JP2000093479A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP2000093479A
JP2000093479A JP10271859A JP27185998A JP2000093479A JP 2000093479 A JP2000093479 A JP 2000093479A JP 10271859 A JP10271859 A JP 10271859A JP 27185998 A JP27185998 A JP 27185998A JP 2000093479 A JP2000093479 A JP 2000093479A
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massage
patient
beating
kneading
massage machine
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JP10271859A
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Inventor
Kazuya Nakagawa
和也 中川
Koji Iwasaki
功治 岩崎
Masaaki Kawasuji
正明 川筋
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージ効果を改善する。 【解決手段】 マッサージ機1には、叩き用の施療子1
0a、10bと、揉み用の施療子11a、11bとが別
個の駆動系統で駆動され、ハウジング66の被療者に臨
む側の下方側に背受け部95が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として椅子状の
マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被療者が腰掛けてマッサージ
動作を受ける椅子状のマッサージ機が用いられている。
このようなマッサージ機は、椅子の背もたれ部分にマッ
サージ動作を行う駆動機構が収納され、駆動機構には一
対の施療子が設けられている。駆動機構に装備された揉
み用モ−タ或いは叩き用モータを駆動することにより、
この施療子が揉み動作或いは叩き動作などのマッサージ
動作を行うように構成されている。
【0003】図14にこのような従来技術のマッサージ
機の駆動機構の一部の断面図を示し、図15に図14の
側面図を示す。この従来技術では、揉み動作及び叩き動
作を、図に示される一対の施療子105を共通に用いて
行っている。叩き動作は、叩き軸100の偏心回転運動
をフレキシブルジョイント101を用いて、揉み軸10
2に回動自在に取付けられたハブ103を揺動運動させ
る。この動きは、アーム104を介して施療子105に
伝えられ、叩き動作を実現させている。
【0004】揉み動作は、叩き軸100を停止させた状
態で、揉み軸102の偏心回転運動によってハブ103
を揺動運動させる。この動きが、アーム104を介して
施療子105に伝えられ、揉み動作を実現させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、上述したように叩き動作が行われるため、図16に
示されるように、例として人体106の肩部107を叩
き動作している施療子105の位置が変更され、人体1
06の背部108に移動すると、施療子105の人体1
06に対する動作は、人体106に対して垂直方向に往
復運動する叩き動作ではなく、人体106に対してほぼ
平行に往復運動する「さすり動作」或いは「ゆさぶり動
作」となってしまい、良好なマッサージ効果が損なわれ
ていた。
【0006】本発明は、上述の技術的課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、マッサージ効果
が改善されるべくマッサージ動作が改善されたマッサー
ジ機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のマッサージ機
は、椅子状の外観をなすマッサージ機の背もたれ部の下
方側に被療者の背中下部を受ける背受け部材を設けてい
る。
【0008】また、本発明の他のマッサージ機は、叩き
用モータと、被療者に叩き動作を行う一対の叩き用施療
子と、叩き用モータの回転を、叩き用施療子の被療者に
対する叩き動作に変換する第1動作変換機構と、揉み用
モータと、被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用
