JP2019190564A - ウォームホイール、ウォームホイールの製造方法及びモータ装置 - Google Patents

ウォームホイール、ウォームホイールの製造方法及びモータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】歯部の強度確保が容易で且つ安価なウォームホイールを提供する。【解決手段】ウォームホイール30は、ウォームホイール本体32と、出力軸44(回転軸)とによって構成されている。ウォームホイール本体32は、外周部に第1半割歯部37を有する第1成形体36と、外周部に第2半割歯部41を有する第2成形体40とが軸方向に結合されて構成されている。このウォームホイール本体32の外周部には、第1半割歯部37と第2半割歯部41とからなる歯部33が設けられており、歯部33間の歯底部が上記軸方向の中央側へ向かうほど軸心側へ向かうように円弧状に凹んでいる。また、上記の出力軸44は、第1成形体36との一体成形品として第1成形体36の軸心部に固定されている。【選択図】図8

Description

本発明は、ウォームホイール、ウォームホイールの製造方法、及びウォームホイールを備えたモータ装置に関する。
下記特許文献1には、電動モータの出力軸に取り付けられる樹脂製ウォームホイールが開示されている。この樹脂製ウォームホイールは、外周部に歯部を有しており、歯部間の歯溝底部が歯溝長さ方向に凹陥した形状とされている。また、この樹脂製ウォームホイールは、軸方向の略中央部で分割された2つの半割体からなり、該両半割体が、各々の軸方向両側の側面のうち歯部の歯底位置で小径側となる小径側面で接合一体化されている。各半割体の中心位置には、それぞれ中心孔が貫通形成されており、これらの中心孔からなる軸孔に上記の出力軸が取り付けられる構成になっている。
この樹脂製ウォームホイールでは、歯部間の歯溝底部全体が歯溝長さ方向に凹陥しているので、ウォームホイールの歯部とウォームの歯部との接触面積を広く確保することができる。これにより、ウォームホイールの歯部の強度確保が容易になる。また、各半割体の歯溝底部が凹陥形状の半部をなすように円弧状に形成されるので、各半割体を樹脂で成形する際に、歯溝底部にアンダカット部が存在しなくなる。これにより、歯溝底部全体が凹陥したウォームホイールを安価にかつ高い精度で得られるようにしている。
特開2002−310267号公報
しかしながら、上記構成の樹脂製ウォームホイールでは、2つの半割体を互いに接合(結合)した後で、両半割体の軸孔に出力軸(回転軸)を組付ける必要があるため、各半割体の形成時や接合の僅かなズレが軸孔のズレとなり、出力軸の軸孔への挿通固定により接合部位が破損したり応力が残留したりする恐れがある。結局、高い部品精度および組付精度を要することとなって、高価なものとなってしまう。
本発明は上記事実を考慮し、歯部の強度確保が容易で且つ安価なウォームホイール、該ウォームホイールの製造方法及び該ウォームホイールを備えたモータ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のウォームホイールは、外周部に第1半割歯部を有する第1成形体と、外周部に第2半割歯部を有する第2成形体とが軸方向に結合されて構成され、前記第1半割歯部と前記第2半割歯部とからなる歯部が外周部に設けられ、前記歯部間の歯底部が前記軸方向の中央側へ向かうほど軸心側へ向かうように円弧状に凹んだウォームホイール本体と、前記第1成形体の軸心部に一体成型品として固定された回転軸と、を備えている。
第1の態様のウォームホイールによれば、ウォームホイール本体は、軸心部に回転軸が固定され、外周部に第1半割歯部を有する第1成形体と、外周部に第2半割歯部を有する第2成形体とが、軸方向に結合されて構成されている。このウォームホイール本体の外周部には、第1半割歯部と第2半割歯部とからなる歯部が設けられている。この歯部間の歯底部は、上記軸方向の中央側へ向かうほどウォームホイール本体の軸心側へ向かうように円弧状に凹んでいる。これにより、ウォームホイール本体の歯部とウォームの歯部との接触面積を広く確保することができるので、ウォームホイール本体の歯部の強度確保が容易になる。しかも、上記の回転軸は、第1成形体との一体成形品として第1成形体の軸心部に固定されたものである。このため、第1成形体と第2成形体とを結合させてウォームホイール本体を製造した後で、ウォームホイール本体への回転軸の組付けが不要となる。したがって、第1成形体と第2成形体とをともに回転軸に固定することに伴う不具合の発生を防止でき、ひいては安価な樹脂製ウォームホイールを得ることができる。
本発明の第2の態様のウォームホイールは、第1の態様において、前記歯部の先端部には、前記歯底部と同心状の円弧状に凹んだ先端凹部が形成されている。
第2の態様のウォームホイールによれば、ウォームホイール本体の歯部の先端部には、該歯部間の歯底部と同心状の円弧状に凹んだ先端凹部が形成されている。これにより、ウォームホイール本体の歯部の先端部に上記の先端凹部が形成されていない場合と比較して、ウォームホイール本体の歯部とウォームの歯部との接触面積を広く確保することができる。
