JP2001224898A - 洗濯物の乾燥仕上げ方法および装置 - Google Patents

洗濯物の乾燥仕上げ方法および装置

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JP2001224898A
JP2001224898A JP2000036459A JP2000036459A JP2001224898A JP 2001224898 A JP2001224898 A JP 2001224898A JP 2000036459 A JP2000036459 A JP 2000036459A JP 2000036459 A JP2000036459 A JP 2000036459A JP 2001224898 A JP2001224898 A JP 2001224898A
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drying
finishing
laundry
airflow
circulation path
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JP2000036459A
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Inventor
Yukio Miyata
幸男 宮田
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MIYATA KOKI KK
Original Assignee
MIYATA KOKI KK
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】処理時間を短縮して作業効率を向上するととも
に、良好な仕上がり状態を得ること。 【解決手段】乾燥仕上げ室3内に吊した洗濯物2を気流
により乾燥仕上げする洗濯物の乾燥仕上げ方法であっ
て、上記気流を、洗濯物2に対して上から吹き付ける下
降気流と、洗濯物2に対して下から吹き上げる上昇気流
とに、仕上げの目的に対応して切り替える。すなわち、
上記乾燥仕上げ室3内の上部と下部とに、それぞれ吸込
口8,10,12,14および吹出口9,11,13を
形成し、上部の吸込口と下部の吹出口を乾燥室外の循環
路で連通して下降気流循環路4を形成し、上部の吹出口
と下部の吸込口を乾燥室外の循環路で連通して上昇気流
循環路5を形成し、上記下降気流循環路4と上昇気流循
環路5とに、択一して気流を発生させる気流発生装置を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばドライク
リーニングや水洗いした洗濯物等を乾燥仕上げする技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯物の乾燥仕上げ装置には、洗濯物を
吊り下げた乾燥仕上げ室内に加熱した気流を循環させ、
ドライ品の場合にはゾールの回収も行う、いわゆる静止
型と呼ばれるもの(特公平3−34758号)があり、
高い評価を得、高い需要がある。回転させるタンブラ式
のように洗濯物同士が擦れ合い絡み合うのとは異なり、
静止型であるので生地を痛めることがなく、カシミヤや
アンゴラ等の高級品の乾燥仕上げにも対応できるからで
ある。
【0003】その静止型の乾燥仕上げ装置では、乾燥仕
上げ室内に加熱気流を循環させる間に、洗濯物から水分
やゾールを取り除く訳であるが、その気流は上から下へ
向けている。
【0004】これは、吊した洗濯物に作用する重力の方
向と気流の方向が一致している方が洗濯物の皺が伸びや
すくてよいと考えられたからだろう。この気流の方向に
ついては、前掲特許以降の多数の出願(例えば実開平6
−75394号、実用新案第2543503号、特開平
11−226296号等)を見ても分かるように常識と
なっている。
【0005】
【解決すべき課題及びそのための手段】しかし、洗濯物
から揮発するゾールや蒸発する水分は上方への指向性が
ある。
【0006】出願人は、上記事実に着目して敢えて視点
を変えることで、洗濯物から出てゆく成分の指向性に逆
らわないように気流を下から上へと、従来とは逆向きに
して実験したところ、それまでよりも乾燥時間を短縮で
き、ゾールの回収も良好であり、仕上がり状態はふんわ
りしていた。
【0007】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、上述の事実を、洗濯物の乾燥仕上げには流れがあっ
てその流れの中で複数の仕上げの目的、すなわち乾燥、
皺伸ばし、型固定等があることに鑑みて、作業効率の良
好化を図るとともに、良好な仕上がり状態を得られるよ
うにすることを主たる課題とする。
【0008】そのための手段は、乾燥仕上げ室内に吊し
た洗濯物を気流により乾燥仕上げする洗濯物の乾燥仕上
げ方法であって、上記気流を、洗濯物に対して上から吹
き付ける下降気流と、洗濯物に対して下から吹き上げる
上昇気流とに、仕上げの目的に対応して切り替える洗濯
物の乾燥仕上げ方法であることを特徴とする。
【0009】すなわち、この方法では、乾燥仕上げに必
