JP2001219674A - 冊子の頁捲り装置 - Google Patents

冊子の頁捲り装置

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JP2001219674A
JP2001219674A JP2000035316A JP2000035316A JP2001219674A JP 2001219674 A JP2001219674 A JP 2001219674A JP 2000035316 A JP2000035316 A JP 2000035316A JP 2000035316 A JP2000035316 A JP 2000035316A JP 2001219674 A JP2001219674 A JP 2001219674A
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turning
booklet
page turning
roller
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JP2000035316A
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Kunio Fukatsu
邦夫 深津
Atsushi Ina
淳 伊奈
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多様な冊子の頁に対して捲りローラの接
触圧を自動的に調整できるようにした冊子の頁捲り装置
を提供する。 【解決手段】 冊子4をその綴じ目4cを中心として開
いた状態で載置する冊子置台3と、この冊子置台3に載
置された冊子4の一方の頁4aに捲りローラ13,14
を接触させ、捲りローラ13を回転させて頁4aを捲り
上げたのち捲りローラ13,14を一方の頁側から綴じ
目4cを超えて他方の頁側に移動させることにより頁を
捲る捲り機構5と、捲りローラ13,14の回転時に該
捲りローラ13,14と頁との間に発生する滑りを検出
する触覚ローラセンサ52,54と、この触覚ローラセ
ンサ52,54により滑りを検出したとき、その検知情
報に基づいて頁に対する捲りローラ13,14の接触圧
力を制御する制御部7とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、書籍、雑
誌等の冊子の頁を自動的に捲る頁捲り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の頁捲り装置は、自ら頁を捲るこ
とのできない例えば、手の不自由な人に読書機会を与え
る介助装置として、また、冊子を連続的に複写するため
の電子写真複写機のオプション装置として、社会的ニー
ズが増大している。
【0003】介助装置として適用される頁捲り装置にあ
っては、その捲りローラを大型の冊子にも対応できるよ
うに、冊子の綴じ目に平行に幅広く設けている。
【0004】しかしながら、捲りローラを幅広く設ける
と、利用者の視界を遮ってしまうため、利用者は捲りロ
ーラを冊子の中央綴じ目付近に退避させてから、目視す
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、捲り
ローラを冊子の中央綴じ目の付近に退避させても、見開
きのグラビア画面の視認性は低下させてしまうという問
題があった。
【0006】また、介助装置及び複写機のオプション装
置のいずれにおいても、雑誌やハードカバーの単行本、
或は紙が薄く綴じ厚さの厚い辞書まで、紙質や厚さの大
きな変化に対応するためには、頁に対する捲りローラの
接触圧を調整する必要がある。
【0007】しかしながら、従来においては、頁に対す
る捲りローラの接触圧を利用者の手により調整していた
ため、手間取り、不便なものとなっていた。
【0008】なお、捲りローラとして高摩擦力を有する
砥石状ローラを使用した場合には、捲りローラの接触圧
を調整する必要はないが、この場合には、砥石状ローラ
が頁の表面を磨耗させ、印刷面が視認できなくなるとい
う問題がある。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、捲りロ一ラが
