JP2001096141A - 処理剤溶解装置 - Google Patents

処理剤溶解装置

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JP2001096141A
JP2001096141A JP27649499A JP27649499A JP2001096141A JP 2001096141 A JP2001096141 A JP 2001096141A JP 27649499 A JP27649499 A JP 27649499A JP 27649499 A JP27649499 A JP 27649499A JP 2001096141 A JP2001096141 A JP 2001096141A
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Japan
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filter
tank
dissolving
treatment agent
water
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English (en)
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Atsushi Ikeda
淳 池田
Yuko Minegishi
優子 峰岸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間メンテナンス不要なフィルタを備えた
処理剤溶解装置を提供する。 【解決手段】 円筒形のフィルタ部260外側には、フ
ィルタカバー252、その内側には適度な隙間をあけて
フィルタ256が配置されている。フィルタカバー25
2にはフィルタ部260の円筒軸262と平行なるよう
に縦溝254が形成されており、この縦溝254から、
生成された処理液がフィルタ部260内に取り込まれ
る。フィルタ部260は円筒軸262が鉛直方向になる
ように、フィルタ取り付け部250に設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理剤溶解装置に
係り、より詳細には、粉体状又は粒状の処理剤が収容さ
れた容器から該処理剤を溶解槽へ落下させて該溶解槽内
で水に溶解して溶液を生成し、該溶液を該溶解槽に形成
された流出口から下方のタンクに流出させる処理剤溶解
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像機用として用いられる粉体又
は顆粒状の処理剤を水に溶解して処理液を準備する場
合、専用の溶解装置を用いて溶解することがある。
【0003】一般に粉体又は顆粒状の処理剤は、PET
製のボトルに収容されて市販されている。その吐出口
は、粉体又は顆粒状の処理剤をボトル内に収容した後
に、アルミニウム製のシール部材等でシールされてい
る。なお、安全のため、シール部材を覆うねじ込み式の
蓋体で締め付けもよい。
【0004】このようなボトルは、蓋体を外した状態で
吐出口を下向きにして溶解装置の装填部に装填される。
【0005】溶解槽には水が貯留されており、攪拌用の
スクリューを回転させることによりボトルの吐出口から
落下した処理剤を水に溶解し、所定の濃度の処理液を生
成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボトル
内部には、処理剤が残留することがある。ボトルに収容
された所定量の処理剤を溶解槽内の所定量の水に溶解す
ることにより、所定濃度の処理液を得るのであるが、処
理剤がボトル内に残留すると、正常な濃度を得られなく
なってしまう。
【0007】処理剤が残っているボトルを溶解装置から
外したときに、処理剤が周辺に飛び散り、清掃等のメン
テナンスに時間を要することもある。
【0008】また、ボトルから排出されたものの、ボト
ルの吐出口から溶解槽の間にあって吐出口のシール部材
に穿孔する穿孔部材等に付着してしまう処理剤もある。
この場合、1本のボトルからの付着量は少量であって
も、この溶解装置を使用するごとに付着量は次第に多く
なり、これらの粉体状又は顆粒状の処理剤は溶解槽中の
水分を吸って固化する。そして、一旦固化すると洗浄で
はとれなくなる。この状態を放置すると経時的には相当
の量が堆積し、ボトルからの処理剤の落下や穿孔部材の
作動の妨げになる。
【0009】また、生成した処理液を下方のタンクに流
