JP2001223821A - 緊急通報装置および緊急通報システム - Google Patents

緊急通報装置および緊急通報システム

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JP2001223821A
JP2001223821A JP2000033007A JP2000033007A JP2001223821A JP 2001223821 A JP2001223821 A JP 2001223821A JP 2000033007 A JP2000033007 A JP 2000033007A JP 2000033007 A JP2000033007 A JP 2000033007A JP 2001223821 A JP2001223821 A JP 2001223821A
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crossing
notification
emergency
vehicle
railroad crossing
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JP2000033007A
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Hiromasa Hayashi
宏昌 林
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が踏切内で停止して踏切事故が発生する
虞がある場合に自動通報を行い踏切事故を未然に防ぐこ
と。 【解決手段】 緊急通報装置2を搭載した車両が警報動
作中の踏切内に進入すると、赤外線受光器15a〜15
dが踏切内のみに送出されている赤外光線を受光し、信
号変換回路18はその受光信号を踏切内通知信号に変換
する。データ抽出回路19は、踏切内通知信号から踏切
に接近中の列車に設置された電話機の電話番号と踏切の
識別コードとを抽出する。緊急通報制御回路22は、車
速演算回路21から入力した車速に基づいて車両の状態
を判断し、踏切内通知信号を受信した状態で所定時間以
上停止していることを条件として、自動車電話機17に
より列車に対して識別コード等を自動通報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路を通行する車
両に搭載され踏切における緊急事態の発生を通報する緊
急通報装置および当該緊急通報装置を用いた緊急通報シ
ステムに関する。
【発明が解決しようとする課題】車両例えば自動車を運
転して踏切を通過する場合には、エンスト、脱輪、渋滞
などにより踏切内で停止することがないように十分な注
意を必要とする。そして、万が一踏切内で車両が停止し
て動けなくなった緊急事態のために、踏切には踏切障害
物検知装置や踏切支障報知装置が設置されている。
【0002】このうち踏切障害物検知装置は、遮断機が
降りている状態で自動車などの物体が列車走行上障害と
なる位置にあることを自動検知し、列車の信号機を停止
表示に切り替える装置である。また、踏切支障報知装置
は、踏切の入口付近に設置された非常ボタンを有し、こ
の非常ボタンが押されると列車の信号機を停止表示に切
り替える装置である。
【0003】つまり、踏切障害物検知装置が設置されて
いない踏切において緊急事態が発生した場合には、自動
車の乗員(例えば運転者)などは直ちに踏切支障報知装
置の非常ボタンを押して踏切事故の発生を回避する必要
がある。
【0004】しかしながら、踏切内で自動車が停止し、
さらに警報器が列車の接近を知らせる警報動作を開始し
たような場合、前記運転者は慌てるあまり冷静な判断が
できなくなり、非常ボタンを押さない場合がある。ま
た、自動車の乗員が踏切障害物検知装置の存在を知らな
い場合、障害者が一人で乗車している場合などにおいて
も、非常ボタンが押されない事態が生じ得る。このよう
な場合、列車と自動車とが衝突する重大な踏切事故が発
生する虞があった。
【0005】本発明は上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、車両に搭載され当該車両が踏切内で停
止して踏切事故が発生する虞がある場合に自動通報を行
う緊急通報装置を提供すること、およびその緊急通報装