要な所望の処理のための気流、例えば加熱されたり蒸気
を含まされたり冷却されたりした気流は、乾燥仕上げ室
内を上から下へ、または下から上へと、仕上げの目的に
対応して切り替えられる。仕上げの目的とは、乾燥を主
にするのか、皺を伸ばすことを主にするのか、冷却によ
り型固定を行うのかなどといったことであって、気流を
上から下への下降気流にしたり、下から上への上昇気流
にしたり、あるいは下降気流と上昇気流を適宜の割合で
交互に切り替えたりする。例えば下降気流の場合には、
気流は洗濯物に対して上から吹付けるので、洗濯物の外
側から所望の処理をすることができる。また、上昇気流
の場合には洗濯物に対して下から吹き上げるので、洗濯
物の内側から所望の処理をすることができる。つまり、
乾燥仕上げの一連の流れの中で、目的により適した作用
をさせることができる。
【0010】特に、上昇気流を作用させる場合には、洗
濯物から出るゾールや水分をその指向性に逆らうことな
くそのまま気流に乗せて円滑に除去することができる。
【0011】別の手段は、吊した洗濯物の乾燥仕上げを
気流により行う乾燥仕上げ室を備えた洗濯物の乾燥仕上
げ装置であって、上記乾燥仕上げ室内の上部と下部と
に、それぞれ吸込口および吹出口を形成し、上部の吸込
口と下部の吹出口を乾燥室外の循環路で連通して下降気
流循環路を形成し、上部の吹出口と下部の吸込口を乾燥
室外の循環路で連通して上昇気流循環路を形成し、上記
下降気流循環路と上昇気流循環路とに、択一して気流を
発生させる気流発生装置を設けた洗濯物の乾燥仕上げ装
置であることを特徴とする。
【0012】すなわち、この装置では、乾燥仕上げに必
要な所望の処理のための気流、例えば加熱されたり蒸気
を含まされたり冷却されたりした気流は、乾燥仕上げ室
内を、上から下へ、または下から上へと、気流発生装置
により択一して切り替えられ、流れて行く。洗濯物はそ
の下降気流や上昇気流にさらされるわけであり、下降気
流にさらされた洗濯物は叩き付けられ、皺を伸ばされ、
また主に外側から気流の作用を受ける。上昇気流にされ
された洗濯物は吹き上げられ、主に内側から気流の作用
を受ける。
【0013】特に、上昇気流を発生させる場合には、洗
濯物から出るゾールや水分をその指向性に逆らうことな
くそのまま気流に乗せて円滑に除去することができる。
【0014】上記洗濯物の乾燥仕上げ装置では、前記下
降気流循環路および上昇気流循環路をそれぞれ2種類設
け、一方の循環路には通過する気流を加熱する加熱手段
を設けて加熱循環路に設定し、他方の循環路には通過す
る気流からゾールを取り除くゾール回収手段を設けて回
収循環路に設定するとよい。
【0015】洗濯物がドライ品の場合、洗濯物から揮発
するゾールを回収しながら乾燥仕上げを行えるからであ
る。
【0016】この場合、上記ゾール回収手段は、乾燥仕
上げ室の上に設けるとよい。装置の占有床面積を小さく
でき、この結果、作業場内のスペースを有効利用できる
とともに、洗濯物の処理をライン化する場合にレイアウ
トの自由度が広がり、作業効率の良好化に貢献できるか
らである。
【0017】さらに、前記回収循環路のうちゾール回収
手段よりも後段の部分を、乾燥仕上げ室の壁面に沿って
形成するとよい。ゾール回収手段を通過することで冷却
された気流が乾燥仕上げ室の壁面に沿って通過すること
で断熱作用を持たせることができて装置の小型化に貢献
できるからである。
【0018】さらに別の手段は、吊した洗濯物を順次搬
送しながら気流により乾燥仕上げを行う乾燥仕上げ室を
備えたトンネル型の洗濯物の乾燥仕上げ装置であって、
上記乾燥仕上げ室を、乾燥仕上げ室内の上部に吸込口を
形成するとともに、下部に吹出口を形成して、これら吸
込口と吹出口を乾燥室外で連通した下降気流循環路を有
する乾燥仕上げ室部と、乾燥仕上げ室内の上部に吹出口
を形成するとともに、下部に吸込口を形成して、これら
吹出口と吸込口を乾燥室外で連通した上昇気流循環路を
有する乾燥仕上げ室部とを、洗濯物の搬送方向に沿って
適宜配設して構成した洗濯物の乾燥仕上げ装置であるこ
とを特徴とする。
【0019】すなわち、搬送される洗濯物は搬送に従っ
て(換言すれば時間の経過に従って)、乾燥仕上げ室を
構成する乾燥仕上げ室部の種類に応じて、方向の異なる
気流の作用を受ける。下降気流循環路を有する乾燥仕上
げ室部では、洗濯物は上から下への気流で叩き付けら
れ、上昇気流循環路を有する乾燥仕上げ室部では、洗濯
物は下から上への気流で吹き上げられる。例えば、蒸気
を含ませた洗濯物を、まず下降気流循環路を有する乾燥
仕上げ室部で下降気流を作用させ、主に皺のばしをし
て、次の上昇気流循環路を有する乾燥仕上げ室部で上昇
気流を作用させて、主に内側からふんわりと乾燥させ
る。
【0020】この場合、各乾燥仕上げ室部は、相互に分
離接続可能に独立して形成し、処理する洗濯物の種類や
目的とする処理能力、処理方法等に応じて適宜組み合わ
せられるようにするとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1、図2、図3は洗濯物の乾燥仕上
げ装置1(以下、装置という)の切断方向を異にする縦
断面構造、図4は横断面構造を示しており、この装置1
では、洗濯物2を吊した乾燥仕上げ室3に、下降気流と
