JP2001224644A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP2001224644A
JP2001224644A JP2000038690A JP2000038690A JP2001224644A JP 2001224644 A JP2001224644 A JP 2001224644A JP 2000038690 A JP2000038690 A JP 2000038690A JP 2000038690 A JP2000038690 A JP 2000038690A JP 2001224644 A JP2001224644 A JP 2001224644A
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massage
patient
beating
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tapping
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JP2000038690A
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English (en)
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Kazuya Nakagawa
和也 中川
Masaaki Kawasuji
正明 川筋
Koji Iwasaki
功治 岩崎
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Nidec Shibaura Corp
Original Assignee
Nidec Shibaura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージ効果を向上させる。 【解決手段】 マッサージ機1は、被療者に叩き動作を
行うための一対の叩き用施療子10a、10bの上方に
被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子11
a、11bを設け、前記一対の叩き用施療子10a、1
0bの下方に被療者の背中を受ける背受け部材210を
設けた駆動機構5を、椅子の背もたれ部に沿って上下方
向に移動可能に配設し、前記叩き用施療子の停止時に
は、該叩き用施療子を揉み用施療子より被療者に対して
後方側に移動させるようにし、前記叩き用施療子を被療
者に対して往復移動させると共に、該叩き用施療子が被
療者から離反する終端位置に到達して以降は、該叩き用
施療子を被療者に対して弾発的に衝突させる叩き用動作
変換機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として椅子状の
マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被療者が腰掛けてマッサージ
動作を受ける椅子状のマッサージ機が用いられている。
このようなマッサージ機は、椅子の背もたれ部分にマッ
サージ動作を行う駆動機構が収納され、駆動機構には一
対の施療子が設けられている。マッサージ機は、この施
療子が揉み動作、叩き動作或いはさすり動作などの複数
種類のマッサージ動作を被療者に対して行うように構成
されている。
【0003】また、このような椅子状のマッサージ機
は、前記一対の施療子の相互の幅を調整する幅調整機能
や、一対の施療子の上下方向位置を被療者が望むマッサ
ージ箇所に一致させるために、前記駆動機構をマッサー
ジ機の背もたれ部内部で昇降させる昇降機能、或いはマ
ッサージ機の被療者が座る座面部に対して背もたれ部を
背もたれ部の基端部付近で角変位させるリクライニング
機能などの複数種類の調整機能を備えている。
【0004】図19にこのような従来技術のマッサージ
機の駆動機構の一部の断面図を示し、図20に図19の
側面図を示す。この従来技術では、揉み動作及び叩き動
作を、図に示される一対の施療子105を共通に用いて
行っている。叩き動作は、叩き軸100の偏心回転運動
を、フレキシブルジョイント101を介して揉み軸10
2に回動自在に取付けられたハブ103の揺動運動に変
え、この動きを、アーム104を介して施療子105に
伝えることにより実現させている。
【0005】揉み動作は、叩き軸100を停止させた状
態で、揉み軸102の偏心回転運動をハブ103の揺動
運動に変え、この動きを、アーム104を介して施療子
105に伝えることにより実現させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、上述したように叩き動作が行われるため、図21に
示されるように、例として人体106の肩部107を叩
き動作している施療子105の位置が変更され、人体1
06の背部108に移動すると、施療子105の人体1
06に対する動作は、人体106に対して垂直方向に往
復運動する叩き動作ではなく、人体106に対してほぼ
平行に往復運動する「さすり動作」或いは「ゆさぶり動
作」となってしまい、良好なマッサージ効果が損なわれ
ていた。
【0007】本発明は、上述の技術的課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、マッサージ効果
を増大することができるマッサージ機を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のマッ
サージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き
用施療子の上方に被療者に揉み動作を行うための一対の
揉み用施療子を設け、前記一対の叩き用施療子の下方に
被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、
椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設し
たものである。
【0009】また、本発明に係る第2のマッサージ機
は、上記第1のマッサージ機における揉み用施療子に変
えて背受け部材を設けたものである。すなわち、当該第
2のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一
対の叩き用施療子の上下に被療者の背中を受ける背受け
部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上
下方向に移動可能に配設したものである。
【0010】さらに、本発明に係る第3のマッサージ機
は、上記第1のマッサージ機における背受け部材に変え
て揉み用施療子を設けたものである。すなわち、当該第
3のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一
対の叩き用施療子の上下に被療者に揉み動作を行うため
の一対の揉み用施療子を設けた駆動機構を、椅子の背も
たれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものであ
る。
【0011】上記の第1〜第3のマッサージ機は、叩き
