JPH05201174A - ブック型原稿のページめくり装置 - Google Patents

ブック型原稿のページめくり装置

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JPH05201174A
JPH05201174A JP1429292A JP1429292A JPH05201174A JP H05201174 A JPH05201174 A JP H05201174A JP 1429292 A JP1429292 A JP 1429292A JP 1429292 A JP1429292 A JP 1429292A JP H05201174 A JPH05201174 A JP H05201174A
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Application number
JP1429292A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
Kazue Taguchi
和重 田口
Kazunori Sakauchi
和典 坂内
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Susumu Shiina
将 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ページめくりユニット1に配設される原稿ペー
ジの分離手段として、粘着力を利用することにより、簡
素化および低コスト化を図ることができ、かつ、安定し
た吸着力を得ることのできる信頼性の高いブック型原稿
のページめくり装置を提供する。 【構成】昇降する原稿粘着分離手段10Aの粘着体10
a、または、ページ押えベルト200に貼付した粘着性
シート部材で、原稿載置台100上に見開かれて載置さ
れたブック型原稿Oの最上位の原稿ページをその粘着力
により吸着し、原稿剥離手段10Bまたは分離ローラ1
0により原稿ページを分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等の原稿読み取り装置に使用される、ブック型原稿の
ページめくり機能を備えたブック型原稿のページめくり
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブック型原稿の自動ページめくり
装置および方法としては、(1)下向きに見開いて載置
したブック型原稿を移動させながら、その原稿ページを
吸引して分離する装置、(2)上向きに見開いて載置し
たブック型原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、
(3)上向きに見開いて載置したブック型原稿の原稿ペ
ージをローラ,アーム等でめくる装置、等が知られてい
る。
【0003】しかしながら、上記の従来技術は、アイデ
アのみの提案が多く、およそ実現し得るレベルには到達
しておらず、以下のような問題点がある。すなわち、
(1)下向きに見開いて載置したブック型原稿を移動さ
せながら、その原稿ページを吸引して分離する装置で
は、ブック型原稿の自重の影響によりページめくりの信
頼性が損なわれるばかりでなく、そのページめくり時に
原稿面が擦れて原稿が破損する虞れがあり、さらに、そ
の構成上装置の大型化を余儀なくされる不具合があっ
た。
【0004】また、(2)上向きに見開いて載置したブ
ック型原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、並び
に、(3)上向きに見開いて載置したブック型原稿の原
稿ページをローラ,アーム等でめくる装置等では、ブッ
ク型原稿の上側空間を移動する従来のページ分離機構が
複雑且つ大型なため、装置の大型化が避けがたくなる不
具合があった。
【0005】こうした現状に鑑み、本出願人は、例え
ば、特願平2−193589号明細書等に開示したよう
に、原稿載置台の原稿載置面に沿って張架されたページ
押えベルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部
を形成させながら、上記原稿載置面とページ押えベルト
との間に見開かれて載置されたブック型原稿の原稿面に
対して、ページ収納手段,ページ吸着手段,ページ分離