利用者の目視を妨げることなく、また、多種多様な冊子
の頁に対して捲りローラの接触圧を自動的に調整できる
ようにした冊子の頁捲り装置を提供しようとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、冊子をその綴じ目を
中心として開いた状態で載置する載置部と、この載置部
に載置された冊子の一方の頁に捲りローラを接触させ、
該捲りローラを回転させて頁を捲り上げたのち捲りロー
ラを一方の頁側から前記綴じ目を超えて他方の頁側に移
動させることにより頁を捲る捲り手段と、この捲り手段
により頁を捲ったのち、前記捲りローラを他方の頁の角
隅部上に退避させる制御手段とを具備する。
【0011】請求項2記載のものは、冊子をその綴じ目
を中心として開いた状態で載置する載置部と、第1及び
第2の捲りローラを有し、これら第1及び第2の捲りロ
ーラを前記開かれた冊子の一方の頁の角隅部に接触さ
せ、前記第1の捲りローラで頁を押さえて第2の捲りロ
ーラを回転させることにより前記頁の角隅部を捲り上げ
たのち、第1及び第2の捲りローラを冊子の一方の頁側
から前記綴じ目を超えて他方の頁側に移動させることに
より頁を捲る捲り手段と、この捲り手段により頁を捲っ
たのち、前記第1及び第2の捲りローラを他方の頁の角
隅部上に退避させる制御手段とを具備する。
【0012】請求項3記載のものは、冊子をその綴じ目
を中心として開いた状態で載置する載置部と、第1及び
第2の捲りローラを有し、これら第1及び第2の捲りロ
ーラを前記開かれた冊子の一方の頁の角隅部に接触さ
せ、前記第1の捲りローラで頁を押さえて第2の捲りロ
ーラを回転させることにより前記頁の角隅部を捲り上げ
たのち、第1及び第2の捲りローラを冊子の一方の頁側
から前記綴じ目を超えて他方の頁側に移動させることに
より頁を捲る捲り手段と、この捲り手段の第1及び第2
の捲りローラによって頁が捲り上げられたか否かを検出
する検出手段と、この検出手段によって前記頁が捲り上
げられないことが検出されないとき、その検出情報に基
づき、前記第1及び第2の捲りローラ間の距離を可変さ
せる可変手段と を具備する。
【0013】請求項6記載のものは、冊子をその綴じ目
を中心として開いた状態で載置する載置部と、この載置
部に載置された冊子の一方の頁に捲りローラを接触さ
せ、該捲りローラを回転させて頁を捲り上げたのち捲り
ローラを一方の頁側から前記綴じ目を超えて他方の頁側
に移動させることにより頁を捲る捲り手段と、前記捲り
ローラの回転時に該捲りローラと頁との間に発生する滑
りを検出する滑り検出手段と、この滑り検出手段により
滑りを検出したとき、その検知情報に基づいて前記頁に
対する捲りローラの接触圧力を制御する制御手段とを具
備する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態である冊子の
頁捲り装置1を示す平面図で、図2はその側面図であ
る。
【0016】頁捲り装置1は装置本体2を有し、この装
置本体2の上面部には冊子4をその綴じ目4cを中心に
開いた状態で載置する冊子置台3が設けられている。冊
子置台3の前端縁部には図3にも示すように長孔55が
形成され、この長孔55内には保持バネ56,56がス
ライド自在に取り付けられている。冊子4はその表と裏
の表紙が保持バネ56,56により保持される。
【0017】また、装置本体2内には電源回路6、及び
後述する捲り機構5の動作を制御する制御部7が内蔵さ
れ、装置本体2の前面上部側には操作パネル9が設けら
れている。
【0018】操作パネル9には後述する第1乃至第3の
初期位置センサ41〜43をすべてONさせて機構を初
期状態にリセットするリセットスイッチ71が設けられ
ている。
【0019】また、操作パネル9には冊子置台3に載置
される冊子のサイズを指定するサイズセレクタ72が設
けられている。冊子のサイズとしては例えば、A4サイ
ズ、B5サイズ、A5サイズ、文庫等のサイズが指定さ
れる。
【0020】さらに、操作パネル9には頁を綴じ目4c
を中心に右側から左側に捲る場合に使用する左捲りボタ
ン74、頁を綴じ目4cを中心に左側から右側に捲る場
合に使用する右捲りボタン75が配設されている。
【0021】装置本体2には冊子置台3と操作パネル9