置を用いた緊急通報システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段
によれば、緊急通報装置が搭載された車両(例えば自動
車)が踏切内に進入すると、当該緊急通報装置の踏切内
進入検出手段がその進入を検出する。そして、踏切内進
入検出手段が車両の踏切内への進入を検出している状態
で、停止状態検出手段が所定時間以上当該車両の停止状
態を検出すると、緊急通報制御手段は当該車両が踏切内
で動けなくなったと判断し、緊急通報装置に備えられた
通信手段により所定の通報相手局に対して緊急事態情報
を自動通報する。
【0007】この通報相手局は、例えば当該踏切に接近
している列車、当該踏切の最寄りの駅、列車管理センタ
ー、信号所などに備えられた通信手段(電話機など)で
あって、その通報相手は、緊急通報装置からの自動通報
を受けて列車を緊急停止させたり、列車の運転手に緊急
停止を指示する。
【0008】その結果、車両が踏切内で動けなくなった
際に、車両の乗員などが踏切支障報知装置(非常ボタ
ン)による通報を怠った場合であっても、自動通報が行
われて踏切事故を未然に防止することができる。
【0009】請求項2に記載した手段によれば、車両が
踏切内に進入すると、その車両に搭載された緊急通報装
置の通知信号受信手段が、外部から踏切内のみに限定さ
れた送信エリアに向けて送信されている踏切内通知信号
を受信するようになる。従って、踏切内進入検出手段
は、この踏切内通知信号を受信したことを以て、車両が
踏切内に進入したことを検出することができる。
【0010】請求項3に記載した手段によれば、情報抽
出手段は、踏切内通知信号に通報相手局を示す踏切情報
が含まれる場合、受信した踏切内通知信号からこの踏切
情報を抽出する。緊急通報制御手段は抽出した踏切情報
に基づいて自動通報するので、通報先を誤るなどして通
報が遅れるといった事態を防止することができる。
【0011】請求項4に記載した手段によれば、停止状
態検出手段は、車速検出手段により検出された速度が所
定速度以下となった場合に当該車両が停止状態にあると
判断する。従って、車両が完全に停止している場合のみ
ならず、人が車両を押している場合など車速が遅くて踏
切事故が発生する虞がある場合にも自動通報が行われる
ことになり、より確実に踏切事故を防止できる。
【0012】請求項5に記載した手段によれば、通信手
段として移動体通信装置例えば自動車電話機や携帯電話
機を用いているので、所定の通報相手局のみならず任意
の相手局との間で発着信や通話をすることができ利便性
が高まる。また、移動体通信装置を備えた車両に当該緊
急通報装置を設置する場合、通信手段を新規に設置する
必要がないため、設置コストを下げることができる。
【0013】請求項6に記載した手段によれば、依頼信
号送信装置が、踏切に設置された踏切通報装置に対して
通報相手局へ通報するように依頼する通報依頼信号を送
信すると、踏切通報装置から前記通報相手局への通報が
行われる。特に、踏切通報装置が専用線により通報相手
局へ通報する場合には、移動体通信装置の電波が到達し
ない領域(いわゆる圏外)であっても使用可能となる。
【0014】請求項7に記載した手段によれば、通知信
号送信手段は、踏切内のみに限定された送信エリアに向
けて踏切内通知信号を送信するので、車両に搭載された
緊急通報装置は、踏切内通知信号を受信することにより
踏切内への進入を検出でき、上述したように緊急事態情
報を自動通報することができる。また、踏切に進入して
いない車両は踏切内通知信号を受信することがないの
で、列車の通過待ちをしている車両が誤って緊急通報す
ることを防止できる。
【0015】請求項8に記載した手段によれば、踏切内
通知信号は、踏切情報として少なくとも所定の通報相手
局の電話番号を含んでいるので、緊急通報装置はその電
話番号により自動発信することができる。これにより、
通報を受けた通報相手局では、踏切に接近している列車
に対するブレーキ操作や信号機の停止表示などの事故回
避処置を迅速に行うことができる。
【0016】請求項9に記載した手段によれば、踏切通
報装置は、踏切内で動けなくなった車両に搭載された緊
急通報装置から自動的に送信される通報依頼信号を受信
すると所定の通報相手局に対して自動通報するので、踏
切事故を未然に防ぐことができる。
【0017】請求項10に記載した手段によれば、通知
信号送信手段は、踏切に設置された踏切警報器が警報を