上昇気流を択一して循環させて洗濯物2の乾燥仕上げを
行う。
【0022】この装置1の乾燥仕上げは、ゾール回収乾
燥工程と、蒸し工程と、乾燥仕上げ工程と、冷却工程と
を有する。
【0023】ゾール回収乾燥工程では、加熱気流を循環
させるとともにゾール回収手段を利用して、洗濯物から
ゾールを回収しながら乾燥を行う。
【0024】蒸し工程では、蒸気噴射手段を駆動して乾
燥仕上げ室内に蒸気を噴霧し、洗濯物に蒸気を作用させ
る。洗濯物の種類によっては省略してもよい。
【0025】乾燥仕上げ工程では、気流を循環させて主
として洗濯物の皺のばしを行う。
【0026】冷却工程では、外気を取り入れながら気流
を循環させ、洗濯物および乾燥仕上げ室内を冷却する。
【0027】これら各工程を行うため、この装置には、
乾燥仕上げ室3を中心にして下降気流循環路4と上昇気
流循環路5を形成し、これら下降気流循環路4と上昇気
流循環路5はそれぞれ、加熱循環路4a,5aと回収循
環路4b,5bとからなる。
【0028】上記乾燥仕上げ室3は、洗濯物2の幅方向
を横にして多数枚収容できる直方体形状で、天井面は、
中間部側ほど高くなる三角形の2つの山部を幅方向に並
べた形状に形成している。長さ方向(図2の左右方向)
の両端には、自動で開閉する扉3aを設け、上部には吊
下げ手段としてのスクリューコンベア6を設けて、ハン
ガ7に吊り下げた洗濯物2を乾燥仕上げ室3に対して自
動で搬入搬出できるようにしている。この様にすると洗
濯物2の処理工程をライン化できるので、作業効率の向
上によい。
【0029】そして、上記天井面における、乾燥仕上げ
室3の長さ方向の両側の上記2つの山部の頂部近傍に
は、第1吸込口8を形成し、長さ方向の略全体にわたる
上記2つの山部間近傍(谷部)には、第1吹出口9を形
成している。
【0030】そして乾燥仕上げ室3の内底面は、幅方向
の中間部側ほど低くなる三角形状に形成し、長さ方向の
両側の2か所に、1つの第2吸込口10と、該第2吸込
口10を挟む山側部分に2つの第2吹出口11を、乾燥
仕上げ室3の幅方向に並べて形成している。つまり、上
記第2吸込口10が幅方向中間位置の谷部に位置するこ
とになる。また、長さ方向の中間部には、第3吸込口1
2を形成している。さらに、内底部であって吊下げる洗
濯物2よりも下方位置の正面側の側面には、図1、図
2、図4に示したように長さ方向の3か所に第3吹出口
13を形成している。
【0031】乾燥仕上げ室3内の上部の背面側の側面に
は、長さ方向の両側の2か所に第4吸込口14を形成し
ている。
【0032】上記各吸込口8,10,12,14には細
かい網状のカバー部材15を取付け、上記各吹出口9,
11,13には、気流の通過を許容し洗濯物2等の侵入
を阻止するするカバー部材16を取付けている。
【0033】また、乾燥仕上げ室3内の天井部と内底部
の幅方向の両側(装置1の正面側と背面側)には、蒸気
噴射手段17を配設している。この蒸気噴射手段17
は、蒸気を通す蒸気管17aと、この蒸気管17aから
噴射された蒸気を受けてミスト状にする熱板17bとを
有し、乾燥仕上げ室3内に細かい霧状の蒸気を供給でき
るようにしている。
【0034】上記第2吸込口10と第1吹出口9とを連
通させるのが下降気流循環路4の加熱循環路4aで、装
置1の長さ方向の両側の2か所に形成する。上記第3吸
込口12と第1吹出口9とを連通させるのが下降気流循
環路4の回収循環路4bである。
【0035】上記第4吸込口14と第2吹出口11とを
連通させるのが上昇気流循環路5の加熱循環路5aで、
装置1の長さ方向の両側の2か所に形成する。上記第1
吸込口8と第3吹出口13とを連通させるのが上昇気流
循環路5の回収循環路5bである。
【0036】上記下降気流循環路4の加熱循環路4a
と、上昇気流循環路5の加熱循環路4aは、通過させる
気流を加熱できるようにしており、気流を発生させるた
めのファン18と、加熱手段としてのヒータ19とを設
けている。
【0037】そして各加熱循環路4a,5aは、平行な
2つの循環路4a,5aを仕切る仕切り板20により隔
てて装置1の幅方向に並べて形成し、気流の流れは、複
数の切り替えダンパ21,22,23の駆動で切り替え
るようにしている。すなわち、図6に示したように、上
記仕切り板20の下端に設けた第1切り替えダンパ21
を駆動して下降気流循環路4の加熱気流循環路4aの下
端を開放して上昇気流循環路5の加熱気流循環路5aの
下端を閉塞し、同時に上記仕切り板20の上端の第2切
り替えダンパ22とその上側に所定の通路空間5cを隔
てて設けた第3ダンパ23とを駆動して仕切り板20に
平行にすると、下降気流循環路4の加熱気流循環路4a
で気流を発生できるようになる。
【0038】また逆に、図8に示したように、上記第1
切り替えダンパ21で下降気流循環路4の加熱気流循環
路4aの下端を閉塞して上昇気流循環路5の加熱気流循
環路5aの下端を開放し、同時に上記第2切り替えダン
パ22と第3切り替えダンパ23を駆動して上記通路空
間5cを上下に挟んで上記第4吸込口14を上記上昇気
流循環路5の加熱循環路5aの上端に連通すると、上昇
気流循環路5の加熱循環路5aで気流を発生できるよう
になる。
