JP2015000550A - 頁めくり装置及び書画カメラシステム - Google Patents

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Abstract


【課題】頁めくり時における頁に対する保持性能を高め、頁めくりの確実性を高める。
【解決手段】本Bの頁Pをめくるための頁めくり装置3である。この頁めくり装置3には、開かれた本Bの頁Pに対して吸着する吸着部35を先端に有し、頁Pのめくり元位置で当該頁Pに吸着部35を吸着させ、頁Pのめくり先位置で当該頁Pから吸着部35を分離させるべく、めくり元位置及びめくり先位置で吸着部35を頁Pの上方で往復動作させるように揺動するアーム部34と、駆動軸32を中心にアーム部34を揺動させる第一駆動部33とを備えている。吸着部35が頁Pのめくり元位置で頁Pに接触した当初に、当該吸着部35の有効面が頁Pに対して斜めに当たる。これにより、頁めくり時における頁Pに対する保持性能を高めることができ、頁めくりの確実性を高めることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、頁めくり装置及び書画カメラシステムに関する。
従来、例えば本等の頁を自動でめくる装置としては、重なっている頁を一枚ずつ粘着して頁をめくる頁めくり装置が知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、粘着体支持レバーにより昇降自在な粘着体を最上位の頁に粘着させ、そこから上昇させることによって、最上位の頁とそれよりも下位の頁とを分離させるようになっている。
特開平5−201174号公報
ところで、単に粘着体を昇降させることで頁に接触させるだけでは、粘着体が頁に粘着しても確実に保持(吸着)できない場合も発生する。
そこで本発明の課題は、頁めくり時における頁に対する保持(吸着)性能を高め、頁めくりの確実性を高めることである。
以上の課題を解決するため、本発明の一の態様によれば、
本の頁をめくるための頁めくり装置であって、
開かれた前記本の頁に対して吸着する吸着部を先端に有し、前記頁のめくり元位置で当該頁に前記吸着部を吸着させ、前記頁のめくり先位置で当該頁から前記吸着部を分離させるべく、前記めくり元位置及び前記めくり先位置で前記吸着部を前記頁の上方で往復動作させるように揺動するアーム部と、
駆動軸を中心に前記アーム部を揺動させる駆動部と、を備え、
前記吸着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した当初に、当該吸着部の有効面が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置が提供される。
本発明によれば、頁めくり時における頁に対する保持(吸着)性能を高め、頁めくりの確実性を高めることが可能となる。
本実施形態の書画カメラシステムの概略構成を示す斜視図である。 図1の書画カメラシステムの要部構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本実施形態に係るアーム部の先端に備わる吸着部の経路を正面側から示した図である。 本実施形態に係る第一駆動部の駆動軸の傾きが頁のめくり動作にどのように影響するかを模式的に示した説明図である。 本実施の形態に係る第一駆動部の駆動軸が水平な場合と、綴じ目に垂直に直立する垂直線に対して傾かせた場合とによって吸着部の経路の異なりを示す模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 本実施形態に係るアーム部の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る吸着部の概略構成を示す正面図である。 本実施形態に係る粘着部材の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る粘着力が弱くなった粘着部材を剥がす手順を示す説明図である。 本実施形態に係る吸着部がめくり元位置の頁に接触した当初の状態を示す模式図である。 図10に示した状態からさらにアーム部が揺動した状態を示す模式図である。 図10に示した状態を正面から見た模式図である。 本実施形態に係る書画カメラシステムの主制御構成を示すブロック図である。 本実施形態の頁めくり装置で実行される頁めくり処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るアーム部の往動時における吸着部の経路と、吸着部の回転方向を正面側から示した図である。 本実施形態に係る一頁分のめくり動作の第一駆動部及び第二駆動部の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る吸着部の変形例を示す図であり、吸引によって頁を吸着する吸着部の概略構成を示す斜視図である。 図17の吸着部がめくり元位置の頁に接触した当初の状態を示す模式図である。 図18に示した状態からさらにアーム部が揺動した状態を示す模式図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は本実施形態の書画カメラシステムの概略構成を示す斜視図である。図2は書画カメラシステムの要部構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。図3は、書画カメラシステムの要部構成を示す正面図である。なお、以下の説明においては本Bの頁Pを左から右へとめくる場合について説明する。
