JP2001219269A - 水中加工装置及びその加工方法 - Google Patents

水中加工装置及びその加工方法

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JP2001219269A
JP2001219269A JP2000034308A JP2000034308A JP2001219269A JP 2001219269 A JP2001219269 A JP 2001219269A JP 2000034308 A JP2000034308 A JP 2000034308A JP 2000034308 A JP2000034308 A JP 2000034308A JP 2001219269 A JP2001219269 A JP 2001219269A
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健 尾花
Kunio Miyazaki
邦夫 宮崎
Hisanobu Okamura
久宣 岡村
Takeshi Tsukamoto
武志 塚本
Takahiko Kato
隆彦 加藤
Masato Koshiishi
正人 越石
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、水中下で凹凸のある被加工部材に対
してシールド内への水の浸入を効果的に防止し、加工部
に対するガス流の変化を少なくした水中加工装置、及び
その加工方法及び原子炉への応用を提供することを目的
とする。 【解決手段】水中環境下において被加工部材部を局所的
にガスによって覆うシールド手段を有し、該シールド内
に水が侵入しないようにして被加工部材を検査又は加工
する水中加工装置において、前記シールド手段は前記被
加工部材と接する部分に摺動性を有する部材から構成さ
れ前記被加工部材に接し押圧によって上下に可動可能に
設けられた固体壁と、前記固体壁の外周に水流カーテン
を形成させる水噴射手段とを有することを特徴とする水
中加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な水中加工装
置とその加工方法及び水中加工自動装置に関する。好ま
しくは、原子力装置,船舶,橋梁等の関連機器の設置,
修理,加工を行うために切断,研削,溶接,表面処理を
行う装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水中で金属や非金属を加工する場
合、例えば水中溶接の場合は、水を排除しない雰囲気で
被覆アーク溶接を行う手法、いわゆる湿式法では、継手
部にブローホール等の欠陥が生じやすく信頼性の点で問
題があった。また、溶接部全体を排水室で覆い、その中
で水を空気又はシールドガスで置換した後、陸上での溶
接法をそのまま適用した乾式法の場合では、被溶接物の
形状に応じた排水室が必要となるため、その設備に多大
な経費を要した。そのため、加工部分の水を局所的に排
除した空洞を作り、その空洞内で溶接や表面処理などの
加工を行う局部乾式法(以後、局部シールド法と記述す
る)が水中加工においては主流となっている。
【0003】上記、局部シールド法による加工では、局
部シールド内から水を安定に排除することが重要とな
り、これに関して多くの方法が提案されている。例えば
特開昭49−79939 号公報では、シールドガスノズルを三
重にし、第1の放射ノズルからはシールドガスを、第2
の放射ノズルからは気体の高速噴流を、第3の放射ノズ
ルからは水の高速噴流を放射し、シールド内の安定した
気相領域を形成する方法が開示されている。
【0004】また、実開昭55−116785号公報では、局部
シールドの裾部に炭素繊維等で構成されたスカート形仕
切材を有する溶接用トーチが開示されている。
【0005】また、特開昭56−141965号公報に記載の様
に、噴流水用溶接ノズル先端部に加工機構(バネ)によ
りその先端が母材と接触するよう固体摺動壁をト−チを
隔て対向して設け、溶接ノズル先端部の他の先端部分を
開放状態とする方法が提案されている。
【0006】また、特開昭56−6782号公報では、金属あ
るいは非金属細線を束ねて環状ブラシ形状にした可撓壁
を設ける方法が開示されている。金属細線としては耐熱
性ステンレス鋼,非金属細線としては炭素繊維が提案さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、原子力関連装
置など加工部の品質向上が強く要望される分野では、局
部シールド内の微量の水分の残存の影響が生じると思わ
れる。また、船舶,橋梁等補修等の一般的な分野でも、
信頼性の高い加工部を得ることができることが望まし
い。最終的には、前述した溶接部全体を排出室で覆い、
その水を空気又はシールドガスで置換した乾式法を用い
て得られる加工部にできるだけ近い加工部を得ることが
最も望ましいが、上記従来技術ではその達成が困難であ
った。特開昭49−79939 号公報に開示されている発明で
は、第3ノズルからの水の高速噴流で水カーテンを形成
して局部シールド内への水の浸入を防いでいるが、被加
工物が複雑形状である場合には、形成される水カーテン
では、水の浸入を完全には防止することができない可能
性がある。
【0008】また、実開昭55−116785号公報では、溶接
機の押し付け力を作業者の力加減に頼っており、水の浸
入を防ぐには熟練を要する。また、原子炉内の補修は放
射線の影響のため実現できない。
【0009】また、特開昭56−141965号公報では、母材
と接触するよう固体摺動壁がトーチ外周を全てシールド
しているものではなく、また、被加工物が複雑形状であ
る場合では、水の浸入を完全には防止することができな
い可能性がある。
【0010】また、特開昭56−6782号公報では、可撓壁
として細線をブラシ形状に束ねたものであるため、被加
工物が複雑形状である場合では、水の浸入を完全には防
止することができない可能性がある。
【0011】本発明は、水中下で凹凸のある被加工部材
に対してシールド内への水の浸入を効果的に防止し、加
工部に対するガス流の変化を少なくした水中加工装置と
その加工方法及びその自動装置並びに原子炉への応用を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の水中加工装置
は、水中環境下において被加工部材の加工部を局所的に
ガスによって覆うシールド手段を有し、該シールド内に
水が浸入しないようにして被加工部材を加工する水中加
工装置において、前記シールド手段は、前記被加工部材
と接する部分に摺動性を有する部材から構成され前記被
加工部材に接し押圧によって上下に可動可能に設けられ
た固体壁と、前記固体壁の外周に水流カーテンを形成さ
せる水噴射手段とを有することを特徴とする。
【0013】前記シールド内に前記加工が加熱を伴うも
のである場合、非酸化性ガスを導入するのが好ましい。
【0014】本発明による固体壁によるガスシールドと
水流カーテンによるシールドとによって加工部への水の
浸入を防止し、且つ、ガスシールドによるガス供給量を
少なくできるとともにガス供給量の変動を少なくできる
ので安定した加工,溶接等が行うことができる。
【0015】特に低入熱での溶接においては安定したガ
スシールドが不可欠となる。
【0016】また、水中環境下において、被加工部材の
溶接部を水が浸入しないように局所的に覆うシールド手
段を有し、該シールド内に非酸化性ガスを導入しながら
被加工部材の溶接開先を溶接線に沿って移動しながら溶
接加工する水中加工装置において、前記被加工部材の前
記溶接開先に肉盛溶接を行うトーチの外周に前記被加工
部材に対向して開口部を備え、且つ溶接線方向に対して
直角方向になる溶接幅全体を覆うように前記被加工部材
と接触する裾部に摺動性を有する部材から構成される前
述と同様の固体壁を設けるとともに、固体壁の外周に水
流カーテンを形成させる水噴射ノズルを設けることを特
徴とする。熱源として、アーク又はレーザ光を用いるこ
とができる。アークにおいては高周波パルス電流による
低入熱での溶接に好適である。
【0017】また、前記水噴射ノズルは、前記被加工部
材の前記溶接開先の溶接線方向の前後に開口する溶接開
先に沿って設けること、前記被加工部材の前記溶接開先
に向かって末広がりに形成されること、前記被加工部材
の前記溶接開先の開先幅よりも長尺な水放射口を有する
こと、その放射口は、前記被加工部材に対向して、三角
形状,四角形状,多角形状,円形状,三日月形状,楕円
形状のいずれか、あるいはこれらを適宜組み合わせた形
状であることが好ましい。
【0018】前記シールド手段が前記被加工部材の前記
溶接開先内に水が浸入しない機能を維持しながら、前記
溶接トーチは、前記シールド手段とは独立に、前記被加
工部材の前記溶接開先に対向して接近する動作、及び離
れる動作が可能であることが好ましい。
【0019】また、前記シールド手段にシールド内部を
照らす照明装置を設けること、シールド内部の加工状態
を光学的に観察する光学監視装置を設けること、シール
ド内部の圧力を検出して電気信号として出力する検知機
を備えること、その圧力を予め設定した圧力と比較して
その圧力を制御する制御手段を設けることが好ましい。
【0020】また、水中加工装置は、水中深度を検出し
て電気信号として出力する検知機を備え、該検知機から
の該電気信号を水中の圧力に変換する機能を設けること
が好ましい。
【0021】本発明の水中加工装置はレーザ加工,レー
ザ溶接装置,レーザ表面改質装置として用いることがで
きる。
【0022】また、本発明の水中加工装置は、水中環境
下でレール上又は無軌道で移動できるように設置し、前
述の溶接の他に水中環境下内の構造物の点検,検査,切
