JP2001224210A - 対地作業機 - Google Patents

対地作業機

Info

Publication number
JP2001224210A
JP2001224210A JP2000392437A JP2000392437A JP2001224210A JP 2001224210 A JP2001224210 A JP 2001224210A JP 2000392437 A JP2000392437 A JP 2000392437A JP 2000392437 A JP2000392437 A JP 2000392437A JP 2001224210 A JP2001224210 A JP 2001224210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
actuator
work
working
planting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000392437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3443401B2 (ja
Inventor
Makoto Yasuda
安田  真
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2000392437A priority Critical patent/JP3443401B2/ja
Publication of JP2001224210A publication Critical patent/JP2001224210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3443401B2 publication Critical patent/JP3443401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対地作業機において、作業装置の上昇駆動の
操作や作業クラッチの操作が楽に行えるようにする。 【構成】 支持軸を支点として揺動自在な中継揺動アー
ム24を備えた連係機構19を介して、アクチュエータ
18と作業クラッチ9とを機械的に連係する。アクチュ
エータ18により作業クラッチ9の切り操作を伴って作
業装置を所定高さまで上昇駆動する上昇作動、及び作業
装置を接地するまで下降駆動する下降作動を行う強制昇
降操作具を備える。アクチュエータ18と中継揺動アー
ム24との連係を解除することにより、中継揺動アーム
24を介して作業クラッチ9を人為的に操作可能な操作
具17を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機等の対地作業機
に関し、詳しくは、走行機体に搭載したエンジンと対地
作業装置との動力伝達系に介装した作業クラッチを、ア
クチュエータにより入り切り操作するよう構成するとと
もに、前記対地作業装置を昇降操作させるための昇降用
揺動レバーを備えてある対地作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記したような対地作業機は、圃場での
作業走行中に畦際で旋回して方向転換するような場合、
対地作業装置の駆動をいったん停止させた後、畦等への
衝突を回避するために大きく上昇させて旋回走行して、
機体が次回作業走行態勢に設定されると、作業装置を下
降させて、再度、駆動を開始させるような作業形態を採
ることが多く、このとき、機体の走行速度を減速操作す
る必要もあり、作業が煩わしいものとなるので、例え
ば、他の操作に連動して作業クラッチの入り切りをアク
チュエータにより自動で行わせるようにして、操縦操作
性を向上させるようにしたものであるが、従来では、前
記作業クラッチはアクチュエータによる操作だけで行う
ようにしたものが考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記アクチ
ュエータが正常な作動を続行している間は、何ら問題は
生じないけれども、作業中に何らかの要因でアクチュエ
ータが故障してしまい、作業クラッチが切り状態である
ような場合には、その後の作業が行えず、作業を中断し
て他の場所で故障箇所を修理した後、再度、その場所か
ら作業を再開しなければならず、作業能率が低下する弊
害があった。本発明は上記不具合点を解消することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した対地作業機において、前記アクチュエータ