図1〜図3に示すように、書画カメラシステム1には、本Bの頁Pを撮像する撮像手段としての書画カメラ2と、本Bの頁Pをめくる頁めくり装置3と、書画カメラ2及び頁めくり装置3に通信自在に接続されたパソコン4とを備えている。
書画カメラ2には、スタンド部21と、スタンド部21の上端に取り付けられたカメラ22とが設けられている。スタンド部21は本Bとカメラ22との相対的な位置関係を調整できるように、前後方向、左右方向に傾倒自在であるとともに、上下方向に伸縮自在となっている。カメラ22は、その画角内に本Bが収まるようにレンズが下方を向いている。カメラ22とスタンド部21との接合部には位置調整機構が設けられており、これによってカメラ22のレンズが向く方向も調整できるようになっている。
頁めくり装置3は、開かれた本Bを保持する保持台6と、保持台6上の本Bの頁Pのめくり元位置で頁Pを保持し、頁Pのめくり先位置で頁Pに対する保持を解除するめくり機構30と、めくり元位置にある頁Pの上方に風を通過させることでめくり先位置にある頁Pに対して風を当てる送風部5と、各部を制御する制御部36とを備えている。
保持台6は、図3に示すように、図示しないヒンジにより折り畳み自在な一対の保持板61,62を備えている。ここで、図3に示すように本Bの頁Pが左から右へとめくられる場合は、一対の保持板61,62のうち、左側に配置された一方の保持板61が卓D上に沿うように置かれ、右側に置かれる他方の保持板62が一方の保持板61に対して所定の角度で起き上がるように傾斜して卓D上に置かれる。一方の保持板61上には、本Bのめくり元位置となる頁Pが置かれ、他方の保持板62上には、本Bのめくり先位置となる頁Pが置かれることになる。
本Bの頁Pが右から左へとめくられる場合は、右側に配置された他方の保持板62が卓D上に沿うように置かれ、左側に置かれる一方の保持板61が他方の保持板62に対して所定の角度で起き上がるように傾斜して卓D上に置かれる。他方の保持板62上には、本Bのめくり元位置となる頁Pが置かれ、一方の保持板61上には、本Bのめくり先位置となる頁Pが置かれることになる。
これにより、保持台6は、めくり元位置にある頁Pよりもめくり先にある頁Pの方が本Bの綴じ目b2に対して起きる方向に傾斜するように本Bを保持することになる。なお、一対の保持板61,62がヒンジにより折り畳み自在となっているので、一対の保持板61,62のなす角度も調整することができ、めくり先位置にある頁Pの水平面に対する傾斜角度θが調整自在となっている。傾斜角度θとしては30〜45度内の範囲で調整することが好ましい。
めくり機構30は、台座31と、台座31上に設けられた駆動軸32を有するモータなどの第一駆動部(駆動部)33と、駆動軸32を中心に揺動するアーム部34と、アーム部34の先端に取り付けられ、本Bの頁Pに対して吸着する吸着部35とを備えている。
台座31は、保持台6上で開かれた本Bの上辺b1と一辺が平行となるように卓D上に配置されている。以下の説明では本B側を後、台座31側を前とする。本Bの綴じ目b2は前後方向に沿うこととなる。台座31は、主台部311と、主台部311に重なるように設けられ当該主台部311に対する角度αが調整自在な副台部312とを備えている。副台部312の後端部(本B側の端部)には図示しないヒンジが設けられていて、このヒンジによって副台部312と主台部311との角度αが調整自在となっている。副台部312には、第一駆動部33を支持する回転自在な回転板313が設けられている。この回転板313の上面に対して平行に第一駆動部33の駆動軸32が配置されている。
本Bの頁Pが左から右へとめくられる場合は、駆動軸32の後端部(本B側の端部)が頁Pの綴じ目b2に対して右側となって、基端部にあたる前端部(本Bとは反対側の端部)が綴じ目b2に対して左側となるように回転板313の角度が決められている。他方、本Bの頁Pが右から左へとめくられる場合は、駆動軸32の後端部(本B側の端部)が頁Pの綴じ目b2に対して左側となって、前端部(本Bとは反対側の端部)が綴じ目b2に対して右側となるように回転板313の角度が決められている。
めくり方向がいずれにしろ駆動軸32は、基端部が本Bの綴じ目b2に対して頁Pのめくり元位置側となるように傾き、なおかつ本Bが置かれる面(水平面)に対しても角度αだけ傾くようにしている。
また、副台部312の後端部(本B側の端部)には、位置決め時の目印314が形成されている。この目印314が綴じ目b2の延長線上に重なるように台座31を配置することが好ましい。
アーム部34は、駆動軸32に対して本B側に向けて傾いており、駆動軸32が回転するとアーム部34が駆動軸32を中心にして円弧を描くように頁Pのめくり元位置と、頁Pのめくり先位置との間を往復動作するようになっている。つまり、駆動軸32がアーム部34の揺動対称軸である。以下の説明においては、頁Pのめくり元位置からめくり先位置までの移動を往動とし、めくり先位置からめくり元位置までの移動を復動とする。
図3は、アーム部34の先端に備わる吸着部35の経路を正面側(頁Pの綴じ目b2の軸に沿う方向(綴じ目b2を法線とする方向))から示している。図3に示すように、アーム部34の先端にある吸着部35は、往動時においては頁Pのめくり元位置に対して接触した位置から、頁Pの上方で円弧を描くように移動して頁Pのめくり先位置に移動する。