【0039】また、上記下降気流循環路4の加熱循環路
4aには、最後の冷却工程において外気を導入するため
の外気取入れ口24を形成している。該外気取入れ口2
4は、ヒータ19の位置よりも下方に、図5に示したよ
うに外側に開口して設け、加熱循環路4aとの間には開
閉動作するダンパ24aを取付けて、外気との遮断を可
能にしている。
【0040】上記下降気流循環路4の回収循環路4b
と、上昇気流循環路5の回収循環路5bは、第1吸込口
8および第3吸込口12から吸込んだ気流からゾールと
水分を分離した気流を第1吹出口9および第3吹出口1
3から乾燥仕上げ室3内に吹き出すようにするもので、
気流を発生させるファン25と、ゾール回収手段26と
を設けている。
【0041】ゾール回収手段26は、例えば水冷式のラ
ジエータを内蔵して構成すればよく、乾燥仕上げ室3の
上、すなわち装置1の上部に設けている。上昇気流循環
路5の回収循環路5bの一端である第1吸込口8が天井
面における乾燥仕上げ室3の長さ方向の両側の2か所に
形成されているので、上記ファン25はその第1吸込口
8に対応させて2か所に設け、これらファン25で吸い
上げた気流を合流させながらゾール回収を行うようにす
るとよい。このとき、下降気流循環路4の回収循環路4
bを通過する気流も合流させる。装置1の長さ方向の中
間位置で下方から上へのびる下降気流循環路4の回収循
環路4bを二股に分岐させ、それぞれの先端を図10に
示したように、ゾール回収手段26の両端側に接続す
る。
【0042】すなわち、ゾール回収手段26は、図5、
図10に示したように、両端に連通口27aを有した細
長形状で、長さ方向の中間部ほど下がるように傾斜した
形状の筐体27を設け、この中に、左右に2個ずつ水冷
式ラジエータ28…を配設して長さ方向の中間位置の下
面に回収口29を形成すればよい。上記連通口27aに
は2つのファン25からそれぞれに連通管30を介して
連通させ、ゾール回収手段26は装置1上部の背面側に
位置させる。そして回収口29の上側からは、正面側向
けて流通路31を形成し、この流通路31を装置1の正
面側の壁面位置で下に折曲させる。このことにより流通
路31が乾燥仕上げ室3の正面の壁面に沿って下へ延び
た形になって、ゾール回収手段26を通過した気流が上
記第3吹出口13から乾燥仕上げ室3内に吹き出すよう
にしている。
【0043】また、上記流通路31の中間部から連通路
32を垂設し、図2、図7、図9に示したように、乾燥
仕上げ室3の天井面の第1吹出口9に連通させ、第4切
り替えダンパ33により、流通路31を流れる気流を第
1吹出口9から吹き出すか、第3吹出口13から吹き出
すかを選択できるようにしている。すなわち、下降気流
循環路4の回収循環路4bに気流を発生させるときに
は、第4切り替えダンパ33を駆動して図7に示すよう
に流通路31の先端側を閉塞し、上昇気流循環路5の回
収循環路5bに気流を発生させるときには、第4切り替
えダンパ33を駆動して図9に示したように連通路32
の上端を閉塞する。
【0044】また、このように第1吹出口9から吹き出
すか、第3吹出口13から吹き出すかを選択するときに
は、上述のように下降気流循環路4の回収循環路4bを
ゾール回収手段26の両端側(すなわち蒸気連通管3
0)に接続しているので、気流の流れを規制する必要が
ある。そのため、図1に示したように、連通管30内
に、2つの切り替えダンパ(第5切り替えダンパ30
a、第6切り替えダンパ30b)を、ゾール回収手段へ
の入り口を挟んで対接している。つまり、下降気流循環
路4の回収循環路4bに気流を発生させるときには、図
6に示したように、下降気流循環路4の回収循環路4b
側を開放するとともに、上昇気流循環路5の回収循環路
5b側を閉塞する。逆に、上昇気流循環路5の回収循環
路5bに気流を発生させるときには、図8に示したよう
に、上昇気流循環路5の回収循環路5b側を開放すると
ともに、下降気流循環路4の回収循環路4b側を閉塞す
る。
【0045】上記回収口29には、ホース34の一端を
接続して、このホース34の他端を、装置1の背面側に
設けた水とゾールを分離する分離器(図示せず)に繋げ
ている。
【0046】また上記下降気流循環路4の回収循環路4
bには、図2に示したように乾燥仕上げ室3内の空気を
排出する排気口35を設けている。排気口35は、上述
のように二股に分岐する分岐部分に設ければよく、開閉
動作するダンパ35aを取付けて外気との遮断を可能に
している。
【0047】なお、上記第1吸込口8は、第4吸込口1
4よりも高い位置に設け、しかも第4吸込口14を垂直
面に形成したのに対して気流の流れを受け止められるう
な水平面に形成しているので、ゾールを含んだ気流を捕
らえやすい。第1吸込口8を形成する天井面を山形に形
成したことによってもこの効果は高まる。
【0048】また、天井面と内底面を上述のような形状
に形成するとともに、上記第1、第2、第3吸込口8,
10,12を、第1、第2吹出口9,11よりも後退し
た位置に設けているので、上記第1、第2、第3吸込口
8,10,12は上記各吹出口9.,11から吹き出さ
れる気流の影響を受けにくい。すなわち、吸込口8,1
0,12には洗濯物2からでる繊維屑等が付着しやすい