用施療子を単独に設けたので、単独に叩き動作を行う。
また、その上下に設けた揉み用施療子又は背受け部材は
被療者の背中を受け止める。したがって、叩き動作時に
おいては、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背中
を受け止めながら、その間を叩き用施療子により叩き動
作が行われるため、叩き用施療子は被療者の背中から一
旦離反して叩き動作を行うこととなる。また、これによ
り、叩き動作を行う場合に、叩き用施療子の上下の一方
側において揉み用施療子または背受け部材で被療者を支
える場合と比較し、支持箇所が上下複数箇所になる。
【0012】上記第1又は第2のマッサージ機における
背受け部材をローラ状にしてもよい。その場合には、駆
動機構が椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動する
に伴い、前記ローラ状の背受け部がローリング動作を行
う。
【0013】上記第1又は第3のマッサージ機におい
て、叩き用施療子の停止時には、該叩き用施療子を揉み
用施療子より被療者に対して後方側に移動させるように
することができる。このようにすれば、揉み動作時に叩
き用施療子が被療者に対して揉み用施療子とほぼ同一の
位置にある事態を避けることができる。
【0014】以上に述べたマッサージ機において、叩き
用施療子を被療者に対して往復移動させると共に、該叩
き用施療子が被療者から離反する終端位置に到達して以
降は、該叩き用施療子を被療者に対して弾発的に衝突さ
せる叩き用動作変換機構を備えることができる。このよ
うにすれば、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背
中を受け止めながら、その間を叩き用施療子により弾発
的な衝突による叩き動作が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例を、図1〜
図8を参照して以下に説明する。図1は本発明の一例の
マッサージ機1に用いられる駆動機構5の内部機構を示
す側面図であり、図2はマッサージ機1の概略断面図で
あり、図3は駆動機構5の内部機構を示す平面図であ
り、図4は駆動機構5の内部機構を示す正面図であり、
図5は揉み用施療子11a、11bの動作状態を示す正
面図であり、図6は駆動機構5と被療者との接触関係を
示す概略図であり、図7の(a)は駆動機構5の概略側
面図であり、図7の(b)は駆動機構5の概略正面図で
あり、図8はマッサージ機1の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【0016】以下、図2を参照して、本実施例のマッサ
ージ機1の機構的構成について説明する。図2に示され
るように、マッサージ機1は椅子状をなしており、マッ
サージ機1の被療者が座る背もたれ部3の内部にラック
4が固定されており、マッサージ動作を行う後述する構
成を有する駆動機構5に備えられている一対のピニオン
6a、6b(総称する場合、符号6で示す)がラック4
に噛み合わされている。
【0017】駆動機構5に備えられている駆動機構5の
昇降駆動用の例としてDCブラシレスモータやDCブラ
シ付きモータとして構成されるモータ7の回転は、例と
してハス歯歯車やウォーム歯車等を用いる動作変換機構
8を介して回転軸方向が図2の左右方向から同図の紙面
に垂直な方向に変換され、回転軸9に伝達される。モー
タ7によって回転軸9を双方向のいずれか一方向に回転
する事によりピニオン6a、6bが回転し、ピニオン6
a、6bとラック4との噛み合いにより、駆動機構5が
背もたれ部3で昇降駆動される。
【0018】駆動機構5は、背もたれ部3に取り付けら
れた状態で、背もたれ部3にもたれた被療者の背部に駆
動機構5に備えられる一対の叩き用の施療子10a、1
0b及び一対の揉み用施療子11a、11bが臨むよう
に構成されている。本実施例においては、後述するよう
に、叩き用の施療子10a、10bと揉み用の施療子1
1a、11bとが相互に関連する構成を採用している。
施療子10a、10b;11a、11bは、駆動機構5
に備えられるパルスジェネレータを装備するDCブラシ
レスモータあるいはDCブラシ付きモータなどで構成さ
れる叩き用のモータ12及び揉み用のモータ13に、叩
き用の動作変換機構14及び揉み用の動作変換機構15
を介して連結され、モータ12、13の回転動作が動作
変換機構14、15によって叩き用施療子10a、10
b及び揉み用施療子11a、11bの被療者に対する後
述するような叩き動作及び揉み動作に変換される。
【0019】また、前記背もたれ部3は、座面部2に対
して角変位自在に構成されている。すなわち、前記ラッ
ク4を含む背もたれ部3の支持フレーム85は、座面部
2の支持フレーム86に支持部87で角変位自在に枢支
され、支持フレーム85の下端部付近は、駆動機構88
に設けられているネジ軸89に支持部90で角変位自在
に連結されている。駆動機構88は、例として直流ブラ
シレスモータやブラシ付きモータから構成されるリクラ
イニング用のモータ91の回転を、ネジ軸89の図2の
略左右方向に延びる回転軸の周りに回転させる。支持フ
レーム85の前記下端部付近には前記ネジ軸89が挿通
し、ネジ軸89の外ネジに噛み合う内ネジが刻設されて
いる。
【0020】従って、ネジ軸89を双方向に回転させる
ことにより、支持フレーム85が支持部87の周りに双
方向に角変位する。これにより、背もたれ部3の座面部
2に対するリクライニング動作が可能になる。
【0021】以下、図1〜図4を参照して、本実施例の
マッサージ機1の駆動機構5の構成について詳細に説明
する。叩き用のモータ12は叩き動作の駆動源であり、
モータ12の回転軸には歯付ベルト用のモータプーリ1
6が固定され、モータ12の回転はモータプーリ16に
巻き掛けられた歯付きベルト17を介して、中継プーリ
18に伝達される。中継プーリ18は、ウォーム19に
同軸に一体に連結されており、ウォーム19の回転は、
ウォーム19と噛み合ったウォームホイール20a、2
0bに伝達される。ウォームホイール20a、20bに
は、回転軸21a、21bがそれぞれ同軸に固定されて
いる。
【0022】回転軸21a、21bは、それぞれ軸受2
2、23を介して、前記ウォーム19及びウォームホイ
ール20a、20bが収納されたギアケース24に回転
自在に保持されている。回転軸21aの一方端には、係
止ピン25が回転軸21aから半径方向一方側に突出し
て固定されている。回転軸21bにはプーリ120が同
軸に固定され、プーリ120に巻きかけられたベルト1
21は、回転軸21bと平行な軸線を有する回転軸12
2に同軸に固定されたプーリ123に巻きかけられる。
回転軸122の一方端には係止ピン26a、26b(総
称する場合は符号26で示す)が回転軸122から半径
方向両側に突出して固定されている。前記係止ピン25
は、係止ピン26a、26bのいずれか一方側と周方向
の位置が同位置となるように配置されている。
【0023】前記回転軸21a、122の各係止ピン2
5、26よりも軸方向の外側には、それぞれ軸受29、
30が設けられ、軸受29、30を介して偏心カラー3
1、32がそれぞれ回転自在に連結されている。各偏心
