JP2006036029A - 障害物検出システム及び障害物検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 センサユニット11は、検出方向の異なる5個のセンサ11a〜11eが水平方向並んで配置され、かつ隣接するセンサと検出エリアの一部が重なるように設定されている。2つのセンサで同一の計測距離が計測された場合には、重なりエリアの中間軸上の計測距離に対応する点を物体の座標として求める。また、2つのセンサで同一の計測距離が存在しない場合には、各センサ11a〜11eの主軸上の計測距離に対応する点を物体の座標として求める。
【選択図】図3
Description
図15において、交差点の2箇所にセンサ111,112が設置され、各横断歩道に4個のセンサ113〜116が設置されている。図15の矢印は各センサの検出エリアを示している。
上記のような線的な検出方法の欠点を解消するために、例えば、特許文献1には、ミリ波センサを回転可能な駆動部上に設置し、ミリ波センサを回転させることで踏切内の障害物を検出することが記載されている。
本発明の課題は、センサの部品コストを高くせずに一定範囲内の障害物を検出できるようにすることである。
図2において、センサユニット11は、指向性を持った検出エリア有するファンビームセンサ等の一次元センサを、一定範囲内の物体を検出できるように検出方向を異ならせて複数個配置してある。センサユニット11は、検出方向の異なるファンビームセンサ(以下、センサという)11a〜11eを水平方向に接近させて配置してある。各センサ11a〜11eは、センサを原点とした円錐状の検出エリアを有し、それぞれの検出方向を少しづつずらしてセンサユニット11全体で所定範囲の検出エリアを形成している。
最初に、各センサ11a〜11eで計測された物体までの距離を、図5に示す計測結果テーブル31に書き込む(図4,ステップ11)。
ここで、上記ステップS12のX,Y座標の算出方法を図7を参照して説明する。センサにより距離d1の点に物体42が検出された場合には、センサのファンビームの主軸(検出エリアの中心軸)41上の原点(センサの設置位置)から距離d1の点を、計測距離d1の物体42の座標として求める。次に、X軸を基準とした主軸41の角度θとから、主軸41上の距離d1の点のX座標X1とY座標Y1を、X1=d1×cosθ、Y1=d1×sinθから求める。
全てのセンサ11a〜11eの検出が終了していないときには、ステップS14に進み、以下の処理を実行する。
上記のステップS15において、前回(例えば、時刻t1)の座標テーブル32の座標値と、今回(例えば、時刻t2)の座標テーブル32の座標値の差が所定値以内(または所定値以下)の物体を同一のオブジェクト(物体)として特定する。そして、同一のオブジェクトと判定した物体の今回(時刻t2)の座標テーブル32の該当する座標値の座標番号を、そのオブジェクトの時刻t2の座標番号としてオブジェクト管理テーブル33に設定する。
最初に、オブジェクト管理テーブル33を調べて現在存在するオブジェクトを特定する(図10,S21)。
次に、現在時刻と最も過去の時刻のY座標値の差と時刻差からY軸方向の速度を算出する(S24)。図3に示す実施の形態の踏切障害検出システムでは、Y軸方向(図3の正面から見て上方向または下方向)に歩行者と車が移動することが前提になっているので、Y軸方向の移動距離とその間の時間差から移動速度を算出している。
次に、残りの移動距離と物体の速度から物体が踏切の外に出るまでの所要時間を算出する(S26)。
現在時刻に所要時間を加算した時刻が、踏切の遮断機が閉じる時刻より時間的に前であれば(S27,NO)、ステップS23に戻り、上述した処理を繰り返す。
この第2の実施の形態は、交差点の障害物を検出するシステムに適用した例を示している。図11において、交差点の4隅の1箇所に検出方向の異なるセンサ11a〜11eを水平方向に並べたセンサユニット11を配置し、交差点の横断歩道の両側の対向する位置に指向性を持った検出エリアを有するセンサ61を配置してある。
センサ71bのビームの広がり角度をφb、センサ72bのビームの広がり角度をφb’、センサ71b、72b間の距離をdとする。
d≦d1+d2≦d+f(φ) ・・・・(1)
ここで、f(φ)は、f(φb)=2×d×sin(φb/2)と、f(φb’)=2×d×sin(φb’/2)の小さい方の値とする。
(1)第3の実施の形態は、対向する位置に設置したセンサにより同一の物体を検出するようにしたが、さらに、第1の実施の形態のように隣のセンサの検出範囲が一部重なるように設定し、3つのセンサの検出範囲が一部重なるようにしても良い。
(2)使用するセンサはファンビームセンサに限らず、指向性を持った検出エリアを有する一次元センサであればどのようなセンサでも良い。例えば、ミリ波センサ、その他の波長のセンサを使用できる。
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように複数配置したセンサユニットと、
前記センサユニットの各センサの検出方向と同じ方向に延びる軸上のセンサの計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する座標算出手段と、
前記座標算出手段により今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された物体の速度を算出する速度算出手段と、
物体の現在位置と前記速度算出手段により算出された速度とから該物体が予め定められた範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う警告手段とを備える障害物検出システム。
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように、かつ隣接するセンサの検出エリアの一部が重なるように複数配置したセンサユニットと、
検出エリアの一部が重なる2つのセンサで同一距離に物体が検出された場合には、2つのセンサの重なりエリア内で検出方向に延びる第1の軸上のセンサの計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出し、2つのセンサで同一距離に物体が検出されない場合には、各センサの検出方向に延びる、前記第1の軸と異なる軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する座標算出手段と、
前記座標算出手段により今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された物体の速度を算出する速度算出手段と、
物体の現在位置と前記速度算出手段により算出された速度とから該物体が予め定められた範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う警告手段とを備える障害物検出システム。
