JP2001220018A - 部品運搬用トレー及び自動部品取り出し装置 - Google Patents

部品運搬用トレー及び自動部品取り出し装置

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JP2001220018A
JP2001220018A JP2000027672A JP2000027672A JP2001220018A JP 2001220018 A JP2001220018 A JP 2001220018A JP 2000027672 A JP2000027672 A JP 2000027672A JP 2000027672 A JP2000027672 A JP 2000027672A JP 2001220018 A JP2001220018 A JP 2001220018A
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Hitoshi Funaki
均 船木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空トレーの場合には、出来るだけ小さく積載
することができる部品運搬用トレーを提供すること、お
よび、改良されたトレーと相俟って、当該トレーから部
品を取り出すための、改良された自動部品取り出し装置
を提供すること。 【解決手段】 部品収納区画を複数個有する、同一形
状、同一サイズのトレーであって、同一方向に向きを揃
えて配列した場合は、下位のトレーの部品収納区画内に
上位のトレーの対応する部品収納区画が落とし込み可能
であり、また、前記配列の状態から、相対的に所定角度
位相をずらして配列した場合は、下位のトレーの部品収
納区画を形成するリブの頂部に、上位のトレーの部品収
納区画を形成する底部の数カ所が乗って、その積層状態
が保たれるように構成したことを特徴とする部品運搬用
トレー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】複数の部品を収納するための
部品運搬用トレーと、当該部品運搬用トレーに収納され
た部品を取り出す自動部品取り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】部品生産工程において生産された部品、
例えばカメラの本体、外カバー、歯車機構、プリント基
板等の同種の部品は、それぞれ複数個が一つの部品運搬
用トレー(以下、単にトレーという)に収納され、この
部品が収納されたトレーは数十個積み重ねて保管され、
組立など必要な時期に供給される。
【0003】また、収納された部品が組み立て工程等で
使用され、空になったトレーは、再び積み重ねられて倉
庫に保管され、次の部品生産工程で再使用される。
【0004】その様子を図7及び図8を参照して説明す
る。図7は従来のトレーが積載されている状態を示す斜
視図、図8は従来の自動部品取り出し装置の構成を示す
模式図である。
【0005】従来のトレー101は、発泡スチロール材
で成型され、部品収納部111に収納される部品の高さ
寸法よりも大きな上下方向の高さを有し、かつ、トレー
外縁部113の高さ寸法より低い位置で終える高さのリ
ブ112により形成された、複数の部品収納区画を有し
ている。
【0006】そして、複数の部品を収納したトレーを保
管するに際して、前記トレー101と同一形状、同一サ
イズのトレー102のリブ122の上にトレー101の
底部115を重ねるか、或いは、トレー102の外周鍔
部123の上に、トレー101の鍔部113の底面部1
14を重ねる形で積載して保管していた。
【0007】また、トレー101、102、・・・を前
述の自動部品取り出し装置100で取り扱う場合は、次
のように行っていた。
【0008】先ず、部品を収納しているトレー101、
102を、図7に示すように、保管場所から持ち出し
て、自動部品取り出し装置100内に設けてある載置台
106上に載置する。
【0009】次に、最上部のトレー101を、トレー把
持機構140のトレー把持部141によって鍔部113
を把持して、自動部品取り出し装置100のガイドレー
ル142及び143の面より高く持ち上げた後、ガイド
レール142及び143を左右内側方向に移動し、トレ
ー101の鍔部113をガイドレール142及び143