カラー31、32は、図3に示されるように、図心が前
記回転軸21a、122の軸線とそれぞれずれた位置に
配置されており、その一端部に前記係止ピン25、26
に係合可能な位置に延びる突起33、34がそれぞれ配
置されている。
【0024】各偏心カラー31、32の前記突起33、
34とそれぞれ反対側には、カラー35、36が支持軸
37、38と軸受39、40とを介して回転自在に連結
される。カラー35、36の一端部には、カラー35、
36と一体に連結部材41、42がそれぞれ設けられて
いる。各連結部材41、42のカラー35、36と反対
側の内部には、例として円筒形状の摺動孔124、12
5が形成され、摺動孔124、125にはカラー35、
36と反対側から、前記摺動孔124、125よりも小
径の挿通孔45、46を介してロッド51、52の一端
部が揺動自在にそれぞれ挿通される。ロッド51、52
の前記一端部には、例として摺動孔124、125の内
径程度で、前記挿通孔45、46よりも大径の球形をな
す係止部材47、48が一体に設けられている。
【0025】また、前記連結部材41、42に関して、
摺動孔124、125のカラー35、36側の端部に、
例として発泡ウレタンなどの弾性を有する材料からなる
緩衝材126、127が設けられる。また、前記挿通孔
45、46に緩衝材128、129が嵌合される。緩衝
材128、129は、摺動孔124、125のカラー3
5、36と反対側の面に対する前記係止部材47、48
の衝突を緩衝する。
【0026】前記ロッド51、52の各他端部は、叩き
動作用のレバー53、54の一端部にそれぞれ揺動自在
に連結される。これらのレバー53、54は、前記揉み
用の施療子11a、11bが他端部に連結されている連
結板49、50の前後方向の中間付近の部位に、支持軸
130、131を介して回動自在に連結される。支持軸
130、131に関連して、連結板49、50に止めピ
ン132、133が設けられ、レバー53、54に止め
ピン134、135が設けられる。これらの止めピン1
32、134と止めピン133、135との間に捩りバ
ネ136、137がそれぞれ設けられ、前記レバー5
3、54を図1の矢符A1方向に弾発的に付勢する。レ
バー53、54の他端部には、アーム76、77を介し
て叩き用の施療子10a、10bが連結されている。こ
の施療子10a、10bは、図1及び図4に示すよう
に、例として半円板状で被療者側に隆起した形状をな
し、その隆起面には、弾性を有する材料からなる複数の
突起89が形成されている。
【0027】以下、本実施例のマッサージ機1の揉み動
作に関連する機構について説明し、その後に、これら揉
み動作関連機構と上記叩き用機構との機構的関連につい
て説明する。
【0028】本実施例のマッサージ機1の駆動機構5に
は、図1及び図4に示されるように、前記昇降動作用の
回転軸9と平行に、被療者に対するマッサージ位置の幅
調整用のネジ軸55と後述する揉み動作用の回転軸56
とが配置されている。回転軸56は、前記揉み用モータ
13の回転が前記動作変換機構15の一部であるギアユ
ニット57を介して伝達されて回転駆動される。
【0029】回転軸56の長手方向中間部分にそれぞれ
円筒状の一対のカム部材58,59が相互に間隔を隔て
て回転軸56に対して偏心して、周方向に固定され、か
つ回転軸56の軸線方向に変位可能に取り付けられてい
る。カム部材58、59を外囲してカム部材58、59
に回転自在にベアリングバンド64、65がそれぞれカ
ム部材58、59に設けられ、ベアリングバンド64、
65には、プレート状の連結板49、50が固定され、
連結板49、50の前面側には前記揉み用の揉子11
a,11bがそれぞれ取り付けられている。連結板4
9、50の揉子11a,11bと反対側になる背後側の
端部には、ロッド62、63の一端がそれぞれ揺動自在
に連結され、各ロッド62、63の各他端は、駆動機構
5のハウジング66に揺動自在に連結されている。
【0030】従って、回転軸56が回転するとカム部材
58、59が回転し、これによりベアリングバンド6
4、65は、回転軸56の周りに公転運動を行う。これ
により、ハウジング66に揺動自在に固定されたロッド
62、63がベアリングバンド64、65の連結部を周
期的に引っ張る。揉子11a、11bは、図5に示され
るように、ベアリングバンド64、65のロッド62、
63への取付位置と回転軸56の軸線との距離と、ベア
リングバンド64、65のロッド62、63への取付位
置と揉子11a,11bと距離との比に比例した移動量
の円周状の運動を行う。これにより、被療者に対する揉
み動作が行われる。
【0031】一方、前記カム部材58、59には、ネジ
軸55側に延びる連結部67、68が一体的に設けられ
ており、連結部67、68の先端は、相互に逆向きであ
るように内周面にネジが刻設された筒状の保持部69、
70として構成され、前記ネジ軸55のネジ部71、7
2と噛み合わされている。前記ネジ部71、72は、保
持部69、70に相当する位置であって、後述するよう
にカム部材58、59の相互の間隔を調整して、被療者
に対するマッサージ位置の相互の距離であるマッサージ
幅を調節する際の各カム部材58、59の移動幅を含む
長さに設けられている。このネジ軸56には、幅調整用
のギアユニットを含む動作変換機構73を介して、例と
してDCブラシレスモータやDCブラシ付きモータから
構成される幅調整用のモータ74の双方向の回転が伝達
される。
【0032】これにより、モータ74が双方向に回転す
ると、前記保持部69、70の内部のネジが相互に逆方
向に刻設されていることにより、保持部69、70は相
互に逆方向に、即ち、相互に近接する方向或いは相互に
離反する方向に移動し、連結板49、50に取り付けら
れている前記施療子10a、10b;11a、11bに
よるマッサージ位置の横方向の幅を調整することができ
る。
【0033】前述した叩き用の駆動系において、レバー
53、54のロッド51、52と反対側は、前記連結板
49、50に前記回転軸9、55、56と平行に固定さ
れた支持軸130、131に回転自在に連結される。ま
た、レバー53、54の支持軸130、131との連結
位置付近には、例として鉄板などの比較的剛性を有する
材料からなるアーム76、77を介して前記叩き用の施
療子10a、10bが固定されている。
【0034】本実施例では、後述されるように、前記捩
りバネ136、137を用いて、叩き用施療子10a、
10bで弾発的に被療者の被療部位を叩くマッサージ動
作を行うようにしている。また、このような弾発的な叩
き動作により有効なマッサージ効果を実現するために、
叩き用の施療子10a、10bは、前記アーム76、7
7が例として鉄板などの比較的剛性な材料から形成され
ているのに加え、例として鉄球などの比較的剛性の材料
から中心体を形成し、この中心体の周囲を比較的弾性を
有する材料で被覆した構成とされる。これにより、アー
ム76、77及び施療子10a、10bからなる系の質
量が大きくなり、叩き動作によるマッサージ効果を向上
することができる。また、前記捩りバネ136、137
による叩き動作のためのエネルギーが前記系で吸収され
ず、有効なエネルギー利用を図ることができる。
【0035】また、このような構成を採用したことによ
