JP2001224942A - 処理剤溶解装置 - Google Patents

処理剤溶解装置

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JP2001224942A
JP2001224942A JP2000037638A JP2000037638A JP2001224942A JP 2001224942 A JP2001224942 A JP 2001224942A JP 2000037638 A JP2000037638 A JP 2000037638A JP 2000037638 A JP2000037638 A JP 2000037638A JP 2001224942 A JP2001224942 A JP 2001224942A
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dissolving
tank
paddle
treating agent
processing
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JP2000037638A
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Nobuhiko Hirozawa
伸彦 廣澤
Kenichi Yamazaki
健一 山崎
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理剤の溶解時間が短く、かつ所定の希釈濃
度の処理液を安定的に生成する。 【解決手段】 溶解槽104の形状と、ボトル装填位置
A、B、パドル126Aの位置Cの相対位置関係を、パ
ドル126Aの回転に起因する水流の方向に対して、パ
ドル126A、処理剤の落下位置、角部Dとすることが
必要であることは明確であり、幾何学的なバランスのと
れた配置や、デザインを重視した配置のような単純な設
計事項ではなく、処理剤の滞留防止という目的をもった
構造とすることで、希釈濃率の安定した処理剤溶解装置
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶解槽内にてその
一内側壁部分に寄った略鉛直の回転中心をもって回転す
る攪拌羽根により、液体と粉体状又は顆粒状の処理剤と
を攪拌して処理液を生成する処理剤溶解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理に必要な現像液や定着液は、粉
末状又は顆粒状の処理剤を水に溶解させることにより生
成することがある。処理剤が液体の場合には、水に溶解
させることは容易であり、場合によって現像槽内へ処理
剤と水とを独立して送り込み、現像槽の中で攪拌するこ
とも可能である。
【0003】これに対して、粉体や粒状の処理剤では、
水に簡単に溶解しないため、別途溶解装置を使用し、水
に溶解して処理液にしてから現像槽へ供給するようにし
ている。
【0004】溶解装置は、処理剤と水とを投入して攪拌
し、処理液を生成するための溶解槽と、この溶解槽で生
成された処理液をストックし、必要に応じて現像槽等へ
供給するストック槽と、で構成され、これらが上下に配
置された構造となっている。
【0005】例えば、処理剤を充填したボトルを、シー
ルで封印された開口を下向きに溶解槽の上方へ装填し、
この状態でシールを破開することで、処理剤を水が貯留
されている溶解槽に落下させ、その後水中で回転を開始
する、或いは予め回転している攪拌羽根により、水と攪
拌することで、処理剤を水に溶解させることにより、処
理液を生成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶解槽
は直方体の空間をもっているので普通であり、溶解槽中
で攪拌羽根により水流が発生すると、溶解槽内の角部に
滞留が発生する。なお、溶解槽はブロー成形により形成
されていることが多く、角部はR形状をもっているもの
の、溶けない処理剤はこの角部に滞留して攪拌水流に乗
らないことがある。角部に、溶けない処理剤がいつまで
も残り、所定の希釈濃度の処理液を生成するのが困難と
なっている。
【0007】粉体状又は顆粒状の処理剤の溶解の速さ
は、水の温度や処理剤と水の比率等に依存する。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、処理剤の溶解
時間が短く、かつ所定の希釈濃度の処理液を安定的に生