の面上に載置する。尚、この動作はセンサー144によ
り感知され、制御されている。
【0010】その後、押し出し機構145により、トレ
ー101を部品取り出し機構150の真下位置まで押し
出して移動した後、部品取り出し機構150の部品把持
部151により、個々の部品をトレー101の中から取
り出す。
【0011】部品取り出し機構150の動作により、ト
レー101に収納された部品が全て取り出されると、セ
ンサー152がこれを感知して、ガイドレール142及
び143が左右外側方向に移動し、空になったトレー1
01を昇降台107上に既に載置されている空トレー1
04上に落下して積載し、部品を収納して保管している
時と同じように積み上げて保管する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成のトレーを用いているために、幾つかの問題
点がある。
【0013】即ち、空になったトレーも部品収納時と同
じ状態で積載保管されるため、空トレーの保管場所の容
積が比較的広く取られる。
【0014】また、発泡材でトレーを形成しているため
にコスト高となる。本発明は上記問題に鑑みてなされた
もので、主たる目的は、空トレーの場合には、出来るだ
け小さく積載することができる部品運搬用トレーを提供
することにある。
【0015】他の目的は、改良されたトレーと相俟っ
て、当該トレーから部品を取り出すための、改良された
自動部品取り出し装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成することができる。
【0017】(1)部品収納区画を複数個有する、同一
形状、同一サイズのトレーであって、同一方向に向きを
揃えて配列した場合は、下位のトレーの部品収納区画内
に上位のトレーの対応する部品収納区画が落とし込み可
能であり、また、前記配列の状態から、相対的に所定角
度位相をずらして配列した場合は、下位のトレーの部品
収納区画を形成するリブの頂部に、上位のトレーの部品
収納区画を形成する底部の数カ所が乗って、その積層状
態が保たれるように構成した、ことを特徴とする部品運
搬用トレー。
【0018】(2)前記トレーは、真空成型で形成した
ことを特徴とする前記(1)に記載の部品運搬用トレ
ー。
【0019】(3)前記リブの頂部は、収納される部品
の最上面の高さ位置よりも高く、前記トレーの外縁部の
上下方向における高さ位置よりも低い高さ位置を有する
ことを特徴とする前記(1)に記載の部品運搬用トレ
ー。
【0020】(4)前記トレーの上面から見た形状は、
方形であることを特徴とする前記(1)に記載の部品運
搬用トレー。
【0021】(5)前記トレーの外縁部の形状を鍔無し
形状とするとともに、前記部品収納区画の開放側から一
方向に向けて延びる外形部を、端部に行くに従って広が
りを有する構成としたことを特徴とする前記(1)乃至
前記(4)の何れか1つに記載の部品運搬用トレー。
【0022】(6)複数個の部品を収納して積み重ねら
れたトレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り出
し装置において、前記自動部品取り出し装置の内部に位
置し、部品を収納して積み重ねられたトレーを載置する
載置台と、前記載置台上から最上部のトレーを1個づつ
取り出して、所定高さまで持ち上げるトレー把持機構
と、前記トレー把持機構内に設けられ、取り出したトレ
ーを所定高さまで持ち上げた後、もしくは、持ち上げる
過程で、トレーを1個間隔毎に、水平面内で所定角度回
転させる回転機構と、前記把持機構の持ち上げ動作毎
に、前記トレー把持機構の昇降動作を可能とする開放状
態の基準位置から、トレーの外縁部の下面を支えられる
位置まで移動する2本のガイドレールと、前記ガイドレ
ール上に載置された前記トレーを、部品取り出し位置ま
で押し出す押し出し機構とを備えた、ことを特徴とする
自動部品取り出し装置。
【0023】(7)複数個の部品を収納して積み重ねら
れたトレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り出
し装置において、前記自動部品取り出し装置の内部に位
置し、部品を収納して積み重ねられたトレーを載置した
状態で昇降できる昇降台と、前記昇降台内に設けられ、
当該昇降台が前記トレーの高さに見合う所定量上昇する