削,加工,補修,表面改質等の水中作業を行うことがで
きる。この水中加工装置を備えた水中作業装置は前記構
造物の壁面に沿って移動する機構を備え、更に前記水中
作業装置に作業工具固定部を設け、前記水中作業を行わ
せるための水中作業工具装置を前記作業工具固定部に取
り付けて構成される。
【0023】また、水中環境外からの遠隔操作により、
前記水中作業装置を水中環境下に沈降させ所定の位置に
設置し、前述の各種の水中作業の他に超音波探傷,放電
加工,ショットピーニング,ウォータジェットピーニン
グ,グラインダ加工等を行う装置として用いることがで
きる。
【0024】本発明に係る前記溶接トーチは、前記シー
ルド手段とは独立に、前記被加工部材の前記溶接開先に
対向して接近する動作、及び離れる動作が可能であるこ
とが好ましい。
【0025】本発明は、アーク電極を有するトーチ又は
レーザ光を照射するレーザトーチと、該トーチを支持す
るトーチ本体と、該トーチ本体の被加工材側に前記トー
チの全周を囲むように設けられ、前記被加工材に接し押
圧によって上下に可動可能に設置された固体壁と、該固
体壁の外周に前記トーチ本体に設けられた水噴射ノズル
と、前記被加工材の加工部を非酸化性ガスで被うように
前記トーチ本体内に前記非酸化性ガスを噴射させる前記
トーチ本体に設けられたシールドガス供給手段とを備え
たことを特徴とする水中加工装置にある。
【0026】本発明は、水中環境下において被加工部材
を局部的にシールド部材によって覆い、前記シールド部
材内をガスによって満たすとともに、前記シールド部材
の外周に設けられた水噴射ノズルから噴射する水流カー
テンによって覆いながら前記被加工部材の検査又は加工
を行う水中加工装置と、前記シールド部材内に前記ガス
をガスボンベから圧力,流量等を検出してその供給量を
制御しながら送給するガス供給装置と、前記水噴射ノズ
ルに水を開先等の大きさ,水深等に応じてその水圧等を
制御しながら供給する水供給装置と、前記水中加工装置
に一体に設けられ前記検査又は加工の対象部分に沿って
検査又は加工条件に応じて駆動させる駆動装置と、予め
記憶されたプログラムに従って又はその出力の変化に追
従して前記検査又は加工を行う制御装置とを備えたこと
を特徴とする水中加工自動装置にある。
【0027】本発明は、水中環境下において、好ましく
は開先のある被加工部材をシールド部材によって局部的
に覆い、前記シールド部材内をガス、好ましくは不活性
ガスによって満たすとともに、前記シールド部材の外周
を水流カーテンによって覆いながら前記被加工部材の検
査又は加工を行うことを特徴とする水中加工方法にあ
る。水流カーテンによるシールドはシール部材の全体に
設ける必要はなく、前述の開先部分を加工又は検査方向
に添ったシールドに十分な幅で行うのが好ましい。
【0028】本発明は、シュラウド,気水分離器,炉心
支持板,上部格子板,シュラウドサポート,制御棒ハウ
ジング及び制御棒駆動装置ハウジングの炉内構成部品を
有し、該構成部品がオーステナイト系ステンレス鋼より
なる原子炉において、前記構成部品の少なくとも1つが
多層肉盛溶接によって補修されており、前記多層肉盛溶
接は1パス当りの断面の肉盛溶接の面積が0.1〜5mm
2 、好ましくは0.5〜3mm2、より好ましくは1.5〜
3mm2 であることを特徴とする。
【0029】本発明は、前述の構成部品の少なくとも1
つを多層肉盛溶接によって補修する原子炉の補修方法に
おいて、水中環境下において前記構成部品をシールド部
材によって局部的に覆い、前記シールド部材内をガスに
よって満たすとともに、前記シールド部材の外周を水流
カーテンによって覆いながら直径1mm以下、好ましくは
0.4〜0.8mmの溶接ワイヤを2kJ/cm以下、好まし
くは0.1〜1.5kJ/cm、より好ましくは0.5〜1
kJ/cm の熱源によって前記多層肉盛溶接することを
特徴とする。熱源としてアーク,レーザ光が用いられ、
アークにおいては1〜20キロヘルツの高周波パルス溶
接を用いるのが低入熱での溶接を可能にし、熱影響部
(HAZ)のきわめて少ない溶接補修を行うことができ
る。本発明における補修溶接は水中で行われるので、そ
の意味でもHAZのほとんどない溶接が行うことができ
る。従って、補修後溶接のままで用いることができる。
【0030】本発明の水中加工装置として、高周波パル
スアーク溶接による肉盛溶接においては、溶接箇所近傍
に配置される非消耗電極または消耗電極と母材間に主パ
ルス電流によってアークを発生させるとともに、前記主
パルス電流がONからOFFへ移行する時に前記主パル
ス電流と極性の異なる逆パルス電流を印加し前記主パル
ス電流及び逆パルス電流の立ち上がりと立ち下がりを急
峻させ指向性アークを形成させることにより低入熱での
溶接が得られる。
【0031】前記逆パルス電流後の前記主パルス電流の
間に電流停止期間を設けることが好ましい。前記逆パル
ス電流後の前記主パルス電流の間に前記主パルス電流よ
り小さいベース電流を通電させることが好ましい。
【0032】前記主パルス電流及びベース電流のピーク
値または前記主パルス電流及びベース電流の通電時間の
いずれか一方を周期的に変えることが好ましい。前記主
パルス電流を数Hz〜数十Hzの周期で変化させ溶融金
属を撹拌して結晶の成長を阻止することが好ましい。
【0033】主パルス電流,逆方向パルス電流,ベース
電流及び通電時間,電流停止時間をそれぞれ独立に可変
できることが好ましい。
【0034】前記主パルス電流の立ち上がり及び立ち下
がり時間を50μsec 以下とすることが好ましい。
【0035】前述の溶接装置として、溶接箇所近傍に配
置される非消耗電極または消耗電極と母材間に主パルス
電流によってアークを発生させる前記主パルス電流を供
給するための電源,直流電流を極性の異なる高周波パル
ス溶接電流に変換する高周波変換装置、前記主パルス電
流がONからOFFへ移行する時に前記主パルス電流と
極性の異なる逆パルス電流を印加し前記主パルス電流及
び逆パルス電流の立ち上がりと立ち下がりを急峻させ指
向性アークを形成させる制御装置を備えたものが好まし
い。
【0036】本発明に係る水中パルスアーク溶接装置
は、アーク電極を備える溶接トーチと、前記アーク電極
に高周波のパルスアーク電圧を周期的に発生させる高周
波パルス電流を供給するパルス溶接電源と、サーボモー
タ等を有し、かつ前記溶接トーチのアーク電極と溶接母
材との間隔を調整するトーチ駆動部と、アーク電極と溶
接母材との間の電圧を検出するアーク電圧検出部とを備
え、前記パルスアーク電圧の立ち上がり開始点から立ち
下がり終了点に至る時間区間におけるアーク電圧の平均
値を求めるON時平均化処理部を設け、このON時平均
化処理部で求めたON区間平均電圧値とアーク電気基準
値とがほぼ一致するように前記トーチ駆動部を調整作動
させることが好ましい。
【0037】さらに本発明は、上記の特徴を備えた手段
に加え、前記アーク電圧の波形整形処理をローパスフィ
ルタ回路で行うもので、前記波形整形処理を行った後に
ON区間平均値を求めることが好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明の水中
加工装置の斜視図である。
【0039】本実施例における水中加工装置101は、
水中環境下にある被溶接部材である被加工部材102の
溶接開先103を溶接する水中TIG溶接加工装置であ
る。TIG溶接電源108は水中環境外に設置され、溶
接アーク111を発生させる溶接トーチ104の部分だ
けが水中に設置される。ここで、溶接トーチ104及び
溶接部110は水と接触しないように隔壁105で覆わ
れ、隔壁105内部にアルゴンガスのシールドガス11
2を高速,高圧で導入することにより、局部的に水が排
除された水排除空間113(溶接部110はガスシール
ドされた空間)が形成されている。隔壁105は、被加
工部材102の溶接開先103に対向した部分が開口し
ており、溶接開先103の幅方向を全て覆うような形状
に設定されて被加工部材102の平坦部を覆っており、
隔壁105が被加工部材102と接触する裾部には固体
壁106が設けられている。また、隔壁105の左右両
側には水ノズル107が設けられており、溶接開先10
3に向かって水を高速,高圧で噴出することにより水カ
ーテンによる水壁109を形成し、溶接開先103の水
排除を行っている。
【0040】固体壁106には自己潤滑性を有する材質
で、伸縮自在で、可撓性を有する約5mmの厚さのカーボ
ン繊維で織られたフェルト状の布を用いた。
【0041】図2(a)は図1の詳細な水中加工装置の
断面図及び図2(b)は被加工部材202方向から見
た、水中加工装置201の被加工部材202と接触する
部位の図である。
【0042】図2(a)に示す実施の形態に係る水中加
工装置201は、水中環境下にある被溶接部材である被
加工部材202の溶接開先203を溶接する水中TIG
溶接加工装置である。
【0043】溶接トーチ204は、水と接触しないよう
にアルミニウム基合金からなる隔壁205内の水排除空
間242に設置され、溶接トーチ固定部材236に接触
固定されている。隔壁205は、被加工部材202の溶
接開先203に対向した部分が開口しており、隔壁20
5が被加工部材202と接触する裾部には固体壁206が
設けられている。溶接トーチ固定部材236は隔壁20
5と摺動可能なように設置されている。また溶接トーチ
固定部材236には溶接トーチ用バネ225が設けられ
ている。溶接トーチ204は、溶接トーチ固定部材23
6に連通して溶接トーチ移動機構部(図示せず)に接続
されており、溶接トーチ204が隔壁205と独立に、
被加工部材202の溶接開先203に対向する方向に接
近する動作と離れる動作の上下運動が可能であり、また
併せて、溶接トーチ用バネ225の反発力により、被加工
