弾性を示し、高温では可塑化されて各種の成形
加工が可能なものであり、一般に、分子中にエントロピ
イ弾性を有するゴム成分(ソフトセグメント)と、塑性
変形を防止するための分子拘束成分(ハードセグメン
ト)とを有し、上記ソフトセグメントが、ポリエーテ
ル、ポリエステルもしくはポリカーボネートで構成され
ており、他方、上記ハードセグメントがウレタン結合に
より構成されているものをいう。上記熱可塑性ウレタン
エラストマーは、その成形が可能な範囲においては、分
子内に部分架橋を有するものであってもよい。
【0011】また、熱可塑性ウレタンエラストマーの引
張応力は、基材層に対する厚みにもよるが、強すぎると
加熱成形時に積層シート全体の伸びを妨げ、皺になるの
で、JIS K7311に準拠した100%伸び応力で
120kg/cm2 以下が好ましい。
【0012】上記熱可塑性ウレタンエラストマーのガラ
ス転移点が高すぎると、低温衝撃性が低下し、逆に低す
ぎると、耐傷付き性が低下するため、ガラス転移点は−
50℃〜+20℃の範囲にあるものが好ましい。
【0013】また、熱可塑性ウレタンエラストマーの分
子量が低すぎると、シートの剛性が低下し、逆に高すぎ
ると、シートの柔軟性が損なわれる。従って、熱可塑性
ウレタンエラストマーとしては、重量平均分子量2万〜
300万の範囲のものが好ましい。また、熱可塑性ウレ
タンエラストマーの硬さが硬すぎると、人に対してソフ
トな接触感を与えることが難しく、柔らかすぎると、耐
傷付き性が低下したり、延伸成形時に表面性状が劣化し
たりするため、積層される他の層の硬さや厚みによって
も異なるが、一般にJIS A硬度で50〜98の範囲
にあることが好ましい。
【0014】上記のような熱可塑性ウレタンエラストマ
ーの具体的な例としては、例えば、日本ミラクトラン社
製、商品名:ミラクトランE990P、旭ガラス社製、
商品名:PN3429、大日本インキ化学社製、商品
名:T7890などを挙げることができる。
【0015】本発明では、上記熱可塑性ウレタンエラス
トマーを主成分とする表面層が用いられるが、表面に艶
消し感を与えるために、表面層には弾性微粒子が配合さ
れていてもよい。弾性微粒子とは、押圧した後、その圧
力を開放した場合に、その形状が弾性回復を示すもので
あり、形状自体は特に限定されるものではなく、例えば
中空のものであってもよい。
【0016】なお、上記弾性微粒子は、好ましくは、熱
可塑性ウレタンエラストマーよりも溶融温度が高い材料
により構成され、かつ押出成形などの成形に際し可塑化
や分解し難いものが好ましく、一般には、架橋された樹
脂により弾性微粒子が構成される。上記弾性微粒子を構
成する材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリアクリレート、アクリル−ウレタン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体などが挙げられ、こ
れらは単独で用いられてもよく、2種以上併用されても
よい。
【0017】上記弾性微粒子の粒径が小さくなり過ぎる
と、延伸後のシートの艶消し感が低下し、逆に大きすぎ
ると、シートを延伸加工する際に、シート表面に亀裂が
生じ易くなる。従って、好ましくは、弾性微粒子の粒径
は、平均粒径で1〜50μmとされる。
【0018】また、上記弾性微粒子の添加量が少なすぎ
ると延伸後に十分な凹凸が得られず、艶消し感が低下す
る。逆に、添加量が多すぎるとシートを延伸加工した際
に、その表面に亀裂が生じ易くなる。従って、弾性微粒
子は、熱可塑性ウレタンエラストマー100重量部に対
し、20〜200重量部の範囲で添加することが好まし
く、より好ましくは50〜150重量部である。
【0019】また、上記熱可塑性ウレタンエラストマー
を主成分とする表面層には、必要に応じて、様々な触感
を変えるために、無機充填材、ABS樹脂、架橋ポリメ
タクリル酸メチルなどの粒子が添加されていてもよく、
あるいは着色剤、酸化防止剤、紫外線防止剤もしくは光
安定剤などが添加されていてもよい。
【0020】本発明において、上記基材層に用いられる
熱可塑性樹脂としては、一般的に用いられている適宜の
熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、ポリエチレ
ン(PE)、ポリプロピレン(PP)、もしくはポリオ
レフィン系エラストマーなどのオレフィン系熱可塑性樹
脂;塩化ビニル;ポリスチレン;ナイロン;ABS樹脂
などのアクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート
(PET)などのポリエステル;及びポリカーボネート
などを挙げることができ、これらは混合されて用いられ
てもよい。
【0021】また、上記熱可塑性オレフィン系エラスト
マーとは、常温でゴム弾性を示し、180℃以上の高温
で可塑化されて各種の成形加工が可能なものであり、一
般に、分子中にエントロピイ弾性を有するゴム成分(ソ
フトセグメント)が、ポリエチレン、エチレンと少量の
ジエンとの共重合体、またはこれらの部分架橋されたも
ので構成されており、他方、塑性変形を防止するための
分子拘束成分(ハードセグメント)がポリプロピレンで
構成されたものである。
【0022】上記熱可塑性オレフィン系エラストマーの
具体例としては、例えば、三井石油化学社製、商品名:
ミラストマ8030N、ミラストマ5030Nなどを挙
げることができる。
【0023】また、請求項3におけるクロス分別法によ
る第2の基材層構成用熱可塑性オレフィン系エラストマ
ーの樹脂溶出量の測定は、以下の操作により行われる。
すなわち、樹脂を140℃または樹脂が完全に溶融する
温度のo−ジクロロベンゼンに溶解して溶解液を得、得
られた溶解液を1℃/分の速度で冷却し、予め用意して
おいた不活性担体の表面に薄いポリマー層を形成させ
る。このとき、樹脂成分は、結晶性の高い順及び分子量
の大きい順に生成する。その後、温度を連続的または段
階的に昇温し、順次、溶出する樹脂成分の濃度を検出
し、組成分布(結晶性分布)を測定する(温度上昇溶離
分別法)。それと同時に、高温型GPC(GAS Phase Ch
romatograph)により、溶出した成分の分子量及び分子量
分布(重量平均分子量/数平均分子量)を測定する。
【0024】第2の基材層を構成する熱可塑性オレフィ
ン系エラストマーのクロス分別法による樹脂溶出量がソ
フトタッチ感付与のため上記のごとく限定されるのは、
以下の理由による。
【0025】すなわち、0℃における樹脂溶出量が少な
くなると、得られる積層シートが固くなり、ソフトタッ
チ感が低下し、逆に多くなると、基材層の耐熱性が低下
する。従って、0℃における樹脂溶出量は、全オレフィ
ン系エラストマー量の25〜75重量%とされ、好まし
くは30〜70重量%の範囲内とされる。
【0026】80〜100℃における樹脂溶出量が少な
くなると、得られた積層シートの延伸性が低下し、逆に
多くなると、得られた積層シートのソフトタッチ感が低
下する。従って、80〜100℃における樹脂溶出量
は、全オレフィン系エラストマー量の1〜45重量%と
され、好ましくは1〜40重量%とされる。
【0027】100〜125℃における樹脂溶出量が少
なくなると、得られた積層シートの延伸性が低下し、多
くなると、得られた積層シートのソフトタッチ感が低下
する。従って、100〜125℃における樹脂溶出量
は、全オレフィン系エラストマー量の1〜40重量%の
範囲とされ、好ましくは1〜35重量%の範囲内とされ
る。
【0028】上記特定の樹脂溶出量を有する熱可塑性オ
レフィン系エラストマーの製造方法については特に限定
されるものではないが、例えば、特開平4−96912
号公報、特開平4−96907号公報、特開平3−17
4410号公報、特開平2−170803号公報、特開
平3−97747号公報などに記載された方法を挙げる
ことができる。このような熱可塑性オレフィン系エラス
トマーは、例えば、徳山曹達社から商品名「PER」と
して、ハイモント社から商品名「キャタロイ」として市
販されている。
【0029】本発明では、上記第1の基材層のMD方向
(縦方向)及びTD方向(横方向)の10%延伸時引張
応力の和(以下、単に10%延伸時引張応力という。)
の範囲が、高すぎると延伸性が悪く、皺になるため、1
0%延伸時応力は6kg/cm2 以下とされている。ま
た、10%延伸時応力が、低すぎるとシボ残りが悪いの
で、好ましくは、1〜6kg/cm2 とされる。
【0030】他方、第1の基材層のMD方向及びTD方
向の100%延伸時引張応力の和(以下、単に100%
延伸時引張応力という。)の範囲が、低すぎると、シボ
残りが悪くなるので、100%延伸時応力は8kg/c
2 以上とされる。逆に100%延伸時応力が、高すぎ
ると、延伸性が悪く加熱延伸時に皺になるので、好まし
くは、12〜18kg/cm2 である。
【0031】また、上記第2の基材層の延伸時引張応力
の範囲は、高すぎると加熱延伸時に皺になり、低すぎる
とシボ残りが悪いので、引張応力が10%延伸時に6.
