JP2000316933A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP2000316933A
JP2000316933A JP11131858A JP13185899A JP2000316933A JP 2000316933 A JP2000316933 A JP 2000316933A JP 11131858 A JP11131858 A JP 11131858A JP 13185899 A JP13185899 A JP 13185899A JP 2000316933 A JP2000316933 A JP 2000316933A
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patient
massage
massage machine
seating
seat
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JP11131858A
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English (en)
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Tadashi Kizaki
正 木崎
Toru Tanaka
徹 田中
Koji Iwasaki
功治 岩崎
Masaaki Kawasuji
正明 川筋
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Shibaura Densan KK
Original Assignee
Shibaura Densan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静粛性を向上すると共に、使用性を向上する。 【解決手段】 マッサージ機1は、複数の施療子10
a、10b、11a、11bによる被療者に対する揉み
動作及び叩き動作を含む複数種類のマッサージ動作が可
能な椅子状のマッサージ機であって、施療子10a、1
0b、11a、11bに設けれ、被療者が腰掛ける座面
部2への被療者の着座の有無を検出する着座検出素子9
3と、着座検出素子93からの着座信号が入力され、座
面部2に被療者が着座していないことが検出されると、
施療子10a、10b、11a、11bのマッサージ動
作を低速化或いは停止する制御装置92とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として椅子状の
マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被療者が腰掛けてマッサージ
動作を受ける椅子状のマッサージ機が用いられている。
このようなマッサージ機は、椅子の背もたれ部分にマッ
サージ動作を行う駆動機構が収納され、駆動機構には一
対の施療子が設けられている。マッサージ機は、この施
療子が揉み動作或いは叩き動作などの複数種類のマッサ
ージ動作を被療者に対して行うように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなマッサージ
機において、被療者に対して効果的なマッサージ動作を
行うために、施療子が被療者に対して叩き動作或いは揉
み動作を行う際に、バネ力による弾発的な強い力でマッ
サージ動作を行う必要がある。このようなバネ力による
マッサージ動作が行われる際に、施療子が被療者に対し
て施療しているときには、施療子の運動エネルギは被療
者の身体が吸収するので、マッサージ機の各部の衝突や
摺動による振動も吸収される。一方、例として、マッサ
ージ機を駆動したままで、被療者がマッサージ機から離
れる場合など、施療子が被療者に当接しない状態では、
前記施療子の運動エネルギが被療者によって吸収され
ず、マッサージ機の振動が大きくなり、騒音が増大する
という不具合を生じる。
【0004】本発明は、上述の技術的課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、静粛性を向上す
ることができるマッサージ機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
マッサージ機は、椅子状をなし、複数の施療子による被
療者に対する揉み動作及び叩き動作を含む複数種類のマ
ッサージ動作が可能な椅子状のマッサージ機であって、
被療者が腰掛ける座面部への被療者の着座の有無を検出
する着座検出手段と、着座検出手段からの着座信号が入
力され、座面部に被療者が着座していないことが検出さ
れると、施療子のマッサージ動作を停止せしめる制御手
段とを備えている。
【0006】請求項2に記載の発明のマッサージ機は、
椅子状をなし、複数の施療子による被療者に対する揉み