が、これらが乾燥仕上げ室3内で拡散したりすることを
阻止できる。上述のような形状と傾斜とにより開口位置
をずらす構造のほか、図11に示したように、段差をつ
けて開口位置をずらしても同様の効果を達成できる。
【0049】なお、上述の構成におけるファン18,2
5と各切り替えダンパ21,22,23,30a,30
b,33が、特許請求の範囲における気流発生装置に相
当する。
【0050】次に、上述のように構成した装置1で洗濯
物2の乾燥仕上げ処理について説明する。
【0051】まず、スクリューコンベア6を利用してハ
ンガ7に吊り下げた洗濯物2を乾燥仕上げ室3内に搬入
してからゾール回収乾燥工程に入る。すなわち、下降気
流循環路4あるいは上昇気流循環路5のヒータ19に通
電するとともに加熱循環路4aあるいは5aのファン1
8を駆動する。また同時に、回収循環路4bあるいは5
bのファン25を駆動する。この時、外気取入れ口24
と排気口35のダンパ24a,35aは閉じて、外気と
の接触を絶ち、密閉状態になるようにしている。このた
め、乾燥仕上げ室3内の空気は下降気流循環路4あるい
は5と乾燥仕上げ室3を循環する。加熱循環路4aある
いは5aを通る気流は加熱され、回収循環路4bあるい
は5bを通る空気は途中に設けたゾール回収手段26に
よってゾールと水分とが除去されて、それぞれ乾燥仕上
げ室3に戻る。
【0052】この繰り返しによって洗濯物2や空気中か
らゾールと水分が取り除かれる。この間に、蒸気噴射手
段17から蒸気を間欠的に噴射すると、ゾールの回収効
率を高められるのでよい。
【0053】下降気流発生させるか、上昇気流を発生さ
せるか、さらには双方を交互に発生させるかは、適宜設
定する。このゾール回収乾燥工程では、洗濯物2を乾燥
させ、ゾール回収する事が主たる仕上げの目的であると
ともに、濡れた状態の洗濯物2の皺を伸ばす必要もある
ので、例えば、最初の所定時間、図6、図7に示すよう
に下降気流を洗濯物に作用させ、主な皺のばしと、主と
して外側からの乾燥を行い、続いて図8、図9に示すよ
うに上昇気流に切り替えて、洗濯物を内側から乾燥さ
せ、ゾールを回収するようにするとよい。例えば3対7
程度の割合で切り替えるとよい。
【0054】下降気流は、洗濯物2に対して吹付けるこ
とで洗濯物2を揺らし、重力をも利用して叩き付ける作
用をし、洗濯物2の皺を伸ばし、また主に外側から洗濯
物2に作用する。
【0055】上昇気流は、洗濯物2の下から上へ向けて
流れるので、特に上着のように下が開いた形態の洗濯物
で厚手のものの場合には、気流にさらされる面積が広く
なって、内側にも充分に気流を作用させることができ
る。
【0056】また、洗濯物2から揮発するゾールや水分
は上へ行こうとするが、ゾールや水分が上へ指向するこ
の性質と気流の方向とが一致する事になる。つまり、ゾ
ールや水分を乗せた気流は速やかに移動するので、ゾー
ルや水分を回収するのに効率がよい。
【0057】所定時間の運転後、蒸し工程に移る。この
蒸し工程では、すべてのファン18,25を停止して、
蒸気噴射手段17から蒸気を噴射した後、適宜の時間お
いてから加熱循環路4aあるいは5a内のファン18を
少し回転して蒸気を含んだ気流を回して洗濯物2に蒸気
を馴染ませる。気流の発生は、下降気流および上昇気流
のいずれか一方でも双方でもよいが、洗濯物の表面の皺
を伸ばす目的から、少なくとも下降気流を作用させるほ
うがよい。この時ヒータ14には通電しない。
【0058】次に乾燥仕上げ工程に移る。下降気流循環
路4あるいは上昇気流循環路5のすべてのファン18あ
るいは25を駆動して、蒸気の作用と、重力による作用
と、気流による振動とにより洗濯物2の皺を伸ばすとと
もに、ヒータ19に通電して加熱された気流を循環させ
て徐々に乾燥させる。
【0059】下降気流発生させるか、上昇気流を発生さ
せるか、さらには双方を交互に発生させるかは、適宜設
定する。この乾燥仕上げ工程では、洗濯物2の最終的な
乾燥を行い、細かな皺まで伸ばすのが主たる仕上げの目
的であるので、例えば、最初の所定時間、下降気流を洗
濯物2に作用させ、完全なる皺のばしと乾燥を行い、続
いて上昇気流に切り替えて、洗濯物2のさらに完全な乾
燥を行うようにするとよい。例えば5対5程度の割合で
切り替えるとよい。
【0060】下降気流は、洗濯物2に対して吹付けるこ
とで洗濯物2を揺らし、重力をも利用して叩き付ける作
用をし、洗濯物2の皺を伸ばし、また主に外側から洗濯
物に作用する。
【0061】上昇気流は、洗濯物2の下から上へ向けて
流れるので、特に上着のように下が開いた形態の洗濯物
2で厚手のものの場合には、気流にさらされる面積が広
くなって、内側にも充分に気流を作用させることができ
る。さらに、洗濯物2がハンガ7に対して上から押え付
けられることがなく、洗濯物2の形崩れなどを一切出さ
ずにふんわりとした綺麗な仕上りを期待できるととも
に、洗濯物2が起毛状態の場合には特に、表面の仕上り
状態が良好になる。
【0062】所定時間の運転後、冷却工程に移行する。
【0063】この冷却工程では、外気取入れ口24と排
気口35のダンパ24a,35aを開放して、下降気流
循環路4あるいは上昇気流循環路5のファン18あるい