1〜12.5kg/cm2 でかつ100%延伸時に1
7.6〜22.0kg/cm2とされている。
【0032】上記表面層と基材層とは、適宜の方法で積
層される。例えば、共押出法により積層シート成形時
に、熱融着により表面層と基材層とが積層されかつ一体
成形されていてもよく、あるいは接着層を介して表面層
と基材層とが積層一体化されていてもよい。
【0033】上記共押出法は、複数の押出機により溶融
樹脂を押出し、複数の合成樹脂層を一体的に積層し、成
形する方法であり、この共押出法には、フィードブロッ
ク法、マルチマニホールド法、マルチスロットルダイ法
などがある。
【0034】なお、共押出時の樹脂の温度は、使用する
エラストマーなどによっても異なるが、一般に、表面層
を構成する樹脂については170〜230℃、基材層を
構成する樹脂については190〜230℃程度とされ
る。
【0035】また、上記接着層を設ける場合、該接着層
を構成する材料としては、基材層に接着し得る適宜のポ
リマーを用いることができる。このようなポリマーとし
ては、好ましくは、主鎖または側鎖に、水酸基、アミド
基、エポキシ基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基
などの官能基を有する化合物を含むものが好ましく、例
えば、酸変成されたスチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体、酸変成されたスチレン−エチレン−ブチレン共
重合体、酸変成されたポリプロピレン、酸変成されたポ
リエチレンなどを挙げることができる。
【0036】また、上記接着層を設ける代わりに、基材
層に接着性付与剤を添加してもよい。この接着性付与剤
としては、例えば、主鎖または側鎖に水酸基、アミド
基、エポキシ基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基
などからなる群から選択した少なくとも1種の官能基を
有するオレフィン系ポリマーまたはオリゴマーなどを挙
げることができ、特に、カルボン酸基を持つものが高接
着性の点で好ましい。カルボン酸基の量が多すぎると流
動性が悪くなり、少なすぎると接着性が低下する。従っ
て、カルボン酸基の酸価は、10〜60mgKOH/g
の範囲にあることが好ましい。
【0037】上記接着性付与剤の軟化点が低すぎると、
積層シートの耐熱性が低下し、高すぎると接着性付与効
果が低下する。従って、接着性付与剤の軟化点は100
〜220℃の範囲にあることが好ましい。
【0038】接着性付与剤の添加量が少なすぎると、接
着性が高められず、多すぎると基材層の引張応力が低下
する。従って、接着性付与剤は、基材層を構成している
熱可塑性オレフィン系エラストマーとの合計量100重
量部に対し、1〜30重量部の範囲にあることが好まし
く、より好ましくは3〜15重量部の範囲とされる。
【0039】また、本発明の積層シートにおいては、上
記基材層の表面層が積層されている側とは反対側に、さ
らにクッション性をもたせるために合成樹脂よりなる発
泡体層が積層されていてもよい。このような発泡体層を
さらに積層することにより、成形性に優れかつより柔軟
性に優れた内装材などを提供することができる。
【0040】上記発泡体としては、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリ
スチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体などのポ
リスチレン系樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリ塩化ビニ
ル系樹脂;各種熱可塑性エラストマーなどの発泡体が挙
げられる。発泡体の発泡倍率は特に限定されるものでは
ないが、柔軟な感触を与えるには、5〜50倍が好まし
く、より好ましくは10〜30倍である。
【0041】本発明の積層シートは、上記のように構成
されているが、積層シート全体の厚みは特に限定される
ものではない。すなわち、使用目的に応じ、適宜決定さ
れ得る。もっとも、一般的には、表面層が5〜100μ
m、基材層が200〜1000μm程度とされ、必要に
応じて形成される接着剤層5〜100μm、上記発泡体
層は1000〜5000μm程度とされる。
【0042】また、第1の基材層と第2の基材層との厚
みの比が大きくなり過ぎると、表面のシボ模様の保持性
が低下し、小さすぎるとシートの伸び率が低くなる。従
って、第1の基材層と第2の基材層との厚みの比は0.
