JP3691277B2 - 洗剤溶解装置およびこれを備えた洗濯機 - Google Patents

洗剤溶解装置およびこれを備えた洗濯機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗濯に使用すべき洗剤を水に溶かすための洗剤溶解装置およびこれを備えた洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗濯槽内に洗剤を含む水(洗濯水)および洗濯物を収容し、洗濯槽内に配設されたパルセータを回転させて洗濯物および洗濯水を攪拌することにより、洗濯物の洗濯を行う洗濯機が知られている。このような洗濯機では、洗濯用洗剤が使用されている。
【0003】
ところが、洗濯槽内に洗剤を投入するタイミングによっては洗剤が上手く溶けず、そのために洗濯物の汚れが十分に落ちないおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、洗濯槽内に溜められた水に洗剤を十分に溶かした後に、洗濯物を投入して洗濯を開始した場合には、洗剤の溶け残りを生じることがないから、洗濯物をきれいに洗うことができる。これに対し、まず洗濯物を洗濯槽内に投入し、その後に水及び洗剤を入れて洗濯を開始した場合には、水と洗剤とが上手く混ざり合わないために、所定の洗濯時間内にすべての洗剤が水に溶けないおそれがある。特に、洗剤が粉末状や粒状である場合には、水に溶けるまでに時間がかかったり、洗剤の一部が水に溶けずに溶け残ったりすることがあった。
【0005】
洗濯に使用する洗剤の量は、洗濯物の汚れを十分に落とすことができるように、洗濯物および水の量に応じて適切に定められているから、洗剤の溶け残りを生じると洗濯物をきれいに洗うことができない。
そこでこの発明の目的は、洗剤を良好に溶かすことのできる洗剤溶解装置およびそれを備えた洗濯機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、上下方向に配置された中心軸を中心に回転自在に設けられた円板、
円板上に形成され、上方が開放し、粉末状や粒状の洗剤を入れるとともに、水が注ぎ込まれるための複数の区画室、
区画室を区画するための、円板の外周から上方に延びる外周壁および円板の半径方向に沿って放射状に延びる仕切板、
斜め上方から区画室に向かって水を供給できるように斜め下方に向けられ、注がれる水が区画室の仕切板や外周壁に当たる勢いによって円板を回転させるための注水口、および
注水口につながる水路に関連して設けられ、注水口から注がれる水の中に空気を混入するためのエア混入手段、を含み、
洗剤を含む水が区画室から溢れ出るまでの間、水と洗剤とが攪拌されることを特徴とする洗剤溶解装置である。
【0007】
請求項1記載の発明の構成によれば、洗剤に注がれる水に空気が混入される。空気が混入されると、注水口から注ぎ出される水の中に細かい気泡が発生する。このため、洗剤は、水に含まれる細かい気泡によって砕かれ、水に速やかに溶ける。
また、区画室に注ぎ込まれた水の勢いによって円板が回転され、砕かれた洗剤と水とが攪拌され、洗剤は水にさらに速やかに溶ける。水が区画室から溢れ出るまでの間、区画室で水と洗剤とが攪拌されるために、洗剤と水とが比較的長い時間攪拌され、洗剤が水に良好に溶ける。
【0008】
また、加えて、注水口から注がれる水に細かい気泡が含まれているから、注水の際に水が飛び散りにくく、区画室への注水を良好に行うことができる。
したがって、洗剤を、溶け残りを生じることなく、良好に水に溶かすことができる。
【0009】
請求項記載の発明は、上下方向に配置された中心軸を中心に回転自在に設けられた円板、
円板上に形成され、上方が開放し、粉末状や粒状の洗剤を入れるとともに、水が注ぎ込まれるための複数の区画室、
区画室を区画するための、円板の外周から上方に延びる外周壁および円板の半径方向に沿って放射状に延びる仕切板、および
斜め上方から区画室に向かって水を供給できるように斜め下方に向けられ、注がれる水が区画室の仕切板や外周壁に当たる勢いによって円板を回転させるための注水口、を含み、
洗剤を含む水が区画室から溢れ出るまでの間、水と洗剤とが攪拌されることを特徴とする洗剤溶解装置である。
【0010】
請求項記載の発明の構成によれば、区画室に注ぎ込まれた水の勢いによって円板が回転され、洗剤と水とが攪拌され、洗剤は水に速やかに溶ける。水が区画室から溢れ出るまでの間、区画室で水と洗剤とが攪拌されるために、洗剤と水とが比較的長い時間攪拌され、洗剤が水に良好に溶ける。
このように、洗剤を、溶け残りを生じることなく、良好に水に溶かすことができる。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の洗剤溶解装置は、電気洗濯機のための装置であって、上記注水口につながる水路は、洗濯機の洗濯槽へ水を供給するための給水装置に連結されており、洗剤溶解装置から出る水が洗濯槽へ供給されることを特徴とする洗濯機である。
請求項記載の発明の構成によれば、注水口につながる水路は、洗濯機の洗濯槽へ水を供給するための給水装置に連結され、出口水路は洗濯槽へ臨んでいる。このため、給水装置から送られた水が注水口から区画室に注ぎ出され、区画室から出口水路へと流通する過程で、細かい気泡によって洗剤は砕かれ、また、その砕かれた洗剤と水とが攪拌されることにより、洗剤は溶け残りを生じることなく水に溶け込み、その洗剤が溶け込んだ水が出口水路を介して洗濯槽に供給される。