本発明の第3の態様のウォームホイールは、第1の態様又は第2の態様において、前記第2成形体は、環状に形成されており、前記第1成形体は、前記第2成形体の内側に嵌合した嵌合部を有する。
第3の態様のウォームホイールによれば、環状に形成された第2成形体の内側に、第1成形体が有する嵌合部が嵌合した状態で、第1成形体と第2成形体とが軸方向に結合されている。このように構成されているので、第1成形体と第2成形体とは出力軸の周面よりも径方向外方にて高精度に位置決めし且つ高強度に結合することができる。
本発明の第4の態様のウォームホイールは、第3の態様において、前記嵌合部の外周面に形成された凸部又は凹部と、前記第2成形体の内周面に形成された凹部又は凸部とが互いに嵌合している。
第4の態様のウォームホイールによれば、環状に形成された第2成形体の内側に、第1成形体が有する嵌合部が嵌合しており、当該嵌合部の外周面に形成された凸部又は凹部と、第2成形体の内周面に形成された凹部又は凸部とが互いに嵌合している。これにより、第1成形体と第2成形体との相対回転を効果的に規制することができる。
本発明の第5の態様のウォームホイールは、第1〜第4の態様の何れか1つの態様において、前記第1成形体と前記第2成形体とは、互いに異なる材料により構成されている。
第5の態様のウォームホイールによれば、互いに結合されてウォームホイール本体を構成する第1成形体と第2成形体とが、互いに異なる材料(例えば剪断強度が異なる材料)で構成されている。これにより、例えば第1成形体及び第2成形体のうちの一方を高強度な材料で構成しつつ、他方を安価な材料で構成することが可能となる。
本発明の第6の態様のウォームホイールは、第1〜第5の態様の何れか1つの態様において、前記回転軸は、凹凸が周方向に並んで外周面に形成された固定部を有し、当該固定部が前記第1成形体の前記軸心部に埋め込まれている。
第6の態様のウォームホイールによれば、回転軸が有する固定部の外周面には、凹凸が周方向に並んで形成されており、当該固定部が第1成形体の軸心部に埋め込まれている。これにより、第1成形体に対する回転軸の相対回転を効果的に規制することができる。
本発明の第7の態様のウォームホイールは、第1〜第6の態様の何れか1つの態様において、前記第1成形体と前記第2成形体とは、前記第1半割歯部と前記第2半割歯部とが前記ウォームホイール本体の周方向にずれた状態で結合されている。
第7の態様のウォームホイールによれば、ウォームホイール本体は、外周部に第1半割歯部を有する第1成形体と、外周部に第2半割歯部を有する第2成形体とが、軸方向に結合されて構成されている。このウォームホイール本体の外周部には、第1半割歯部と第2半割歯部とからなる歯部が設けられている。この歯部では、第1半割歯部と前記第2半割歯部とがウォームホイール本体の周方向にずれている。このずれにより、ウォームの歯部に対するウォームホイール本体の歯部のバックラッシュを低減する(ゼロにする場合も含む)ことができる。
本発明の第8の態様のウォームホイールの製造方法は、請求項7に記載のウォームホイールの製造方法であって、ウォームが固定された治具に前記第1成形体及び前記第2成形体を装着し、前記第1半割歯部及び前記第2半割歯部を前記ウォームの歯部と噛合させる装着工程と、前記第1半割歯部と前記第2半割歯部とを前記周方向にずらして前記ウォームの歯部に密着させた状態で前記第1成形体と前記第2成形体とを結合する結合工程と、を有している。
第8の態様のウォームホイールの製造方法によれば、装着工程では、ウォームが固定された治具に第1成形体及び第2成形体が装着され、第1半割歯部及び第2半割歯部がウォームの歯部と噛合される。次いで、結合工程では、第1半割歯部と第2半割歯部とがウォームホイール本体の周方向にずらされて上記ウォームの歯部に密着された状態で第1成形体と第2成形体とが結合される。これにより、ウォームの歯部に対するウォームホイール本体の歯部のバックラッシュを低減する(ゼロにする場合も含む)ことができる。
本発明の第9の態様のモータ装置は、モータと、前記モータによって回転されるウォームと、前記ウォームに噛合された第1〜第7の何れか1つの態様のウォームホイールと、を備えている。
第9の態様のモータ装置によれば、モータによってウォームが回転されると、当該ウォームに噛合されたウォームホイールが回転軸と一体で回転軸回りに回転される。このウォームホイールは、第1〜第7の何れか1つの態様のウォームホイールであるため、前述した作用効果が得られる。