動作及び叩き動作を含む複数種類のマッサージ動作が可
能な椅子状のマッサージ機であって、施療子近傍に設け
られ、被療者が腰掛ける座面部への被療者の着座の有無
を検出する着座検出手段と、着座検出手段からの着座信
号が入力され、座面部に被療者が着座していないことが
検出されると、施療子のマッサージ動作を低速化する制
御手段とを備えている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明の椅子状のマッサージ機
は、マッサージ機の座面部に被療者が着座していないと
き、着座検出手段が着座が無い状態を検出し、制御手段
が施療子のマッサージ動作を停止せしめる。一方、被療
者がマッサージ機の座面部に着座していると着座検出手
段が着座を検出し、制御手段は施療子に通常の動作速度
のマッサージ動作を行わせる。
【0008】これにより、被療者がマッサージ機に着座
している場合には、施療子の運動エネルギは被療者の身
体が吸収するので、マッサージ機の各部の衝突や摺動に
よる振動は吸収される。一方、被療者がマッサージ機に
着座していない状態では、施療子は停止されるので、全
体としてマッサージ機の振動が抑制され、騒音の発生を
抑制することができる。
【0009】請求項2に記載の発明の椅子状のマッサー
ジ機は、マッサージ機の座面部に被療者が着座していな
いとき、施療子近傍に設けられた着座検出手段が被療者
との衝突による衝撃がないことから被療者の着座が無い
状態を検出し、制御手段が施療子のマッサージ動作を低
速化する。一方、被療者がマッサージ機の座面部に着座
していると、被療者への衝突による衝撃から着座検出手
段が着座を検出し、制御手段は施療子に通常の動作速度
のマッサージ動作を行わせる。
【0010】これにより、施療子が被療者に対して施療
しているときには、施療子の運動エネルギは被療者の身
体が吸収するので、マッサージ機の各部の衝突や摺動に
よる振動は吸収される。一方、施療子が被療者に当接し
ない状態で駆動されている場合は、施療子は低速で運動
しているので、マッサージ機の振動が抑制され、騒音の
発生を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、図
1〜図9を参照して以下に説明する。図1は本発明の一
実施例のマッサージ機1の電気的構成を示すブロック図
であり、図2はマッサージ機1に用いられる駆動機構5
の正面図であり、図3は駆動機構5の側面図であり、図
4はマッサージ機1の断面図であり、図5は駆動機構5
の底面図であり、図6は駆動機構5のフレームを取り付
けた状態の正面図であり、図7は駆動機構5の一部省略
した側面図であり、図8は交互叩き動作を説明する図で
あり、図9は同時叩き動作を説明する図であり、図10
は本実施例の動作を説明するフローチャートである。
【0012】以下、図4を参照して、本実施例のマッサ
ージ機1の機構的構成について説明する。図4に示され
るように、マッサージ機1は椅子状をなしており、マッ
サージ機1の被療者が座る座面部2の背もたれ部3の内
部にラック4が固定されており、マッサージ動作を行う
後述する構成を有する駆動機構5に備えられている一対
のピニオン6a、6b(総称する場合、符号6で示す)
がラック4に噛み合わされている。
【0013】駆動機構5に備えられている駆動機構5の
昇降駆動用の例としてDCブラシレスモータやDCブラ
シ付きモータとして構成されるモータ7の回転は、例と
してハス歯歯車やウォーム歯車等を用いる動作変換機構
8を介して回転軸方向が図4の左右方向から同図の紙面
に垂直な方向に変換され、回転軸9に伝達される。モー
タ7によって回転軸9を双方向のいずれか一方向に回転
する事によりピニオン6a、6bが回転し、ピニオン6
a、6bとラック4との噛み合いにより、駆動機構5が
座面部2の背もたれ部3で昇降駆動される。
【0014】駆動機構5は、座面部2の背もたれ部分3
に取り付けられた状態で、座面部2にもたれた被療者の
背部に駆動機構5に備えられる一対の叩き用の施療子1
0a、10b及び一対の揉み用施療子11a、11bが
臨むように構成されている。本実施例において、後述す
るように、叩き用の施療子10a、10bと揉み用の施
療子10a、10bとが相互に一体に連結された構成を
採用している。施療子10a、10bは、駆動機構5に
備えられるパルスジェネレータを装備するDCブラシレ
スモータ或いはDCブラシ付きモータなどで構成される
叩き用のモータ12及び揉み用のモータ13に、叩き用
の動作変換機構14及び揉み用の動作変換機構15を介
して連結され、モータ12、13の回転動作が動作変換
機構14、15によって叩き用施療子10a、10b及
び揉み用施療子11a、11bの被療者に対する後述す
るような叩き動作及び揉み動作に変換される。
【0015】また、前記背もたれ部3は、座面部2に対
して角変位自在に構成されている。従って、前記ラック