過程で、水平面内で所定角度回転する回転機構と、前記
昇降台の所定量上昇毎に、当該昇降台の移動動作を可能
とする基準位置から、最上部のトレーの外縁部と直下の
トレーの外縁部との間の位置まで移動し、前記最上部の
トレーを載置する2本のガイドレールと、前記最上部の
トレーをガイドレール上に載置した後であって、前記昇
降台を前記とほぼ同量分下降させた後、前記ガイドレー
ル上に載置された前記トレーを、部品取り出し位置まで
押し出す押し出し機構とを備えた、ことを特徴とする自
動部品取り出し装置。
【0024】(8)前記水平面内での回転角度は180
°であることを特徴とする前記(6)または前記(7)
に記載の自動部品取り出し装置。
【0025】(9)複数個の部品を収納して積み重ねら
れた第1昇降台上のトレーから、個々の部品を取り出す
自動部品取り出し装置において、収納された部品を1個
づつ取り出す部品取り出し機構と、空になって積み重ね
られているトレーを載置した状態で昇降出来る第2昇降
台とを備え、部品取り出し機構によって部品を全て取り
出した後、空となったトレーを載置していた左右のガイ
ドレールが、第1の昇降台からトレーを取り出すトレー
把持機構の作動、もしくは、前記第1昇降台の昇降動作
を可能とする基準位置に移動することにより、前記空ト
レーが前記ガイドレールから落下し、前記第2昇降台上
に積み重ねられている最上位の空トレーの底面内側部
に、前記落下したトレーの底面部が落とし込まれる形で
積載され、その後、前記第2昇降台が、基準位置に向け
て下降するように構成した、ことを特徴とする自動部品
取り出し装置。
【0026】(10)複数個の部品を収納して積み重ね
られたトレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り
出し装置において、前記自動部品取り出し装置の内部に
位置し、前記部品を収納して積み重ねられたトレーを載
置した状態で昇降できる昇降台と、前記昇降台の所定量
上昇毎に、当該昇降台の移動動作を可能とする基準位置
から、最上部のトレーの外縁部と直下のトレーの外縁部
との間の位置まで移動し、前記最上部のトレーを載置す
る2本のガイドレールと、前記最上部のトレーを前記ガ
イドレール上に載置し、前記昇降台が前記上昇量に相当
する分下降した後、前記ガイドレール上に載置された前
記トレーを、部品取り出し位置まで押し出す押し出し機
構とを備えた、ことを特徴とする自動部品取り出し装
置。
【0027】(11)複数個の部品を収納して積み重ね
られたトレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り
出し装置において、収納された部品を1個づつ取り出す
部品取り出し機構と、空になって積み重ねられているト
レーを載置した状態で昇降出来る昇降台と、前記昇降台
内に設けられ、当該昇降台が前記空トレー1個が積載さ
れて増加した高さに見合う所定量下降する過程で、水平
面内で所定角度回転する回転機構とを備え、前記部品取
り出し機構によって部品を全て取り出した後、空となっ
たトレーを載置していた左右のガイドレールを基準位置
に移動することにより、空トレーが前記ガイドレールか
ら落下し、前記昇降台上に積み重ねられていた最上位の
空トレーの底面内側部に、落下したトレーの底面部が落
とし込まれる形で積載され、前記トレーからの部品取り
出し動作が終了して、空トレーが前記昇降台上に落下し
た後に、所定量上昇していた前記昇降台が、基準位置に
向けて下降する、ことを特徴とする自動部品取り出し装
置。
【0028】(12)前記水平面内での回転角度は18
0°であることを特徴とする前記(11)に記載の自動
部品取り出し装置。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係わるトレーの実施の形
態について、図1乃至図3を参照しながら説明する。
【0030】図1はトレー単体の斜視図、図2は部品を
収納したトレーの積載状態を示す断面図、図3は空トレ
ーの積載状態を示す断面図である。
【0031】図1において、2はトレーである。前記ト
レー2は、図2に示す如く、部品収納状態で積載保管さ
れる際の最上位に位置するトレーとして表現され、3は
部品収納状態で積載される際、前記トレー2の下位に積
載されるトレーとして表現される。