本発明の実施形態に係るモータ装置の斜視図である。 図1に示される構成の一部を破断して示す斜視図である。 同モータ装置が備えるウォームホイール及びウォームを示す斜視図である。 図3に示される構成の一部を拡大して示す斜視図である。 ウォームホイールの一部を示す側面図である。 ウォームホイールにおける図3のF6−F6線に沿った切断面を示す断面図である。 図6の一部を拡大して示す断面図である。 ウォームホイールの分解斜視図である。 ウォームホイール本体の構成部材である第1成形体の第1半割歯部と第2成形体の第2歯部とがウォームホイール本体の周方向にずれた状態を示す側面図である。 ウォームホイールの製造方法について説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係るウォームホイールの第1変形例を示す図6に対応した断面図である。 本発明の実施形態に係るウォームホイールの第2変形例を示す斜視図である。 図12のF13−F13線に沿った切断面を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るウォームホイールの第3変形例を示す図6に対応した断面図である。 本発明の実施形態に係るウォームホイールの第4変形例を示す図6に対応した断面図である。
以下、図1〜図10を用いて本発明の実施形態に係るウォームホイール30、ウォームホイール30の製造方法、及びモータ装置10について説明する。本実施形態に係るウォームホイール30は、モータ装置10の構成部品とされている。このモータ装置10は、減速機付きのワイパモータであり、ここではブラシレスモータとされている。先ずモータ装置10の全体構成の概略について説明し、その後に本実施形態の要部であるウォームホイール30及びその製造方法について説明する。なお、以下の説明では、モータ装置10を「ワイパモータ10」と称する。
(ワイパモータの全体構成)
図1及び図2に示されるように、ワイパモータ10は、モータケース14を有するモータ12と、ギヤケース16と、カバー18とを備えている。また、このワイパモータ10は、ギヤケース16内に収容された減速機構20と、カバー18内に収容された図示しない制御基板とを備えている。
モータケース14は、例えば樹脂又は金属によって有底円筒状に形成されている。このモータケース14の開口部には、フランジ部14Aが設けられている。ギヤケース16は、例えば鉄やアルミニウム等の金属によって形成されており、モータケース14の開口側に配置されている。このギヤケース16は、モータケース14の軸方向と直交する方向の一方側が開口した扁平な略箱形状をなす本体部16Aと、本体部16Aのモータケース14側に形成された接続部16Bとを備えている。接続部16Bは、モータケース14と同心の筒形状をなしている。この接続部16Bには、ビス止め等の手段でモータケース14のフランジ部14Aが固定されている。カバー18は、例えば樹脂によって形成されており、モータケース14の軸方向と直交する方向の他方側が開口した扁平な略箱形状をなしている。このカバー18は、例えば爪嵌合によってギヤケース16に固定されており、ギヤケース16の開口を塞いでいる。
上記のモータケース14を有するモータ12は、インナロータ型の電動モータであり、モータケース14内に収容された図示しないステータ及びロータを備えている。ステータは、円筒状に形成されたステータコアと、ステータコアに巻かれたU相、V相、W相(三相)のコイルとを含んで構成されている。ロータは、円筒状に形成されたロータコアと、ロータコアの外周面に固定された永久磁石とを含んで構成されており、ステータの内側に同軸的に配置されている。ロータコアの軸心部には、例えば金属によって円柱状に形成されたシャフト(回転軸)22が同軸的に固定されている。このシャフト22は、モータケース14内からギヤケース16内に亘って配置されている。このシャフト22は、ギヤケース16に取り付けられた一対の軸受24、26によって回転可能に支持されており、ステータの三相のコイルが励磁されることにより、ロータと一体で回転する。
シャフト22における一対の軸受24、26の間の部位には、転造等の手段によってウォーム28が一体に形成されている。このウォーム28は、ギヤケース16内に設けられたウォームホイール30と共に減速機構(ギヤ機構)20を構成している。ウォームホイール30は、外周部に歯部33が形成されたウォームホイール本体32と、ウォームホイール本体32の軸心部に同軸的に固定された出力軸44とによって構成されており、軸方向が回転軸22の軸方向と直交する姿勢で配置されている。ウォームホイール本体32の歯部33は、ウォーム28の歯部29(図2では符号省略)と噛み合っている。出力軸44は、本発明における「回転軸」に相当している。この出力軸44は、ウォームホイール30の軸方向一方側(カバー18とは反対側)へ延びており、ギヤケース16の本体部16Aに形成された円筒状の筒状部16C内に挿通されている。筒状部16C内には、図示しない一対の軸受が取り付けられており、これらの軸受によって出力軸44が回転可能に支持されている。この出力軸44は、ウォーム28(回転軸22)の回転によってウォームホイール30が減速されて回転されることにより、ウォームホイール30と一体で回転する。
上記筒状部16Cの周りには、複数(ここでは3つ)の車体側固定部16Dが形成されている。これらの車体側固定部16Dには、雌ねじ部が形成されており、各雌ねじ部に螺合されるボルト等の雄ねじ部材を用いてワイパモータ10が不図示のブラケットやフレーム等を介して車体に固定される。また、上記の出力軸44には、例えばワイパアーム(図示省略)の基端部が固定され、当該ワイパアームの先端部にはワイパブレードが連結される。そして、上記のワイパアームが出力軸44と一体で回転されることにより、上記のワイパブレード(図示省略)が車両のウインドシールドガラス(図示省略)を払拭する構成となる。