発している期間のみ踏切内通知信号を送信するので、列
車が接近していない場合に車両が踏切内で所定時間以上
停止している場合など緊急通報を要しない場合における
誤通報を防止することができる。
【0018】請求項11に記載した手段によれば、踏切
内通知信号として指向性を有する光または超音波を用い
ているので、踏切内通知信号を踏切内のみに限定して送
信することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の緊急
通報システムを概略的に示した図である。また、図4
は、警報動作中の踏切を上方から見た図である。これら
図3および図4において、車両1(ここでは自動車)に
は緊急通報装置2(図1参照)が搭載されている。踏切
3には踏切警報機4a〜4d、電動遮断機5a〜5d、
踏切支障報知装置(いわゆる非常ボタン)6a〜6dお
よび通知信号送信装置7(図2参照)が設置されてい
る。また、踏切3を通過する列車8の運転席には、公衆
通信網と接続可能な移動体通信装置である電話機9が設
置されている。
【0020】図2は、通知信号送信装置7の電気的構成
を概略的に示すブロック図である。通知信号送信装置7
(通知信号送信手段に相当)は、送信制御回路10、メ
モリ11および赤外線投光器12a〜12dから構成さ
れている。このうち送信制御回路10とメモリ11とを
収納した本体7aは、踏切警報機4aの柱部に取り付け
られており、赤外線投光器12a〜12dは、それぞれ
踏切警報機4a〜4dの柱部に取り付けられている。
【0021】メモリ11には、踏切3の識別コードおよ
び当該踏切3を通過する列車8に設置された電話機9の
電話番号(踏切情報に相当)が記憶されている。識別コ
ードは各踏切に固有のコードであって、この識別コード
により踏切の設置場所、踏切の種類(踏切警報機や電動
遮断機が設置されているかどうか)などが分かるように
なっている。
【0022】送信制御回路10は、マイクロコンピュー
タを主体に構成されており、踏切警報機4a〜4dが警
報動作しているかどうかを示す警報機動作信号を入力
し、警報動作している期間だけ、前記識別コードと当該
踏切3に接近中の列車8に設置された電話機9の電話番
号とを含んだ踏切内通知信号を生成し、それを赤外線投
光器12a〜12dに対して出力するようになってい
る。送信制御回路10は、最寄りの駅、列車管理センタ
ー、信号所などから送られる情報に基づいて、当該踏切
3に接近中の列車8を認識可能となっている。
【0023】赤外線投光器12a〜12dは、前記踏切
内通知信号をそれぞれ赤外光線13a〜13dに変換
し、踏切3内のみに限定された送信エリア(例えば踏切
警報機4a〜4dにより囲まれたエリア)に投光するよ
うになっている。
【0024】すなわち、踏切3において対角位置に設置
された赤外線投光器12a、12dは、互いに相手側の
赤外線投光器12d、12aに向けて、指向性を持たせ
た赤外光線13a、13dを投光するようになってい
る。同様に、踏切3において対角位置に設置された赤外
線投光器12b、12cは、互いに相手側の赤外線投光
器12c、12bに向けて、指向性を持たせた赤外光線
13b、13cを投光するようになっている。これら赤
外光線13a〜13dは、踏切3の外部に漏れることが
ないようになっている。
【0025】さて、図1は、車両1に搭載された緊急通
報装置2の電気的構成を概略的に示すブロック図であ
る。この図1において、緊急通報装置2は、緊急通報ユ
ニット14、赤外線受光器15a〜15d、手動通報ス
イッチ16および自動車電話機17から構成されてい
る。
【0026】このうち赤外線受光器15a〜15d(通
知信号受信手段に相当)は、それぞれ車両1の車体の左
前側部、右前側部、左後側部、右後側部に配設されてお
り(図4参照)、赤外線を受光すると電気信号である受
光信号を出力するようになっている。
【0027】また、緊急通報ユニット14は車室内に設
置され、信号変換回路18、データ抽出回路19、イン
ターフェース回路20、車速演算回路21および緊急通
報制御回路22から構成されている。ここで、赤外線受
光器15a〜15d、信号変換回路18および緊急通報
制御回路22が、本発明における踏切内進入検出手段に
相当する。
【0028】信号変換回路18は、赤外線受光器15a
〜15dから受光信号を入力し、それが赤外線投光器1
