JP6341227B2 - 本の頁をめくる方法 - Google Patents

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Description

本発明は、本の頁をめくる方に関する。
従来、例えば本等の頁を自動でめくる装置としては、重なっている頁を一枚ずつ分離するための分離機構と、分離した頁をめくるためのめくり機構とのそれぞれを個別に動作させる頁めくり装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−89260号公報
ところで、他の電子機器と同様に頁めくり装置においても高速化が望まれている。上述した頁めくり装置であると、分離機構とめくり機構がそれぞれ異なるタイミングで動作するために高速化の弊害となっていた。
そこで本発明の課題は、本の頁を分離してめくる動作を1つの動作で実現することにより、頁めくりの高速化を図ることである。
本発明に係る方法は、見開かれた本の頁をめくる装置が実行する方法であって、くり元に粘着性部材を粘着させる手順と、記本の綴じ目に対して傾いている、及び前記本が置かれる面に対して傾いている駆動軸を中心に前記粘着性部材を回動させ、前記粘着性部材によって前記本の頁をめくり先にめくる手順と、前記粘着性部材がめくり先にもどると前記頁をめくる動作が完了したことを表す情報を外部装置に出力する手順と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、本の頁を分離してめくる動作を1つの動作で実現することにより、頁めくりの高速化を図ることができる。
本実施形態の書画カメラシステムの概略構成を示す斜視図である。 図1の書画カメラシステムの要部構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本実施形態に係るアーム部の先端部に備わる吸着部の経路を正面側から示した図である。 本実施形態に係る第一駆動部の駆動軸の傾きが頁のめくり動作にどのように影響するかを模式的に示した説明図である。 本実施の形態に係る第一駆動部の駆動軸が水平な場合と、綴じ目に垂直に直立する垂直線に対して傾かせた場合とによって吸着部の経路の異なりを示す模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 本実施形態に係るアーム部の概略構成を示す模式図である。 本実施形態に係る吸着部の概略構成を示す正面図である。 本実施形態に係る粘着部材の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る粘着力が弱くなった粘着部材を剥がす手順を示す説明図である。 本実施形態に係る書画カメラシステムの主制御構成を示すブロック図である。 本実施形態の頁めくり装置で実行される頁めくり処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るアーム部の往動時における吸着部の経路と、吸着部の回転方向を正面側から示した図である。 本実施形態に係る一頁分のめくり動作の第一駆動部及び第二駆動部の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 吸着部の変形例を示す模式図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は本実施形態の書画カメラシステムの概略構成を示す斜視図である。図2は書画カメラシステムの要部構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。なお、以下の説明においては本Bの頁Pを左から右へとめくる場合について説明する。
図1及び図2に示すように、書画カメラシステム1には、本Bの頁Pを撮像する撮像手段としての書画カメラ2と、本Bの頁Pをめくる頁めくり装置3と、書画カメラ2及び頁めくり装置3に通信自在に接続されたパソコン4とを備えている。
書画カメラ2には、スタンド部21と、スタンド部21の上端に取り付けられたカメラ22とが設けられている。スタンド部21は本Bとカメラ22との相対的な位置関係を調整できるように、前後方向、左右方向に傾倒自在であるとともに、上下方向に伸縮自在となっている。カメラ22は、その画角内に本Bが収まるようにレンズが下方を向いている。カメラ22とスタンド部21との接合部には位置調整機構が設けられており、これによってカメラ22のレンズが向く方向も調整できるようになっている。
