JP2001220445A - ポリシランの製造方法 - Google Patents

ポリシランの製造方法

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JP2001220445A
JP2001220445A JP2000034347A JP2000034347A JP2001220445A JP 2001220445 A JP2001220445 A JP 2001220445A JP 2000034347 A JP2000034347 A JP 2000034347A JP 2000034347 A JP2000034347 A JP 2000034347A JP 2001220445 A JP2001220445 A JP 2001220445A
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和宏 榎本
Koichi Abe
浩一 阿部
Akira Watanabe
明 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着性、耐熱性の優れたポリシランを安全に
かつ、高収率で得られる製造法を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (ただし、式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルケニル基、アリール基、炭素
数1〜10のフルオロアルキル基又はフルオロアリール
基を示す)で表されるオルガノトリクロロシランを超音
波の照射下、エーテル系溶媒中でマグネシウム金属によ
る脱塩素縮合反応により重合させ、塩素含有ポリシラン
を合成し、ついで、一般式(II) 【化2】 (ただし、式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルケニル基、アリール基、炭素
数1〜10のフルオロアルキル基、フルオロアリール基
を示す)で表されるブロモ化化合物を使用したオルガノ
トリクロロシランモノマ総モル数に対して0.1〜2.
0倍量添加して、塩素含有ポリシランの塩素を前記R2
で置換することを特徴とするポリシランの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体用層間絶縁膜
として用いられるポリシランの製造法、変性方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のポリシラン製造法としては、酸素
及び水分を無くした高純度不活性雰囲気下、ヘキサン、
ドデカンなどの有機溶媒中でジクロロシランモノマーを
マグネシウムからなる縮合触媒に接触させてハロゲン脱
離と縮重合を行ってポリシランの製造法が提案されてい
る(特開平4−178430号公報)。この製造法によ
り得られたポリシランを半導体用層間絶縁膜に使用しよ
うとする場合、シリコンウエハーなどの基板との接着性
が悪く、はがれが生じるといった問題点が生じる。ま
た、耐熱性が悪く現行プロセスで到達する450℃を保
証することができない。
【0003】一方、オルガノトリハロシランを該シラン
が可溶の有機溶媒中、アルカリ金属と反応させることに
より、炭化ケイ素製品の先駆体等として有用なポリシラ
ンを得る製造法が提案されている(特開昭63−161
025号公報、マクロモレキュール22巻 1697pp(198
9))。しかしながら、アルカリ金属を用いているため、
水分や湿気に触れた場合発火するといった危険性があ
り、製造法に関して細心の注意を払う必要がある。ま
た、反応が急激でありゲル化生成物の割合が多くポリマ
ーの収率が低いといった問題点がある。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】請求項1における発
明は、接着性、耐熱性の優れたポリシランを安全にか
つ、高収率で得られる製造法を提供するものである。請
求項2における発明は、主鎖構造や置換基の割合を制御
しポリシランの分子量を制御する製造法を提供するもの
である。請求項3又は4における発明は、末端未反応部
分を置換し、液状安定性を高めた変性方法を提供するも
のである。請求項5における発明は、末端未反応部分を
置換し、液状安定性を高めかつ溶媒に対する溶解度が向
上するポリシランの変性方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
欠点に鑑み、安全にかつ高収率で分子量のバラツキのな
く、液状安定性を高めたポリシランの製造し、該ポリシ
ランを半導体などの電子材料への利用を目的に検討を重
ねた結果、本発明のポリシランの製造法に至った。
【0006】本発明は、一般式(I)
【化3】 (ただし、式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルケニル基、アリール基、炭素
数1〜10のフルオロアルキル基又はフルオロアリール
基を示す)で表されるオルガノトリクロロシランを超音
波の照射下、エーテル系溶媒中でマグネシウム金属によ
る脱塩素縮合反応により重合させ、塩素含有ポリシラン
を合成し、ついで、一般式(II)
【化4】 (ただし、式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルケニル基、アリール基、炭素
数1〜10のフルオロアルキル基、フルオロアリール基
を示す)で表されるブロモ化化合物を使用したオルガノ
トリクロロシランモノマ総モル数に対して0.1〜2.