2a〜12dから投光された赤外光線13a〜13dに
応じた受光信号である場合に、当該受光信号を踏切内通
知信号に変換してデータ抽出回路19と緊急通報制御回
路22とに出力するようになっている。
【0029】データ抽出回路19(情報抽出手段に相
当)は、踏切内通知信号から踏切3の識別コードおよび
列車8に設置された電話機9の電話番号を抽出し、それ
らを緊急通報制御回路22に出力するようになってい
る。
【0030】また、車速情報を含む車速信号は、インタ
ーフェース回路20を介して車速演算回路21(車速検
出手段に相当)に入力される。この車速演算回路21
は、入力した車速信号に基づいて当該車両1の車速を演
算し、それを要求に応じてまたは所定の時間間隔で緊急
通報制御回路22に出力するようになっている。さら
に、車両1の運転席付近には、乗員により操作可能な手
動通報スイッチ16が設置されており、この手動通報ス
イッチ16の操作信号は、インターフェース回路20を
介して緊急通報制御回路22に入力されるようになって
いる。
【0031】緊急通報制御回路22は、停止状態検出手
段および緊急通報制御手段に相当するもので、マイクロ
コンピュータを主体としてタイマ、ROM、EEPRO
Mなど(何れも図示せず)を備えて構成されている。こ
の緊急通報制御回路22は、前記ROMに記憶されたプ
ログラムに従って、踏切3における緊急通報制御処理を
実行するようになっている。また、前記EEPROMに
は、緊急通報装置2が搭載された車両1に関する車両デ
ータ(例えば車両の型、車両の所有者)が記憶されてい
る。
【0032】自動車電話機17(通信手段、移動体通信
装置に相当)は、例えばセルラー方式によるディジタル
方式の自動車電話機であって、公衆通信網と接続可能と
なっている。
【0033】次に、本実施形態の作用について、図5も
参照しながら説明する。まず、図2ないし図4におい
て、踏切3に列車8が接近すると踏切警報機4a〜4d
が警報動作を開始し、それとともに電動遮断機5a〜5
dの棹が降りて通行を遮断する。通知信号送信装置7
は、踏切警報機4a〜4dが警報動作している期間、踏
切情報を含む踏切内通知信号を生成し、それを赤外線投
光器12a〜12dから赤外光線13a〜13dとして
送出する。
【0034】警報動作中に車両1が踏切3内に進入する
と(例えば図4に示す状態)、車両1の車体に配設され
た赤外線受光器15a〜15dは、その赤外光線13a
〜13dを受光して受光信号を出力する。一方、警報動
作中であっても、踏切3外にある車両(図示せず)には
赤外光線13a〜13dが到達しないので、その車両に
設けられた赤外線受光器15a〜15dは受光信号を出
力しない。
【0035】さて、警報動作中に車両1が踏切3内で動
けなくなった場合に、緊急通報装置2の緊急通報制御回
路22が実行する緊急通報制御について、図5に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0036】緊急通報制御回路22は、ステップS1に
おいて前記タイマをリセットする。続いて、緊急通報制
御回路22は、ステップS2において踏切内通知信号を
受信したか否か、すなわち車両1が踏切3内に進入した
状態にあるか否かを判断する。ここで、車両1が踏切3
内に進入した状態にあると、踏切内通知信号を受信した
(YES)と判断することとなり、ステップS3の処理
に移行する。一方、車両1が踏切3内に進入していない
状態にあると、踏切内通知信号を受信していない(N
O)と判断することとなり、ステップS1の処理に戻
る。
【0037】車両1が踏切3内に進入している場合、緊
急通報制御回路22は車速演算回路21から車速を入力
し(ステップS3)、それに基づいて車両1が停止して
いるかどうかを判断する(ステップS4)。そして、車
速が所定速度未満の場合には、車両1が停止している
(YES)と判断しステップS5に移行する。これは、
車両1が所定速度未満の速度で動いていたとしても、車
両1が踏切3から脱出するまでに時間を要してしまい、
踏切事故を免れない場合があるためである。
【0038】これに対し、緊急通報制御回路22は、車
両1が所定速度以上の速度で移動している場合には停止
していない(NO)と判断する。この場合には、車両1
は、列車8が踏切3に到達する前に当該踏切3から脱出
できるので、以降の緊急通報処理は実行せずにステップ
S1に戻る。