部材202の溶接開先203から離れる動作の移動動作
が可能となっている。
【0044】被加工部材202の溶接開先203に対向
する溶接トーチ204の先端には電極212が設けられ
ており、また、フィラーワイヤ213が、ワイヤリール
(図示せず)からワイヤガイド243の内部を通じて溶
接トーチ204の内部を溶接トーチ204と同軸的に供
給され、ワイヤガイド243の先端に設置されたワイヤ
チップ214の内部を通じ、電極212に近接して設置
されている。図示のように、電極212に対して、溶接
開先203の肉盛溶接方向である溶接線方向側から、フ
ィラーワイヤ213が供給されている。
【0045】フィラーワイヤ213の供給は溶接トーチ
204と同軸方向からであり、ワイヤチップ214に若
干の角度を設けて、フィラーワイヤ213の先端が電極
212に対して所望の距離を一定に保つようにした。
【0046】溶接トーチ204内部にはシールドガス導
入口219が設けられ、シールドガス供給部(図示せ
ず)から溶接トーチ204内部を通じてアルゴンガスの
シールドガス235が電極212方向に供給され、電極
212から発生する溶接アーク210、及び溶接部20
9を外環境から保護するように、電極212の外周から
シールドガス211として噴出される。また、溶接トー
チ204内部には冷却水220,電源線221が導入さ
れており、冷却水供給部(図示せず),溶接電源(図示
せず)に連通されている。
【0047】前述のフェルト状の布からなる隔壁205
内部の水排除空間242には、光学的に監視する光学的
監視装置215,216が設置されている。光学的監視
装置215は、電極212,フィラーワイヤ213の先
端部、溶接肉盛226,溶接アーク210等を観察する
手段である。光学的監視装置215前方には遮光フィル
タ244が設置されている。溶接時の電極212から発
生する溶接アーク210,電極212,フィラーワイヤ21
3先端部等を観察する際には、遮光フィルタ244が光
学的監視装置215の前方を覆い、溶接時以外では、遮
光フィルタ244が光学的監視装置215前方から離れ
て、電極212,フィラーワイヤ213の先端部、溶接
肉盛226等を観察できるよう、遮光フィルタ開閉機構
(図示せず)が備えられている。光学的監視装置216
は、フィラーワイヤ213の先端部、溶接アーク21
0,溶接部209等を観察する手段である。光学的監視
装置215と同様に遮光フィルタ245が光学的監視装
置216前方に設置されており、遮光フィルタ245の
動作は遮光フィルタ244の動作と同様である。光学的
監視装置215,216で得られる光学的映像情報は、
水中環境外に設置される受像部(図示せず)に送られ
る。
【0048】光学的監視装置215,216は固定映像
管方式の小型CCDカメラとした。隔壁205内部の水
排除空間242には、照明装置218が設置されてい
る。光学的監視装置215,216で所望の観察が可能
な明度になるように、隔壁205で覆われた水排除空間
242内部を明るくする。照明装置218の照明によっ
て溶接トーチ内の電極212,溶接開先203,フィラ
ワイヤ213の位置を所望の位置に正確に設置して溶接
を開始することができる。特に溶接開始の際のスタート
の位置は重要である。隔壁205内部の水排除空間24
2には、圧力センサ217が設置されている。水排除空
間242の圧力を測定し、圧力監視機(図示せず)に測
定した圧力の情報を送る。溶接トーチ204内の圧力を
検出することによってその圧力を所望の圧力に保つこと
ができ、それによって良好な溶接を得ることができるも
のである。更に、加圧の検出によって給水口225,2
27からの水圧と水量とを所望の値に設定し全体の溶接
を一定に保つのに役立つものである。
【0049】更に、圧力の変化をとらえることによって
ガスの局部的な漏れを検出できるので、未然にトーチ内
への水の浸入の有無が検出できるので、それを防止でき
るので、信頼性の高い加工が水中で得ることができる。
隔壁205が被加工部材202と接触する裾部には固体壁
206が設けられている。固体壁206はドーナツ状の
円盤形状である固体壁押えリング222に固定され、固
体壁押えリング222は固体壁用バネ223を通じて隔
壁205に固定されている。また固体壁206は固体壁
押えピン237により隔壁205に固定されている。固
体壁206は、固体壁用バネ223の反発力により固体
壁押えリング222を通じて被加工部材202に常時接
触している構造となっている。固体壁206は、溶接開
先203の幅方向を全て覆うように設けられている。
【0050】即ち、被加工部材202の凹凸によって溶
接トーチ204の移動に伴って固体壁206と被加工部
材202との間隔が変化する場合でも、その間隔を所定
の値に保ちながらシールドガス圧力を制御することがで
きる。
【0051】隔壁205の左右両側には水ノズル24
0,241が設置されている。水ノズル240,241
には給水口224,227が接続されており、給水口2
24,227は水ポンプ(図示せず)に連通されてい
る。また、被加工部材202に対向する方向に水カーテ
ン外周側部材230,232、及び水カーテン内周側部
材231,233が設置されている。水カーテン外周側
部材230,232、及び水カーテン内周側部材23
1,233との組み合わせにより、水放射口207,2
28が被加工部材202に対向し、且つ溶接開先203
に対向するように構成される。また、水カーテン外周側
部材230,232、及び水カーテン内周側部材23
1,233の構成により、水ノズル240,241内部に
は水溜まり238,239が設けられており、水放射口
207,228と連通されている。給水口224,22
7から導入された水は、水溜まり238,239を通
じ、水カーテン外周側部材230,232、及び水カー
テン内周側部材231,233を通じて、水放射口20
7,228から噴射されて、水壁208,234とな
る。水放射口207,228は溶接開先203の幅方向
よりも長尺で、溶接開先203の幅方向を全て覆うよう
に設けられている。
【0052】水放射口207,228は四角型の形状と
なるように、水カーテン外周側部材230,232、及
び水カーテン内周側部材231,233が構成してい
る。
【0053】水カーテン外周側部材230,232、及
び水カーテン内周側部材231,233は、アルミニウ
ムを主成分とする金属合金、あるいは真鍮から構成され
ている。
【0054】このように構成された水中加工装置201
の作動について説明する。
【0055】水中加工装置201は、水排除空間242
の形成のため、あらかじめ水中に投入する前の水中環境
外において、シールドガス211を噴出させておき、ま
た水放射口207,228から水壁208,234を形
成させておく。すなわち、シールドガス供給部(図示せ
ず)から、シールドガス導入口219を通じてシールド
ガス235が溶接トーチ204に導入され、電極212
の外周からシールドガス211が所望の流量,流速で噴
出されるようにする。また、水ノズル240,241に
設けられた給水口224,227から、水が水ポンプ
(図示せず)により供給され、供給された水が水放射口
207,228から所望の流量,流速で噴出されて水壁
208,234が形成されるようにする。
【0056】このような状態に設定した水中加工装置2
01を水中環境下に投入し、水中環境下に存在する所望
の被溶接部材である被加工部材202の溶接開先203
に対して、所望の溶接部209位置に接近移動する。あ
らかじめ水中環境外において、シールドガス211を噴
射し、水壁208,234を形成させておくので、水中
での移動中は水排除空間242内に水が浸入してこない
ようにシールドガス211、及び水壁208,234を
所望の流量,流速としておくことが好ましい。
【0057】水中環境下に投入された水中加工装置20
1は、水中加工装置201の隔壁205に設けられた固
体壁206が被加工部材202の溶接開先203幅方向
を覆うように接近する。この際、シールドガス211、
及び水壁208,234により、溶接開先203内部の
水が、隔壁205が投影されて成る被加工部材202上の
部分よりも外部に排出され始め、また、被加工部材20
2平坦部の水も、シールドガス211により隔壁205
が投影されて成る被加工部材202上の部分よりも外部
に排出され始め、水排除空間242が形成され始める。
この際、固体壁206が被加工部材202の平坦部に密
着接触する前に、被加工部材202上に水排除空間24
2が完全に形成されることが好ましい。
【0058】固体壁206が被加工部材202に接触す
ると、固体壁206、及び固体壁押えリング222が被
加工部材202の鉛直方向に押し返され、固体壁用バネ
223が収縮するが、この固体壁用バネ223の反発力に
より、固体壁押えリング222を介して固体壁206が被
加工部材202の平坦部に押し付けられ、固体壁206が
被加工部材202の平坦部に常時接触される構造とな
る。本実施例では、固体壁206はカーボン繊維で織ら
れたフェルト状の布から構成されているため、固体壁2
06自身にも伸縮性があり、好適である。
【0059】固体壁206が被加工部材202に接触す
ると、シールドガス211は固体壁206と被加工部材
202の隙間から気泡となって隔壁205から水中に排
出される。本実施例では、固体壁206はカーボン繊維
で織られたフェルト状の布から構成されているため、こ
のフェルトを通じても、シールドガス211が気泡とな
って水中に排出される。
【0060】この際、隔壁205内部の水排除空間24
2に設けられた圧力センサ217により、水中加工装置
201の周囲の水圧よりも、水排除空間242内部の圧
力が高くなるように、シールドガス211の流量,流速