との間に位置して凹所2aが形成され、この凹所2a内
には冊子4の頁捲りを行なうための捲り機構5が設けら
れている。
【0022】捲り機構5は首振りヘッド10を有し、こ
の首振りヘッド10には第1及び第2のアーム部11,
12が平行に取り付けられている。第1及び第2のアー
ム部11,12の先端部には第1及び第2の捲りローラ
13,14が取り付けられている。
【0023】首振りヘッド10は駆動機構15を介して
キャリッジ16上に搭載されている。キャリッジ16は
ガイドロッド17とリードスクリュー18とによって支
持されている。ガイドロッド17とリードスクリュー1
8の両端部は保持部材19,20によって保持され、リ
ードスクリュー18の一端部にはキャリッジ移動用の第
1の駆動モータ21が接続されている。
【0024】キャリッジ16の上面部には首振りヘッド
昇降用の第2の駆動モータ23が備えられている。この
第2の駆動モータ23にはカム24が接続され、このカ
ム24の回動端は上下移動台30に当接されている。上
下移動台30は4本のリンク25〜28を介してキャリ
ッジベース16に支持されている。
【0025】上下移動台30の上面中央部には支軸31
を介して首振りヘッド10が取り付けられている。上下
移動台30には首振り用の第3の駆動モータ33が取り
付けられ、この第3の駆動モータ33は駆動ギヤ35及
び従動ギヤ36を介して首振りヘッド10に接続されて
いる。
【0026】第1の駆動モータ21が正逆回転される
と、リードスクリュー18が正逆回転されてキャリッジ
16がガイドシャフト17に沿って左右方向に移動して
首振りヘッド10が左右方向に移動するようになってい
る。
【0027】第2の駆動モータ23が正逆回転される
と、カム24が正逆方向に回動し、上下移動台30を上
下動させて首振りヘッド10を昇降させるようになって
いる。
【0028】第3の駆動モータ33が正逆回転される
と、駆動ギヤ35及び従動ギヤ36が正逆方向に回動し
て首振りヘッド10が左右方向に回動するようになって
いる。
【0029】図4は首振りヘッド10の内部構成を示す
ものである。
【0030】首振りヘッド10の内部には第1及び第2
のアーム部11,12を回転させるための駆動機構48
が設けられている。
【0031】第1及び第2のアーム部11,12は中空
状に成形され、その基端部が首振りヘッド10内に挿入
されて軸受49,50によって回転自在に軸支されてい
る。
【0032】第1及び第2のアーム部11,12の末端
部はカップリング51を介してスリップリング53に接
続されている。第1及び第2のアーム部11,12の内
部には後述する圧電素子の信号線が通され、スリップリ
ング51の可動側に接続されて外部に信号が出力される
ようになっている。
【0033】また、第1及び第2のアーム11,12の
軸受49,50の間に位置する部位にはワンウエイクラ
ッチ58を介して従動キャ59がそれぞれ取り付けられ
ている。従動キャ59,59間には駆動ギヤ60が介在
され、この駆動ギヤ60は捲りローラ回転用の第4の駆
動モータ61の駆動軸61aに接続されている。
【0034】駆動ギヤ60と従動ギヤ59,59とは図
5に示すように噛合され、左右の従動ギヤ59,59の
ワンウエイクラッチ58,58はそれぞれ逆向きに取り
付けられている。このため、第4の駆動モータ61が反
時計方向に回転すると、第1の捲りローラ13だけが捲
り方向に回転し、第2の捲りローラ14は回転しないよ
うになっている。第4の駆動モータ61が時計方向に回
転すると、第2の捲りローラ14だけが捲り方向に回転
し、第1の捲りローラ13は回転しないようになってい
る。
【0035】図6は第1及び第2の捲りローラ13,1
4を示す縦断面図である。
【0036】第1及び第2の捲りローラ13,14はゴ
ムローラで、紙との摩擦係数は紙と紙との摩擦係数より
も高く設定されている。第1及び第2の捲りローラ1
3,14は外輪64と内輪65とから構成され、これら
外輪64と内輪65とは弾性体66を介して連結されて
いる。さらに、内輪65の外周面には溝部(図示しな
い)が形成され、この溝部内に滑り検出手段としての圧
電素子68の一端部が取り付けられ、他端部は外輪64
の内面部に接合されている。内輪65に対して弾性的に