1〜10の範囲であることが好ましく、さらに好ましく
は0.5〜2である。
【0043】また、本発明の積層シートでは、本発明の
目的を達成し得る限り、必要に応じ、種々の機能を付与
するために導電性材料、フォトクロミック化合物、結露
防止剤、防錆剤、防菌・防カビ剤、艶消し剤などの添加
剤を加えてもよい。
【0044】さらに、本発明の積層シートの表面には、
必要に応じ、印刷やシボ加工などにより模様が施されて
いてもよい。また、上記発泡体を熱融着により基材に積
層する場合に、シボロールなどにより積層シートの表面
側にシボ模様を付与してもよい。このシボ模様は、従来
より積層シートにおいて一般的に用いられているもので
あり、例えば皮シボ、ペルカシボなどを挙げることがで
きる。
【0045】本発明の積層シートは、車両用内装材に限
らず、OA機器や家電製品のハウジング、建材、サニタ
リー製品などの人間が接触する種々の製品や部品に適用
可能である。
【0046】
【作用】請求項1に記載の発明の積層シートでは、表面
層が熱可塑性ウレタンエラストマーよりなり、常温にお
いて十分なゴム弾性を有する。さらに、基材層が熱可塑
性樹脂を主成分とし、延伸時に特定の引張応力を有する
第1,第2の基材層を積層して構成されている。従っ
て、上記表面層と基材層とを積層してなる請求項1に記
載の積層シートでは、延伸成形等の成形時に表面層が無
理なく追随し、従って表面に亀裂等が生じ難い。加え
て、基材層が上記特定の延伸時に引張応力を有するた
め、延伸加工後に皺が生じ難い。よって、延伸成形時な
どの加工時に皺が生じ難く、シボ模様等の消失が生じ難
い、しかもソフトな感触を与え得る積層シートを提供す
ることができる。
【0047】また、請求項2に記載のように、基材層を
熱可塑性オレフィンエラストマーを主成分とする材料で
構成した場合には、基材層も常温において十分なゴム弾
性を有するため、より一層延伸加工等への追随性が高め
られ、かつよりソフトな接触感を与え得る。
【0048】また、請求項3に記載の発明では、第2の
基材層が、上記特定の樹脂溶出量分布を有する熱可塑性
オレフィン系エラストマーを主成分とするため、基材層
の延伸性がより一層高められ、従って表面加工に際して
皺がより一層生じ難く、かつより一層ソフトタッチ感の
優れた積層シートを提供し得る。
【0049】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を説明する
ことにより、本発明を明らかにする。
【0050】後述の実施例1〜3及び比較例1〜4で
は、同一の表面層を用い、基材層を構成する材料とし
て、種々の延伸時引張応力を有する材料を用い、表面層
と上記各基材層とを積層することにより積層シートを構
成している。この引張応力の測定は、以下の要領で行っ
た。
【0051】(a)基材層の引張応力 テンシロンとしてオリエンテック社製UST−STを、
サンプルとしてJISK6301に準拠した1号ダンベ
ルを用い、120℃、500mm/分の条件で、MD方
向またはTD方向に10%及び100%延伸し、10%
延伸時応力及び100%延伸時応力値を測定した。下記
の延伸時引張応力の値は、MD方向に延伸した際の引張
応力と、TD方向に延伸した際の引張応力の和である。
(b)表面層の引張応力…JIS K7311の測定法
に準じて測定した。
【0052】積層シートの製造 (1)原料樹脂 表面層構成用樹脂:熱可塑性ウレタンエラストマー(旭
硝子社製、商品名:PN3429)50重量部及び熱可
塑性ウレタンエラストマー(日本ミラクトラン社製、商
品名:ミラクトランE990P)50重量部に、弾性微