頁めくり装置3は、台座31と、台座31上に設けられた駆動軸32を有するモータなどの第一駆動部(駆動部)33と、駆動軸32を中心に揺動するアーム部34と、アーム部34の先端に取り付けられ、本Bの頁Pに対して吸着又は分離する吸着部35と、各部を制御する制御部36とを備えている。
台座31は、例えば卓上で開かれた本Bの上辺b1と一辺が平行となるように卓上に配置されている。以下の説明では本B側を後、台座31側を前とする。本Bの綴じ目b2は前後方向に沿うこととなる。台座31は、主台部311と、主台部311に重なるように設けられ当該主台部311に対する角度αが調整自在な副台部312とを備えている。副台部312の後端部(本B側の端部)には図示しないヒンジが設けられていて、このヒンジによって副台部312と主台部311との角度αが調整自在となっている。副台部312には、第一駆動部33を支持する回転自在な回転板313が設けられている。この回転板313の上面に対して平行に第一駆動部33の駆動軸32が配置されている。
本Bの頁Pが左から右へとめくられる場合は、駆動軸32の後端部(本B側の端部)が頁Pの綴じ目b2に対して右側となって、基端部にあたる前端部(本Bとは反対側の端部)が綴じ目b2に対して左側となるように回転板313の角度が決められている。他方、本Bの頁Pが右から左へとめくられる場合は、駆動軸32の後端部(本B側の端部)が頁Pの綴じ目b2に対して左側となって、前端部(本Bとは反対側の端部)が綴じ目b2に対して右側となるように回転板313の角度が決められている。
めくり方向がいずれにしろ駆動軸32は、基端部が本Bの綴じ目b2に対して頁Pのめくり元位置側となるように傾き、なおかつ本Bが置かれる面(水平面)に対しても角度αだけ傾くようにしている。
また、副台部312の後端部(本B側の端部)には、位置決め時の目印314が形成されている。この目印314が綴じ目b2の延長線上に重なるように台座31を配置することが好ましい。
アーム部34は、駆動軸32に対して本B側に向けて傾いており、駆動軸32が回転するとアーム部34が駆動軸32を中心にして円弧を描くように頁Pのめくり元位置と、頁Pのめくり先位置との間を往復動作するようになっている。つまり、駆動軸32がアーム部34の揺動対称軸である。以下の説明においては、頁Pのめくり元位置からめくり先位置までの移動を往動とし、めくり先位置からめくり元位置までの移動を復動とする。
図3は、アーム部34の先端部に備わる吸着部35の経路を正面側(頁Pの綴じ目b2の軸に沿う方向(綴じ目b2を法線とする方向))から示した図である。図3に示すように、アーム部34の先端部にある吸着部35は、往動時においては頁Pのめくり元位置に対して接触した位置から、頁Pの上方で円弧を描くように移動して頁Pのめくり先位置に移動する。
図4は、駆動軸32の傾きが頁Pのめくり動作にどのように影響するかを模式的に示した説明図である。図4(a)は駆動軸32が綴じ目b2の延長線上に沿って、なおかつ水平に配置された場合を示している。この場合には、綴じ目b2を対称軸とした経路で吸着部35が移動するので、吸着部35はめくり先位置においても右側の頁P上に接触したままとなり、頁Pから分離することができない。
図4(b)は駆動軸32を水平なまま、当該駆動軸32の後端部が頁Pの綴じ目b2に対して右側となって、基端部にあたる前端部が綴じ目b2に対して左側となるように傾かせた場合を示している。この場合には頁Pのめくり元位置で吸着部35を吸着させたとしても、アーム部34が駆動軸32を中心に回転すると往動の終点位置では吸着部35が本Bから前側に離れることなる。このため、吸着していた頁Pから吸着部35を分離させやすくすることができる。
しかし、スムーズに頁Pがめくれない場合があることがわかった。この原因としては頁めくりの前半から中盤(楕円S部分)で本Bと吸着部35との距離が長くなってしまうことが一因だと考えられる。
図4(c)は駆動軸32を本Bの綴じ目b2に対して傾かせ、なおかつ水平面に対しても傾かせた場合、つまり本実施形態の駆動軸32の場合を示している。この場合、頁めくりの前半から中盤(楕円S部分)での本Bと吸着部35との距離が図4(b)の場合よりも短くなる。