【0020】
したがって、洗濯物および水の量に応じた適切な量の洗剤を水に溶かすことができ、洗濯物をきれいに洗うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる全自動洗濯機の構成を簡略化して示す断面図である。この全自動洗濯機は、風呂の残り水(風呂水)を洗濯水として利用できるようになっている。
【0031】
この全自動洗濯機は、上面に開口を有する箱状のハウジング1を備えている。ハウジング1の上面には、その上面の開口を開閉するための蓋2が取り付けられている。ハウジング1の上面には、操作パネル3が配置されている。この操作パネル3には洗濯運転を開始するための運転開始スイッチ3a等が配列されている。ハウジング1内には、洗濯水を溜めるための外槽4がスプリング付きの吊り棒(図示せず)で吊り下げられており、また外槽4内には、洗濯物を収容することができる内槽5が回転可能に設けられている。
【0032】
外槽4の上方には、洗濯に使用する洗濯水を内槽5に供給するための洗濯水供給部6が配設されている。この洗濯水供給部6には、水道水ホース7および風呂水ホース8が接続されており、水道水ホース7を介して水道設備9からの水道水が供給され、風呂水ホース8を介して風呂水が供給されるようになっている。洗濯水供給部6は、水道水ホース7から供給される水道水、および風呂水ホース8から供給される風呂水に洗剤を溶かし、その洗剤が溶けた水道水または風呂水を給水口10から内槽5に向けて供給する。内槽5に供給された洗濯水は、内槽5に形成された多数の小孔を介して外槽4に溜められる。
【0033】
外槽4の底部には、外槽4に溜められた洗濯水をハウジング1の外部へ排出するための排水口11が形成されている。この排水口11には、ハウジング1外へ延びる排水管12が接続されている。排水管12の途中部には、たとえば電磁弁からなる排水弁13が配設されている。この排水弁13を閉塞することにより、洗濯水供給部6を介して供給される洗濯水が外槽4内に溜められ、排水弁13が開かれることにより外槽4内に溜められた洗濯水が排水管12を介してハウジング1の外部へ排水される。
【0034】
また、外槽4の底部一角には、エアートラップ14が設けられている。エアートラップ14は、ハウジング1の上方部に設けられた水位センサ15にエアーホース16を介して接続されている。外槽4の水位の上昇に伴って、エアーホース16内にも洗濯水が侵入し、エアーホース16内の空気が圧縮される。また逆に、外槽4内から洗濯水が排水されると、外槽4内の洗濯水の水位の下降に伴って、エアーホース16内の空気圧が下がる。水位センサ15は、このようなエアーホース16内の空気圧の変化に基づいて、外槽4内の水位を検出する。
【0035】
内槽5は、脱水槽を兼ねたものであって、その周囲には、多数の微細な脱水孔(小孔)が形成されている。また、内槽5の底部には、洗濯水を攪拌して水流を発生させるためのパルセータ17が設けられている。内槽5およびパルセータ17は、外槽4の下方に設けられた軸受部18の出力軸19によって、正逆回転可能に支持されている。
【0036】
外槽4の下方にはさらに、内槽5およびパルセータ17を回転させるための駆動力を発生させるモータ20と、モータ20の回転力を軸受部18に伝えるための伝達機構21とが備えられている。伝達機構21には、モータ20の出力軸22に固定されたモータプーリ23と、軸受部18の入力軸24の下端に固定されたプーリ25と、モータプーリ23およびプーリ25に掛け渡されたベルト26とが含まれている。これにより、モータ20の回転力は、モータプーリ23およびベルト26を介してプーリ25に伝えられ、さらに入力軸24を介して軸受部18に伝達される。
【0037】
また、内槽5およびパルセータ17を個別に駆動できるように、軸受部18には、クラッチが内蔵されており、軸受部18の出力軸19は二重シャフトで構成されている。たとえば、洗いおよびすすぎ時には、モータ20の駆動力は軸受部18を介してパルセータ17に伝達され、パルセータ17が正逆回転し、内槽5内に水流が発生する。脱水時には、モータ20の駆動力が内槽5およびパルセータ17の両方に伝達されて、内槽5およびパルセータ17がともに高速で一方向に回転され、内槽5内の洗濯物が遠心力により脱水される。
【0038】
図2は、洗濯水供給部6の外略構成を説明するための図解図である。
洗濯水供給部6には、風呂水ホース8を通して図外の浴槽内に残っている風呂水を汲み上げるための風呂水ポンプ31が備えられている。この風呂水ポンプ31の吸込口には風呂水ホース8が接続され、吐出口には風呂水供給路32の一端が接続されている。この風呂水供給路32は合流路34に接続されている。
【0039】
洗濯水供給部6にはまた、水道設備9から水道水ホース7を介して供給される水道水が通る水道水供給路33が設けられている。水道水供給路33の一端は水道水ホース7に接続され、他端は合流路34に接続されている。このため、水道水ホース7を通る水道水や風呂水ホース8を通る風呂水は、合流路34に流入する。
【0040】
風呂水供給路32と合流路34との接続部付近には、合流路34内に流入した風呂水が、風呂水供給路32に逆流することを防止するための逆止弁35が配設されており、また、水道水供給路33と合流路34との接続部付近には、合流路34内に流入した水道水が、水道水供給路33に逆流することを防止するための逆止弁36が配設されている。
