JP2001221322A - 歯車装置 - Google Patents

歯車装置

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JP2001221322A
JP2001221322A JP2000030357A JP2000030357A JP2001221322A JP 2001221322 A JP2001221322 A JP 2001221322A JP 2000030357 A JP2000030357 A JP 2000030357A JP 2000030357 A JP2000030357 A JP 2000030357A JP 2001221322 A JP2001221322 A JP 2001221322A
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JP
Japan
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gear
teeth
gear device
gears
tooth
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JP2000030357A
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Nobuyuki Nakamura
伸之 中村
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正逆両方向の回転についてバックラッシュを
低減または解消することができ、併せて、組付け作業性
を向上させることができる歯車装置1を提供する。 【解決手段】 同軸上に配置され、モジュールが等し
く、位相ずれのない複数の歯車2,3,4を備え、一部
の歯車3の歯厚を他の歯車2,4の歯厚よりも大きく形
成するとともに一部の歯車3を弾性材料によって形成す
ることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動装置の一種で
ある歯車装置に係り、特にバックラッシュ(バックラッ
シ)の低減機能ないし解消機能を備えた歯車装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バックラッシュによって発生する
歯打ち音を低減するために、組み合わせた1枚の歯車の
位相をずらして、スプリング等の弾性部材により相手歯
車の歯を挟み込んでバックラッシュを無くす技術が開発
されている。
【0003】しかしながら、この従来技術においては、
歯車の回転する方向が予め定められており、逆回転にす
ると相手歯車の歯を挟み込むことができずにバックラッ
シュが発生するために、一方向の回転にしか使うことが
できない不都合がある。
【0004】また、従来技術では、当該歯車を相手歯車
と噛み合わせるときに一部の歯に位相ずれがあるため
に、治具等を用いて位相ずれを一時的に修正してから噛
み合わせる必要があり、よってこの組付けに関する作業
性が余り良くないと云う不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、正逆両方向の回転についてバックラッシュを低減ま
たは解消することができ、併せて、組付け作業性を向上
させることができる歯車装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による歯車装置は、同軸上に配置
され、モジュールが等しく、位相ずれのない複数の歯車
を備え、一部の歯車の歯厚を他の歯車の歯厚よりも大き
く形成するとともに、前記一部の歯車を弾性材料によっ
て形成したことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2による歯車装置
は、軸方向に並べた複数の歯のうち一部の歯の歯厚を他
の歯の歯厚よりも大きく形成するとともに、前記一部の
歯を弾性材料によって形成したことを特徴とするもので
ある。
【0008】また、本発明の請求項3による歯車装置
は、歯の一部分の歯厚を他の部分の歯厚よりも大きく形
成するとともに、前記歯の一部分を弾性材料によって形
成したことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項4による歯車装置
は、歯の一部分の歯厚を他の部分の歯厚よりも大きく形
成するとともに、前記歯厚差による突出部を弾性材料に
よって形成したことを特徴とするものである。
【0010】上記構成を備えた本発明の請求項1による
歯車装置は、弾性材料によって形成した一部の歯車の歯
を相手歯車の歯の間に挟み込むようにして当該歯車装置
を相手歯車に組み合わせるもので、正逆両方向の回転に
ついてそれぞれバックラッシュとなる隙間に弾性材料の
一部が常に位置することになる。
【0011】
【発明の実施の形態】尚、この請求項1では、一部の歯
車全部を弾性材料によって形成しているが、一部の歯の
みを弾性材料によって形成したり(請求項2)、歯の一
部分のみを弾性材料によって形成したり(請求項3)、
または歯厚差による突出部のみを弾性材料によって形成
したりしても(請求項4)、同様の作用効果を奏するこ
とが可能である。
【0012】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0013】図1は、当該実施例に係る歯車装置1の要
部を示しており、この歯車装置1は以下のように構成さ
れている。
【0014】すなわち先ず、互いに同軸上に配置され、
モジュールが等しく、位相ずれのない第一、第二および
第三の歯車2,3,4が設けられており、このうち中央
の第二の歯車3の歯3aの歯厚が両側の第一および第三
の歯車2,4の歯2a,4aの歯厚よりも大きく形成さ
れており、かつこの第二の歯車3がゴムまたは弾性プラ
スチック等の弾性材料によって形成されている。両側の
第一および第三の歯車2,4は金属または硬質プラスチ
ック等の剛性材料によって形成されている。
【0015】第一、第二および第三の歯車2,3,4の
歯先円径、ピッチ円径、歯元円径および歯数等は互いに
同じに形成されており、これらの歯車2,3,4は、位
相ずれが発生しないように互いにネジ等の連結手段によ
