JP2001220468A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

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JP2001220468A
JP2001220468A JP2000029053A JP2000029053A JP2001220468A JP 2001220468 A JP2001220468 A JP 2001220468A JP 2000029053 A JP2000029053 A JP 2000029053A JP 2000029053 A JP2000029053 A JP 2000029053A JP 2001220468 A JP2001220468 A JP 2001220468A
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JP
Japan
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rubber composition
rubber
tire
ice
thermoplastic elastomer
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JP2000029053A
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English (en)
Inventor
Norio Minouchi
則夫 箕内
Masaaki Kojima
正章 小島
Riichiro Ohara
利一郎 大原
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性、耐久性を悪化させることなく氷上
性能が大幅に向上した(氷上摩擦力に優れ、制動距離が
短い)タイヤを得ることのできるゴム組成物を提供する
こと。 【解決手段】 ジエン系ゴムを含有するゴム成分100
重量部に対し、軟化点が160℃以下であるポリウレタ
ン系熱可塑性エラストマーを1〜30重量部添加してな
るタイヤ用ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤ用ゴム組成物
に関し、詳しくは、雪氷路面上の走行に適した、トラッ
ク、バス、ライトトラック、乗用車などの車両のタイヤ
用ゴム組成物に関し、主としてスタッドレストレッドに
用い、氷上摩擦力に優れたタイヤを得ることのできるタ
イヤ用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車のスタッドレスタイヤのト
レッドゴムは、氷上摩擦力(氷上性能)を高めるため、
発泡ゴムを使用したり、中空粒子や天然繊維あるいは有
機繊維をゴム成分に配合するなどの技術が提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発泡ゴムをスタッドレ
スタイヤのトレッドに用いた場合にあっては、表面に形
成する孔部(凹部)により水膜(氷上路面とタイヤとの
摩擦熱などにより発生する水膜)を除去し、これにより
氷上摩擦力を高めるように期待されている。
【0004】しかしながら、上記した技術により、確か
に氷上性能は向上するものの、その反面、耐摩耗性およ
び耐久性に関しては十分に良好であるとはいえず、通常
走行路面走行での摩耗が激しく、タイヤの寿命を短くす
る原因になっていた。
【0005】中空粒子を使用する場合は、当該粒子が持
つ中空部分に前記水膜を取込み、これにより氷上摩擦力
を高めるように期待されているが、上記と同様、耐摩耗
性および耐久性に関しては良好でなく、やはりタイヤの
寿命を短くする原因になっていた。
【0006】また、繊維を使用する場合は、当該繊維物
が氷を引っ掻く防滑剤として期待されているが、まだま
だ十分なレベルに達していないというのが実情であっ
た。
【0007】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、耐摩耗性、耐久性
を悪化させることなく氷上性能が大幅に向上したタイヤ
(氷上摩擦力に優れ、制動距離が短いタイヤ)を得るこ
とのできるゴム組成物を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のタイヤ
用ゴム組成物は、ジエン系ゴムを含有するゴム成分に熱
可塑性エラストマーを添加してなるものである。
【0009】請求項2に記載のタイヤ用ゴム組成物は、
請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物において、ゴム成
分100重量部(以下、単に「部」ともいう)に対して
熱可塑性エラストマーを1〜30部添加してなるもので
ある。
【0010】請求項3に記載のタイヤ用ゴム組成物は、
請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物におい
て、前記熱可塑性エラストマーの軟化点が40〜140
℃であることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載のタイヤ用ゴム組成物は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成
物において、前記熱可塑性エラストマーがポリウレタン
系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の態様】ゴム成分 本発明に用いるゴム成分としては、タイヤ用ゴム組成物
に用いられる通常のゴムが用いられ、具体的にはNR
(天然ゴム)やBR、SBR、IR等の合成ゴムが挙げ
られる。これらは1種を単独で用いても良いし、2種以
上を併用することもできる。なお、ガラス転移温度(T
g)が−45℃以下のゴムを使用することが、低転動抵
抗と耐摩耗性、低温性能がバランス良く向上するという
理由で好ましい。
【0013】熱可塑性エラストマー(TPE) 本発明で使用し得るTPEとしては、特に限定はない
が、加工性が良好であるという観点から軟化点が160
℃以下のTPEを使用することが好ましく、40〜14
0℃であることがさらに好ましい。
【0014】具体的には、ポリスチレン系、1,2ポリ
ブタジエン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、塩素化ポリエチレン系、
ポリ塩化ビニル系、ポリフルオロカーボン系などのTP
Eが挙げられる。これらは、1種のみを単独で使用して
もよいし、2種以上を併用することもできる。
【0015】なお、優れた耐摩耗性を付与することがで
きるという点で、1,2ポリブタジエン系、ポリウレタ
ン系、及びポリフルオロカーボン系TPEの使用が好ま
しく、なかんずく、ポリウレタン系TPEの使用が最も
好ましい。