図4は、駆動軸32の傾きが頁Pのめくり動作にどのように影響するかを模式的に示した説明図である。なお、図4においては見やすさのために、保持台6を用いずに本Bを卓D上に直接載置した場合を示している。図4(a)は駆動軸32が綴じ目b2の延長線上に沿って、なおかつ水平に配置された場合を示している。この場合には、綴じ目b2を対称軸とした経路で吸着部35が移動するので、吸着部35はめくり先位置においても右側の頁P上に接触したままとなり、頁Pから分離することができない。
図4(b)は駆動軸32を水平なまま、当該駆動軸32の後端部が頁Pの綴じ目b2に対して右側となって、基端部にあたる前端部が綴じ目b2に対して左側となるように傾かせた場合を示している。この場合には頁Pのめくり元位置で吸着部35を吸着させたとしても、アーム部34が駆動軸32を中心に回転すると往動の終点位置では吸着部35が本Bから前側に離れることなる。このため、吸着していた頁Pから吸着部35を分離させやすくすることができる。
しかし、スムーズに頁Pがめくれない場合があることがわかった。この原因としては頁めくりの前半から中盤(楕円S部分)で本Bと吸着部35との距離が長くなってしまうことが一因だと考えられる。
図4(c)は駆動軸32を本Bの綴じ目b2に対して傾かせ、なおかつ水平面に対しても傾かせた場合、つまり本実施形態の駆動軸32の場合を示している。この場合、頁めくりの前半から中盤(楕円S部分)での本Bと吸着部35との距離が図4(b)の場合よりも短くなる。
具体的には、図5は駆動軸32が水平な場合と、水平面に対して傾かせた場合とによって吸着部35の経路の異なりを示す模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図5では、本Bの左右方向をx方向、本Bの上下方向をy方向、本Bの鉛直方向をz方向としている。図5においては、駆動軸32を水平面に対して傾かせた点を明確にするため、駆動軸32と本Bの綴じ目b2とが一直線上に並んだ場合を示している。図5に示すように、駆動軸32が水平な場合(図中、点線部)には吸着部35の軌跡n1は、上面から見ると左右方向に沿った直線状となり(図5(a))、側面から見ると鉛直線方向に沿った直線状となり(図5(b))、正面から見ると半円状となっている(図5(c))。一方、水平面に対して駆動軸32を傾かせた場合(図中、実線部)には吸着部35の軌跡n2は、上面から見ると後側を凸にする弧状となり(図5(a))、側面から見ると上端が後側に傾いた直線状となり(図5(b))、正面から見ると半円がつぶれた弧状となっている(図5(c))。図5(b)に示す軌跡n2は、吸着部35の駆動軌跡平面を側方から見た状態を示しているが、本Bの左右方向と、本Bの鉛直法線とを含む面(xz平面)に対して傾いていることが分かる。
また、図5(c)から明らかなように、吸着部35から綴じ目b2までの距離は、吸着部35が綴じ目b2上方を通過する際の方が、めくり元位置で頁Pに吸着したときよりも短くなる。つまり、吸着部35が綴じ目b2上方を通過する際においては、軌跡n2の方が軌跡n1よりも本Bから吸着部35までの距離を短くすることが可能となっている。
このことから、図4(c)に示す本実施形態の場合では、頁めくりの後半で本B(綴じ目b2)と吸着部35との距離を長くし、吸着していた頁Pから吸着部35を分離させやすくするとともに、頁めくりの前半から中盤(楕円S部分)での本B(綴じ目b2)と吸着部35との距離を短くすることができ、頁Pを適度にたるませることができるので、確実に頁Pをめくることが可能となる。
そして、復動時では、往動時と進行方向は逆であり、同経路で吸着部35は頁Pから分離した状態で移動し、最終的に頁Pのめくり元位置で新たな頁Pに吸着する。この往復動作を繰り返すことで頁Pのめくり動作が進行する。
なお、本実施形態では、図4(c)に示すように、駆動軸32が開かれた本Bの綴じ目b2に対して傾いているとともに、水平面に対しても傾いている例で説明したが、駆動軸32が綴じ目b2、水平面のどちらか一方に対して傾いている場合についても、個別に効果があることはもちろんである。
駆動軸32が水平面だけに対して傾いている場合については、後述するように、第二駆動部37を駆動させたり、右側では吸着部35が左側よりも高い位置で止まるようにしたりして、吸着部35を頁から分離させやすくすればよい。
次に、アーム部34及び吸着部35の具体的構成について説明する。図6はアーム部34の概略構成を示す斜視図である。
図6に示すように駆動軸32の先端部には回転体321が取り付けられている。この回転体321には、駆動軸32に直交する平面に沿うようにアーム部34が取り付けられている。アーム部34は例えば樹脂製の矩形板状部材である。このアーム部34は、長手方向に垂直な断面の形状が扁平な板状となっている。アーム部34の先端には例えばモータなどの第二駆動部(吸着回転駆動部)37を介して吸着部35が取り付けられている。
第二駆動部37はその駆動軸39がアーム部34の長手方向に対して直交する方向に沿うように配置されている。この駆動軸39には吸着部35が着脱自在に取り付けられていて、当該駆動軸39の回転に伴って吸着部35が回転するようになっている。
第二駆動部37及び吸着部35はカバー38によって覆われている。
図7は吸着部35の概略構成を示す正面図である。図7に示すように吸着部35は略円柱状の粘着部である。吸着部35には、円柱状の回転ローラ351と、回転ローラ351の周囲に巻き付けられた粘着部材352とが備えられている。