【0041】
また、風呂水ポンプ31には、始動時に必要な呼び水を供給するための呼び水専用水路37の一端が接続されている。この呼び水専用水路37の他端は、水道水供給路33の途中に配設された給水弁38に接続されている。この給水弁38は、たとえば三方弁で構成されており、この給水弁38を切り換えることによって、水道水供給路33を通して水道水を供給したり、呼び水として呼び水専用水路37を通して風呂水ポンプ31に取り込んだりすることができる。
【0042】
洗濯水供給部6にはまた、使用者によって洗濯に使用すべき洗剤が入れられ、この洗剤を水に溶かすための洗剤溶解器39が備えられている。この洗剤としては、粉末状や粒状の洗剤を用いるものとする。洗剤溶解器39は合流路34の下流側に配設されており、合流路34の先端に設けられた注水口40から合流路34の水道水または風呂水が供給されるようになっている。
【0043】
また、この洗濯水供給部6には、水道水または風呂水に空気を混入させるためのエア混入装置41が備えられている。このエア混入装置41には、一端が合流路34の途中につながれた第1エア供給チューブ42の他端が連結されている。また、エア混入装置41には、一端が洗剤溶解器39につながれた第2エア供給チューブ43の他端も連結されている。このエア混入装置41は、たとえば電磁式のポンプで構成されており、エア混入装置41によって、第1エア供給チューブ42を介して、洗剤溶解器39に流入する直前の水または風呂水に空気が混入される。空気が混入されると、注水口40から注ぎ出される水の中に細かい気泡が発生する。このため、洗剤溶解器39内の洗剤は、水道水または風呂水に含まれる細かい気泡によって砕かれ、溶け残りを生じることなく水に溶け込む。
【0044】
また、エア混入装置41の空気は、第2エア供給チューブ43を介して洗剤溶解器39内でかき回される洗濯水にも混入される。このことについては後で詳しく説明する。
こうして洗剤が溶け込んだ水道水または風呂水(洗濯水)は、出口水路44を通って給水口10(図1参照)に導かれ、給水口10から内槽5に向けて供給される。
【0045】
この実施形態においては、洗剤溶解器39、注水口40、およびエア混入装置41等によって、洗濯に使用すべき洗剤を水に溶かすための洗剤溶解装置45が構成されている。
図3は、洗剤溶解器39の構成例を示す平面図であり、図4は、洗剤溶解器を、図3に示す切断線A−Aで切断した断面図である。図3および図4には、説明の便宜上、注水口40も併せて示している。図3および図4を用いて洗剤溶解器39について説明する。
【0046】
洗剤溶解器39は、下方部に底が形成された円筒体ケース51を備えている。円筒体ケース51の上方は開放されており、円筒体ケース51内には上下方向に延びる中心軸53が配置されている。中心軸53の下端は、ナット55Aによって、円筒体ケース51の底面52に固定されている。円筒体ケース51内には回転体54が備えられている。この回転体54の中心に中心軸53が挿通され、また、中心軸53の上端にナット55Bが係止されて回転体54の軸方向の抜け止めがされており、回転体54は中心軸53を中心に回転自在とされている。
【0047】
回転体54は、中心軸53を中心に回転する円板56を備えており、この円板56によって、円筒体ケース51内が上室51Aと下室51Bとに区画されている。この円板56上、すなわち円筒体ケース51の上室51Aには、水道水または風呂水が注ぎ込まれる複数の区画室57が設けられている。各区画室57内には、円筒体ケース51の上方から投入された洗剤が収容される。また、回転体54の円板56の下には、区画室57から溢れて、下室51Bへ流れ落ちた洗剤および水を撹拌する複数の羽根62が設けられている。羽根62は、図5に示すように、円板56の半径方向に沿って延びており、円板56の中心から放射状に形成されている。この羽根62は、等角度間隔にたとえば8枚配置されている。この回転体54は、円板56、区画室57、および複数の羽根62が一体とされたものである。
【0048】
複数の区画室57は、円板56、円板56の外周から上方に延びる外側壁58、複数の仕切板59、および内側壁60によって区画されたものであり、上方が開放している。区画室57は、円板56の外周沿いに配列されている。すなわち、図3のように回転体54を上方から見ると、遠心力が作用しにくい円板56の中心部分が塞がれており、複数の区画室57の全体平面形状は中心部が塞がれた輪状となっている。仕切板59は、図3に示すように、円板56の半径方向に沿って延びており、円板56の中心部分を除いた部分に放射状に形成されている。この仕切板59は、等角度間隔にたとえば8枚配置されている。
【0049】
また、回転体54の回転時には、外側壁58が円筒体ケース51の内周面61と等間隔の隙間Sを隔てた状態となる。この隙間Sの間隔は、たとえば2mm程度である。
外側壁58の下方部には、図6に示すように、小孔63が形成されている。区画室57の上方が開放されているために、注水口40からの注水が止まった後には区画室57内に水が溜まってしまうが、小孔63を介して水を下室51Bに落下させることができる。これによって、注水後の区画室57からの水抜きを確実に行うことができる。この小孔63は、各区画室57ごとに1個ずつ形成されたものであるが、2個以上形成されていてもよい。なお、水抜き用の小孔63は、外側壁58でなく、円板56に形成されていてもよい。
