JP2001120894A - 洗濯物の乾燥仕上げ方法および装置 - Google Patents

洗濯物の乾燥仕上げ方法および装置

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JP2001120894A
JP2001120894A JP30714099A JP30714099A JP2001120894A JP 2001120894 A JP2001120894 A JP 2001120894A JP 30714099 A JP30714099 A JP 30714099A JP 30714099 A JP30714099 A JP 30714099A JP 2001120894 A JP2001120894 A JP 2001120894A
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Japan
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drying
finishing
laundry
sol
airflow
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Yukio Miyata
幸男 宮田
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MIYATA KOKI KK
YAC Co Ltd
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MIYATA KOKI KK
YAC Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理時間を短縮して作業効率を向上すること。 【解決手段】吊した洗濯物2の乾燥仕上げを気流により
行う乾燥仕上げ室3を備えた洗濯物2の乾燥仕上げ装置
において、上記乾燥仕上げ室3内の下部であって吊した
洗濯物2よりも下方位置に、上記気流を送り込む吹出口
8,10を形成し、上記乾燥仕上げ室3内の上部に、上
記気流を吸い込む吸込口11,12を形成する。気流の
方向を、洗濯物2に対して下から上へ向かわせることに
よって、洗濯物の内側にも気流が早く作用するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばドライク
リーニングした洗濯物等を乾燥し、仕上げする技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】洗濯物の乾燥仕上げ装置には、洗濯物を
吊り下げた乾燥仕上げ室内に加熱した気流を循環させ、
ドライ品の場合にはゾールの回収も行う、いわゆる静止
型と呼ばれるもの(特公平3−34758号)があり、
高い評価を得、高い需要がある。回転させるタンブラ式
のように洗濯物同士が擦れ合い絡み合うのとは異なり、
静止型であるので生地を痛めることがなく、カシミヤや
アンゴラ等の高級品の乾燥仕上げにも対応できるからで
ある。
【0003】その静止型の乾燥仕上げ装置では、乾燥仕
上げ室内に加熱気流を循環させる間に、洗濯物から水分
やゾールを取り除く訳であるが、その気流は上から下へ
向けている。
【0004】これは、吊した洗濯物に作用する重力の方
向と気流の方向が一致している方が洗濯物の皺が伸びや
すくてよいと考えられたからだろう。この気流の方向に
ついては、前掲特許以降の多数の出願(例えば実開平6
−75394号、実用新案第2543503号、特開平
11−226296号等)を見ても分かるように常識と
なっている。
【0005】
【解決すべき課題及びそのための手段】しかし、揮発性
のゾールは上方への指向性がある。
【0006】出願人は、上記事実に着目して敢えて視点
を変えることで、蒸発してゆくゾールの指向性に逆らわ
ないように気流を下から上へと、従来とは逆向きにして
実験したところ、それまでよりも乾燥時間を短縮でき、
ゾールの回収も良好であった。また、皺も充分に伸び、
仕上がり状態はふんわりしていた。
【0007】この発明は、作業効率の良好化を図ること
を主たる課題とする。
【0008】そのための手段は、乾燥仕上げ室内に吊し
た洗濯物を気流により乾燥仕上げする洗濯物の乾燥仕上
げ方法であって、上記気流の方向を、洗濯物に対して下
から上へ向かわせた洗濯物の乾燥仕上げ方法であること
を特徴とする。
【0009】すなわち、この方法では、乾燥仕上げに必
要な所望の処理のための気流、例えば加熱されたり蒸気