前記座標算出手段は、検出エリアの一部が重なる2つのセンサで同一距離に物体が検出された場合には、検出エリアの重なりエリアの中心軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出し、同一距離に物体が検出されない場合には、各センサの検出エリアの主軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する。
前記障害物検出システムは踏切内の障害物を検出するシステムであって、前記センサユニットは、踏切内の物体を検出できるように検出エリアの四隅の1つの隅に設置される。
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように複数配置したセンサユニットを用い、
前記センサユニットの各センサの検出方向と同じ方向に延びる軸上のセンサの計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出し、
今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定し、
同一と判定された物体の速度を算出し、
物体の現在位置と算出された速度とから該物体が一定範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う障害物検出方法。
前記センサユニットの各センサは半円状に広がる検出エリアを有し、隣接するセンサとの間で検出エリアの重なりエリアを有する。
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように複数配置した第1のセンサユニットと、
前記第1のセンサユニットと対向する位置に配置され、前記第1のセンサユニットの各センサの検出エリアとそれぞれがほぼ重なる検出エリアを有する複数のセンサからなる第2のセンサユニットと、
前記第1及び第2のセンサユニットの検出エリアがほぼ重なる2つのセンサにより検出された物体の計測距離が特定の距離の条件を満たすとき、2つのセンサの検出方向に延びる軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する座標算出手段と、
前記座標算出手段により今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された物体の速度を算出する速度算出手段と、
物体の現在位置と前記速度算出手段により算出された速度とから該物体が所定範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う警告手段とを備える障害物検出システム。
前記座標算出手段は、前記第1のセンサユニットと第2センサユニットの位置を基準として、検出エリアがほぼ重なる2つのセンサの2つの計測距離により定まる交点の座標を検出された物体の座標として算出する。
2 座標算出手段
3 判定手段
4 速度算出手段
5 警告手段
11 センサユニット
12 処理装置
Claims (5)
- 一定範囲内に存在する障害物を検出する障害物検出システムであって、
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように複数配置したセンサユニットと、
前記センサユニットの各センサの検出方向と同じ方向に延びる軸上のセンサの計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する座標算出手段と、
前記座標算出手段により今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定する判定手段と、
前記判定手段により同一と判定された物体の速度を算出する速度算出手段と、
物体の現在位置と前記速度算出手段により算出された速度とから該物体が一定範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う警告手段とを備える障害物検出システム。 - 一定範囲内に存在する障害物を検出する障害物検出システムであって、
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように、かつ隣接するセンサの検出エリアの一部が重なるように複数配置したセンサユニットと、
検出エリアの一部が重なる2つのセンサで同一距離に物体が検出された場合には、2つのセンサの重なりエリア内で検出方向に延びる第1の軸上のセンサの計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出し、2つのセンサで同一距離に物体が検出されない場合には、各センサの検出方向に延びる、前記第1の軸と異なる軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する座標算出手段と、
前記座標算出手段により今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定する判定手段と、
前記判定手段により同一と判定された物体の速度を算出する速度算出手段と、
物体の現在位置と前記速度算出手段により算出された速度とから該物体が一定範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う警告手段とを備える障害物検出システム。 - 前記座標算出手段は、検出エリアの位置が重なる2つのセンサで同一距離に物体が検出された場合には、2つのセンサの検出エリアの重なりエリアの中心軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出し、同一距離に物体が検出されない場合には、各センサの検出エリアの主軸上の計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出する請求項2記載の障害物検出システム。
- 前記障害物検出システムは踏切内の障害物を検出するシステムであって、前記センサユニットは、踏切内の物体を検出できるように検出エリアの四隅の1つに設置される請求項2または3記載の障害物検出システム。
- 一定範囲内に存在する障害物を検出する障害物検出方法であって、
指向性を持った検出エリアを有するセンサを検出方向を異ならせ所定範囲の検出エリアを形成するように複数配置したセンサユニットを用い、
前記センサユニットの各センサの検出方向と同じ方向に延びる軸上のセンサの計測距離に対応する点を検出された物体の座標として算出し、
今回算出された座標と所定時間前に算出された座標の距離が所定値以下の物体を同一物体と判定し、
同一と判定された物体の速度を算出し、
物体の現在位置と算出された速度とから該物体が一定範囲外に出るまでに要する時間を算出し、算出した時間が所定時間以上のとき警告を行う障害物検出方法。
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