連結された外輪64が回転方向に力を受けると、圧電素
子68に応力が働き、電圧Vが発生するようになってい
る。
【0037】この電圧波形は、捲りローラ13,14が
空転しているときは図7に示すようにフラットな波形に
なり、捲りローラ13,14と頁紙が固着して滑りなく
回転しているときは図8に示すように小さな振動波形と
なり、捲りローラ13,14と頁紙との間で滑りが発生
しているときは、図9に示すように滑りによるスティッ
ク・スリップ波形が大きな振動波形となる。
【0038】このことは、捲りローラ13,14の表面
が触覚を持っていて、紙との間の滑りの有無を判別する
ことができるということであり、捲りローラ13,14
に対する触覚ローラセンサ52,54(図10に示す)
を構成していることになる。
【0039】触覚ローラセンサ52,54から出力され
る図7〜図9に示す信号波形はフィルター回路46(図
10に示す)を介して以下のように分類されて制御部7
に送られる。
【0040】 捲りロ一ラ13,14の空転時 …………………………SG01 捲りローラ13,14が頁紙と接触して滑り発生時 ……SG02 捲りローラ13,14が頁紙と固着して回転するとき …SG03 図10は頁捲り装置1の駆動制御系を示すブロック図で
ある。
【0041】制御部7にはキャリッジ移動用の第1の駆
動モータ21、首振ヘッド昇降用の第2の駆動モータ2
3、首振りヘッド回動用の第3の駆動モータ33の初期
位置を検出する第1乃至第3の検出センサ41〜43が
信号回路を介して接続されている。
【0042】また、制御部7にはドライバー45を介し
て第1乃至第4の駆動モータ21,23,33,61が
接続され、さらに、フィルタ回路46を介して触覚ロー
ラセンサ52,54が接続されている。
【0043】キャリッジ移動用の第1の駆動モータ21
はステッピングモータで、その初期状態では第1の初期
位置センサ41がオンする位置で待機しているが、冊子
4のサイズに対応したパルス数だけ回転することによっ
てキャリッジ16を右方向に移動させることができるよ
うになっている。
【0044】首振ヘッド昇降用の第2の駆動モータ23
もステッピングモータで、その初期状態では第2の初期
位置センサ42がONする位置(図に示すように上方位
置)で待機しているが、制御部7が指定するパルス数だ
け回転する。
【0045】首振ヘッド回動用の第3の駆動モータ33
もステッピングモータで、首振りヘッド10の初期位置
は第3の初期位置センサ43がONする図1の右略45
度の位置で、左右略90度の範囲で回動できるようにな
っている。
【0046】次に、冊子の頁捲り動作について図11〜
図16の動作説明図、及び図17、図18のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0047】電源投入後、第1乃至第3の初期位置セン
サ41〜43により、第1乃至第3の駆動モータ21,
23,33の初期位置がチェックされ、第1乃至第3の
駆動モータ21,23,33が初期位置にあるか否かが
判別される(ステップS1)。第1乃至第3の駆動モー
タ21,23,33が初期位置にない場合には、駆動モ
ータ21,23,33を戻り側に回転させる(ステップ
S2)。第1乃至第3の初期位置センサ41〜43が全
てONして第1乃至第3の駆動モータ21,23,33
が初期状態になれば、操作部9の左捲りボタン74を押
し下げる(ステップS3)。これにより、第1及び第2
の捲りローラ13,14が図11に示すように冊子4の
左側の頁4aの角隅部に冊子4の綴じ目4cに対し斜め
になる状態で対向され、第1の捲りローラ13が回転さ
れる(ステップS4)。
【0048】しかるのち、第2の駆動モータ23を駆動
させて紙厚さより少ないわずかな量だけ下降するように
上下移動台30を移動させ(ステップS5)、触覚ロー
ラセンサ52から信号SG03が出るか否かを判別する
(ステップS6)。出ていなければ、さらに第2の駆動
モータ23を駆動させて上下移動台30を微少量下降さ
せ、SG03が出力されるまで下降を繰り返す。この動
作によって、捲りローラ13は頁4aに対し時間を追っ
て押圧力を増大するようになり、SG03が出力された
ら下降を停止させる。これにより、頁4aには捲りロー