出させる際に、溶解しきれていない未溶解処理剤等の流
出を防止するため流出口付近にフィルタが設置される。
しかし、溶解槽において、溶解を促進するための攪拌に
よる流れがフィルタに直接衝突するようにフィルタが配
置されていると、フィルタは、未溶解処理剤等ですぐに
目詰りしてしまい、処理液がタンクに流出しにくくなる
ため、すぐにフィルタの交換をしなければならないとい
った問題があった。
【0010】さらに、前記流出口の開閉を制御するため
のバルブを取り付けた場合には、前記フィルタを通過し
た微細なシールかす等がバルブと流出口周囲との間に挟
まって、バルブを完全に閉止することができなくなり、
溶解槽から水漏れが発生するといった問題があった。
【0011】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
であり、フィルタの目詰まりが起こりにくい構造の処理
剤溶解装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る処理剤溶解装置は、粉体状又は粒状の
処理剤が収容された容器から該処理剤を溶解槽へ落下さ
せて該溶解槽内で水に溶解して溶液を生成し、該溶液を
該溶解槽に形成された流出口から下方のタンクに流出さ
せる処理剤溶解装置であって、前記流出口に筒軸が縦方
向となるように設置された筒状のフィルタと、前記溶解
槽内の水を攪拌する攪拌手段と、前記フィルタの外側
に、前記攪拌により生じた水流が前記フィルタに直接衝
突しないように遮るカバー手段と、を備えて構成され
る。ここで、筒軸とは、筒の側面に平行でかつ筒の水平
断面の中心部を通る軸をいう。
【0013】本発明に依れば、攪拌により生じた水流が
フィルタに直接衝突しないように遮るカバー手段を備え
ているので、水流とともに流れてくる未溶解の処理剤や
シール部材破断後のシールかす等がフィルタの部分に溜
まりにくくなり、フィルターが目詰まりしにくくなる。
【0014】また、本発明は請求項2のように、前記フ
ィルタおよび前記カバー手段はその上端が前記溶解槽内
の溶液の最高予定液面よりも高い位置になり、それらの
下端が前記溶解槽の底面に接するように前記フィルタお
よび前記カバー手段が配置されていることを特徴とする
こともできる。本発明に依れば、フィルタおよびカバー
手段の一端が溶解槽の所定の水面よりも高い位置に配置
されているので、上部が開放されたフィルタを使用する
場合、蓋を設けなくても上部から水が流入することがな
く、より簡易な構造にすることができる。また、溶解槽
の溶液は、全てフィルタを介して下方のタンクへ供給さ
れる。したがって、フィルタの下端は、溶解槽の低面の
高さまでなければならない。
【0015】また、本発明は請求項3のように、前記カ
バー手段が、前記溶解槽の壁面に設置されていることを
特徴とすることもできる。
【0016】また、本発明は請求項4のように、前記カ
バー手段が、前記フィルタとの間に間隙をもつように設
置されたことを特徴とすることもできる。本発明に依れ
ば、フィルタとカバー手段との間に間隙を設けるので、
フィルタ全体を使用してろ過することができる。
【0017】また、本発明は請求項5のように、前記カ
バー手段と前記フィルタとの間隔が1mm以下であるこ
とを特徴とすることもできる。本発明に依れば、カバー
手段とフィルタとの間隔が非常に狭いので、フィルタカ
バーとフィルタの間に未溶解の処理剤やシール部材破断
後のシールかす等が入り込んで堆積するのを防止するこ
とができる。
【0018】さらに、本発明は請求項6のように、前記
流出口から下方のタンクに溶液を流出させるための流出
路に該溶液の流出を制御するためのボールバルブを備え
て構成することもできる。本発明に依れば、微細なシー
ルかす等が前記フィルタを透過して前記流出路に挟持さ
れてもボールバルブの円動作によって挟持されたシール
かす等を押しつぶし、バルブを完全に閉止させることが
できる。
【0019】また、本発明は請求項7のように、前記フ
ィルタは、40乃至50メッシュであるのが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る現
像剤溶解装置100が示されている。
【0021】溶解装置100は、上下二層構造を持つ。
上槽は、予め所定量の水を貯留し、その中に後述する粉
体又は顆粒状の現像剤を溶解する溶解槽104であり、
下槽は水に現像剤を溶解させてできた現像液108をス
トックするストック槽110である。
【0022】溶解槽104の水平断面は8角形をしてお