0倍量添加して、塩素含有ポリシランの塩素を前記R2
で置換することを特徴とするポリシランの製造方法に関
する。
【0007】また、本発明は、この製造法により反応金
属量を変えて主鎖構造を制御しポリシランの分子量を制
御する製造方法に関する。また、本発明は、この製造法
により得られるポリシランの末端未反応部分を置換し、
マグネシウム不純物を取り除く変性方法に関する。ま
た、本発明は、この製造法により得られるポリシランの
末端未反応部分を置換し、液状安定性を高めた変性方法
に関する。また、本発明は、この製造法により得られる
ポリシランの末端未反応部分を置換し、溶媒に対する溶
解度が向上するポリシランの変性方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる前記一般式
(I)で表されるオルガノトリバロゲノシランとして
は、具体的には、
【化5】 などが挙げられる。これらのオルガノトリバロゲノシラ
ン化合物はそれぞれ2種以上を併用しても良い。
【0009】上記の反応には、溶媒として脱水されてい
るエーテル系溶媒が用いられるが、その使用量は、上記
の反応で得られるポリシラン樹脂の量が1〜30重量%
となる量とされることが好ましい。エーテル系溶媒とし
ては、テトラヒドロフラン等の環状エーテル化合物、エ
チルエーテル等の鎖状エーテル化合物などがある。
【0010】上記のポリシラン合成における反応条件
は、反応温度が50℃〜−30℃の範囲であれば特に制
限されることがない。好ましくは20℃〜40℃の範囲
であることが好ましい。上記ポリシランの重合反応は乾
燥雰囲気下がつ不活性ガス雰囲気下で行うのが好まし
く、不活性ガスとしては窒素またはアルゴンが挙げられ
る。
【0011】上記の合成反応おいては、超音波を照射し
なくても反応が促進される場合もあるが、マグネシウム
金属がクロロシランと反応する開始反応の反応性が非常
に小さいため場合によっては、反応しないこともある。
そのため、超音波照射により局所的に高エネルギーを与
えることにより開始反応を促進し、高収率でかつ分子量
のばらつきのないポリマーを製造することが可能であ
る。超音波の発振周波数は特に制限されることはないが
20〜50kHzのものが好ましい。超音波の照射時間
は1〜10時間が好ましい。
【0012】反応で用いられるマグネシウム金属量は、
モノマー総モル数に対して1.5〜4.0倍量であり、
好ましくは1.5〜2.5倍量である。マグネシウム金
属量が少ない程分子量が高くなり、マグネシウム金属量
が多いほど分子量が小さくなる。また、マグネシウム金
属が少な過ぎると、未反応のSi−Cl成分が残存し、
放置安定性が著しく低下するために好ましくない。ま
た、マグネシウム金属が多過ぎると、ポリマー中にSi
−MgCl結合が大量に残存し、半導体用の層間膜材料
などに用いる場合不純物量が多くなってしまうため好ま
しくない。
【0013】本発明に用いられる前記一般式化4で表さ
れるブロモ化化合物としては、例えば、
【化6】 などが挙げられる。ブロモ化化合物は、一種類に限らず
二種類以上混合して用いてもよい。ブロモ化化合物は、
モノマー総モル数に対して0.1〜2.0倍量添加す
る。好ましくは0.5〜1.0倍量添加する。ブロモ化
化合物が少ないと溶液の保存安定性が低下するため好ま
しくない。
【0014】上記合成反応において副生するマグネシウ
ム塩は、水、メタノール、フッ化水素水溶液などに可溶
であり、これら大過剰な媒体中にポリマー溶液を滴下
し、再沈殿操作を行うことで、マグネシウム塩を除去す
ることが可能である。これらの媒体は、ポリマ溶液に対
して2〜10倍容量が好ましい。少なすぎると、マグネ
シウム塩の除去が不十分となり好ましくない。
【0015】同時に上記操作により、末端未反応部分で
あるSi−MgClやSi−Clの結合を水、メタノー
ル、フッ化水素水溶液などの媒体で再沈殿操作を行うこ
とでそれぞれSi−H、Si−OCH3、Si−F等の
結合に置き換えることが可能である。特にブロモ化化合
物で置換することが出来なかった末端未反応のSi−C
l結合は、空気中の水を吸湿しSi−OH結合となり、
Si−OH結合の縮合反応により最終的にはゲル化する
可能性があるため末端部分をSi−H結合、Si−OC
H3結合、Si−F結合に置換する必要がある。
【0016】上記の反応で得られたポリシランの光電子
分光スペクトル(XPSスペクトル)では、約100.
5eVのSi−Si結合に由来する吸収を示し、約103
eVのSi−O−Si結合またはSi−O−C結合に由来
する吸収はほとんど示さなくなる。
【0017】上記の反応で得られたポリシランのゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ法(GPC法)で測定
した標準ポリスチレン換算での数平均分子量は、200
〜500,000の範囲が好ましく、200〜1000
0の範囲がより好ましく、1500〜3000であるこ
とが特に好ましい。分子量が大きすぎると薄膜と塗布し
た段階でゲル化する場合が多く、分子量が小さすぎると
加熱硬化時に膜から揮発成分が見られるため好ましくな
い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 500ml四つロフラスコに還流管、滴下ロート及びメカ
ニカルスターラを取り付けた。フラスコ内を乾燥窒素で
十分置換した後、よく脱水されたテトラヒドロフラン2
00ml及びモノマーモル数に対して2倍量のマグネシウ
ム3.89gを加えて、20℃室温雰囲気下で反応器を
超音波照射した。次にフェニルトリクロロシラン16.