施療子であって、各施療子は複数の施療子からそれぞれ
構成されている揉み用の施療子と、揉み用モータの回転
を、揉み用施療子の被療者に対する揉み動作に変換する
第2動作変換機構とを備えている。
【0009】
【作用】本発明のマッサージ機において、マッサージ機
の背もたれ部の下方側に被療者の背中下部を受ける背受
け部材を設けているので、被療者がマッサージ機に腰掛
けてマッサージ動作を受ける際に、被療者の背部下方側
を背受け部材が受けるので、身体各部にマッサージ機か
ら受けているマッサージ動作と平行して、被療者の自重
により、背部下方側に対する背受け部からのマッサージ
動作を受ける。これにより、被療者に対するマッサージ
動作に関して、マッサージ効果が向上される。
【0010】また、本発明のマッサージ機の叩き動作
は、叩き用モータの回転が第1動作変換機構によって叩
き用施療子の被療者に対する叩き動作に変換されて実現
される。また、揉み動作は、揉み用モータの回転が第2
動作変換機構によって揉み用施療子の被療者に対する揉
み動作に変換されて実現される。即ち、揉み動作と叩き
動作とは個別の駆動機構と施療子とで実現される。
【0011】これにより、叩き用施療子の被療者に対す
る叩き動作を、被療者に対してほぼ垂直方向に往復動作
となるなどの所望の動作態様に設定することができ、マ
ッサージ動作が改善され、マッサージ効果を向上するこ
とができる。
【0012】また、本発明において、一対の揉み用施療
子の各施療子が複数の施療子からそれぞれ構成されてい
るので、マッサージ動作を行う場合に、被療者の身体に
沿った良好なマッサージ動作を行うことができ、マッサ
ージ効果が向上される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、図
1〜図10を参照して以下に説明する。図1は本発明の
一例のマッサージ機1に用いられる駆動機構5の正面図
であり、図2は駆動機構5の左側面図であり、図3は本
実施例のマッサージ機1の全体の構成を示す図であり、
図4は他の例の駆動機構5の背受け部材95付近の側面
図であり、図5はマッサージ機1の断面図であり、図6
は駆動機構5の底面図であり、図7は駆動機構5のフレ
ームを取り付けた状態の正面図であり、図8は駆動機構
5の一部省略した側面図であり、図9は交互叩き動作を
説明する図であり、図10は同時叩き動作を説明する図
である。
【0014】以下、図3および図5を参照して、本実施
例のマッサージ機1の全体的な機構的構成について説明
する。図3に示されるように、マッサージ機1は椅子状
をなしており、マッサージ機1の椅子2の背もたれ部分
3の内部にラック4が固定されており、マッサージ動作
を行う後述する構成を有する駆動機構5に備えられてい
る一対のピニオン6a、6b(総称する場合、符号6で
示す)がラック4に噛み合わされている。
【0015】駆動機構5に備えられている駆動機構5の
昇降駆動用の例としてDCブラシレスモータ(以下、モ
ータ)7の回転は、例としてハス歯歯車やウォーム歯車
等を用いる動作変換機構8を介して回転軸方向が図5の
左右方向から同図の紙面に垂直な方向に変換され、回転
軸9に伝達される。モータ7によって回転軸9を双方向
のいずれか一方向に回転する事によりピニオン6a、6
bが回転し、ピニオン6a、6bとラック4との噛み合
いにより、駆動機構5が椅子2の背もたれ部分3で昇降
駆動される。
【0016】駆動機構5は、椅子2の背もたれ部分3に
取り付けられた状態で、椅子2にもたれた被療者の背部
に駆動機構5に備えられる一対の叩き用の施療子10
a、10b及び一対の揉み用施療子11a、11bが臨
むように構成されている。本実施例において、後述する
ように、叩き用の施療子10a、10bと揉み用の施療
子11a、11bとが相互に一体に連結された構成を採
用している。
【0017】施療子10a、10bは、駆動機構5に備
えられるパルスジェネレータを装備する叩き用のモータ
12及び揉み用のモータ13に、叩き用の動作変換機構
14及び揉み用の動作変換機構15を介して連結され、
モータ12、13の回転動作が動作変換機構14、15
によって叩き用施療子10a、10b及び揉み用施療子
11a、11bの被療者に対する後述するような叩き動
作及び揉み動作に変換される。
【0018】また、本実施例のマッサージ機1は、リク
ライニング用のモータ91と、モータ91の回転によ
り、ロッド89を図3の左右方向往復移動させる動作変
換機構88とを備えている。ロッド89は前記ラック4
と一体に構成され、回動機構87の周りに角変位可能な
フレーム85の下端部付近に連結部90で角変位可能に
連結されている。従って、モータ91の双方向の回転に