ここで、第二駆動部37の駆動軸39に対する吸着部35の交換作業効率を向上させたいという要望がある。このため、回転ローラ351を例えばスポンジなどのような弾性体から形成し、その中心部に駆動軸39が嵌合する嵌合穴353を形成している。スポンジ以外の弾性体としてはゴムや発泡体等が挙げられる。嵌合穴353の内径は駆動軸39の外径よりも小さく形成されていて、嵌合穴353に駆動軸39を押し込むことにより回転ローラ351が収縮して嵌合穴353内に駆動軸39が嵌合する。したがって、交換時においても駆動軸39から回転ローラ351を引き抜くだけで取り外せることが可能となっている。このように、回転ローラ351が弾性体であるため、駆動軸39に対する吸着部35の着脱動作を容易に行うことができ、交換作業を容易化することができる。
図8は粘着部材352の概略構成を示す斜視図である。図8に示すように粘着部材352はシート体であり例えば両面テープなどのように両面粘着構造を有している。粘着部材352は二層構造となっていて、本Bに吸着する側(表面側)においては弱粘性で剥がしてもカスが残らない特性と、複数回使用できる特性を有する弱粘層354となっている。他方、裏側においては回転ローラ351に巻き付けられた状態を維持できるように弱粘層354よりも強い粘性を有する強粘層355となっている。そして、粘着部材352には所定の長さ毎にミシン目356が形成されている。
図9は、粘着力が弱くなった粘着部材352を剥がす手順を示す説明図である。まず、ユーザーは粘着力が弱くなったと感じた場合、図9(a)に示すように最表面の粘着部材352を1周分剥がすことで新たな粘着部材352の弱粘層354を露出させる。そして粘着力が弱った部分をミシン目356に沿って切断する。この切断時に図9(b)に示すように一時的に剥がれた部分があると、ユーザーは当該部分を再度貼り付ける。これにより、新たな弱粘層354が露出するため、頁めくり動作を適切に再開することが可能となる。
図10は、吸着部35がめくり元位置の頁Pに接触した当初の状態を示す模式図である。図10に示すように、アーム部34が矢印Y3方向に揺動して吸着部35がめくり元位置の頁Pに接触した当初は、吸着部35の有効面(粘着面)が頁Pに対して斜めに当たっている。具体的には、略円柱状である吸着部35の一方の底面の円周部35aの一部が頁Pに対して斜めに当たるように、駆動軸32,39、アーム部34の長さや角度、取付位置などが予め設定されている。なお、吸着部35の有効面は母線からなる外周面である。
このように有効面が頁Pに対して斜めに当たっていれば、接触当初においては頁Pに対する接触面積が小さいために、高い圧力が頁Pに作用することになり、確実に吸着部35を頁Pに吸着(粘着)させることができる。
図11は、図10に示した状態からさらにアーム部34が揺動した状態を示す模式図である。めくり元位置の頁Pに吸着部35が接触した当初の状態となってもアーム部34の揺動は終わっておらず、第一駆動部31によってアーム部34はさらに矢印Y3方向に進行し続ける。吸着部35は頁Pに接触したままであるため、アーム部34は長手方向に平行な軸回りにねじれる。さらに、弾性体からなる回転ローラ351に嵌合された駆動軸39も回転ローラ351の中心T1からねじれ、吸着部35が母線(を含むある幅)で頁Pに密着することになる。これにより、吸着部35の有効面が接触直後よりも広い面積で頁Pに密着する。
図12は、図10に示した状態を正面から見た模式図である。この図12に示すように、めくり元位置の頁Pに撓みがあったとしても、吸着部35の有効面が頁Pに対して斜めに当たるのであれば接触当初においては頁Pに対する接触面積が小さくなる。したがって、高い圧力を頁Pに作用させることができ、確実に頁Pに吸着させることができる。
このように、吸着時に、吸着部35が2段階で頁Pに吸着するように動作するので、吸着部35を確実に頁Pに吸着させることができる。
図1〜図3に示すように、送風部5は、本Bのめくり元位置の上流側に配置されている。例えば本Bの頁Pが左から右へとめくられる場合は、本Bのめくり元位置にある頁Pよりも左側に送風部5は配置され、本Bの頁Pが右から左へとめくられる場合は、本Bのめくり元位置にある頁Pよりも右側に送風部5は配置される。このため、送風部5はカメラ22の画角から外れた位置に配置されている。また、送風部5は、風を送る送風口51を備えた本体部52と、本体部52を支持する送風台53とを備えている。
本体部52には、送風口51から風を送出するファン部54(図13参照)と、ファン部54からの風の進行方向(風向)を変更するため風向調整部55(図13参照)が設けられていてこの風向調整部55によって風向が送風口51を中心に上下方向(図3における矢印Y2方向)に変更されるようになっている。
送風台53は、本体部52を所定の高さで支持するものである。この送風台53は、めくり先位置にある頁Pよりも高位に送風口51が配置されるように設定されている。これにより、送風口51から送出された風がめくり元位置にある頁Pの上方を通過して、めくり先位置にある頁Pに当たることになる。めくり元位置にある頁Pにはあまり風の影響を与えず、めくり先位置にある頁Pに対しては風の影響が高められている。