【0050】
注水口40は、回転体54と適当な間隔を介して配置されており、区画室57に向かって斜め上方から水道水または風呂水を供給できるように、斜め下方に向けられている。この注水口40の先端部分は水を勢いよく注ぐことができるように、たとえば正面形状が長方形状に絞られている。
注水口40から水道水または風呂水が注がれると、注がれた水道水または風呂水は、区画室57の仕切板59や外側壁58に当たり、その勢いによって回転体54を回転させると同時に、洗剤の収容された区画室57内へと導かれる。回転体54が回転し、洗剤を含む水が区画室57から溢れ出るまで、水道水または風呂水および洗剤は区画室57で攪拌される。
【0051】
このとき、細かい気泡によって洗剤が砕かれて、水と攪拌され、溶け残りを生じることなく洗剤を水道水または風呂水に溶し込むことができる。
また、上記エア混入装置41によって空気が混入されるために、注出口40での水道水または風呂水の圧が比較的大きくなる。よって、注出口40から水が勢いよく、大きい流速で注がれる。このため、注がれた水は区画室57内の下方部まで行き渡って、まんべんなく洗剤が溶け込み、また、区画室57の仕切板59や外側壁58に当たって水に含まれる気泡がさらに細かくされ、このさらに細かくなった気泡によって洗剤がより砕かれる。したがって、洗剤は水道水または風呂水により溶し込まれ、区画室57の隅で洗剤が溶け残ることがない。
【0052】
さらに、注水口40から注がれる水道水または風呂水に細かい気泡が含まれているために、水道水または風呂水が飛び散りにくい。
こうして、回転体54が回転されると、区画室57は円板56の外周沿いに配置されているために、区画室57内で洗剤および水は勢いが増し、比較的強く攪拌される。そして、回転によって、洗剤を含む水が上室51A中央を中心として巻き上がり、区画室57上方の水が区画室57から溢れ、円筒体ケース51の内側壁60と外側壁58との間の隙間Sを通って流れ落ち、下室51Bに入る。下室51Bに入った洗剤を含む水は、上述のように、円板56の下に設けられた複数の羽根62によって攪拌される。
【0053】
円筒体ケース51の側壁65には、空気混入用の小孔64が形成されている。この小孔64に、上記第2エア供給チューブ43の他端が接続されている。この小孔64は、円筒体ケース51の下室51Bの洗剤を含む水に空気を混入できるように側壁65の下方部に形成されており、この小孔64を介してエア混入装置41から空気が混入される。このため、細かい気泡によって溶け残りの洗剤がさらに砕かれ、その砕かれた洗剤と水とが羽根62によって攪拌され、洗剤は良好に水に溶ける。
【0054】
また、側壁65には、洗濯水を上記内槽5へと導く出口孔66が形成されている。この出口孔66は、円筒体ケース51の外方に延び出した上記出口水路44に連通している。図3に示すように、出口水路44は、回転体54の回転方向と逆方向に延び出している。このため、回転体54が回転する給水工程では、円筒体ケース51の下室51Bの洗濯水がすぐに出口孔66から流れ出すことはなく、比較的長時間下室51B内にとどまる。よって、羽根62によって、溶け残った洗剤が水と十分に攪拌され、洗剤の溶け残りがない。そして、洗剤が溶け込んだ洗濯水は出口孔66から出口水路44を通って給水口10へと導かれ、内槽5に向けて供給される。
【0055】
したがって、洗剤投入装置71に投入されたすべての洗剤を、溶け残りを生じることなく水に溶かすことができる。また、洗剤の溶け残りを生じることがないから、洗濯物をきれいに洗うことができる。
なお、この実施形態では、区画室57は円板56の外周沿いに配列され、円板56上方の中心部分は塞がれているものとしたが、中心部分を塞がず、区画室が円板56の中心部分まで形成されていてもよい。
【0056】
また、仕切板59の数や羽根62の数は上述のものに限定されず、種々の変更を施すことができる。
さらに、上記第2供給エアチューブを省略し、下室51Bの水に空気を送り込まない構成であってもよい。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。
【0057】
図7は、この発明の他の実施形態の洗濯水供給部6の概略構成を説明するための図解図である。この図7において、上述した図2の構成と同一または同等な部分には同一の参照符号を付し、説明は省略する。この実施形態が上記の実施形態と異なるところは、洗剤溶解装置45の構成である。
この実施形態では、洗剤溶解装置45は、エア混入装置41、洗剤投入装置71、分配/粉砕装置73、開閉弁75、および静止型溶解装置78などで構成されている。この実施形態の特徴は、エア混入装置41で発生された空気が洗剤投入装置71に流入する直前の水道水または風呂水に混入されることにある。
【0058】
合流路34には、使用者によって洗濯に使用すべき洗剤が投入される洗剤投入装置71が連結されている。洗剤投入装置71には、使用者によって1回の洗濯に必要な量の洗剤が予め投入されており、洗濯に使用すべき洗剤は、粉末状や粒状の洗剤を用いるものとする。