成することができる処理剤溶解装置を得ることが目的で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、溶解槽内にてその一内側壁部分に寄った略鉛直の回
転中心をもって回転する攪拌羽根により、液体と粉体状
又は顆粒状の処理剤とを攪拌して処理液を生成する装置
において、前記攪拌羽根の回転により発生する溶解槽内
の略水平方向の処理液が、攪拌羽根、処理剤の落下位
置、及び液流に沿う形状に成形した溶解槽の側壁部分の
順に流動するように、前記攪拌羽根、処理剤の落下位
置、及び液流に沿う形状に成形した溶解槽の側壁部分を
配置したことを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、攪拌羽根
の回転による発生する溶解槽内の略水平方向の処理液
が、攪拌羽根、処理剤の落下位置、及び液流に沿う形状
に成形した溶解槽の側壁部分の順に流動するように、前
記攪拌羽根、処理剤の落下位置、及び液流に沿う形状に
成形した溶解槽の側壁部分を配置する。この場合、攪拌
羽根から液流の下流側の溶解槽の側壁の内面を滑らかに
形成することにより、溶解槽内全体の液流の流速を保
ち、処理剤の滞留が生じないようにすることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記攪拌羽根なから離れた位置
に、前記液流に沿う形状に成形した溶解槽の側壁部分を
配したことを特徴としている。
【0012】攪拌羽根から離れた液流位置では、液流の
速度が小さくなりやすいため、処理剤が溶解槽の底に溜
まり易い。そこで、請求項2に記載の発明によれば、攪
拌羽根から離れた位置においても液流の流速を保つこと
ができ、処理剤の滞留が生じないため、比較的短時間で
溶解を完了することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、処理剤の落下位置近
傍に、処理液の流動方向が略直角に交わる溶解槽の側壁
部分が存在することを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、処理剤を
落下させる位置が、攪拌羽根で流速が維持された液流と
なるため、比較的滞留が発生しやすい略直角に交わる側
壁部分が存在しても、処理剤の滞留は発生しにくく、良
好な溶解が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0016】図1及び図2には、本実施の形態に係る処
理剤溶解装置100の概略図が示されている。
【0017】図1に示される如く、溶解装置100は、
上下に溶解槽とストック槽とが配置された構造を2セッ
トを持つ。上側の槽は、予め所定量の水を貯留し、その
中に後述する粉末状又は顆粒状の処理剤(現像剤や定着
剤)を溶解する溶解槽104であり、下側の槽は溶解槽
で生成した処理液をストックするストック槽110であ
る。一方のセットでは現像液が生成され、他方のセット
では定着液が生成される。さらに、これらのセットに隣
接して水タンク161が設けられている。
【0018】枠体106の上部の支持台121には、各
溶解槽104に対応させて、2個のボトル装填部123
が設けらている。
【0019】溶解槽104、ストック槽110について
は、現像液側、定着的が共に同一の構成であるので、以
下、一方のセットの構成を説明する。
【0020】図2に示される如く、溶解槽104とスト
ック槽110とは、それぞれ独立して、枠体106に支
持されている。
【0021】図2及び図3に示される如く、溶解槽10
4は略箱型で、底部は短辺側の一方の側壁104Aから
他方の側壁104Bに向けて緩やかな傾斜がつけられて
いる(図3(C)参照)。
【0022】他方の側壁104Bの中央には、溶解槽1
04の内側からみて外側に凸となる円弧状の凹陥部10
8が形成されている。この凹陥部108は、筒状で溶解
槽104の上端開口から底部まで延設されている。な
お、凹陥部108の最底部は、テーパ状に縮径されて漏
斗部108Aが形成されている。すなわち、凹陥部10
8は、溶解槽104からストック槽110へ処理液を移
すための案内路の役目を有している。
【0023】図3(A)に示すフィルタユニット112
はこの凹陥部108に装着されるようになっている。フ
ィルタユニット112は、上部が円筒形、下部が円筒形
を軸線方向からみて接線方向切欠した形状を有してお
り、内部空間をもつこの切欠部112Aの切欠面にフィ
ルタユニット112の内部空間に通じる矩形孔112B
が形成されている。この矩形孔112Bには、フィルタ