手段等が配設されたページめくりユニットを相対移動さ
せることによって、上記ブック型原稿のページめくりを
行なうブック型原稿のページめくり装置(以下、MFD
Sという)を提案した。
【0006】この提案によるMFDSによれば、上記明
細書等に記述したように、複写作業等に多大な労力を要
していたブック型原稿のページめくり操作を完全に自動
化させることができ、複写等の生産性を著しく向上させ
る多機能原稿処理システムを実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案したブック型原稿のページめくり装置では、原
稿載置台の原稿載置面に沿って張架された高誘電体ベル
トからなるページ押えベルトの一部に、迂回部形成手段
により上記原稿載置面から離間する迂回部を形成させる
とともに、このページ押えベルトの原稿押圧面に、電界
形成手段により原稿ページを吸着させる電界を形成させ
ながら、上記原稿載置面とページ押えベルトとの間に見
開かれて載置されたブック型原稿の原稿面に対して、ペ
ージ収納手段,およびページ分離手段が配設されたペー
ジめくりユニットを相対移動させることによって、上記
ブック型原稿のページめくりを行なうように構成されて
いる。従って、このブック型原稿のページめくり装置で
は、上述から明らかなように、上記ページめくりユニッ
トがブック型原稿の原稿面に対して相対移動することに
よって原稿ページのページめくり動作を行なうので、こ
のページめくりユニットは、できるかぎり小型且つ軽量
であることが望ましい。
【0008】しかしながら、このページめくりユニット
には、上記ページ押えベルトに迂回部を形成する迂回部
形成手段,原稿ページを収納するページ収納手段,ペー
ジ押えベルトに吸着された原稿ページを分離させるペー
ジ分離手段,ページ押えベルトに電界を形成する電界形
成手段,および、電界形成手段によって上記ページ押え
ベルト上に電界を形成する際の対向電極,ならびに、電
界形成手段に高電圧を供給するための高圧電源等の多く
の構成手段を配設する必要がある。このため、この種の
ブック型原稿のページめくり装置では、その要望とは反
対に、そのページめくりユニットが大型化したり重量化
しやすく、また、複雑且つ高コスト化する不具合があっ
た。
【0009】ここで、上記の電界形成手段に高電圧を供
給するための高圧電源を、上記ページめくりユニット外
に配置してユニットの軽量化を図ることも可能である
が、この場合には、この高圧電源と電界形成手段との間
を繋ぐための高圧ケーブルを長く這い回す必要があり、
ページめくりユニットの移動の障碍となったり、断線に
よる危険度が高くなる不具合を招く。
【0010】また、上述のように、上記ページ押えベル
トへの静電吸着によって原稿ページの分離を行なう方式
では、原稿ページのページ押えベルトへの吸着力が、そ
の使用環境の温度あるいは湿度の影響を受けやすく、安
定した吸着力が得られなくなる虞れがあった。
【0011】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記ページめくりユニットに配
設される原稿ページの分離手段として、粘着力を利用す
ることにより、ページめくりユニットの簡素化および低
コスト化を図ることができ、かつ、安定した原稿分離性
能を得ることのできる信頼性の高いブック型原稿のペー
ジめくり装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、原稿載置台と、この原稿載置台上に見
開かれて載置されたブック型原稿に対して相対移動しな
がらこのブック型原稿の最上位の原稿ページを粘着して
上方に変位することによりこの原稿ページを分離する原
稿粘着分離手段と、この原稿粘着分離手段によって下位
の原稿ページから分離された最上位の原稿ページを原稿
粘着分離手段から剥離する原稿剥離手段およびこの原稿
剥離手段の移動方向上流側の下方にあって上記原稿剥離
手段によって剥離された原稿ページを保持する原稿保持
手段を有するページめくり手段と、少なくとも上記原稿
粘着分離手段による原稿ページの粘着分離部を迂回して
張架されることによって上記ブック型原稿の原稿面を原
稿載置台方向に押圧する押圧手段とを具備する構成とす
る。