4を含む背もたれ部3の支持フレーム85は、座面部2
の支持フレーム86に支持部87で角変位自在に枢支さ
れ、支持フレーム85の下端部付近は、駆動機構88に
設けられているネジ軸89に支持部90で角変位自在に
連結されている。駆動機構88は、例として直流ブラシ
レスモータやブラシ付きモータから構成されるリクライ
ニング用のモータ91の回転を、ネジ軸89の図4の略
左右方向に延びる回転軸の周りに回転させる。支持フレ
ーム85の前記下端部付近には前記ネジ軸89が挿通
し、ネジ軸89の外ネジに噛み合う内ネジが刻設されて
いる。
【0016】本実施例では、例として、施療子10a、
10b、11a、11bの内部には、被療者がマッサー
ジ機1に着座しているかどうかを検出するための着座検
出素子93が設けられる。即ち、着座検出素子93は、
被療者がマッサージ機1に着座しているかどうかを検出
すればよく、本実施例の変形例として、設置位置を座面
部2とする場合もある。着座検出素子93は、施療子1
0a、10b、11a、11bの被療者への衝突による
衝撃を検出可能な素子ならばその種類を限定するもので
はなく、施療子10a、10b、11a、11bの変位
を検出するリミットスイッチや近接スイッチが用いら
れ、或いは被療者の身体が施療子10a、10b、11
a、11b付近に位置していることを検出する赤外線ス
イッチでもよい。これらリミットスイッチや近接スイッ
チ、赤外線スイッチは、前記座面部2にも設置可能であ
る。
【0017】このような構成により、ネジ軸89を双方
向に回転させることにより、支持フレーム85が支持部
87の周りに双方向に角変位する。これにより、背もた
れ部3の座面部2に対するリクライニング動作が可能に
なる。
【0018】以下、図2〜図9を参照して、本実施例の
マッサージ機1の駆動機構5の詳細な構成について説明
する。叩き用のモータ12は叩き動作の駆動源であり、
モータ12の回転軸には歯付ベルト用のモータプーリ1
6が固定され、モータ12の回転はモータプーリ16に
巻き掛けられた歯付きベルト17を介して、中継プーリ
18に伝達される。中継プーリ18は、ウォーム19に
同軸に一体に連結されており、ウォーム19の回転は、
ウォーム19と噛み合ったウォームホイール20に伝達
される。ウォームホイール20には回転軸21が同軸に
固定されている。
【0019】回転軸21は、軸受22、23を介して、
前記ウォーム19及びウォームホイール20が収納され
たギアケース24に回転自在に保持されている。回転軸
21の一方端には、係止ピン25が回転軸21から半径
方向一方側に突出して固定され、回転軸21の他方端に
は係止ピン26が回転軸21から半径方向の両側に突出
して固定されている。前記係止ピン25は、係止ピン2
6の回転軸21から半径方向両側に突出している一対の
係止部27、28のいずれか一方側の係止部27、28
と周方向の位置が同位置となるように配置されている。
【0020】前記回転軸21の各係止ピン25、26よ
りも軸方向の外側には、それぞれ軸受29、30が設け
られ、軸受29、30を介して偏心カラー31、32が
それぞれ回転自在に連結されている。各偏心カラー3
1、32は、図3及び図5に示されるように、正面視で
の図心が前記回転軸21の軸線とずれた位置に配置され
ており、その一端部に前記係止ピン25、26に係合可
能な位置に延びる突起33、34がそれぞれ配置されて
いる。
【0021】各偏心カラー31、32の前記突起33、
34とそれぞれ反対側には、カラー35、36が支持軸
37、38と軸受39、40とを介して回転自在に連結
される。カラー35、36の一端部には連結板41、4
2がそれぞれ回動自在に連結されている。各連結板4
1、42のカラー35、36と反対側には、支持軸4
5、46が貫通し、支持軸45、46には、スペーサ4
7、48と連結板49、50とがそれぞれ回動自在に装
着される。各支持軸45、46の先端は、ジョイント部
材43、44に固定される。ジョイント部材43、44
には、図2及び図3に示されるロッド51、52の一端
部が揺動自在にそれぞれ連結され、ロッド51、52の
各他端部はレバー53、54の一端にそれぞれ揺動自在
に連結される。
【0022】前記連結板49、50は、正面視が図2に
示されるように、略三角形状であり、その一隅部付近に
前記支持軸45、46が貫通する。他の一隅部付近は、
支持軸78、79で、駆動機構5のハウジング66のボ
ス89、81に角変位自在に連結される。また、連結板
49、50には、コイルスプリング82、83が連結さ
れており、各コイルスプリング82、83は、前記ロッ
ド51、52を図3の上方に弾発的に引っ張る態様に、
即ち、前記連結板49、50を図2の矢符A1、A2に
示される方向へそれぞれ弾発的に角変位させる態様に設
置される。
【0023】以下、本実施例のマッサージ機1の揉み用
の駆動機構とマッサージ位置の幅を調整する幅調整機構