を含むまされたり冷却されたりした気流は、乾燥仕上げ
室内を下から上へ向かうので、特に裏地の付いた厚手
で、下が広がった形態の背広やコートなどの洗濯物で
は、外側はもちろんのこと内側にも充分に気流を作用さ
せることができる。
【0010】また、洗濯物から揮発するゾールをその指
向に逆らうことなくそのまま気流に乗せて除去すること
ができる。乾燥仕上げ室内に蒸気を噴射する上記噴射手
段を乾燥仕上げ室内の下部に設けた場合でも同様で、蒸
気を無駄なく有効利用できる。
【0011】別の手段は、吊した洗濯物の乾燥仕上げを
気流により行う乾燥仕上げ室を備えた洗濯物の乾燥仕上
げ装置であって、上記乾燥仕上げ室内の下部であって吊
した洗濯物よりも下方位置に、上記気流を送り込む吹出
口を形成し、上記乾燥仕上げ室内の上部に、上記気流を
吸い込む吸込口を形成した洗濯物の乾燥仕上げ装置であ
ることを特徴とする。
【0012】すなわち、この装置では、乾燥仕上げに必
要な所望の処理のための気流、例えば加熱されたり蒸気
を含まされたり冷却されたりした気流は、乾燥仕上げ室
内の下部の吹出口より出て、上部の吸込口より吸い込ま
れて行く。この間に、洗濯物をさらすわけであるが、特
に裏地の付いた厚手で、下が広がった形態の背広やコー
トなどの洗濯物では、外側はもちろんのこと内側にも充
分に気流を作用させることができる。
【0013】また、洗濯物から揮発するゾールをその指
向に逆らうことなくそのまま気流に乗せて除去すること
ができる。乾燥仕上げ室内に蒸気を噴射する上記噴射手
段を乾燥仕上げ室内の下部に設けた場合でも同様で、蒸
気を無駄なく有効利用できる。
【0014】上記洗濯物の乾燥仕上げ装置では、前記吸
込口と吹出口とを循環路で連通し、該循環路には、通過
する気流を加熱する加熱手段、及び又は通過する気流か
らゾールを回収するゾール回収手段を配設するとよい。
加熱手段のみを設けたときにはドライ品以外の洗濯物の
乾燥仕上げに使用でき、加熱手段とゾール回収手段との
双方を設けた場合にはドライクリーニングの洗濯物の乾
燥仕上げにも使用できる。
【0015】加熱手段とゾール回収手段との双方を設け
る場合には、前記循環路を2種類設け、一方の循環路に
は前記加熱手段を設けて加熱循環路に設定し、他方の循
環路には前記ゾール回収手段を設けて回収循環路に設定
するとよい。例えば、回収循環路の吸込口を乾燥仕上げ
室内の天井面に設け、加熱循環路の吸込口を乾燥仕上げ
室内の上部側面に設けると、ゾールが多く含まれる気流
は回収循環路に、そうでない気流は加熱循環路に吸い込
まれる。つまり、気流をその種類に応じて循環させるこ
とができる。
【0016】また、前記ゾール回収手段は、乾燥仕上げ
室の上に設けるとよい。装置の占有床面積を小さくでき
るからである。
【0017】さらに、前記回収循環路のうちゾール回収
手段よりも後段の部分を、乾燥仕上げ室の壁面に沿って
形成するとよい。ゾール回収手段を通過することで冷却
された気流が乾燥仕上げ室の壁面に沿って通過すること
で断熱作用を持たせることができて装置の小型化に貢献
できるからである。
【0018】
【発明の効果】すなわち、上述の構成によれば、気流が
乾燥仕上げ室内を下から上へ向かうので、洗濯物に対し
ては下から上へ気流を作用させられる。この結果、特に
上着のように下が開いた形態の洗濯物で厚手のものの場
合には、気流にさらされる面積が広くなり、全体として
は従来の上から下への気流の場合とは異なり、内側にも
充分に気流を作用させることができ、乾燥仕上げの時間
短縮を図ることができる。従って作業効率を良好にでき
る。
【0019】また、洗濯物がドライクリーニング品であ
る場合には、揮発するゾールがあるが、このゾールは揮
発して上へ行こうとするので、ゾールが上へ指向するこ
の性質と気流の方向とが一致する事になる。つまり、ゾ
ールを乗せた気流は速やかに移動するので、ゾールを回
収する場合には効率がよい。
【0020】さらに、洗濯物に対しては下から気流が作
用するので、洗濯物が吊下のためのハンガに上から押え
付けられることがなく、洗濯物の形崩れなどを一切出さ
ずにふんわりとした綺麗な仕上りを期待できる。仕上り
状態が良好であるので手直し品の数を少なくでき、作業
効率が良好になる。
【0021】さらにまた、上述のように洗濯物は全体と
して内側から乾燥仕上げがなされるので、洗濯物がドラ
イクリーニング品でもし万が一溶剤が残っていたと仮定
しても、それは洗濯物の外側であって、時間が経てば飛