と前記作業クラッチの入切操作具との間の連係機構にお
ける前記アクチュエータ側連結点を、前記揺動レバーの
作業用下降位置への揺動操作に伴って前記作業クラッチ
が入り操作される連係状態で前記揺動レバーに繋ぎ代え
可能に構成してある点にある。
【0005】
【作用】圃場での作業走行中に、作業クラッチがいずれ
かの操作位置のままで何らかの要因でアクチュエータが
故障した場合には、連係機構のアクチュエータ側連結点
を揺動レバーに繋ぎ代えることで、揺動レバーの操作に
伴って作業クラッチを人為的に入り切り操作でき、対地
作業装置を作業用下降位置に設定するための揺動レバー
の操作に基づいて、作業クラッチの入切操作具が機械的
に入り操作位置に操作されることとなり、対地作業装置
を作業可能な状態に設定できる。
【0006】
【発明の効果】従って、圃場での作業中にアクチュエー
タの故障により作業を中断しても、上記したように連係
機構を繋ぎ換えることで、対地作業装置の昇降作動に連
動して作業クラッチを人為的に入り操作することが可能
で、当該圃場での残りの作業面での作業を続行すること
が可能となり、当該圃場での作業終了後にアクチュエー
タの修理作業を行うことができて、作業能率が向上でき
るものとなる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に対地作業機としての乗用型田植機を示している。この
田植機は、乗用型走行機体の後部に平行四連リンク機構
1を介して苗植付装置2〔対地作業装置の1例〕を昇降
自在に連結して構成してある。走行機体は、機体前部に
エンジン3を搭載し、このエンジン3の動力がベルト無
段変速式の副変速装置4を介してミッションケース5に
入力され、ミッションケース5内のギア式主変速装置を
介して前後車輪6,7に伝えられて機体を走行駆動する
よう伝動系を構成するとともに、ミッションケース5の
変速後の動力が伝動軸8及び植付クラッチ9〔作業クラ
ッチの一例〕を介して断続操作自在に苗植付装置2に供
給されるよう構成し、機体を走行させながら苗植付け作
業を行えるよう構成してある。苗植付装置2は、左右一
定ストロークで往復横移動する苗のせ台10、苗のせ台
10の下端部から苗を一株づつ取り出して圃場に植付け
る植付機構11、後支点周りで上下揺動自在に支持され
る複数の接地フロート12等を備えて構成してあり、油
圧シリンダ13により駆動昇降自在に構成してある。そ
して、苗植付装置2が接地下降した状態で植付け作業を
行う場合には、苗植付装置2の対泥面高さを所定レベル
に維持する自動昇降制御手段を備えてある。つまり、図
2に示すように、前記油圧シリンダ13に対する油圧制
御弁Vを電磁駆動式に構成し、この電磁制御弁Vをマイ
クロコンピュータを備えた制御装置14により電気的に
駆動制御するよう構成し、中央の接地フロート12の接
地圧変動に伴う上下揺動量を第1ポテンショメータPM
1により検出して、この検出値が機体操縦部に設けた感
度調節器15による設定値と合致するよう制御装置14
が電磁制御弁Vを自動制御するよう構成してある。又、
路上走行や圃場での枕地旋回等の際に苗植付装置2を、
最大上昇位置と接地下降位置とに亘って、人為昇降操作
可能に構成してある。つまり、機体操縦部の運転座席1
6の横側に揺動操作レバー17を配備し、この揺動揺動
レバー17の操作量を第2ポテンショメータPM2によ
り検出し、前記制御装置14がこの第2ポテンショメー
タPM2の検出値を所定レベル毎にゾーン判別して、上
昇位置、中立位置、下降位置、植付作業位置の各操作状
態に切り換え制御するよう構成し、上昇位置に操作され
ると、油圧シリンダ13を駆動して苗植付装置2を最大
上昇位置まで上昇させ、中立位置に操作されると苗植付
装置2をその位置で保持し、揺動操作レバー17が下降
位置及び植付作業位置のいずれかの操作位置にあると
き、上記したような自動昇降制御作動を実行するよう制
御プログラムが構成されている。又、前記揺動操作レバ
ー17を植付作業位置に設定している状態で、苗植付装
置2を最大上昇位置と接地下降位置とに亘り強制的に昇
降させるための昇降操作スイッチSWを備え、枕地旋回
の際に指操作等の煩わしいさの少ない昇降操作を行える
よう構成してある。前記植付クラッチ9は電動モータ1
8〔アクチュエータの一例〕により入り切り操作するよ
う連係機構19を介して連動連係するよう構成し、この
電動モータ18も制御装置14により駆動制御するよう
構成してある。図3に示すように、電動モータ18は揺
動操作レバー17の下方側箇所に配備してあり、電動モ
ータ18により回転する小径ギア20に咬合う大径ギア