を制御することが好ましい。このことにより、隔壁20
5の外側の水が隔壁205内の水排除空間242に浸入
することが無く、常にシールドガス211が圧力の小さ
い隔壁205の外側に向かって放出され、安定して水排
除空間242が形成できる。
【0061】固体壁206が被加工部材202に接触す
ると、シールドガス211は溶接開先203を通じて隔
壁205の外側に気泡となって排出されるため、溶接開
先203を通じて水中加工装置201の外側の水が水排
除空間242に浸入することを防止する。また水放射口
207,228から形成される水壁208,234が障
壁となり、溶接開先203を通じて水中加工装置201
の外側の水が水排除空間242に浸入することを防止す
る。この際水壁208,234が水排除空間242の内
部方向に形成されないように、シールドガス211の流
量,流速を所望の値に制御し、水壁208,234が常
に隔壁205の外側に末広がりに、ハの字形状に形成さ
れることが好ましい。
【0062】この際、水ノズル240,241に設けら
れた給水口224,227から、水が水ポンプ(図示せ
ず)により供給され、供給された水が水放射口207,
228から所望の流量,流速で噴出されて水壁208,
234が形成されているが、給水口224,227に導
入される水の流量,流速をそれぞれ異なる所望の流量,
流速に設定することで、形成される水壁208,234
をそれぞれ異なる形状としても構わない。
【0063】電極212の所望の溶接部209に対する
微小な移動は、光学的監視装置215,216により得られ
る映像情報を元に実施される。映像情報は、水中環境外
に設置される受像部(図示せず)に送られ、受像部(図
示せず)の映像情報を元にした作業者による手動操作、
あるいは自動操作による遠隔操作により、電極212が
被加工部材202の溶接開先203上の所望の溶接部2
09に対して鉛直方向上に位置するように、水中加工装
置201を移動させる。この際、光学的監視装置21
5,216前方に設置されている遮光フィルタ244,
245は、遮光フィルタ開閉機構(図示せず)により光学
的監視装置215,216前方から離れている。この
際、隔壁205内部の水排除空間242に設けられた照
明装置218が、光学的監視装置215,216で所望
の観察が可能な明度になるように、隔壁205で覆われ
た水排除空間242内部を明るくする。
【0064】固体壁206が被加工部材202に接触
し、溶接開先203を含め、水排除空間242が完成す
ると、溶接トーチ204に設けられた電極212が、被
加工部材202の溶接開先203上の所望の溶接部20
9に対して鉛直方向上の所望の距離に位置するように接
近移動する工程となり、溶接開始に備える。この際、溶
接トーチ204は、溶接トーチ固定部材236に連通し
て溶接トーチ移動機構部(図示せず)に接続されてお
り、この溶接トーチ移動機構部(図示せず)の動作によ
り、電極212が所望の溶接部209に対して鉛直方向
上の所望の距離に位置するように接近移動する。したが
って、溶接トーチ204は溶接トーチ固定部材236を
介して隔壁205と独立に動作するため、隔壁205は
常に被加工部材202と一定な位置関係にある。そのた
め、隔壁205に設けられた固体壁206は常に被加工
部材202に接触しており、隔壁205の周囲の水が水
排除空間242に浸入することはない。
【0065】所望の溶接部209への溶接開始は、電極
212が溶接部209へ接触し、直ちに離れる操作によ
るタッチスタートにより実施される。これらの動作は溶
接トーチ移動機構部(図示せず)により実施されるが、
電極212が溶接部209から離れる動作は溶接トーチ
用バネ225の反発力も作用して、高速で動作する。電
極212が溶接部209から離れる距離が、すなわち溶
接アーク210のアーク長となるが、このアーク長は所
望の溶接電圧,所望の溶接電流,所望の入熱量,所望の
肉盛量、等により決められる。
【0066】電極212から溶接アーク210を発生さ
せて溶接を開始し、フィラーワイヤ213を所望の速度
で電極212方向に送給しながら、被加工部材202の
溶接開先203の開先長さ方向の溶接線方向(図示の矢
印方向)に沿って、電極212を備えた溶接トーチ20
4を移動させて開先肉盛溶接を実施する。この際、溶接
トーチ204は溶接トーチ固定部材236に連通して隔
壁205と同時に移動され、溶接が行われる。隔壁20
5と同時に溶接線方向に移動する溶接トーチ204の移動
速度、すなわち溶接速度は、所望の溶接肉盛226の量
により決められる。また、溶接肉盛226の量はフィラ
ーワイヤ213を送給する速度によっても決められる。
【0067】所望の溶接部209への溶接開始前に、光
学的監視装置215,216の前方に設置された遮光フ
ィルタ244,245が、遮光フィルタ開閉機構(図示
せず)により光学的監視装置215,216前方を覆う
ように制御される。所望の溶接部209へ電極212が
接触して直ちに離れるタッチスタート時や、電極212
を備えた溶接トーチ204を移動させる開先肉盛溶接時
における、溶接アーク210のアーク長の観察、フィラ
ーワイヤ213の電極212への供給具合の観察,開先
肉盛溶接時に形成される溶接肉盛226の形成状態の観
察を、遮光フィルタ244,245を通じて光学的監視
装置215,216より得られ、水中環境外に設置され
た受像部(図示せず)に送られる光学的映像情報を元に
実施する。得られる光学的映像情報により、作業者が手
動操作により、あるいは自動操作により、所望の溶接電
圧,所望の溶接電流,所望の入熱量,所望の肉盛量,所
望の溶接トーチ204の移動速度すなわち溶接速度,所
望の溶接肉盛226の量,所望のフィラーワイヤ213
を送給する速度、等を遠隔で制御する。
【0068】被加工部材202の溶接開先203の開先
長さ方向の溶接線方向(図示の矢印方向)に沿って、溶
接トーチ204と隔壁205が同時に移動する際、隔壁
205に設けられた固体壁206は被加工部材202の平
坦部を摺動しながら同時に移動する。移動の際、固体壁
206は固体壁押えリング222を介して固体壁用バネ
223の反発力により、被加工部材202に押え付けら
れながら摺動し、移動する。被加工部材202に若干の
凹凸が存在しても、この固体壁用バネ223の反発力
と、カーボン繊維で織られたフェルト状の布から構成さ
れている固体壁206自身の伸縮性により、被加工部材
202の凹凸に追従して、常に安定して被加工部材20
2に接触され、隔壁205の外側の水が水排除空間24
2に浸入することはない。また、溶接開先203に形成
される水壁208,234により、被加工部材202の
溶接開先203の開先長さ方向の溶接線方向(図示の矢
印方向)に沿って、溶接トーチ204と隔壁205が同
時に移動しても、溶接開先203から水が水排除空間2
42に浸入することはない。
【0069】溶接開先203を、溶接肉盛226により
被加工部材202の平坦部と同等以上の高さになるまで
塞ぐ開先肉盛溶接を実施する場合において、溶接開先2
03の深さや幅に対して、溶接肉盛226量が少なく、
1回の溶接では溶接開先203を塞ぐことが出来ない場合
には、多数回の開先肉盛溶接を実施して溶接肉盛226を
積み重ね、溶接開先203を塞ぐことが必要となる。そ
の場合の作動について図3(a)、及び図3(b)を用
いて説明する。
【0070】図3の(a)及び(b)は、図2(a)に
示した水中加工装置201を、溶接開先203の縦方向
から見た場合の縦断面図である。
【0071】図3(a)に示すように、まず、被加工部
材202の溶接開先203の内部の所望の溶接部209
に対して、溶接開先203の開先長さ方向の溶接線方向
に沿って所望の位置まで隔壁205を移動させること
で、隔壁205に固定された溶接トーチ204、電極2
12が移動しながら開先肉盛溶接を行い溶接肉盛226
を形成する。この場合、溶接開先203の開先長さ方向
の溶接線方向は、図3(a)の図面上で垂直な方向であ
る。
【0072】所望の溶接アーク210のアーク長になる
ように、光学的監視装置215,216により、好まし
くは光学的監視装置215により、水中環境外に設置さ
れる受像部(図示せず)に送られる光学的映像情報を元
に、作業者の手動による操作、あるいは自動操作によ
り、所望の溶接電圧、所望の溶接電流,所望の入熱量,
所望の肉盛量,所望の溶接トーチ204の移動速度すな
わち溶接速度,所望の溶接肉盛226の量,所望のフィ
ラーワイヤ213を送給する速度、等を遠隔で制御す
る。これらの所望の制御は上述したものと同様である。
【0073】上記の溶接で形成された溶接肉盛では溶接
開先203を完全に塞ぐことが出来ない場合、2回以上
の溶接を実施し、第2層目以上の溶接肉盛226を形成
させ、多層肉盛溶接を実施することとなる。
【0074】第2層目以上の溶接肉盛226を形成させ
る場合、所望の位置の次の溶接部304に対して、電極
212を移動させる必要があるが、この移動動作は、以
下の通りに行われる。すなわち、図3(b)に示すよう
に、光学的監視装置215,216により得られる映像
情報を元に実施される。映像情報は、水中環境外に設置
される受像部(図示せず)に送られ、受像部(図示せ
ず)の映像情報を元にした作業者による手動操作、ある
いは自動操作による遠隔操作により、電極212が被加
工部材202の溶接開先203上の所望の次の溶接部3
04に対して鉛直方向上に位置するように、水中加工装
置201を移動させる。この際、光学的監視装置21
5,216前方に設置されている遮光フィルタ244,
245は、遮光フィルタ開閉機構(図示せず)により光
学的監視装置215,216前方から離れている。
【0075】図3(a)に示した電極212,溶接トーチ
204,溶接トーチ固定部材236の、溶接部209に
