添付の図面を参照して、布材処理装置に関する様々な実施形態が以下に説明される。布材処理装置は、以下の説明によって、明確に理解可能である。「上」、「下」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、限定的に解釈されるべきものではない。
<第1実施形態>
第1実施形態に関連して、布材処理装置の概略的な設計原理が説明される。
図1は、第1実施形態の布材処理装置100の設計原理を表す概念的なブロック図である。図1を参照して、布材処理装置100が説明される。尚、図1に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。
図1は、収容空間SRと、収容空間SR内に収容された布材FBと、を示す。布材FBは、衣類、タオルや他の布片であってもよい。布材FBは、本実施形態の原理を何ら限定しない。
布材処理装置100は、霧化部200を備える。霧化部200は、霧化液を収容空間SRへ供給する。霧化液は、収容空間SR内の布材FBに付着し、所定の効果を発揮する。霧化液が、水から生成されるならば、布材FBの皺や臭いが除去される。霧化液は、他の液体から生成されてもよい。例えば、虫除け効果、静電気除去効果や花粉除去効果や他の効果を生じうる液体が、霧化液の生成に利用されてもよい。霧化液がもたらす効果は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
霧化部200は、給液部210と、発生部220と、を含む。給液部210は、液体を発生部220に供給する。発生部220は、超音波を発生する。この結果、液体は、超音波に曝され、高い周波数で振動する。高い周波数での液体の振動の結果、液体は霧化され、霧化液になる。超音波を用いた液体の霧化は、既知の霧化技術に基づいてもよい。
給液部210は、液体を蓄える貯液槽と、貯液槽から発生部220へ液体を搬送するポンプと、の組み合わせであってもよい。代替的に、使用者が液体を手動式に供給するならば、給液部210は、液体を注ぎ込むための注液口であってもよい。
発生部220が発生させた霧化液は、収容空間SRへ供給される。収容空間SRへの霧化液の供給は、様々な供給技術に基づいてもよい。例えば、霧化液は、発生部220から収容空間SRへ向かう気流によって搬送されてもよい。代替的に、霧化液は、発生部220と収容空間SRとの間での圧力差によって搬送されてもよい。収容空間SRへ霧化液を供給するための技術は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
<第2実施形態>
霧化液が、気流によって、収容空間に供給されるならば、布材は、霧化液に効率的に曝されることになる。第2実施形態において、気流を用いた霧化液の供給技術が説明される。
図2は、第2実施形態の布材処理装置100Aの概略的なブロック図である。図1及び図2を参照して、布材処理装置100Aが説明される。図1及び図2の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第1実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第1実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図1と同様に、図2に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。図2に示される点線矢印は、空気の流れを表す。
布材処理装置100Aは、霧化部200Aと、送風部300と、を備える。第1実施形態と同様に、霧化部200Aは、霧化液を生成する。送風部300は、霧化部200Aから収容空間SRへ向かう気流を作り出す。
霧化部200Aは、貯水槽211と、ポンプ212と、発生槽221と、超音波素子222と、吹出管230と、を備える。貯水槽211及びポンプ212は、第1実施形態に関連して説明された給液部210に対応する。発生槽221及び超音波素子222は、第1実施形態に関連して説明された発生部220に対応する。
貯水槽211は、水を蓄える。ポンプ212は、水を、貯水槽211から吸引する。その後、ポンプ212は、発生槽221へ水を送り込む。この結果、発生槽221内には、液層LL及び空気層ALが形成される。
発生槽221内で固定された超音波素子222が液層LLによって囲まれるように、ポンプ212は、発生槽221内の水位を保つ。ポンプ212は、液位センサを用いたフィードバック制御下で動作してもよい。
超音波素子222は、液層LL内で超音波を発生する。この結果、液層LLは、高い周波数で振動し、空気層AL内で水柱を形成する。水柱の周囲には、霧化された微粒子(霧化液)が漂う。
送風部300は、空気層AL内に空気を送り込む。空気は、水柱の周囲で浮遊する霧化液を吹出管230へ導く。吹出管230は、収容空間SRに向けて開口した吹出口231を規定する。吹出管230は、空気及び霧化液を収容空間SRに向けて案内する。最終的に、霧化液は、送風部300によって作り出された気流とともに収容空間SRへ放出される。本実施形態において、吹出管230は、案内部として例示される。
<第3実施形態>
収容空間内で対流が生ずるならば、霧化液は、布材の効率的に供給される。第3実施形態において、収容空間内で対流を発生させる技術が説明される。
図3は、第3実施形態の布材処理装置100Bの概略的なブロック図である。図3を参照して、布材処理装置100Bが説明される。図2及び図3の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第2実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図2と同様に、図3に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。図3に示される点線矢印は、空気の流れを表す。
第2実施形態と同様に、布材処理装置100Bは、霧化部200Aを備える。布材処理装置100Bは、送風部300Bを更に備える。送風部300Bは、送風ファン310と、吸引管320と、送気管330と、を含む。
吸引管320は、収容空間SRに向けて開口した吸引口321を規定する。吸引管320は、吸引口321から送風ファン310に向けて延びる。したがって、吸引管320は、吸引口321から送風ファン310へ収容空間SR内の内部空気を案内する案内管路を規定する。送風ファン310は、吸引口321に負圧を生じさせる。この結果、収容空間SR内の内部空気は、送風ファン310に向けて吸引される。
送気管330は、送風ファン310から発生槽221に向けて延びる。送風ファン310は、送気管330を通じて、空気を発生槽221へ送り込む。この結果、送風ファン310は、吹出管230を通じて、収容空間SRに向かう気流を作り出す。第2実施形態に関連して説明された如く、霧化液は、気流によって、吹出管230を通じて、収容空間SRに送り込まれる。
本実施形態において、空気は、送風部300B、霧化部200A及び収容空間SRを循環する。この結果、収容空間SR内では、吹出口231から吸引口321へ向かう対流が発生する。
空気は、吹出口231から上向きに吹き出される一方で、吸引口321から下向きに吸引される。この結果、収容空間SR内の対流は大きな軌跡を描くことになる。本実施形態において、吹出口231からの空気の吹出方向は、第1方向として例示される。吸引口321からの空気の吸引方向は、第2方向として例示される。