より、マッサージ機1の背もたれ部3を電動でリクライ
ニングすることができる。
【0019】以下、図1〜図8を参照して、本実施例の
マッサージ機1の駆動機構5の詳細な構成について説明
する。叩き用のモータ12は叩き動作の駆動源であり、
モータ12の回転軸には歯付ベルト用のモータプーリ1
6が固定され、モータ12の回転はモータプーリ16に
巻き掛けられた歯付きベルト17を介して、中継プーリ
18に伝達される。中継プーリ18は、ウォーム19に
同軸に一体に連結されており、ウォーム19の回転は、
ウォーム19と噛み合ったウォームホイール20に伝達
される。ウォームホイール20には回転軸21が同軸に
固定されている。
【0020】回転軸21は、軸受22、23を介して、
前記ウォーム19及びウォームホイール20が収納され
たギアケース24に回転自在に保持されている。回転軸
21の一方端には、係止ピン25が回転軸21から半径
方向一方側に突出して固定され、回転軸21の他方端に
は係止ピン26が回転軸21から半径方向の両側に突出
して固定されている。前記係止ピン25は、係止ピン2
6の回転軸21から半径方向両側に突出している一対の
係止部27、28のいずれか一方側の係止部27、28
と周方向の位置が同位置となるように配置されている。
【0021】前記回転軸21の各係止ピン25、26よ
りも軸方向の外側には、それぞれ軸受29、30が設け
られ、軸受29、30を介して偏心カラー31、32が
それぞれ回転自在に連結されている。各偏心カラー3
1、32は、図2及び図6に示されるように、正面視で
の図心が前記回転軸21の軸線とずれた位置に配置され
ており、その一端部に前記係止ピン25、26に係合可
能な位置に延びる突起33、34がそれぞれ配置されて
いる。
【0022】各偏心カラー31、32の前記突起33、
34とそれぞれ反対側には、カラー35、36が支持軸
37、38と軸受39、40とを介して回転自在に連結
される。カラー35、36の一端部には連結板41、4
2がそれぞれ回動自在に連結されている。各連結板4
1、42のカラー35、36と反対側には、支持軸4
5、46が貫通し、支持軸45、46には、スペーサ4
7、48と連結板49、50とがそれぞれ回動自在に装
着される。各支持軸45、46の先端は、ジョイント部
材43、44に固定される。ジョイント部材43、44
には、図2及び図8に示されるロッド51、52の一端
部が揺動自在にそれぞれ連結され、ロッド51、52の
各他端部はレバー53、54の一端にそれぞれ揺動自在
に連結される。
【0023】前記連結板49、50は、正面視が図1に
示されるように、略三角形状であり、その一隅部付近に
前記支持軸45、46が貫通する。他の一隅部付近は、
支持軸78、79で、駆動機構5のハウジング66のボ
ス89、81に角変位自在に連結される。また、連結板
49、50には、コイルスプリング82、83が連結さ
れており、各コイルスプリング82、83は、前記ロッ
ド51、52を図1の上方に弾発的に引っ張る態様に、
即ち、前記連結板49、50を図1の矢符A1、A2に
示される方向へそれぞれ弾発的に角変位させる態様に設
置される。
【0024】本実施例のマッサージ機1には、上記ハウ
ジング66の被療者に臨む側の下方側に、図2、図3及
び図7に示すような背受け部材95が設けられている。
背受け部材95は、少なくとも表面が例としてゴムなど
の柔軟な材料からなるローラ96がブラケット97で回
転自在にハウジング66に取り付けられて構成される。
【0025】このようなローラ96を有する背受け部9
5の変形例として、図4に示されるように、ハウジング
66に例としてゴムなどの比較的柔軟な材料からなり、
図7に示したローラ96とブラケット97とに相当する
範囲に、背受け突起98を設けるようにしてもよい。
【0026】以下、本実施例のマッサージ機1の揉み用
の駆動機構とマッサージ位置の幅を調整する幅調整機構
について説明し、その後に、これら揉み用機構及び幅調
整機構と上記叩き用機構との機構的関連について説明す
る。
【0027】本実施例のマッサージ機1の駆動機構5に
は、図1に示されるように、前記昇降動作用の回転軸9
と平行に、被療者に対するマッサージ位置の幅調整用の
ネジ軸55と後述する揉み動作用の回転軸56とが配置
されている。回転軸56は、前記揉み用モータ13の回
転が前記動作変換機構15の一部であるギアユニット5
7を介して伝達されて回転駆動される。
【0028】回転軸56の長手方向中間部分にそれぞれ
円筒状の一対のカム部材58,59が相互に間隔を隔て
て回転軸56に対して偏心して、周方向に固定され、か