21を形成した揺動部材22に連設した作動アーム23
と、中継揺動アーム24とを連結ロッド25及びストロ
ーク吸収用バネ26を介して連動連結し、中継揺動アー
ム24と植付クラッチ9の入切操作具9aとをリンク2
7を介して連動連係させてある。植付クラッチ9は咬合
式に構成され、図示しないバネによりクラッチ入り側に
バネ付勢してあり、電動モータ18の駆動により操作具
9aを引き操作してクラッチ切り側に操作するよう構成
してある。前記制御装置14は、前記揺動操作レバー1
7が植付作業位置に操作されると、植付クラッチ9を入
り操作させるよう制御し、前記昇降操作スイッチSWに
より苗植付装置2が昇降する場合には、上昇用操作に伴
ってほぼ同時に植付クラッチ9を切り操作し、下降用操
作においては、スイッチ操作され苗植付装置2が接地下
降してから所定時間経過した後、植付クラッチ9が入り
操作されるよう制御タイミングを設定してある。そし
て、圃場での植付け作業中に電動モータ18が故障して
植付クラッチ9の入り切り操作が不能になった場合に
は、図3に仮想線で示すように、前記作動アーム23に
対する連結ロッド25の連結を解除し、揺動操作レバー
17の揺動ボス部に一体揺動自在に形成した作動アーム
28に繋ぎ代え連結する。そして、揺動操作レバー17
を上昇位置あるいは中立位置に操作すると、連結ロッド
25が引き操作され植付クラッチ9が切り操作されると
ともに、植付作業位置に揺動操作すると、連結ロッド2
5の引き操作が解除され植付クラッチ9がバネ付勢力で
入り状態に設定され、人為的に入り切り操作できること
となる。尚、クラッチ切り操作時に、揺動操作レバー1
7はストローク吸収用バネ26により引っ張り力を受け
るが、揺動操作レバー17がガイド板30により係止保
持できるようにしてある。
【0008】〔別実施例〕前記連係機構は、図4に示す
ように、円弧状の連結ロッド31とストローク吸収用バ
ネ26を介して連動連係する構成としてもよい。このよ
うに構成すると、連係機構19の揺動操作レバー17側
への繋ぎ換え時に、揺動操作レバー17のクラッチ切り
操作の際デッドポイント乗り越え作用により位置保持で
きることとなり、レバーの位置保持型のガイド板を設け
る必要が無い。
【0009】又、本発明は田植機に限らず、乗用型耕耘
機等の他の対地作業機にも適用できる。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】制御ブロック図
【図3】植付クラッチ操作系を示す側面図
【図4】別実施例の植付クラッチ操作系を示す側面図
【符号の説明】
2 対地作業装置 3 エンジン 9 作業クラッチ 9a 入切操作具 17 揺動レバー 18 アクチュエータ 19 連係機構
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月23日(2001.1.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 対地作業機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対地作業機における作
業装置の昇降駆動の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】対地作業機では、走行機体に備えられた
作業装置を昇降駆動する駆動機構、作業装置に動力を伝
達する作業クラッチを備えて、駆動機構により作業装置
を任意の高さに昇降駆動したり、作業クラッチを入り操
作及び切り操作したりすることができるように構成され
たものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】対地作業機である乗用
型田植機では、例えば水田での植付作業時に一回の植付
行程が終了して走行機体が畦際に達すると、操縦者は苗
植付装置(作業装置)の植付クラッチ(作業クラッチ)
を切り操作して苗植付装置を停止させ、苗植付装置を泥
面から大きく上昇駆動し、苗植付装置を大きく持ち上げ
た状態で操縦ハンドルを操作して走行機体を畦際で旋回
させる。この後に畦際での旋回が終了すると、操縦者は
上昇駆動されていた苗植付装置を泥面まで下降駆動し、
植付クラッチを入り操作して苗植付装置を作動させ、苗
の植え付けを再開して次の植付行程に入る。
【0004】このように対地作業機では例えば畦際に達
した際、前述のように作業クラッチの切り操作や、作業
装置の上昇駆動の操作等の多くの操作を、短時間で素早
く行わなければならないので、特に未熟練者にとって作
業装置の上昇駆動の操作や他の操作が難しいものになる