収容空間SR内の対流によって、霧化液は、布材FBに効率的に供給される。したがって、布材FBの皺や臭いは、効率的に除去される。
<第4実施形態>
霧化液を含む気流とは別に、霧化液をほとんど含まない加熱された気流が収容空間に供給されるならば、霧化液によって湿った布材は、効率的に乾燥される。布材からの霧化液の蒸発は、布材からの臭気成分の分離を促す。第4実施形態において、乾燥機能及び脱臭機能を有する布材処理装置が説明される。
図4は、第4実施形態の布材処理装置100Cの概略的なブロック図である。図4を参照して、布材処理装置100Cが説明される。図3及び図4の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第3実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図3と同様に、図4に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。図4に示される点線矢印は、空気の流れを表す。
第3実施形態と同様に、布材処理装置100Cは、霧化部200Aを備える。布材処理装置100Cは、送風部300Cを更に備える。第3実施形態と同様に、送風部300Cは、送風ファン310と、吸引管320と、を含む。送風部300Cは、送気管330Cと、切替部340と、ヒータ350と、脱臭部370と、を含む。
送気管330Cは、主管333と、第1副管331と、第2副管332と、を含む。主管333は、送風ファン310と切替部340との間で延びる。第1副管331は、切替部340と発生槽221との間で延びる。第2副管332は、切替部340と収容空間SRとの間で延びる。
本実施形態において、送風ファン310によって収容空間SRから吸引された内部空気は、霧化液の供給や加熱といった処理を受ける。したがって、以下の説明において、送風ファン310から送り出された空気は、「処理空気」と称される。
主管333は、処理空気を切替部340へ案内する。ヒータ350は、主管333内に配置される。したがって、ヒータ350は、主管333内の処理空気を加熱することができる。本実施形態において、ヒータ350は、熱源として例示される。
図4に示される切替部340は、第1副管331を開く一方で、第2副管332を閉じる。したがって、処理空気は、切替部340を通じて、第1副管331に流入する。第1副管331は、処理空気を発生槽221へ案内する。その後、処理空気は、発生槽221内の霧化液を伴って、収容空間SRへ流入する。したがって、第3実施形態と同様に、布材処理装置100Cは、布材FBを、霧化液に曝すことができる。この結果、布材FBは、霧化液によって湿らされる。
図5は、布材処理装置100Cの概略的なブロック図である。図5を参照して、布材処理装置100Cが更に説明される。
図5に示される切替部340は、第1副管331を閉じる一方で、第2副管332を開く。したがって、ヒータ350によって加熱された処理空気は、切替部340を通じて、第2副管332に流入する。
第2副管332は、収容空間SRに向けて開口した吹出口334を規定する。第2副管332は、処理空気を収容空間SRへ案内する。処理空気は、吹出口334から収容空間SRへ吹き出される。吹出口334から吹き出された処理空気は、霧化液をほとんど含まないので、布材FBを効率的に乾燥することができる。
図6は、布材処理装置100Cの例示的な制御構造を表すブロック図である。図4及び図6を参照して、布材処理装置100Cの制御構造が説明される。
布材処理装置100Cは、霧化部200A及び送風部300Cに加えて、制御部400と、電源500と、を更に備える。制御部400は、霧化制御部410と、送風制御部420と、を含む。電源500は、霧化制御部410を通じて、霧化部200Aへ電力を供給する。電源500は、送風制御部420を通じて、送風部300Cへ電力を供給する。
霧化部200Aは、貯水槽211、ポンプ212、発生槽221、超音波素子222、吹出管230に加えて、液位センサ240を含む。液位センサ240は、発生槽221内の液位を検出する。液位センサ240は、その後、液位を表す液位信号を生成する。
霧化制御部410は、霧化部200Aの制御を司る。霧化制御部410は、液位判定部411と、ポンプ制御部412と、超音波制御部413と、を含む。電源500から電力を受けた液位センサ240は、液位信号を生成する。液位信号は、液位センサ240から液位判定部411に出力される。
液位信号が表す液位が、下限閾値を下回っているならば、液位判定部411は、ポンプ212を駆動させるための制御信号を生成する。制御信号は、液位判定部411からポンプ制御部412へ出力される。ポンプ制御部412は、制御信号に応じて、ポンプ212を駆動するための駆動信号を生成する。駆動信号は、ポンプ制御部412からポンプ212に出力される。ポンプ212は、駆動信号に応じて駆動する。この結果、発生槽221内の液位が上昇する。
液位信号が表す液位が、上限閾値を上回っているならば、液位判定部411は、ポンプ212を停止させるための制御信号を生成する。制御信号は、液位判定部411からポンプ制御部412へ出力される。ポンプ制御部412は、制御信号に応じて、ポンプ212を停止させるための停止信号を生成する。停止信号は、ポンプ制御部412からポンプ212に出力される。ポンプ212は、停止信号に応じて停止する。したがって、発生槽221内の液位は、下限閾値と上限閾値とによって定められる範囲内で調整される。
液位信号が表す液位が、下限閾値を上回るならば、液位判定部411は、超音波素子222を駆動させるための制御信号を生成する。制御信号は、液位判定部411から超音波制御部413へ出力される。超音波制御部413は、制御信号に応じて、超音波素子222を駆動するための駆動信号を生成する。駆動信号は、超音波制御部413から超音波素子222に出力される。超音波素子222は、駆動信号に応じて駆動する。この結果、発生槽221内で、霧化液が生成される。
送風制御部420は、送風部300Cの制御を司る。送風制御部420は、タイマ421と、ファン制御部422と、ヒータ制御部423と、切替信号生成部424と、を含む。液位信号が表す液位が、下限閾値を上回るならば、液位判定部411は、タイマ421を起動させるための起動信号を生成する。タイマ421は、起動信号に応じて、計時を開始する。
タイマ421は、計時の開始と略同時に、ファン制御部422及び切替信号生成部424を制御するための制御信号を生成してもよい。制御信号は、タイマ421から、ファン制御部422及び切替信号生成部424それぞれへ出力される。
ファン制御部422は、制御信号に応じて、送風ファン310を駆動するための駆動信号を生成する。駆動信号は、ファン制御部422から送風ファン310へ出力される。送風ファン310は、駆動信号に応じて、切替部340へ空気を送り込む。
切替信号生成部424は、制御信号に応じて、切替部340を駆動するための切替信号を生成する。切替信号は、切替信号生成部424から切替部340へ出力される。切替部340は、切替信号に応じて、動作し、第1副管331を開き、且つ、第2副管332を閉じる。
計時の開始から霧化制御期間が経過すると、タイマ421は、切替信号生成部424を制御するための制御信号を生成する。制御信号は、タイマ421から切替信号生成部424へ出力される。切替信号生成部424は、制御信号に応じて、切替部340を駆動するための切替信号を生成する。切替信号は、切替信号生成部424から切替部340へ出力される。切替部340は、切替信号に応じて、動作し、第1副管331を閉じ、且つ、第2副管332を開く。