【0013】また、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、原稿載置台と、この原稿載置台上に見開かれて載
置されたブック型原稿に対して相対移動しながらこのブ
ック型原稿の最上位の原稿ページのページめくりを行な
うページめくり手段と、少なくとも上記ページめくり手
段による原稿ページのページめくり部を迂回して張架さ
れることによって上記ブック型原稿の原稿面を原稿載置
台方向に押圧するベルト状押圧手段とを具備するブック
型原稿のページめくり装置において、上記ベルト状押圧
手段のうちの少なくとも上記ページめくり手段の移動開
始側の原稿ページ端部に対向する部分に配置された粘着
性シート部材からなる原稿粘着部材と、この原稿粘着分
離手段によって分離された原稿ページを保持する原稿保
持手段とで上記ページめくり手段を構成する。
【0014】
【作用】本発明によれば、上記原稿粘着分離手段による
原稿ページの粘着分離部を迂回して張架された上記押圧
手段(ベルト状押圧手段)によって上記ブック型原稿の
原稿面が原稿載置台方向に押圧された状態で、上記原稿
粘着分離手段が、原稿載置台上に見開かれて載置された
ブック型原稿の最上位の原稿ページを粘着しながら、上
記原稿載置台に沿って、上記ブック型原稿の原稿面に対
して相対移動することにより、原稿ページが分離され
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用、及び本発明の前記並びにその他の
目的と新規な特徴については、説明の煩雑化を避ける上
から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略化す
る。
【0016】本発明は、ブック型原稿のページめくり機
能のみを有するページめくり装置に、単独で実施するこ
とができるが、ここでは、説明の便宜上、上記のページ
めくり機能および原稿読み取り機能との両機能を1つの
ユニットに組み込んだ、ページめくり読み取り装置をそ
の実施例とした。また、本明細書におけるブック型原稿
とは、公報、書籍、雑誌、および、複数枚のシートの一
端をホッチキス等で綴じた謄本など、綴じ部を有する原
稿の総称である。
【0017】本発明は、先に本出願人により提案された
ブック型原稿のページめくり読み取り装置に実施される
ものであり、概要、次のように構成されている。すなわ
ち、本出願人により提案されたブック型原稿のページめ
くり読み取り装置「マルチ・ファンクション・ドキュメ
ント・スキャナ(以下、”MFDS”とする)」は、図
8に示すように、見開かれたブック型原稿Oを載置する
原稿載置台100と、この原稿載置台100の原稿載置
面100aに沿って張架されたページ押えベルト200
と、原稿載置面100aからページ押えベルト200の
一部を離間させてページ押えベルト200に迂回部20
0aを形成するベルト迂回部形成手段300,原稿載置
面100aに対し読み取り部400aを対向させて迂回
部200aの原稿読み取り走査方向(矢印a方向)側に
配設された読み取り手段400,迂回部200aの原稿
読み取り走査方向と反対のページめくり方向(矢印b方
向)にページ収納口500aを開口させ読み取り手段4
00に対して原稿読み取り走査方向に沿って並列に配置
されたページ収納手段500,ページ押えベルト200
に不平等電界を帯電させてこのページ押えベルト200
にブック型原稿Oのページを吸着させるページ吸着手段
600,およびページ収納手段500のページ収納口5
00aに対向する部位のページ押えベルト200の曲率
によりページ押えベルトに吸着された原稿ページを曲率
分離させるページ分離手段700を一体化し且つ原稿載
置面100aに沿って往復移動自在に支持されたページ
めくりユニット1とで構成されている。
【0018】ページめくり読み取りユニット1には、図
8に示すように、前後一対のユニット側板(図示せず)
の間に、各種のローラ6,7,8,9,10,11,1
2が、それぞれ回転自在に軸支されている。ここで、ベ
ルト支持ローラ6,7,8は、原稿載置面100aか
ら、ページ押えベルト200の一部を離間させて、ペー
ジ押えベルト200に迂回部200aを形成するベルト
迂回部形成手段300として機能している。また、めく
りローラ9および分離ローラ10は、ページ収納手段5
00のページ収納口500aに対向する部位のページ押