対する鉛直方向上の位置と比較して、図3(b)では、そ
れぞれ溶接部209からの距離が離れている。これに伴
い、溶接トーチ押え部302と溶接トーチ受け部301
との間に形成される空隙303が広くなる。また溶接ト
ーチ用バネ225も、図3(a)では図3(b)に比べ
て収縮された状態となる。
【0076】また、図3(a)に示した所望の溶接部2
09と比較して、図3(b)に示した所望の次の溶接部
304は、溶接開先203の幅方向に所望の距離で移動
するため、溶接部209に対して鉛直方向上に位置する
電極212の位置も、溶接開先203の幅方向に所望の
距離で移動する必要がある。溶接開先203の開先長さ
方向の溶接線方向への、また溶接開先203の開先幅方
向への電極212の移動は、溶接トーチ204,溶接ト
ーチ固定部材236を介して、隔壁205,水中加工装
置201と同一であるため、電極212の移動量と、隔
壁205,水中加工装置201の移動量は同一である。
【0077】溶接開先203の幅方向への電極212の
所望の移動の際でも、水放射口207,228が溶接開先2
03の幅方向の長さを全て覆うような形状になっている
ので、溶接開先203内部に水壁208,234が形成
され、溶接開先203を通じて水中加工装置201の外
側の水が水排除空間242に浸入することが防止でき
る。この際水壁208,234が水排除空間242の内
部方向に形成されないように、シールドガス211の流
量,流速を所望の値に制御し、水壁208,234が常に
隔壁205の外側に末広がりに、ハの字形状に形成され
ることが好ましい。
【0078】被加工部材202の溶接開先203の内部
の所望の次の溶接部304に対して、溶接開先203の
開先長さ方向の溶接線方向に沿って所望の位置まで隔壁
205を移動させることで、隔壁205に固定された溶接
トーチ204,電極212が移動しながら開先肉盛溶接
を行い溶接肉盛226を形成する。この場合、溶接開先
203の開先長さ方向の溶接線方向は、図3(b)の図
面上で垂直な方向である。
【0079】以上のような動作を繰り返し、被加工部材
202の溶接開先203に対して、多数回の開先肉盛溶
接を実施して溶接肉盛226を積み重ね、溶接開先20
3を塞ぐこととなる。
【0080】次に本発明に係る第4の実施例を、図4
(a),(b),(c),(d),(e)を用いて説明する。
【0081】図4(a)〜(e)は図2(b)の図に代え
て水中加工装置401を、被加工部材402方向から見
た場合の水ノズル440部の種々の形状を示した図であ
る。図4(a)は、水カーテン外周側部材430と水カ
ーテン内周側部材431から構成される水放射口407
を、楕円型形状としたものである。したがって、被加工
部材202の溶接開先203に向かって形成される水壁
208,234の溶接開先203方向に投影される形状
は、楕円型形状となる。
【0082】図4(b)は、水カーテン外周側部材43
0と水カーテン内周側部材431から構成される水放射
口407を、三日月型形状としたもので、隔壁405に
対向する方向とは逆方向に膨らんでいる。したがって、
被加工部材202の溶接開先203に向かって形成され
る水壁208,234の、溶接開先203方向に投影さ
れる形状は、三日月型形状となる。
【0083】図4(c)は、水カーテン外周側部材43
0と水カーテン内周側部材431から構成される水放射
口407を、三日月型形状としたもので、隔壁405に
対向する方向に向かって膨らんでいる。したがって、被
加工部材202の溶接開先203に向かって形成される
水壁208,234の、溶接開先203方向に投影され
る形状は、三日月型形状となる。
【0084】図4(d)に示すように、水カーテン外周
側部材430と水カーテン内周側部材431から構成さ
れる水放射口407を、三日月型形状としたもので、隔
壁405に対向する方向に向かって膨らんでいる。ま
た、水放射口407の両端部には第2の水放射口408
が接続されて設けられている。また、第2の水放射口4
08に近接して、ガス噴出口409が設けられている。
第2の水放射口408は水放射口407に近接している
だけで、接続されていなくても構わない。
【0085】この際、ガス噴出口409から噴出される
ガスにより、第2の水放射口408より放射される水壁
208,234は溶接開先203に対向して末広がりに
外側に向かって形成されることとなる。
【0086】図4(e)に示すように、水カーテン外周
側部材430と水カーテン内周側部材431から構成さ
れる水放射口407を、多数個の小径の穴型形状とした
ものである。
【0087】(実施例2)図5は、本発明の一実施の形
態に係る水中レーザ溶接加工装置501の縦断面図であ
る。
【0088】水中レーザ溶接加工装置501は、水中環
境下にある被溶接部材である被加工部材502の溶接開
先503を溶接する装置である。
【0089】内部に集光レンズ516を備え、また先端
には保護ガラス512を備えたレーザトーチ504は、
水と接触しないように隔壁505内の水排除空間542
に設置され、レーザトーチ固定部材536に接触固定さ
れている。隔壁505は、被加工部材502の溶接開先
503に対向した部分が開口しており、隔壁505が被
加工部材502と接触する裾部にはアルミニウム基合金
からなる固体壁506が設けられている。レーザトーチ
固定部材536は隔壁505と摺動可能なように設置さ
れている。レーザトーチ504は、レーザトーチ固定部
材536に連通してレーザトーチ移動機構部(図示せず)
に接続されており、レーザトーチ504が隔壁505と
独立に、被加工部材502の溶接開先503に対向する
方向に接近する動作と離れる動作の上下運動が可能であ
る。
【0090】また、フィラーワイヤ513が、ワイヤリ
ール(図示せず)からワイヤガイド543の内部を通じ
て供給され、ワイヤガイド543の先端に設置されたワ
イヤチップ514の内部を通じ、溶接部509に近接し
て設置されている。図示のように、溶接開先503の肉
盛溶接方向である溶接線方向側から、フィラーワイヤ5
13が供給されている。
【0091】レーザトーチ504に設けられた保護ガラ
ス512に近接してシールドガス噴射口519,520
が設けられている。シールドガス供給部(図示せず)か
らアルゴンガスのシールドガス511,535が供給さ
れ、レーザトーチ504から発生されるレーザ光51
0,溶接部509、及び保護ガラス512、等を外環境
から保護するように噴出される。また、レーザトーチ5
04には光ファイバ(図示せず)が接続されている。
【0092】シールドガス噴射口519,520は複数
個設けたが、どちらか一方でも構わない。
【0093】隔壁505内部の水排除空間542には、
光学的に監視する光学的監視装置515が設置されてい
る。固定映像管方式の小型CCDカメラを用いた光学的
監視装置515は、フィラーワイヤ513の先端部、溶
接肉盛526,溶接部509等を観察する手段である。光
学的監視装置515前方には遮光フィルタ529が設置
されている。溶接時のフィラーワイヤ513先端部,溶
接部509等を観察する際には、遮光フィルタ529が
光学的監視装置515の前方を覆い、溶接時以外では、
遮光フィルタ529が光学的監視装置515前方から離
れるよう、遮光フィルタ開閉機構(図示せず)が備えら
れている。光学的監視装置515で得られる光学的映像
情報は、水中環境外に設置される受像部(図示せず)に
送られる。
【0094】隔壁505内部の水排除空間542には、
照明装置518が設置されている。光学的監視装置51
5で所望の観察が可能な明度になるように、隔壁505
で覆われた水排除空間542内部を明るくする。
【0095】隔壁505内部の水排除空間542には、
圧力センサ517が設置されている。水排除空間542
の圧力を測定し、圧力監視機(図示せず)に測定した圧
力の情報を送る。
【0096】隔壁505が被加工部材502と接触する
裾部には前述と同じフェルト状の布からなる固体壁50
6が設けられている。固体壁506はドーナツ状の円盤
形状である固体壁押えリング522に固定され、固体壁
押えリング522は固体壁用バネ523を通じて隔壁5
05に固定されている。また固体壁506は固体壁押え
ピン537により隔壁505に固定されている。固体壁
506は、固体壁用バネ523の反発力により固体壁押
えリング522を通じて被加工部材502に常時接触し
ている構造となっている。固体壁506は、溶接開先5
03の幅方向を全て覆うように設けられている。
【0097】隔壁505の左右両側には水ノズル54
0,541が設置されている。水ノズル540,541
には給水口524,527が接続されており、給水口5
24,527は水ポンプ(図示せず)に連通されてい
る。また、被加工部材502に対向する方向に水カーテ
ン外周側部材530,532、及び水カーテン内周側部
材531,533が設置されている。水カーテン外周側
部材530,532、及び水カーテン内周側部材53
1,533との組み合わせにより、水放射口507,5
28が被加工部材502に対向し、且つ溶接開先503
に対向するように構成される。また、水カーテン外周側
部材530,532、及び水カーテン内周側部材53
1,533の構成により、水ノズル540,541内部に
は水溜まり538,539が設けられており、水放射口
507,528と連通されている。給水口524,52
7から導入された水は、水溜まり538,539を通
じ、水カーテン外周側部材530,532、及び水カー
テン内周側部材531,533を通じて、水放射口50
7,528から噴射されて、水壁508,534とな
る。水放射口507,528は溶接開先503の幅方向
よりも長尺で、溶接開先503の幅方向を全て覆うよう
に設けられている。
【0098】また、水ノズル540,541に設けられ