ウォームホイール30の軸方向他方側には、例えば樹脂によって板状に形成されたグリスカバー19(図2参照)が配置されており、当該グリスカバー19を介してウォームホイール30とは反対側には、図示しない制御基板が配置されている。この制御基板に対応してギヤケース16には、コネクタ部17が形成されている。そして、このコネクタ部17に設けられた図示しない端子が制御基板と電気的に接続されている。このコネクタ部17には、車体側に設けられた外部コネクタ(図示省略)が接続される。これにより、制御基板が車載バッテリやワイパスイッチ(何れも図示省略)と電気的に接続される構成になっている。この制御基板には、前述した三相のコイルが電気的に接続されている。また、この制御基板には、回転軸22に取り付けられた図示しない第1センサマグネットの磁極の変化に応じてスイッチング動作を行う3つの回転センサ(例えばホールIC)と、ウォームホイール30の軸心部に取り付けられた図示しない第2センサマグネットの磁極の変化に基づいてスイッチング動作を行う図示しないMRセンサ(例えば磁気抵抗素子)とが実装されている。
さらに、この制御基板には、CPU、コントローラチップ、キャパシタ、インダクタ、FETモジュールなどの各種電子部品が実装されており、電子回路が形成されている。CPUは、公知のマイクロコンピュータによって構成されており、FETモジュールは、複数のスイッチング素子を有している。CPUおよびFETモジュールは、前述した三相のコイルに励磁電流を供給し、ロータの回転を制御する。この際、CPUは、前記3つの回転センサおよびMRセンサによって検出された検出値に基づいて、FETモジュールを制御する。具体的には、CPUは、3つの回転センサによって検出された検出値に基づいて、ロータの回転状態(回転数、回転位置、回転方向など)を検知すると共に、MRセンサによって検出された検出値に基づいて、ギヤケース16に対する出力軸44の回転位置(絶対位置)を検知する。そして、これらの検知結果に基づいて、CPUがFETモジュールを制御する。これにより、出力軸44がワイパアームと一体で往復回転される構成になっている。
(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部であるウォームホイール30及びその製造方法について詳細に説明する。ウォームホイール30は、前述したようにウォームホイール本体32と、出力軸44とによって構成されている。図2〜図8に示されるように、ウォームホイール本体32は、外周部に第1半割歯部37(図2では符号省略)を有する第1成形体36と、外周部に第2半割歯部41(図2では符号省略)を有する第2成形体40とが軸方向に結合されて構成されている。第1成形体36と第2成形体40とは、互いに異なる材料により構成されている。以下、具体的に説明する。
第1成形体36は、ここでは樹脂(例えばポリアセタール)の射出成形によって製造されたものであり、略円板状に形成されている。具体的には、第1成形体36は、円板状に形成された本体部36Aと、本体部36Aの径方向外側の部位から本体部36Aの軸方向一側(図3〜図8の矢印A方向側)へ円環状(リング状)に突出した環状凸部36Bと、本体部36Aの径方向中央部から本体部36Aの軸方向両側(図3〜図8の矢印A方向側及び矢印B方向側)へ円筒状に突出したボス部36Cと、ボス部36Cの外周部から放射状に延びる複数の補強用リブ36Dとによって構成されている。ボス部36C及び複数の補強用リブ36Dは、環状凸部36Bの内側に配置されており、ボス部36C及び環状凸部36Bは、本体部36Aと同軸的に形成されている。
本体部36Aの外周部には、第1半割歯部37が形成されている。第1半割歯部37は、ウォームホイール本体32の歯部33のうち、ウォームホイール本体32の軸方向一方側の部位(図3〜図8の矢印B方向側の半部又は略半部)を構成している。
環状凸部36Bは、本体部36Aと同等の軸方向寸法を有している。この環状凸部36Bの外周面には、複数(ここでは8つ)の凹部38が環状凸部36Bの周方向に並んで形成されている。複数の凹部38は、第1成形体36の軸方向から見て第1成形体36の軸心側へ向けて円弧状に凹んでおり、第1成形体36の径方向外側が開放されている。この環状凸部36Bは、本発明における「嵌合部」に相当する。
ボス部36Cは、第1成形体36の軸方向一方側(図3〜図8の矢印A方向側)が開放された有底円筒状に形成されている。このボス部36Cの内側で第1成形体36の軸心部には、出力軸44が同軸的に固定されている。出力軸44は、第1成形体36との一体成形(インサート成形)によって第1成形体36に一体成型品として固定されたものである。この出力軸44の軸方向一端部は、固定部としてのセレーション部44A(図6参照)とされており、当該セレーション部40Aが第1成形体36の軸心部に埋め込まれている。このセレーション部44Aの外周面には、出力軸44の軸方向に延びる複数の凹凸(溝及び突条)が周方向に並んで形成されている。これらの凹凸は、転造又は冷間鍛造等の手段で形成されたものである。