エア混入装置41は合流路34と接続されており、エア混入装置41で発生された空気は、第1エア供給チューブ42を介して水または風呂水に混入される。空気が混入されることによって、洗剤投入装置71に注ぎ込まれた水道水または風呂水に細かい気泡が発生する。そのため、洗剤投入装置71に投入された洗剤は、流入する水道水または風呂水に含まれる細かい気泡によって砕かれ、水道水または風呂水に溶け込む。ゆえに、洗剤投入装置71内で、洗剤を水に速やかに溶かすことができる。
【0059】
この洗剤投入装置71の洗濯水は、第1接続路72を介して分配/粉砕装置73に流入する。分配/粉砕装置73は、洗剤投入装置71から流し出された洗濯水に含まれる洗剤を少量ずつ下流側に向けて送り、また、洗剤が固まっている場合には、その洗剤の固まりを粉砕して洗剤の粒径を小さくする。
第1接続路72の途中には、水道水または風呂水を供給するための分岐水路74の一端が接続されている。この分岐水路74の他端は、合流路34の途中に配置された開閉弁75に接続されている。この開閉弁75は、たとえば三方弁で構成されており、この開閉弁75を切り換えることによって、合流路34および分岐水路74の開塞が行われる。すなわち、合流路34を通して水道水または風呂水を洗剤投入装置71に供給したり、水道水または風呂水を第1接続路72を介して分配/粉砕装置73に供給したりする。
【0060】
分配/粉砕装置73を流れ出た洗濯水は、第2接続路77を介して静止型溶解装置78に供給される。静止型溶解装置78は、分配/粉砕装置73から流入してくる洗濯水が内部に形成された蛇行水路110(図12参照。)を通過する間に、その洗濯水に含まれている洗剤の粉砕および洗剤と水との混合が繰り返されることにより、洗剤を水に溶かし込むものである。使用者によって洗剤投入装置71に投入された洗剤は、この静止型溶解装置78を通過することにより、溶け残りを生じることなく水に溶け込む。こうして洗剤が十分に溶け込んだ洗濯水は、出口水路79を通って給水口10に導かれ、この給水口10から内槽5に向けて供給される。
【0061】
なお、第2接続路77の途中に配置された部材80は、分配/粉砕装置73から静止型溶解装置78に向かう洗濯水が逆流するのを防止するための逆止弁である。
次に、洗剤投入装置71、分配/粉砕装置73、静止型溶解装置78の順に詳細に説明する。
【0062】
図8は、洗剤投入装置71の構成例を示す断面図である。この洗剤投入装置71は、内部に洗剤を収容することのできる投入容器81を備えている。投入容器81は底を有する円筒体であり、投入容器81の底面81aには、洗濯水を流すための流出路82が設けられている。この流出路82は、投入容器81の底面81aの略中央から上方および下方に向かって延びるパイプであり、図示しないがその下端がこの洗剤投入装置71と分配/粉砕装置73とを連通するための第1接続路72に接続されている。
【0063】
投入容器81の上面に形成された開口81bに関連して、この開口81bを開閉するための開閉蓋83が取り付けられている。開閉蓋83は、接続ピン84を中心に揺動自在に設けられており、投入容器81の上端周縁に設けられたパッキン85に密着して開口81bを閉塞する閉状態と、この閉状態から図中の時計回りに回転させて開口81bを大きく開放する開状態との間で揺動させることができる。
【0064】
また、開閉蓋83には、接続ピン84と平行な軸86まわりに揺動自在な揺動片87が設けられている。この開閉蓋83の上面には、合流路34に接続された注水口88が設けられており、この注水口88の先端は斜めに向かって湾曲している。揺動片87の下面には、先端が投入容器81の上端部に形成された係止部89に係止可能な爪87aが垂下して設けられている。また、揺動片87の下面と開閉蓋83の周縁部83aとの間には、コイルばね90が設けられており、このコイルばね90の弾性力により、揺動片87は軸86を中心として図中の反時計回りに常時付勢されている。
【0065】
上記の構成により、使用者は、開閉蓋83を開状態に変位させて、投入容器81の上面開口81bを開放し、この開放した開口81bから洗濯すべき洗濯物の量に応じた分量の洗剤を投入容器81内に投入する。このとき、洗剤は投入容器81の底面81a上に溜まる。
そして、開閉蓋83を閉状態に変位させ、コイルばね90の付勢力に抗して揺動片87を図中の時計回りに少しだけ回転させて、爪87aを投入容器81の係止部89に係止させる。これにより、開閉蓋83の下面が投入容器81の上端周縁に設けられたパッキン85に密着して、投入容器81と開閉蓋83との間がシールされる。そして、開閉蓋83を閉状態に変位させる。
【0066】
その後、この全自動洗濯機の洗濯運転を開始させると、投入容器81内に、空気が混入された水道水または風呂水が注水口88から注がれ、また、投入容器81の底面81aに溜まった洗濯水の水位が流出路82の上端位置82aまで高くなると、洗濯水が流出路82を通って第1接続路72に流し出される。
上記エア混入装置41によって空気が混入されるために、注出口88での水道水または風呂水の圧が比較的大きくなる。よって、注出口88から水が勢いよく、大きい流速で注がれる。投入容器81内に注がれた水道水または風呂水は、投入容器81の周面に当たって、周面をまわりながら下方に落ちる。このため、投入容器81の底面81a上に溜められた洗剤は、水道水または風呂水によって掻き上げられ、洗剤は細かい気泡によって砕かれるとともに、掻き上げられた水道水または風呂水と攪拌される。また、洗剤容器81の周面に当たって水に含まれる気泡がさらに細かくされ、このさらに細かくなった気泡によって洗剤がより砕かれる。このように、洗剤投入容器71内で、溶け残りを生じることなく洗剤を水道水または風呂水に溶し込むことができる。