た水放射口507,528の形状は、第2の実施例、及
び第4の実施例と同様である。
【0099】本実施例では、水カーテン外周側部材53
0,532、及び水カーテン内周側部材531,533
は、アルミニウムを主成分とする金属合金、あるいは真
鍮から構成されている。
【0100】このように構成された図5の水中加工装置
501の作動について、特に水中環境下への水中加工装
置501の投入、水排除動作,多層肉盛溶接に必要な水
中加工装置501の移動動作、等については、図2及び
図3の説明と同様である。
【0101】(実施例3)図6は、実施例1の水中加工
装置601を用いて水中で溶接する装置の全体構成図で
ある。
【0102】まず、溶接部608に外部の水が浸入しな
いように、水排除手段を有する水中加工装置601であ
る。所望の溶接部608を溶接するための溶接アーク6
09を発生させる電極610を備えた溶接トーチ603
の外周には、隔壁604が備えられている。この隔壁6
04は、被加工部材602と接触する裾部に固体壁60
5を備え、外側に水放射口606,607を備えてお
り、被加工部材602と対向する方向は開口している構
造を有している。この溶接トーチ603は、水中環境外
に設置された溶接電源621に接続されている。また、
隔壁604の内部には圧力センサ611が設置されてお
り、隔壁604の外部には水深検出機614が備えられ
ている。
【0103】溶接時には、隔壁604内部に設けられた
圧力センサ611を用いた監視により、水中加工装置6
01の周囲の水圧よりも隔壁604内部の圧力が高くな
るように、シールドガス631の流量,流速を制御する
ことが好ましい。このことにより、隔壁604の外側の
水が隔壁604内に浸入することが無く、常にシールド
ガス631が、圧力の小さい隔壁604の外側に向かっ
て放出され、安定して水排除が達成できる。
【0104】まず、水中加工装置601が所望の被加工
部材602に接触した時の水深を検出する水深検出機6
14から出力される電気信号を、水中環境外に設けた圧
力制御部630内に設けた圧力変換機616に送り、圧
力変換機616で水深信号を水圧信号に変換し、監視す
る。そして、変換した水圧信号を圧力比較機617に送
る。同時に、隔壁604に設けられた圧力センサ612
から出力される圧力信号(以下、隔壁内圧信号と記す)
を水中環境外の圧力制御部630に設けた圧力監視機6
15に送り、監視する。そして、隔壁内圧信号を圧力監
視機615から圧力比較機617に送る。隔壁604の
内部の圧力と外部の圧力、すなわち、隔壁内圧と水圧
は、圧力監視機615、圧力変換機616でそれぞれ監
視できる。ここで、隔壁内圧が水圧に比べて大きい場合
に隔壁604内部に水が浸入しないことを、また、等し
いか、あるいは僅かでも小さい場合は隔壁604内部に
水が浸入することを、水中環境外で監視できる。
【0105】このように、圧力信号をもとにして、隔壁
604内部の圧力が低下した場合は、ガス源622から
隔壁604に流入するシールドガス631の流量を増加
し、隔壁604の圧力を増加することにより、隔壁60
4内への水の浸入を防止できる。
【0106】一方、隔壁内圧と水圧の圧力信号は、圧力
比較機617によりその差分が比較増幅され、差分信号
624として出力される。その差分信号624は基準信
号発生部619から出力される予め設定された基準信号
625と信号比較機618により比較され、比較結果は
比較信号629として出力される。
【0107】ガス制御装置620は、この比較信号62
9を入力として、差分信号624が予め設定された基準
信号625より常に大きくなるように、ガス源622か
ら供給されるシールドガス631の流量を制御し、ガス
ホース623を通じて隔壁604内に導入するシールド
ガス631流量を制御することで、隔壁604内部の圧
力を自動的に制御する。この方法によって、隔壁604
内部への水の浸入を自動的に防止できる。
【0108】また、水源627から水ホース628を通
じて給水口612,613に導入され、水放射口60
6,607より水壁を形成させるための水の導入量を制
御する水制御装置626に関しても、ガス制御装置62
0と同様の制御を行うことが好ましい。
【0109】(実施例4)図7は図6の装置を用いて沸
騰水型原子力プラントのシュラウド702の補修溶接を
行う水中作業装置703の斜視図であり、図8は原子炉
の斜視図である。原子力プラントにおける炉内構造物は
多量の放射線が発せられている。特に燃料棒707の格
納されている圧力容器708内のシュラウド702や上
部格子板709,蒸気乾燥器710等の構造物の補修作
業では、作業者の安全を考慮して、遠隔自動制御可能な
水中環境下内作業を行うことが必要である。
【0110】原子力プラントにおける補修作業には、水
中環境下内の構造物の点検,検査,加工,補修,表面改
質等の水中作業が考えられる。このような水中作業は、
以下のような工程にて実施される。つまり、原子炉の定
期点検時に、まず最初に、亀裂欠陥等の補修を要する部
分の検出を行う。これには、超音波探傷診断法,光切断
法,直接観察法、等が用いられる。欠陥の発生が確認さ
れた場合、補修作業を行うが、補修箇所のサイズ,形状
や欠陥の程度等により補修方法は異なる。欠陥が大きい
場合等は、その欠陥を放電加工,グラインダ等により完
全に取除いてから肉盛溶接を施す。また、小さい欠陥で
はそのまま肉盛溶接を行ったり、欠陥が予想される様な
所では表面に熱処理を施す方法や、ピーニング処理等の
表面改質処理を施す。補修溶接終了後には、その品質を
監視しなければならない。これは溶接部を直接観察する
方法や超音波探傷で診断する方法等が用いられる。
【0111】上記のような水中作業を実施するための水
中作業装置703は、前述の作業工程に必要な各種の水
中作業工具装置を装着することができ、X,Y,Z方向
及び炉内構造物の壁面に沿って移動する移動手段を備
え、水中環境下において自由自在に無軌道に移動可能に
することができる。水中作業工具装置は、水中作業装置
703に設けられた作業工具固定部706に固定されて
いる。また、水中作業装置703は炉内構造物の壁面と
の距離を一定に保つため、吸盤あるいは磁石、等による
吸着手段を有する吸着部705を備えている。
【0112】圧力容器708の外、あるいは炉水714
の影響の無いところに設置された溶接電源(図示せず)
より電力を供給し、制御装置(図示せず)により所望の
溶接条件を与え、ケーブル704を通じ、炉水714中
に設置された水中作業装置703を介して水中作業工具
装置701により溶接を行う。加工状態は水中作業工具
装置701に設けられた監視カメラ(図示せず)により
監視される。
【0113】作業工具固定部706は水中作業装置70
3の外側に設けられているが、水中作業装置703の内
部に内包されていても構わない。
【0114】本実施例における他の補修部分として、気
水分離器711,炉心支持板712,上部格子板70
9,シュラウドサポート713、制御棒ハウジング,制
御棒駆動機構ハウジング、等がある。
【0115】なお、本実施例では、水中作業工具装置7
01は水中TIG溶接加工装置としたが、レーザ溶接装
置,レーザ加工装置,レーザ表面改質装置,超音波探傷
装置,放電加工装置,グラインダ加工装置,ショットピ
ーニング装置,ウォータジェットピーニング装置のいず
れか、またはこれらを組み合わせた構造とすることがで
きる。これら水中作業工具装置701は、点検,検査,
加工,補修,表面改質等の作業目的により選択され、作
業工具固定部706に固定されて水中作業装置703に
取り付けられる。
【0116】なお、本実施例では、沸騰水型原子炉に適
用したが、加圧水型原子炉等の他の軽水炉に適用できる
のはもちろんである。
【0117】また、水中作業工具装置701である点
検,補修用治工具等については、本実施例で示したもの
以外に、種々の治工具を用いることができる。
【0118】(実施例5)図9は移動用のレール52上
を移動する水中TIG自動溶接装置を用いて実施例4と
同様にシュラウドを肉盛溶接する全体システムを示す装
置の斜視図である。本実施例における自動溶接装置は図
8に示す上部格子板709の間隙に移動用のレール52
とともに入るように小型化されたものである。
【0119】溶接制御装置46に任意の溶接条件を入力
することで、溶接電源から溶接トーチ3に電気が送ら
れ、またガス供給制御装置48から任意のシールドガス
及び水供給制御装置47から水が送られる溶接部はシー
ルドガスに被われて溶接が行われる。本実施例では実施
例1に示した溶接トーチ3の内側の溶接の前後に監視カ
メラ42a,42bを一体にトーチ本体内に設置したも
のであり(図では各々図示)、加工状態を監視する。固
体壁にはカーボンフェルトが実施例1と同様にトーチ本
体に設けられる。この溶接トーチ3の前後に、溶接位置
確認用水中監視装置42aと溶接部51の品質監視用水中
監視装置42bを配置する。ここでは安定した空洞を得
るためにカーボン繊維を用いた固定壁が設けられてい
る。尚、監視カメラには固体映像管方式の小型CCDカ
メラを用いた。
【0120】まず、水中監視装置42aにより開先形状
及び溶接位置を確認する。監視カメラより取り込まれた
映像は電気信号として画像処理装置100に送られる。
ここで、初めの形状及び位置からのずれ量を算出し判断
する。開先形状が規定の量よりずれていたら、溶接条件
を変える信号を溶接制御装置46に送り、適切な溶接が
行える溶接条件に設定を変える。また、溶接位置が規定
量よりずれていたら、そのずれ量を補正する信号を溶接
駆動装置53に送り、適切な位置で溶接が行われるよう
にする。この場合、溶接トーチ3と水中監視装置42a
との距離を確認し、予め遅れ時間を設定しておく。