計時の開始から霧化制御期間が経過すると、タイマ421は、霧化制御部410を制御するための制御信号を生成する。制御信号は、タイマ421から霧化制御部410へ出力される。霧化制御部410の超音波制御部413は、制御信号に応じて、超音波素子222を停止させるための停止信号を生成する。停止信号は、超音波制御部413から超音波素子222へ出力される。超音波素子222は、停止信号に応じて停止する。
タイマ421は、霧化制御期間の後、脱臭制御期間を計時する。脱臭制御期間が経過すると、タイマ421は、切替信号生成部424及びヒータ制御部423を制御するための制御信号を生成する。切替信号生成部424は、制御信号に応じて、切替部340を駆動するための切替信号を生成する。切替信号は、切替信号生成部424から切替部340へ出力される。切替部340は、切替信号に応じて、動作し、第1副管331を開き、且つ、第2副管332を閉じる。
ヒータ制御部423は、制御信号に応じて、ヒータ350を駆動するための駆動信号を生成する。駆動信号は、ヒータ制御部423からヒータ350へ出力される。ヒータ350は、駆動信号に応じて、熱エネルギを放出する。この結果、主管333内の処理空気は加熱される。
脱臭制御期間が経過すると、タイマ421は、ヒータ制御部423及びファン制御部422を制御するための制御信号を更に生成する。ヒータ制御部423は、制御信号に応じて、ヒータ350の加熱を停止するための停止信号を生成する。停止信号は、ヒータ制御部423からヒータ350へ出力される。ヒータ350は、停止信号に応じて、加熱を止める。ファン制御部422は、制御信号に応じて、送風ファン310を停止するための停止信号を生成する。停止信号は、ファン制御部422から送風ファン310へ出力される。送風ファン310は、停止信号に応じて、停止する。
脱臭制御期間が経過すると、タイマ421は、霧化制御部410を制御するための制御信号を生成する。霧化制御部410は、制御信号に応じて、霧化部200Aを停止させるための停止信号を生成する。霧化部200Aは、停止信号に応じて停止する。
図7は、制御部400の制御モードを表す概略的なタイミングチャートである。図4、図6及び図7を参照して、制御部400の制御モードが説明される。
制御部400は、霧化制御と脱臭制御とを順次実行する。制御部400は、霧化制御を実行し、布材FBに霧化液を供給する。制御部400は、霧化制御の後、脱臭制御を実行し、布材FBから臭気成分を除去する。霧化制御は、タイマ421によって規定される霧化制御期間の間において実行される。霧化制御期間の後、制御部400は、脱臭制御を実行する。脱臭制御期間の間、布材処理装置100C内で循環する空気は、脱臭部370を通過するので、布材FBから分離した臭い成分は、脱臭部370によって捕捉される。この結果、布材FBは、効率的に脱臭されることとなる。脱臭制御は、タイマ421によって規定される脱臭制御期間の後、終了する。
本実施形態において、切替部340は、霧化制御の間、第1副管331を流れる処理空気の流量を高い水準に設定し、且つ、第2副管332を流れる処理空気の流量を低い水準(即ち、「0」)に設定する。切替部340は、脱臭制御の間、第1副管331を流れる処理空気の流量を低い水準(即ち、「0」)に設定し、且つ、第2副管332を流れる処理空気の流量を高い水準に設定する。したがって、切替部340は、処理空気の流量を調整する調整部として例示される。
霧化制御の間、タイマ421が測定する時間は、霧化液の供給期間を表す期間情報である。タイマ421によって規定される霧化制御期間の長さは、霧化液を生成するための霧化部200Aの能力や収容空間SRの容積といった因子に応じて設定されてもよい。本実施形態において、霧化制御の間、タイマ421が測定する時間は、供給情報として例示される。タイマ421は、取得部として例示される。
本実施形態において、霧化制御から脱臭制御の切替は、タイマ421が測定する時間に依存する。代替的に、霧化制御から脱臭制御の切替は、収容空間SR内の湿度や他の因子に依存してもよい。例えば、収容空間SR内の湿度が所定のレベルを超えるならば、制御モードが、霧化制御から脱臭制御に切り換えられてもよい。
図8は、布材処理装置100Cの例示的な動作を表すフローチャートである。図4、図6及び図8を参照して、布材処理装置100Cの動作が説明される。
(ステップS105)
ステップS105において、電源500は、霧化制御部410と送風制御部420とに電力を供給する。電力は、霧化制御部410を通じて、霧化部200Aへ供給される。電力は、送風制御部420を通じて、送風部300Cへ供給される。その後、ステップS110が実行される。
(ステップS110)
ステップS110において、液位センサ240は、液位信号を生成する。液位信号は、液位センサ240から液位判定部411へ出力される。液位判定部411は、液位信号が表す液位が下限閾値を超えているか否かを判定する。液位信号が表す液位が下限閾値を超えているならば、ステップS115が実行される。他の場合には、ステップS135が実行される。
(ステップS115)
ステップS115において、超音波素子222は、超音波を発生させる。この結果、発生槽221内で、霧化液が生成される。送風ファン310は、収容空間SRから吸引した内部空気を処理空気として切替部340へ送り出す。タイマ421は、計時を開始する。その後、ステップS120が実行される。図8において、タイマ421が測定した時間長さは、記号「T」によって表されている。
(ステップS120)
ステップS120において、タイマ421が測定した時間長さ「T」が、霧化制御期間を超えているならば、ステップS125が実行される。他の場合には、タイマ421は、計時を継続する。
(ステップS125)
ステップS125において、切替部340は、動作し、第1副管331を閉じ、且つ、第2副管332を開く。ヒータ350は、熱エネルギを主管333内で放出する。ヒータ350によって加熱された処理空気は、第2副管332を通じて、収容空間SRへ流入する。超音波素子222は、停止する。その後、ステップS130が実行される。
(ステップS130)
ステップS130において、タイマ421が測定した時間長さ「T」が、霧化制御期間と脱臭制御期間との和を超えているならば、脱臭制御は終了する。他の場合には、タイマ421は、計時を継続する。
(ステップS135)
ステップS135において、ポンプ212が作動する。この結果、発生槽221内の液位が上昇する。その後、ステップS140が実行される。
(ステップS140)
ステップS140において、液位センサ240は、液位信号を生成する。液位信号は、液位センサ240から液位判定部411へ出力される。液位判定部411は、液位信号が表す液位が上限閾値を超えているか否かを判定する。液位信号が表す液位が上限閾値を超えているならば、ステップS145が実行される。他の場合には、ステップS135が実行される。
(ステップS145)
ステップS145において、ポンプ212は、停止される。その後、ステップS110が実行される。
<第5実施形態>
収容空間内への処理空気の供給の結果、布材から繊維といった塵埃が落下することもある。塵埃が、処理空気が吹き出される吹出口を塞ぐならば、布材処理装置内の空気の循環効率が下がる。或いは、塵埃が吹出口を通じて、霧化部に侵入するならば、霧化部の動作を不安定にすることもある。第5実施形態において、上述の塵埃に起因する不都合を解消する技術が説明される。