具体的には、図5は駆動軸32が水平な場合と、水平面に対して傾かせた場合とによって吸着部35の経路の異なりを示す模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図5では、本Bの左右方向をx方向、本Bの上下方向をy方向、本Bの鉛直方向をz方向としている。図5においては、駆動軸32を水平面に対して傾かせた点を明確にするため、駆動軸32と本Bの綴じ目b2とが一直線上に並んだ場合を示している。図5に示すように、駆動軸32が水平な場合(図中、点線部)には吸着部35の軌跡n1は、上面から見ると左右方向に沿った直線状となり(図5(a))、側面から見ると鉛直線方向に沿った直線状となり(図5(b))、正面から見ると半円状となっている(図5(c))。一方、水平面に対して駆動軸32を傾かせた場合(図中、実線部)には吸着部35の軌跡n2は、上面から見ると後側を凸にする弧状となり(図5(a))、側面から見ると上端が後側に傾いた直線状となり(図5(b))、正面から見ると半円がつぶれた弧状となっている(図5(c))。図5(b)に示す軌跡n2は、吸着部35の駆動軌跡平面を側方から見た状態を示しているが、本Bの左右方向と、本Bの鉛直法線とを含む面(xz平面)に対して傾いていることが分かる。
また、図5(c)から明らかなように、吸着部35から綴じ目b2までの距離は、吸着部35が綴じ目b2上方を通過する際の方が、めくり元位置で頁Pに吸着したときよりも短くなる。つまり、吸着部35が綴じ目b2上方を通過する際においては、軌跡n2の方が軌跡n1よりも本Bから吸着部35までの距離を短くすることが可能となっている。
このことから、図4(c)に示す本実施形態の場合では、頁めくりの後半で本B(綴じ目b2)と吸着部35との距離を長くし、吸着していた頁Pから吸着部35を分離させやすくするとともに、頁めくりの前半から中盤(楕円S部分)での本B(綴じ目b2)と吸着部35との距離を短くすることができ、頁Pを適度にたるませることができるので、確実に頁Pをめくることが可能となる。
そして、復動時では、往動時と進行方向は逆であり、同経路で吸着部35は頁Pから分離した状態で移動し、最終的に頁Pのめくり元位置で新たな頁Pに吸着する。この往復動作を繰り返すことで頁Pのめくり動作が進行する。
なお、本実施形態では、図4(c)に示すように、駆動軸32が開かれた本Bの綴じ目b2に対して傾いているとともに、水平面に対しても傾いている例で説明したが、駆動軸32が綴じ目b2、水平面のどちらか一方に対して傾いている場合についても、個別に効果があることはもちろんである。
駆動軸32が水平面だけに対して傾いている場合については、後述するように、第二駆動部37を駆動させたり、右側では吸着部35が左側よりも高い位置で止まるようにしたりして、吸着部35を頁から分離させやすくすればよい。
次に、アーム部34及び吸着部35の具体的構成について説明する。図6はアーム部34の概略構成を示す模式図である。図6に示すようにアーム部34は基端部が駆動軸32に取り付けられた板状部材である。このアーム部34の先端部には例えばモータなどの第二駆動部37を介して吸着部35が取り付けられており、第二駆動部37及び吸着部35がカバー38によって覆われている。
第二駆動部37はその駆動軸39がアーム部34の長手方向に対して直交する方向に沿うように配置されている。この駆動軸39には吸着部35が着脱自在に取り付けられていて、当該駆動軸39の回転に伴って吸着部35が回転するようになっている。
図7は吸着部35の概略構成を示す正面図である。図7に示すように吸着部35には、円柱状の回転ローラ351と、回転ローラ351の周囲に巻き付けられた粘着部材352とが備えられている。
ここで、第二駆動部37の駆動軸39に対する吸着部35の交換作業効率を向上させたいという要望がある。このため、回転ローラ351を例えばスポンジなどのような弾性体から形成し、その中心部に駆動軸39が嵌合する嵌合穴353を形成している。スポンジ以外の弾性体としてはゴムや発泡体等が挙げられる。嵌合穴353の内径は駆動軸39の外径よりも小さく形成されていて、嵌合穴353に駆動軸39を押し込むことにより回転ローラ351が収縮して嵌合穴353内に駆動軸39が嵌合する。したがって、交換時においても駆動軸39から回転ローラ351を引き抜くだけで取り外せることが可能となっている。このように、回転ローラ351が弾性体であるため、駆動軸39に対する吸着部35の着脱動作を容易に行うことができ、交換作業を容易化することができる。
