JP2001224660A - 医療用栓体 - Google Patents

医療用栓体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム栓と支持体の接着性、密着性を改善する
ことにより栓体としての密封性および陥没抵抗を向上し
た医薬用栓体を提供する。 【解決手段】 ゴム成分60〜95重量部と水素添加ス
チレン−共役ジエンブロック共重合体5〜40重量部よ
りなる組成物を加硫成形したゴム栓をポリオレフィン系
樹脂の支持体に組合せてなる医療用栓体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品用容器の口
部に適用する栓体、たとえば輸液瓶や輸液バッグとの連
結に適した輸液用栓体に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品用容器の口部に適用する栓体、特
に輸液用の栓体は、通常図1および図2に示すごとく輸
液時や針刺し後の自己密閉機能をなすゴム栓3と該ゴム
栓3を支持する支持体2とから構成される。ここで支持
体2は主にプラスチック等により成形され、輸液瓶、輸
液バッグとゴム栓とを連結させる機能を有する。
【0003】そして、これらの栓体は、たとえば次の方
法で製造される。まず、ゴム栓を成形し、これに該ゴム
栓を支持するプラスチック支持体を射出成形し、両者を
組合せる。あるいは、射出成形機の金型内にゴム栓、あ
るいは一部のプラスチック支持体と組付けられたゴム栓
をセットして、プラスチック支持体をインサート成形す
る。ここで、一般的な栓体のゴム栓には、たとえばジエ
ン系ゴム、ブチル系ゴム、EPDM、EPT等の一般の
ゴムが使用され、その成形は予備成形した未加硫のゴム
シートを、必要によりプラスチックフィルムでラミネー
トした後真空プレスでシート状でゴム栓に加硫成形し、
このシート状の成形物を打ち抜きプレスにより個々のゴ
ム栓に成形される。
【0004】係る医療用容器に適用されるゴム栓は一般
のゴム栓と異なり、法令で規定された特性を備えなけれ
ばならない。特に、最近では、医療用容器に対する厳し
い信頼性が要求されている。輸液用栓体としては、薬液
への非汚染は当然とし、保管時および注射針の刺入時、
栓体からの薬液漏れ防止のため、ゴム栓とプラスチック
支持体との接着性、密着性のよいことが要求される。
【0005】そして、ゴム栓とプラスチック支持体の密
着性改良に関してはゴム栓とプラスチック支持体の嵌合
部位にリブ等を設けて構造的に密着性を改良するもの
と、プラスチック支持体と融着可能なフィルムでゴム栓
をラミネートする方法がある。
【0006】つまり、輸液用栓体にはジエン系ゴム栓が
使用されており、一方プラスチック支持体としては主に
PE、PPなどのポリオレフィン系樹脂が使用されてい
るが、これらジエン系ゴム栓とポリオレフィン系樹脂と
の密着性は十分ではない。このため、プラスチック支持
体と融着するプラスチックフィルム、主にポリオレフィ
ン系樹脂フィルムで予めゴム栓をラミネートし、栓体に
一体化する時にゴム栓とプラスチック支持体を融着化す
る方法(特許第2582134号)が実用化されてい
る。
【0007】このように従来の構造的な改善では効果は
十分でなく、一方プラスチックフィルムによるラミネー
トで構成される栓体は、製造工程が複雑であり、製造コ
ストが高くつくという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するものであり、ゴム栓自体の基本特性である針刺
し性、再シール性、コアリング性等を具備し、さらにゴ
ム栓と支持体の接着性、密着性を改善することにより、
栓体としての密封性および陥没抵抗を向上した栓体、さ
らには栓体として特殊な形状にする必要がなく、またプ
ラスチックフィルムによるラミネートする必要のない製
造コストの安い栓体を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ゴム成分
70〜97重量部と水素添加スチレン−共役ジエンブロ
ック共重合体3〜30重量部よりなる組成物を加硫成形
したゴム栓をポリオレフィン系樹脂の支持体に組合せて
なる医療用栓体である。
【0010】次に第2の発明は、ゴム成分を主体とする
ゴム組成物を加硫成形したゴム栓をポリオレフィン系樹
脂成分70〜97重量部と、水素添加スチレン−共役ジ
エンブロック共重合体3〜30重量部の樹脂組成物より
なる支持体を組合せてなる医療用栓体である。
【0011】次に第3の発明は、ゴム成分70〜97重
量部と水素添加スチレン−共役ジエンブロック共重合体
3〜30重量部よりなる組成物を加硫成形したゴム栓と
ポリオレフィン系樹脂70〜97重量部と水素添加スチ
レン−共役ジエンブロック共重合体3〜30重量部より
なる樹脂の支持体とを組合せてなる医療用栓体である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のゴム栓に用いられるゴム