は25を駆動する。そして、外気を取入れるとともに、
乾燥仕上げ室3内のゾール回収済みの空気を排出する。
この状態での循環により、乾燥仕上げ室3内の熱気を放
出でき、また冷たい外気と、ゾール回収手段26を通過
して冷たくなった空気とを、乾燥仕上げ室3内に送り込
んで、洗濯物2と乾燥仕上げ室3内を冷やす。この冷却
によって洗濯物2を、皺を伸ばした状態にセットができ
るとともに、乾燥仕上げ室3内を冷やすので洗濯物2を
取り出したときの空気の熱さを抑えることができる。
【0064】下降気流発生させるか、上昇気流を発生さ
せるか、さらには双方を交互に発生させるかは、適宜設
定する。この冷却工程では、洗濯物2の仕上がり状態を
型固定するのが主たる目的であるので、例えば、下降気
流のみを作用させるとよい。
【0065】以上のように、仕上げの目的に対応した適
正な気流を作用させることができる。この結果、作業効
率の良好化を図るとともに、良好な仕上がり状態を得ら
れるようにすることができる。
【0066】(実施の形態2)図12は、下降気流循環
路4の加熱循環路4aと回収循環路4b、上昇気流循環
路5の加熱循環路5aと回収循環路5bをそれぞれ1本
ずつ、乾燥仕上げ室3の長さ方向に沿って形成した例を
示している。
【0067】各循環路4a,4b,5a,5bは装置1
の背面側に真っ直ぐ立ち上げて天井面またはその近傍に
連通させている。上記下降気流循環路4と上昇気流循環
路5の回収循環路4b,5bは装置1の長さ方向の両側
に位置させ、下降気流循環路4と上昇気流循環路5の加
熱循環路4a,5aをその内側に位置させている。すな
わち、乾燥仕上げ室3の内底面には端から順に、上昇気
流循環路5の回収循環路5bの吹出口36、下降気流循
環路4の加熱循環路4aの吸込口37、上昇気流循環路
5の加熱循環路5aの吹出口38、下降気流循環路4の
回収循環路4bの吸込口39と配設し、装置1の長さ方
向の両側における天井面には、実施の形態1の前記第1
吸込口8と同様の吸込口(図示せず)を形成して、仮想
線で示したようにゾール回収装置6に接続している。そ
の他の部位については先の実施の形態1と同様であるの
で、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0068】(実施の形態3)図13は、装置1の横断
面平面図であり、縦に長いトンネル状の乾燥仕上げ室4
0内に洗濯物2を通過させて蒸らし処理と乾燥処理とを
順に行う装置である。
【0069】なお、この実施の形態では、蒸らし処理を
行う蒸気室41,42と、乾燥処理を行う複数の乾燥室
43,44,45,46とからなる一組の仕上げ部を2
つ連設して、生地の伸びの向上を図り、良好な仕上がり
状態を得るように工夫している。上記蒸気室41,42
と乾燥室43,44,45,46は、特許請求の範囲に
おける乾燥仕上げ室部に相当する。
【0070】すなわち、搬送方向前段の第1仕上げ部4
0aにおける蒸気室41では、供給する蒸気を、湿気を
多く含んだおよそ50〜60℃のウエットな状態に設定
し、この第1仕上げ部40aにおける乾燥室43,44
では、供給する加熱気流を高温に設定している。一方、
後段の第2仕上げ部40bにおける蒸気室42では、供
給する蒸気を、湿気を余り含まないおよそ80〜100
℃のドライな状態に設定し、この第2仕上げ部40bに
おける乾燥室45,46では供給する加熱気流を低温に
設定している。そして上記各乾燥室43,44,45,
46では、洗濯物2に作用する気流の方向を違えてい
る。すなわち、洗濯物2に対して下降気流を作用させる
下降気流循環路4を有した乾燥室43,46と、洗濯物
2に対して上昇気流を作用させる上昇気流循環路5を有
した乾燥室44,45との二種類の乾燥室を有する。
【0071】図14は、装置1の正面図で、細長い直方
体状に形成した装置1の上部に無端状の搬送手段47を
装着している。搬送手段47は、モータ47aの駆動に
より回転するプーリ47bにチェーン47cを張架し
て、チェーン47cの一端が乾燥仕上げ室40内の上部
を通るように構成し、チェーン47cには所定間隔おき
にフック47dを形成している。このフック47dに
は、洗濯物2を吊り下げたハンガ7を吊掛ける。
【0072】図15は蒸気室41,42を、図16は下
降気流循環路4を有する乾燥室43,46を、図17は
上昇気流循環路5を有する乾燥室44,45を示す縦断
面図である。
【0073】蒸気室41,42は、乾燥仕上げ室40を
形成する壁48の内側面に適宜本数の蒸気管49を縦方
向に延びるように配設している。蒸気管49により壁4
8は所定温度に加熱される。また、蒸気管49には、例
えばアングル状をなす拡散板(図示せず)を覆い被せ
て、蒸気管49から噴出される蒸気が拡散板に当って良
好に拡散するようにするとよい。
【0074】乾燥室43,44,45,46は、装置1
の正面側(図面左側)で乾燥仕上げ室40の上部と下部
とを連通する下降気流循環路4または上昇気流循環路5
を有している。下降気流循環路4については、図16に
示したように、乾燥仕上げ室40の下部に吸込口50を
形成するとともに、その近傍に、乾燥仕上げ室40内の
雰囲気を吸い込むファン51を設け、それより上部側に