図8は粘着部材352の概略構成を示す斜視図である。図8に示すように粘着部材352はシート体であり例えば両面テープなどのように両面粘着構造を有している。粘着部材352は二層構造となっていて、本Bに吸着する側(表面側)においては弱粘性で剥がしてもカスが残らない特性と、複数回使用できる特性を有する弱粘層354となっている。他方、裏側においては回転ローラ351に巻き付けられた状態を維持できるように弱粘層354よりも強い粘性を有する強粘層355となっている。そして、粘着部材352には所定の長さ毎にミシン目356が形成されている。
図9は、粘着力が弱くなった粘着部材352を剥がす手順を示す説明図である。まず、ユーザーは粘着力が弱くなったと感じた場合、図9(a)に示すように最表面の粘着部材352を1周分剥がすことで新たな粘着部材352の弱粘層354を露出させる。そして粘着力が弱った部分をミシン目356に沿って切断する。この切断時に図9(b)に示すように一時的に剥がれた部分があると、ユーザーは当該部分を再度貼り付ける。これにより、新たな弱粘層354が露出するため、頁めくり動作を適切に再開することが可能となる。
次に、本実施形態の書画カメラシステム1の主制御構成について説明する。図10は書画カメラシステム1の主制御構成を示すブロック図である。図10に示すように、頁めくり装置3の制御部36には、第一駆動部33を駆動するためのモータドライバ361と、第二駆動部37を駆動するためのモータドライバ362と、各種プログラムが記録されたROM363と、ROM363中のプログラムの実行時に当該プログラムが展開されるRAM364と、各種指示が入力される操作部365と、操作部365からの指示に基づいてROM363中のプログラムをRAM364に展開し実行することでモータドライバ361,362を制御するCPU366と、パソコン4が接続されるI/F367と、電源368とが備えられている。
操作部365には、頁めくり処理を開始させるための開始スイッチ365aと、頁めくり処理を停止させるための停止スイッチ365b等が設けられている。
以下、書画カメラシステム1による頁めくり処理について説明する。図11は頁めくり処理の流れを示すフローチャートである。
まず、頁めくり処理が実行される前の準備について説明する。頁めくり装置3においては、予め起点(復動の終点位置)に吸着部35が配置されるようにアーム部34の位置を合わせる。この際、ユーザーは粘着部材352の粘着性を確認し、粘性が弱い場合には当該弱い部分を剥がし、新たな粘着部材352を露出させておく。そして、本Bを開き、取り込み始めたい頁Pの一頁前の頁Pを開いて、吸着部35を往動の終点位置(復動の起点位置に移動させておく。そして、頁めくり装置3の電源をONにすると、CPU366がROM363中の頁めくり処理用のプログラムをRAM364に展開し実行する。
図11に示すようにステップS1では、CPU366は開始スイッチ365aが操作されたか否かを判断し、操作されていない場合はそのままの状態を継続し、操作された場合はステップS2に移行する。
ステップS2では、CPU366はアーム部34が右から左に移動(復動)するように第一駆動部33を制御する。
ステップS3では、CPU366は第一駆動部33の駆動時間が第一所定時間を超えたか否かを判断し、第一所定時間未満である場合にはそのまま第一駆動部33の駆動を継続し、第一所定時間を超えた場合にはステップS4に移行する。第一所定時間は、復動の起点から終点までアーム部34を移動させることのできる時間に設定されている。
ステップS4では、CPU366は第一駆動部33を停止する。これにより、吸着部35の回転が停止された状態で左側の頁Pに吸着することになる。
ステップS5では、CPU366はアーム部34が左から右に移動(往動)するように第一駆動部33を制御する。
ステップS6では、CPU366は第一駆動部33の駆動時間が第二所定時間を超えたか否かを判断し、第二所定時間未満である場合にはそのまま第一駆動部33の駆動を継続し、第二所定時間を超えた場合にはステップS7に移行する。第二所定時間は、第一所定時間よりも短い時間に設定されており、特にアーム部34が往動し始めてから往動の半分地点を通過する付近から往動を終える前までの時間に設定されていることが好ましい。