図9は、第5実施形態の布材処理装置100Dの概略的なブロック図である。図4及び図9を参照して、布材処理装置100Dが説明される。図4及び図9の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第4実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第4実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図4と同様に、図9に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。図9に示される点線矢印は、空気の流れを表す。
図9に示される布材処理装置100Dは、霧化制御下で動作している。第4実施形態と同様に、布材処理装置100Dは、霧化部200Aを備える。布材処理装置100Dは、送風部300Dを更に備える。第4実施形態と同様に、送風部300Dは、送風ファン310と、吸引管320と、送気管330Cと、ヒータ350と、脱臭部370と、を含む。送風部300Dは、調整部340Dと、を含む。調整部340Dは、第4実施形態に関連して説明された切替部340に代えて用いられる。したがって、主管333は、送風ファン310と調整部340Dとの間で延びる。第1副管331は、調整部340Dと発生槽221との間で延びる。第2副管332は、調整部340Dと収容空間SRとの間で延びる。
霧化制御下で動作する調整部340Dは、処理空気が、第1副管331と第2副管332とに流入することを許容する。このとき、第1副管331内の処理空気の流量が、第2副管332内の処理空気の流量よりも大きくなるように、調整部340Dは、処理空気の流路を調整する。吹出管230によって規定される吹出口231及び第2副管332によって規定される吹出口334からは、処理空気が吹き出されるので、塵埃は、吹出口231,334から除去されることになる。
図10は、脱臭制御下で動作する布材処理装置100Dの概略的なブロック図である。図10を参照して、布材処理装置100Dが説明される。
脱臭制御下で動作する調整部340Dは、処理空気が、第1副管331と第2副管332とに流入することを許容する。このとき、第1副管331内の処理空気の流量が、第2副管332内の処理空気の流量よりも小さくなるように、調整部340Dは、処理空気の流路を調整する。この結果、脱臭制御下における第2副管332内の処理空気の流量は、霧化制御下における第2副管332内の処理空気の流量よりも大きくなる。同時に、排気制御下における第1副管331内の処理空気の流量は、霧化制御下における第1副管331内の処理空気の流量よりも小さくなる。しかしながら、吹出管230によって規定される吹出口231及び第2副管332によって規定される吹出口334からは、処理空気が吹き出されるので、塵埃は、吹出口231,334から除去されることになる。
図11は、布材処理装置100Dの例示的な制御構造を表すブロック図である。図7、図9及び図11を参照して、布材処理装置100Dの制御構造が説明される。図6及び図11の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第4実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第4実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第4実施形態と同様に、布材処理装置100Dは、電源500を備える。加えて、布材処理装置100Dは、制御部400Dを備える。
第4実施形態と同様に、制御部400Dは、霧化制御部410を含む。制御部400Dは、送風制御部420Dを更に含む。電源500からの電力は、送風制御部420Dを通じて、送風部300Dへ供給される。
第4実施形態と同様に、送風制御部420Dは、タイマ421と、ファン制御部422と、ヒータ制御部423と、を含む。送風制御部420Dは、調整信号生成部424Dを更に含む。
霧化制御の開始時に、制御信号は、タイマ421から調整信号生成部424Dへ出力される。調整信号生成部424Dは、制御信号に応じて、調整信号を生成する。調整信号は、調整信号生成部424Dから調整部340Dへ出力される。調整部340Dは、調整信号に応じて、第1副管331へ連なる流路を拡張する一方で、第2副管332へ連なる流路を狭める。この結果、霧化制御の間、第1副管331内の処理空気の流量は、高い水準に設定される一方で、第2副管332内の処理空気の流量は、低い水準に設定される。
脱臭制御の開始時に、制御信号は、タイマ421から調整信号生成部424Dへ出力される。調整信号生成部424Dは、制御信号に応じて、調整信号を生成する。調整信号は、調整信号生成部424Dから調整部340Dへ出力される。調整部340Dは、調整信号に応じて、第1副管331へ連なる流路を狭くする一方で、第2副管332へ連なる流路を拡張する。この結果、脱臭制御の間、第1副管331内の処理空気の流量は、低い水準に設定される一方で、第2副管332内の処理空気の流量は、高い水準に設定される。
<第6実施形態>
収容空間内への処理空気の供給の結果、布材から繊維といった塵埃が落下することもある。塵埃が、布材処理装置内で循環する空気に混入するならば、送風部や霧化部の動作を不安定にすることもある。第6実施形態において、上述の塵埃に起因する不都合を解消する技術が説明される。
図12は、第6実施形態の布材処理装置100Eの概略的なブロック図である。図12を参照して、布材処理装置100Eが説明される。図9及び図12の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第5実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第5実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図9と同様に、図12に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。図12に示される点線矢印は、空気の流れを表す。
第5実施形態と同様に、布材処理装置100Eは、霧化部200Aを備える。布材処理装置100Eは、送風部300Eを更に備える。第5実施形態と同様に、送風部300Eは、送風ファン310と、吸引管320と、送気管330Cと、調整部340Dと、ヒータ350と、脱臭部370と、を含む。送風部300Eは、除塵部360を更に備える。
送風ファン310は、収容空間SRから内部空気を吸引する。この結果、内部空気は、吸引口321を通じて、吸引管320へ流入する。このとき、内部空気は、布材FBに由来する塵埃を含むことがある。除塵部360は、吸引管320に流入した内部空気から塵埃を除去する。この結果、塵埃は、送風ファン310、調整部340D及び霧化部200Aに影響しにくくなる。
<第7実施形態>
布材処理装置内で循環する空気は、霧化液の供給によって高い湿度を有しているので、脱臭制御期間の後、布材処理装置から外部空間へ排気されることが好ましい。排気とともに低い湿度の外気が布材処理装置に供給されるならば、布材は、効率的に乾燥される。第7実施形態において、布材処理装置からの排気技術が説明される。