つ回転軸56の軸線方向に変位可能に取り付けられてい
る。カム部材58、59を外囲してカム部材58、59
に回転自在にベアリングバンド64、65がそれぞれカ
ム部材58、59に設けられ、ベアリングバンド64、
65には、プレート状の支持アーム60、61が固定さ
れ、支持アーム60、61の前面側には前記揉み用の施
療子11a,11bがそれぞれ取り付けられている。支
持アーム60、61の施療子11a,11bと反対側に
なる背後側の端部には、ロッド62、63の一端がそれ
ぞれ揺動自在に連結され、各ロッド62、63の各他端
は、駆動機構5のハウジング66に揺動自在に連結され
ている。
【0029】従って、回転軸56が回転するとカム部材
58、59が回転し、これによりベアリングバンド6
4、65は、回転軸56の周りに公転運動を行う。これ
により、前記各他端がハウジング66に揺動自在に固定
されたロッド62、63がベアリングバンド64、65
の連結部を周期的に引っ張る。施療子11a、11b
は、ベアリングバンド64、65のロッド62、63へ
の取付位置と回転軸56の軸線との距離と、ベアリング
バンド64、65のロッド62、63への取付位置と施
療子11a,11bと距離との比に比例した移動量の円
周状の運動を行う。これにより、被療者に対する揉み動
作が行われる。
【0030】一方、前記カム部材58、59には、ネジ
軸56側に延びる連結部67、68が一体的に設けられ
ており、連結部67、68の先端は、相互に逆向きであ
るように内周面にネジが刻設された筒状の保持部69、
70として構成され、前記ネジ軸55のネジ部71、7
2と噛み合わされている。前記ネジ部71、72は、保
持部69、70に相当する位置であって、後述するよう
にカム部材58、59の相互の間隔を調整して、被療者
に対するマッサージ位置の相互の距離であるマッサージ
幅を調節する際の各カム部材58、59の移動幅を含む
長さに設けられている。このネジ軸56には、幅調整用
のギアユニットを含む動作変換機構73を介して幅調整
用のモータ74の双方向の回転が伝達される。
【0031】これにより、モータ74が双方向に回転す
ると、前記連結部67、68の内部のネジが相互に逆方
向に刻設されていることにより、連結部67、68は相
互に逆方向に、即ち、相互に近接する方向或いは相互に
離反する方向に移動し、支持アーム60、61に取り付
けられている前記施療子10a、10b;11a、11
bによるマッサージ位置の横方向の幅を調整することが
できる。
【0032】前述した叩き用の駆動系において、レバー
53、54のロッド51、52と反対側は、前記支持ア
ーム60、61に前記回転軸9、55、56と平行に固
定された支持軸75a、75bに回転自在に連結され
る。また、レバー53、54の支持軸75a、75bと
の連結位置付近には、板バネ76、77を介して前記叩
き用の施療子10a、10bが固定されている。
【0033】以下、図9及び図10を参照して、本実施
例のマッサージ機1の動作について説明する。なお、図
9及び図10では、説明の便宜のために各偏心カラー3
1、32を軸線が相互にずれた態様に表示するが、本実
施例では実際には、前述したように、偏心カラー31、
32は回転軸21にそれぞれ取り付けられている。
【0034】交互叩き動作 叩き用の施療子10a、10bで被療者に交互に叩き動
作を行う場合、叩き用モータ12を所定方向へ回転させ
る。このときの回転方向は、前記係止ピン25、26と
偏心カラー31、32の突起33、34との位置関係で
適宜設定される。モータ12を前記所定方向に回転させ
ると、その回転はモータプーリ16、歯付きベルト1
7、中継プーリ18及びウォーム19を介して回転軸2
1を図9(1)の矢符B1方向に回転させる。これによ
り、例として、係止ピン25が偏心カラー31の突起3
3を、回転軸21の周りに矢符B1方向に回転開始させ
る。これにより、偏心カラー31は、コイルスプリング
82のばね力に抗してコイルスプリング82を引き伸ば
しつつ、図1の下方に押し下げられ始める。
【0035】この変位により、カラー35および連結板
41が図1の下方に変位し、連結板49が前記ボス80
の周りに角変位して図1に示す下方への変位位置に到達
する。この動作により、前記ロッド51が図2の下方に
変位し、レバー53が図2の支持軸75aの周りに矢符
C1方向に角変位して、叩き用の施療子10aを被療者
から離反させる。
【0036】このとき、係止ピン26の係止部27は、
係止ピン25と周方向に180度ずれた位相の位置に設
けられているので、前記係止ピン25の動作よりも回転
方向に関して180度ずれた位相のタイミングで、偏心