り、各内壁側壁104Sが交わる角部は、所謂面取りが
施されている。図2では、面取り部分が分かりやすいよ
うに、稜線Rを引いているが、実際には少なくとも内周
面は隣合う側壁104S同士が円弧によって連続的に接
っている。
【0023】また、溶解槽104の底部の四隅の角部
は、底板104Bに対して面取りが施されている。な
お、この稜線Rについても、分かりやすくするために描
いたものであり、実際には少なくとも内周面は、隣合う
側壁104S同士並びに側壁104Sと底板104Bと
は円弧によって連続的につながっている。
【0024】溶解槽104の1側面には、溶解槽104
の壁面の一部で構成されるフィルタ取り付け部250が
設置されている。フィルタ取り付け部250の水平断面
は、図6に示すように、溶解槽104の1側面を外側に
突出させて構成されている。このように、フィルタ取り
付け部250を外側に突出させて構成することにより、
溶解槽104の上部に設置されたボトル122の装填部
120と鉛直方向に重ならないので、後述するフィルタ
256の取換えを容易に行うことができる。
【0025】図7に示すように、フィルタ256とフィ
ルタカバー252からなるフィルタ部260は円筒形で
あり、外側にはフィルタカバー252、その内側には適
度な隙間をあけてフィルタ256が配置されている。フ
ィルタカバー252にはフィルタ部260の円筒軸26
2と平行なるように縦溝254が形成されており、この
縦溝254から、生成された処理液がフィルタ部260
内に取り込まれる。なお、ここで使用するフィルタ25
6は、30メッシュ以下のものでは粒状の処理剤が透過
してしまい、60メッシュを超えるものでは微細物が付
着しやすくなるため、40〜60メッシュ程度のものが
望ましい。
【0026】図2に示すように、フィルタ部260は円
筒軸262が鉛直方向になるように、溶解槽104の壁
面の一部で構成されるフィルタ取り付け部250に設置
されている。
【0027】底板104Bはさらにフィルタ取り付け部
250側に近い位置ほど低くなるように緩やかに傾斜し
ており、その最も低い位置にフィルタ部260が設けら
れている。
【0028】フィルタ部260の下側には、開口部11
2が形成されており、開口部112には、ボールバルブ
114を介して、処理液をストック槽110に供給する
パイプ258が設置されている。
【0029】図8に示すように、ボールバルブ114
は、処理液の流出を制御するための弁114Aを備えて
いる。弁114Aは、パイプ258に垂直に設置されて
おり、X方向に90度回転させることによって開閉され
て、処理液の流出が制御されている。ボールバルブ11
4は、処理剤106を溶解する段階では閉止されてい
る。
【0030】図1に示される如く、溶解槽104の底部
近傍には、パドル115が配設されている。パドル11
5は、攪拌羽根115Aを備えており、溶解槽104内
の水による処理剤の溶解を促進するために攪拌するとき
に用いられる。すなわち、攪拌羽根115Aは、図示し
ない駆動手段の駆動力で回転する回転軸115Bの先端
部に取り付けられている。そして、攪拌羽根115Aの
回転によって、処理剤の溶解を促進する。
【0031】ストック槽110の側壁110Aには、配
管116の一端が接続され、図示しない現像部機の現像
槽等まで配管され、その中間部にはポンプ118が設け
られている。このポンプ118の駆動により、ストック
槽110内の処理液108を現像槽へ送り込むことがで
きる。
【0032】溶解槽104の上方には、ケーシング10
0Aの上面を支持台124として、粉体又は顆粒状の処
理剤を封入したボトル122を溶解装置に固定するため
の装填部120が配設されている。
【0033】支持台124の中央部には円孔126が設
けられている。この円孔126の周縁部には、粉体状ま
たは顆粒状の処理剤を収納したボトル122の吐出口1
28(図3参照)を支持台124に固定する係合部13
0が設けられている。図3に示される如く、係合部13
0は、リング状の側壁部130Aとこの側壁部130A
の上端にドーナツ状の天井部130Bとが一体形成され
た構成となっている。なお、この天井部130B位置に
は、切欠部132が設けられている。
【0034】この係合部130の切欠部132に対応し
てボトル122の吐出口128の周面には、半径方向の
突起部134が、互いに直径方向に設けられている。
【0035】ここでボトル122を装填部120に装填
する場合の動作は、ボトル122を逆さ(吐出口128