図13は、第7実施形態の布材処理装置100Gの概略的なブロック図である。図13を参照して、布材処理装置100Gが説明される。図A及び図13の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第6実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第6実施形態の説明は、これらの要素に援用される。図Aと同様に、図13に示される実線矢印は、液体又は霧化液の流れを表す。図13に示される点線矢印は、空気の流れを表す。
第6実施形態と同様に、布材処理装置100Gは、霧化部200Aを備える。布材処理装置100Gは、筐体600と、送風部300Gと、を更に備える。
筐体600は、霧化部200Aと、送風部300Gと、を収容する。以下の説明において、筐体600の外の空間は、「外部空間」と称される。筐体600は、外部空間から収容空間SRを区画する。
第6実施形態と同様に、送風部300Gは、送風ファン310と、送気管330Cと、調整部340Dと、ヒータ350と、除塵部360と、脱臭部370と、を含む。送風部300Gは、吸引管320Gと、切替部380と、を更に含む。
吸引管320Gは、上流管323と、下流管324と、導気管325と、を含む。上流管323は、吸引口321を規定する。上流管323は、吸引口321から切替部380への内部空気の流動経路を規定する。下流管324は、切替部380と送風ファン310との間で内部空気の流動経路を規定する。導気管325は、外部空間内の外部空気を導入するための導入口326を規定する。導気管325は、導入口326から切替部380への内部空気の流動経路を規定する。
図14は、布材処理装置100Gに対する制御モードを表す概略的なタイミングチャートである。図13及び図14を参照して、布材処理装置100Gに対する制御モードが説明される。
布材処理装置100Gに対して、循環制御及び排気制御が用意される。循環制御は、第4実施形態に関連して説明された霧化制御及び脱臭制御を含む。循環制御の後、排気制御が実行される。排気制御において、収容空間SR内の内部空気が外部空間に放出され、且つ、内部空気より低い湿度の外部空気が収容空間SRへ供給されるので、布材FBは、効率的に乾燥される。したがって、排気制御は、布材FBを効率的に乾燥させるための乾燥制御として利用される。尚、図13に示される布材処理装置100Gは、霧化制御の下で動作している。
筐体600は、排気部610を含む。霧化制御の下では、排気部610は、閉じられている。排気部610が開かれると、収容空間SRは、外部空間に連通する。
切替部380は、吸引口321と導入口326とを選択的に閉じる。霧化制御の下で、切替部380は、吸引口321を開く(即ち、切替部380は、上流管323によって規定される流動経路を開く)。一方、切替部380は、導入口326を閉じる(即ち、切替部380は、導気管325によって規定される流動経路を閉じる)。
霧化制御の下で、送風ファン310が作動すると、収容空間SR内の内部空気は、吸引口321を通じて、上流管323に流入する。内部空気は、その後、切替部380を通じて、下流管324に流入する。除塵部360は、下流管324に流入した内部空気から塵埃を除去する。その後、脱臭部370は、内部空気から臭気成分を除去する。
送風ファン310は、脱臭された内部空気を処理空気として、送気管330Cへ送り出す。処理空気の大部分は、調整部340Dによって、第1副管331へ分配される。少量の処理空気は、第2副管332へ流入する。
第1副管331に流入した処理空気は、発生槽221内の霧化液を伴って、吹出口231から収容空間SRへ吹き出される。この結果、収容空間SR内の布材FBに霧化液が供給される。
第2副管332に流入した処理空気は、吹出口334から吹き出される。この結果、塵埃は、吹出口334から除去される。
図15は、脱臭制御の下で動作する布材処理装置100Gの概略的なブロック図である。図14及び図15を参照して、脱臭制御の下で動作する布材処理装置100Gが説明される。
霧化制御と同様に、排気部610は、閉じられている。切替部380は、吸引口321を開き、且つ、導入口326を閉じる。したがって、収容空間SR内の内部空気は、吸引口321から吸引される。その後、内部空気は、送風ファン310によって、処理空気として、調整部340Dへ送り込まれる。ヒータ350は、送風ファン310から調整部340Dへ向かう処理空気を加熱する。
霧化制御とは異なり、調整部340Dは、処理空気の大部分を第2副管332へ分配する。少量の処理空気が、第1副管331へ分配される。
霧化制御とは異なり、超音波素子222は停止している。したがって、第1副管331へ分配された処理空気は、霧化液をほとんど含むことなく、吹出口231から吹き出される。この結果、吹出口231から塵埃は除去される。
ヒータ350によって加熱された大量の処理空気は、吹出口334から吹き出される。この結果、収容空間SR内の布材FBは、効率的に脱臭並びに乾燥される。
図16は、乾燥制御(排気制御)の下で動作する布材処理装置100Gの概略的なブロック図である。図14及び図16を参照して、乾燥制御(排気制御)の下で動作する布材処理装置100Gが説明される。
脱臭制御とは異なり、切替部380は、吸引口321を閉じ、且つ、導入口326を開く。したがって、送風ファン310が作動すると、外部空間内の外部空気は、導入口326から吸引される。その後、外部空気は、送風ファン310によって、処理空気として、調整部340Dへ送り込まれる。
脱臭制御と同様に、ヒータ350によって加熱された処理空気は、吹出口231,334から吹き出される。この結果、収容空間SR内の気圧が上昇する。
排気部610の動作は、収容空間SR内の気圧に依存する。収容空間SR内の気圧が高いならば、排気部610は、開く。この結果、収容空間SR内の内部空気は、排気部610を通じて、外部空間へ排気される。収容空間SR内の気圧が低いならば、排気部610は、閉じる。排気部610が閉じられている間、収容空間SRへの処理空気の流入によって、収容空間SR内の気圧が上昇する。
図17は、布材処理装置100Gの例示的な制御構造を表すブロック図である。図13、図14及び図17を参照して、布材処理装置100Gの制御構造が説明される。図11及び図17の間で共通して用いられる符号は、当該共通の符号が付された要素が、第5実施形態と同一の機能を有することを意味する。したがって、第5実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
第5実施形態と同様に、布材処理装置100Gは、電源500を備える。加えて、布材処理装置100Gは、制御部400Gを備える。
第5実施形態と同様に、制御部400Gは、霧化制御部410を含む。制御部400Gは、送風制御部420Gを更に含む。電源500からの電力は、送風制御部420Gを通じて、送風部300Gへ供給される。
第5実施形態と同様に、送風制御部420Gは、タイマ421と、ファン制御部422と、ヒータ制御部423と、調整信号生成部424Dと、を含む。送風制御部420Gは、切替信号生成部425を更に含む。
霧化制御の開始時に、制御信号は、タイマ421から調整信号生成部424Dへ出力される。調整信号生成部424Dは、制御信号に応じて、調整信号を生成する。調整信号は、調整信号生成部424Dから調整部340Dへ出力される。調整部340Dは、調整信号に応じて、第1副管331へ連なる流路を拡張する一方で、第2副管332へ連なる流路を狭める。この結果、霧化制御の間、第1副管331内の処理空気の流量は、高い水準に設定される一方で、第2副管332内の処理空気の流量は、低い水準に設定される。