【0067】
なお、注水口88から注がれる水道水および風呂水に細かい気泡が含まれているので、洗剤が投入容器81に付着してしまうことも防止することができる。
図9は、分配/粉砕装置73の構成を示す断面図である。分配/粉砕装置73は、2段に積層された分配室91および粉砕室92を備えている。分配室91および粉砕室92には、それぞれ分配室91内に流入してくる洗剤を少量ずつ下流側に送り出すための分配翼93および洗剤の固まりを粉砕するための粉砕歯94が配設されている。
【0068】
分配室91の分配翼93の側方の側壁には、第1接続路72の先端が接続されており、洗剤投入装置71から流れ出た洗濯水、および分岐水路74を通って流れる水道水または風呂水は、分配室91に供給されるようになっている。また、分配室91の分配翼93の側方の側壁には、分配室91内の水を粉砕室92に導くための連通路95の一端が接続されており、この連通路95の他端は、粉砕室92の粉砕歯94の側方の側壁に接続されている。これにより、分配室91に供給された水は、連通路95を通って粉砕室92に供給され、さらに、粉砕室92の粉砕歯94の側方の側壁に接続された第2接続路77を通って静止型溶解装置78に供給されるようになっている。
【0069】
分配室91と粉砕室92とを隔てる隔壁96には、分配翼93および粉砕歯94を支持するための支持軸97が、その軸まわりの回転が自在であるように挿通されている。すなわち、支持軸97の両端は、それぞれ分配室91および粉砕室92内に突出しており、支持軸97の分配室91内に突出した部分には分配翼93が取り付けられ、粉砕室92内に突出した部分には粉砕歯94が取り付けられている。
【0070】
分配翼93は、図10に平面図で示すように、円板状のベース部98と、このベース部98上に配設された複数の長羽根99aおよび短羽根99bとを有している。ベース部98の中心には、支持軸97が挿通されており、ベース部98が支持軸97に固定される。複数の長羽根99aおよび短羽根99bは、それぞれベース部98の半径方向に沿って延びたリブ状に形成されており、ベース部98の中心から放射状に交互に設けられている。
【0071】
この構成により、第1接続路72から分配室91に洗濯水が流入すると、その流入する洗濯水が長羽根99aおよび短羽根99bに当たって、分配翼93は支持軸97を中心として回転する。そして、この分配翼93の回転により、分配翼93周辺の水および洗剤は、攪拌されつつ長羽根99aおよび短羽根99bに沿ってベース部98の半径方向に飛び散る。
【0072】
これにより、分配室91内に流入した洗剤が、水とともに少量ずつ連通路95に送り出される。洗剤投入装置71で、細かい気泡によって洗剤が良好に溶け込んだ洗濯水が、分配室91に供給されるので、溶け残った洗剤の固まりが分配室91に供給されることがない。こうして、洗剤の固まりが回転前の分配翼93の長羽根99aおよび短羽根99bに当たって、分配翼93の回転を阻止してしまうことを防止することができ、このため、分配翼93が良好に回転する。
【0073】
粉砕歯94は、図11に平面図で示すように、4枚の片100aを有する十字板100を備えている。十字板100の中心には、支持軸97が挿通されており、この十字板100は支持軸97に固定されている。また、この十字板100の各片100aの先端縁には、たとえば各片100aの先端部を折り曲げることにより、洗剤を粉砕するための刃101が形成されている。これにより、分配室91に流れ込む洗濯水によって分配翼93が回転されると、この分配翼93の回転に伴って粉砕歯94が回転する。
【0074】
洗剤投入装置71で、細かい気泡によって洗剤が溶け込んだ水が粉砕室92へと供給され、洗剤の粒径をさらに小さくすることができ、洗剤をさらに水に溶かし込むことができる。
なお、分配翼93は、水の通過により回転されるものであれば、その形状は上記の形状に限定されず、種々の変更を施すことができる。
【0075】
また、粉砕歯94についても、分配翼93の回転力により回転されるものであれば、上記した歯の数や形状に限定されず、種々の変更を施すことができる。
図12は、静止型溶解装置78の構成を示す断面図である。図13は、静止型溶解装置78を、図12に示す切断線C−Cで切断した断面図である。
この静止型溶解装置78は、2個の外側エレメント111と、この2個の外側エレメント111によって形成される空間内に設けられた内側エレメント112とを備えている。外側エレメント111は、図12に示すように、円板部113と、この円板部113の周縁から立ち上がった側壁部114と、円板部113の側壁部114が形成されている面113aに立設された区画壁115とを有している。区画壁115は、たとえば六角格子状に形成されており、この区画壁115によって、円板部113の面113a上には多数の六角形室116がハニカム状に区画形成されている。また、円板部113の中央には、この静止型溶解装置78の内外で洗濯水を通すための流通孔113bが形成されている。
【0076】