【0039】緊急通報制御回路22は、ステップS5に
移行すると手動通報スイッチ16から操作信号を入力
し、手動通報スイッチ16がオン操作されているか否か
を判断する。この手動通報スイッチ16は、乗員が踏切
3からの脱出が不可能と判断した場合などにオン操作さ
れる。
【0040】緊急通報制御回路22は、手動通報スイッ
チ16がオンである(YES)と判断すると、次のステ
ップS6の処理を飛ばして直ちにステップS7以降の処
理を実行する。これに対し、緊急通報制御回路22は、
手動通報スイッチ16がオンでない(NO)と判断する
とステップS6に移行し、タイマが所定時間(例えば2
0秒)経過したかどうか(タイムアウトしたかどうか)
を判断する。そして、タイムアウト前にあっては「N
O」と判断してステップS2に戻り、タイムアウト後に
あっては「YES」と判断してステップS7に移行す
る。なお、前記所定時間は、踏切3の列車通過状況や交
通量などに応じて可変設定できるようになっている。
【0041】ステップS7に移行した緊急通報制御回路
22は、データ抽出回路19から踏切3に接近中の列車
8に設置された電話機9の電話番号と踏切3の識別コー
ドとを入力し(ステップS7、S8)、前記EEPRO
Mから車両データを入力する(ステップS9)。そし
て、緊急通報制御回路22は、ステップS10において
自動車電話機17により電話機9に対して自動発信し、
列車8の運転手に踏切3の識別コードと車両データとを
緊急通報する。
【0042】なお、自動車電話機17は、通信網の過負
荷状態に応じて発信動作に規制がかけられている場合に
おいても、上記緊急通報に限りその規制にかかわらず発
信動作を行うことができるようになっている。
【0043】この通報により、踏切3に接近している列
車8の運転手は、これから通過する踏切3内に車両が停
止していることを逸早く知ることができる。その結果、
運転手は、直ちに列車8を緊急停止させるとともに、最
寄りの駅、列車管理センター、信号所などに連絡するこ
とにより、他の列車にも通報したり踏切3付近の信号を
停止表示にするなどの適切な事故回避処置を行うことが
できる。
【0044】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、踏切3に通知信号送信装置7を設置し、踏切警報機
4a〜4dが警報動作している期間だけ、踏切内通知信
号を赤外光線13a〜13dにより踏切3内のみに限定
された送信エリアに送出する。そして、車両1に搭載さ
れた緊急通報装置2は、踏切内通知信号を受信した状態
であって且つ車両1が所定時間以上停止していることを
条件として、自動的に緊急通報するように構成されてい
るので、乗員による緊急通報が遅れたり通報できない場
合であっても、踏切事故を未然に防ぐことができる。
【0045】この場合、緊急通報装置2は、受信した踏
切内通知信号から踏切3の識別コードと通報すべき列車
8に設置された電話機9の電話番号とを抽出し、その情
報に基づいて緊急通報するので、通報先を誤ったり踏切
3の位置を誤って通報することがなくなり、迅速且つ確
実な通報を行うことができる。また、踏切3(つまり車
両1)の位置を検出するための位置検出手段が不要とな
る。
【0046】そして、緊急通報装置2は、車両1が停止
している踏切3に接近中の列車8に設置された電話機9
に対して直接緊急通報を行うので、当該列車8の運転手
が危険を知りブレーキ操作を開始するまでに要する時間
が短縮され、より確実に踏切事故を防止できる。
【0047】この緊急通報システムにおいて、通知信号
送信装置7からの踏切内通知信号は、指向性を持たせた
赤外光線13a〜13dにより踏切3内にのみに送出さ
れるので、踏切3の外側に位置する車両に搭載された緊
急通報装置2が踏切内通知信号を受信して誤通報するこ
とがない。
【0048】また、通知信号送信装置7は、踏切警報機
4a〜4dが警報動作している期間だけ、踏切内通知信
号である赤外光線13a〜13dを投光するので、非警
報動作中に車両1が踏切3内に所定時間以上停止した場
合など緊急通報を要しない場合における緊急通報(誤通
報)を防止することができる。
【0049】緊急通報装置2には手動通報スイッチ16
が設けられているので、乗員の判断により一層迅速な緊
急通報が可能となる。また、踏切3内の事故などにより
赤外線投光器12a〜12dなどが破壊された場合にお