92gを30分かけて滴下した。滴下後、引き続き超音
波を3時間照射し重合反応を進行した。重合終了後、モ
ノマーモル数に対して1.0倍量のブロモベンゼン1
2.56gを添加して、12時間室温下で反応した。反
応終了後、メタノール800ml中にポリマー溶液200
mlを滴下し、再沈殿を行い可溶成分を除去した。最終的
にポリマーを乾燥し、数平均分子量2300、重量平均
分子量3500である生成物(粉末)を得た。収量7.
82g(93%)。
【0019】上記反応で得られたポリマーのXPSスペ
クトルチャートを図1に示す。図1から、100.5eV
のSi−Si結合に由来する吸収をが確認でき、103
eVのSi−O−Si結合またはSi−O−C結合に由来
する吸収がないことがわかる。
【0020】また、上記反応で得られたポリマーの1
−NMRスペクトルを図2に示す。図2から明らかなよ
うに、6〜8ppmのフェニル基のC−H結合に帰属され
る吸収の他に、3.5ppm付近にメトキシ基のC−H結
合に帰属される吸収が見られた。また、1.7ppm付近
のSi−OHに帰属される吸収はほとんど見られなかっ
た。このポリシラン粉末2.00gに溶媒トルエン8.
00gを加え、不溶成分を遠心分離で除去した。この溶
液は1ヵ月室温に放置してもゲル化せず安定であった。
また、このポリシラン溶液をシリコンウエハー上に塗布
し、膜に碁盤目上のキズをつけ400℃で加熱処理した
後、セロハンテープを碁盤目に貼り付け膜のはがれを調
べたところ膜のはがれは確認されなかった。また、図3
に、この膜のTG−DTAチャートを示すが、重量測定
の結果より650℃付近まで急激的な重量減少が見られ
なかった。
【0021】実施例2 反応は、実施例1に従って合成したが、反応で用いたマ
グネシウムの量をモノマーモル数に対して4倍量(0.
32モル)にした。反応終了後、メタノール800ml中
に反応溶液を滴下し、再沈殿を行い可溶成分を除去し
た。最終的にポリマーを乾燥し、数平均分子量150
0、重量平均分子量2500である生成物を得た。収量
6.65g(79%)。上記反応で得られたポリシラン
粉末2.00gに溶媒トルエン8.00gを加え、不溶
成分を遠心分離で除去した。この溶液は1ヶ月室温に放
置してもゲル化せず安定であった。
【0022】実施例3 反応条件は、実施例1に従った。水800ml中に反応溶
液200mlを滴下し、再沈殿を行い可溶成分を除去し
た。最終的にポリマーを乾燥し、数平均分子量200
0、重量平均分子量3200である生成物を得た。上記
反応で得られたポリマーのFT−IRスペクトルでは、
Si−H結合に帰属される2200cm-1付近の吸収が観
測された。また、上記反応で得られたポリシラン粉末
2.00gに溶媒トルエン8.00gを加え、不溶成分
を遠心分離で除去した。この溶液は1ヶ月室温に放置し
てもゲル化せず安定であった。
【0023】実施例4 反応条件は、実施例1に従った。49%HF溶液50ml
中に反応溶液10mlを滴下し、30分静置した。沈殿し
ているポリマーを取り出した後、大量の水で洗浄した。
洗浄後、ポリマーを乾燥させ、数平均分子量2200、
重量平均分子量3600である生成物を得た。上記反応
で得られたポリシラン粉末2.00gに溶媒トルエン
8.00gを加え、不溶成分を遠心分離で除去した。こ
の溶液をガラス基板上にスピンコート法で塗布して得ら
れた膜に対して、XPSスペクトルを測定したところ、
685eV付近にF元素特有の吸収が観測された。F原子
の総数は、ケイ素原子総数の0.30倍であった。ま
た、この溶液は1ヶ月室温中に放置してもゲル化せず安
定であった。
【0024】比較例1 500ml四っロフラスコに還流管、滴下ロート及びメカ
ニカルスターラを取り付けた。フラスコ内を乾燥窒素で
十分置換した後、よく脱水されたテトラヒドロフラン2
00ml及びモノマーモル数に対して2倍量のマグネシウ
ム3.89gを加えて、20℃室温雰囲気下で反応器を
超音波照射した。次にジフェニルジクロロシラン20.