り、叩き動作時の各部の衝突音の発生を防止するため
に、前記緩衝材126、127、128、129に加
え、図1に示すような緩衝材78、79を設けるように
している。緩衝材78、79は、前記連結板49、50
上であって、前記叩き用のレバー53、54が前記捩り
バネ136、137の作用で、前記支持軸130、13
1の周りに、図1に示す矢符A2方向に急速に角変位す
るとき、その角変位の終端位置でレバー53、54を緩
衝して緩やかに停止させる位置に配置される。
【0036】本実施例のマッサージ機1には、上記ハウ
ジング66の被療者に臨む側の下方側に、図1、図6及
び図7に示すような背受け部材210が設けられてい
る。背受け部材210は、例としてゴムなどの比較的柔
軟な材料からなる背受け突起211が支持部材212を
介してハウジング66に取り付けられて構成される。
【0037】以下、図8を参照して、本実施例のマッサ
ージ機1の電気的構成について説明する。マッサージ機
1は、例としてCPU(演算処理ユニット)を含む制御
装置92を備えており、制御装置92には前記各モータ
7、12、13、74、91が個別に接続されている。
また、制御装置92にはリモートコントロール装置(以
下、リモコン)93が接続されている。リモコン93に
は、電源スイッチ94、同時叩き動作スイッチ95a、
交互叩き動作スイッチ95b、揉み動作スイッチ96、
施療子10a、10b、11a、11bの相互の幅を調
整するための幅調整スイッチ97、駆動機構5を背もた
れ部3内で昇降移動させるための昇降スイッチ98及び
背もたれ部3をリクライニング動作させるためのリクラ
イニングスイッチ99を含むスイッチ類が設けられてい
る。
【0038】これらの電源スイッチ94、叩き動作スイ
ッチ95、揉み動作スイッチ96はオン/オフスイッチ
として構成され、幅調整スイッチ97、昇降スイッチ9
8及びリクライニングスイッチ99は、例としてニュー
トラル位置を含む3安定位置を有する切換スイッチなど
として構成され、ニュートラル位置以外の安定位置にな
るように操作することにより、幅調整、昇降動作及びリ
クライニング動作を所望の程度行うことができる。
【0039】以下、本実施例のマッサージ機1の動作に
ついて説明する。
【0040】交互叩き動作 叩き用の施療子10a、10bで被療者に交互に叩き動
作を行う場合、叩き用モータ12を所定方向へ回転させ
る。このときの回転方向は、前記係止ピン25、26と
偏心カラー31、32の突起33、34との位置関係で
適宜設定される。モータ12を前記所定方向に回転させ
ると、その回転はモータプーリ16、歯付きベルト1
7、中継プーリ18及びウォーム19を介して回転軸2
1aを所定方向に回転させる。これにより、例として、
係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸2
1aの周りに回転開始させる。これにより、偏心カラー
31は、捩りバネ136のばね力に抗して捩りバネ13
6を巻き縮めつつ、図1の上方に押し上げられ始める。
【0041】この変位により、連結部材41が図1の上
方に変位して、上方への変位位置に到達する。この動作
により、前記ロッド51が図1の上方に変位し、図1に
示すレバー53が支持軸130の周りに矢符C1方向に
角変位して、叩き用の施療子10aを被療者から離反さ
せる。
【0042】係止ピン26aは、係止ピン25と周方向
に180度ずれた位相の位置に設けられているので、前
記係止ピン25の動作よりも回転方向に関して180度
ずれた位相のタイミングで、偏心カラー32の突起34
を、回転軸122の周りに所定方向に回転させる。
【0043】回転軸21aの回転が更に進むと、係止ピ
ン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21aの
周りに更に回転させ、図1の下方に更に押し上げる。係
止ピン25が突起33を押圧しているタイミングのと
き、係止ピン26aと突起34との係合状態が解除され
ることになる。これにより、係止ピン26aとの係合状
態が解除された偏心カラー32は、捩りバネ137のば
ね力により、急速に図1の下方に向けて変位する。
【0044】この変位により、連結部材42が下方に急
速に変位し、レバー54が前記支持軸131の周りに角
変位する。この動作により、叩き用の施療子10bで被
療者を叩く動作が行われる。ここで、連結部材42の係
止部材48が、連結部材42の摺動孔125においてカ
ラー36と反対側の面に衝突するとき、前記緩衝部材1
29による緩衝作用で、過大な衝突音が発生する事態が
防止される。
【0045】回転軸21aの回転が更に進むと、係止ピ
ン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21の周
りに更に回転させ、偏心カラー31は下方側への終端位
置に到達する。このとき、係止ピン25と突起33との
係合状態が解除されることになる。これにより、偏心カ
ラー31は、捩りバネ136のばね力により、急速に図
1の下方に向けて変位する。
【0046】この変位により、カラー35および連結部
材41が図1の下方に変位し、レバー53が前記支持軸
130の周りに角変位して、図1に示す下方への変位位
置に到達する。この動作により、叩き用の施療子10a
で被療者を叩く動作が行われる。
【0047】また、このタイミングにおいて、係止ピン
26aが偏心カラー32の前記突起34に再度係合す
る。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10a、
10bによる交互叩き動作が行われる。
【0048】同時叩き動作 叩き用の施療子10a、10bで被療者に同時に叩き動
作を行う場合、叩き用モータ12を前記所定方向と逆方
向へ回転させる。モータ12を前記逆方向に回転させる
と、回転軸21aは前記回転方向と逆方向に回転する。
これにより、例として、係止ピン25及び係止ピン26
bが偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸
21a、21bの周りに回転開始させる。これにより、
偏心カラー31、32は、捩りバネ136、137のば
ね力に抗して捩りバネ136、137を巻き縮めつつ、
図1の上方に押し上げられ始める。
【0049】回転軸21a、21bの回転が更に進む
と、係止ピン25、26bは偏心カラー31、32の突
起33、34を、回転軸21a、21bの周りに同方向
に回転させ、偏心カラー31、32は図1の上方に更に
押し上げられる。この変位により、連結部材41、42
が図1の上方に変位し、レバー53、54が前記支持軸
130、131の周りに同方向に角変位して、叩き用の
施療子10a、10bを被療者から離反させる。
【0050】回転軸21a、21bの回転が更に進む
と、係止ピン25、26bが偏心カラー31、32の突
起33、34を、回転軸21a、21bの周りに更に回
転させ、偏心カラー31、32は、図1の上方側への終
端位置に到達する。このとき、係止ピン25及び係止ピ
ン26bと突起33、34との係合状態が共に解除され
ることになる。これにより、偏心カラー31、32は、
捩りバネ136、137のばね力により、急速に図1の