えベルト200の曲率により、ページ押えベルトに吸着
された原稿ページを曲率分離させるページ分離手段70
0として機能している。さらに、帯電ローラ11および
対向電極ローラ12は、ページ押えベルト200に不平
等電界を帯電させてこのページ押えベルト200にブッ
ク原稿Oのページを吸着させるページ吸着手段600と
して機能している。
【0019】また、ページ押えベルト200の迂回部2
00aには、原稿載置面100aに対し読み取り部40
0aを対向させて、迂回部200aの原稿読み取り走査
方向(矢印a方向)側に配設された読み取り手段400
としての読み取りセンサ13および読み取りセンサコン
トロールボード14と、迂回部200aの原稿読み取り
走査方向と反対のページめくり方向(矢印b方向)にペ
ージ収納口500aを開口させ、読み取り手段400に
対して原稿読み取り走査方向に沿って並列に配置された
ページ収納手段500としてのページ収納部材15およ
びページめくりガイド16がそれぞれ配設されている。
【0020】さらに、このページめくり読み取りユニッ
ト1の読み取り走査方向側の端部とページめくり方向側
の端部には、両ユニット側板5間に支持された乗り上げ
ガイド17,18がそれぞれ配設されている。この乗り
上げガイド17,18は、ページ押えベルト200を挾
んでブック原稿Oと反対側に位置し、ブック原稿Oには
直接接触せず、且つ、通常は、ページ押えベルト200
にも接触せず、図3に矢印aで示す、ページめくり読み
取りユニット1の読み取り走査方向への移動時、およ
び、図4に矢印bで示す、ページめくり読み取りユニッ
ト1のページめくり方向への移動時における、ブック原
稿Oの原稿面に対するページめくり読み取りユニット1
の昇降動作を円滑化させる機能を有している。
【0021】一方、このMFDSの原稿押圧手段として
のページ押えベルト200は、図8に示すように、その
一方のベルト端が、ベルト張架固定ローラ83(ホーム
ポジション側)に固定されており、ベルト支持ローラ8
4(ホームポジション側)によって原稿載置面100a
に沿った方向に曲げられて、ページめくり読み取りユニ
ット1内で迂回部200aが形成された後、さらに、他
のベルト支持ローラ85(折返し点側)によって上方に
折り曲げられ、張架スプリング86の下端に取付けられ
たベルト張架可動ローラ87に、他方のベルト端が固定
されていて、張架スプリング86の緊縮力によりベルト
張架可動ローラ87が上方へ引き上げられることによっ
て、ページ押えベルト200に所定の張力が与えられて
いる。
【0022】また、このMFDSの本体構造は、図9に
示すように、上ユニット2と、下ユニット3との背面部
をヒンジ4で固定した前面オープン型のシェル型開閉構
造をなしており、下ユニット3の上面が原稿載置面10
0aとなっている。
【0023】ブック型原稿Oは、上ユニット2を開放し
た状態で、原稿載置面100aの中央部に穿たれたセン
ター溝100b内にその綴じ部を嵌合させて見開くこと
によってセットされる。従って、このMFDSでは、従
来の複写機のように見開きページ面を下にしてブック型
原稿を伏せてセットとする必要がなく、ブック型原稿の
セット操作を極めて効率よく且つ容易に行なうことがで
きる。
【0024】一方、ページ押えベルト200およびペー
ジめくりユニット1は、上ユニット2内に配設されてお
り、下ユニット3のマグネット3aに上ユニット2の磁
性板2aを吸着させて、この上ユニット2を閉鎖するこ
とにより、ブック型原稿Oの原稿面にそれぞれ密着され
る。ページめくりユニット1は、上述のように上ユニッ
ト2を閉じた状態で、往復移動され、図10に符号1
A,1B,1C,1Dで示すような往動、すなわち、矢
印aで示す読み取り走査方向への移動時に、読み取り手
段400によりブック型原稿Oの原稿面を走査し、図1
1に符号1E,1F,1G,1Hで示すような復動、す
なわち、矢印bで示すページめくり方向への移動時に、
ページ吸着手段600,ページ分離手段700,およ
び、ページ収納手段500によりブック型原稿Oのペー
ジめくりを実行する。このページめくり読み取りユニッ
ト1の駆動機構や駆動制御手段は、前述の先願に詳述さ
れているので、ここでの説明を省略する。
【0025】以下、前記先願のMFDSとは異なる、本