霧化制御の開始時に、制御信号は、タイマ421から切替信号生成部425へも出力される。切替信号生成部425は、制御信号に応じて、切替信号を生成する。切替信号は、切替信号生成部425から切替部380へ出力される。切替部380は、切替信号に応じて、吸引口321を開き、且つ、導入口326を閉じる。この結果、収容空間SR内の内部空気は、吸引口321を通じて、吸引管320Gに流入する。
第5実施形態と同様に、霧化制御の開始時において、ポンプ制御部412、超音波制御部413及びファン制御部422は、ポンプ212、超音波素子222及び送風ファン310へ、駆動信号をそれぞれ出力する。この結果、ポンプ212、超音波素子222及び送風ファン310が動作し、布材処理装置100Gは、霧化制御下で動作することとなる。本実施形態において、霧化制御の開始時に出力される調整信号及び切替信号並びにポンプ212、超音波素子222及び送風ファン310を起動させるための駆動信号は、霧化制御信号として例示される。これらの信号を生成する制御部400Gの動作は、第1生成動作として例示される。ポンプ制御部412、超音波制御部413、ファン制御部422、調整信号生成部424D及び切替信号生成部425は、制御信号生成部として例示される。
第5実施形態と同様に、脱臭制御の開始時に、制御信号は、タイマ421からヒータ制御部423へ出力される。この結果、ヒータ350は、ヒータ制御部423の制御下で、熱エネルギを放出する。
第5実施形態と同様に、脱臭制御の開始時に、制御信号は、タイマ421から調整信号生成部424Dへ出力される。調整信号生成部424Dは、制御信号に応じて、調整信号を生成する。調整信号は、調整信号生成部424Dから調整部340Dへ出力される。調整部340Dは、調整信号に応じて、第1副管331へ連なる流路を狭くする一方で、第2副管332へ連なる流路を拡張する。この結果、脱臭制御の間、第1副管331内の処理空気の流量は、低い水準に設定される一方で、第2副管332内の処理空気の流量は、高い水準に設定される。
第5実施形態と同様に、脱臭制御の開始時に、タイマ421は、霧化制御部410を制御するための制御信号を生成する。制御信号は、タイマ421から霧化制御部410へ出力される。霧化制御部410の超音波制御部413は、制御信号に応じて、超音波素子222を停止させるための停止信号を生成する。停止信号は、超音波制御部413から超音波素子222へ出力される。超音波素子222は、停止信号に応じて停止する。
図14に示される如く、脱臭制御期間が経過した後、排気制御が開始される。タイマ421は、排気制御の開始時に、切替信号生成部425を制御するための制御信号を生成する。制御信号は、タイマ421から切替信号生成部425へ出力される。切替信号生成部425は、切替信号を生成する。切替信号は、切替信号生成部425から切替部380へ出力される。切替部380は、切替信号に応じて、吸引口321を閉じ、且つ、導入口326を開く。この結果、外部空間の外部空気は、導入口326を通じて、吸引管320Gに流入する。本実施形態において、排気制御の下で切替信号生成部425から出力される切替信号は、排気制御信号として例示される。排気制御の下での切替信号生成部425の切替信号の生成動作は、第2生成動作として例示される。
図18は、霧化制御下での布材処理装置100Gの例示的な動作を表すフローチャートである。図13、図17及び図18を参照して、布材処理装置100Gの動作が説明される。
(ステップS205)
ステップS205において、電源500は、霧化制御部410と送風制御部420Gとに電力を供給する。電力は、霧化制御部410を通じて、霧化部200Aへ供給される。電力は、送風制御部420Gを通じて、送風部300Gへ供給される。その後、ステップS210が実行される。
(ステップS210)
ステップS210において、液位センサ240は、液位信号を生成する。液位信号は、液位センサ240から液位判定部411へ出力される。液位判定部411は、液位信号が表す液位が下限閾値を超えているか否かを判定する。液位信号が表す液位が下限閾値を超えているならば、ステップS215が実行される。他の場合には、ステップS225が実行される。
(ステップS215)
ステップS215において、超音波素子222は、超音波を発生させる。この結果、発生槽221内で、霧化液が生成される。送風ファン310は、収容空間SRから吸引した内部空気を処理空気として調整部340Dへ送り出す。タイマ421は、計時を開始する。その後、ステップS220が実行される。図18において、タイマ421が測定した時間長さは、記号「T」によって表されている。
(ステップS220)
ステップS220において、タイマ421が測定した時間長さ「T」が、霧化制御期間を超えているならば、制御モードは、霧化制御から脱臭制御に切り換えられる。他の場合には、タイマ421は、計時を継続する。
(ステップS225)
ステップS225において、ポンプ212が作動する。この結果、発生槽221内の液位が上昇する。その後、ステップS230が実行される。
(ステップS230)
ステップS230において、液位センサ240は、液位信号を生成する。液位信号は、液位センサ240から液位判定部411へ出力される。液位判定部411は、液位信号が表す液位が上限閾値を超えているか否かを判定する。液位信号が表す液位が上限閾値を超えているならば、ステップS235が実行される。他の場合には、ステップS225が実行される。
(ステップS235)
ステップS235において、ポンプ212は、停止される。その後、ステップS210が実行される。
図19は、脱臭制御下での布材処理装置100Gの例示的な動作を表すフローチャートである。図15、図17及び図19を参照して、布材処理装置100Gの動作が説明される。
(ステップS310)
ステップS310において、第1副管331を流れる処理空気の流量が第2副管332を流れる処理空気の流量よりも小さくなるように、調整部340Dは、動作する。その後、ステップS320が実行される。
(ステップS320)
ステップS320において、超音波素子222は、超音波の発生を停止する。ヒータ350は、熱エネルギを主管333内で放出する。この結果、処理空気は加熱される。その後、ステップS330が実行される。
(ステップS330)
ステップS330において、タイマ421が測定した時間長さ「T」が、霧化制御期間と脱臭制御期間との和を超えているならば、制御モードは、脱臭制御から乾燥制御(排気制御)に切り換えられる。他の場合には、タイマ421は、計時を継続する。
図20は、乾燥制御(排気制御)下での布材処理装置100Gの例示的な動作を表すフローチャートである。図16、図17及び図20を参照して、布材処理装置100Gの動作が説明される。
(ステップS410)
ステップS410において、切替部380は、導入口326を開き、且つ、吸引口321を閉じる。その後、ステップS420が実行される。
(ステップS420)
ステップS420において、タイマ421が測定した時間長さ「T」が、霧化制御期間、脱臭制御期間及び乾燥制御期間の和を超えているならば、乾燥制御(排気制御)は終了する。他の場合には、タイマ421は、計時を継続する。
<第8実施形態>
図21は、第7実施形態に関連して説明された設計原理に従って設計された作動ユニット700の概略的な斜視図である。図13及び図21を参照して、作動ユニット700が説明される。
作動ユニット700は、霧化部200A及び送風部300Gの機能を兼ね備える。