下方に向けて変位する。
【0051】この変位により、レバー53、54が前記
支持軸130、131の周りに急速に角変位して、叩き
用の施療子10a、10bで同時に被療者を叩く動作が
行われる。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子1
0a、10bによる同時叩き動作が行われる。
【0052】揉み動作 本実施例のマッサージ機1で揉み動作を行う場合、叩き
用のモータ12を停止させて揉み用のモータ13を回転
させる。モータ13の回転は、ギアユニット57を介し
て回転軸56を回転させる。回転軸56の回転により前
記ベアリングバンド64、65が回転軸56の周りに偏
心した公転運動を行い、ロッド62、63を介してハウ
ジング66に揺動自在に固定されている揉み用の施療子
11a、11bが前述した円周状の運動を行う。これに
より、被療者に対する揉み動作によるマッサージ動作が
行われる。
【0053】本実施例では、叩きマッサージ動作を行う
場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の揉み用施
療子11a、11bと下方の背受け突起211及び支持
部材212からなる背受け部材210とで被療者を支え
て叩き動作を行うことができる。これにより、叩き動作
を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの一方側の
みの揉み用施療子11a、11bで被療者を支える場合
と比較し、支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛
みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ
効果を増大することができる。
【0054】また、叩き用の施療子10a、10bは、
常に被療者に近接/離反する前後方向に往復運動するの
で、被療者に対して垂直方向に往復運動する叩き動作で
あって、実際に手などで叩く動作に近い弾発的な動作と
することができ、良好なマッサージ効果を実現すること
ができる。
【0055】また、マッサージ機1において、本実施例
では、叩き動作を行う際に、前記叩き用のレバー53、
54が捩りバネ136、137のばね力によって急速な
動作を行うが、この急速な動作は、前記軸受39、40
によって円滑に許容される。これにより、円滑な叩き動
作が実現され被療者に違和感を与える事態が防止され、
マッサージ効果を向上することができる。
【0056】また、本実施例のマッサージ機1におい
て、前述したように、緩衝材126、127、128、
129、78、79を設けたので、叩き動作に際して
は、緩衝材128、129、78、79が緩衝作用を実
現し、叩き用施療子10a、10bが被療者から離間す
る際には、緩衝材126、127が緩衝作用を実現す
る。これにより、叩き動作において過大な衝突音が発生
する事態が防止され、被療者の違和感を除去してマッサ
ージ効果を増大することができる。
【0057】次に本発明の第2の実施例を図9に基づい
て説明する。図9の(a)は駆動機構5aの概略側面図
であり、図9の(b)は駆動機構5aの概略正側面図で
ある。
【0058】本実施例は、前記第1の実施例における駆
動機構5の一部を変更したものであって、第2の実施例
における駆動機構5aは、第1の実施例における駆動機
構5において、揉み用施療子及びその動作のみに関連す
る機構を取り除き、揉み用施療子の箇所に背受け部材2
20を配したものである。
【0059】なお、以下に述べる第2〜第6の各実施例
は第1の実施例と類似するので、相違する箇所について
のみ説明する。
【0060】すなわち、本実施例における駆動機構5a
は、そのハウジング66の被療者に臨む側の叩き用施療
子10a,10bの上方側に、図9に示すような背受け
部材220が設けられている。背受け部材220は、例
としてゴムなどの比較的柔軟な材料からなる背受け突起
221が支持部材222を介してハウジング66に取り
付けられて構成される。
【0061】本実施例では、叩きマッサージ動作を行う
場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の背受け突
起221及び支持部材222からなる背受け部材220
と下方の背受け突起211及び支持部材212からなる
背受け部材210とで被療者を支えて叩き動作を行うこ
とができる。これにより、叩き動作を行う場合に、被療
者を支える支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛
みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ
効果を増大することができる。
【0062】次に本発明の第3の実施例を図10に基づ
いて説明する。図10の(a)は駆動機構5bの概略側
面図であり、図10の(b)は駆動機構5bの概略正側
面図である。
【0063】本実施例は、前記第1の実施例における駆
動機構5の一部を変更したものであって、第3の実施例
における駆動機構5bは、第1の実施例における駆動機
構5において、下方の背受け突起211及び支持部材2
12からなる背受け部材210を取り除き、揉み用施療
子11a、11bと同一の動作を行う揉み用施療子23
0a、230bを配したものである。
【0064】すなわち、本実施例における駆動機構5b
は、図10に示すように、揉み用施療子11a、11b
の連結板49,50の下方に支持アーム231a、23
1bが連設され、該支持アーム231a、231bの端
部には揉み用施療子230a、230bが被療者側に臨
むように配設されている。これにより、上方の揉み用施
療子11a、11bが揉み動作を行えば、同時に下方の
揉み用施療子230a、230bも揉み動作を行う。ま
た、図に示すように、2対の揉み用施療子11a、11
b、230a、230bは相互に間隔をあけて取付けら
れ、更に、施療子10a、10bと施療子230a、2
30bとの間に叩き用の施療子11a、11bか配置さ
れている。
【0065】したがって、本実施例では、叩きマッサー
ジ動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上
方の揉み用施療子11a、11bと下方の施療子230
a、230bとで被療者を支えて叩き動作を行うことが
できる。これにより、叩き動作を行う場合に、叩き用施
療子10a、10bの一方側のみの揉み用施療子11
a、11bで被療者を支える場合と比較し、支持箇所が
複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止
される。これにより、マッサージ効果を増大することが
できる。
【0066】次に本発明の第4の実施例を図11に基づ
いて説明する。図11の(a)は駆動機構5cの概略側
面図であり、図11の(b)は駆動機構5cの概略正側
面図である。
【0067】本実施例は、前記第1の実施例における駆
動機構5の一部を変更したものであって、第4の実施例
における駆動機構5cは、第1の実施例における駆動機
構5において、背受け部材210及びその関連部材を取
り除き、背受け部材210の箇所に別構成の一対の背受