【0121】水中溶接システムを大別すると、水上に制
御装置、水中に溶接装置とから構成され、溶接ワイヤの
送給方法は、比較的浅い所で溶接する場合は、水上装置
から水中の溶接装置へプッシュ・プル送給方法で送給さ
れ、又、深くてプッシュ・プルワイヤ送給制御装置が困
難な場合には水中の溶接装置に溶接ワイヤを搭載する方
法がある。水上の制御装置には画像処理装置100,プ
ッシュ側溶接ワイヤ送給装置91,溶接制御装置46,
水供給制御装置47が設置されている。水源は図示する
ように原子炉内の炉水714を用いた。
【0122】水上の制御装置と水中の溶接装置との間
は、溶接ワイヤ送給用コンジットチューブ94,シール
ドガス送給用ホース95,水噴流送給用ホース96等ホ
ース類及び溶接ケーブル97,制御ケーブル98等、ケ
ーブル類にて接続されている。そして、水中溶接自動装
置には、シュラウド702の溶接開先50と平行にレー
ル52が敷かれ、その上を溶接駆動装置53が走行し、
シュラウド702に対して上述水中溶接法に基づき溶接
する。溶接駆動装置53には水中溶接トーチ(以下水中
溶接トーチという)3を上下左右に位置調整する位置調
整駆動装置54と、プル側の溶接ワイヤ送給装置55が
設けられている。この水中溶接装置においては、長時間
連続して溶接できる長所を持つ。
【0123】図10は本発明の水中自動用溶接装置に用
いた高周波パルス溶接装置の構成図である。パルス溶接
電源901と、アーク電極902を備える溶接トーチ9
03と、トーチ駆動部904を有する。アーク電極90
2はシュウド702の溶接個所に対向するように置かれ
る。トーチ駆動部904(サーボモータ)は、アーク電
極902とシュラウド905との間に生ずるアーク90
6のアーク長を調整するように溶接トーチ903を前後
に進退作動させる。溶接トーチ903は、アーク906
を囲うようにシールドガスを放出し、溶接部分の酸化を
抑える。
【0124】パルス溶接電源901と溶接トーチ903
はパルス電流電送ケーブル919で接続され、この間に
パルス電流検出部921が設けられる。このパルス電流
検出部921で検出したパルス電流検出値926に基づ
いてパルス溶接電源901は定電源パルスを発生する。
【0125】パルス溶接電源901とシュラウド905
はパルス電流電送ケーブル920で接続され、このパル
ス電流電送ケーブル920と溶接トーチ903との間に
アーク電圧検出部908が設けられる。アーク電圧検出
部908で検出されたアーク電圧検出値925は、ON
時平均化処理部909に取り込まれて処理される。この
処理で求められたアーク電圧のON区間平均値は半波整
流回路910に取り込まれ、アーク電圧基準値と比較さ
れる。半波整流回路910の出力で、トーチ駆動部90
4は駆動される。アーク電圧の平均値とアーク電圧基準
値とが一致してアーク電圧比較部910の出力がゼロに
なったところで、トーチ駆動部904の調整駆動動作は
停止する。
【0126】パルス溶接電源901は、IGBTを複数
個有し、パルス周波数が1〜25キロヘルツのパルス電
流を供給するものである。電源回路やパルス電流電送ケ
ーブル19のインダクタンスを低減することにより、1
0〜50μsec の短い時間内に電流が0〜500アンペ
アまで立ち上がり、同様の短い時間内に電流が500〜0
アンペアまで立ち下がるパルス電流が得られる。このパ
ルス電流の波形は高いピーク値を有し、三角状または上
辺が傾く台形状をなす山形を示す。ベース電流は、零ま
たはピーク値の1/10以下の電流値を与えることで、
アーク電流が途切れることなく持続して流れるのであ
る。このベース電流値は、従来のベース電流値の1/5
程度に下げられた。なお、パルス電流のピーク値はアー
クの指向性やトータルの溶接電流等の面から300〜8
00アンペア程度が妥当である。
【0127】ON時平均化処理部909は、所定極性の
アーク電圧絶対値が所定値以上となる立ち上がり開始点
から立ち下がり終了点に至る時間区間におけるアーク電
圧のON区間平均電圧値を求めるものである。ON時平
均化処理部909は、パルス幅測定回路とアーク電圧積
分回路と演算処理回路を有する。
【0128】パルス幅測定回路はコンパレータを用いて
アーク電圧基準値を設定し、所定極性のアーク電圧絶対
値が所定値以上になる立ち上がり開始点から立ち下がり
終了点に至る時間区間を占めるパルス幅を求める。
【0129】アーク電圧積分回路は、パルスON時のア
ーク電圧を積分し、OFF区分中はホールドする。演算
処理回路は積分値をパルス幅Tpで除算して1パルス毎
にパルスON区間アーク電圧の平均値を求める。さらに
複数のパルスに対する平均値をも求める。
【0130】なお、電流パルスのパルス幅測定回路を溶
接電源901に内蔵させた場合は、ON時平均化処理部
909のパルス幅測定回路は不要になる。
【0131】このようにON時平均化処理部909によ
って、アーク電圧絶対値が所定値Vb以上になる時間区
間でのアーク電圧の平均値を求め、アーク電圧のON区
間平均値をアーク電圧基準値と比べて、その差分値でト
ーチ駆動部4を駆動制御するので、アーク長の制御が良
好になる。
【0132】すなわち、ON時平均化処理を行ったアー
ク電圧のON区間平均値とアーク長さの関係は斜線Aで
示される。これに対し、従来の一周期平均処理をした場
合のアーク電圧の平均値とアーク長さとの関係は斜線B
に示される。これらの斜線A・Bの勾配は、アーク長の
変化量に対するパルスアーク電圧平均値の変化量の割合
であるアーク電圧感度を示しており、本発明にかかわる
斜線Aが従来の斜線Bよりも勾配が大きく、同じアーク
長の変化に対してパルスアーク電圧平均値の変化が大き
くなっており、高感度であることが分かる。
【0133】この電圧感度の良好なパルスアーク電圧平
均値を基にてアーク長さを調整するトーチ駆動部の制御
は応答性が良く、良好な制御ができる。
【0134】本発明にかかわるパルスON区間のアーク
電圧の平均値は、溶接電流変化の影響を受けないので、
ほぼ一定になる。このため溶接電流を小さくした次のよ
うな低入熱条件で溶接を行う場合でもアーク電圧の平均
値が小さくなってアーク電圧感度が低下するのを防止で
きるので、トーチ駆動部の制御が良好に行われる。
【0135】本実施例における具体的な補修溶接は以下
の通りである。
【0136】溶接法;直径;0.6mm,SUS308L,SUS316
L ワイヤ送給TIG溶接,シュラウド母材;SUS304,SU
S304L,SUS316Lのオーステナイトステンレス鋼,板厚;
50mm,片側開先V型;幅10mm,深さ25mm,溶接負
荷電圧;120V,溶接ピーク電流600Aと周期79
μsecを一定とし、t1;50μsec,t2;4μsec,t
3;25μsec とt1;20μsec ,t2;4μsec ,
t3;55μsec を周期0.25secで交互に切り替えて
低入熱で溶接した結果(図11のパルス電流波形)、切
り替え周期に同期し平均電流(平均アーク圧力)は変化
し、それに伴って溶接金属が撹拌するため結晶の成長が
抑止される。本実施例における溶接パルス数は約70パ
ルスで、1パルス当りの肉盛層は幅及び高さともに約1
mmであり、断面での面積で約1.7mm2である。逆パルス
電流はピーク電流の約半分である。また、高周波パルス
電流の振動も結晶成長の抑止を助長する。上記の条件で
接合したものを超音波検査で検査をした結果、従来TI
G溶接法で溶接したものに比較してHAZが少ないので
接合部と母材とが明確に判別できるものであった。な
お、上記の結果は切り替え周期を一定とし主ピーク電流
の通電時間(t1)を変えて平均電流(平均アーク圧
力)を変えたが、t3のベース電流,主電流のピーク電
流を周期的にかえても同じ効果が得られる。
【0137】以上の水中での開先を有する溶接を低入熱
でも安定した肉盛溶接が可能なのは前述の高周波パルス
溶接を用いるとともに、その溶接に際して溶接トーチ内
から水を効果的に排除できることによるものである。即
ち、固体壁を用いることにより少量の不活性ガス量を送
給するだけで水が溶接トーチ内に浸入するのを防ぐこと
ができるとともに、水カーテンと不活性ガスとによって
開先内に浸入する水を防止することができるので、従来
の大量のガスの送給によるアークの不安定性を除くこと
ができることによるものである。
【0138】本実施例においても前述の実施例と同様に
シュラウド以外も同様に高周波パルス溶接によって肉盛
溶接、更に他の加工も行うことができる。
【0139】
【発明の効果】本発明の水中加工装置、及びその加工方
法によれば、水中下で凹凸又は開先を有する複雑な形状
の部材の加工又は検査をシールド内への水の浸入を効果
的に防止し、加工部又は検査部においてガス流の変化を
少なくして信頼性の高い加工又は検査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中加工装置の斜視図。
【図2】本発明に係る水中加工装置の断面図及びその下
面図。
【図3】本発明に係る水中加工装置の断面図。
【図4】本発明に係る水ノズルの下面の部分図。
【図5】本発明に係る水中レーザ加工装置の断面図。
【図6】本発明に係る水中加工装置の全体構成図。
【図7】BWRプラントのシュラウドに適用した水中作
業装置の斜視図。
【図8】原子炉の斜視図。
【図9】BWRプラントのシュラウドに適用した水中T
IG自動溶接装置の全体構成図。
【図10】高周波パルスアーク溶接装置の構成図。
【図11】高周波パルスアークの電流波形及び信号波形
を示す図。
【符号の説明】 46…溶接制御装置、47…水供給制御装置、48…ガ
ス供給制御装置、50,103,203,503…溶接
開先、52…移動用レール、53…溶接駆動装置、54
…位置調整駆動装置、55…溶接ワイヤ送給装置、10
0…画像処理装置、101,201,401,501,