ステップS7では、CPU366は第一駆動部33を駆動させたままの状態で第二駆動部37を制御して吸着部35を回転させる。この回転によって、吸着部35を頁Pから分離させる際に吸着部35の吸着強度が変化することになり、吸着部35を頁Pから確実に分離させることが可能となっている。さらに、図12に示すように往動時では、アーム部34は時計回りに回転している(矢印Y1)。より分離性能を高めるためには、第二駆動部37がアーム部34の揺動とは反対方向、つまり反時計回りに吸着部35を回転させることが好ましい。
ステップS8では、CPU366は第一駆動部33の駆動時間が第一所定時間を超えたか否かを判断し、第一所定時間未満である場合にはそのまま第一駆動部33及び第二駆動部37の駆動を継続し、第一所定時間を超えた場合にはステップS9に移行する。
ステップS9では、CPU366は第一駆動部33及び第二駆動部37を停止する。第二駆動部37が回転している期間内で、頁Pは吸着部35から分離され、これにより、吸着部35はめくり先位置の頁Pから離れた位置に頁Pから分離した状態で配置されることになる。この位置であると吸着部35及びアーム部34はカメラ22の画角から外れることになる(図2(a)参照)。
なお、図13は一頁分のめくり動作の第一駆動部33及び第二駆動部37の駆動タイミングを示している。
ここでは、第二駆動部37の駆動終了タイミングを第一駆動部33の駆動終了タイミングと同じにする例で説明しているが、第二駆動部37の駆動終了タイミングを第一駆動部33の駆動終了タイミングより早めるようにしてもよい。
ステップS10では、CPU366はパソコン4に頁めくり完了信号を出力する。
ステップS11では、パソコン4は、入力された頁めくり完了信号に基づいてカメラ22を制御し、現在開かれている頁P(見開きの状態)の撮像を行う。このとき、吸着部35及びアーム部34はカメラ22の画角から離れているので、現在開かれている頁Pのみが撮像されることになる。カメラ22での撮像画像データは、一枚毎にナンバリングされてパソコン4の記録部41に記録される。
ステップS12では、CPU366は停止スイッチ365bが操作されたか否かを判断し、操作されていない場合にはステップS2に移行し、操作されている場合には頁めくり処理を終了する。これにより、頁めくり動作と撮像動作が繰り返され、所望の頁Pの撮像が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、第一駆動部33の駆動軸32が、開かれた本Bの綴じ目b2に対して傾いている、及び/又は、水平面に対して傾いているので、第一駆動部33を駆動させてアーム部34を揺動させるだけで、吸着部35による頁Pのめくり動作と頁Pからの分離動作を一括で行うことが可能となる。これにより、本Bの頁Pを分離してめくる動作を1つの動作で実現し、頁めくりの高速化を図ることができる。
また、本Bを上面視したときに、めくり先位置の頁Pから分離する際の吸着部35の位置が、めくり元位置で頁Pに吸着した際の吸着部35の位置よりも本Bの外側にずれているようにすれば、頁めくりの後半で綴じ目b2と吸着部35との距離を離すことができ、頁Pから吸着部35を分離しやすくすることができる。
また、アーム部34の揺動対称軸が、基端部が頁Pのめくり元位置側となるように本Bの綴じ目b2に対して傾いているようにすれば、頁めくりの後半で綴じ目b2と吸着部35との距離を離すことができ、頁Pから吸着部35を分離しやすくすることができる。
また、吸着部35から綴じ目b2までの距離が、吸着部35が綴じ目b2上方を通過する際の方が、めくり元位置で頁Pに吸着したときよりも短くなっているようにすれば、頁めくりの途中に吸着部35が綴じ目b2に近づくことになる。これにより頁めくりの途中に頁Pが適度にたるみ、頁めくり動作をスムーズにすることができる。
また、第一駆動部33による吸着部35の駆動軌跡平面は、本Bの左右方向と、本Bの鉛直法線とを含む面に対して傾いているようにすれば、頁めくりの途中に吸着部35が綴じ目b2に近づくことになる。これにより頁めくりの途中に頁Pが適度にたるみ、頁めくり動作をスムーズにすることができる。
また、吸着部35が頁Pに粘着する粘着部材352を有しているので、簡素な構成で容易に頁Pに吸着部35を吸着させることが可能である。
また、本Bの頁Pを撮像するカメラ22を備えた書画カメラシステム1に、頁めくり装置3が設けられているので、自動で頁Pをめくりつつ各頁Pを確実に撮像することが可能となる。