ラ13が固着して捲り上がる限界の弱い力しか発生しな
い。このことは、薄い頁の場合に過大な押圧力によって
複数枚同時に捲り上げてしまうようなことがなく、厚い
頁の場合には必要な押圧力を与えて、空回りを防止する
ことができるものである。
【0049】また、SG03が出力されたら、捲りロー
ラ13が所定角度回転したのち停止する(ステップS
7)。この停止後に第2の駆動モータ23を駆動して第
2の位置センサ42がONする最上位位置まで上下移動
台30を図12に示すように上昇させる(ステップS
8)。
【0050】次に、第3の駆動モータ33を駆動させて
図13に示すように首振りヘッド10を矢印方向に回動
させてアーム部11,12を左方向に45度回動させる
(ステップS9)。しかるのち、第1の駆動モータ21
を駆動させて、図14に示すように、予め、利用者がサ
イズセレクタ72で設定した冊子サイズに対応した距離
だけ首振りヘッド10を移動させる(ステップS1
0)。この移動により、捲り上げられた頁が、綴じ目4
cを中心にして他方の頁側に回動して捲られることにな
る。
【0051】このようにして頁を捲ったのちは、図15
に示すように、首振りヘッド10を矢印方向に60度回
動させる(ステップS11)。これにより、第1及び第
2の捲りローラ13,14のうち第1の捲りローラ13
だけが、頁を押さえた状態になる。この状態は頁の左下
の角隅部だけが第1の捲りローラ13で遮られた状態と
なり、冊子の見開き全面が見やすい状態になっている。
【0052】なお、この状態から、操作部9の右捲りボ
タン75が押下された場合は(ステップS12)、上記
した動作とは逆の動作によって左側から右側への捲り動
作を行うことができる。
【0053】また、再度、操作部9の左捲りボタン74
が押圧操作された場合には、捲りローラ13,14が図
19〜図22に示す順に移動して初期位置に復帰したの
ち、上記したと同様の動作により、右側から左側への捲
り動作を行う。
【0054】図23は本発明の第2の実施の形態を示す
ものである。
【0055】なお、第1の実施の形態で示した部分と同
一部分については、同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0056】この実施の形態では、第1及び第2の捲り
ローラ13,14がX字状に組み合わされる回動レバー
81,82の下端部に取り付けられている。
【0057】回動レバー81,82の重合する中央部分
は図示しない第1の駆動モータの駆動軸に回動自在に支
持されている。第1の駆動モータはキャリッジ83に搭
載されている。キャリッジ83の上面部には第2の駆動
モータ84がブラケット85を介して取り付けられ、第
2の駆動モータ84にはスパイラルシャフト86が接続
されている。スパイラルシャフト86には移動子87が
螺着されている。移動子87には接続ピン88及びリン
ク89、90を介して回動レバー81,82の上端部が
接続されている。
【0058】また、第1の駆動モータの駆動軸にはクラ
ッチ機構、プーリ91及びベルト92を介して第1及び
第2の捲りローラ13,14が接続されている。
【0059】第1の駆動モータが正逆回転されると、プ
ーリ91及びベルト92を介して第1及び第2の捲りロ
ーラ13,14が選択的に回転されるようになってい
る。
【0060】また、第2の駆動モータ84が正逆回転さ
れると、スパイラルシャフト86を介して移動子87が
上下動され、リンク89,90を介して回動レバー8
1,82が正逆方向に回動されて第1及び第2の捲りロ
ーラ13,14が互いに接離する方向に移動するように
なっている。
【0061】また、キャリッジ83の下方部には第1及
び第2の捲りローラ13,14によって頁が捲り上げら
れたとき、この捲り上げられた頁を検出する検出センサ
94が設けられている。検出センサ94は信号路を介し
て制御部95に接続され、制御部95には制御回路を介
して第2の駆動モータ84が接続されている。
【0062】図24に示すように第1及び第2の捲りロ
ーラ13,14を頁に接触させて例えば、第1の捲りロ
ーラ13を回転させて頁を捲り上げる場合において、第
1及び第2の捲りローラ13,14間の離間距離L1が
小さくて頁を捲り上げることができない場合には、検出
センサ94により頁が捲り上げられていないという信号