第2成形体40は、ここでは樹脂(例えばガラス繊維が配合されたポリアセタール、又は第1成形体37とはガラス繊維の配合量が異なるポリアセタール)の射出成形によって製造されたものであり、円環状(リング状)に形成されている。第2成形体40の外径は、第1成形体36の外径と同等に設定されており、第2成形体40の内径は、環状凸部36Bの外径と同等に設定されており、第2成形体40の軸方向寸法は、環状凸部36Bの軸方向寸法と同等に設定されている。
第2成形体40の外周部には、第2半割歯部41が形成されている。第2半割歯部41は、ウォームホイール本体32の歯部33のうち、ウォームホイール本体32の軸方向他方側の部位(図3〜図8の矢印B方向側の半部又は略半部)を構成している。また、第2成形体40の内周部における軸方向一端側(図3〜図8の矢印A方向側)には、複数(ここでは8つ)の凸部42が第2成形体40の周方向に並んで形成されている。複数の凸部42は、第2成形体40の軸方向から見て第2成形体40の軸心側へ向かって円弧状に凸をなしている。
本実施形態では、上記構成の第1成形体36と第2成形体40とが軸方向に結合されることにより、ウォームホイール本体32が構成されている。具体的には、第2成形体40の内側に第1成形体36の環状凸部36Bが嵌合しており、第2成形体40の複数の凸部42が第1成形体36の複数の凹部38に嵌合している。そして、複数の凸部42が溶着によって第1成形体36(主に本体部36A)と結合されている。こうして、第1成形体36と第2成形体40とは、出力軸44の外周面よりも十分径方向外側の位置において嵌合されている。
このウォームホイール本体32の外周部には、第1半割歯部37と第2半割歯部41とからなる歯部33が設けられている。このウォームホイール本体32では、図6及び図7に示されるように、歯部33間の歯底部35がウォームホイール本体32の軸方向の中央側へ向かうほどウォームホイール本体32の軸心側へ向かうように円弧状に凹んでいる。また、このウォームホイール本体32では、歯部33の先端部には、歯底部35と同心状の円弧状に凹んだ先端凹部34が形成されている。歯底部35及び先端凹部34は、ウォームホイール本体32の歯部33とウォーム28の歯部29とが噛合された箇所において、ウォーム28と同心又は略同心の円弧状をなすように形成されている。
上記構成のウォームホイール30では、第2成形体40の内側に第1成形体36の環状凸部36Bが嵌合されると共に、第2成形体40の複数の凸部42が第1成形体36に溶着される前の状態では、複数の凸部42が複数の凹部38に対してウォームホイール本体32の周方向に僅かに相対移動できるように構成されている。これにより、第1半割歯部37と第2半割歯部41とがウォームホイール本体32の周方向に僅かにずれた状態(図9参照)で、第1成形体36と第2成形体40とを溶着(結合)できるように構成されている。
上記のように第1半割歯部37と第2半割歯部41とがずらされたウォームホイール30が製造される際には、以下の装着工程及び結合工程が実施される。装着工程では、ウォーム28と同様のウォーム52が固定された治具50(図10参照)に第1成形体36及び第2成形体40が装着され、第1半割歯部37及び第2半割歯部41がウォーム52の歯部(図10では図示省略)と噛合される。次いで結合工程では、第1半割歯部37と第2半割歯部41とがウォームホイール本体32の周方向に僅かにずらされて、ウォーム52の歯部と密着された状態で、治具50に設けられた複数の位置決め部材54により第1成形体36及び第2成形体40が治具50に保持される。この状態で、第2成形体40の複数の凸部42が第1成形体36に溶着される。なお、図10では、凸部42を第1成形体36に溶着するためのコテ56を一つだけ図示しているが、複数のコテ56により複数の凸部42を同時に第1成形体36に溶着してもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るワイパモータ10のウォームホイール30では、ウォームホイール本体32は、軸心部に出力軸44が固定され、外周部に第1半割歯部37を有する第1成形体36と、外周部に第2半割歯部41を有する第2成形体40とが、軸方向に結合されて構成されている。このウォームホイール本体32の外周部には、第1半割歯部37と第2半割歯部41とからなる歯部33が設けられている。この歯部33間の歯底部35は、上記軸方向の中央側へ向かうほどウォームホイール本体32の軸心側へ向かうように円弧状に凹んでいる。これにより、ウォームホイール本体32の歯部33とウォーム28の歯部29との接触面積を広く確保することができるので、ウォームホイール本体32の歯部33の強度確保が容易になる。