作動ユニット700は、水タンク211Hを備える。使用者は、水タンク211Hを取り外すことができる。その後、使用者は、水タンク211Hに水を充填してもよい。使用者は、水を収容した水タンク211Hを取り付けることができる。水タンク211Hは、図13に示される貯水槽211に対応する。
作動ユニット700は、給水ポンプ212Hと、発生装置250と、給水パイプ213と、を更に備える。給水パイプ213は、水タンク211Hから発生装置250まで延びる。給水ポンプ212Hは、水タンク211Hと発生装置250との間で、給水パイプ213に接続される。給水ポンプ212Hは、図13に示されるポンプ212に対応する。発生装置250は、発生槽221及び吹出管230の機能を兼ね備える。
発生装置250は、発生チャンバ221Hと、発生チャンバ221Hの隣の第1ダクト230Hと、を含む。霧化液は、発生チャンバ221H内で生成される。第1ダクト230Hの上端は、開口部231Hを規定する。第1ダクト230Hは、発生チャンバ221Hに連通する。発生チャンバ221H内で発生した霧化液は、第1ダクト230Hに流入し、その後、開口部231Hから吹き出される。発生チャンバ221Hは、図13に示される発生槽221に対応する。第1ダクト230Hは、吹出管230に対応する。
図22は、発生装置250の概略的な断面図である。図13、図14、図21及び図22を参照して、作動ユニット700が更に説明される。
発生チャンバ221Hは、超音波素子222(図13を参照)を取り付けるための取付穴223が形成された外壁224を備える。発生チャンバ221Hは、取付穴223に対向する金属板225を更に備える。超音波素子222が、超音波を発生させると、金属板225は、高い周波数で振動する。この結果、発生チャンバ221H内の水は、高い周波数の振動に曝される。
超音波素子222が超音波を発生させている間、発生チャンバ221H内の水面から水柱が立つ。霧化液は、水柱の周囲で浮遊する。
図21に示される如く、作動ユニット700は、第2ダクト320Hを備える。第2ダクト320Hの上端は、開口部321Hを規定する。霧化制御下において(図14を参照)、収容空間SR(図13を参照)内の内部空気は、開口部321Hから吸引される。その後、内部空気は、処理空気として、発生チャンバ221Hに流入する。発生チャンバ221H内の霧化液は、処理空気とともに第1ダクト230Hに移動し、その後、開口部231Hから吹き出される。第2ダクト320Hは、図13に示される吸引管320に対応する。開口部321Hは、図13に示される吸引口321に対応する。
図23は、第2ダクト320Hの概略的な断面図である。図13、図14、図21及び図23を参照して、作動ユニット700が更に説明される。
図23に示される如く、作動ユニット700は、駆動モータ381と弁板382とを備える。第2ダクト320Hは、内導入口327が形成された周壁328を含む。循環制御下において(図14を参照)、内導入口327は、弁板382によって閉じられる。この間、弁板382は、開口部321Hからの内部空気の流入を許容する。本実施形態において、内導入口327は、導入口として例示される。駆動モータ381及び弁板382は、図13に示される切替部380に対応する。
図23に示される如く、作動ユニット700は、清浄板390を更に備える。開口部321Hから流入した内部空気は、清浄板390を通過する。清浄板390は、除塵フィルタ360Hと、脱臭フィルタ370Hと、を含む。除塵フィルタ360Hは、内部空気から塵埃を除去する。脱臭フィルタ370Hは、内部空気から臭気成分を除去する。除塵フィルタ360Hは、図13に示される除塵部360に対応する。脱臭フィルタ370Hは、図13に示される脱臭部370に対応する。
図24は、除塵フィルタ360Hの展開斜視図である。図25は、脱臭フィルタ370Hの概略的な斜視図である。図13、図21、図23乃至図25を参照して、作動ユニット700が更に説明される。
図24に示される如く、除塵フィルタ360Hは、メッシュシート361と、支持部材362と、を備える。メッシュシート361は、内部空気中の塵埃を捕捉する。支持部材362は、メッシュシート361及び脱臭フィルタ370Hを保持する。
支持部材362は、把持部363と、挿入枠364と、を含む。図23に示される如く、把持部363は、第2ダクト320Hから露出する。挿入枠364は、第2ダクト320H内に挿入される。使用者は、把持部363を握持し、第2ダクト320Hから引き出すことができる。その後、使用者は、メッシュシート361及び/又は脱臭フィルタ370Hを交換してもよい。
挿入枠364は、矩形枠365と、矩形枠365内で延びる格子部366と、を含む。メッシュシート361は、格子部366上に据え付けられる。
脱臭フィルタ370Hは、活性炭から形成された板材であってもよい。脱臭フィルタ370Hは、メッシュシート361の下方で、矩形枠365によって保持される。
図21に示される如く、作動ユニット700は、上殻711と下殻712とを備える。上殻711及び下殻712は、清浄板390を通過した内部空気が流動する流路を規定する。上殻711及び下殻712は、図13に示される下流管324に対応する。
作動ユニット700は、第3ダクト332Hと、送気パイプ331Hと、を備える。第3ダクト332Hは、上殻711から立設される。送気パイプ331Hは、第3ダクト332Hと発生チャンバ221Hとの間で延びる。霧化制御下において、上殻711と下殻712とによって規定された流路を通過した内部空気は、第3ダクト332Hに向かう。その後、内部空気は、処理空気として、送気パイプ331Hを通じて、発生チャンバ221Hへ流入する。この結果、霧化液を伴う気流が、開口部231Hから吹き出される。
図26は、第3ダクト332Hの概略的な断面図である。図13、図14、図21及び図26を参照して、作動ユニット700が説明される。
作動ユニット700は、ファン装置310Hを備える。ファン装置310Hは、上殻711と下殻712との間の空間に配置される。ファン装置310Hは、第2ダクト320Hから、内部空気を吸引する。内部空気は、ファン装置310Hによって、処理空気として、第3ダクト332Hへ送られる。ファン装置310Hは、図13に示される送風ファン310に対応する。
作動ユニット700は、ヒータ350Hを備える。ヒータ350Hは、ファン装置310Hが送り出した処理空気を加熱する。ヒータ350Hは、図13に示されるヒータ350に対応する。
第3ダクト332Hは、周壁335と、突出筒336と、を含む。周壁335には、開口部337が形成される。突出筒336は、開口部337と略同軸に形成される。突出筒336は、送気パイプ331H(図21を参照)に接続される。
作動ユニット700は、駆動モータ341(図21を参照)と、弁板342と、を備える。霧化制御下において(図14を参照)、弁板342は、開口部337を開放する一方で、第3ダクト332Hを仕切る。このとき、ファン装置310Hが送り出した空気は、開口部337を通じて、送気パイプ331H(図21を参照)に流入する。この結果、開口部231H(図21を参照)から、霧化液が噴き出される。
図27は、脱臭制御下での第3ダクト332Hの概略的な断面図である。図13、図21、図26及び図27を参照して、作動ユニット700が説明される。