実施例特有の構成および動作等について説明する。本発
明は、上記のページめくりユニット1に配設される原稿
ページの分離手段として、粘着力を利用した原稿粘着分
離手段を採用したことを特徴としている。ここで、原稿
粘着分離手段に使用される粘着物質としては、ゴム系,
樹脂系,接着剤系等の粘着剤や吸盤等がある。
【0026】ところで、本出願人が先に提案したブック
型原稿のページめくり装置では、上述したように、原稿
ページの吸引分離手段として、ページ押えベルト200
に不平等電界を帯電させてこのページ押えベルト200
にブック型原稿Oのページを吸着させるページ吸着手段
600と、ページ収納手段500のページ収納口500
aに対向する部位のページ押えベルト200の曲率によ
りページ押えベルトに吸着された原稿ページを曲率分離
させるページ分離手段700とからなる静電吸着方式を
採用しているため、前述したように、原稿ページのペー
ジ押えベルトへの吸着力が、その使用環境の温度あるい
は湿度の影響を受けやすく、安定した吸着力が得られな
くなるなどの虞れがあった。
【0027】そこで、本発明の実施例では、図1乃至図
5に示すように、原稿載置台100の原稿載置面100
a上に見開かれて載置されたブック型原稿Oの最上位の
原稿ページを、粘着力により吸着しながら、原稿載置台
100に沿って、ブック型原稿Oの原稿面に対して相対
移動する原稿粘着分離手段10Aによって、原稿ページ
を分離する構成とする。
【0028】本実施例における原稿粘着分離手段10A
は、粘着体10aと、従来例の分離ローラ10に相当す
る部位でこの粘着体10aを昇降自在に支持する粘着体
支持レバー10bと、この粘着体支持レバー10bをそ
の支軸10cを中心として揺動させて粘着体10aを昇
降させるソレノイド10dとで構成されている。ここ
で、粘着体10aは、これに吸着された被吸着物(原稿
ページ)を傷めることなく吸着離脱させるような比較的
弱い粘着力を有し、且つ、その粘着力が長期間維持され
るような物質、例えば、シリコンゴム系の粘着物質で形
成されている。
【0029】一方、この粘着体10aの移動方向(ペー
ジめくり方向)の上流側に配設されたページ収納手段5
00としてのめくりガイド16と、この粘着体10aと
の間には、めくりガイド16よりも上方に位置し、且
つ、ページめくり方向の下流端が、めくりガイド16の
下流端よりも、粘着体10aよりの位置に延出された、
原稿粘着分離手段10Aによって下位の原稿ページから
分離された最上位の原稿ページをこの原稿粘着分離手段
10Aから剥離する原稿剥離手段10Bが配設されてい
る。本実施例における原稿剥離手段10Bは、図1に示
すように、ページ収納手段500としてのページ収納部
材15と一体に形成したが、単体として独立配置しても
よい。また、本実施例におけるめくりガイド16は、そ
のページめくり方向の下流端部が、上記の原稿剥離手段
10Bによって粘着体10Aから剥離された原稿ページ
の先端をページ収納口内に保持するための原稿保持手段
10Cとして機能するように構成されている。
【0030】上述のように構成された本実施例の原稿粘
着分離手段10Aの粘着体10aは、前記の粘着体支持
レバー10b、ソレノイド10d、および、バネ10e
などからなる揺動機構により、図1において、実線で示
す原稿吸着位置と、鎖線で示す原稿分離位置とに、適
時、変位することができ、図2,図3,図4,図5に示
す順に遷移しながら、ブック型原稿Oの原稿ページを粘
着分離する。すなわち、この原稿粘着分離手段10A
は、平生は、ソレノイド10dがオフ状態にあって、バ
ネ10eの作用により、その粘着体10aが、図2に示
すように、原稿ページから離れた位置に臨んでいる。そ
して、めくりローラ9が原稿ページの端部を通過し、原
稿保持手段10Cの先端(めくりガイド16の下流端)
が、ブック型原稿Oの端部より僅かに上流側に位置した
時点で、ソレノイド10dがオンされ、図3に示すよう
に、粘着体10aが下降して最上位の原稿ページ上に圧
接し、この最上位の原稿ページが粘着体10aの下面に
吸着される。この後、ソレノイド10dがオフされて、
バネ10eの緊縮力により粘着体支持レバー10bが支
軸10cを中心として反時計方向に揺動することによ
り、粘着体10aが上昇を開始すると、この粘着体10
aの上昇過程において、図4に示すように、粘着体10