ことがある。本発明は対地作業機において、作業装置の
上昇駆動の操作や他の操作が楽に行えるように構成する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は対地作業
機において、次のように構成することにある。走行機体
に備えられた作業装置を昇降駆動する駆動機構と、作業
装置に動力を伝達する作業クラッチとを備え、支持軸を
支点として揺動自在な中継揺動アームを備えた連係機構
を介して、アクチュエータと作業クラッチとを機械的に
連係して、アクチュエータにより作業クラッチを入り操
作及び切り操作可能に構成し、アクチュエータによる作
業クラッチの切り操作を伴って駆動機構により作業装置
を所定高さまで上昇駆動する上昇作動、及び駆動機構に
より作業装置を接地するまで下降駆動する下降作動を行
う強制昇降操作具を備えると共に、アクチュエータと中
継揺動アームとの連係を解除することにより、中継揺動
アームを介して作業クラッチを人為的に操作可能な操作
具を備えてある。
【0006】
【作用】[I]請求項1の特徴によれば、操縦者が強制
昇降操作具を操作すると、アクチュエータによる作業ク
ラッチの切り操作を伴って、駆動機構により作業装置が
所定高さまで上昇駆動される。操縦者が強制昇降操作具
を操作すると、駆動機構により作業装置が接地するまで
下降駆動される。これにより、対地作業機において例え
ば畦際に達した際に、操縦者が強制昇降操作具を操作す
るだけで、作業クラッチの切り操作を伴って、作業装置
が所定高さまで上昇駆動されるので、その分だけ操縦者
への負担が軽くなり、操縦者は操縦ハンドルの操作等の
他の操作に集中することができるようになる。
【0007】[II]請求項1の特徴によると、作業ク
ラッチがアクチュエータによって入り操作及び切り操作
されるので、操縦者にとって作業クラッチの入り操作及
び切り操作が楽に行える。このように作業クラッチを入
り操作及び切り操作するアクチュエータを備えた場合、
アクチュエータや制御装置(マイクロコンピュータ)が
故障して、作業クラッチの入り操作及び切り操作が行え
なくなる状態になることが、可能性として考えられる。
【0008】請求項1の特徴によると、支持軸を支点と
して揺動自在な中継揺動アームを備えた連係機構を介し
て、アクチュエータと作業クラッチとを機械的に連係し
ており、アクチュエータと中継揺動アームとの連係を解
除することによって、中継揺動アームを介して作業クラ
ッチを人為的に操作可能な操作具が備えられている。こ
れによって、前述のようにアクチュエータや制御装置
(マイクロコンピュータ)が故障して、作業クラッチの
入り操作及び切り操作が行えなくなる状態になれば、ア
クチュエータと中継揺動アームとの連係を解除して、操
作具により作業クラッチを操作すればよい。
【0009】[III]前項[II]に記載のように、
アクチュエータと中継揺動アームとの連係を解除して、
操作具により作業クラッチを操作する場合、請求項1の
特徴によると、連係機構における中継揺動アームと作業
クラッチとに亘る部分を使用して、操作具により作業ク
ラッチを操作することになる。これにより、請求項1の
特徴によると、アクチュエータによる作業クラッチの入
り操作及び切り操作、並びに、操作具による作業クラッ
チの操作の両方において、連係機構における中継揺動ア
ームと作業クラッチとに亘る部分が使用されることにな
る。
【0010】[IV]ガイドレールに沿って直線的にス
ライド移動するように支持された部材に比べて、支持軸
を支点として揺動自在な中継揺動アームは、自身に掛か
る負荷の方向や大きさが変わっても、比較的がた付きが
少なく安定して作動(揺動)するものとなっている。
【0011】これにより、請求項1の特徴によると、前
項[II]に記載のように支持軸を支点として揺動自在
な中継揺動アームを備えた連係機構を介して、アクチュ
エータと作業クラッチとを機械的に連係している状態か
ら、アクチュエータと中継揺動アームとの連係を解除し
て、操作具により作業クラッチを操作する状態を設定し
ても(アクチュエータから中継揺動アームに掛かる負荷
の方向や大きさが、操作具から中継揺動アームに掛かる
負荷の方向や大きさに変わっても)、操作具の操作が中
継揺動アームを介して作業クラッチに適切に伝達され
て、作業クラッチが操作されるようになる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、強制昇降操作
具を操作することにより、アクチュエータによる作業ク
ラッチの切り操作を伴って、駆動機構により作業装置が
所定高さまで上昇駆動され、強制昇降操作具を操作する