特にワイパモータは、ワイパアームが落雪等から受ける外力にも耐えなければならないという過酷な環境下で使用されるものであるため、高い強度が要求されるが、小型軽量化の要請も高まっている。このため、樹脂等からなるウォームホイールを小型化することが望まれており、ウォームホイールの歯部の強度確保が難しい方向に向かっている。この点、本実施形態によれば、上記のようにウォームホイール本体32の歯部33とウォーム28の歯部29との接触面積を広く確保することができるので、ウォームホイール本体32の歯部33の強度を十分に確保した小型の樹脂製ウォームホイール30を提供することができる。
しかも、このウォームホイール30の出力軸44(回転軸)は、第1成形体36との一体成形により第1成形体36の軸心部に一体成形品として固定されたものである。このため、第1成形体36と第2成形体40とを結合させてウォームホイール本体32を製造した後で、ウォームホイール本体32への出力軸44の組付が不要となる。言い換えれば、出力軸44は、第1成形体36と一体成形品として固定されるものの第2成形体40とは直接的には固定されず、第1成形体36を介して一体的に固定される。したがって、従来のような第1成形体36と第2成形体40とをともに出力軸44に固定することに伴う不具合の発生を防止でき、ひいては安価な樹脂製ウォームホイールを得ることができる。また、組付工数の増加をも抑制できる。
また、本実施形態では、ウォームホイール本体32の歯部33の先端部には、歯部33間の歯底部35と同心状の円弧状に凹んだ先端凹部34が形成されている。これにより、ウォームホイール本体32の歯部33の先端部に先端凹部34が形成されていない場合と比較して、ウォームホイール本体32の歯部33とウォーム28の歯部29との接触面積を広く確保することができる。
さらに、本実施形態では、第1成形体36は、円板状に形成された本体部36Aと、本体部36Aから軸方向一方側へ円環状に突出した環状凸部36Bとを有しており、環状に形成された第2成形体40の内側に上記環状凸部36Bが嵌合している。このように、第1成形体36と第2成形体40とは、出力軸44の外周面よりも十分径方向外側の位置において嵌合される構成とされているので、第1成形体36と第2成形体40とを径方向と周方向に高精度に位置決めし且つ両者を強固に結合することができる。
また、本実施形態では、第1成形体36の環状凸部36Bの外周面に形成された複数の凹部38と、第2成形体40の内周面に形成された複数の凸部42とが互いに嵌合している。これにより、第1成形体36と第2成形体40との相対回転を効果的に規制することができ、第1成形体36と第2成形体40とを周方向に強固に結合することができる。
さらに、本実施形態では、互いに結合されてウォームホイール本体32を構成する第1成形体36と第2成形体40とが、互いに異なる材料で構成されている。具体的には、第1成形体36が自己潤滑性に優れた樹脂(ポリアセタール)により構成されており、第2成形体がガラス繊維入りの樹脂(ポリアセタール)により構成されている。このように第2成形体40が第1成形体36の材料よりも高強度な材料で構成され、第1成形体36が第2成形体40の材料よりも安価な材料で構成されているので、歯部33の強度を確保しつつ、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、出力軸44は、凹凸が周方向に並んで外周面に形成されたセレーション部44Aを有しており、当該セレーション部44Aが、第1成形体36の軸心部に埋め込まれている。これにより、第1成形体36に対する出力軸44の相対回転を効果的に規制することができる。
さらに、本実施形態では、第1半割歯部37と第2半割歯部41とがウォームホイール本体32の周方向に僅かにずれた状態で、第1成形体36と第2成形体40とを結合可能とされている。上記のずれにより、ウォーム28の歯部29に対するウォームホイール本体32の歯部33のバックラッシュを低減する(ゼロにする場合も含む)ことができる。つまり、第1成形体36及び第2成形体40の成形時には多少の成形誤差が生じるため、第1成形体36及び第2成形体40の成形のみによっては、上記のバックラッシュを低減することに限界がある。この点、本実施形態では、第1成形体36と第2成形体40との結合時に、第1半割歯部37と第2半割歯部41とをウォームホイール本体32の周方向にずらすことができるため、上記のバックラッシュを効果的に低減又は除去することができる。特に本実施形態のように、出力軸44を往復回転させるタイプのワイパモータ10では、上記のバックラッシュによって歯部33に大きな負荷がかかるが、本実施形態では上記の負荷を効果的に低減可能となる。
<各種変形例>
次に、図11〜図15を用いて、前記実施形態の各種変形例について説明する。なお、前記実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、前記実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
(第1変形例)