が制御部95に送られる。この信号を受けると、制御部
95は第2の駆動モータ84を正方向に回動させて移動
子87を下降させて第1及び第2の回動レバー81,8
2をその下端部が互いに離れる方向に回動させる。これ
により、図25に示すように、第1及び第2の捲りロー
ラ13,14間の離間距離L2が広げられて捲りのため
の能力が増大され、頁が捲られることになる。
【0063】この実施の形態によれば、より厚くて腰の
強い頁であっても確実に捲り上げることができるという
利点がある。
【0064】なお、上記実施の形態では、滑り検出セン
サとして、圧電素子を用いたが、ローラ外面のステック
・スリップによる微少な加速度を検出しうるものであれ
ば、静電容量変化、歪ゲージ等のセンサーを用いるもの
であっても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、捲りロー
ラにより頁を捲ったのちには、捲りローラを頁の角隅部
に退避させるから、利用者の視認性を妨げることがな
く、見開きのグラビヤ画面であっても良好に視認でき
る。
【0066】また、頁を捲るときは、捲りローラを冊子
の綴じ目に対し傾かせて頁の角隅部に接触させて捲るか
ら、頁の捲る部分の形状が常に三角形状に一定化でき、
冊子のサイズに影響を受けることなく、頁を確実に捲る
ことができる。
【0067】また、捲りローラと頁との間の滑りを検知
し、その検知情報に応じて頁に対する押圧力を自動的に
制御するため、従来のように人手による押圧力の調整作
業を必要とすることがなく、便利であるとともに、高摩
擦の砥石状ローラを使用した場合のように、頁を摩耗さ
せることもない。
【0068】さらに、第1及び第2の捲りローラ間の距
離を可変できるため、捲り力を可変でき、厚くて腰の強
い頁であっても確実に捲りことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である冊子の頁捲り装置
を示す平面図。
【図2】冊子の頁捲り装置を示す側面図。
【図3】載置台上に冊子を取り付けた状態を示す斜視
図。
【図4】首振りヘッドを示す横断面図。
【図5】首振りヘッド内の駆動ギヤの接続状態を示す
図。
【図6】捲りローラを示す縦断面図。
【図7】捲りローラが頁に接触しない状態で回転すると
きの検出波形を示す図。
【図8】捲りローラが頁に接触し、滑りを発生しないで
回転するときの検出波形を示す図。
【図9】捲りローラが頁に接触し、滑りを発生して回転
するときの検出波形を示す図。
【図10】頁捲り装置の駆動制御系を示すブロック図。
【図11】頁の捲り動作を示す図。
【図12】頁の捲り動作を示す図。
【図13】頁の捲り動作を示す図。
【図14】頁の捲り動作を示す図。
【図15】頁の捲り動作を示す図。
【図16】頁の捲り動作を示す図。
【図17】頁の捲り動作を示すフローチャート図。
【図18】頁の捲り動作を示すフローチャート図。
【図19】捲りローラの復帰動作を示す図。
【図20】捲りローラの復帰動作を示す図。
【図21】捲りローラの復帰動作を示す図。
【図22】捲りローラの復帰動作を示す図。
【図23】本発明の他の実施の形態である捲りローラの
駆動機構を示す構成図。
【図24】第1及び第2の捲りローラの頁を捲ることが
できない離間距離を示す図。
【図25】頁を捲ることができるように第1及び第2の
捲りローラの離間距離を広げた状態を示す図。
【符号の説明】 1…頁捲り装置 3…冊子置台(載置部) 4…冊子 4c…綴じ目 5…捲り機構(捲り手段) 7…制御部(制御手段) 10…首振りヘッド 11…第1のアーム部 12…第2のアーム部 13…第1の捲りローラ 14…第2の捲りローラ 21…第1の駆動モータ 23…第2の駆動モータ 33…第3の駆動モータ 52…触覚ローラセンサ(滑り検出手段) 54…触覚ローラセンサ(滑り検出手段) 61…第4の駆動モータ 68…圧電素子(滑り検出手段) 81…第1の回動レバー 82…第2の回動レバー 94…検出センサ(検出手段) 95…制御部(可変手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冊子をその綴じ目を中心として開いた状
    態で載置する載置部と、 この載置部に載置された冊子の一方の頁に捲りローラを