次に、本実施形態の書画カメラシステム1の主制御構成について説明する。図13は書画カメラシステム1の主制御構成を示すブロック図である。図13に示すように、頁めくり装置3の制御部36には、第一駆動部33を駆動するためのモータドライバ361と、第二駆動部37を駆動するためのモータドライバ362と、ファン部54を駆動するためのモータドライバ368と、風向調整部55を駆動するためのモータドライバ369と、各種プログラムが記録されたROM363と、ROM363中のプログラムの実行時に当該プログラムが展開されるRAM364と、各種指示が入力される操作部365と、操作部365からの指示に基づいてROM363中のプログラムをRAM364に展開し実行することでモータドライバ361,362を制御するCPU366と、パソコン4が接続されるI/F367と、電源370とが備えられている。
操作部365には、頁めくり処理を開始させるための開始スイッチ365aと、頁めくり処理を停止させるための停止スイッチ365b等が設けられている。CPU366は、開始スイッチ365aが操作されてから、停止スイッチ365bが操作されるまでにめくられた頁数をN値としてカウントする。このN値はRAM364に記憶されている。
以下、書画カメラシステム1による頁めくり処理について説明する。図14は頁めくり処理の流れを示すフローチャートである。
まず、頁めくり処理が実行される前の準備について説明する。頁めくり装置3においては、予め起点(復動の終点位置)に吸着部35が配置されるようにアーム部34の位置を合わせる。この際、ユーザーは粘着部材352の粘着性を確認し、粘性が弱い場合には当該弱い部分を剥がし、新たな粘着部材352を露出させておく。そして、本Bを開き、取り込み始めたい頁Pの一頁前の頁Pを開いて、吸着部35を往動の終点位置(復動の起点位置に移動させておく。そして、頁めくり装置3の電源370をONにすると、CPU366がROM363中の頁めくり処理用のプログラムをRAM364に展開し実行する。
図14に示すようにステップS1では、CPU366は開始スイッチ365aが操作されたか否かを判断し、操作されていない場合はそのままの状態を継続し、操作された場合はステップS2に移行する。
ステップS2では、CPU366は、RAM364に記憶されているN値を0にリセットする。
ステップS3では、CPU366は、ファン部54を駆動して送風部5からの送風を実行する。このとき、ファン部54の風量は初期風量となっている。また、頁Pのめくり始めには、めくり元位置にある頁Pは多く厚みがある。このため送風部5からの風は、水平よりもわずかに上向く風向となるように風向調整部55が制御されている。
ステップS4では、CPU366はアーム部34が右から左に移動(復動)するように第一駆動部33を制御する。
ステップS5では、CPU366は第一駆動部33の駆動時間が第一所定時間を超えたか否かを判断し、第一所定時間以下である場合にはそのまま第一駆動部33の駆動を継続し、第一所定時間を超えた場合にはステップS6に移行する。第一所定時間は、復動の起点から終点までアーム部34を移動させることのできる時間に設定されている。
ステップS6では、CPU366は第一駆動部33を停止する。これにより、吸着部35の回転が停止された状態で左側の頁Pに吸着することになる。
ステップS7では、CPU366はアーム部34が左から右に移動(往動)するように第一駆動部33を制御する。
ステップS8では、CPU366は第一駆動部33の駆動時間が第二所定時間を超えたか否かを判断し、第二所定時間以下である場合にはそのまま第一駆動部33の駆動を継続し、第二所定時間を超えた場合にはステップS9に移行する。第二所定時間は、第一所定時間よりも短い時間に設定されており、特にアーム部34が往動し始めてから往動の半分地点を通過する付近から往動を終える前までの時間に設定されていることが好ましい。
ステップS9では、CPU366は第一駆動部33を駆動させたままの状態で第二駆動部37を制御して吸着部35を回転させる。この回転によって、吸着部35を頁Pから分離させる際に吸着部35の吸着強度が変化することになり、吸着部35を頁Pから確実に分離させることが可能となっている。さらに、図15に示すように往動時では、アーム部34は時計回りに回転している(矢印Y1)。より分離性能を高めるためには、第二駆動部37がアーム部34の揺動とは反対方向、つまり反時計回り(矢印Y4)に吸着部35を回転させることが好ましい。
ステップS10では、CPU366は第一駆動部33の駆動時間が第一所定時間を超えたか否かを判断し、第一所定時間以下である場合にはそのまま第一駆動部33及び第二駆動部37の駆動を継続し、第一所定時間を超えた場合にはステップS11に移行する。
ステップS11では、CPU366は第一駆動部33及び第二駆動部37を停止する。第二駆動部37が回転している期間内で、頁Pは吸着部35から分離され、これにより、吸着部35はめくり先位置の頁Pから離れた位置に頁Pから分離した状態で配置されることになる。この位置であると吸着部35及びアーム部34はカメラ22の画角から外れ、めくり機構30全体がカメラ22の画角から外れることになる(図2(a)参照)。
なお、図16は一頁分のめくり動作の第一駆動部33及び第二駆動部37の駆動タイミングを示している。
ここでは、第二駆動部37の駆動終了タイミングを第一駆動部33の駆動終了タイミングと同じにする例で説明しているが、第二駆動部37の駆動終了タイミングを第一駆動部33の駆動終了タイミングより早めるようにしてもよい。
ステップS12では、CPU366はパソコン4に頁めくり完了信号を出力する。
ステップS13では、パソコン4は、入力された頁めくり完了信号に基づいてカメラ22を制御し、現在開かれている頁P(見開きの状態)の撮像を行う。このとき、めくり機構30及び送風部5はカメラ22の画角から離れているので、現在開かれている頁Pのみが撮像されることになる。カメラ22での撮像画像データは、一枚毎(一撮像毎)にナンバリングされてパソコン4の記録部41に記録される。