図11には、本発明の実施形態に係るウォームホイール30の第1変形例が図6に対応した断面図にて示されている。この第1変形例では、ウォームホイール本体32の歯部33の先端部には、前記実施形態に係る先端凹部34とは異なる凹部34’が形成されている。この凹部34’は、第1成形体36によって構成された部位が歯底部35と同心状の円弧状に凹んでおり、第2成形体40によって構成された部位が歯底部35側へ略矩形状に凹んでいる。この第1変形例においても、第2半割歯部41が第2成形体40の径方向外側へ突出した突出部41Aを有しているので、歯部33と歯部29との接触面積を上記の突出部41Aによって拡大することができる。
(第2変形例)
図12には、本発明の実施形態に係るウォームホイール30の第2変形例が斜視図にて示されており、図13には、図12のF13−F13線に沿った切断面が断面図にて示されている。なお、図12には、第1成形体36と第2成形体40とが結合される前(第1成形体36と第2成形体40とが軸方向に接触する直前)の状態が図示されており、図13は第1成形体36と第2成形体40とが軸方向に接触した状態が図示されている。
この第2変形例では、第1成形体36は、前記実施形態に係るボス部36Cとは異なるボス部36Eを有しており、前記実施形態に係る環状凸部36B及び補強用リブ36Dを有しない構成とされている。ボス部36Eは、前記実施形態に係るボス部36Cと同様に本体部36Aの径方向中央部に形成されているが、本体部36Aに対して軸方向他方側(図13の矢印B方向側)のみに突出している。また、第2成形体40は、前記実施形態よりも内径が小さく形成されており、第1成形体40に対して上記軸方向他方側に配置されている。この第2成形体40の内側には、ボス部36Eが嵌合している。つまり、この第2変形例では、ボス部36Eが本発明における「嵌合部」に相当している
また、第2成形体40は、外周部を除く径方向中央側の部位が、外周部に比べて軸方向寸法を縮小された薄肉部40Aとされている。この薄肉部40Aには、複数の溶着用凹部60が第2成形体40の周方向に並んで形成されている。複数の溶着用凹部60は、第2成形体40の軸方向一方側(図13の矢印A方向側)へ凹んでいる。そして、これらの溶着用凹部60の底面に突き当てられたコテ56(図13参照)により、第2成形体40と第1成形体36とが溶着(結合)されている。なお、図13には、溶着用凹部60の底面の溶融前の状態が図示されている。この第2変形例においても、前記実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
(第3変形例)
図14には、本発明の実施形態に係るウォームホイール30の第3変形例が図6及び図13に対応した断面図にて示されている。この第3変形例は、第2変形例に類似した構成とされているが、第1成形体36と第2成形体40との溶着部の構成が第2変形例と相違している。
この第3変形例では、第1成形体36は、本体部36Aの径方向中間部から本体部36Aの軸方向他方側(図14の矢印B方向側)へ突出した複数の溶着用凸部70を有している。複数の溶着用凸部70は、第1成形体36の周方向に並んで形成されている。また、第2成形体40の薄肉部40Aには、上記複数の溶着用凸部70が嵌合した複数の溶着用孔72が形成されている。複数の溶着用凸部70の先端部は、複数の溶着用孔72から上記軸方向他方側へ突出している。そして、これらの溶着用凸部70の先端部に突き当てられたコテ56により、第2成形体40と第1成形体36とが溶着(結合)されている。なお、図14には、溶着用凸部70の溶融前の状態が図示されている。この第3変形例においても、前記実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
(第4変形例)
図15には、本発明の実施形態に係るウォームホイール30の第4変形例が図6及び図13に対応した断面図にて示されている。この第3変形例は、第2変形例に類似した構成とされているが、第1成形体36と第2成形体40との嵌合構造、及び第1成形体36と第2成形体40との溶着部の構成が第2変形例と相違している。
この第4変形例では、第2成形体40は、第2変形例よりも内径が大きく形成されている。また、第1成形体36は、ボス部36Eの径方向外側で本体部36Aから軸方向他方側(図15の矢印B方向側)へ円環状に突出した突出部36Fを有している。この突出部36Fは、本発明における「嵌合部」に相当しており、第2成形体40の内側に嵌合している。この突出部36Fの外周部からは、上記軸方向他方側へリング状に突出した溶着用リブ80が形成されている。この溶着用リブ80は、第2成形体40の薄肉部40Aよりも上記軸方向他方側へ突出している。そして、この溶着用リブ80の先端部に突き当てられたコテ56により、第2成形体40と第1成形体36とが溶着(結合)された構成になっている。なお、図15には、溶着用リブ80の溶融前の状態が図示されている。また、この第4変形例では、コテ56が円筒状に形成されている。この第4変形例においても、前記実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
<実施形態の補足説明>