粒子(大日本インキ化学工業社製、商品名:バーノック
CFB101−40クリアー、平均粒径8μm)110
重量部を配合したもの。JIS A硬度=85。100
%延伸時引張応力=92kgf/cm2 。 接着層構成用樹脂:酸変性されたポリエチレン(三井石
油化学社製、表面名:アドマーQF551)。100%
延伸時引張応力=92kgf/cm2 。 基材層構成用樹脂(A):塩化ビニル(住友化学社製、
商品名:PX−QHA)100重量部、ジー2−エチル
ヘキシルフタレート(大八化学社製)25重量部、ジブ
チル錫ラウレート(大日本インキ化学社製、商品名:グ
レックTL)1重量部を混合したもの。10%延伸時引
張応力1.5kgf/cm2 、100%延伸時引張応力
9.0kgf/cm2 。 基材層構成用樹脂(B):塩化ビニル(住友化学社製、
商品名:PX−QHA)100重量部、ジー2−エチル
ヘキシルフタレート(大八化学社製)11重量部及びジ
ブチル錫ラウレート(大日本インキ化学社製、商品名:
グレックTL)1重量部を混合したもの。10%延伸時
引張応力8kgf/cm2 、100%延伸時引張応力1
8kgf/cm2
【0053】基材層構成用樹脂(C):熱可塑性ポリオ
レフィン系エラストマー(三井石油化学社製、商品名:
ミラストマー8030N)50重量部、熱可塑性ポリオ
レフィン系エラストマー(三井石油化学社製、商品名:
ミラストマー5030N)30重量部、直鎖状低密度ポ
リエチレン(三井石油化学社製、商品名:UZ2021
L)10重量部及びポリプロピレン(三井石油化学社
製、商品名F650)10重量部を混合したもの。クロ
ス分別法による樹脂溶出量は、0℃、80〜100℃及
び100〜125℃で0重量%。10%延伸時引張応力
5.3kgf/cm2 、100%延伸時引張応力16.
8kgf/cm2 。 基材層構成用樹脂(D):熱可塑性ポリオレフィン系エ
ラストマー(三井石油化学社製、商品名:ミラストマー
−8030N)33.5重量部、熱可塑性ポリオレフィ
ン系エラストマー(三井石油化学社製、商品名:ミラス
トマー5030N)20重量部、直鎖状低密度ポリエチ
レン(三井石油化学社製、商品名:UZ2021L)
6.7重量部、ポリプロピレン(三井石油化学社製、商
品名:F650)6.7重量部、熱可塑性オレフィン系
エラストマー(ハイモント社製、商品名:キャタロイK
S052)33重量部を混合したもの。クロス分別法に
よる樹脂溶出量は、0℃に全オレフィン系エラストマー
量の19重量%、80〜100℃で全オレフィン系エラ
ストマー量の7.7重量%及び100〜125℃で全オ
レフィン系エラストマー量の2.1重量%。10%延伸
時引張応力7.1kgf/cm2 、100%延伸時引張
応力16.3kgf/cm2
【0054】基材層構成用樹脂(E):熱可塑性オレフ
ィン系エラストマー(昭和電工社製、商品名:HY1
7)。クロス分別法による樹脂溶出量は、0℃で全オレ
フィン系エラストマー量の47重量%、80〜100℃
で全オレフィン系エラストマー量の7.2重量%及び1
00〜125℃で全オレフィン系エラストマー量の1
3.1重量%。10%延伸時引張応力11.5kgf/
cm2 、100%延伸時引張応力21.5kgf/cm
2 。 基材層構成用樹脂(F):熱可塑性ポリオレフィン系エ
ラストマー(三井石油化学社製、商品名:ミラストマー
8030N)33.5重量部、熱可塑性ポリオレフィン
系エラストマー(三井石油化学社製、商品名:ミラスト
マー5030N)20重量部、直鎖状低密度ポリエチレ
ン(三井石油化学社製、商品名:UZ2021L)6.
