JP2001116116A - 歯車装置 - Google Patents

歯車装置

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JP2001116116A
JP2001116116A JP29328799A JP29328799A JP2001116116A JP 2001116116 A JP2001116116 A JP 2001116116A JP 29328799 A JP29328799 A JP 29328799A JP 29328799 A JP29328799 A JP 29328799A JP 2001116116 A JP2001116116 A JP 2001116116A
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Japan
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gear
gears
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elastic means
projection
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JP29328799A
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Kazunari Seki
一成 関
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向相対変位可能に組み合わされた複数の
歯車2,3を位相がずれた状態となるように弾性復帰さ
せる弾性手段を備えた歯車装置1において、歯車2,3
がスプリングとの干渉や擦れ合い等によって摩耗したり
破損したりすることがなく、もってその耐久性を向上さ
せることが可能な歯車装置1を提供する。 【解決手段】 弾性手段が、一の歯車3に設けられ、他
の歯車2に設けた凹部4に組み合わされるとともに複数
の歯車2,3の相対変位に伴って弾性変形する突起5に
よって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動装置の一種で
ある歯車装置に係り、特にバックラッシュの低減機能な
いし解消機能を備えた歯車装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5および図6に示す歯車装
置51が知られており、以下のように構成されている。
【0003】すなわち先ず、内周にボス部52aを一体
成形した第一歯車52が設けられており、この第一歯車
52のボス部52aの外周側に第二歯車53が歯52
b,53aの位相をずらした状態で周方向相対変位可能
に組み合わされており、この第二歯車53が第一歯車5
2から外れることがないように、皿バネ54が第二歯車
53を第一歯車52に押し付けており、皿バネ54が同
じく第一歯車52から外れることがないように、第一歯
車52のボス部52aの内周側に圧入されたブッシュ5
5がそのフランジ部55aにおいて皿バネ54を支持し
ている。または、ボス部52aの外周側にC形止め輪溝
を設けて皿バネ54をC形止め輪で支持している(図示
せず)。
【0004】また、両歯車52,53の間に、これらの
歯車52,53によって囲まれるようにして弾性体装着
空間である装着溝56が所要数等配状に設けられており
(図では四等配)、この装着溝56にそれぞれコイル状
を呈する金属製のスプリング57が各歯車52,53に
おける周方向に向けて装着されている。
【0005】上記構成の歯車装置51は、その第一およ
び第二歯車52,53に対して相手歯車(図示せず)を
噛み合わせたときに、両歯車52,53の歯52b,5
3aがスプリング57の弾性により相手歯車の歯を挟み
込むことによってバックラッシュを低減ないし解消する
ように構成されているが、以下のような不都合を有して
いる。
【0006】すなわち先ず第一に、相手歯車の歯を挟み
込むべく第一および第二歯車52,53を周方向に弾性
復帰させる弾性手段が、歯車52,53の装着溝56に
装着された金属製のスプリング57によって構成されて
いるために、このスプリング57を装着する装着溝56
におけるスプリング57との干渉部56aや座部56b
が剛材接触により摩耗することがあり、このように干渉
部56aや座部56bが摩耗すると、スプリング57の
バネ特性が変わってしまうことになる。また、スプリン
グ57が装着溝56内でガタつくことになり、摩耗の進
行過程ではスプリング57と座部56bとが擦れて大き
な異音が発生することもある。
【0007】また、上記したように弾性手段がスプリン
グ57によって構成されている場合には、周方向に作用
する弾性負荷により装着溝56の内壁角部56cに応力
集中が発生し易く、このように応力集中が発生すると、
その発生部分において歯車52,53が破損することが