【0016】配合割合 ゴム成分100部に対する熱可塑性エラストマー(TP
E)の配合割合としては特に限定はないが、好ましくは
1〜30部である。ゴム100部に対するTPEの配合
割合が1部未満であれば、期待するほどの冬性能向上
(ICEμ向上等)が得られない可能性が生じる。ま
た、30部を超える場合には、強度低下による耐摩耗性
の低下という問題が発生する可能性がある。なお、さら
に好ましい範囲は5〜15部である。
【0017】カーボンブラック 本発明で使用し得るカーボンブラックとしては特に限定
はなく、たとえばASTMD1765による分類の補強
性が大である100番台の番号を持つSAF級及び20
0番台の番号を持つISAF級または同等のものが挙げ
られ、具体的には、N110、N121、N219、N
220、N231、N234、N330、N339が例
示される。これらは、1種を単独で使用してもよいし、
2種以上を併用することもできる。
【0018】その他 本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記したような成分
以外にも通常添加されるような化合物を配合することも
できる。すなわち、例えば、加硫剤、加硫促進剤、酸化
亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、酸化防止剤、オゾン
劣化防止剤などの化合物を配合することもできる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を以下に説明するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。
【0020】実施例1〜7、及び比較例1〜2(PC
(乗用車)用タイヤ) 下記[表1]に記載された成分を同表に記載の割合でも
って配合した。その後、バンバリミキサーを用いて一般
的方法に従って混練し、ゴム組成物を得た。
【0021】得られたゴム組成物でトレッドを形成した
PCタイヤ(185/70R14)を車両(1.8Lの
FF車)に装着し、(1)氷上制動距離(ICE制動)
及び(2)耐摩耗性を測定した。結果を各表に併記す
る。
【0022】(1)ICE制動は、氷上路面(路温;−
5℃)上における40km/hのロック制動距離を測定
し、その値で比較例1の測定値を除したもの。比較例1
の結果を100と表した。数値が大きいほどICE制動
に優れている。
【0023】(2)耐摩耗性は、10,000km走行
後の残り溝から計算した。比較例1のものを100とし
ている。数値が大きいほど良好である。なお、許容範囲
は、95以上である。
【0024】
【表1】 TPU−1:ポリウレタン系TPE(軟化点:134
℃)、商品名:レザミン、(大日精化社製) TPU−2:ポリウレタン系TPE(軟化点:64
℃)、商品名:ミラクトラン、(日本ミラクトラン社
製) TPO:ポリオレフィン系TPE(軟化点:95℃)、
商品名:ミラストマー、(三井化学社製) SBS:ポリスチレン系TPE(軟化点:85℃)、商
品名:ラバロン、(三菱化学社製) TPEE:ポリエステル系TPE(軟化点:89℃)、
商品名:ペルプレン、(東洋紡績社製) 発泡剤:商品名:エクスパンセル(日本フィライト社
製)。
【0025】上記の表1から明らかなように、熱可塑性
エラストマーを添加することにより、氷上性能に優れた
タイヤ(ICE制動が短いタイヤ)を得ることができ、
しかも、耐摩耗性、耐久性はそれほど悪化していない。
これは、熱可塑性エラストマー(TPE)を配合するこ
とにより、TPEとゴム配合ポリマー成分の弾性率の差
が氷上でのミクロエッジ効果を発揮したものと予想され
る。また、TPE自身の強度(補強性)により、従来法
ではICE性向上に対して悪化していた耐摩耗性の低下
を抑えることができたものと考えられる。
【0026】
【発明の効果】本発明により、耐摩耗性、耐久性を悪化
させることなく氷上性能が大幅に向上した(氷上摩擦力
に優れ、制動距離が短い)タイヤを得ることのできるゴ
ム組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 75:04) C08L 75:04) (72)発明者 大原 利一郎 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AC011 AC031 AC061 AC081 BB002 BB242 BC032 BD042 BD122 BL012 CF002 CK022 CL002 DA036 FD016 GN01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジエン系ゴムを含有するゴム成分に熱可塑
    性エラストマーを添加してなることを特徴とするタイヤ
    用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】前記ゴム成分100重量部に対して、熱可
    塑性エラストマーを1〜30重量部添加してなることを
    特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性エラストマーの軟化点が40
    〜140℃であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 【請求項4】前記熱可塑性エラストマーがポリウレタン
    系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物。
JP2000029053A 2000-02-07 2000-02-07 タイヤ用ゴム組成物 Withdrawn JP2001220468A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7762295B2 (en) 2005-09-26 2010-07-27 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for tire and tire using the same
JP2016030814A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
JP2021146544A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 住友ゴム工業株式会社 積層体、その製造方法及びエアレスタイヤ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021146544A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 住友ゴム工業株式会社 積層体、その製造方法及びエアレスタイヤ
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