aの下面に吸着された最上位の原稿ページの端部が、原
稿剥離手段10Bに当接する。これにより、この粘着体
10aが初期位置に復帰すべく、図4に示す状態から更
に上昇することによって、この粘着体10aの下面に吸
着されていた最上位の原稿ページの端部が、図5に示す
ように、原稿剥離手段10Bの作用により粘着体10a
の下面から剥離され、この原稿剥離動作が行なわれてい
る間のページめくりユニット1のページめくり方向への
移動によって、この最上位の原稿ページのみが、めくり
ガイド16に沿って、ページ収納部材15内に収納され
る。
【0031】ところで、本実施例におけるページ押えベ
ルト200は、原稿載置台100上に見開かれて載置さ
れたブック型原稿Oの原稿面を押圧するための原稿押圧
手段として構成されている。また、このページ押えベル
ト200の線速と、ページめくりユニット1のページめ
くり移動速度とは、互いに等しくなるように設定されて
いるので、このページめくりユニット1の移動により、
ページ押えベルト200と原稿ページとの間に滑りが生
じることがない。従って、このページ押えベルト200
の所定部位に、上記の粘着体10aに相当する粘着性シ
ート部材を貼付しておくことにより、前記実施例と同様
にして、原稿ページの粘着分離を行なうことが可能とな
る。
【0032】図6および図7は、上記の原理に基づいた
実施例であって、この実施例のページ押えベルト200
の、前記実施例における粘着体10aの配置部位に相当
する部位に、粘着性シート部材10fを貼付して、原稿
粘着分離手段を構成したものである。ここで、ページ押
えベルト200が、2枚のベルトを繋いで形成される場
合には、このベルトの繋ぎ目部分が粘着性シート部材1
0fの貼付部位となるように形成して、この粘着性シー
ト部材10fをベルトの繋ぎ部材として兼用させるよう
に構成してもよい。
【0033】この実施例によれば、図6および図7に示
すように、ページめくりユニット1がページめくり方向
(矢印方向)に移動されることにより、ページ押えベル
ト200上の粘着性シート部材10fが、常に、ブック
型原稿Oの最上位の原稿ページ端部に対応して、最上位
の原稿ページ上に圧接し、この最上位の原稿ページが粘
着体10aの下面に吸着される。そして、この最上位の
原稿ページ端部を吸着した状態で、ページ押えベルト2
00の粘着性シート部材10fの貼付された部位が分離
ローラ10を通過することにより、この分離ローラ10
の曲率分離作用によって、この粘着性シート部材10f
の下面に吸着されていた最上位の原稿ページが、その端
部から順次剥離され、この間のページめくりユニット1
のページめくり方向への移動によって、この最上位の原
稿ページのみが、めくりガイド16に沿って、ページ収
納部材15内に収納される。
【0034】このように、原稿粘着分離手段として、ペ
ージ押えベルト200に貼付した粘着性シート部材10
fをした実施例では、前記実施例における粘着体支持レ
バー10bやソレノイド10d等の機構が一切不要にな
るので、その構成が極めて簡素且つ安価になる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ブック型原稿の分離手
段として、粘着力により原稿ページを吸着して分離する
原稿粘着分離手段を使用しているので、静電吸着によっ
て原稿ページの分離を行なう方式に比較して、使用され
る環境の温度や湿度等の影響を受けにくく、安定した原
稿吸着力を得ることができるとともに、構成の簡素化お
よび低コスト化を図ることができ、ブック型原稿のペー
ジめくり動作の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のページめくり装置におけるページめく
りユニットの概略断面図である。
【図2】上記ページめくりユニットの原稿ページめくり
動作の遷移図である。
【図3】上記ページめくりユニットの原稿ページめくり
動作の他の遷移図である。
【図4】上記ページめくりユニットの原稿ページめくり
動作の更に他の遷移図である。
【図5】上記ページめくりユニットの原稿ページめくり
動作の更に他の遷移図である。
【図6】本発明の他の実施例のページめくり装置におけ
るページめくりユニットの概略断面図である。
【図7】上記他の実施例のページめくりユニットの要部