7重量部、ポリプロピレン(三井石油化学社製、商品名
F650)6.7重量部及び熱可塑性オレフィン系エラ
ストマー(ハイモント社製、商品名:キャタロイKS0
25)33重量部を混合したもの。クロス分別法による
樹脂溶出量は、0℃で全オレフィン系エラストマー量の
15重量%、80〜100℃で全オレフィン系エラスト
マー量の3.2重量%及び100〜125℃で全オレフ
ィン系エラストマー量の12.4重量%。10%延伸時
引張応力10.3kgf/cm2、100%延伸時引張
応力20.2kgf/cm2
【0055】基材層構成用樹脂(G):熱可塑性オレフ
ィン系エラストマー(ハイモント社製、商品名:キャタ
ロイNKS052)。クロス分別法による樹脂溶出量
は、0℃で全オレフィン系エラストマー量の49.5重
量%、80〜100℃で全オレフィン系エラストマー量
の20重量%及び100〜125℃で全オレフィン系エ
ラストマー量の5.5重量%。10%延伸時引張応力1
0.8kgf/cm2 、100%延伸時引張応力15.
3kgf/cm2 。 基材層構成用樹脂(H):熱可塑性オレフィン系エラス
トマー(ハイモント社製、商品名:キャタロイNKS0
25)。クロス分別法による樹脂溶出量は、0℃で全オ
レフィン系エラストマー量の39.2重量%、80〜1
00℃で全オレフィン系エラストマー量の8.4重量%
及び100〜125℃で全オレフィン系エラストマー量
の32.3重量%。10%延伸時引張応力20.4kg
f/cm2 、100%延伸時引張応力26.9kgf/
cm2 。 発泡層構成用樹脂:ポリプロピレン発泡体(厚さ2m
m、発泡倍率25倍),延伸適正温度130〜160℃
【0056】(2)積層シートの製造 上記表面層、接着層及び基材層を構成する樹脂を押し出
すための押出機として、下記の押出機1a〜1dを用
い、ダイスとして、クローレン社製、5流路フィードブ
ロック付500mm幅、エポック3201(幅500m
m、クリアランス0.8mm、ランド長160mm、ラ
ンド容積300cm3 )を用い、表面層及び接着層を構
成している樹脂の押出温度を190℃、第1,第2の基
材層を構成している樹脂の押出温度を230℃、金型の
温度を200℃とし、かつ引き取り速度を5m/分とし
た。すなわち、図1に示す多層フィードブロック式押出
装置1は、押出機1a〜1dを有し、この押出機1a〜
1dを用いて表面層、接着層及び基材層を押し出した。
押出機1aは、表面層構成用樹脂押出機、1bは、接着
層構成用樹脂押出機、1c,1dは、第1,第2の基材
層構成用樹脂押出機を示す。押出装置1より表面層、接
着層、第1の基材層及び第2の基材層を構成する樹脂を
共押出後、押し出された積層体3にポリプロピレン発泡
体シートからなる発泡体4を、シボロール5とロール6
との間でラミネートするとともに表面層に平均深さ20
0μmの皮シボ加工を施し、積層シートを得、引き取り
ロール7,7で引き取った。
【0057】図2に示すように、得られた積層シートで
は、表面層1Aの厚みが10μm、接着層1Bの厚みが
10μmである。基材層の厚みについては、第1の基材
層1C及び第2の基材層1Dが、それぞれ150μmで
あった。なお、実施例1のように1種類の基材層のみを
用いた場合には、上記押出機1dは使わずに、かつ50
0μmの厚みとした。
【0058】押出機1a(プラスチック工業研究所社
製、GT−40)(表面層構成樹脂用):40mm押出
機、L/D=26、圧縮比=3 押出機1b(プラスチック工業研究所社製、GT−5
0)(接着層構成樹脂用):50mm押出機、L/D=2
6、圧縮比=3 押出機1c(プラスチック工業研究所社製、UT−4
0)(基材層構成樹脂用):40mm押出機、L/D=2
6、圧縮比=3 押出機1d(プラスチック工業研究所社製、UT−3
0)(基材層構成樹脂用):30mm押出機、L/D=2
6、圧縮比=3
【0059】(3)熱成形方法 熱成形は、図3(a),(b)に示す真空成形用凸金型
8を用いて行った。すなわち、移動可能な固定板上に、