ことにより、駆動機構により作業装置が接地するまで下
降駆動されるように構成することによって、操縦者への
負担が軽くなり、操縦者が操縦ハンドルの操作等の他の
操作に集中することができるようになるので、対地作業
機の操作性を良いものにすることができた。
【0013】請求項1の特徴によると、アクチュエータ
により作業クラッチを楽に入り操作及び切り操作できる
ので、作業クラッチの入り操作及び切り操作の操作性を
良いものにすることができた。請求項1の特徴による
と、支持軸を支点として揺動自在な中継揺動アームを備
えた連係機構を介して、アクチュエータと作業クラッチ
とを機械的に連係しており、アクチュエータや制御装置
(マイクロコンピュータ)が故障して、作業クラッチの
入り操作及び切り操作が行えなくなる状態になっても、
アクチュエータと中継揺動アームとの連係を解除するこ
とによって、操作具により中継揺動アームを介して作業
クラッチの操作が行えるので、作業クラッチの入り操作
及び切り操作が行えずに作業を中断すると言う状態が少
なくなって、対地作業機の作業能率を向上させることが
できた。
【0014】請求項1の特徴によると、アクチュエータ
による作業クラッチの入り操作及び切り操作、並びに、
操作具による作業クラッチの操作の両方において、連係
機構における中継揺動アームと作業クラッチとに亘る部
分が使用されることになるので、部品の共用化及び構造
の簡素化の面で有利なものとなった。
【0015】請求項1の特徴によると、アクチュエータ
と中継揺動アームとの連係を解除して、操作具により作
業クラッチを操作する状態を設定しても(アクチュエー
タから中継揺動アームに掛かる負荷の方向や大きさが、
操作具から中継揺動アームに掛かる負荷の方向や大きさ
に変わっても)、操作具の操作が中継揺動アームを介し
て作業クラッチに適切に伝達されて、作業クラッチが操
作されるようになるので、操作具による作業クラッチの
操作の確実性を高めることができた。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に対地作業機としての乗用型田植機が示されている。こ
の乗用型田植機は乗用型の走行機体の後部に、平行四連
のリンク機構1を介して苗植付装置2を昇降自在に連結
して構成されている。走行機体の前部にエンジン3が搭
載されて、エンジン3の動力が、ベルト無段変速式の副
変速装置4を介してミッションケース5に伝達され、ミ
ッションケース5のギヤ式の主変速装置(図示せず)を
介して前車輪6及び後車輪7に伝達されて、走行機体を
駆動するように構成されている。ミッションケース5の
変速操作後の動力が、伝動軸8及び植付クラッチ9を介
して苗植付装置2に伝達されるように構成されており、
走行機体を走行させながら苗の植付作業が行える。
【0017】図1に示すように苗植付装置2は、左右一
定のストロークで往復横移動する苗のせ台10、苗のせ
台10の下端部から苗を一株ずつ取り出して圃場に植え
付ける植付機構11、後支点周りで上下揺動自在に支持
された複数の接地フロート12等を備えて構成されてお
り、油圧シリンダ13により昇降駆動自在に構成されて
いる。
【0018】苗植付装置2が接地した状態で苗の植付作
業を行う場合、苗植付装置2の対泥面高さを所定レベル
に維持する自動昇降制御手段が備えられている。図2に
示すように、油圧シリンダ13に対する油圧制御弁Vが
電磁駆動式に構成されて、油圧制御弁Vをマイクロコン
ピュータを備えた制御装置14により電気的に駆動制御
する。中央の接地フロート12の接地圧変動に伴う上下
揺動量が第1ポテンショメータPM1により検出され
て、第1ポテンショメータPM1の検出値が、操縦部に
設けられた調節器15の設定値と合致するように、制御
装置14が油圧制御弁Vを自動的に駆動制御する。
【0019】路上走行や圃場の畦際での旋回時等におい
て、苗植付装置2が最大上昇位置と接地下降位置との範
囲で人為的に昇降駆動自在に構成されている。図2及び
図1に示すように操縦部の運転座席16の横側に揺動操
作レバー17が配置され、揺動操作レバー17の操作位
置が第2ポテンショメータPM2により検出されて、制
御装置14が第2ポテンショメータPM2の検出値を所
定レベル毎にゾーン判別して、上昇位置、中立位置、下
降位置及び植付位置の操作状態に制御する。揺動操作レ
バー17が上昇位置に操作されると、油圧シリンダ13
により苗植付装置2が上昇駆動され、揺動操作レバー1
7が中立位置に操作されると、苗植付装置2がその位置
で保持される。揺動操作レバー17が下降位置及び植付
位置に操作されると、前述のような自動昇降制御手段が