組成物は、ジエン系ゴム成分と水素添加スチレン−共役
ジエンブロック共重合体(以下ブロック共重合体エラス
トマーという)を単独または2種以上の混合物で構成さ
れる。
【0013】ここで共役ジエンとしては、たとえばブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン等の中から1種または2
種以上が選択でき、特にブタジエン、イソプレンおよび
これらの組合せが好ましい。
【0014】前記ブロック共重合体エラストマーの具体
例としては、たとえばスチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体(SBS構造)のブタジエンの二重結
合部分を水素添加したスチレン−エチレン−ブチレン−
スチレンブロック共重合体(SEBS構造)、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS構
造)のイソプレン二重結合部分を水素添加したスチレン
−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体
(SEPS構造)、スチレン−エチレン−エチレン−プ
ロピレン−スチレン(SEEPS構造)およびそれらを
変性したもの等が挙げられる。
【0015】そして、ブロック共重合体エラストマーの
数平均分子量は、10,000〜400,000、特に
50,000〜300,000の範囲が好適である。
【0016】なお、上記SEBS構造、SEPS構造、
SEEPS構造におけるスチレンの含量は共重合体中5
〜50重量%、特に10〜45重量%の範囲が好まし
い。5重量%より少ないとゴム栓と支持体との密着性が
悪くなり、一方50重量%より多いと、材料の柔軟性が
低下しゴム栓の注射針を突き刺すことが困難となる。
【0017】水素添加したスチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体(SEBS構造)として、たとえ
ばシェルジャパン(株)からクレイトンの商品名で市販
されている。
【0018】また、水素添加したスチレン−エチレン−
プロピレン−スチレン共重合体(SEPS構造)として
(株)クラレからセプトンの商品名で市販されている。
【0019】次に本発明でゴム栓に用いられるゴム成分
としてイソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリロニト
リルゴム等が単独または2種以上混合して用いられる。
ここでゴム成分としては、ジエン系ゴム、特にブタジエ
ンゴム、イソプレンゴムを主体として用いることが好ま
しい。
【0020】そして、前記ブロック共重合体エラストマ
ーはゴム成分との合計が100重量部に対して、3〜3
0重量部、好ましくは5〜20重量部配合される。3重
量部未満では、支持体との密着性および接着性の改善は
認められず、一方、30重量部を超えると、ゴム栓の基
本特性である針刺し性、再シール性、コアリング性等の
総合的なバランスが劣ることになる。
【0021】なお、本発明では加硫剤、加硫促進剤およ
びクレー、シリカ、金属酸化物、カーボンブラック等の
充填剤、オイル等を適宜、ゴム栓組成物に配合すること
ができる。
【0022】次に本発明で支持体に用いるポリオレフィ
ン系樹脂としては、ポリエチレンのホモポリマー、また
はαオレフィン、アクリル酸、メタアクリル酸、これら
のエステル、酢酸ビニル等の共重合体による変性ポリエ
チレン、プロピレンのホモポリマー、エチレンとプロピ
レンのランダムコポリマー、ブロックコポリマー等のポ
リプロピレン、およびポリ−4−メチルペンテン−1、
あるいはエチレンと不飽和カルボン酸の共重合体の金属
塩架橋物であるアイオノマー等が好適である。
【0023】本発明はさらに、支持体のポリオレフィン
系樹脂に前述のブロック共重合体エラストマーを混合す
ることができる。ここで、混合割合は、ポリオレフィン
系樹脂70〜97重量部に対して、ブロック共重合体エ
ラストマーを3〜30重量部配合し、両者が100重量
部となるように調整し、その他の配合剤の配合量を決定
する。ブロック共重合体エラストマーが3重量部未満の
場合、ゴム栓との密着性が低下する傾向にあり、一方、
30重量部を超えると支持体が柔軟になり、保形性が悪
くなる。
【0024】なお、支持体にはポリオレフィン樹脂10
0重量部に対して、20重量部を超えない範囲で、オレ
フィン系ゴム、ジエン系ゴム、熱可塑性エラストマー、
あるいは熱可塑性樹脂等を適宜混合することもできる。
【0025】前述のごとくして得られたゴム栓組成物
は、真空プレスによる加硫成形によりゴム栓に成形さ
れ、これを前記ポリオレフィン系樹脂を主成分とする支
持体に組付けて栓体を完成する。
【0026】両者の組付け方法としては、図1に示すご
とく予め射出成形により成形された支持体2に、真空プ
レスにより加硫成形されたゴム栓3を嵌合する方法、あ
るいは図2に示すごとく、加硫成形されたゴム栓3を金