114が貼り付けられており、矩形孔112Bはフィル
タ114により被覆されている。
【0024】上記構成のフィルタユニット112が前記
溶解槽104の凹陥部108に装填された状態で、溶解
槽104内の処理液を不純物(ゴミや溶解しきれなかっ
た処理剤の粒等)が取り除きながらフィルタユニット1
12の内部空間を経てストック槽へ送ることになる。
【0025】図2に示される如く、ストック槽110の
天井面には、前記凹陥部108の軸線とほぼ一致する位
置には、円孔が設けられ処理液の流入口116となって
いる。流入口116には、円筒状の配管118が取り付
けられており、その上端開口に前記漏斗部112Bの先
端部が入り込んでいる。配管118の途中にはボールバ
ルブ120が介在されており、このボールバルブ120
を開放状態とすることにより、溶解槽104とストック
槽110との間で、漏斗部112B、配管118を介し
て処理液の通路を開く。
【0026】図4に示す如く、溶解槽104の上方の、
溶解装置100ケーシングの上面に設けられた支持台1
21には、粉体状又は顆粒状等の処理剤を収納したボト
ル122を装填する装填部123が配設されている。図
4(B)に示される如く、ボトル122の開口部は、シ
ール部材122Aで封止されており、ボトル122は、
開口部を下向きにして前記装填部123へ装填されるよ
うになっている。
【0027】また、この支持台121には、駆動手段
(モータ)124が配置されており、その駆動力で回転
する回転軸126が溶解槽104の底部近傍まで延びて
いる。この回転軸126の先端には、羽根状のパドル1
26Aが取り付けられており、回転軸126が回転する
ことで、パドル126Aが回転し、溶解槽104内に貯
留される水及び処理剤を攪拌する構造となっている。
【0028】装填部123には、穿孔部材140が配設
されており、ボトル122のシール部材を穿孔する位置
(図4(A)の実線位置)と、待機位置(図4(A)で
想像線位置)の間を移動し得るように配設されている。
【0029】穿孔部材140は、円筒形の部分の上端に
のこぎり状の刃部140Aを形成したもので、この穿孔
部材140は、互いに平行な一対のブラケット部146
に支持されている。なお、この穿孔部材140ののこぎ
り状の刃部140Aは円筒形の上端全周に存在するので
はなく、一部に刃が存在しない部分がある。
【0030】ブラケット部146から延設される2本の
アーム部146Aは、1本の軸150に取り付けられて
いる。この軸150は、カム機構部152の動作で所定
角度(90°)の範囲の回動を往復するようになってい
る。これにより、穿孔部材140は、図4(A)の実線
位置と想像線位置の間を往復回動することになる。これ
により、シール部材をほぼ円形(一部を除く)に切り裂
くことができる。
【0031】切り裂かれたシール部材は、その一部が切
断されずに残っているため、ボトル122の吐出口から
離脱せずに残り、溶解槽104へ落下しない。
【0032】前記支持台121における装填部123の
下部に対応する位置には、ノズル160が配設されてい
る。このノズル160は、図4(C)に示される如く、
パイプ158の一端と連結されており、このパイプ15
8の他端は、ポンプ164の吐出口に配管されている。
【0033】また、ポンプ164の取り入れ口に取り付
けられたホース168は、水タンク161に接続されて
いる。また、水タンク161からは、ポンプ170を介
して溶解槽104の上部までホース162が配管されて
いる。
【0034】ホース158は、穿孔部材140の第1の
位置と第2の位置の間の移動を妨げない位置に設けられ
ている。また、ホース158の先端に取り付けられたノ
ズル160は、吐出口を粒状の処理剤の落下時にふさが
ないような配置となっている。
【0035】図5は、平面で切断した溶解槽104の側
壁の形状と、ボトル122の装填位置と、パドル126
Aの位置との相対位置関係を示す平面図である。
【0036】本実施の形態では、2箇所のボトル装填位
置に対して2つの処理落下位置A、Bがあり、この2位
置A、Bを結ぶ線を底辺とする二等辺三角形の頂点とな
り得る位置が、パドル126Aの配置位置Cとなってい
る。
【0037】溶解槽104は、ブロー成形により形成さ
れており、その外側及び内側形状共に略直方体であり、
各面が交叉する隅部は、Rが形成されている。また、短
辺側は、その中心を頂点として略三角形状に突出してい
る。その頂点位置に前記フィルタユニット112を装填
するための凹陥部108が形成されている。