を下向き)にして、突起部134と切欠部132とを対
向させて、係合部130内へ押し込む。その後、ボトル
122を回転させる。この押し込み、回転動作により、
突起部134が支持台124と天井部130Bとの間に
挟持され、ボトル122は装填部120の支持台124
に固定される。
【0036】この装填部120の下方には、穿孔部材1
40がボトル122のシール部材202(図3参照)を
穿孔する位置(第2の位置)と、待機位置(第1の位
置、図1では二点鎖線)の間を移動し得るように切欠部
分が配設されている。
【0037】図4に示される如く、穿孔部材140は、
鋸歯状の刃を円弧状に配した刃部分142とこの刃部分
142を支持する円筒部144とで構成されている。円
筒部144の外周には、ブラケット部146が取り付け
られている。
【0038】ブラケット部146のアーム部146Aに
は、それぞれ同軸で円孔148が設けられており、軸1
50が掛け渡されている。この軸150は、図示しない
駆動手段の駆動力で回転するカムプレート152の偏芯
位置に取り付けられている(図1参照)。
【0039】ここで、カムプレート152が、所定角度
(90°)の範囲の回動を1往復することで、穿孔部材
140を、図1の実線位置(第2の位置)と想像線位置
(第1の位置)の間で往復回動させている。また、この
とき、第1の位置では、図示しない付勢手段の付勢力が
蓄積された状態となっており、カムプレート152の回
転が所定角度を通過するとき、この蓄積された付勢力が
開放され、穿孔部材140を瞬時に第1の位置から第2
の位置へと移動させるため、鋸歯状の刃は、シール部材
202を円弧状に切断する。
【0040】なお、シール部材202は円弧状に切断さ
れるが一部切断されずに残っているため、ボトル122
の吐出口から離脱せずに残る。しかし、処理剤は重力に
よりボトル122内から支持台124の円孔126内へ
落下する。
【0041】装填部120の下方で穿孔部材140の移
動と干渉しない位置には、パイプ158が配設されてい
る。このパイプ158は、ポンプ164の吐出口に配管
されている。
【0042】また、ポンプ164の取り入れ口に取り付
けられたパイプ168は、水タンク160に接続されて
いる。また、水タンク160からは、配管162がポン
プ170を介して溶解槽104の上部開口まで配管され
ている。なお、当然のことながら、配管162は、穿孔
部材140の動作を妨げない位置に配置されている。
【0043】パイプ158の吐出口は若干斜め向きとさ
れ、粒状の処理剤の落下時に吐出口をふさがないような
配置となっている。また、吐出量は0.2〜2リットル
/毎分であり、このとき吐出される水はボトル122の
底部近傍に向けて吐出される(ボトル122の底部の中
央部へ向くのが好ましい)。吐出された水は、ボトル内
を洗浄した後、ボトルの吐出口128から流出して、溶
解槽104内へ流下する。
【0044】なお、この洗浄に使用された水は、溶解に
必要な水の一部となる。
【0045】すなわち、水タンク160からは、溶解槽
104へ水を貯留する配管と、パイプ168へ案内する
配管とにより、総量としてボトル122の1本分の処理
剤を溶解して所定濃度の処理液を生成するのに必要な水
が吐出される。
【0046】以下に本実施の形態の作用を説明する。 (ボトル122の装填)ボトル122の吐出口128に
ねじ込み式の蓋体がついている場合には、この蓋体を取
り外し、シール部材202を露出させる。この状態で、
ボトル122を逆さ(吐出口128を下向きにし、装填
部120に対応させる。このとき、吐出口128の周囲
に形成された突起部134を、装填部120の切欠部1
32に対向させた状態で、係合部130へ押し込む。そ
の後、ボトル122を吐出口を中心に軸回転させると、
突起部134が支持台124と天井部130Bとの間に
挟持され、固定される。なお、この場合、穿孔部材14
0は第1の位置で位置決めされている。 (穿孔動作)このボトル122のシール部材202の穿
孔前に、溶解槽104には、ボトル122の1本分に必
要な水の量の内のほとんが貯留されている。
【0047】第1の位置で位置決めされた穿孔部材14
0に対して、カムプレート152を回転させると、蓄積
されていた付勢手段の付勢力が開放され、穿孔部材14
0は勢いよく第2の位置へ移動(回転)する。この移動
(回転)力により、鋸歯状の刃が円弧状に配置された刃
部分142がシール部材202を円弧状に切断する。こ
のとき、シール部材202を、1回の切断動作で突き破