んでしまう位置であるので、人体の肌に接して炎症を起
こすというような事態も回避できる。
【0022】請求項3の洗濯物の乾燥仕上げ装置によれ
ば、加熱手段のみを設けたときにはドライ品以外の洗濯
物の乾燥仕上げに使用でき、加熱手段とゾール回収手段
との双方を設けた場合にはドライクリーニングの洗濯物
の乾燥仕上げに使用できる。しかも循環させるので、ワ
ンパス方式の装置とは異なり、乾燥やゾール回収のため
のエネルギ効率がよく、ゾール回収の点では充分な回収
ができるので作業環境はもちろんのこと地球環境を守る
こともできる。
【0023】請求項4の装置の構成によれば、加熱循環
路と回収循環路とを気流がそれぞれ流れるので、それら
気流の性質に応じて循環路の位置を適宜設定すること
で、作業効率を上げることができる。つまり、例えば前
述のように回収循環路の吸込口を乾燥仕上げ室内の天井
面に設け、加熱循環路の吸込口を乾燥仕上げ室内の上部
側面に設けると、ゾールが多く含まれる気流は回収循環
路に、そうでない気流は加熱循環路に吸い込まれること
になって、気流の種類に応じた循環が可能である。この
結果、ゾール回収も乾燥も冷却も効率がよく、速い仕上
げが可能となって、作業効率を向上できる。
【0024】請求項5の装置の構成のように、ゾール回
収手段を乾燥仕上げ室の上に設けると、装置の占有床面
積を小さくできる。この結果、作業場内のスペースを有
効利用できるとともに、洗濯物の処理をライン化する場
合にレイアウトの自由度が広がり、作業効率の良好化に
貢献できる。
【0025】請求項6の装置のように、回収循環路のう
ちゾール回収手段よりも後段の部分を、乾燥仕上げ室の
壁面に沿って形成すると、ゾール回収手段を通過して冷
却された気流が乾燥仕上げ室の壁面に沿って通過するこ
とになる。つまり、断熱作用を持たせることができて、
この点でも装置の小型化が可能となり、さらなる省スペ
ース化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下図面
を用いて説明する。図1と図2は洗濯物の乾燥仕上げ装
置1(以下、装置という)の切断方向を異にする縦断面
構造を示しており、この装置では、洗濯物2を吊した乾
燥仕上げ室3に気流を下から循環させて洗濯物2の乾燥
仕上げを行う。
【0027】この装置1の乾燥仕上げは、ゾール回収乾
燥工程と、蒸し工程と、乾燥仕上げ工程と、冷却工程と
を有する。
【0028】ゾール回収乾燥工程では、加熱気流を循環
させるとともにゾール回収手段を利用して、洗濯物から
ゾールを回収しながら乾燥を行う。
【0029】蒸し工程では、蒸気噴射手段を駆動して乾
燥仕上げ室内に蒸気を噴霧し、洗濯物に蒸気を作用させ
る。洗濯物の種類によっては省略してもよい。
【0030】乾燥仕上げ工程では、気流を循環させて洗
濯物の皺のばしを行う。
【0031】冷却工程では、外気を取り入れながら気流
を循環させ、洗濯物および乾燥仕上げ室内を冷却する。
【0032】これら各工程を行うため、この装置には、
乾燥仕上げ室3を中心にして加熱循環路4と回収循環路
5を備えている。
【0033】乾燥仕上げ室3は、洗濯物2の幅方向を横
にして多数枚収容できる直方体形状で、天井面は、中間
部側ほど高くなる三角形状に形成している。長さ方向
(図2の左右方向)の両端には、自動で開閉する扉3a
を設け、上部には吊下げ手段としてのスクリューコンベ
ア6を設けて、ハンガ7に吊り下げた洗濯物2を乾燥仕
上げ室3に対して自動で搬入搬出できるようにしてい
る。この様にすると洗濯物2の処理工程をライン化でき
るので、作業効率の向上によい。
【0034】そして乾燥仕上げ室3の内底面には、長さ
方向の2か所に、第1吹出口8を形成し、これら第1吹
出口8を形成した部分の両側(装置1の正面側と背面
側)には、蒸気噴射手段9を配設している。この蒸気噴
射手段9は、蒸気を通す蒸気管9aと、この蒸気管9a
から噴射された蒸気を受けてミスト状にする熱板9bと
を有し、乾燥仕上げ室3内に細かい霧状の蒸気を供給で
きるようにしている。
【0035】また、内底部であって吊下げる洗濯物2よ
りも下方位置の正面側の側面には、図1に示したように
長さ方向の2か所に第2吹出口10を形成している。
【0036】乾燥仕上げ室3内の上部の背面側の側面に
は、長さ方向の2か所に第1吸込口11を形成し、天井
面には第2吸込口12を形成している。これら吸込口1
1,12には網状のカバー部材11a,12aを取付け
ている。
【0037】上記第1吹出口8と第1吸込口11とを連