け部材240a,240bを設けたものである。当該背
受け部材240a,240bは、少なくとも表面が例と
してゴムなどの柔軟な材料からなるローラ241a,2
41bがそれぞれブラケット242a,242bで回転
自在にハウジング66に取り付けられて構成される。
【0068】このように本実施例では、駆動機構5cの
ハウジング66の被療者に臨む側の下方側に、ローラ2
41a,241bを有する背受け部材240a,240
bが設けられているので、被療者がマッサージ機1に腰
掛けてマッサージ動作を受ける際に、被療者の背部下方
側を背受け部材240a,240bのローラ241a,
241bが回転しつつ受けるので、身体各部にマッサー
ジ機1から受けているマッサージ動作と平行して、被療
者の自重により、背部下方側に対する背受け部材240
a,240bからのローリング効果のあるマッサージ動
作を受ける。これにより、被療者に対するマッサージ動
作に関して、マッサージ効果が向上される。
【0069】また、本実施例では、叩きマッサージ動作
を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の揉
み用施療子11a、11bと下方の背受け部材240
a,240bとで被療者を支えて叩き動作を行うことが
できる。これにより、叩き動作を行う場合に、被療者を
支える支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを
与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果
を増大することができる。
【0070】次に本発明の第5の実施例を図12に基づ
いて説明する。図12の(a)は駆動機構5dの概略側
面図であり、図12の(b)は駆動機構5dの概略正側
面図である。
【0071】本実施例は、前記第4の実施例における駆
動機構5cの一部を変更したものであって、第2の実施
例における駆動機構5dは、第4の実施例における駆動
機構5cにおいて、揉み用施療子及びその動作のみに関
連する機構を取り除き、揉み用施療子の箇所に、下方に
設けた背受け部材240a,240bと同一構成の一対
の背受け部材250a,250bを設けたものである。
当該背受け部材250a,250bは、背受け部材24
0a,240bと同様に、少なくとも表面が例としてゴ
ムなどの柔軟な材料からなるローラ251a,251b
がそれぞれブラケット252a,252bで回転自在に
ハウジング66に取り付けられて構成される。
【0072】このように本実施例では、駆動機構5dの
ハウジング66の被療者に臨む側の下方側にローラ24
1a,241bを有する背受け部材240a,240b
が設けられ、上方側にもローラ251a,251bを有
する背受け部材250a,250bが設けられているの
で、被療者がマッサージ機1に腰掛けてマッサージ動作
を受ける際に、被療者の背部上下を背受け部材240
a,240bのローラ241a,241b及び背受け部
材250a,250bのローラ251a,251bが回
転しつつ受けるので、身体各部にマッサージ機1から受
けているマッサージ動作と平行して、被療者の自重によ
り、背部の上下に背受け部材240a,240b及び背
受け部材250a,250bからのローリング効果のあ
るマッサージ動作を受ける。これにより、被療者に対す
るマッサージ動作に関して、マッサージ効果が向上され
る。
【0073】また、本実施例では、叩きマッサージ動作
を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の背
受け部材250a,250bと下方の背受け部材240
a,240bとで被療者を支えて叩き動作を行うことが
できる。これにより、叩き動作を行う場合に、被療者を
支える支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを
与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果
を増大することができる。
【0074】次に本発明の第6の実施例を図13〜図1
8に基づいて説明する。図13は施療子10a,10b
付近に配される位置検出装置の構成を示す模式図であ
り、図14は位置検出板110の側面図であり、図15
は電気的構成を示すブロック図であり、図16は本実施
例の動作を説明するフローチャートであり、図17の
(1)は交互叩き動作を説明する図であり、図17の
(2)は同時叩き動作を説明する図であり、図18は本
実施例の動作を説明する図である。
【0075】本実施例においては、回転軸21には、図
13及び図14に示されるような位置検出板110が同
軸に固定されている。位置検出板110には、例として
周方向の一個所にスリット111が形成されている。位
置検出板110の近傍に、前記スリット111を挟む配
置に設けられる発光素子112及び受光素子113を含
む位置検出手段である位置検出素子114が設けられ
る。位置検出素子114はスリット111を検出するた
びに位置信号を出力する。このような位置信号をマイク
ロコンピュータなどを備える制御装置で処理することに
より、回転軸21の回転速度や回転の位相、即ち、叩き
用施療子10a、10bの動作速度や動作上の位置を認
識することができる。
【0076】前記スリット111は、位置検出板110
の周方向に沿う一個所に限定されるものではなく、周方
向に沿う複数箇所或いは、周方向に沿って形成されたス
リットを半径方向に沿う複数段に亘って形成される場合
も本発明に含まれる。このような場合には、前述した叩
き用施療子10a、10bの動作速度や動作上の位置の
認識を更に高精度に実現できる。
【0077】以下、図15を参照して、本実施例のマッ
サージ機1の電気的構成について説明する。マッサージ
機1は、例としてCPU(演算処理ユニット)を含む制
御装置92を備えており、制御装置92には前記各モー
タ7、12、13、74、91が個別に接続されてい
る。また、制御装置92にはリモートコントロール装置
(以下、リモコン)93と前記位置検出素子114とが
接続されている。リモコン93には、電源スイッチ9
4、同時叩き動作スイッチ95a、交互叩き動作スイッ
チ95b、揉み動作スイッチ96、施療子10a、10
b、11a、11bの相互の幅を調整するための幅調整
スイッチ97、駆動機構5を背もたれ部3内で昇降移動
させるための昇降スイッチ98及び背もたれ部3をリク
ライニング動作させるためのリクライニングスイッチ9
9を含むスイッチ類が設けられている。
【0078】これらの電源スイッチ94、叩き動作スイ
ッチ95、揉み動作スイッチ96はオン/オフスイッチ
として構成され、幅調整スイッチ97、昇降スイッチ9
8及びリクライニングスイッチ99は、例としてニュー
トラル位置を含む3安定位置を有する切換スイッチなど
として構成され、ニュートラル位置以外の安定位置にな
るように操作することにより、幅調整、昇降動作及びリ
クライニング動作を所望の程度行うことができる。
【0079】以下、図16を参照して、本実施例の動作
について説明する。以下の動作は。マッサージ機1の動
作が、交互叩き動作状態から揉み動作状態に切換えられ
る場合について説明されるが、その他、電源投入後やマ