    接触させ、該捲りローラを回転させて頁を捲り上げたの
    ち捲りローラを一方の頁側から前記綴じ目を超えて他方
    の頁側に移動させることにより頁を捲る捲り手段と、 この捲り手段により頁を捲ったのち、前記捲りローラを
    他方の頁の角隅部上に退避させる制御手段と、 を具備する冊子の頁捲り装置。
  2. 【請求項2】 冊子をその綴じ目を中心として開いた状
    態で載置する載置部と、 第1及び第2の捲りローラを有し、これら第1及び第2
    の捲りローラを前記開かれた冊子の一方の頁の角隅部に
    接触させ、前記第1の捲りローラで頁を押さえて第2の
    捲りローラを回転させることにより前記頁の角隅部を捲
    り上げたのち、第1及び第2の捲りローラを冊子の一方
    の頁側から前記綴じ目を超えて他方の頁側に移動させる
    ことにより頁を捲る捲り手段と、 この捲り手段により頁を捲ったのち、前記第1及び第2
    の捲りローラを他方の頁の角隅部上に退避させる制御手
    段と、 を具備することを特徴とする冊子の頁捲り装置。
  3. 【請求項3】 冊子をその綴じ目を中心として開いた状
    態で載置する載置部と、 第1及び第2の捲りローラを有し、これら第1及び第2
    の捲りローラを前記開かれた冊子の一方の頁の角隅部に
    接触させ、前記第1の捲りローラで頁を押さえて第2の
    捲りローラを回転させることにより前記頁の角隅部を捲
    り上げたのち、第1及び第2の捲りローラを冊子の一方
    の頁側から前記綴じ目を超えて他方の頁側に移動させる
    ことにより頁を捲る捲り手段と、 この捲り手段の第1及び第2の捲りローラによって頁が
    捲り上げられたか否かを検出する検出手段と、 この検出手段によって前記頁が捲り上げられないことが
    検出されないとき、その検知情報に基づき、前記第1及
    び第2の捲りローラ間の距離を可変させる可変手段と、 を具備することを特徴とする冊子の頁捲り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の捲りローラは第1及
    び第2のアーム部の先端部に取り付けられ、前記第1及
    び第2のアーム部の回転、揺動及び移動により動作して
    頁を捲ることを特徴とする請求項2又は3記載の冊子の
    頁捲り装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の捲りローラは冊子の
    綴じ目に対して傾斜する状態で頁の角隅部に接触するこ
    とを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の冊
    子の頁捲り装置。
  6. 【請求項6】 冊子をその綴じ目を中心として開いた状
    態で載置する載置部と、 この載置部に載置された冊子の一方の頁に捲りローラを
    接触させ、該捲りローラを回転させて頁を捲り上げたの
    ち捲りローラを一方の頁側から前記綴じ目を超えて他方
    の頁側に移動させることにより頁を捲る捲り手段と、 前記捲りローラの回転時に該捲りローラと頁との間に発
    生する滑りを検出する滑り検出手段と、 この滑り検出手段により滑りを検出したとき、その検知
    情報に基づいて前記頁に対する捲りローラの接触圧力を
    制御する制御手段と、 を具備する冊子の頁捲り装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の捲りローラは一対のアーム部
    の先端部に取り付けられ、前記一対のアームの回転、揺
    動及び移動により動作して頁を捲ることを特徴とする請
    求項6記載の冊子の頁捲り装置。
  8. 【請求項8】 前記滑り検出手段は前記アーム部と捲り
    ローラとの間に設けられることを特徴とする請求項7記
    載の冊子の頁捲り装置。
  9. 【請求項9】 前記滑り検出手段は圧電素子或は歪みゲ
    ージなどのセンサであることを特徴とする請求項8記載
    の冊子の頁捲り装置。
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