れない場合には、第1の位置から第2の位置への移動を
繰り返す。
【0048】シール部材202が切断されると、ボトル
122内の処理剤の重みでシール部材202は開かれ、
処理剤は落下する。なお、シール部材202は、ボトル
122の吐出口128とシール部材202の一部が切断
されないで接ったままのため、シール部材202がボト
ル122から脱落することはない。 (溶解動作)補助溶解容器142に収容された粒状の処
理剤は、パドル115を駆動し、攪拌羽根115Aを回
転させることにより、攪拌を促進する。このパドル11
5は溶解槽104のすり鉢状となった底部近傍に配置さ
れている。
【0049】穿孔動作によりボトル122の吐出口12
8から落下した粉状体または顆粒状の処理剤は、溶解槽
104内の水に落下する。落下した処理剤は攪拌中の水
に溶解していくが、特に水が低温の場合には、溶解しき
れずに溶解槽104の底部に沈殿する粒状の処理剤も存
在する。しかし、本実施の形態では、溶解槽104の内
周の角部(図2の稜線Rで示した部分)、すなわち側壁
104S間及び側壁104Sと底板104B間の稜線R
を円弧面で連続させており、粒状の処理剤が堆積するよ
うな領域がない。従って、粒状の処理剤は、その全てが
すり鉢状の底部近傍に集中し、パドル115によって攪
拌され、時間をかければ完全に溶解する。
【0050】(洗浄)ボトル122のシール部材202
を穿孔するための第1の位置から第2の位置へ移動した
穿孔部材140には、粒状の処理剤が穿孔部材140の
内側を通過することによりその一部が付着することがあ
る。これを放置しておくと、周囲の湿気や、溶解槽10
4からの水の跳ね上げによって堆積、固化し、これが繰
り返されて堆積することがある。また、ボトル122の
内面には、重力で自然落下せずに粒状の処理剤が残るこ
とがある。
【0051】そこで、ボトル122から処理剤が落下
し、前述の溶解動作により処理剤がある程度溶解した後
に、ポンプ164を作動させる。これにより、吐出口か
ら勢いよく水がボトル122の内方ヘ吐出され、ボトル
122の内部を洗浄する。(図5参照)この水は、前述
したように処理液を生成するために必要な水の一部であ
り、ボトル122内に残っていた粒状の処理剤と共に溶
解槽104へ流れ落ちる。このようにして流れ落ちた処
理剤および水が、溶解槽104内に落下して生成すべき
処理液の溶質および溶媒の一部となって、溶解槽内に既
に生成されている処理液の濃度を所定の濃度にする。ま
た、穿孔部材140に付着した処理剤をも洗い落すの
で、処理剤の固化の問題も発生しない。
【0052】所定量の水を吐出し、ボトル122の内部
並びに穿孔部材140を洗浄した後は、穿孔部材140
を第1の位置に戻すことにより、穿孔部材140は、次
のボトル122のシール部材202の穿孔の待機状態と
なる。
【0053】(処理液の配送)前述のようにして、溶解
槽104で生成された処理液を、下方に位置するストッ
クタンク110に流出させるために、ボールバルブ11
4を開口する。溶解槽104内の処理液は、フィルタカ
バー252に形成された縦溝254からフィルタ部26
0の内部に取り込まれる。フィルタ部260内に配置さ
れたフィルタ256は円筒形であり、その表面積は開口
112と比較してかなり大きい。また、このときパドル
115は処理液の攪拌を継続しているため、溶解せずに
粒状のままの未溶解処理剤はパドル115の回転方向に
旋回している。ここで、縦溝254は前記攪拌により回
転している水が衝突する側と反対側の位置、すなわち、
水流が直接衝突しない位置に配置されているので、未溶
解処理剤は縦溝254に進入しにくい。したがってフィ
ルタ256の表面積が大きいこと、および、縦溝254
がパドル115の回転方向に背を向ける位置に配置され
ていることにより、フィルタ256は目詰りしにくくな
り、長期間フィルタを交換する必要がなくなるという効
果が得られる。
【0054】またボールバルブ114の閉止時に、万が
一フィルタ256を透過した未溶解の処理剤が、パイプ
258とボールバルブ114の弁114Aの間に挟まっ
ても、ボールバルブ114の弁114Aを回転させて閉
じるときに、未溶解の処理剤を押しつぶしてしまい、ボ
ールバルブ114の弁114Aを完全に閉止できないと
いったことがなく、ボールバルブ114を完全に閉止す
ることができる。
【0055】さらに、本発明は、図9に示すように、フ
ィルタ部260を構成するフィルタカバー252とフィ
ルタ256との間隔を、1mm以下にして構成することも