なお、ステップS13では、現在開かれている見開きの状態の両方の頁Pを撮像してもよいが、傾斜していないめくり元位置に対応する頁P、例えば奇数頁のみを撮像するようにし、別途めくり元位置の頁Pが偶数頁になるようにして偶数頁のみを撮像した画像とともに、互い違いに頁順に並び替えるようにして、全頁のスキャン画像としてまとめるようにすることが望ましい。
ステップS14では、CPU366はN値に1を加えてRAM364に記憶する。
ステップS15では、CPU366はN値が第一閾値を超えたか否かを判断し、越えている場合はステップS16に移行して、越えていない場合はステップS17に移行する。めくり先位置に溜まった頁Pが多くなるとめくり元位置へと戻りやすくなってしまうため、初期風量でも確実にめくり先位置の頁Pを押さえることができるめくり量を第一閾値としている。
ステップS16では、CPU366はファン部54を制御して、初期風量よりも大きい風量に変更する。
ステップS17では、CPU366はN値が第二閾値を超えたか否かを判断し、越えている場合はステップS18に移行して、越えていない場合はステップS19に移行する。めくった頁Pが多くなると、めくり元位置の頁Pは全体として低くなり、めくり先位置の頁Pの根元の位置も下がることになる。このため、初期の風向でも確実にめくり先位置の頁Pを押さえることができるめくり量を第二閾値としている。
ステップS18では、CPU366は風向調整部55を制御して、初期の風向よりも下向きに風向を変更する。
ステップS19では、CPU366は停止スイッチ365bが操作されたか否かを判断し、操作されていない場合にはステップS2に移行し、操作されている場合には頁めくり処理を終了する。これにより、頁めくり動作と撮像動作が繰り返され、所望の頁Pの撮像が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、吸着部35がめくり元位置で頁Pに接触した当初に、当該吸着部35の有効面が頁Pに対して斜めに当たっているので、接触当初においては頁Pに対する接触面積を小さくすることができる。これにより、接触当初は高い圧力が頁Pに作用することになり、確実に吸着部35を頁Pに吸着させることができる。したがって、頁めくり時における頁Pに対する保持(吸着)性能を高めることができ、頁めくりの確実性を高めることが可能となる。
また、頁Pのめくり元位置で吸着部35が頁Pに接触した後に、当該吸着部35の有効面が接触直後よりも広い面積で密着しているので、接触当初に頁Pに吸着した吸着部35の接触面積を広げることができ、より確実に吸着部35を頁Pに吸着させることができる。
また、アーム部34の長手方向に垂直な断面の形状が扁平な板状となっているので、アーム部34を容易に捻らせることができる。このアーム部34のねじれを用いることにより、簡素な構成で吸着部35の接触面積を狭い状態から広くすることが可能となる。
また、アーム部34が頁Pのめくり元位置で頁Pに接触した後に、アーム部34の長手方向に平行な軸回りにねじれるために、短手方向に平行な軸回りに捻れる場合よりも小さな力でアーム部34をねじることができる。
また、略円柱状の吸着部(粘着部)35の一方の底面の円周部が頁Pに対して斜めに当たるので、接触当初の接触面積の縮小化を簡単な構成で実現することができる。
また、吸着部35が頁Pのめくり元位置で頁Pに接触した後に、略円柱状の吸着部35の母線(を含むある幅)が頁Pに密着しているので、接触面積が大きくなったとしても角のない部分が頁Pに当たることになる。したがって頁Pに傷がつくことを抑制することができる。
また、回転ローラ351が弾性体から形成されているので、吸着部35と頁Pとの接触時の衝撃を吸収することができ、頁Pに傷がつくことを抑制することができる。
また、アーム部34が樹脂製であるので、ねじれ特性に好適な弾性をアーム部34に持たせることが容易に実現できる。
また、めくり先位置で吸着部35を頁Pから分離させる際に吸着部35の吸着強度を変化させるように吸着部35が回転するので、吸着部35の回転時には吸着強度を弱めることができ、より確実に吸着部35を頁Pから分離させることが可能となる。
また、本Bの頁Pを撮像するカメラ22を備えた書画カメラシステム1に、頁めくり装置3が設けられているので、自動で頁Pをめくりつつ各頁Pを確実に撮像することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、吸着部35が粘着部材352を備えていて当該粘着部材352の粘着性によって頁Pに吸着する場合を例示して説明したが、空気の吸引による負圧を用いる吸引等によって頁Pに吸着部を吸着させることも可能である。図17は、吸引によって頁Pを吸着する吸着部35Aの概略構成を示す斜視図である。図17に示すように、吸着部35Aには、略三角錐状の本体部357と、本体部357の上部から延在し、図示しないポンプに連通された空気管358とが備えられている。本体部357の底面には、負圧によって頁Pを吸着させる吸引口359が形成されている。この吸引口359が空気管358を介してポンプに連通されている。ポンプを駆動し空気管358を介して本体部357の内部空間を負圧にすれば吸引口359に対して吸引力が作用することになる。この吸引力を用いて吸着部35Aに頁Pを吸着させることが可能である。この吸着部35Aはアーム部34の先端に取り付けられている。