また、カメラ22で頁Pを撮像する際には、アーム部34がカメラ22の画角から外れているので、撮像画像内にアーム部34が写り込むことが防止され、好適な撮像画像を取得することができる。
また、吸着部35をアーム部34に対して回転させる第二駆動部37が備えられているので、吸着部35を頁Pから分離させる際に第二駆動部37を駆動させることで吸着部35を回転させることができる。これにより、吸着部35を頁Pから分離させる際の補助力を作用させることができ、頁Pの分離動作を含むめくり動作の確実性を高めることができる。
また、吸着部35を頁Pから分離させる際に吸着部35の吸着強度を変化させるように吸着部35が回転しているので、吸着部35の回転時には吸着強度を弱めることができ、より確実に吸着部35を頁Pから分離させることが可能となる。
また、吸着部35を頁Pから分離させる際にアーム部34の揺動の回転方向とは反対方向に吸着部35が回転しているので、吸着部35の回転時に確実に吸着強度を弱め、適切に頁Pから分離させることができる。
また、吸着部35を頁Pに吸着させる際に吸着部35の回転は停止しているので、頁Pに対する吸着部35の吸着強度が最も安定することになり、確実に吸着部35が頁Pに吸着することになる。
また、粘着部材352を周囲に着脱自在に有する回転ローラ351が備えられているので、粘着力の異なる別の粘着部材352に交換することが可能となる。
また、回転ローラ351が弾性体から形成されているので、第二駆動部37の駆動軸39に回転ローラ351を容易に着脱することができる。したがって、吸着部35の交換を容易に行うことが可能となる。
また、粘着部材352が両面粘着構造であるので、回転ローラ351の周囲に容易に巻き付けることができ、外周面の粘着力も確実に発揮させることができる。
両面粘着構造である粘着部材に所定の長さ毎にミシン目が設けられているので、ミシン目をきっかけにして粘着部材352を容易に回転ローラ351から剥がすことができ、吸着部35の粘着力を容易に復活させることができる。
また、吸着部35はアーム部34に対して着脱自在であるので、別の粘着力の異なる吸着部や、半径の異なる吸着部に簡単に交換することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、吸着部35を頁Pから分離させるときに吸着部35を1周回転させた場合には、次回の吸着時には前回の吸着時と同じ部分が新たな頁Pに吸着することになる。頁めくり動作を繰り返していると吸着部35の特定の一部分のみが頁Pに吸着してしまい、粘着力の低下も早まってしまう。このため、吸着部35を頁Pに吸着させる際には、吸着前にわずかだけでも吸着部35を回転させていることが好ましい。これにより、頁Pに対する吸着部35の吸着位置が変更されるために、粘着力を長期に亘って維持することができる。
さらに、同じ吸着位置であっても所定回数は繰り返して吸着/分離を行うことも可能である。このため、例えば頁めくり回数をRAM364に記憶させることで、当該頁めくり回数を計測するようにし、当該計測結果に基づいてCPU366が第二駆動部37を駆動すれば、頁めくり回数を基準とした吸着位置変更用の回転を実行することができる。この場合、RMA364が本発明に係る計測部となる。
さらに、同じ吸着位置での吸着/分離の繰り返し可能回数を事前に調べ、当該回数を所定回数として予め設定しておくことも可能である。この場合、CPU366は、第二駆動部37を駆動して吸着部35の吸着位置変更用の回転を行ってから所定回数以上頁がめくられた場合に、次回の吸着位置変更用の回転を実行する。これにより、より長期に亘って粘着力を維持することができる。
また、上記実施形態では、吸着部35が粘着部材352を備えていて当該粘着部材352の粘着性によって頁Pに吸着する場合を例示して説明したが、吸引等によって頁Pに吸着部を吸着させることも可能である。この場合、例えば吸着部の周面に内部空間と連通する連通孔を形成し、吸着部の内部空間とポンプとを連通させることによって、ポンプを駆動し内部空間を負圧にすれば連通孔に対して吸引力が作用することになる。この吸引力を用いて吸着部に頁Pを吸着させることが可能である。