型内にセットし、支持体2を射出成形する方法、あるい
は逆に別途成形された支持体2を金型内にセットし、し
かる後にゴム栓をインサート成形する方法等がある。
【0027】さらには図3に示すごとく別途射出成形し
た第1支持体4に、予め加硫成形したゴム栓3を嵌合し
たものを金型内にセットし、第1支持体4とは別体の第
2支持体5をインサート成形する方法、各々別個に成形
したゴム栓3、第1支持体4および第2支持体5を組付
け、熱融着により一体化する方法等が採用できる。
【0028】ゴム栓、あるいは第2支持体をインサート
成形によって製造する場合、金型内にセットされたゴム
栓、あるいは第1支持体に溶融状態で支持体のプラスチ
ック材料、あるいはゴム栓組成物が金型キャビティ内に
射出充填されるため、他方の支持体のポリオレフィン樹
脂あるいはゴム栓体との接着性が良好となり、隙間のな
い十分密着一体化した栓体が得られる。
【0029】また、たとえば図3のように第2支持体5
を使用する場合、第2支持体5が溶融状態下において第
1支持体4と一体化されるため、その接着性も良好であ
る。図1においてゴム栓3と支持体2の嵌合による組付
けでは、栓体を瓶やソフトバット等に融着するときの熱
により、両者の良好な接着性が確保される。
【0030】
【実施例】1.ゴム栓の製造 実施例および比較例に用いたゴム栓組成物の基本配合と
して表1に示す仕様の配合を用いた。ゴム成分としては
イソプレン系ゴム(IR系)とブタジエン系ゴム(BR
系)の2種類を用い、これにブロック共重合体エラスト
マーとして、次の2種類を使用した。
【0031】(A) スチレン−エチレン−プロピレン
−スチレンブロック共重合体(SEPS構造) スチレン含量:20重量% 商品名:セプトン2005((株)クラレ) (B) スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロ
ック共重合体(SEBS構造) スチレン含量:13重量% 商品名:クレイトンG1657(シェルジャパン
(株)) これらのブロック共重合体エラストマーと前記ゴム成分
の混合物が100重量部になるように混合比を調整し
て、その他の配合剤の配合割合を決定した。表1にXを
表示しているの変量を意味する。
【0032】上記組成物を加圧ニーダで120℃で混練
した。得られた混練物をシート状に予備成形し、ゴム栓
金型にセットした後、真空プレスにてゴム栓状に加硫成
形を行なった。次に得られたゴム栓シートを打ち抜きプ
レスによりゴム栓を作製した。 2.支持体の成形および栓体の製造 実施例および比較例に用いた支持体を表2、表3および
表4に示す配合内容で支持体を成形した。栓体の構造は
図4に示す。すなわちプラスチック支持体7および8
は、ポリオレフィン系樹脂および該樹脂に水素添加スチ
レン−共役ジエンブロック共重合体ブレンド混合物を射
出成形により成形する。
【0033】これらゴム栓とプラスチック支持体を図4
のごとく組合せ、超音波溶着法によって全体を一体化さ
せ栓体を作製した。
【0034】ここで支持体に用いた樹脂およびブロック
共重合体エラストマー材料は次のとおりである。
【0035】 (1)ポリエチレン(PE) :ノバテックHD HJ490(日本ポ リケム(株)) (2)ポリプロピレン(PP) :住友ノープレンW531(住友化学( 株)) (3)ブロック共重合体エラストマー (SEPS構造) :セプトン2043((株)クラレ) (スチレン含量:13重量%) (4)ブロック共重合体エラストマー (SEBS構造) :クレイトンG1657(シェルジャパ ン(株)) 上述の方法で作製された栓体の仕様は次のとおりであ
る。
【0036】 ゴム栓 直径 25mmφ 厚み 5mm 中央径 最大径 5mmφ 最小径 2mmφ 深さ 1mmの円錐形窪み 第1支持体外筒 底部 最大径(L1) 28.2mmφ 最小径(L2) 19mmφ 内筒径 25mmφ 側筒厚み 最大部 1.4mm 最小部 0.7mm 底部厚み 0.8m 円筒高さ(H) 10.8mm 第2支持体内筒 天部最大径(L3) 35mmφ 最小径(L4) 19mmφ 内筒径 25mmφ 側筒厚み 0.7mm 天部厚み 0.8mm 筒高さ 8.3mm 3.栓体の性能評価 上述のごとくして作製された栓体の特性の評価は次の方
法で行なった。
【0037】(1) 密封性 栓体としての密封性(気密性)を評価する。すなわち栓
体を薬液を充填するソフトバックに融着させ、バックに
1500mlの純水を入れた状態で吊り下げ、24時間
経過後のゴム栓表面への液漏れの有無を確認することに
より評価した。
【0038】液漏れのないものを〇とし、液漏れ認めら
れるものを×とした。 (2) 陥没抵抗 実際に使用する際には、ゴム栓部分に注射針を刺す。栓
体の支持体とゴム栓との密着性が不十分であれば注射針
を刺すときの圧力でこれらの間に剥離が生じ、液漏れの
発生の原因となる。
【0039】評価は栓体のゴム栓の中央窪み部位にステ