図18は吸着部35Aがめくり元位置の頁Pに接触した当初の状態を示す模式図である。図18に示すように、吸着部35Aがめくり元位置の頁Pに接触した当初は、吸着部35Aの有効面(底面)が頁Pに対して斜めに当たっている。このように有効面が頁Pに対して斜めに当たるようにすれば、接触時点では、吸引口59全体を頁Pは塞がないことになり、負圧が直接的には頁Pの面には働かない。他方、有効面が頁Pに対して平行な状態で接触し接触面に一気に負圧がかかるような場合には、頁Pが負圧によって無用に暴れてしまうこともあるが、前述の通り接触時点で負圧が直接的に頁Pに作用しなければ頁Pの暴れを抑制することができ、安定して優しく確実に吸着部35Aを頁Pに当接させることができる。
図19は図18に示した状態からさらにアーム部34が揺動した状態を示す模式図である。めくり元位置の頁Pに吸着部35Aが接触した当初の状態となってもアーム部34の揺動は終わっておらず、第一駆動部31によってアーム部34はさらに進行し続ける。吸着部35Aは頁Pに接触したままであるため、アーム部34は長手方向に平行な軸回りにねじれる。これにより、吸着部35Aの有効面全体が頁Pに密着する。この段階で、負圧が直接的に頁Pの面に働くことになり、安定して優しく確実に吸着部35Aを頁Pに当接させて、頁Pを吸引することができる。
このように、吸引によって頁Pを吸着する場合においても、吸着時に、吸着部35Aが2段階で頁Pに吸着するように動作するので、吸着部35Aを確実に頁Pに吸着させることができ、本発明の構成を好適に用いることが可能である。
なお、吸引、粘着以外にも静電吸着による吸着を吸着部に適用することも可能である。
頁の吸着(粘着、吸引)と分離は相反する機能であり、単純に吸着(粘着、吸引)力を上げるだけでは、分離の段階で問題が起きてしまう。本発明によれば、上記のように、同じ吸着力(同じ粘着力の粘粘着部材、同じ吸引力)であっても、吸着(粘着)時の動作を2段階とすることにより吸着(粘着、吸引)動作の確実性を上げ、分離特性を良好に保ちつつ、相反する機能である吸着(粘着、吸引)動作と分離動作の確実性を両立することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
本の頁をめくるための頁めくり装置であって、
開かれた前記本の頁に対して吸着する吸着部を先端に有し、前記頁のめくり元位置で当該頁に前記吸着部を吸着させ、前記頁のめくり先位置で当該頁から前記吸着部を分離させるべく、前記めくり元位置及び前記めくり先位置で前記吸着部を前記頁の上方で往復動作させるように揺動するアーム部と、
駆動軸を中心に前記アーム部を揺動させる駆動部と、を備え、
前記吸着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した当初に、当該吸着部の有効面が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項2>
請求項1記載の頁めくり装置において、
前記吸着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した後に、当該吸着部の有効面が接触直後よりも広い面積で密着するように、前記駆動部によって前記アーム部が揺動されることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項3>
請求項1又は2記載の頁めくり装置において、
前記アーム部は、当該アーム部の長手方向に垂直な断面の形状が扁平な板状であることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項4>
請求項1〜3のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
前記アーム部は、前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した後に、前記アーム部の長手方向に平行な軸回りにねじれることにより、前記頁に密着することを特徴とする頁めくり装置。
<請求項5>
請求項1〜4のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
前記吸着部は、略円柱状の粘着部であり、
前記略円柱状の粘着部の一方の底面の円周部が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項6>
請求項5記載の頁めくり装置において、
前記粘着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した後に、前記略円柱状の粘着部の母線で前記頁に密着するように、前記駆動部によって前記アーム部が揺動されることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項7>
請求項5又は6記載の頁めくり装置において、
前記粘着部は、
前記頁に粘着する粘着部材と、
前記粘着部材を周囲に着脱自在に有する回転ローラとを備え、
前記回転ローラが弾性体から形成されていることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項8>
請求項1〜4のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
前記吸着部は、負圧により前記頁を吸着させる吸引口を有し、