26g、ブロモベンゼン12.56g(0.08モル)
を30分かけて滴下した。滴下後、引き続き超音波を3
時間照射し重合反応を進行した。反応終了後、遠心分離
でテトラヒドロ不溶成分を除去した後、メタノール80
0mlにポリマー溶液200mlを滴下し、再沈殿を行い可
溶成分を除去した。最終的にポリマーを乾燥し、数平均
分子量600、重量平均分子量1000である生成物
(粉末)を得た。収量は低く、2.52g(収率17.
3%)であった。
【0025】上記反応で得られたポリシラン粉末2.0
0gにトルエン8.00gを加え、遠心分離により不溶
成分を除去した。除去した溶液をシリコンウエハー上に
塗布し、400℃で加熱処理を行い碁盤目法で膜のはが
れを検査したところ、100個の碁盤目に対して60個
のはがれが見られた。また、図4に、この膜のTG−D
TAチャートを示すが、350℃付近から急激的な重量
減少が見られた。
【0026】比較例2 500ml四つロフラスコに還流管、滴下ロート及びメカ
ニカルスターラを取り付けた。フラスコ内を乾燥窒素で
十分置換した後、トルエン130ml、及びモノマーモル
数に対して3.5倍量ナトリウム5.40gを加えて、
110℃に加熱した。溶融したナトリウム中にフェニル
トリクロロシラン13.5g(0.0638モル)を3
0分かけて滴下した。滴下後、1時間その状態を保ち、
重合反応を進行させ、冷却した。反応終了後、遠心分離
によりトルエン不溶成分であるナトリウムを取り除いた
後、メタノール800mlにポリマー溶液200mlを滴下
し、再沈殿を行い可溶成分を除去した。最終的にポリマ
ーを乾燥し、数平均分子量1200、重量平均分子量1
500である生成物(粉末)を得た。収量1.80g
(26%)と低収率であった。
【0027】上記反応で得られたポリシラン粉末2.0
0gに溶媒トルエン8.00gを加え、不溶成分を遠心
分離で除去した。この溶液は1ヶ月室温に放置したとこ
ろ、溶液中にゲル化成分が浮遊した。
【0028】
【発明の効果】本発明により、交差風率でかつ安全にポ
リシランを得ることができ、保存安定性に優れたポリシ
ランを製造することができる。また、分子量のばらつき
のないポリシランを合成することができる。さらに、シ
リコンウエハーなどの基板に対して接着性及び又は耐熱
性の優れたポリシラン薄膜を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造したポリシランのXPSスペク
トルを示す。
【図2】実施例1で製造したポリシランの1H−NMR
スペクトルを示す。
【図3】実施例1で製造したポリシランのTG−DTA
チャートを示す。
【図4】比較例1で製造したポリシランのTG−DTA
チャートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 明 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地3− 203 Fターム(参考) 4J035 JA01 LB20 5F058 AA08 AA10 AC03 AF04 AG01 AH01 AH02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (ただし、式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル
    基、炭素数1〜10のアルケニル基、アリール基、炭素
    数1〜10のフルオロアルキル基又はフルオロアリール
    基を示す)で表されるオルガノトリクロロシランを超音
    波の照射下、エーテル系溶媒中でマグネシウム金属によ
    る脱塩素縮合反応により重合させ、塩素含有ポリシラン
    を合成し、ついで、一般式(II) 【化2】 (ただし、式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル
    基、炭素数1〜10のアルケニル基、アリール基、炭素
    数1〜10のフルオロアルキル基、フルオロアリール基
    を示す)で表されるブロモ化化合物を使用したオルガノ
    トリクロロシランモノマ総モル数に対して0.1〜2.
    0倍量添加して、塩素含有ポリシランの塩素を前記R2
    で置換することを特徴とするポリシランの製造方法。
  2. 【請求項2】 オルガノトリクロロシランモノマー総モ
    ル数に対して1.5〜4.0倍量のマグネシウム金属反
    応量を任意に変えることにより主鎖構造を制御し、分子
    量を制御する請求項1記載のポリシランの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリシラン製造法におい
    て重合終了後、大過剰量の水で処理を行うことによりS
    i−MgCl部分をSi−Hに置換し、ポリシラン自身
    からマグネシウム不純物を取り除くことを特徴とするポ
    リシランの製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のポリシラン製造法におい
    て重合終了後、メタノールで処理を行うことにより未反
    応Si−Cl部分をSi−OCH3に置換することを特
    徴とするポリシランの製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のポリシラン製造法におい
    て重合終了後、大過剰のフッ酸で処理することによりS
    i−Cl部分をSi−Fに変換することを特徴とするポ
    リシランの製造法。
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