いても、手動通報スイッチ16をオン操作すれば緊急通
報することができる。
【0050】さらに、本実施形態では、通信手段として
自動車電話機17を用いているので、緊急通報装置2が
緊急通報している期間を除いて任意の相手局との間で発
着信や通話をすることができ、利便性が高まる。
【0051】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
形態に限定されるものではなく、以下のような拡張また
は変更が可能である。車両1に搭載された緊急通報装置
2は、自動車電話機17に替えて依頼信号送信装置を備
えても良い。この依頼信号送信装置は、踏切3で緊急事
態が発生した場合に、踏切3に設置された踏切通報装置
に対して光、電波、超音波などにより通報依頼信号を送
信するものである。そして、通報依頼信号を受信した踏
切通報装置は、緊急通報装置2に代わり当該踏切3に接
近中の列車8に設置された電話機9に対して緊急通報を
行うようになっている。
【0052】本構成によれば、緊急通報装置2は、踏切
通報装置を介して間接的に緊急通報を行うことになり、
踏切内通知信号に踏切情報(通報相手局の電話番号)や
識別コードを含める必要がないので、信号構成が簡単と
なり信頼性が向上する。また、踏切通報装置が専用線に
より電話機9に接続されている場合には、踏切3が自動
車電話機17についての圏外に位置していても緊急通報
が可能となる。
【0053】踏切3に設置された通知信号送信装置7
は、踏切警報機4a〜4dが警報動作している期間だけ
踏切内通知信号を送出したが、警報動作にかかわらず常
に踏切内通知信号を送出するようにしても良い。この場
合、通知信号送信装置7は、警報動作中と非警報動作中
とで異なる種類の踏切内通知信号を送出するようにし、
緊急通報装置2は、車両1が踏切3内で所定時間以上停
止している場合に、受信した踏切内通知信号の種類に応
じて通報の内容(非警報動作中は注意通報、警報動作中
は緊急通報)を変えるようにしても良い。
【0054】通知信号送信装置7の赤外線投光器12a
〜12dは、それぞれ踏切3における対角線方向に赤外
光線13a〜13dを投光したが、線路に対し平行とな
る方向に投光するようにしても良い。これにより、赤外
光線13a〜13dの踏切3外への漏れが一層少なくな
る。また、通知信号送信装置7は、踏切内通知信号を超
音波や赤外線以外の光により送信しても良い。
【0055】車両1が踏切3内に進入したことを検出す
る踏切内進入検出手段としては、線路に流れる電流を検
出する手段、踏切3内に埋設された信号線から漏洩する
信号を検出する手段などを用いても良い。
【0056】緊急通報の相手局は、列車8に設置された
電話機9に限られず、最寄りの駅、列車管理センター、
信号所などに設置された電話機であっても良い。通信手
段は、自動車電話機の他、セルラー方式の携帯電話機や
PHS(Personal Handyphone System)であっても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における緊急通報装置の電
気的構成を概略的に示すブロック図
【図2】通知信号送信装置の電気的構成を概略的に示す
ブロック図
【図3】緊急通報システムを概略的に示す図
【図4】警報動作中の踏切を上方から見た図
【図5】緊急通報制御回路が実行する緊急通報制御処理
を示すフローチャート
【符号の説明】
1は車両、2は緊急通報装置、3は踏切、7は通知信号
送信装置(通知信号送信手段)、15a〜15dは赤外
線受光器(踏切内進入検出手段、通知信号受信手段)、
17は自動車電話機(通信手段、移動体通信装置)、1
8は信号変換回路(踏切内進入検出手段)、19はデー
タ抽出回路(情報抽出手段)、21は車速演算回路(車
速検出手段)、22は緊急通報制御回路(踏切内進入検
出手段、停止状態検出手段、緊急通報制御手段)であ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 BB12 BB19 BB20 BB22 DD03 DD14 DD49 FF01 FF04 FF05 FF17 FF20 FF23 GG08 GG09 GG21 GG24 GG30 GG35 GG46 GG70 GG83 5H161 AA01 MM05 MM14 NN12 PP06 PP12 5H180 AA01 BB05 CC02 FF05 JJ09 5K101 KK14 LL12 NN12 NN17 NN18 RR12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を通行する車両に搭載される緊急通