ッサージ動作中断後に揉み動作からマッサージを開始し
ようとする場合などにも容易に実施され得るものであ
る。図8のステップa1では、被療者が前記リモコン9
3などを用いて、現在実行中の交互叩き動作から揉み動
作への変更指示をマッサージ機1に入力する。
【0080】ステップa2では、前述したような交互叩
き動作が行われる。ステップa3では、マッサージ動作
が交互叩き動作から前述したような同時叩き動作に切換
えられる。ステップa4では、マッサージ機1の動作が
同時叩き動作に切り替わった後、前記叩き用モータ12
に装備されているパルスジェネレータ112で叩き用の
施療子10a、10bを、被療者から最も離間した位置
に後退移動させる。次にステップa5では、揉み用の施
療子11a、11bによる前述した揉み動作が行われ
る。
【0081】このようにして、本実施例のマッサージ機
1では、揉み用施療子11a、11bによる揉み動作を
開始する場合には、制御部92の制御によって、叩き用
施療子10a、10bを被療者から離間した位置に移動
させるようにした。
【0082】これにより、これらの叩き用施療子10
a、10bと揉み用施療子11a、11bとが被療者の
同一の被療部位をマッサージするため、相互に近接した
位置に設けられる場合であっても、揉み用施療子11
a、11bで揉み動作が行われるとき、叩き用施療子1
0a、10bが被療者から離間した位置に移動されるた
め、叩き用施療子10a、10bが被療者に接触する事
態が防止され、施療感が格段に向上される。また、本実
施例では、叩き動作と揉み動作とが叩き用施療子10
a、10bと揉み用施療子11a、11bとによって個
別に行われるため。各動作に適合した施療子の動作を実
現することができ、この点でも、施療感を格段に向上す
ることができる。
【0083】以下、図18を併せて参照して、例とし
て、前述した交互叩き動作から揉み動作に変化する際の
マッサージ機1の動作について説明する。例として、前
述したリモコン93の交互叩き動作スイッチ95bを操
作して、図18(1)に示すように施療子10a、10
bによって交互叩き動作が行われている状態から、揉み
動作スイッチ96を操作して揉み動作に移行する場合、
前記制御装置92は、叩き用モータ12のこれまでの回
転を逆転して、回転軸21を図17(1)の矢符B1方
向から、図17(2)矢符D1方向に回転させる。これ
により、図18(2)に示されるような同時叩き動作に
移行する。
【0084】次に、制御装置92は前記位置検出素子1
04からの位置信号に基づいて、回転軸21の回転量を
調整し、叩き用の施療子10a、10bを図18(3)
に示すような最も背後側の位置に移動させる。これによ
り、叩き用の施療子10a、10bは、揉み用の施療子
11a、11bの背後側に位置することになる。この状
態で制御装置92は、叩き用のモータ12の回転を停止
し、揉み動作用のモータ13の回転を開始する。これ以
降、揉み動作が行われる。
【0085】このようにして、揉み動作を行う際に、叩
き用施療子10a、10bが被療者に対して揉み用施療
子11a、11bとほぼ同一の位置にある事態が防止さ
れ、被療者に叩き用施療子10a、10bと揉み用施療
子11a、11bとが同時に当たって施療子の被療者に
対する接触面積が増大し、揉むというマッサージ動作が
有効に被療者に作用しなくなる不具合が防止される。こ
れにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0086】以上のように、本実施例のマッサージ機1
によれば、揉み動作を行う際に、叩き用施療子10a、
10bが被療者に対して揉み用施療子11a、11bよ
りも背後側に位置するようにしたので、被療者に叩き用
施療子10a、10bと揉み用施療子11a、11bと
が同時に当たって施療子の被療者に対する接触面積が増
大し、揉むというマッサージ動作が有効に被療者に作用
しなくなる不具合が防止される。これにより、マッサー
ジ効果を増大することができる。
【0087】本発明は、前記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲の広範な変形
例を含むものである。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る第1のマッサージ機は、被
療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上方
に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を
設け、前記一対の叩き用施療子の下方に被療者の背中を
受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ
部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0089】また、本発明に係る第2のマッサージ機
は、上記第1のマッサージ機における揉み用施療子に変
えて背受け部材を設けたものである。すなわち、当該第
2のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一
対の叩き用施療子の上下に被療者の背中を受ける背受け
部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上
下方向に移動可能に配設したものである。
【0090】さらに、本発明に係る第3のマッサージ機
は、上記第1のマッサージ機における背受け部材に変え
て揉み用施療子を設けたものである。すなわち、当該第
3のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一
対の叩き用施療子の上下に被療者に揉み動作を行うため
の一対の揉み用施療子を設けた駆動機構を、椅子の背も
たれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものであ
る。
【0091】上記の第1〜第3のマッサージ機は、叩き
用施療子を単独に設けたので、単独に叩き動作を行う。
また、その上下に設けた揉み用施療子又は背受け部材は
被療者の背中を受け止める。したがって、叩き動作時に
おいては、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背中
を受け止めながら、その間を叩き用施療子により叩き動
作が行われるため、叩き用施療子は被療者の背中から一
旦離反して叩き動作を行うこととなるので、人の手で叩
くのと同様の打撃感のある叩き動作が実現できる。ま
た、これにより、叩き動作を行う場合に、叩き用施療子
の上下の一方側において揉み用施療子または背受け部材
で被療者を支える場合と比較し、支持箇所が上下複数箇
所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止され、
マッサージ効果を増大することができる。
【0092】上記第1又は第2のマッサージ機における
背受け部材をローラ状にしてもよい。その場合には、駆
動機構が椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動する