350×250mmの寸法を有する平面形状矩形の積層
シートを、表面層を上にして固定し、赤外線ヒーター
(上記ヒーター温度:320℃、下部ヒーター温度:3
50℃)で25〜40秒加熱した後、積層シートの表面
温度が120℃となった時点において、加熱炉外で、中
央に凸部8aを有する金型8を発泡体側に接触させ、真
空びきにより密着させて成形した。
【0060】実施例1 上記積層シートの形成及び熱成形を、第1の基材層に基
材層構成用樹脂(A)を、第2の基材層に基材層構成用
樹脂(B)を用いて行った。
【0061】実施例2 第1の基材層に基材層構成用樹脂(C)を用い、第2の
基材層に基材層構成用樹脂(D)を用い、実施例1と同
様にして熱成形までの工程を実施した。
【0062】実施例3 第1の基材層に基材層構成用樹脂(C)を用い、第2の
基材層に基材層構成用樹脂(E)を用いて、上記熱成形
までの工程を実施した。
【0063】比較例1 第1の基材層に基材層構成用樹脂(D)を用い、第2の
基材層に基材用構成用樹脂(E)を用いて実施例1と同
様にして熱成形までの工程を実施した。
【0064】比較例2 第1の基材層に基材層構成用樹脂(F)を用い、第2の
基材層に基材層構成用樹脂(E)を用いて実施例1と同
様にして熱成形までの工程を実施した。
【0065】比較例3 第1の基材層に基材層構成用樹脂(C)を用い、第2の
基材層に基材層構成用樹脂(G)を用いて実施例1と同
様にして熱成形までの工程を実施した。
【0066】比較例4 第1の基材層に基材層構成用樹脂(C)を用い、第2の
基材層に基材層構成用樹脂(H)を用いて実施例1と同
様にして熱成形までの工程を実施した。
【0067】上記のようにして、実施例1〜3及び比較
例1〜4の各積層シートを得、熱成形を行った後の皺の
発生、シボ残りの程度、ソフトタッチ感についての評価
を行った。なお、評価に先立ち、上記熱成形は各2回行
い、皺については、図3の凸部8aのコーナー部分4ヵ
所につき、それぞれ下記の5点法により評価し、その平
均点により表した。
【0068】皺評価点 5:皺が全くない。 4:小さな皺が少しある。 3:中くらいの皺が少しある。 2:中くらいの皺が多くある。 1:大きな皺がある。
【0069】また、シボ残りについては、JIS B0
601で定義されている表面粗さによる基準長さ25m
m測定による断面曲線の10点平均粗さの値を用いた。
60μm以上が合格である。
【0070】さらに、ソフトタッチ感については、10
人による官能試験により行い、以下の評価方法に従い評
価し、その合計点が25点以上の場合にソフトタッチ感
が良好とした。
【0071】ソフトタッチ感の評価 1点:ソフトタッチでない。 2点:ややソフトタッチでない。 3点:ソフトタッチである。 上記実施例1〜3及び比較例1〜4についての評価結果
を、下記の表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】表1から明らかなように、比較例1,2で
は、皺評価点が3.8及び3.3と低かった。これは、
第1の基材層の10%延伸時引張応力が、それぞれ、
7.1,10.3kgf/cm2 と高く、そのため延伸
性が低下しており、皺が発生しているものと考えられ
る。また、比較例3では、シボ残り評価が55μmと低
かった。これは、第2の基材層の100%延伸時引張応
力が15.3kg/cm2と低いためと思われる。
【0074】さらに、比較例4では、皺評価点が2.0
と極めて低かった。これは、第2の基材層の10%延伸
時引張応力が20.4とかなり高く、かつ100%延伸
時引張応力も26.9と高すぎるため、延伸性が低下
し、延伸時に多くの皺が発生していたためと考えられ
る。
【0075】これに対して、実施例1〜3では、第1,
第2の基材層の延伸時引張応力が、何れも請求項1に記
載の発明の範囲にあるため、皺評価点が全て、4.3以
上と高く、シボ残り評価についても65μm以上と高か