【0032】同様に、4は空トレーで最上位に積載され
るトレー、5は空トレーで前記トレー4の下位に積載さ
れる(重ねられる)トレーとして表現される。
【0033】当然のことながら、前記トレーは全て、同
一形状、同一サイズであるが、トレーの構成等、共通の
説明においては、単にトレーと総称することとする。
【0034】トレーは真空成型機で成型されたものであ
り、その構成は、部品収納区画(場合により、部品収納
部ということがある)21を形成するリブ22の上下方
向における高さ位置(頂部の占める位置)が、収納され
る部品90の最上面91よりも高く、また、トレーの外
縁部23の上下方向における高さ位置よりも低い高さ位
置を有するように形成されている(図1参照)。
【0035】前記トレーの外縁部の形状は、鍔無しの方
形であり、当該外縁部から延設する外形部分は、4面
共、部品収納区画の開放側から下方端部に行くに従って
広げてある。
【0036】一方、部品収納部を形成するリブ22のそ
れぞれの面は、外径部の拡大方向とは逆方向に拡大、換
言すれば、部品収納部の底部から前記開放側に向かうに
従って拡大している。
【0037】また、トレーのリブ22の最小幅部24は
何れも同じ寸法であるが、一部25のみ幅寸法が広く、
全体として左右方向で非対称の構成になっている。
【0038】前記に代え、前後方向に非対称に構成した
りしたり、若しくは、左右及び前後方向において非対称
となるように構成してもよい。
【0039】また、トレーは、必ずしも真空成型加工で
得たものでなくともよい。実施の形態に於けるトレーを
上述の如き構成としたので、前記部品収納区画側から見
たトレーの向きを同じ向きとした場合には、図3に示す
ように、トレーが空の場合、直下に位置する空のトレー
5上にトレー4を重ねて被せることが出来る。
【0040】この際、前記トレー4の部品収納区画は、
前記トレー5の部品収納区画に落とし込まれる態様とな
り、小容量での積載が可能となる。
【0041】また、上下のトレーの向きが同じ向きであ
る状態から相対的に180°回転せしめれば、図2に示
すように、上位のトレー2のリブの下面(底部)26の
数カ所が、その直下にあるトレー3のリブ32の上面
(頂部)に乗り、積載状態が保たれる。
【0042】従って、前記トレー3の部品収納部31に
部品90が収納されている場合でも、当該部品は前記ト
レー2のリブの下面26により損傷されることがない。
【0043】次に、自動部品取り出し装置の第1の実施
の形態について、動作を主体に説明する。
【0044】図4は自動部品取り出し装置を展開して示
す模式図である。図において、1は自動部品取り出し装
置、2は部品が収納されて降り積載状態にあるトレー、
4は部品が取り出された後の空になったトレー、6は矢
印A方向から装置内に移動可能なトレー載置台、7は矢
印B方向の装置外に移動可能である空のトレーを積載保
持するための昇降台、8は前記自動部品取り出し装置1
に付帯するトレー把持機構、13、14は前記トレー把
持機構8により取り出されたトレー2を載置するための
ガイドレール、15、17はトレーを検知し、自動部品
取り出し装置1の動作を制御するセンサー、16は前記
ガイドレール上に載置されたトレーを部品取り出し機構
に対する所定の位置まで押し出すための押し出し機構、
18は自動部品取り出し装置1に付帯する部品取り出し
機構である。
【0045】前記トレー把持機構8および部品取り出し
機構18は装置全体の構成を見やすくするために展開し
て示してあるが、実施の形態においては、これら機構を
自動部品取り出し装置1として示す構体と一体的に組み
込んで自動部品取り出し装置を構成している。
【0046】また、前記トレー載置台6および昇降台7
は自動部品取り出し装置1の内部に設けてあり、その空
間部上部は開放(開放部)されていて、前記トレー把持
機構8が出入り出来るようになっている。
【0047】また、前記ガイドレール13、14は前記
開放部の近傍に互いに平行に設けてあり、前記開放部を
最大に開放する位置(基準位置)と、取り出したトレー
を載置しうる位置との間で平行移動(図における矢印E
およびFで示す左右方向)するように構成してある。
【0048】以上の構成に於ける自動部品取り出し装置
1の動作は、下記の如くである。先ず、交互に180°
位相をズラした状態で前記トレー載置台6上に積載して