できる。このように構成することにより、フィルタカバ
ー252とフィルタ256との隙間に未溶解処理剤が入
り込みにくくなるので、前記隙間に未溶解処理剤が入り
込み、この隙間に未溶解処理剤が堆積して、生成された
溶液がストック槽へ流下しにくくなるといった不都合を
防止することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る処理
剤溶解装置によれば、フィルタの外側に、攪拌により生
じた水流がフィルタに直接衝突しないように遮るカバー
手段を備えているので、水流とともに流れてくる未溶解
の処理剤がフィルタの部分に溜まりにくくなり、フィル
ターが目詰まりしにくくなる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る溶解装置の全体概略図であ
る。
【図2】溶解槽の底部構造を示す斜視図である。
【図3】装填部と装填部に係合されるボトル注ぎ口を示
す斜視図である。
【図4】穿孔部材の斜視図である。
【図5】ボトル内を洗浄する水道水の流れを示すボトル
正面断面図である。
【図6】フィルタ取り付け部の概略水平断面図である。
【図7】フィルタ部の概略構成図である。
【図8】ボールバルブの概略図である。
【図9】変形例に係るフィルタ部の水平断面図(A)、
斜視図(B)である。
【符号の説明】
100 溶解装置 104 溶解槽 114 ボールバルブ 120 装填部 122 ボトル 128 吐出口 130 係合部 140 穿孔部材 142 刃部分 144 円筒部 158 パイプ 160 水タンク 164 ポンプ 170 ポンプ 202 シール部材 254 縦溝 256 フィルタ 260 フィルタ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体状又は粒状の処理剤が収容された容
    器から該処理剤を溶解槽へ落下させて該溶解槽内で水に
    溶解して溶液を生成し、該溶液を該溶解槽に形成された
    流出口から下方のタンクに流出させる処理剤溶解装置で
    あって、 前記流出口に筒軸が縦方向となるように設置された筒状
    のフィルタと、 前記溶解槽内の水を攪拌する攪拌手段と、 前記フィルタの外側に、前記攪拌により生じた水流が前
    記フィルタに直接衝突しないように遮るカバー手段と、 を備えた処理剤溶解装置。
  2. 【請求項2】前記フィルタおよび前記カバー手段はその
    上端が前記溶解槽内の溶液の最高予定液面よりも高い位
    置になり、それらの下端が前記溶解槽の底面に接するよ
    うに前記フィルタおよび前記カバー手段が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の処理剤溶解装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー手段は、前記溶解槽の壁面に
    設置されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の処理剤溶解装置。
  4. 【請求項4】 前記カバー手段は、前記フィルタとの間
    に間隙をもつように設置されたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項に記載の処理剤溶解装
    置。
  5. 【請求項5】 前記カバー手段と前記フィルタとの間隔
    は、1mm以下であることを特徴とする請求項4記載の処
    理剤溶解装置。
  6. 【請求項6】 前記流出口から下方のタンクに溶液を流
    出させるための流出路に、該溶液の流出を制御するため
    のボールバルブを備えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれか1項に記載の処理剤溶解装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタは、40乃至50メッシュ
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
    か1項に記載の処理液溶解装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101858955B1 (ko) * 2017-02-28 2018-05-17 김일두 회수장치

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