は、吸い込んだ雰囲気を所定温度に加熱するヒータ52
を設けている。すなわち、ファン51により吸込口50
から下降気流循環路4内に吸い込まれた乾燥仕上げ室4
0内の雰囲気は、ヒータ52で加熱されてから乾燥仕上
げ室40内の洗濯物2に対し上方から吹付ける。
【0075】上昇気流循環路5については、図17に示
したように、乾燥仕上げ室40の上部に吸込口53を形
成するとともに、該吸込口53の近傍に、乾燥仕上げ室
40内の雰囲気を吸い込むファン54を設け、それより
下部側には、吸い込んだ雰囲気を所定温度に加熱するヒ
ータ55を設けている。すなわち、ファン54により吸
込口53から上昇気流循環路5内に吸い込まれた乾燥仕
上げ室40内の雰囲気は、ヒータ55で加熱されてから
乾燥仕上げ室40内の洗濯物2に対し下方から吹き上げ
る。
【0076】上記下降気流循環路4を有する乾燥室4
3,46と、上昇気流循環路5を有する乾燥室44,4
5との配置順序は、適宜設定すればよい。例えば、第1
仕上げ部40aでは、蒸気室41の後に下降気流循環路
4を有する乾燥室43、上昇気流循環路5を有する乾燥
室44と順に並べ、第2仕上げ部40bでは、蒸気室4
2の後に上昇気流循環路5を有する乾燥室45、下降気
流循環路4を有する乾燥室46と順に並べるとよい。ま
た、下降気流あるいは上昇気流のいずれか一方を他方よ
りも多く作用させたい場合には、所望の作用をする乾燥
室の長さを長く形成したり、台数を増したりすればよ
い。
【0077】図中40cは、第1仕上げ部40aと第2
仕上げ部40bとの間に形成した点検部であり、背面側
には開閉自在の扉56を設けている。
【0078】また、第1仕上げ部40aと第2仕上げ部
40bの入り口には、洗濯物2の搬入を許容するように
回動するも逆方向には回動しないシャッタ57を付勢状
態で装着して、蒸気の漏れを抑制している。
【0079】上述のように構成した装置1では、第1仕
上げ部40aの蒸気室41で、例えば飽和状態に近いウ
エットな蒸気を吹き付けた後、高温の加熱気流を上か
ら、続いて下から吹付けて乾燥させることにより糸を充
分に膨らませるとともに、後段の第2仕上げ部40bの
蒸気室42でドライな蒸気を吹付けて低温の加熱気流を
下から、続いて上から吹付けて乾燥する。このため、生
地を充分に伸ばした状態で型固定することができ、綿な
どの伸びにくい素材でも、良好な仕上げ状態を得ること
ができる。
【0080】そして上述の乾燥は、下降気流と上昇気流
の組み合わせで行うので、下降気流のときには洗濯物2
を叩き付ける効果により良好な皺伸ばしができるととも
に、上昇気流のときには、洗濯物2に対して主に内側か
ら作用するので、充分で早い乾燥と、ふんわりした仕上
がり状態を得ることかできる。
【0081】なお、この例では、仕上げ部を二つ並べて
形成したが、一つの仕上げ部のみ、つまり蒸気室を一つ
にして構成するもよい。
【0082】
【発明の効果】すなわち、上述の構成によれば、乾燥仕
上げ室内を流れる気流の方向を、仕上げの目的に応じて
切り替えられる。つまり仕上げの目的に最適の方向の気
流を作用させることができる。例えば、乾燥仕上げ初期
の段階では、特に皺が伸びるように下降気流を作用さ
せ、その後、特に上着のように下が開いた形態の洗濯物
で厚手のものでも主として効率よく乾燥仕上げがなされ
るように上昇気流を作用させ、乾燥仕上げの最後の段階
で、冷却した下降気流を作用させて皺が伸びた状態を保
持する型固定を行うというように、乾燥仕上げの流れに
対応した作用をさせることができる。この結果、作業効
率の良好化を図るとともに、良好な仕上がり状態を得ら
れるようにすることができる。
【0083】特に、洗濯物がドライクリーニング品であ
る場合には、揮発するゾールがあるが、このゾールは揮
発して上へ行こうとするので、ゾールが上へ指向するこ
の性質と気流の方向とが一致する事になる。つまり、ゾ
ールを乗せた気流は速やかに移動するので、ゾールを回
収する場合には効率がよい。
【0084】また、上昇気流を作用させる場合には、洗
濯物が吊下のためのハンガに対して上から押え付けられ
ることがなく、洗濯物の形崩れなどを一切出さずにふん
わりとした綺麗な仕上りを期待できる。仕上り状態が良
好であるので手直し品の数を少なくでき、作業効率が良
好になる。
【0085】さらにまた、上昇気流を作用させたは場
合、洗濯物は全体として内側から乾燥仕上げがなされる
ので、洗濯物がドライクリーニング品でもし万が一溶剤
が残っていたと仮定しても、それは洗濯物の外側であっ
て、時間が経てば飛んでしまう位置であるので、人体の
肌に接して炎症を起こすというような事態も回避でき
る。
【0086】請求項3の洗濯物の乾燥仕上げ装置の構成
によれば、下降気流循環路および上昇気流循環路におけ
る加熱循環路と回収循環路とを気流がそれぞれ流れるの
で、それら気流の性質に応じて循環路の位置を適宜設定
することで、作業効率を上げることができる。つまり、
例えば回収循環路の吸込口を乾燥仕上げ室内の天井面に
設け、加熱循環路の吸込口を乾燥仕上げ室内の上部側面
に設けると、ゾールが多く含まれる気流は回収循環路
に、そうでない気流は加熱循環路に吸い込まれることに
なって、気流の種類に応じた循環が可能である。この結