また、吸引、粘着以外にも静電吸着による吸着を吸着部に適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、第二駆動部37の駆動軸39がアーム部34の長手方向に対して直交する方向に沿うように配置されている場合を例示して説明したが、図14に示すように、駆動軸39がアーム部34の長手方向に沿うように第二駆動部37が配置されていてもよい。この場合、吸着部35の回転軸も前記長手方向に沿うことになるので、アーム部34、第二駆動部37及び吸着部35の全体的な大きさをコンパクトにすることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
〈請求項1〉
本の頁をめくるための頁めくり装置であって、
開かれた前記本の前記頁に対して吸着又は分離する吸着部と、
前記吸着部を先端部に有し、前記頁のめくり元位置で当該頁に前記吸着部を吸着させ、前記頁のめくり先位置で当該頁から前記吸着部を分離させるべく、前記めくり元位置及び前記めくり先位置で前記吸着部を前記頁の上方で往復動作させるように揺動するアーム部と、
駆動軸を中心に前記アーム部を揺動させる駆動部とを備え、
前記駆動軸は、前記開かれた前記本の綴じ目に対して傾いている、及び/又は、前記本が置かれる面に対して傾いていることを特徴とする頁めくり装置。
〈請求項2〉
請求項1記載の頁めくり装置において、
前記駆動部は、前記本を上面視したときに、前記頁から分離する際の前記吸着部の位置は、前記頁に吸着した際の前記吸着部の位置よりも前記本の外側にずれるように前記アーム部を駆動することを特徴とする頁めくり装置。
〈請求項3〉
請求項1又は2記載の頁めくり装置において、
前記アーム部の揺動対称軸は、基端部が前記本の綴じ目に対して前記頁のめくり元位置側となるように、傾いていることを特徴とする頁めくり装置。
〈請求項4〉
請求項1〜3のいずれか一項に記載の頁めくり装置において、
前記駆動部は、前記吸着部から前記綴じ目までの距離が、前記吸着部が前記綴じ目上方を通過する際の方が、前記めくり元位置で前記頁に吸着したときよりも短くなるように前記アーム部を駆動することを特徴とする頁めくり装置。
〈請求項5〉
請求項1〜4のいずれか一項に記載の頁めくり装置において、
前記駆動部による前記吸着部の駆動軌跡平面は、前記本の左右方向と、前記本の鉛直法線とを含む面に対して傾いていることを特徴とする頁めくり装置。
〈請求項6〉
請求項1〜5のいずれか一項に記載の頁めくり装置において、
前記吸着部は、前記頁に粘着する粘着部材を有することを特徴とする頁めくり装置。
〈請求項7〉
請求項1〜6のいずれか一項に記載の頁めくり装置と、
前記本の頁を撮像する撮像手段とを備えた書画カメラシステム。
〈請求項8〉
請求項7記載の書画カメラシステムにおいて、
撮像手段で前記頁を撮像する際には、前記アーム部が前記撮像手段の画角から外れていることを特徴とする書画カメラシステム。
1 書画カメラシステム
2 書画カメラ(撮像手段)
3 頁めくり装置
4 パソコン
21 スタンド部
22 カメラ
31 台座
32 駆動軸
33 第一駆動部(駆動部)
34 アーム部
35 吸着部
36 制御部
37 第二駆動部
39 駆動軸
41 記録部
11 主台部
312 副台部
313 回転板
351 回転ローラ
352 粘着部材
356 ミシン目
B 本
b2 綴じ目
P 頁

Claims (3)

  1. 見開かれた本の頁をめくる装置が実行する方法であって、
    めくり元の頁に粘着性部材を粘着させる手順と、
    前記本の綴じ目に対して傾いている、及び前記本が置かれる面に対して傾いている駆動軸を中心に前記粘着性部材を回動させ、前記粘着性部材によって前記本の頁をめくり先にめくる手順と、
    前記粘着性部材がめくり先にもどると前記頁をめくる動作が完了したことを表す情報を外部装置に出力する手順と、
    を含む方法。
  2. 前記駆動軸は、当該駆動軸の前記本とは反対側の端部が前記本の綴じ目に対して前記めくり元側となるように、傾いている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記粘着性部材から前記綴じ目までの距離が、前記粘着性部材が前記綴じ目上方を通過する際の方が、前記めくり元で前記頁に粘着したときよりも短くなるように前記粘着性部材を前記頁の上方で往復動作させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
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