【0038】この短辺側では角部(図5の矢印D点参
照)が直角ではなくなり、後述する水流の流れが直角と
された角部(図5の矢印E参照)よりも円滑となる。
【0039】上記のように形成された溶解槽104の平
面形状においてパドル126Aが時計方向或いは反時計
方向の何れかに回転すると、パドル126A周りに水流
が発生する(図5の破線矢印参照)。
【0040】本実施の形態では、この水流の方向に基づ
いて、パドル126A、処理剤の落下位置、円滑に流れ
る角部(図5の矢印D部)の順に並ぶようにしている。
【0041】その一例としては、パドル126Aの回転
を一定することが考えられる。例えば、パドル126A
が図5の時計回りに回転する場合、水流は図5の矢印F
方向となるため、上記順番を考慮すると、処理剤の落下
位置は位置Bに限定される。また、パドル126Aが図
5の反時計回りに回転する場合、水流は図5の矢印G方
向となるため、上記順番を考慮すると、処理剤の落下位
置は位置Aに限定される。
【0042】次に、パドル126Aの回転方向を変更可
能な場合について説明する。
【0043】上記形状の溶解槽104において、位置
A、Bの上方にボトル122を装填する形態として、何
れか一方の位置A又はBの場合と、両方の位置A及びB
の場合とがあるが、両方の位置A、Bに装填されたとし
ても、処理剤を落下させるのは交互であり、1回の攪拌
には1本のボトル122のみを使用する。すなわち、2
位置A、Bにボトル122が装填されるのは、連続して
2回の攪拌処理を行うためである。
【0044】例えば、ボトル装填位置Aにボトル122
を装填して、溶解を行う場合、この装填位置Aの直前が
パドル126Aとなる水流方向とする。そこで、パドル
126Aの回転方向を図5の反時計回り方向(図5の矢
印G方向)とする。
【0045】一方、ボトル装填位置Bにボトル122を
装填して、溶解を行う場合、この装填位置Bの直前がパ
ドル126Aとなる水流方向とする。そこで、パドル1
26Aの回転方向を図5の時計回り方向(図5の矢印F
方向)とする。
【0046】上記のようにパドル126Aの回転方向を
選択することで、滞留し易い隅部に対して、パドル12
6Aで起こる水流の下流側に最も接近させることで、水
流の勢いにより、滞留した処理剤を押し流すことができ
る。
【0047】以下の本実施の形態の作用を説明する。
【0048】作業者が溶解装置を作動させると、ポンプ
170が作動して溶解槽104に処理剤を溶解させるた
めに使用する水を供給する。ここで供給する水の量は、
処理剤を完全に溶解させるために必要な最少量であり、
図示しないレベルセンサで検出することで供給の停止す
ればよい。
【0049】次に、パドル126Aを回転させて溶解槽
104内の水の攪拌を開始する。次いで、穿孔部材14
0を動作させてボトル122から処理剤を溶解槽104
に投入する。処理剤の投入から処理剤が完全に水に溶解
するために必要な予め定められた所定時間が経過した後
に、ポンプ164を介してノズル160から所定量の水
をボトル122の内部に噴出し、ボトル122の内部を
洗浄する。
【0050】なお、上記洗浄動作により、洗浄用に使用
した水およびボトル122内部に残留していた処理剤が
全て溶解槽104に流れ落ちてくるまで、攪拌は継続さ
れる。
【0051】ここで、溶解槽内の水量が所定量になった
ことをレベルセンサで検出すると、ポンプ164の作動
を停止させて水の供給を止める。
【0052】溶解が終了すると、パドル126Aを停止
させて溶解槽104内の水の攪拌を停止し、溶解処理を
終了する。その後、ボールバルブ120を開放すること
で、溶解槽104内の処理液(現像液)をストック槽1
10へ排出することができる。
【0053】上記溶解装置104において、溶解槽10
4で処理剤を完全に水に溶解するべく、ボトル装填位置
A、Bとパドル126Aの位置と、溶解槽の内方の形状
と、をパドル126Aの回転方向に関連付けて決定する
ようにしている。通常は、ボトル装填位置A、Bとパド
ル126Aの位置が設計事項として確定しているため、
本実施の形態では、パドル126Aの回転方向を設定す
るようにしている。
【0054】すなわち、ボトル装填位置Aにボトル12
2を装填して、溶解を行う場合、この装填位置Aの直前
がパドル126Aとなる水流方向とする。そこで、パド
ル126Aの回転方向を図5の反時計回り方向(図5の
矢印G方向)とする。
【0055】一方、ボトル装填位置Bにボトル122を
装填して、溶解を行う場合、この装填位置Bの直前がパ