第3ダクト332Hの上端は、開口部334Hを規定する。制御モードが、霧化制御から脱臭制御に切り換えられると、駆動モータ341(図21を参照)は、弁板342を下方に回動させ、開口部337(図27を参照)を閉塞する。この結果、ヒータ350Hによって加熱された処理空気は、開口部334Hから吹き出される。駆動モータ341及び弁板342は、図13に示される調整部340Dに対応する。第3ダクト332Hは、図13に示される第2副管332に対応する。開口部334Hは、吹出口334に対応する。
図28は、乾燥制御(排気制御)下での第2ダクト320Hの概略的な断面図である。図13、図21、図23及び図28を参照して、作動ユニット700が説明される。
制御モードが、脱臭制御から乾燥制御(排気制御)に切り換えられると、駆動モータ381は、弁板382を上方へ回動し、内導入口327を開く。弁板382は、収容空間SRからの内部空気の流入を停止する。
<第9実施形態>
図29は、第7実施形態に関連して説明された設計原理に従って設計された衣類処理装置800の概略的な斜視図である。図13、図21及び図29を参照して、衣類処理装置800が説明される。尚、衣類処理装置800は、布材処理装置として例示される。
衣類処理装置800は、筐体600Iを備える。筐体600Iは、衣類が収容される収容空間SR(図13を参照)を規定する。図21に示される作動ユニット700は、筐体600I内に収容される。筐体600Iは、図13に示される筐体600に対応する。
筐体600Iは、扉板620を含む。使用者は、扉板620を開き、衣類を筐体600I内に収容することができる。
図30は、衣類処理装置800の概略的な斜視図である。図14、図21、図29及び図30を参照して、衣類処理装置800が更に説明される。
図29を参照して説明された扉板620は、図30に示される衣類処理装置800から除去されている。筐体600Iは、後壁630と、右壁640と、左壁650と、天壁660と、を含む。後壁630は、扉板620に対向する。右壁640は、後壁630と扉板620との間で立設される。左壁650は、右壁640に対向する。天壁660は、扉板620、後壁630、右壁640及び左壁650の上縁に接続される。
筐体600Iは、中板670を更に含む。衣類が収容される収容空間SRは、中板670、天壁660、後壁630、扉板620、右壁640及び左壁650に取り囲まれる。図21に示される作動ユニット700は、中板670の下方に配置される。
中板670には、前開口部671及び後開口部672が形成される。図21に示される水タンク211Hは、前開口部671から露出する。図21に示される把持部363は、後開口部672から露出する。したがって、使用者は、水タンク211H及び清浄板390を容易に取り出すことができる。
中板670は、前メッシュ領域674と、後メッシュ領域675と、を含む。前メッシュ領域674は、図21に示される開口部231Hを覆う。後メッシュ領域675は、開口部321H,334Hを覆う。霧化制御下において、霧化液を含む気流は、前メッシュ領域674を通じて、収容空間SR内に吹き出される。脱臭制御下において、加熱された処理空気は、後メッシュ領域675を通じて、収容空間SR内に吹き出される。循環制御(霧化制御及び脱臭制御)下において、収容空間SR内の内部空気は、後メッシュ領域675を通じて、作動ユニット700に吸引される。
天壁660は、調圧部810を含む。調圧部810は、収容空間SR内の気圧を調整するために用いられる。
図31は、調圧部810周りにおける天壁660の概略的な断面図である。図13、図14及び図31を参照して、天壁660が説明される。
天壁660は、下壁661と、上壁662と、を含む。下壁661は、収容空間SRを規定する。上壁662は、外部空間との境界を形成する。下壁661は、開口領域663を含む。
調圧部810は、上片811と、前開口片812と、後開口片813と、を含む。上片811は、開口領域663の上方に配置される。前開口片812及び後開口片813は、上片811と上壁662との間で立設される。前開口片812及び後開口片813は、通気可能に形成される。後開口片813は、前開口片812の反対側に配置される。
調圧部810は、上片811と下壁661との間に配置された仕切板814を更に含む。仕切板814は、下仕切板815と、上仕切板816と、を含む。下仕切板815は、開口領域663の後縁から立設される。上仕切板816は、下仕切板815に向けて下方に延びる。
仕切板814、上片811、前開口片812及び開口領域663に囲まれた空間は、外部空間に連通する。以下の説明において、仕切板814、上片811、前開口片812及び開口領域663に囲まれた空間は、「連通空間」と称される。本実施形態において、前開口片812及び開口領域663は、連通部として例示される。
調圧部810は、レバー弁820を備える。レバー弁820は、シャフト821と、弁板822と、カウンタ板823と、を含む。シャフト821は、下仕切板815と上仕切板816とによって挟持される。弁板822は、シャフト821から連通空間へ突出する。カウンタ板823は、弁板822とは反対方向にシャフト821から延びる。循環制御下において(図14を参照)、弁板822は、自重により水平姿勢を維持する。水平な弁板822は、外部空間と収容空間SRとの間の連通空間を閉じる。第7実施形態に関連して説明された如く、排気制御下において、収容空間SR内の気圧が上昇するので、弁板822は、シャフト821周りに上方に回動する。この結果、収容空間SR内の内部空気は、連通空間を通じて、外部空間へ放出される。本実施形態において、レバー弁820は、弁部として例示される。レバー弁820は、図13に示される排気部610に対応する。
図32は、中板670より下の衣類処理装置800の概略的な断面図である。図13、図31及び図32を参照して、衣類処理装置800が更に説明される。
第8実施形態に関連して説明された如く、排気制御下で、内導入口327は開かれる。この結果、中板670より下方の空間には、負圧が生ずる。
右壁640は、外壁641と内壁642とを含む。外壁641は、外部空間との境界を形成する。内壁642は、外壁641の近くで立設される。内壁642には、外壁641に向けて開口した開口部643が形成される。
左壁650は、外壁651と内壁652とを含む。外壁651は、外部空間との境界を形成する。内壁652は、外壁651の近くで立設される。内壁652には、外壁651に向けて開口した開口部653が形成される。
内壁642,652と、外壁641,651と、の間には空隙が形成される。中板670より下方の空間の負圧の結果、内壁642,652と外壁641,651との間の空隙内の空気は、開口部643,653を通じて吸引され、内導入口327に流入する。
内壁642,652と外壁641,651との間の空隙は、天壁660まで連なる。図31に示される如く、下壁661と上壁662との間にも空隙が存在する。内壁642,652と外壁641,651との間の空隙は、下壁661と上壁662との間の空隙に連なる。したがって、下壁661と上壁662との間の空隙内の空気も、開口部643,653を通じて吸引され、内導入口327に流入する。
図31を参照して説明された如く、後開口片813は、通気可能に形成される。したがって、下壁661と上壁662との間の空隙内の空気が吸引されると、後開口片813から下壁661と上壁662との間の空隙に外部空気が流入する。後開口片813は、図13に示される導入口326に対応する。内壁642,652と外壁641,651との間の空隙及び下壁661と上壁662との間の空隙は、図13に示される導気管325に対応する。