作動するように制御プログラムが構成されている。
【0020】図2に示すように、揺動操作レバー17を
植付位置に操作している状態で、苗植付装置2を最大上
昇位置と接地下降位置とに亘り強制的に昇降駆動する昇
降スイッチSWが備えられており、圃場の畦際での旋回
時に指操作等の煩わしさの少ない苗植付装置2の昇降駆
動が行える。
【0021】図2及び図3に示すように、植付クラッチ
9が電動モータ18により入り操作及び切り操作される
ように、植付クラッチ9と電動モータ18とが、連係機
構19を介して連係されており、電動モータ18が制御
装置14により駆動制御される。図3に示すように、電
動モータ18は揺動操作レバー17の下方側箇所に配置
されて、電動モータ18により回転する小径ギヤ20に
咬み合う大径ギヤ21が形成された揺動部材22が備え
られ、支持軸を支点として揺動自在な中継揺動アーム2
4と揺動部材22の作動アーム23とが、連結ロッド2
5及びストローク吸収用のバネ26を介して連係されて
おり、中継揺動アーム24と植付クラッチ9の入切操作
具9aとがリンク27を介して連係されている。植付ク
ラッチ9は咬合式に構成されて、バネ(図示せず)によ
り入り操作側に付勢されており、電動モータ18により
植付クラッチ9の入切操作具9aが引き操作されて植付
クラッチ9が切り操作される。
【0022】制御装置14は、揺動操作レバー17が植
付位置に操作されると、植付クラッチ9を入り操作する
ように電動モータ18を駆動制御する。昇降スイッチS
Wにより苗植付装置2が昇降駆動される場合、上昇駆動
に伴って略同時に電動モータ18により植付クラッチ9
が切り操作され、下降駆動では苗植付装置2が接地下降
位置に下降駆動されてから所定時間の経過した後、電動
モータ18により植付クラッチ9が入り操作されるよう
に駆動制御のタイミングが設定されている。
【0023】圃場での苗の植付作業中に電動モータ18
が故障して、植付クラッチ9の入り操作及び切り操作が
不能になった場合には、図3の仮想線で示すように作動
アーム23に対する連結ロッド25の連係を解除し、揺
動操作レバー17の揺動ボス部に一体揺動自在に形成さ
れた作動アーム28に、連結ロッド25をつなぎ代えて
連結する。これにより、揺動操作レバー17を上昇位置
又は中立位置に操作すると、連結ロッド25が引き操作
されて植付クラッチ9が切り操作され、揺動操作レバー
17を植付位置に操作すると、連結ロッド25の引き操
作が解除されて植付クラッチ9がバネの付勢力で入り操
作されるのであり、揺動操作レバー17により植付クラ
ッチ9を人為的に入り操作及び切り操作することができ
る。植付クラッチ9の切り操作時に、揺動操作レバー1
7はストローク吸収用のバネ26から引っ張り力を受け
るが、揺動操作レバー17をガイド板30により係止保
持することができる。
【0024】[別実施例]連係機構19は図4に示すよ
うに、円弧状の連結ロッド31とストローク吸収用のバ
ネ26を介して、連係するように構成してもよい。図4
に示すように構成すると、連係機構19を揺動操作レバ
ー17につなぎ代えた場合、揺動操作レバー17により
植付クラッチ9を切り操作した際に、デッドポイント乗
り越え作用により揺動操作レバー17が位置保持される
ことになるので、揺動操作レバー17を係止保持するガ
イド板30を設ける必要がなくなる。本発明は乗用型田
植機に限らず、乗用型耕耘機等の他の対地作業機にも適
用できる。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】制御のブロック図
【図3】植付クラッチの操作系を示す側面図
【図4】別実施例における植付クラッチの操作系を示す
側面図
【符号の説明】 2 作業装置 9 作業クラッチ 13 駆動機構 17 操作具 18 アクチュエータ 19 連係機構 24 中継揺動アーム SW 強制昇降操作具
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に備えられた作業装置(2)を
    昇降駆動する駆動機構(13)と、前記作業装置(2)
    に動力を伝達する作業クラッチ(9)とを備え、 支持軸を支点として揺動自在な中継揺動アーム(24)
    を備えた連係機構(19)を介して、アクチュエータ
    (18)と前記作業クラッチ(9)とを機械的に連係し
    て、前記アクチュエータ(18)により前記作業クラッ
    チ(9)を入り操作及び切り操作可能に構成し、 前記アクチュエータ(18)による前記作業クラッチ
    (9)の切り操作を伴って前記駆動機構(13)により