について説明し、その後に、これら揉み用機構及び幅調
整機構と上記叩き用機構との機構的関連について説明す
る。
【0024】本実施例のマッサージ機1の駆動機構5に
は、図2に示されるように、前記昇降動作用の回転軸9
と平行に、被療者に対するマッサージ位置の幅調整用の
ネジ軸55と後述する揉み動作用の回転軸56とが配置
されている。回転軸56は、前記揉み用モータ13の回
転が前記動作変換機構15の一部であるギアユニット5
7を介して伝達されて回転駆動される。
【0025】回転軸56の長手方向中間部分にそれぞれ
円筒状の一対のカム部材58,59が相互に間隔を隔て
て回転軸56に対して偏心して、周方向に固定され、か
つ回転軸56の軸線方向に変位可能に取り付けられてい
る。カム部材58、59を外囲してカム部材58、59
に回転自在にベアリングバンド64、65がそれぞれカ
ム部材58、59に設けられ、ベアリングバンド64、
65には、プレート状の支持アーム60、61が固定さ
れ、支持アーム60、61の前面側には前記揉み用の揉
子11a,11bがそれぞれ取り付けられている。支持
アーム60、61の揉子11a,11bと反対側になる
背後側の端部には、ロッド62、63の一端がそれぞれ
揺動自在に連結され、各ロッド62、63の各他端は、
駆動機構5のハウジング66に揺動自在に連結されてい
る。
【0026】従って、回転軸56が回転するとカム部材
58、59が回転し、これによりベアリングバンド6
4、65は、回転軸56の周りに公転運動を行う。これ
により、前記各他端がハウジング66に揺動自在に固定
されたロッド62、63がベアリングバンド64、65
の連結部を周期的に引っ張る。揉子11a、11bは、
ベアリングバンド64、65のロッド62、63への取
付位置と回転軸56の軸線との距離と、ベアリングバン
ド64、65のロッド62、63への取付位置と揉子1
1a,11bと距離との比に比例した移動量の円周状の
運動を行う。これにより、被療者に対する揉み動作が行
われる。
【0027】一方、前記カム部材58、59には、ネジ
軸56側に延びる連結部67、68が一体的に設けられ
ており、連結部67、68の先端は、相互に逆向きであ
るように内周面にネジが刻設された筒状の保持部69、
70として構成され、前記ネジ軸55のネジ部71、7
2と噛み合わされている。前記ネジ部71、72は、保
持部69、70に相当する位置であって、後述するよう
にカム部材58、59の相互の間隔を調整して、被療者
に対するマッサージ位置の相互の距離であるマッサージ
幅を調節する際の各カム部材58、59の移動幅を含む
長さに設けられている。このネジ軸56には、幅調整用
のギアユニットを含む動作変換機構73を介して、例と
してDCブラシレスモータやDCブラシ付きモータから
構成される幅調整用のモータ74の双方向の回転が伝達
される。
【0028】これにより、モータ74が双方向に回転す
ると、前記連結部67、68の内部のネジが相互に逆方
向に刻設されていることにより、連結部67、68は相
互に逆方向に、即ち、相互に近接する方向或いは相互に
離反する方向に移動し、支持アーム60、61に取り付
けられている前記施療子10a、10b;11a、11
bによるマッサージ位置の横方向の幅を調整することが
できる。
【0029】前述した叩き用の駆動系において、レバー
53、54のロッド51、52と反対側は、前記支持ア
ーム60、61に前記回転軸9、55、56と平行に固
定された支持軸75a、75bに回転自在に連結され
る。また、レバー53、54の支持軸75a、75bと
の連結位置付近には、板バネ76、77を介して前記叩
き用の施療子10a、10bが固定されている。
【0030】以下、図1を参照して、本実施例のマッサ
ージ機1の電気的構成について説明する。マッサージ機
1は、例としてCPU(演算処理ユニット)を含む制御
装置92を備えており、制御装置92には前記各モータ
7、12、13、74、91が個別に接続されている。
また、制御装置92には前記着座検出素子93が接続さ
れている。
【0031】以下、図10を併せて参照して、本実施例
の動作について説明する。マッサージ機1の電源を投入
して、マッサージ動作を開始するに際して、図10のフ
ローチャートに示す処理が開始される。ステップa1で
は、前記着座検出素子93からの着座検出信号に基づい
て、図4に示される座面部2に被療者が着座しているか
どうかを判断する。ステップa1の判断が肯定であれ
ば、処理はステップa2で通常速度のマッサージ動作を
行う。ステップa1の判断が否定であれば、処理はステ
ップa3に移り、低速でのマッサージ動作を行うか、或
いはマッサージ動作を停止させる。ここで、前記通常速
度のマッサージ動作と低速でのマッサージ動作とは、動
作内容は同一の動作であり、その動作速度が異なるのみ
である。本実施例におけるマッサージ動作の内容は、以
下に説明する。