ある部品収納済みのトレー2、3、・・・に対して、ト
レー把持機構8の支柱9上をトレー把持本体10が下降
(矢印Cの下方向)し、把持部11が最上位のトレー2
のリブ22の数カ所を挟持する。
【0049】その後、トレー2の外形部の下面29(図
2参照)が、ガイドレール13、14の面上にくる位置
までトレー把持本体10が上昇(矢印Cの上方向)す
る。
【0050】一方、前述の如く、交互に180°方向を
変えて積載されているので、トレー把持本体10の上昇
の過程で、例えば、奇数個目のトレーのみを対象とし
て、トレー把持機構8に設けられた回転機構を介して、
把持部11を矢印D方向に180°回転させ、前記ガイ
ドレール上におけるトレーの向きを同一方向に揃える。
【0051】尚、前記把持部11の回転は、トレー把持
本体10の上昇が終えた後に行うことも出来る。
【0052】トレー把持本体10が所定の位置まで上昇
した後、ガイドレール13及び14が、トレー把持機構
8の昇降動作を可能とする前記基準位置から、矢印E及
びF方向に平行移動して相互に接近し、トレー2の外形
部の下面29(図2参照)をガイドレール13及び14
上に載置出来るようにする。
【0053】次いで、前記把持部11が開放され、トレ
ー2がガイドレール13及び14上に載置される。
【0054】その後、押し出し機構16が前記トレー2
を、図における左側に押しだし、部品取り出し機構18
の直下位置まで前記ガイドレール上を移動させる。
【0055】尚、以上の動作はセンサー15により感知
され、自動部品取り出し装置1に設けた図示しないコン
ピュータにより制御される。
【0056】次に、部品取り出し機構18の真下位置ま
で移動したトレー2からは、支柱19を介して、部品取
り出し本体20の矢印G及びH方向への移動動作と、前
記部品把持部21の把持動作とによって、収納されてい
る部品90が取り出される。
【0057】収納されている部品90が全て取り出され
た後のトレーは、ガイドレール13及び14の基準位置
方向への移動中に、昇降台7上に積載されているトレー
4上に落下する。
【0058】この時、トレー2とトレー4は前述の如
く、同一方向に揃えられているため、図3に示すよう
に、落下したトレー2の部品収納部の底部26が、既に
昇降台7上にあるトレー4の部品収納部41の中に落と
し込まれる形で積載される。
【0059】尚、以上の動作はセンサー17により感知
され、自動部品取り出し装置1に設けられた図示しない
コンピュータにより制御される。
【0060】以上のようにして、空トレーが所定量積載
された昇降台は、矢印Bに示す方向に引き出され、自動
部品取り出し装置1外の保管場所に移送される。
【0061】次に、自動部品取り出し装置の第2の実施
の形態について、図5を用いて説明する。
【0062】図5は、第2の実施の形態の自動部品取り
出し装置を展開して示す模式図であり、前述した部材と
同一部材には同じ参照符号を付してある。
【0063】第1の実施の形態と異なる点は、トレー把
持機構8が無く、その代わりに、第1の実施の形態にお
けるトレー載置台6が第1昇降台56に置き換えられ、
その中に、トレーの方向を180°変換する回転機構が
設けられている点である。
【0064】なお、参照符号57は昇降台であり、前記
第1の実施の形態における昇降台7と機能は同じである
が、前記第1昇降台56と区別するために第2昇降台と
呼称することとする。
【0065】上記構成において、第1昇降台56に積載
されている部品収納状態のトレー2は交互に180°向
き(位相)がズラされて積載されているが、当該第1昇
降台56の上昇の過程で、各トレー毎に毎回180°方
向(位相)が変えられた後に、ガイドレール13及び1
4に積載され得る高さまで持ち上げられ、しかる後に前
記ガイドレール13及び14上に載置されるようになっ
ている。
【0066】即ち、最上位のトレー2の外形部の下面2
9とその下にあるトレー3の外形部の下面39の高さの
差L(図2参照)の範囲に前記ガイドレール13及び1
4の上面が来る高さまで、第1昇降台56が上昇する。
【0067】上記構成により、第1の実施の形態と同様
に、各トレーは方向が統一された状態でガイドレール1
3及び14上に載置され、押し出し機構16によって部
品取り出し機構18の真下位置まで押し出される。