ンレス棒(先端直径2mm)で押したとき、ゴムがプラ
スチック支持体から陥没するときの最大荷重を測定する
事によって行なった。陥没するときの荷重が、98N以
上を〇とし、98N未満を×とした。
【0040】(3) 再シール性 注射針をゴム栓から抜いたときに液漏れする量を測定す
ることにより評価する。輸液装置における輸液バッグの
中の薬液は複数回分けて使用されることがあり、栓体は
繰返し使用されても液漏れが生じないことが要求され
る。
【0041】密封性評価と同じ状態で輸液セットのプラ
スチック針(IS6AI ニプロ社製)を、試料の入っ
たバイアルに取付けた栓体のゴム栓中央部に挿入する。
1時間放置して針を抜き、その後10分間液漏れ状態を
見た。液漏れのないものを〇、液漏れのあるものを×と
した。
【0042】(4) 針刺し性 針を刺すときの抵抗性を評価した。栓体のゴム栓の中央
窪みの部分に試験針(輸液セット200型プラスチック
針 JMS社製)を刺したときの最大荷重を測定した。
本評価法では9.8N以下を〇とし、9.8Nを超えた
ものを×とした。
【0043】(5) コアリング性 密封性評価と同じ状態で注射針(JMS 18G)でゴ
ム栓を5回垂直に刺す。その後、ソフトバック中の純水
をメンブレンフィルタにて濾過する。フィルタ上の破片
ゴムの存在を調べる。破片ゴムがないか、微細でごくわ
ずかな場合を〇とする。それ以上の存在が認められた場
合×とした。
【0044】(6) 日本薬局方試験 厚生省薬事法に基づき、日本薬局方にて輸液用ゴム栓試
験法である。真空プレスにて成形して得られたゴム栓を
121℃で30分間熱水処理、その後乾燥させた。これ
を用い、日本薬局方第13改正「輸液用ゴム栓試験法」
の溶出物試験に準拠して評価した。適合したものを○と
し、適合しないものを×とした。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】 ゴム成分にブロック共重合体エラストマー(水素添加ス
チレン−共役ジエンブロック共重合体)を配合してなる
ゴム栓からなる栓体の評価を表2の実施例1〜4に示
す。さらに該ブロック共重合体エラストマー(水素添加
スチレン−共役ジエンブロック共重合体)を支持体に配
合した場合およびゴム栓と支持体の双方に配合してなる
栓体の評価を表3の実施例5〜8に例示している。ブロ
ック共重合体エラストマー(水素添加スチレン−共役ジ
エンブロック共重合体)を配合していない例を表4の比
較例1〜3に例示している。表1〜表4からブロック共
重合体エラストマー(水素添加スチレン−共役ジエンブ
ロック共重合体)の配合による効果が明らかである。す
なわち、本発明の栓体は支持体との密着性が良好である
ため、密封性、陥没抵抗等に優れている。
【0049】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0050】
【発明の効果】本発明の栓体はゴム栓の材料の一部およ
び/または支持体の材料の一部に水素添加したスチレン
−共役ジエンブロック共重合体を用いたため、栓体の基
本特性である再シール性、針刺し性等の特性に優れると
ともに、ゴム栓と支持体の接着一体化が改善されその結
果ゴム栓による汚染や高コスト化を回避する製造工程を
実現することができる。さらに、高度なシール性や安全
性も兼ね備えた栓体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 輸液用栓体の一例を示した断面図である。
【図2】 輸液用栓体の一例を示した断面図である。
【図3】 輸液用栓体の一例を示した断面図である。
【図4】 輸液用栓体の一例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 栓体、2 支持体、3,6 ゴム栓、4,7 第1
支持体、5,8 第2支持体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム成分70〜97重量部と水素添加ス
    チレン−共役ジエンブロック共重合体3〜30重量部よ
    りなる組成物を加硫成形したゴム栓をポリオレフィン系
    樹脂の支持体に組合せてなる医療用栓体。
  2. 【請求項2】 ゴム成分を主体とするゴム組成物を加硫
    成形したゴム栓をポリオレフィン系樹脂成分70〜97
    重量部と水素添加スチレン−共役ジエンブロック共重合
    体3〜30重量部の樹脂組成物よりなる支持体を組合せ
    てなる医療用栓体。
  3. 【請求項3】 ゴム成分70〜97重量部と水素添加ス
    チレン−共役ジエンブロック共重合体3〜30重量部よ
    りなる組成物を加硫成形したゴム栓とポリオレフィン系
    樹脂70〜97重量部と水素添加スチレン−共役ジエン
    ブロック共重合体3〜30重量部よりなる樹脂の支持体
    とを組合せてなる医療用栓体。
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