601…水中加工装置、102,202,402,50
2,602…被加工部材、104,204,603,9
03…溶接トーチ、105,205,405,505…
隔壁、106,206,506,605…固体壁、10
7,240,241,440,540,541…水ノズ
ル、108,621…溶接電源、109,208,23
4,508,534…水壁、110,209,509,
608…溶接部、111,210…溶接アーク、11
2,211,235,511,535,631,907
…シールドガス、113…水排除空間、207,50
7,528,606,607…水放射口、212,61
0,902…電極、213,513…フィラーワイヤ、
214,514…ワイヤチップ、215,216,51
5…光学的監視装置、217,517,611…圧力セ
ンサ、218,518…照明装置、219…シールドガ
ス導入口、220…冷却水、221…電源線、222,
522…固体壁押えリング、223,229,523…
固体壁用バネ、224,227,524,527,61
2,613…給水口、225…溶接トーチ用バネ、22
6,526…溶接肉盛、228…水放射口、230,2
32,430,530,532…水カーテン外周側部材、
231,233,431,531,533…水カーテン
内周側部材、236…溶接トーチ固定部材、237…固体
壁押えピン、238,239,538,539…水溜ま
り、242,542…水排除空間、243…ワイヤガイ
ド、244,245,529…遮光フィルタ、301…溶
接トーチ受け部、302…溶接トーチ押え部、303…
空隙、304…次の溶接部、407…水放射口、408
…第2の水放射口、409…ガス噴出口、504…レー
ザトーチ、510…レーザ光、512…保護ガラス、5
16…集光レンズ、519,520…シールドガス噴射
口、536…レーザトーチ固定部材、537…固体壁押
えピン、543…ワイヤガイド、609…溶接アーク、
614…水深検出機、615…圧力監視機、616…圧
力変換機、617…圧力比較機、618…信号比較機、
619…基準信号発生部、620…ガス制御装置、62
2…ガス源、623…ガスホース、624…差分信号、
625…基準信号、626…水制御装置、627…水
源、628…水ホース、629…比較信号、630…圧
力制御部、701…水中作業工具装置、702,905
…シュラウド、703…水中作業装置、704…ケーブ
ル、705…吸着部、706…作業工具固定部、707
…燃料棒、708…圧力容器、709…上部格子板、7
10…蒸気乾燥器、711…気水分離器、712…炉心支
持板、713…シュラウドサポート、714…炉水、9
01…パルス溶接電源、904…トーチ駆動部、906
…アーク、908…アーク電圧検出部、909…ON時
平均化処理部、910…半波整流回路、919,920
…パルス電流電送ケーブル、921…パルス電流検出
部、925…アーク電圧検出値、926…パルス電流検
出値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 9/04 B23K 9/04 L 9/095 515 9/095 515A 9/16 9/16 M 9/23 9/23 B 9/29 9/29 G L 26/00 310 26/00 310P 310B 26/12 26/12 26/14 26/14 Z 31/00 31/00 K N // B23K 101:12 101:12 103:02 103:02 (72)発明者 岡村 久宣 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 塚本 武志 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 加藤 隆彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 越石 正人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB06 BB12 CA03 CC04 DA07 DD01 DD07 DF08 EA01 LB07 LG03 LH01 LH05 LH06 NA01 NA08 4E068 BA00 BA06 BB00 CC00 CC02 CH01 CJ01 CJ07 DA06 4E081 AA02 AA12 AA14 AA17 BA02 BA03 BA40 BA41 BB15 BB17 CA07 CA19 DA11 DA12 DA14 DA74 DA76 EA04 EA06 FA14 FA15 FA17 YA00 YB00 YR10 YS00 YX05 YX13 YY19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中環境下において被加工部材を局所的に
    ガスによって覆うシールド手段を有し、該シールド内に
    水が浸入しないようにして被加工部材を検査又は加工す
    る水中加工装置において、前記シールド手段は前記被加
    工部材と接する部分に摺動性を有する部材から構成され
    前記被加工部材に接し押圧によって上下に可動可能に設
    けられた固体壁と、前記固体壁の外周に水流カーテンを
    形成させる水噴射手段とを有することを特徴とする水中
    加工装置。
  2. 【請求項2】アーク電極を有するトーチと、該トーチを
    支持するトーチ本体と、該トーチ本体の被加工材側に前
    記トーチの全周を囲むように設けられ、前記被加工材に
    接し押圧によって上下に可動可能に設置された固体壁
    と、該固体壁の外周に前記トーチ本体に設けられた水噴
    射ノズルと、前記被加工材の加工部を非酸化性ガスで被
    うように前記トーチ本体内に前記非酸化性ガスを噴射さ
    せる前記トーチ本体に設けられたシールドガス供給手段
    とを備えたことを特徴とする水中加工装置。
  3. 【請求項3】レーザ光を照射するレーザトーチと、該ト
    ーチを支持するトーチ本体と、該トーチ本体の被加工材
    側に前記トーチの全周を囲むように設けられ、前記被加
    工材に接し押圧によって上下に可動可能に設置された固
    体壁と、該固体壁の外周に前記トーチ本体に設けられた
    水噴射ノズルと、前記被加工材の加工部を非酸化性ガス
    で被うように前記トーチ本体内に前記非酸化性ガスを噴
    射させる前記トーチ本体に設けられたシールドガス供給
    手段とを備えたことを特徴とする水中加工装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、前記ト
    ーチ本体内にシールド内のガス圧力を検出する圧力セン
    サ,シールド内部の加工状態を光学的に観察する光学装
    置及びシールド内部を照らす照明装置の少なくとも1つ
    を備えたことを特徴とする水中加工装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記加工は溶接,切削
    加工,放電加工,ウォータジェットピーニング,ショッ
    トピーニング及びグラインダ加工のいずれかであり、そ
    れらの装置を有することを特徴とする水中加工装置。
  6. 【請求項6】水中環境下において被加工部材をシールド
    部材によって局部的に覆い、前記シールド部材内をガス
    によって満たすとともに、前記シールド部材の外周を水
    流カーテンによって覆いながら前記被加工部材の検査又
    は加工を行うことを特徴とする水中加工方法。
  7. 【請求項7】シュラウド,気水分離器,炉心支持板,上
    部格子板,シュラウドサポート,制御棒ハウジング及び
    制御棒駆動装置ハウジングの炉内構成部品を有し、該構
    成部品がオーステナイト系ステンレス鋼よりなる原子炉
    において、前記構成部品の少なくとも1つが多層肉盛溶
    接によって補修されており、前記多層肉盛溶接は1パス
    当りの断面の肉盛溶接の面積が0.1〜5mm2であること
    を特徴とする原子炉。
  8. 【請求項8】シュラウド,気水分離器,炉心支持板,上
    部格子板,シュラウドサポート,制御棒ハウジング及び
    制御棒駆動装置ハウジングの炉内構成部品を有し、該構
    成部品がオーステナイト系ステンレス鋼よりなり、前記
    構成部品の少なくとも1つを多層肉盛溶接によって補修
    する原子炉の補修方法において、水中環境下において前
    記構成部品をシールド部材によって局部的に覆い、前記
    シールド部材内をガスによって満たすとともに、前記シ
    ールド部材の外周を水流カーテンによって覆いながら直
    径1mm以下の溶接ワイヤを熱源によって前記多層肉盛溶
    接することを特徴とする原子炉の補修方法。
  9. 【請求項9】水中環境下において被加工部材を局部的に
    シールド部材によって覆い、前記シールド部材内をガス
    によって満たすとともに、前記シールド部材の外周に設
    けられた水噴射ノズルから噴射する水流カーテンによっ
    て覆いながら前記被加工部材の検査又は加工を行う水中
    加工装置と、前記シールド部材内に前記ガスを送給する
    ガス供給装置と、前記水噴射ノズルに水を供給する水供
    給装置と、前記水中加工装置に一体に設けられ前記検査
    又は加工の対象部分に沿って駆動させる駆動装置と、予
    め記憶されたプログラムに従って前記検査又は加工を行
    う制御装置とを備えたことを特徴とする水中加工自動装
    置。
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