【0068】その他の機構の動作及び機能は第1の実施
の形態と同じであるので説明は割愛する。
【0069】以上のようにして、最終的に空トレーが所
定量積載された第2昇降台57は、矢印Bに示す方向に
引き出され、自動部品取り出し装置1外の保管場所に移
送される。
【0070】図6は自動部品取り出し装置の第3の実施
の形態の自動部品取り出し装置を展開して示す模式図で
ある。
【0071】本実施の形態における自動部品取り出し装
置1の構成においては、第1昇降台58が回転機構を有
さず、第2昇降台59が回転機構を有するという点、並
びに、部品取り出し機構18の動作が異なるという点
で、前記第2の実施の形態と相違し、他の構成あるいは
動作は同じである。
【0072】また、前記第1昇降台58上に載置されて
いる部品収納済みのトレーが、部品の損傷を招かないよ
うに、交互に180°の位相差を以て積載されているこ
とは、第1および第2の実施の形態におけると同様であ
る。
【0073】この構成における動作は、概略次の通りで
ある。押し出し機構16の作用を受けて、ガイドレール
13及び14上を摺動するトレーの向きは、1個間隔毎
(交互と同義)に不揃いである。
【0074】従って、トレーが部品取り出し機構18の
直下位置まで移動された時点で、あるいは、部品取り出
し機構の直下位置までのトレーの移動に対応して、第2
昇降台57を180°回転させ、例えば、既に積載して
いる空のトレー4の向きと、押し出し機構16の作用を
受けてガイドレール上を移動させられる、部品を収納し
てなるトレーの向きを整合させる。
【0075】その後に、ガイドレール13および14を
開いて、部品90を収納したトレー2を落下させ、第2
昇降台57上の空トレー4内に落とし込む形で積載状態
を作る。
【0076】次いで、第2昇降台57が更に動作を継続
し、部品取り出し機構18の動作範囲の高さまで上昇
し、この状態において部品取り出し機構18の部品取り
出しが行われ、トレーに収納されている部品90の全て
が取り出された後、前記第2昇降台57は所定位置まで
下降する。
【0077】上記動作が、必要回数繰り返されること
も、他の実施の形態と同様である。尚、トレー2の向き
が不揃いであるため、部品90の座標位置が奇数番目と
偶数番目とのトレー毎に異なるが、部品取り出し装置5
0内に設けられた図示しないコンピュータによって部品
取り出し機構18の動作を変えて対応することができ
る。
【0078】このようにして、空トレーが所定量積載さ
れた第2の昇降台57は、矢印Bに示す方向に引き出さ
れ、自動部品取り出し装置1外の保管場所に移送され
る。
【0079】尚、第1、第2、第3の実施の形態におけ
るトレーは、部品収納部の外形が長方形であるので、ト
レーの向きを揃える際に180°回転させるように構成
したが、前記外形が正方形である場合、回転させる角度
は90°とする事が出来、また、六角形の場合は60°
若しくは120°とする事が出来る等、トレーの形状等
仕様に応じて適宜決定できるものであり、設計の自由度
は広い。
【0080】
【発明の効果】空の場合は最小限の積載空間でことが足
り、部品を収納した状態において部品の損傷を危惧する
こと無く積み重ねができる部品運搬用トレーであるので
取り扱い性がよい。
【0081】また、上記部品運搬用トレーの部品収納状
態での積載と、空にした後の積載の状態を、簡単な構成
で行うことができる自動部品取り出し装置なので、操作
性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレー単体の斜視図である。
【図2】部品を収納したトレーの積載状態を示す断面図
である。
【図3】空トレーの積載状態を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係わる自動部品取り出し装
置を展開して示す模式図である。
【図5】第2の実施の形態の自動部品取り出し装置を展
開して示す模式図である。
【図6】第3の実施の形態の自動部品取り出し装置を展
開して示す模式図である。
【図7】従来のトレーが積載されている状態を示す斜視
図である。