    報装置において、 当該車両が踏切内に進入していることを検出する踏切内
    進入検出手段と、 当該車両が停止状態にあることを検出する停止状態検出
    手段と、 直接的あるいは間接的に所定の通報相手局との通信が可
    能な通信手段と、 前記踏切内進入検出手段が車両の踏切内への進入を検出
    している状態で、前記停止状態検出手段が所定時間以上
    当該車両の停止状態を検出した場合に、前記通信手段に
    より前記通報相手局に対して緊急事態情報を自動通報す
    る緊急通報制御手段とを備えて構成されていることを特
    徴とする緊急通報装置。
  2. 【請求項2】 前記踏切内進入検出手段は、外部から前
    記踏切内のみに限定された送信エリアに向けて送信され
    ている踏切内通知信号を受信するための通知信号受信手
    段を備え、この通知信号受信手段が前記踏切内通知信号
    を受信している場合に車両が踏切内に進入しているとの
    検出結果を出力することを特徴とする請求項1記載の緊
    急通報装置。
  3. 【請求項3】 前記踏切内通知信号に前記通報相手局を
    示す踏切情報が含まれる場合に、前記通知信号受信手段
    により受信した前記踏切内通知信号から前記踏切情報を
    抽出する情報抽出手段を備え、 前記緊急通報制御手段は、この抽出された踏切情報に基
    づいて自動通報することを特徴とする請求項2記載の緊
    急通報装置。
  4. 【請求項4】 車両の速度を検出する車速検出手段を備
    え、 前記停止状態検出手段は、この検出された速度が所定速
    度未満となった場合に当該車両が停止状態にあるとの検
    出結果を出力することを特徴とする請求項1ないし3の
    何れかに記載の緊急通報装置。
  5. 【請求項5】 前記通信手段は、移動体通信装置である
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の緊
    急通報装置。
  6. 【請求項6】 前記通信手段は、前記踏切に設置され前
    記通報相手局との通信が可能な踏切通報装置に対して通
    報依頼信号を送信する依頼信号送信装置であることを特
    徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の緊急通報装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5の何れかに記載の緊急
    通報装置と、 踏切内のみに限定された送信エリアに向けて踏切内通知
    信号を送信するための通知信号送信手段とを備えて構成
    されていることを特徴とする緊急通報システム。
  8. 【請求項8】 前記踏切内通知信号は、踏切情報として
    少なくとも所定の通報相手局の電話番号を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項7記載の緊急通報システム。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の緊急通報装置と、 踏切内において受信可能な踏切内通知信号を送信する通
    知信号送信手段と、 前記踏切に設置され、前記緊急通報装置から送信された
    通報依頼信号を受信したことに応じて所定の通報相手局
    に対して自動通報する踏切通報装置とを備えて構成され
    ていることを特徴とする緊急通報システム。
  10. 【請求項10】 前記通知信号送信手段は、前記踏切に
    設置された踏切警報器が警報を発している期間のみ、前
    記踏切内通知信号を送信することを特徴とする請求項7
    ないし9の何れかに記載の緊急通報システム。
  11. 【請求項11】 前記通知信号送信手段は、光または超
    音波により前記踏切内通知信号を送信することを特徴と
    する請求項7ないし10の何れかに記載の緊急通報シス
    テム。
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