【0032】以下、図8及び図9を併せて参照して、本
実施例のマッサージ機1の動作について説明する。な
お、図8及び図9では、説明の便宜のために各偏心カラ
ー31、32を軸線が相互にずれた態様に表示するが、
本実施例では実際には、前述したように、偏心カラー3
1、32は回転軸21にそれぞれ取り付けられている。
【0033】1交互叩き動作 叩き用の施療子10a、10bで被療者に交互に叩き動
作を行う場合、叩き用モータ12を所定方向へ回転させ
る。このときの回転方向は、前記係止ピン25、26と
偏心カラー31、32の突起33、34との位置関係で
適宜設定される。モータ12を前記所定方向に回転させ
ると、その回転はモータプーリ16、歯付きベルト1
7、中継プーリ18及びウォーム19を介して回転軸2
1を図8(1)の矢符B1方向に回転させる。これによ
り、例として、係止ピン25が偏心カラー31の突起3
3を、回転軸21の周りに矢符B1方向に回転開始させ
る。これにより、偏心カラー31は、コイルスプリング
82のばね力に抗してコイルスプリング82を引き伸ば
しつつ、図2および図3の下方に押し下げられ始める。
【0034】この変位により、カラー35および連結板
41が図2および図3の下方に変位し、連結板49が前
記ボス80の周りに角変位して図2に示す下方への変位
位置に到達する。この動作により、前記ロッド51が図
2および図3の下方に変位し、レバー53が図3の支持
軸75aの周りに矢符C1方向に角変位して、叩き用の
施療子10aを被療者から離反させる。
【0035】このとき、係止ピン26の係止部27は、
係止ピン25と周方向に180度ずれた位相の位置に設
けられているので、前記係止ピン25の動作よりも回転
方向に関して180度ずれた位相のタイミングで、偏心
カラー32の突起34を、回転軸21の周りに矢符B1
方向に回転させる。
【0036】回転軸21の回転が更に進むと、図8
(2)に示されるように、係止ピン25が偏心カラー3
1の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に更
に回転させ、図8(2)の下方に更に押し下げる。係止
ピン25が突起33を押圧しているタイミングのとき、
係止ピン26の係止部27と突起34との係合状態が図
8(2)に示されるように解除されることになる。これ
により、係止ピン26との係合状態が解除された偏心カ
ラー32は、コイルスプリング83のばね力により、急
速に図2、図3および図8(2)の上方に向けて変位す
る。
【0037】この変位により、カラー35および連結板
41が図2および図3の上方に変位し、連結板49が前
記ボス80の周りに角変位して図2に示す上方への変位
位置に到達する。この動作により、前記ロッド51が図
2および図3の上方に変位し、レバー53が図3の支持
軸75aの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩
き用の施療子10aで被療者を叩く動作が行われる。
【0038】回転軸21の回転が更に進むと、図8
(3)に示されるように、係止ピン25が偏心カラー3
1の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に更
に回転させ、偏心カラー31は、図8(2)の下方側へ
の終端位置に到達する。このとき、係止ピン25と突起
33との係合状態が図8(3)に示されるように解除さ
れることになる。これにより、偏心カラー31は、コイ
ルスプリング82のばね力により、急速に図2、図3お
よび図8(3)の上方に向けて変位する。
【0039】この変位により、カラー36および連結板
42が図2および図3の上方に変位し、連結板50が前
記ボス81の周りに角変位して図2に示す上方への変位
位置に到達する。この動作により、前記ロッド52が図
2および図3の上方に変位し、レバー54が図3の支持
軸75bの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩
き用の施療子10bで被療者を叩く動作が行われる。
【0040】また、このタイミングにおいて、係止ピン
26の係止部27が偏心カラー32の前記突起34に再
度係合する。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子
10a、10bによる交互叩き動作が行われる。
【0041】2同時叩き動作 叩き用の施療子10a、10bで被療者に同時に叩き動
作を行う場合、叩き用モータ12を前記所定方向と逆方
向へ回転させる。モータ12を前記逆方向に回転させる
と、回転軸21は図9(1)の矢符D1方向に回転す
る。これにより、例として、係止ピン25及び係止ピン
26の係止部28が偏心カラー31、32の突起33、
34を、回転軸21の周りに矢符D1方向に回転開始さ
せる。これにより、偏心カラー31、32は、コイルス