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、歯車がスプリングとの干渉や擦れ合い等によって摩
耗したり破損したりすることがなく、もってその耐久性
を向上させることが可能な歯車装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の歯車装置は、周方向相対変位可能に組み合
わされた複数の歯車を位相がずれた状態となるように弾
性復帰させる弾性手段を備えた歯車装置において、前記
弾性手段が、一の歯車に設けられ、他の歯車に設けた凹
部に組み合わされるとともに前記複数の歯車の相対変位
に伴って弾性変形する突起よりなることを特徴とするも
のである。
【0010】上記構成を備えた本発明の歯車装置は、バ
ックラッシュを低減ないし解消すべく歯の位相を異なら
せるとともに相対変位可能に組み合わされた複数の歯車
を周方向に弾性付勢してなる歯車装置において、弾性手
段を一の歯車に設けられるとともに他の歯車に設けた凹
部に組み合わされる突起によって構成したものであっ
て、このように弾性手段が一の歯車に設けられるととも
に他の歯車に設けた凹部に組み合わされる突起によって
構成されると、この突起が従来のスプリングのように装
着溝に装着されるものでなく、よって装着溝の内壁と干
渉したり擦れ合ったり装着溝の内壁に負荷をかけたりす
るものでないために、金属または樹脂製の歯車が摩耗も
しくは破損したり、大きな異音が発生したりするのを防
止することが可能となる。
【0011】突起は、歯車の位相差に応じて弾性変形す
るよう、ウエブ部の厚み、突起の長さ、突起の断面積等
を適宜調整するものとする。
【0012】また本発明において、並設される歯車の設
置数は複数であって、二枚の場合が含まれ、また三枚以
上の場合が含まれる。また歯車装置には、平歯、ハス歯
またはウオームホイル等、各種の歯車が含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0014】図1は、本発明の実施例に係る歯車装置1
の一部切欠した正面を示しており、その右半分は図2に
おけるC−C線断面図となっている。また図2はこの歯
車装置1の断面図であって、図1におけるD−O−D線
断面図である。また図3は図2の一部拡大図である。
【0015】当該実施例に係る歯車装置1は、各種のト
ルク伝達部に平歯歯車として用いられるものであって、
以下のように構成されている。
【0016】すなわち先ず、駆動力伝達歯車として、内
周に円筒状のボス部2bを一体成形した第一歯車2が設
けられており、この第一歯車2のボス部2bの外周側
に、位相歯車として第二歯車3が設けられている。この
第二歯車3は、第一歯車2に対してその歯2a,3aの
位相をずらした状態となるように設定されており、かつ
第一歯車2に対して周方向相対変位可能に組み合わされ
ている。
【0017】また、第一歯車2のウエブ部における第二
歯車3側の端面に、凹部4が所要数等配状に設けられて
おり(図では四等配)、この凹部4にそれぞれ軸方向一
方から差し込まれて周方向に係合可能な突起5が、第二
歯車3のウエブ部における第一歯車2側の端面に凹部4
と同数等配状に設けられている。図の凹部4は、第一歯
車2の端面に円形に開口しており、これに対して、突起
5は円盤状に成形されていて、かつ作動時に弾性変形し
易いようにその根元部5aの径寸法Lが先端部5bの
径寸法Lよりも小さく設定されている。
【0018】上記構成を備えた歯車装置1の第一および
第二歯車2,3に対して相手歯車(図示せず)を噛み合
わせると、両歯車2,3の歯2a,3aの間に相手歯車
の歯を挟むべく第二歯車3が第一歯車2に対して周方向
一方に相対変位するが、このように第二歯車3が第一歯
車2に対して周方向に相対変位すると、突起5が凹部4
に差し込まれたまま弾性変形して、第二歯車3を元の周
方向位置に復帰させようとする。したがって、その結果
として、両歯車2,3の歯2a,3aがその間に相手歯
車の歯を挟み込む状態が実現され、これによりバックラ
ッシュが低減ないし解消される。
【0019】上記歯車装置1は、以下の作用効果を奏す
るものである。
【0020】すなわち先ず第一に、周方向相対変位可能
に組み合わされた第一および第二歯車2,3を歯2a,
3aの位相が互いにずれた状態となるように弾性復帰さ
せる弾性手段が、従来のように歯車の装着溝に装着され
る金属製のスプリングではなく、第二歯車3に一体成形
されるとともに第一歯車2側の凹部4に差し込まれた突
起5によって構成されているために、この突起5は装着
溝の内壁と干渉したり擦れ合ったり装着溝の内壁に負荷
をかけたりすることがないものである。したがって金属
または樹脂製の各歯車2,3がスプリングとの干渉等に
より摩耗もしくは破損したり、大きな異音が発生したり
するのを防止することができる。したがって、各歯車
2,3の耐久性を向上させることができ、また、異音の
発生を抑えて静粛性に優れた歯車装置1を提供すること