内側エレメント112は、外側エレメント111の円板部113よりも小径に形成された小円板部117と、この小円板部117の両面117a,117bに立設された区画壁118とを有している。区画壁118は、図13に示すように、たとえば六角格子状に形成されており、小円板部117の両面117a,117bには、中心付近を除くほぼ全面に、六角形室116と同じ大きさの六角形室99がハニカム状に多数形成されている。
【0077】
内側エレメント112は、2個の外側エレメント111をそれぞれの円板部113の面113aが対向するように重ねて形成される空間内に、小円板部117の一方面117aが一方の外側エレメント111の面113aに対向し、他方面117bが他方の外側エレメント111の面113aに対向するように設けられている。この状態で、外側エレメント111の六角形室116と内側エレメント112の六角形室119とは、互いに少しずれて対向している。すなわち、六角形室116は複数の六角形室119と連通し、また六角形室119は複数の六角形室116と連通している。これにより、静止型溶解装置78内には、外側エレメント111と内側エレメント112との間に、六角形室116と六角形室119を交互に経由する蛇行水路110が形成されている。
【0078】
一方の外側エレメント111の流通孔113bには、分配/粉砕装置73から延びた第2接続路77の先端が接続され、他方の外側エレメント111の流通孔113bには、洗濯水を給水口10(図1参照)に導くための出口水路79が接続されるようになっている。
以上の構成によれば、分配/粉砕装置73から第2接続路77を流れてくる洗濯水は、まず、静止型溶解装置78内に流入する。この流入した洗濯水は、一方の外側エレメント111と内側エレメント112との間に形成された蛇行水路110を通って、小円板部117の周縁に向かって放射状に拡散する。そして、小円板部117の周縁と外側エレメント111の側壁部114との間を通って、他方の外側エレメント111と内側エレメント112との間に形成された蛇行水路110に流入し、この蛇行水路110を他方の外側エレメント111の流通孔113bに向かって流れる。
【0079】
こうして静止型溶解装置78内の蛇行水路110を流れる間に、洗濯水は外側エレメント111の区画壁115や内側エレメント112の区画壁118などに衝突され、洗剤は水に徐々に溶けて粒径が小さくなっていく。これにより、洗剤投入装置71に投入されたすべての洗剤を、溶け残りを生じることなく水に溶かすことができる。また、洗剤の溶け残りを生じることがないから、洗濯物をきれいに洗うことができる。
【0080】
さらに、この実施形態では、洗剤投入装置71に流れ込む直前の水道水または風呂水に細かい気泡が含まれており、かつ、静止型溶解装置78の洗濯水流通方向上流側に分配/粉砕装置73が設けられているために、静止型溶解装置78に流入する洗剤は、十分に粒径が小さくされている。したがって、静止型溶解装置78に大きな粒径の洗剤が流れ込むことがなく、蛇行水路110に洗剤が詰まるおそれがない。
【0081】
図14は、この実施形態にかかる全自動洗濯機の制御回路の構成を示すブロック図である。
洗い、すすぎ等の各工程を含む洗濯動作は、CPU121による制御の下で実行される。CPU121には、制御プログラムが記憶されたROM122、およびCPU121が制御処理を実行する際にワークエリアとして使用するRAM123等のメモリが接続されている。
【0082】
CPU121には、タイマ124からの信号のほか、操作パネル3からの信号等が入力される。すなわち、運転開始スイッチ3aからの信号が入力される。
CPU121は、上記の各入力信号に基づき、また、ROM122に記憶された制御プログラムに基づいて、給水弁38および開閉弁75の切換え等を制御する。
【0083】
図15は、この発明の他の実施形態にかかる洗濯機の給水工程について説明するためのフローチャートである。
万一、洗剤投入装置71で洗剤の溶け残った洗剤の固まりが分配翼93回転前の分配室91に供給されるときには、この洗剤の固まりが回転前の分配翼93の長羽根99aおよび短羽根99bに当たって、分配翼93の回転を阻止してしまうおそれがある。洗剤の固まりが分配翼93の回転を阻止していると、その後洗濯水が給水されても分配翼93は回転せず、洗剤を適切に少量ずつその下流側へと供給することはできない。そこで、この実施形態では、図15に示す制御ルーチンにより、上記問題を解決するようにしている。
【0084】
図15に示す給水工程の制御ルーチンは、設定された運転内容に従い、たとえば洗濯運転の開始に応答して開始される。
給水が開始されると、給水弁38が切換えられ、水道設備9から水道水ホース7を介して供給された水道水が水道水供給路33を通って開閉弁75へと送られる。この給水の開始に応答して、開閉弁75が切り換えられて、分岐水路74が開かれ(ステップS1)、水道水または風呂水が、分岐水路74を通って分配/粉砕装置73へと供給される。このとき、分配/粉砕装置73の分配室91に供給された水道水または風呂水が長羽根99aおよび短羽根99bに当たって、分配翼93は支持軸97を中心として回転され、この分配翼93の回転に伴って粉砕歯94が回転する。
【0085】
そして、分岐水路74が開かれてから3秒経過した後に(ステップS2)、開閉弁75が切り換えられ、合流路34が開かれ、分岐水路74が閉じられる(ステップS3)。