前記吸引口の有効面が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項9>
請求項1〜8のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
前記アーム部は樹脂製であることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項10>
請求項1〜9のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
前記吸着部を前記アーム部に対して回転させる吸着回転駆動部を備え、
前記吸着回転駆動部は、前記吸着部を前記頁から分離させる際に前記吸着部の吸着強度を変化させるように前記吸着部を回転させることを特徴とする頁めくり装置。
<請求項11>
請求項1〜10のいずれか一項記載の頁めくり装置と、
前記本の頁を撮像する撮像手段とを備えることを特徴とする書画カメラシステム。
1 書画カメラシステム
2 書画カメラ(撮像手段)
3 頁めくり装置
4 パソコン
5 送風部
6 保持台
21 スタンド部
22 カメラ
30 めくり機構
31 台座
32 駆動軸
33 第一駆動部(駆動部)
34 アーム部
35 吸着部
36 制御部
37 第二駆動部(吸着回転駆動部)
39 駆動軸
41 記録部
51 送風口
52 本体部
53 送風台
54 ファン部
55 風向調整部
311 主台部
312 副台部
313 回転板
351 回転ローラ
352 粘着部材
356 ミシン目
B 本
b2 綴じ目
P 頁

Claims (11)

  1. 本の頁をめくるための頁めくり装置であって、
    開かれた前記本の頁に対して吸着する吸着部を先端に有し、前記頁のめくり元位置で当該頁に前記吸着部を吸着させ、前記頁のめくり先位置で当該頁から前記吸着部を分離させるべく、前記めくり元位置及び前記めくり先位置で前記吸着部を前記頁の上方で往復動作させるように揺動するアーム部と、
    駆動軸を中心に前記アーム部を揺動させる駆動部と、を備え、
    前記吸着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した当初に、当該吸着部の有効面が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置。
  2. 請求項1記載の頁めくり装置において、
    前記吸着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した後に、当該吸着部の有効面が接触直後よりも広い面積で密着するように、前記駆動部によって前記アーム部が揺動されることを特徴とする頁めくり装置。
  3. 請求項1又は2記載の頁めくり装置において、
    前記アーム部は、当該アーム部の長手方向に垂直な断面の形状が扁平な板状であることを特徴とする頁めくり装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
    前記アーム部は、前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した後に、前記アーム部の長手方向に平行な軸回りにねじれることにより、前記頁に密着することを特徴とする頁めくり装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
    前記吸着部は、略円柱状の粘着部であり、
    前記略円柱状の粘着部の一方の底面の円周部が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置。
  6. 請求項5記載の頁めくり装置において、
    前記粘着部が前記頁のめくり元位置で前記頁に接触した後に、前記略円柱状の粘着部の母線で前記頁に密着するように、前記駆動部によって前記アーム部が揺動されることを特徴とする頁めくり装置。
  7. 請求項5又は6記載の頁めくり装置において、
    前記粘着部は、
    前記頁に粘着する粘着部材と、
    前記粘着部材を周囲に着脱自在に有する回転ローラとを備え、
    前記回転ローラが弾性体から形成されていることを特徴とする頁めくり装置。
  8. 請求項1〜4のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
    前記吸着部は、負圧により前記頁を吸着させる吸引口を有し、
    前記吸引口の有効面が前記頁に対して斜めに当たることを特徴とする頁めくり装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
    前記アーム部は樹脂製であることを特徴とする頁めくり装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項記載の頁めくり装置において、
    前記吸着部を前記アーム部に対して回転させる吸着回転駆動部を備え、
    前記吸着回転駆動部は、前記吸着部を前記頁から分離させる際に前記吸着部の吸着強度を変化させるように前記吸着部を回転させることを特徴とする頁めくり装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項記載の頁めくり装置と、
    前記本の頁を撮像する撮像手段とを備えることを特徴とする書画カメラシステム。
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