った。また、ソフトタッチ感についても良好であった。
【0076】特に、実施例3では、第2の基材層が、請
求項3に記載のクロス分別法による樹脂溶出量分布を有
するため、皺評価点及びシボ残り評価の何れにおいても
優れた結果が得られた。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、熱可塑性ウレタンエラストマーを主成分とする
表面層と、熱可塑性樹脂よりなり、上記特定の延伸時引
張応力を有する第1,第2の基材層からなる基材層とを
積層することにより積層シートが構成されているため、
延伸成形時の皺の発生が生じ難く、かつシボ模様などの
成形品に施された模様が消失し難く、さらにソフトタッ
チ感に優れた積層シートを提供することが可能となる。
【0078】特に、請求項2に記載のように、上記基材
層を熱可塑性オレフィンエラストマーにより構成した場
合には、基材層が常温でゴム弾性を有するため、より一
層ソフトタッチ感に優れ、かつシボ残りが生じ難い積層
シートを提供することができ、さらに、請求項3に記載
のように、上記特定のクロス分別法による樹脂溶出量分
布を有するオレフィン系エラストマーを主成分とする第
2の基材層が用いられているので、延伸加工時等におけ
るシボ残りや皺の発生とをより効果的に抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において共押出法により積層シ
ートを製造する工程を説明するための模式的断面図。
【図2】図1のA−B間における横断面図。
【図3】(a)及び(b)は、それぞれ、実施例におい
て積層シートを熱成形する際の真空成形用金型の模式的
断面図及び平面図。
【符号の説明】
1a…表面層構成用樹脂押出機 1b…接着層構成用樹脂押出機 1c…第1の基材層構成用樹脂押出機 1d…第2の基材層構成用樹脂押出機 3…表面層と基材層とが積層された積層体 4…発泡体 5…シボロール 6…ロール 7…引き取りロール 8…真空成形用金型 8a…凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−29917(JP,A) 特開 平8−58004(JP,A) 特開 平6−246812(JP,A) 特開 平6−328647(JP,A) 実開 昭58−131993(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ウレタンエラストマーを主成分
    とする表面層と、 基材層とが積層されてなる積層シートであって、 前記基材層は、120℃、500mm/分の条件で、そ
    れぞれ、MD方向またはTD方向に延伸して測定された
    引張応力の和が、10%延伸時で6.0kg/cm2
    下であり、かつ100%延伸時に8.0kg/cm2
    上である第1の基材層と、上記引張応力の和が、10%
    延伸時に6.1〜12.5kg/cm2、かつ100%
    延伸時に17.6〜22.0kg/cm2 である第2の
    基材層とを積層して構成されていることを特徴とする積
    層シート。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の基材層の少なくとも一
    方が、熱可塑性オレフィン系エラストマーを主成分とす
    る請求項1に記載の積層シート。
  3. 【請求項3】 前記第2の基材層が、クロス分別法によ
    る0℃における樹脂溶出量が全オレフィン系エラストマ
    ー量の25〜75重量%、80〜100℃における樹脂
    溶出量が全オレフィン系エラストマー量の1〜45重量
    %、100〜125℃における樹脂溶出量が全オレフィ
    ン系エラストマー量の1〜40重量%の範囲内にある熱
    可塑性オレフィン系エラストマーを主成分とする請求項
    1に記載の積層シート。
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