プリング82、83のばね力に抗してコイルスプリング
82、83を引き伸ばしつつ、図2および図3の下方に
押し下げられ始める。
【0042】回転軸21の回転が更に進むと、図9
(2)に示されるように、係止ピン25、26が偏心カ
ラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周り
に矢符D1方向に更に回転させ、図9(1)の下方に更
に押し下げる。
【0043】この変位により、カラー35、36および
連結板41、42が図2および図3の下方に変位し、連
結板49、50が前記ボス80、81の周りに角変位し
て、共に図2に示す下方への変位位置に到達する。この
動作により、前記ロッド51、52が図2および図3の
下方に変位し、レバー53、54が図3の支持軸75
a、75bの周りに矢符C1方向に角変位して、叩き用
の施療子10a、10bを被療者から離反させる。
【0044】回転軸21の回転が更に進むと、図9
(3)に示されるように、係止ピン25、26が偏心カ
ラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周り
に矢符D1方向に更に回転させ、偏心カラー31、32
は、図9(3)の下方側への終端位置に到達する。この
とき、係止ピン25及び係止ピン26の係止部28と突
起33、34との係合状態が図9(3)に示されるよう
に共に解除されることになる。これにより、偏心カラー
31、32は、コイルスプリング82、83のばね力に
より、急速に図2、図3および図9(1)の上方に向け
て変位する。
【0045】この変位により、カラー35、36および
連結板40、41が図2および図3の上方に変位し、連
結板49、50が前記ボス80、81の周りに角変位し
て図2に示す上方への変位位置に到達する。この動作に
より、前記ロッド51、52が図2および図3の上方に
変位し、レバー53、54が図3の支持軸75a、75
bの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩き用の
施療子10a、10bで同時に被療者を叩く動作が行わ
れる。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10
a、10bによる同時叩き動作が行われる。
【0046】3揉み動作 本実施例のマッサージ機1で揉み動作を行う場合、叩き
用のモータ12を停止させて揉み用のモータ13を回転
させる。モータ13の回転は、ギアユニット57を介し
て回転軸56を回転させる。回転軸56の回転により前
記ベアリングバンド64、65が回転軸56の周りに偏
心した公転運動を行い、ロッド62、63を介してハウ
ジング66に揺動自在に固定されている支持アーム6
0、61が前述した円周状の運動を行う。これにより、
被療者に対する揉み動作が行われる。
【0047】以上のように、本実施例のマッサージ機1
によれば、叩き用の施療子10a、10bによって、被
療者に対して近接/離反する前後方向の往復動作が実現
される。しかも、このとき、前記コイルスプリング8
2、83によって、施療子10a、10bは、被療者に
対して離反する動作終了後に、被療者に対して弾発的に
叩き動作を行う。
【0048】以上のように、本実施例のマッサージ機1
では、マッサージ機1に被療者が着座しているかどうか
を検出する着座検出素子93を設け、着座の有無に対応
して、マッサージ動作を通常速度と低速或いは停止とで
切り替えるようにした。これにより、施療子10a、1
0b、11a、11bが被療者に対して施療していると
きには、施療子10a、10b、11a、11bの運動
エネルギは被療者の身体が吸収するので、マッサージ機
1の各部の衝突や摺動による振動は吸収される。一方、
施療子10a、10b、11a、11bが被療者に当接
しない状態で駆動されている場合は、施療子10a、1
0b、11a、11bは低速で運動しているか或いは停
止されているので、マッサージ機1の振動が抑制或いは
解消され、騒音の発生を抑制或いは解消することができ
る。
【0049】本実施例では、施療子10a、10b、1
1a、11bが弾発的な動作で被療者にマッサージ動作
を行うマッサージ機1に関して説明したが、本発明は、
このような弾発的な動作を行わない種類のマッサージ機
に関しても実施が可能であるのはあきらかである。
【0050】本発明は、前記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲の広範な変形
例を含むものである。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明の
椅子状のマッサージ機は、マッサージ機の座面部に被療
者が着座していないとき、着座検出手段が着座が無い状
態を検出し、制御手段が施療子のマッサージ動作を停止
せしめる。一方、被療者がマッサージ機の座面部に着座