前記実施形態及び前記各種変形例では、第1成形体36及び第2成形体40が好適な樹脂製とされた構成にしたが、これに限らず、第1成形体36及び第2成形体40は金属製であってもよい。
また、前記実施形態及び前記各種変形例では、第1成形体36と第2成形体40とが溶着により結合された構成にしたが、これに限らず、第1成形体36と第2成形体とが接着やボルト締結等により結合された構成にしてもよい。
また、前記実施形態及び前記各種変形例では、第1成形体36に設けられた嵌合部(環状凸部36B、ボス部36E、突出部36F)が、環状に形成された第2成形体40の内側に嵌合される構成にしたが、これに限るものではない。すなわち、円板状に形成された第1成形体と円板状に形成された第2成形体とが軸方向に結合される構成にしてもよい。その場合、第2成形体とは反対側へ延びるボス部を第1成形体の径方向中央部に形成し、第1成形体の軸心部に固定される回転軸を上記のボス部で支えることが好ましい。
また、前記実施形態及び前記各種変形例では、第1成形体36と第2成形体40とが、互いに異なる材料で構成された(樹脂母材は同じでガラス繊維を加えることで異なる材料とした)場合について説明したが、これに限らず、第1成形体と第2成形体とは、同じ材料で構成されたものでもよい。また、樹脂母材そのものを第1成形体36と第2成形体40とで異ならせても良く、さらには、一方を金属材料として強度を高め、他方を樹脂材料として潤滑性を得るようにしても良い。
また、前記実施形態及び前記各種変形例では、モータ装置としてブラシレスモータに適用したが、これに限定されず、ブラシモータであっても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が前記実施形態及び前記各種変形例に限定されない
10・・・ワイパモータ(モータ装置)、12・・・モータ、28・・・ウォーム、29・・・歯部、30・・・ウォームホイール、32・・・ウォームホイール本体、33・・・歯部、34・・・先端凹部、35・・・歯底部、36・・・第1成形体、36B・・・環状凸部(嵌合部)、36E・・・ボス部(嵌合部)、36F・・・突出部(嵌合部)、37・・・第1半割歯部、38・・・凹部、40・・・第2成形体、41・・・第2半割歯部、42・・・凸部、44・・・出力軸(回転軸)、44A・・・セレーション部(固定部)

Claims (9)

  1. 外周部に第1半割歯部を有する第1成形体と、外周部に第2半割歯部を有する第2成形体とが軸方向に結合されて構成され、前記第1半割歯部と前記第2半割歯部とからなる歯部が外周部に設けられ、前記歯部間の歯底部が前記軸方向の中央側へ向かうほど軸心側へ向かうように円弧状に凹んだウォームホイール本体と、
    前記第1成形体の軸心部に一体成形品として固定された回転軸と、
    を備えたウォームホイール。
  2. 前記歯部の先端部には、前記歯底部と同心状の円弧状に凹んだ先端凹部が形成されている請求項1に記載のウォームホイール。
  3. 前記第2成形体は、環状に形成されており、前記第1成形体は、前記第2成形体の内側に嵌合した嵌合部を有する請求項1又は請求項2に記載のウォームホイール。
  4. 前記嵌合部の外周面に形成された凸部又は凹部と、前記第2成形体の内周面に形成された凹部又は凸部とが互いに嵌合している請求項3に記載のウォームホイール。
  5. 前記第1成形体と前記第2成形体とは、互いに異なる材料で構成されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のウォームホイール。
  6. 前記回転軸は、凹凸が周方向に並んで外周面に形成された固定部を有し、当該固定部が前記第1成形体の前記軸心部に埋め込まれている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のウォームホイール。
  7. 前記第1成形体と前記第2成形体とは、前記第1半割歯部と前記第2半割歯部とが前記ウォームホイール本体の周方向にずれた状態で結合されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のウォームホイール。
  8. 請求項7に記載のウォームホイールの製造方法であって、
    ウォームが固定された治具に前記第1成形体及び前記第2成形体を装着し、前記第1半割歯部及び前記第2半割歯部を前記ウォームの歯部と噛合させる装着工程と、
    前記第1半割歯部と前記第2半割歯部とを前記周方向にずらして前記ウォームの歯部に密着させた状態で前記第1成形体と前記第2成形体とを結合する結合工程と、
    を有するウォームホイールの製造方法。
  9. モータと、
    前記モータによって回転されるウォームと、
    前記ウォームに噛合された請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のウォームホイールと、
    を備えたモータ装置。
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