り固定されている。第一および第三の歯車2,4の歯厚
は互いに同じに形成されており、両歯車2,4は歯2
a,4aの軸方向長さ(幅)についても同じに形成され
ている。
【0016】また、上記した歯厚の差によって、第二の
歯車3の歯3aは第一および第三の歯車2,4の歯2
a,4aよりも周方向両側にそれぞれ突出することにな
り、ここにそれぞれ突出部3b,3cが形成されるが、
この突出部3b,3cの周方向長さ(厚さ)は互いに同
じに形成されている。
【0017】上記構成を備えた歯車装置1は、図2に示
すように、弾性材料によって形成した第二の歯車3の歯
3a(図では、この歯3aは歯2aに隠れて突出部3
b,3cのみが見えている)を相手歯車5の歯5a,5
bの間に圧入するようにして当該歯車装置1を相手歯車
5に組み合わせるものであって、このとき両側の第一お
よび第三の歯車2,4の歯2a,4aは相手歯車5に対
して非接触とされる。
【0018】そして、この図2の状態から図3に示すよ
うに相手歯車5が一方向(矢印A)に回転(正回転)す
ると、相手歯車5の歯5aによって、その回転方向前方
に位置する一方の突出部3bが弾性的に押し潰されて、
歯5aから第一および第三の歯車2,4の歯2a,4a
へとトルクが伝達され、当該歯車装置1が従動回転す
る。このとき相手歯車5の歯5bの回転方向後方にはバ
ックラッシュを発生させる比較的大きな隙間6が形成さ
れるが、この隙間6には他方の突出部3cが充填されて
おり、この他方の突出部3cは相手歯車5に接触したま
まである。したがって、この隙間6に弾性材料よりなる
他方の突出部3bが常に充填された状態となるために、
バックラッシュを実質的に低減ないし解消することがで
きる。
【0019】また、図2の状態から図4に示すように相
手歯車5が他方向(矢印B)に回転(逆回転)する場合
には、相手歯車5の歯5bによって、その回転方向前方
に位置する他方の突出部3cが弾性的に押し潰されて、
歯5bから第一および第三の歯車2,4の歯2a,4a
へとトルクが伝達され、当該歯車装置1が従動回転す
る。このとき相手歯車5の歯5aの回転方向後方にはバ
ックラッシュを発生させる比較的大きな隙間6が形成さ
れるが、この隙間6には一方の突出部3bが充填されて
おり、この一方の突出部3bは相手歯車5に接触したま
まである。したがって、この隙間6に弾性材料よりなる
一方の突出部3bが常に充填された状態となるために、
やはりバックラッシュを実質的に低減ないし解消するこ
とができる。
【0020】したがって、以上のことから、上記構成の
歯車装置1によれば、正逆両方向の回転についてそれぞ
れバックラッシュを低減ないし解消することができる。
またこのことは当該歯車装置1が従動側歯車でなく駆動
側歯車として作動する場合にも同様である。
【0021】また、この他、上記歯車装置1は、以下の
作用効果を奏する。
【0022】 第一、第二および第三の歯車2,3,
4が位相ずれのない状態で互いに固定されているため
に、当該歯車装置1を相手歯車5に組み合わせるとき
に、いちいち位相ずれを修正する必要がない。したがっ
て、組付け作業が容易であり、その作業性を向上させる
ことができる。
【0023】 弾性材料によって形成された第二の歯
車3が第一および第三の歯車2,4の間の中央部に配置
されているために、伝達トルクが均一に伝達される。し
たがって、歯車2,4歯面の偏摩耗や歯打ち音が発生す
るのを防止することができる。
【0024】 突出部3b,3cの形成により相対の
凹部が形成される第一および第三の歯車2,4の歯溝に
潤滑オイルが溜まり易いために、潤滑効率が良く、歯車
2,4歯面に発生する摩耗を低減させることができる。
【0025】 第一、第二および第三の歯車2,3,
4を個別に製造して組み立てるだけであるために、従来
の位相した歯車装置と比較して、部品点数が少なく、製
造が容易であり、コスト的にも有利である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0027】すなわち、上記構成を備えた本発明の各請
求項による歯車装置においては、正逆両方向の回転につ
いてバックラッシュを低減または解消することができ、
併せて、組付け作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る歯車装置の要部斜視図
【図2】同歯車装置を相手歯車に噛み合わせた状態の要
部正面図
【図3】同歯車装置の作動状態を示す要部正面図
【図4】同歯車装置の作動状態を示す要部正面図
【符号の説明】
1 歯車装置 2 第一の歯車(他の歯車) 2a,4a 歯(他の歯) 3 第二の歯車(一部の歯車) 3a 歯(一部の歯) 3b 突出部 4 第三の歯車(他の歯車) 5 相手歯車 5a 歯 6 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に配置され、モジュールが等し
    く、位相ずれのない複数の歯車(2)(3)(4)を備
    え、 一部の歯車(3)の歯厚を他の歯車(2)(4)の歯厚
    よりも大きく形成するとともに、前記一部の歯車(3)
    を弾性材料によって形成したことを特徴とする歯車装
    置。
  2. 【請求項2】 軸方向に並べた複数の歯(2a)(3
    a)(4a)のうち一部の歯(3a)の歯厚を他の歯
    (2a)(4a)の歯厚よりも大きく形成するととも
    に、前記一部の歯(3a)を弾性材料によって形成した
    ことを特徴とする歯車装置。
  3. 【請求項3】 歯の一部分の歯厚を他の部分の歯厚より
    も大きく形成するとともに、前記歯の一部分を弾性材料
    によって形成したことを特徴とする歯車装置。
  4. 【請求項4】 歯の一部分の歯厚を他の部分の歯厚より
    も大きく形成するとともに、前記歯厚差による突出部を
    弾性材料によって形成したことを特徴とする歯車装置。
JP2000030357A 2000-02-08 2000-02-08 歯車装置 Withdrawn JP2001221322A (ja)

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Effective date: 20070501