カラー32の突起34を、回転軸21の周りに矢符B1
方向に回転させる。
【0037】回転軸21の回転が更に進むと、図9
(2)に示されるように、係止ピン25が偏心カラー3
1の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に更
に回転させ、図9(2)の下方に更に押し下げる。係止
ピン25が突起33を押圧しているタイミングのとき、
係止ピン26の係止部27と突起34との係合状態が図
9(2)に示されるように解除されることになる。これ
により、係止ピン26との係合状態が解除された偏心カ
ラー32は、コイルスプリング83のばね力により、急
速に図2および図9(2)の上方に向けて変位する。
【0038】この変位により、カラー35および連結板
41が図1および図2の上方に変位し、連結板49が前
記ボス80の周りに角変位して図1に示す上方への変位
位置に到達する。この動作により、前記ロッド51が図
1および図2の上方に変位し、レバー53が図2の支持
軸75aの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩
き用の施療子10aで被療者を叩く動作が行われる。
【0039】回転軸21の回転が更に進むと、図9
(3)に示されるように、係止ピン25が偏心カラー3
1の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に更
に回転させ、偏心カラー31は、図9(2)の下方側へ
の終端位置に到達する。このとき、係止ピン25と突起
33との係合状態が図9(3)に示されるように解除さ
れることになる。これにより、偏心カラー31は、コイ
ルスプリング82のばね力により、急速に図1、図2お
よび図9(3)の上方に向けて変位する。
【0040】この変位により、カラー36および連結板
42が図1および図2の上方に変位し、連結板50が前
記ボス81の周りに角変位して図1に示す上方への変位
位置に到達する。この動作により、前記ロッド52が図
1および図2の上方に変位し、レバー54が図2の支持
軸75bの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩
き用の施療子10bで被療者を叩く動作が行われる。
【0041】また、このタイミングにおいて、係止ピン
26の係止部27が偏心カラー32の前記突起34に再
度係合する。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子
10a、10bによる交互叩き動作が行われる。
【0042】同時叩き動作 叩き用の施療子10a、10bで被療者に同時に叩き動
作を行う場合、叩き用モータ12を前記所定方向と逆方
向へ回転させる。モータ12を前記逆方向に回転させる
と、回転軸21は図10(1)の矢符D1方向に回転す
る。これにより、例として、係止ピン25及び係止ピン
26の係止部28が偏心カラー31、32の突起33、
34を、回転軸21の周りに矢符D1方向に回転開始さ
せる。これにより、偏心カラー31、32は、コイルス
プリング82、83のばね力に抗してコイルスプリング
82、83を引き伸ばしつつ、図1および図2の下方に
押し下げられ始める。
【0043】回転軸21の回転が更に進むと、図10
(2)に示されるように、係止ピン25、26が偏心カ
ラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周り
に矢符D1方向に更に回転させ、図10(1)の下方に
更に押し下げる。
【0044】この変位により、カラー35、36および
連結板41、42が図1および図2の下方に変位し、連
結板49、50が前記ボス80、81の周りに角変位し
て、共に図1に示す下方への変位位置に到達する。この
動作により、前記ロッド51、52が図1および図2の
下方に変位し、レバー53、54が図2の支持軸75
a、75bの周りに矢符C1方向に角変位して、叩き用
の施療子10a、10bを被療者から離反させる。
【0045】回転軸21の回転が更に進むと、図10
(3)に示されるように、係止ピン25、26が偏心カ
ラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周り
に矢符D1方向に更に回転させ、偏心カラー31、32
は、図10(3)の下方側への終端位置に到達する。こ
のとき、係止ピン25及び係止ピン26の係止部28と
突起33、34との係合状態が図10(3)に示される
ように共に解除されることになる。これにより、偏心カ
ラー31、32は、コイルスプリング82、83のばね