していると着座検出手段が着座を検出し、制御手段は施
療子に通常の動作速度のマッサージ動作を行わせる。
【0052】これにより、被療者がマッサージ機に着座
している場合には、施療子の運動エネルギは被療者の身
体が吸収するので、マッサージ機の各部の衝突や摺動に
よる振動は吸収される。一方、被療者がマッサージ機に
着座していない状態では、施療子は停止されるので、全
体としてマッサージ機の振動が抑制され、騒音の発生を
抑制することができる。
【0053】請求項2に記載の発明の椅子状のマッサー
ジ機は、マッサージ機の座面部に被療者が着座していな
いとき、施療子近傍に設けられた着座検出手段が被療者
との衝突による衝撃がないことから被療者の着座が無い
状態を検出し、制御手段が施療子のマッサージ動作を低
速化する。一方、被療者がマッサージ機の座面部に着座
していると、被療者への衝突による衝撃から着座検出手
段が着座を検出し、制御手段は施療子に通常の動作速度
のマッサージ動作を行わせる。
【0054】これにより、施療子が被療者に対して施療
しているときには、施療子の運動エネルギは被療者の身
体が吸収するので、マッサージ機の各部の衝突や摺動に
よる振動は吸収される。一方、施療子が被療者に当接し
ない状態で駆動されている場合は、施療子は低速で運動
しているので、マッサージ機の振動が抑制され、騒音の
発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマッサージ機1の電気的構
成を示すブロック図である。
【図2】マッサージ機1に用いられる駆動機構5の正面
図である。
【図3】駆動機構5の左側面図である。
【図4】マッサージ機1の断面図である。
【図5】駆動機構5の底面図である。
【図6】駆動機構5のフレームを取り付けた状態の正面
図である。
【図7】駆動機構5の一部省略した側面図である。
【図8】交互叩き動作を説明する図である。
【図9】同時叩き動作を説明する図である。
【図10】本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 マッサージ機 5 駆動機構 7、12、13、74、91 モータ 8、14、15、73 動作変換機構 9、21、55、56 回転軸 10a、10b;11a、11b 施療子 92 制御装置 93 着座検出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 功治 福井県小浜市駅前町13番10号 芝浦電産株 式会社内 (72)発明者 川筋 正明 福井県小浜市駅前町13番10号 芝浦電産株 式会社内 Fターム(参考) 4C074 AA04 AA05 CC13 CC17 DD01 GG03 HH02 HH10 4C100 AD11 BA10 BB03 BC02 CA03 DA05 DA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子状をなし、複数の施療子による被療
    者に対する揉み動作及び叩き動作を含む複数種類のマッ
    サージ動作が可能な椅子状のマッサージ機であって、 被療者が腰掛ける座面部への被療者の着座の有無を検出
    する着座検出手段と、 該着座検出手段からの着座信号が入力され、該座面部に
    被療者が着座していないことが検出されると、該施療子
    のマッサージ動作を停止せしめる制御手段とを備えるマ
    ッサージ機。
  2. 【請求項2】椅子状をなし、複数の施療子による被療者
    に対する揉み動作及び叩き動作を含む複数種類のマッサ
    ージ動作が可能な椅子状のマッサージ機であって、 該施療子近傍に設けられ、被療者が腰掛ける座面部への
    被療者の着座の有無を検出する着座検出手段と、 該着座検出手段からの着座信号が入力され、該座面部に
    被療者が着座していないことが検出されると、該施療子
    のマッサージ動作を低速化する制御手段とを備えるマッ
    サージ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002355282A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Kyushu Hitachi Maxell Ltd マッサージ機
JP2007289534A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Fuji Iryoki:Kk 施療機

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JP4704609B2 (ja) * 2001-05-31 2011-06-15 九州日立マクセル株式会社 マッサージ機
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