ができる。
【0021】また、ボス部2bを一体成形するとともに
凹部4を設けた第一歯車2に対して突起5を一体成形し
た第二歯車3を組み合わせるだけの部品構成とされてい
るために、上記従来技術における皿バネやブッシュ等の
付属部品を一切不要とすることができる。したがって、
部品仕様に無駄がなく、製造や組立てが容易で、コスト
的にも有利な歯車装置1を提供することができる。
【0022】尚、この実施例では、突起5を第二歯車3
に設けて第一歯車2側の凹部4と組み合わせる構成とし
たが、反対に、図4(A)に示すように、突起5を第一
歯車2に設けて第二歯車3側の凹部4と組み合わせるよ
うにしても良い。
【0023】また、突起5は、これを歯車2,3と別体
に成形して歯車2,3に対して後付けするようにしても
良い。また、凹部4および突起5の形状、大きさ、設置
数および配置等は、突起5が作動時に適切に弾性変形す
れば、どのようなものであっても良い。
【0024】また、突起5を、成形ではなく、板金から
製作する場合には、図4(B)に示すように、歯車をな
す板金の一部を折り曲げることによってこの突起5を形
成する。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0026】すなわち、上記構成を備えた本発明の歯車
装置においては、周方向相対変位可能に組み合わされた
複数の歯車を位相がずれた状態となるように弾性復帰さ
せる弾性手段が、従来のように歯車の装着溝に装着され
る金属製のスプリングではなく、一の歯車に設けられ、
他の歯車に設けた凹部に組み合わされるとともに複数の
歯車の相対変位に伴って弾性変形する突起によって構成
されているために、この突起は装着溝の内壁と干渉した
り擦れ合ったり装着溝の内壁に負荷をかけたりすること
がないものである。したがって金属または樹脂製の各歯
車がスプリングとの干渉等により摩耗もしくは破損した
り、大きな異音が発生したりするのを防止することがで
きる。したがって、各歯車の耐久性を向上させることが
でき、また、異音の発生を抑えて静粛性に優れた歯車装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る歯車装置の一部切欠した
正面図
【図2】図1におけるD−O−D線断面図
【図3】図2の一部拡大図
【図4】(A)および(B)ともそれぞれ本発明の他の
実施例に係る歯車装置の半裁断面図
【図5】従来例に係る歯車装置の一部切欠した正面図で
あって、右半分は図6におけるB−B線断面図
【図6】図5におけるA−O−A線断面図
【符号の説明】
1 歯車装置 2 第一歯車(他の歯車) 2a,3a 歯 2b ボス部 3 第二歯車(一の歯車) 4 凹部 5 突起 5a 根元部 5b 先端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向相対変位可能に組み合わされた複
    数の歯車(2)(3)を位相がずれた状態となるように
    弾性復帰させる弾性手段を備えた歯車装置(1)におい
    て、 前記弾性手段が、一の歯車(3)に設けられ、他の歯車
    (2)に設けた凹部(4)に組み合わされるとともに前
    記複数の歯車(2)(3)の相対変位に伴って弾性変形
    する突起(5)よりなることを特徴とする歯車装置。
JP29328799A 1999-10-15 1999-10-15 歯車装置 Withdrawn JP2001116116A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103016647A (zh) * 2011-09-27 2013-04-03 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 齿轮传动装置
CN103863976A (zh) * 2014-01-13 2014-06-18 洛阳锐腾机械设备有限公司 一种蜗轮螺旋升降机
US8899123B2 (en) 2011-09-27 2014-12-02 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Gear transmission device with resilient connection between driving gear and driving shaft
CN109723801A (zh) * 2018-12-31 2019-05-07 浙江巨跃齿轮有限公司 高强度齿轮及其高强度齿轮的加工工艺
JP2019190564A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 株式会社デンソー ウォームホイール、ウォームホイールの製造方法及びモータ装置

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Effective date: 20070109