ドル126Aとなる水流方向とする。そこで、パドル1
26Aの回転方向を図5の時計回り方向(図5の矢印F
方向)とする。
【0056】上記のようにパドル126Aの回転方向を
選択することで、水流の勢いにより、滞留した処理剤を
押し流すことができる。
【0057】次に、パドル126Aが一定方向のみ回転
する場合は、ボトルの装填位置、すなわち処理剤の落下
位置を位置A又は位置Bに限定することで、本発明の効
果を得ることができる。
【0058】すなわち、パドル126Aが図5の時計回
りに回転する場合、水流は図5の矢印F方向となるた
め、上記順番を考慮すると、処理剤の落下位置は位置B
に限定される。また、パドル126Aが図5の反時計回
りに回転する場合、水流は図5の矢印G方向となるた
め、上記順番を考慮すると、処理剤の落下位置は位置A
に限定される。
【0059】なお、本実施の形態の溶解装置104の特
徴として、フィルタユニット112を装填する側の傾斜
された壁面104Aでは、水流が方向を変える直前の接
線方向と直角とはならないため、その分、処理剤は傾斜
された壁面に沿って移動し易く滞留しにくい。これに対
して、傾斜のない壁面104Bでは、水流が方向を変え
る直前の接線方向と直角となり、処理剤は壁面104B
に当たり、流れる方向が定まらずに滞留する可能性が高
い。
【0060】そこで、最も最適な構成としては、処理剤
の落下位置として位置Aを選択し、パドル126Aを図
5の反時計回り(図5の矢印G方向)に回転させること
になる。
【0061】水流発生下流側の直後は、水流に勢いがあ
り、滞留部分において乱流等が発生し易い状態となる。
この結果、滞留している処理剤が徐々に水流にのり、処
理剤の滞留を軽減することができる。
【0062】以上、本実施の形態によれば、溶解槽10
4の形状と、ボトル装填位置A、B、パドル126Aの
位置Cの相対位置関係を、パドル126Aの回転に起因
する水流の方向に対して、パドル126A、処理剤の落
下位置、角部Dとすることが必要であることは明確であ
り、幾何学的なバランスのとれた配置や、デザインを重
視した配置のような単純な設計事項ではなく、処理剤の
滞留防止という目的をもった構造とすることで、希釈濃
率の安定した処理剤溶解装置を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る処理剤溶
解装置は、処理剤の溶解時間が短く、かつ所定の希釈濃
度の処理液を安定的に生成することができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る溶解装置の正面図である。
【図2】本実施の形態に係る溶解装置の側面図である。
【図3】(A)溶解槽の斜視図、(B)は溶解槽の平面
図、(C)は溶解槽の側面図である。
【図4】(A)は装填部近傍の概略図、(B)はボトル
の開口を示す斜視図、(C)はノズルの配管状態を示す
図4(A)に対する側面図である。
【図5】本実施の形態に係る溶解槽の平面図である。
【符号の説明】
100 溶解装置 104 溶解槽 104A 底部 122 ボトル 123 装填部 126A パドル(攪拌羽根) 140 穿孔部材 198 円孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解槽内にてその一内側壁部分に寄った
    略鉛直の回転中心をもって回転する攪拌羽根により、液
    体と粉体状又は顆粒状の処理剤とを攪拌して処理液を生
    成する装置において、 前記攪拌羽根の回転により発生する溶解槽内の略水平方
    向の処理液が、攪拌羽根、処理剤の落下位置、及び液流
    に沿う形状に成形した溶解槽の側壁部分の順に流動する
    ように、前記攪拌羽根、処理剤の落下位置、及び液流に
    沿う形状に成形した溶解槽の側壁部分を配置したことを
    特徴とする処理剤溶解装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌羽根なから離れた位置に、前記
    液流に沿う形状に成形した溶解槽の側壁部分を配したこ
    とを特徴とする請求項1記載の処理剤溶解装置。
  3. 【請求項3】 処理剤の落下位置近傍に、処理液の流動
    方向が略直角に交わる溶解槽の側壁部分が存在すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の処理剤溶解装
    置。
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