に伴い、前記ローラ状の背受け部がローリング動作を行
うこととなるので、マッサージ効果が向上する。
【0093】上記第1又は第3のマッサージ機におい
て、叩き用施療子の停止時には、該叩き用施療子を揉み
用施療子より被療者に対して後方側に移動させるように
することができる。このようにすれば、揉み動作時に叩
き用施療子が被療者に対して揉み用施療子とほぼ同一の
位置にある事態を避けることができるため、被療者に叩
き用施療子と揉み用施療子とが同時に当たって施療子の
被療者に対する接触面積が増大することにより、揉み動
作が有効に被療者に作用しなくなる不具合が防止でき
て、マッサージ効果を増大させる。
【0094】以上に述べたマッサージ機において、叩き
用施療子を被療者に対して往復移動させると共に、該叩
き用施療子が被療者から離反する終端位置に到達して以
降は、該叩き用施療子を被療者に対して弾発的に衝突さ
せる叩き用動作変換機構を備えることができる。このよ
うにすれば、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背
中を受け止めながら、その間を叩き用施療子により弾発
的な衝突による叩き動作が行われるため、さらに打撃感
のある叩き動作が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のマッサージ機1に用い
られる駆動機構5の内部機構を示す側面図である。
【図2】第1の実施例におけるマッサージ機1の概略断
面図である。
【図3】第1の実施例における駆動機構5の内部機構を
示す平面図である。
【図4】第1の実施例における駆動機構5の内部機構を
示す正面図である。
【図5】第1の実施例における揉み用施療子11a、1
1bの動作状態を示す正面図である。
【図6】第1の実施例における駆動機構5と被療者との
接触関係を示す概略図である。
【図7】(a)は第1の実施例における駆動機構5の概
略側面図であり、(b)は第1の実施例における駆動機
構5の概略正面図である。
【図8】マッサージ機1の電気的構成を示すブロック図
である。
【図9】(a)は第2の実施例なおける駆動機構5aの
概略側面図であり、(b)は第2の実施例なおける駆動
機構5aの概略正側面図である。
【図10】(a)は第3の実施例なおける駆動機構5b
の概略側面図であり、(b)は第3の実施例なおける駆
動機構5bの概略正側面図である。
【図11】(a)は第4の実施例なおける駆動機構5c
の概略側面図であり、(b)は第4の実施例なおける駆
動機構5cの概略正側面図である。
【図12】(a)は第5の実施例なおける駆動機構5d
の概略側面図であり、(b)は第5の実施例なおける駆
動機構5dの概略正側面図である。
【図13】第6の実施例における施療子10a,10b
付近に配される位置検出装置の構成を示す模式図であ
る。
【図14】第6の実施例における位置検出板110の側
面図である。
【図15】第6の実施例における電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図16】第6の実施例における動作を説明するフロー
チャートである。
【図17】(1)は第6の実施例における交互叩き動作
を説明する図であり、(2)は第6の実施例における同
時叩き動作を説明する図である。
【図18】第6の実施例における動作を説明する図であ
る。
【図19】従来技術のマッサージ機の駆動機構の一部の
概略図である。
【図20】図19の側面図である。
【図21】従来技術の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 マッサージ機 5 駆動機構 66 ハウジング 10a、10b 叩き用施療子 11a、11b 揉み用施療子 210、220 背受け部材 211、221 背受け突起 212、222 支持部材 49,50 揉み用施療子11a、11bの連結板 230a、230b 揉み用施療子 231a、231b 揉み用施療子230a、230b
の支持アーム 240a,240b 背受け部材 241a,241b ローラ 242a,242b ブラケット 250a,250b 背受け部材 251a,251b ローラ 252a,252b ブラケット 110 位置検出板 111 スリット 112、113 受光素子 114 位置検出素子 7、12、13、74、91 モータ 8、14、15、73 動作変換機構 9、21a、21b、55、56 回転軸 35、36 カラー 41、42 連結部材 53、54 レバー 55 ネジ軸 136、137 捩りバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 功治 福井県小浜市駅前町13番10号 芝浦電産株 式会社内 Fターム(参考) 4C074 AA04 BB05 CC17 DD02 EE03 FF09 GG03 HH02 4C100 AD11 BA06 BB04 BC04 CA06 DA04 DA05 EA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被療者に叩き動作を行うための一対の叩
    き用施療子の上方に被療者に揉み動作を行うための一対
    の揉み用施療子を設け、前記一対の叩き用施療子の下方
    に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構
    を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配
    設したマッサージ機。
  2. 【請求項2】 被療者に叩き動作を行うための一対の叩
    き用施療子の上下に被療者の背中を受ける背受け部材を
    設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向
    に移動可能に配設したマッサージ機。
  3. 【請求項3】 被療者に叩き動作を行うための一対の叩
    き用施療子の上下に被療者に揉み動作を行うための一対
    の揉み用施療子を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部
    に沿って上下方向に移動可能に配設したマッサージ機。
  4. 【請求項4】 前記背受け部材がローラ状である請求項
    1又は2に記載のマッサージ機。
  5. 【請求項5】 前記叩き用施療子の停止時には、該叩き
    用施療子を揉み用施療子より被療者に対して後方側に移
    動させるようにした請求項1又は3に記載のマッサージ
    機。
  6. 【請求項6】 前記叩き用施療子を被療者に対して往復
    移動させると共に、該叩き用施療子が被療者から離反す
    る終端位置に到達して以降は、該叩き用施療子を被療者
    に対して弾発的に衝突させる叩き用動作変換機構を備え
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ機。
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Cited By (2)

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