力により、急速に図1、図2および図10(1)の上方
に向けて変位する。
【0046】この変位により、カラー35、36および
連結板40、41が図1および図2の上方に変位し、連
結板49、50が前記ボス80、81の周りに角変位し
て図1に示す上方への変位位置に到達する。この動作に
より、前記ロッド51、52が図1および図2の上方に
変位し、レバー53、54が図2の支持軸75a、75
bの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩き用の
施療子10a、10bで同時に被療者を叩く動作が行わ
れる。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10
a、10bによる同時叩き動作が行われる。
【0047】揉み動作 本実施例のマッサージ機1で揉み動作を行う場合、叩き
用のモータ12を停止させて揉み用のモータ13を回転
させる。モータ13の回転は、ギアユニット57を介し
て回転軸56を回転させる。回転軸56の回転により前
記ベアリングバンド64、65が回転軸56の周りに偏
心した公転運動を行い、ロッド62、63を介してハウ
ジング66に揺動自在に固定されている支持アーム6
0、61が前述した円周状の運動を行う。これにより、
被療者に対する揉み動作が行われる。
【0048】以上のように、本実施例のマッサージ機1
によれば、叩き用の施療子10a、10bによって、被
療者に対して近接/離反する前後方向の往復動作が実現
される。しかも、このとき、前記コイルスプリング8
2、83によって、施療子10a、10bは、被療者に
対して離反する動作終了後に、被療者に対して弾発的に
叩き動作を行う。
【0049】これにより、叩き用の施療子10a、10
bは、常に被療者に近接/離反する前後方向に往復運動
するので、被療者に対して垂直方向に往復運動する叩き
動作であって、実際に手などで叩く動作に近い弾発的な
動作とすることができ、良好なマッサージ効果を実現す
ることができる。
【0050】また、マッサージ機1では、施療子10
a、10bによって、交互叩き動作および同時叩き動作
を選択的に実現できるようにした。したがって、被療者
が望む叩きマッサージ態様で叩き動作を行なうことがで
きるようになり、使用性が格段に向上される。
【0051】更に、マッサージ機1では、上記叩き動作
と揉み動作とを選択的に実現できるようにしたので、こ
の点でも、被療者が望む叩きマッサージ或いは揉みマッ
サージのいずれをも実現することができ、使用性が格段
に向上される。
【0052】前記実施例のマッサージ機1において、一
本の叩き動作用の回転軸21に代えて、揉み動作用の回
転軸56や昇降動作用のネジ軸55の延びる方向と交差
する方向を軸線方向としているが、例として、ウォーム
19の回転によって回転されるウォームホイールを2個
設け、各々に前記係止ピン25、26を設けて、施療子
10a、10bの各々を個別に駆動するようにしてもよ
い。
【0053】また、前記コイルスプリング82、83の
設置位置は、前記実施例の場合に限定されるものではな
く、例として、施療子10a、10bを背後側に向けて
弾発的に引っ張る態様に設けるようにしてもよい。
【0054】また、本実施例のマッサージ機1では、前
述したように、駆動機構5のハウジング66の被療者に
臨む側の下方側に、ローラ96を有する背受け部材95
が設けられているので、被療者がマッサージ機1に腰掛
けてマッサージ動作を受ける際に、被療者の背部下方側
を背受け部材95のローラ96が回転しつつ受けるの
で、身体各部にマッサージ機1から受けているマッサー
ジ動作と平行して、被療者の自重により、背部下方側に
対する背受け部材95からのマッサージ動作を受ける。
これにより、被療者に対するマッサージ動作に関して、
マッサージ効果が向上される。
【0055】図11〜図13は、本発明の他の実施例を
示し、図11は本実施例のマッサージ機1aの特徴を示
す図であり、図12はマッサージ機1aの側面図であ
り、図13はマッサージ機1aの正面図である。以下、
図11〜図13を参照して、本実施例について説明す
る。本実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分に
は同一の参照符号を付す。本実施例の特徴は、例とし
て、揉み用の施療子11aが2個の施療子110、11
1から構成され、施療子11bが2個の施療子112、
113から構成されるようにしたことである。
【0056】これにより、被療者がマッサージ動作を行
う場合に、施療子11a、11bが被療者の身体に対し