つまり、分岐水路74を通って分配/粉砕装置73の分配室91に水道水および風呂水が供給される水が流された後、分配/粉砕装置73の分配室91に洗剤投入装置71から洗濯水が送られる。このため、万一、洗剤投入装置71で溶け残った洗剤の固まりが分配室91に供給されても、水道水または風呂水によってすでに分配翼93は回転しており、洗剤の固まりによって分配翼93の回転を阻止してしまうことがない。
【0086】
なお、分岐水路74が開かれてから3秒経過した後に合流路34が開かれるものとしたが、水道水または風呂水によって、分配翼93を回転させることができるように時間が設定されており、3秒に限られない。
なお、上述の実施形態では、分配翼93および粉砕歯94を有する分配/粉砕装置73が静止型溶解装置78の洗濯水流通方向上流側に設けられているとしたが、これに代えて、静止型溶解装置78の洗濯水流通方向上流側に、分配翼のみを有する分配装置および粉砕歯のみを有する粉砕装置が別々に設けられていてもよい。
【0087】
なお、この実施形態では、1個のユニットによって静止型溶解装置78が構成されるとしているが、複数のユニットによって静止型溶解装置78が構成されてもよい。
また、上述の2つの実施形態では、静止型溶解装置が洗剤溶解装置含まれているものとしたが、静止型溶解装置を省略することもできる。
【0088】
さらに、上述の2つの実施形態では、風呂水ポンプを備えた全自動洗濯機を取り上げたが、この発明は、風呂水ポンプを備えていない全自動洗濯機にも適用することができる。また、全自動洗濯機には限らず、洗濯槽と脱水槽とが別々に設けられた二槽式洗濯機にも適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る全自動洗濯機の構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】洗濯水供給部の概略構成を説明するための図解図である。
【図3】洗剤溶解器の構成例を示す平面図である。
【図4】洗剤溶解器を、図3に示す切断線A−Aで切断した断面図である。
【図5】回転体を下方から見たときの図である。
【図6】回転体を、図3に示す切断線B−Bで切断した断面図である。
【図7】洗濯水供給部の他の実施形態を説明するための図解図である。
【図8】洗剤投入装置の構成例を示す断面図である。
【図9】分配/粉砕装置の構成を示す断面図である。
【図10】分配翼の構成を示す平面図である。
【図11】粉砕歯の構成を示す平面図である。
【図12】静止型溶解装置の構成を示す断面図である。
【図13】静止型溶解装置を、図12に示す切断線C−Cで切断した断面図である。。
【図14】全自動洗濯機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図15】給水工程について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3 外槽(洗濯槽)
5 内槽(洗濯槽)
6 洗濯水供給部
32 風呂水供給路(給水装置)
33 水道水供給路(給水装置)
34 合流路
39 洗剤溶解器
40 注水口
41 エア混入装置(エア混入手段)
42 第1エア供給チューブ(エア混入手段)
43 第2エア供給チューブ(エアチューブ)
44 出口水路
45 洗剤溶解装置
51 円筒体ケース(円筒体)
52 底面
53 中心軸
56 円板
57 区画室
58 外側壁
61 内周面
62 羽根
63 小孔
64 小孔
65 側壁
66 出口孔
71 洗剤投入装置
72 接続路
73 分配/粉砕装置
74 分岐水路
75 開閉弁
78 静止型溶解装置
81 投入容器
88 注水口

Claims (3)

  1. 上下方向に配置された中心軸を中心に回転自在に設けられた円板、
    円板上に形成され、上方が開放し、粉末状や粒状の洗剤を入れるとともに、水が注ぎ込まれるための複数の区画室、
    区画室を区画するための、円板の外周から上方に延びる外周壁および円板の半径方向に沿って放射状に延びる仕切板、
    斜め上方から区画室に向かって水を供給できるように斜め下方に向けられ、注がれる水が区画室の仕切板や外周壁に当たる勢いによって円板を回転させるための注水口、および
    注水口につながる水路に関連して設けられ、注水口から注がれる水の中に空気を混入するためのエア混入手段、を含み、
    洗剤を含む水が区画室から溢れ出るまでの間、水と洗剤とが攪拌されることを特徴とする洗剤溶解装置。
  2. 上下方向に配置された中心軸を中心に回転自在に設けられた円板、
    円板上に形成され、上方が開放し、粉末状や粒状の洗剤を入れるとともに、水が注ぎ込まれるための複数の区画室、
    区画室を区画するための、円板の外周から上方に延びる外周壁および円板の半径方向に沿って放射状に延びる仕切板、および
    斜め上方から区画室に向かって水を供給できるように斜め下方に向けられ、注がれる水が区画室の仕切板や外周壁に当たる勢いによって円板を回転させるための注水口、を含み、
    洗剤を含む水が区画室から溢れ出るまでの間、水と洗剤とが攪拌されることを特徴とする洗剤溶解装置。
  3. 請求項1又は2に記載の洗剤溶解装置は、電気洗濯機のための装置であって、
    上記注水口につながる水路は、洗濯機の洗濯槽へ水を供給するための給水装置に連結されており、
    洗剤溶解装置から出る水が洗濯槽へ供給されることを特徴とする洗濯機。
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