【図8】従来の自動部品取り出し装置の構成を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 自動部品取り出し装置 2,3,4,5 トレー(部品運搬用トレー) 6 トレー載置台 7 昇降台 8 トレー把持機構 13,14 ガイドレール 15,17 センサー 16 押し出し機構 18 部品取り出し機構 21 部品収納区画 22 リブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品収納区画を複数個有する、同一形
    状、同一サイズのトレーであって、 同一方向に向きを揃えて配列した場合は、下位のトレー
    の部品収納区画内に上位のトレーの対応する部品収納区
    画が落とし込み可能であり、また、 前記配列の状態から、相対的に所定角度位相をずらして
    配列した場合は、下位のトレーの部品収納区画を形成す
    るリブの頂部に、上位のトレーの部品収納区画を形成す
    る底部の数カ所が乗って、その積層状態が保たれるよう
    に構成した、 ことを特徴とする部品運搬用トレー。
  2. 【請求項2】 前記トレーは、真空成型で形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の部品運搬用トレー。
  3. 【請求項3】 前記リブの頂部は、収納される部品の最
    上面の高さ位置よりも高く、前記トレーの外縁部の上下
    方向における高さ位置よりも低い高さ位置を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の部品運搬用トレー。
  4. 【請求項4】 前記トレーの上面から見た形状は、方形
    であることを特徴とする請求項1に記載の部品運搬用ト
    レー。
  5. 【請求項5】 前記トレーの外縁部の形状を鍔無し形状
    とするとともに、前記部品収納区画の開放側から一方向
    に向けて延びる外形部を、端部に行くに従って広がりを
    有する構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の何れか1項に記載の部品運搬用トレー。
  6. 【請求項6】 複数個の部品を収納して積み重ねられた
    トレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り出し装
    置において、 前記自動部品取り出し装置の内部に位置し、部品を収納
    して積み重ねられたトレーを載置する載置台と、 前記載置台上から最上部のトレーを1個づつ取り出し
    て、所定高さまで持ち上げるトレー把持機構と、 前記トレー把持機構内に設けられ、取り出したトレーを
    所定高さまで持ち上げた後、もしくは、持ち上げる過程
    で、トレーを1個間隔毎に、水平面内で所定角度回転さ
    せる回転機構と、 前記把持機構の持ち上げ動作毎に、前記トレー把持機構
    の昇降動作を可能とする開放状態の基準位置から、トレ
    ーの外縁部の下面を支えられる位置まで移動する2本の
    ガイドレールと、 前記ガイドレール上に載置された前記トレーを、部品取
    り出し位置まで押し出す押し出し機構とを備えた、 ことを特徴とする自動部品取り出し装置。
  7. 【請求項7】 複数個の部品を収納して積み重ねられた
    トレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り出し装
    置において、 前記自動部品取り出し装置の内部に位置し、部品を収納
    して積み重ねられたトレーを載置した状態で昇降できる
    昇降台と、 前記昇降台内に設けられ、当該昇降台が前記トレーの高
    さに見合う所定量上昇する過程で、水平面内で所定角度
    回転する回転機構と、 前記昇降台の所定量上昇毎に、当該昇降台の移動動作を
    可能とする基準位置から、最上部のトレーの外縁部と直
    下のトレーの外縁部との間の位置まで移動し、前記最上
    部のトレーを載置する2本のガイドレールと、 前記最上部のトレーをガイドレール上に載置した後であ
    って、前記昇降台を前記とほぼ同量分下降させた後、前
    記ガイドレール上に載置された前記トレーを、部品取り
    出し位置まで押し出す押し出し機構とを備えた、 ことを特徴とする自動部品取り出し装置。
  8. 【請求項8】 前記水平面内での回転角度は180°で
    あることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の
    自動部品取り出し装置。
  9. 【請求項9】 複数個の部品を収納して積み重ねられた
    第1昇降台上のトレーから、個々の部品を取り出す自動
    部品取り出し装置において、 収納された部品を1個づつ取り出す部品取り出し機構
    と、 空になって積み重ねられているトレーを載置した状態で
    昇降出来る第2昇降台とを備え、 部品取り出し機構によって部品を全て取り出した後、空
    となったトレーを載置していた左右のガイドレールが、
    第1の昇降台からトレーを取り出すトレー把持機構の作
    動、もしくは、前記第1昇降台の昇降動作を可能とする
    基準位置に移動することにより、前記空トレーが前記ガ
    イドレールから落下し、 前記第2昇降台上に積み重ねられている最上位の空トレ
    ーの底面内側部に、前記落下したトレーの底面部が落と
    し込まれる形で積載され、 その後、前記第2昇降台が、基準位置に向けて下降する
    ように構成した、 ことを特徴とする自動部品取り出し装置。
  10. 【請求項10】 複数個の部品を収納して積み重ねられ
    たトレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り出し
    装置において、 前記自動部品取り出し装置の内部に位置し、前記部品を
    収納して積み重ねられたトレーを載置した状態で昇降で
    きる昇降台と、 前記昇降台の所定量上昇毎に、当該昇降台の移動動作を
    可能とする基準位置から、最上部のトレーの外縁部と直
    下のトレーの外縁部との間の位置まで移動し、前記最上
    部のトレーを載置する2本のガイドレールと、 前記最上部のトレーを前記ガイドレール上に載置し、前
    記昇降台が前記上昇量に相当する分下降した後、前記ガ
    イドレール上に載置された前記トレーを、部品取り出し
    位置まで押し出す押し出し機構とを備えた、 ことを特徴とする自動部品取り出し装置。
  11. 【請求項11】 複数個の部品を収納して積み重ねられ
    たトレーから、個々の部品を取り出す自動部品取り出し
    装置において、 収納された部品を1個づつ取り出す部品取り出し機構
    と、 空になって積み重ねられているトレーを載置した状態で
    昇降出来る昇降台と、 前記昇降台内に設けられ、当該昇降台が前記空トレー1
    個が積載されて増加した高さに見合う所定量下降する過
    程で、水平面内で所定角度回転する回転機構とを備え、 前記部品取り出し機構によって部品を全て取り出した
    後、空となったトレーを載置していた左右のガイドレー
    ルを基準位置に移動することにより、空トレーが前記ガ
    イドレールから落下し、 前記昇降台上に積み重ねられていた最上位の空トレーの
    底面内側部に、落下したトレーの底面部が落とし込まれ
    る形で積載され、 前記トレーからの部品取り出し動作が終了して、空トレ
    ーが前記昇降台上に落下した後に、所定量上昇していた
    前記昇降台が、基準位置に向けて下降する、 ことを特徴とする自動部品取り出し装置。
  12. 【請求項12】 前記水平面内での回転角度は180°
    であることを特徴とする請求項11に記載の自動部品取
    り出し装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012250790A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Mitsubishi Electric Corp 自動仕分け装置
CN106516723A (zh) * 2016-12-01 2017-03-22 苏州荣凯克精密机械有限公司 割草机花键垫上料机的取料机构
CN107499911A (zh) * 2017-09-18 2017-12-22 江苏肯帝亚木业有限公司 裁板机自动卸料堆叠装置
WO2019222968A1 (zh) * 2018-05-24 2019-11-28 深圳配天智能技术研究院有限公司 一种智能上下料系统及其工作方法

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