通させるのが上記加熱循環路4であって、長さ方向の2
か所に有する。上記第2吹出口10と第2吸込口12と
を連通させるのが上記回収循環路5である。第2吸込口
12は、第1吸込口11よりも高い位置で、しかも第1
吸込口11を垂直面に形成したのに対して気流の流れを
受け止めるような水平面に形成しているので、ゾールを
含んだ気流を捕らえやすい。天井面を上述のような形に
形成したことによってもこの効果は高まる。
【0038】加熱循環路4では、第1吸込口11から吸
込んで第1吹出口8から吹き出す気流を加熱できるよう
にしており、該加熱循環芽4内に第1吸込口11の近傍
のファン13と、該ファン13より第1吹出口8側に位
置する加熱手段としてのヒータ14とを設けている。
【0039】この加熱循環路4には、最後の冷却工程に
おいて外気を導入するための外気取入れ口15と、乾燥
仕上げ室3内の空気を排出する排気口16とを設けてい
る。上記外気取入れ口15は、図3に示したように2つ
の加熱循環路4の下部におけるヒータ14よりも第1吹
出口8に近い位置に設けており、加熱循環路4との間に
は開閉動作するダンパ15aを取付けて、外気との遮断
を可能にしている。排気口16は、2つの加熱循環路4
をヒータ14よりも上側の位置で連通する連通路17の
幅方向の中間部から上に延設しており、連通路17との
間には同様に、開閉動作するダンパ16aを取付けて外
気との遮断を可能にしている。
【0040】回収循環路5では、第2吸込口12から吸
込んだ気流からゾールと水分を分離した気流を第2吹出
口10から乾燥仕上げ室3内に吹き出すようにするもの
で、吸い上げのため長さ方向の2か所に設けた2つのフ
ァン18と、上記ゾール回収手段19とを設けている。
【0041】ゾール回収手段19は、例えば水冷式のラ
ジエータを内蔵して構成すればよく、乾燥仕上げ室3の
上、すなわち装置1の上部に設けている。上述のように
回収循環路5に気流を吸い上げるファン18を2か所に
形成したので、ゾール回収手段19は、図4に示したよ
うに、両端に連通口20aを有した細長形状で、長さ方
向の中間部ほど下がるように傾斜した形状の筐体20を
設け、この中に、左右に2個ずつ水冷式ラジエータ21
…を配設して長さ方向の中間位置の下面に回収口22を
形成すればよい。上記連通口20aには2つのファン1
8からそれぞれに連通管23を介して連通させ、ゾール
回収手段19は装置1上部の背面側に位置させる。そし
て回収口22の上側からは、正面側向けて流通路24を
形成し、この流通路24を装置1の正面側の壁面位置で
下に折曲させる。このことにより流通路24が乾燥仕上
げ室3の正面の壁面に沿って下へ延びた形になって、ゾ
ール回収手段19を通過した気流が上記第2吹出口10
から乾燥仕上げ室3内に吹き出すようにしている。上記
回収口22には、ホース25の一端を接続して、このホ
ースの他端を、装置1の背面側に設けた水とゾールを分
離する分離器26に繋げている。
【0042】次に、上述のように構成した装置で洗濯物
の乾燥仕上げ処理について説明する。
【0043】まず、スクリューコンベア6を利用してハ
ンガ7に吊り下げた洗濯物2を乾燥仕上げ室3内に搬入
してからゾール回収乾燥工程に入る。すなわち、ヒータ
14に通電するとともに加熱循環路4のファン13を駆
動する。また同時に、回収循環路5の2つのファン18
を駆動する。この時、外気取入れ口15と排気口16の
ダンパ15a,16aは閉じて、外気との接触を絶ち、
密閉状態になるようにしている。このため、乾燥仕上げ
室3内の空気は2つの循環路4,5と乾燥仕上げ室3を
循環する。加熱循環路4を通る気流は加熱され、回収循
環路5を通る空気は途中に設けたゾール回収手段19に
よってゾールと水分とが除去されて、それぞれ乾燥仕上
げ室3に戻る。
【0044】この繰り返しによって洗濯物2や空気中か
らゾールと水分が取り除かれる。この間に、蒸気噴射手
段9から蒸気を間欠的に噴射すると、ゾールの回収効率
を高められるのでよい。
【0045】この作用を行う気流は、洗濯物2の下から
上へ向けて流れるので、特に上着のように下が開いた形
態の洗濯物で厚手のものの場合には、気流にさらされる
面積が広くなって、内側にも充分に気流を作用させるこ
とができる。つまり洗濯物の内外両側に対して充分に気
流を作用させることになり、処理時間の短縮を図ること
ができる。
【0046】また、洗濯物2から揮発するゾールは上へ
行こうとするが、ゾールが上へ指向するこの性質と気流
の方向とが一致する事になる。つまり、ゾールを乗せた