のみの概略斜視図である。
【図8】本発明を実施したマルチ・ファンクション・ド
キュメント・スキャナ(MFDS)の概略断面図であ
る。
【図9】上記MFDSの原稿セット時の概略斜視図であ
る。
【図10】上記MFDSにおけるページめくり読み取り
ユニットの読み取り走査時の作動態様を示す概略図であ
る。
【図11】上記MFDSにおけるページめくり読み取り
ユニットのページめくり時の作動態様を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ページめくりユニット 10 分離ローラ 10A 原稿粘着分離手段 10B 原稿剥離手段 10C 原稿保持手段 10a 粘着体 10b 粘着体支持レバー 10d ソレノイド 10e バネ 10f 粘着性シート部材 15 ページ収納部材 16 ページめくりガイド 100 原稿載置台 100a 原稿載置面 200 ページめくりベルト 300 迂回部形成手段 500 ページ収納手段 O ブック型原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台と、 この原稿載置台上に見開かれて載置されたブック型原稿
    に対して相対移動しながら、このブック型原稿の最上位
    の原稿ページを粘着して上方に変位することによりこの
    原稿ページを分離する原稿粘着分離手段と、 この原稿粘着分離手段によって下位の原稿ページから分
    離された最上位の原稿ページを原稿粘着分離手段から剥
    離する原稿剥離手段と、この原稿剥離手段の移動方向上
    流側の下方にあって上記原稿剥離手段によって剥離され
    た原稿ページを保持する原稿保持手段と、を有するペー
    ジめくり手段と、 少なくとも上記原稿粘着分離手段による原稿ページの粘
    着分離部を迂回して張架されることによって上記ブック
    型原稿の原稿面を原稿載置台方向に押圧する押圧手段と
    を具備することを特徴とするブック型原稿のページめく
    り装置。
  2. 【請求項2】原稿載置台と、 この原稿載置台上に見開かれて載置されたブック型原稿
    に対して相対移動しながらこのブック型原稿の最上位の
    原稿ページのページめくりを行なうページめくり手段
    と、少なくとも上記ページめくり手段による原稿ページ
    のページめくり部を迂回して張架されることによって上
    記ブック型原稿の原稿面を原稿載置台方向に押圧するベ
    ルト状押圧手段とを具備するブック型原稿のページめく
    り装置において、 上記ページめくり手段が、上記ベルト状押圧手段のうち
    の少なくとも上記ページめくり手段の移動開始側の原稿
    ページ端部に対向する部分に配置された粘着性シート部
    材からなる原稿粘着部材と、この原稿粘着分離手段によ
    って分離された原稿ページを保持する原稿保持手段とで
    構成されていることを特徴とするブック型原稿のページ
    めくり装置。
JP1429292A 1992-01-29 1992-01-29 ブック型原稿のページめくり装置 Pending JPH05201174A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9481194B2 (en) 2013-06-18 2016-11-01 Casio Computer Co., Ltd. Page-turning device and document camera system
JPWO2016208740A1 (ja) * 2015-06-26 2018-04-12 有限会社エフ・アンド・エフ ページめくり装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9481194B2 (en) 2013-06-18 2016-11-01 Casio Computer Co., Ltd. Page-turning device and document camera system
JPWO2016208740A1 (ja) * 2015-06-26 2018-04-12 有限会社エフ・アンド・エフ ページめくり装置

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