果、ゾール回収も乾燥も冷却も効率がよく、速い仕上げ
が可能となって、作業効率を向上できる。
【0087】請求項4の洗濯物の乾燥仕上げ装置の構成
によれば、下降気流を作用させるのか上昇気流を作用さ
せるのかの切り替えは、特別の手段を用いずとも、洗濯
物の搬送に従って自動的になされるので、構造を簡素に
できる。その上、各乾燥仕上げ室部の組み合わせとその
気流によって、前述と同様に、作業効率の良好化を図る
とともに、良好な仕上がり状態を得られるようにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の縦断面図。
【図2】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の縦断面図。
【図3】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の縦断面図。
【図4】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の横断面図。
【図5】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の背面図。
【図6】 下降気流を作用させている状態を示す縦断面
図。
【図7】 下降気流を作用させている状態を示す縦断面
図。
【図8】 上昇気流を作用させている状態を示す縦断面
図。
【図9】 上昇気流を作用させている状態を示す縦断面
図。
【図10】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の上部の横断面
図。
【図11】 他の例を示す縦断面図。
【図12】 他の例を示す横断面図。
【図13】 他の例に係る洗濯物の乾燥仕上げ装置の横
断平面図。
【図14】 他の例に係る洗濯物の乾燥仕上げ装置の正
面図。
【図15】 蒸気室の縦断面図。
【図16】 下降気流循環路を有する乾燥室の縦断面
図。
【図17】 上昇気流循環路を有する乾燥室の縦断面
図。
【符号の説明】
1…洗濯物の乾燥仕上げ装置 2…洗濯物 3…乾燥仕上げ室 4…下降気流循環路 4a…加熱循環路 4b…回収循環路 5…上昇気流循環路 5a…加熱循環路 5b…回収循環路 8…第1吸込口 9…第1吹出口 10…第2吸込口 11…第2吹出口 12…第3吸込口 13…第3吹出口 14…第4吸込口 18,25…ファン 19…ヒータ 21…第1切り替えダンパ 22…第2切り替えダンパ 23…第3切り替えダンパ 26…ゾール回収手段 30a…第5切り替えダンパ 30b…第6切り替えダンパ 33…第4切り替えダンパ 36…吹出口 37…吸込口 38…吹出口 39…吸込口 40…乾燥仕上げ室 41,42…蒸気室(乾燥仕上げ室部) 43,44,45,46…乾燥室(乾燥仕上げ室部) 47…搬送手段 50,53…吸込口 51,54…ファン 52,55…ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥仕上げ室内に吊した洗濯物を気流によ
    り乾燥仕上げする洗濯物の乾燥仕上げ方法であって、上
    記気流を、洗濯物に対して上から吹き付ける下降気流
    と、洗濯物に対して下から吹き上げる上昇気流とに、仕
    上げの目的に対応して切り替える洗濯物の乾燥仕上げ方
    法。
  2. 【請求項2】吊した洗濯物の乾燥仕上げを気流により行
    う乾燥仕上げ室を備えた洗濯物の乾燥仕上げ装置であっ
    て、上記乾燥仕上げ室内の上部と下部とに、それぞれ吸
    込口および吹出口を形成し、上部の吸込口と下部の吹出
    口を乾燥室外の循環路で連通して下降気流循環路を形成
    し、上部の吹出口と下部の吸込口を乾燥室外の循環路で
    連通して上昇気流循環路を形成し、上記下降気流循環路
    と上昇気流循環路とに、択一して気流を発生させる気流
    発生装置を設けた洗濯物の乾燥仕上げ装置。
  3. 【請求項3】前記下降気流循環路および上昇気流循環路
    をそれぞれ2種類設け、一方の循環路には通過する気流
    を加熱する加熱手段を設けて加熱循環路に設定し、他方
    の循環路には通過する気流からゾールを取り除くゾール
    回収手段を設けて回収循環路に設定した請求項2に記載
    の洗濯物の乾燥仕上げ装置。
  4. 【請求項4】吊した洗濯物を順次搬送しながら気流によ
    り乾燥仕上げを行う乾燥仕上げ室を備えたトンネル型の
    洗濯物の乾燥仕上げ装置であって、上記乾燥仕上げ室
    を、乾燥仕上げ室内の上部に吸込口を形成するととも
    に、下部に吹出口を形成して、これら吸込口と吹出口を
    乾燥室外で連通した下降気流循環路を有する乾燥仕上げ
    室部と、乾燥仕上げ室内の上部に吹出口を形成するとと
    もに、下部に吸込口を形成して、これら吹出口と吸込口
    を乾燥室外で連通した上昇気流循環路を有する乾燥仕上
    げ室部とを、洗濯物の搬送方向に沿って適宜配設して構
    成した洗濯物の乾燥仕上げ装置。
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