気流は速やかに移動するので、ゾールを回収のに効率が
よい。
【0047】所定時間の運転後、蒸し工程に移る。この
蒸し工程では、すべてのファン13,18を停止して、
蒸気噴射手段9から蒸気を噴射した後、適宜の時間おい
てからファン13,18を少し回転して蒸気を含んだ気
流を回して洗濯物2に蒸気を馴染ませる。この時ヒータ
14には通電しない。ファン13,18を回転した時の
気流は下から上へ向かうので、噴射された蒸気はその気
流に乗って速やかに上へ向かう。このため必要最小限の
蒸気の噴射でよく、効率がよい。下から噴射された蒸気
は上へ行こうとするので場合によってはファン13,1
8を回転せずとも蒸気を充分に作用させられる。
【0048】次に乾燥仕上げ工程に移る。すべてのファ
ン13,18を駆動して、蒸気の作用と、重力による作
用と、気流による振動とにより皺を伸ばすとともに、ヒ
ータ14に通電して加熱された気流を循環させて徐々に
乾燥させる。このとき、洗濯物2に対しては下から気流
が作用するので、洗濯物2がハンガ7に対して上から押
え付けられることがなく、洗濯物2の形崩れなどを一切
出さずにふんわりとした綺麗な仕上りを期待できる。所
定時間の運転後、冷却工程に移行する。
【0049】この冷却工程では、外気取入れ口15と排
気口16のダンパ15a,16aを開放して、すべての
ファン13,18を駆動する。そして、外気を取入れる
とともに、乾燥仕上げ室3内のゾール回収済みの空気を
排出する。この状態での循環により、乾燥仕上げ室3内
の熱気を放出でき、また冷たい外気と、ゾール回収手段
19を通過して冷たくなった空気とを、乾燥仕上げ室3
内に送り込んで、洗濯物2と乾燥仕上げ室3内を冷や
す。この冷却によって洗濯物2の皺を伸ばした状態にセ
ットができるとともに、乾燥仕上げ室3内を冷やすので
洗濯物2を取り出したときの空気の熱さを抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の縦断面図。
【図2】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の縦断面図。
【図3】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の背面図。
【図4】 洗濯物の乾燥仕上げ装置の平面図。
【符号の説明】
1…洗濯物の乾燥仕上げ装置 2…洗濯物 3…乾燥仕上げ室 4…加熱循環路 5…回収循環路 8…第1吹出口 10…第2吹出口 11…第1吸込口 12…第2吸込口 14…ヒータ(加熱手段) 19…ゾール回収手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥仕上げ室内に吊した洗濯物を気流によ
    り乾燥仕上げする洗濯物の乾燥仕上げ方法であって、上
    記気流の方向を、洗濯物に対して下から上へ向かわせた
    洗濯物の乾燥仕上げ方法。
  2. 【請求項2】吊した洗濯物の乾燥仕上げを気流により行
    う乾燥仕上げ室を備えた洗濯物の乾燥仕上げ装置であっ
    て、上記乾燥仕上げ室内の下部であって吊した洗濯物よ
    りも下方位置に、上記気流を送り込む吹出口を形成し、
    上記乾燥仕上げ室内の上部に、上記気流を吸い込む吸込
    口を形成した洗濯物の乾燥仕上げ装置。
  3. 【請求項3】前記吸込口と吹出口とを循環路で連通し、
    該循環路には、通過する気流を加熱する加熱手段、及び
    又は通過する気流からゾールを回収するゾール回収手段
    を配設した請求項2に記載の洗濯物の乾燥仕上げ装置。
  4. 【請求項4】前記循環路を2種類設け、一方の循環路に
    は前記加熱手段を設けて加熱循環路に設定し、他方の循
    環路には前記ゾール回収手段を設けて回収循環路に設定
    した請求項3に記載の洗濯物の乾燥仕上げ装置。
  5. 【請求項5】前記ゾール回収手段を、乾燥仕上げ室の上
    に設けた請求項3または請求項4に記載の洗濯物の乾燥
    仕上げ装置。
  6. 【請求項6】前記回収循環路のうちゾール回収手段より
    も後段の部分を、乾燥仕上げ室の壁面に沿って形成した
    請求項3から請求項5のうちのいずれか一項に記載の洗
    濯物の乾燥仕上げ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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