    前記作業装置(2)を所定高さまで上昇駆動する上昇作
    動、及び前記駆動機構(13)により前記作業装置
    (2)を接地するまで下降駆動する下降作動を行う強制
    昇降操作具(SW)を備えると共に、 前記アクチュエータ(18)と前記中継揺動アーム(2
    4)との連係を解除することにより、前記中継揺動アー
    ム(24)を介して前記作業クラッチ(9)を人為的に
    操作可能な操作具(17)を備えてある対地作業機。
JP2000392437A 2000-12-25 2000-12-25 対地作業機 Expired - Lifetime JP3443401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392437A JP3443401B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 対地作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000392437A JP3443401B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 対地作業機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11449792A Division JP3220224B2 (ja) 1992-05-07 1992-05-07 対地作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001224210A true JP2001224210A (ja) 2001-08-21
JP3443401B2 JP3443401B2 (ja) 2003-09-02

Family

ID=18858427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000392437A Expired - Lifetime JP3443401B2 (ja) 2000-12-25 2000-12-25 対地作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3443401B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020103212A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社クボタ 水田作業機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020103212A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社クボタ 水田作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3443401B2 (ja) 2003-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001224210A (ja) 対地作業機
JP3220224B2 (ja) 対地作業機
JP3418039B2 (ja) 水田作業機
JP4141374B2 (ja) 乗用型田植機
JP3170350B2 (ja) 田植機
JP4471782B2 (ja) 移植機
JP2006333724A (ja) 移植機
JP4073805B2 (ja) 移動農機
JPH05308826A (ja) 対地作業機
JP3108665B2 (ja) 水田作業機
JP2985713B2 (ja) 田植機の植付部昇降制御装置
JP2001299025A (ja) 苗移植機の操作制御装置
JP2763797B2 (ja) 作業車
JP3108504B2 (ja) 水田作業機
JP3108664B2 (ja) 水田作業機
JP2001095313A (ja) 移動農機の作業機昇降制御装置
JP2022150112A (ja) 移植機
JP3437470B2 (ja) 作業車の制御装置
JP2022138310A (ja) 移植機
JP4547825B2 (ja) 田植機
JP3108662B2 (ja) 移植機
JP3998827B2 (ja) 田植機
JP3142161B2 (ja) 水田作業機
JPH0974839A (ja) 乗用作業機
JPH11289825A (ja) 田植機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term