て、線状に接触するマッサージ動作を行い、被療者の身
体に沿った良好なマッサージ動作を行うことができ、マ
ッサージ効果が向上される。
【0057】本発明は、前記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲の広範な変形
例を含むものである。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明のマッサージ機に
よれば、マッサージ機の背もたれ部の下方側に被療者の
背中下部を受ける背受け部材を設けるようにしたので、
被療者がマッサージ機に腰掛けてマッサージ動作を受け
る際に、被療者の背部下方側を背受け部材が受けるの
で、身体各部にマッサージ機から受けているマッサージ
動作と平行して、被療者の自重により、背部下方側に対
する背受け部からのマッサージ動作を受ける。これによ
り、被療者に対するマッサージ動作に関して、マッサー
ジ効果が向上される。
【0059】また、本発明のマッサージ機の叩き動作
は、叩き用モータの回転が第1動作変換機構によって叩
き用施療子の被療者に対する叩き動作に変換されて実現
される。また、揉み動作は、揉み用モータの回転が第2
動作変換機構によって揉み用施療子の被療者に対する揉
み動作に変換されて実現される。即ち、揉み動作と叩き
動作とは個別の駆動機構と施療子とで実現される。
【0060】これにより、叩き用施療子の被療者に対す
る叩き動作を、被療者に対してほぼ垂直方向に往復動作
となるなどの所望の動作態様に設定することができ、マ
ッサージ動作が改善され、マッサージ効果を向上するこ
とができる。
【0061】また、本発明において、一対の揉み用施療
子の各施療子が複数の施療子からそれぞれ構成されてい
るので、マッサージ動作を行う場合に、被療者の身体に
沿った良好なマッサージ動作を行うことができ、マッサ
ージ効果が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のマッサージ機1に用いられる駆
動機構5の正面図である。
【図2】駆動機構5の左側面図である。
【図3】本実施例のマッサージ機1の全体の構成を示す
図である。
【図4】駆動機構5の背受け部95付近の側面図であ
る。
【図5】マッサージ機1の断面図である。
【図6】駆動機構5の底面図である。
【図7】駆動機構5のフレームを取り付けた状態の正面
図である。
【図8】駆動機構5の一部省略した側面図である。
【図9】交互叩き動作を説明する図である。
【図10】同時叩き動作を説明する図である。
【図11】本発明の他の実施例のマッサージ機1aの特
徴を示す図である。
【図12】マッサージ機1aの側面図である。
【図13】マッサージ機1aの正面図である。
【図14】従来技術のマッサージ機の駆動機構の一部の
概略図である。
【図15】図14の側面図である。
【図16】従来技術の使用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1、1a マッサージ機 5 駆動機構 7、12、13、74、91 モータ 8、14、15、73、88 動作変換機構 10a、10b;11a、11b、110、111、1
12、113 施療子 95 背受け部材 96 ローラ
フロントページの続き (72)発明者 川筋 正明 福井県小浜市駅前町13番10号 株式会社芝 浦製作所小浜工場内 Fターム(参考) 4C074 AA03 AA04 AA05 CC17 DD01 DD02 GG03 HH10 4C100 AA13 AD11 AF16 BB03 BB04 BC03 CA03 DA04 DA05 DA06 DA08 DA10 EA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子状の外観をなすマッサージ機の背も
    たれ部の下方側に被療者の背中下部を受ける背受け部材
    を設けたマッサージ機。
  2. 【請求項2】 叩き用モータと、 被療者に叩き動作を行う一対の叩き用施療子と、 該叩き用モータの回転を、叩き用施療子の被療者に対す
    る叩き動作に変換する第1動作変換機構と、 揉み用モータと、 被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子であ
    って、各施療子は複数の施療子からそれぞれ構成されて
    いる揉み用の施療子と、 該揉み用モータの回転を、揉み用施療子の被療者に対す
    る揉み動作に変換する第2動作変換機構とを備えるマッ
    サージ機。
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