JP2001218865A - スプリンクラー消火設備 - Google Patents

スプリンクラー消火設備

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JP2001218865A JP2000034510A JP2000034510A JP2001218865A JP 2001218865 A JP2001218865 A JP 2001218865A JP 2000034510 A JP2000034510 A JP 2000034510A JP 2000034510 A JP2000034510 A JP 2000034510A JP 2001218865 A JP2001218865 A JP 2001218865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】住戸に入らずに外から簡単に制御弁の機能点検
を行う。 【解決手段】スプリンクラー制御盤5は住戸外に設けら
れた点検モード設定スイッチ26を接続しており、その
点検制御部3は、流水検知装置16の流水検知により制
御弁18を閉制御した状態で、点検モード設定スイッチ
26の操作を検出した際に、火災受信盤1から擬似的な
火災信号又は障害信号を発生させて制御弁18を開制御
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災発生時にスプ
リンクラーヘッドから消火用水を放水するスプリンクラ
ー消火設備に関し、特に集合住宅の各住戸を一つの防護
区画として放水を制御するスプリンクラー消火設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスプリンクラー消火設備
としては特開平10−5365号のものがある。
【0003】このスプリンクラー消火設備は、スプリン
クラーヘッドの誤作動時の水損を抑えるため、消火配管
に通常時開いている制御弁と流水検知装置を設け、スプ
リンクラー制御盤は、スプリンクラーヘッドが作動して
流水検知装置からの流水検知信号を受信した時、火災感
知器からの火災信号を受信していなければ制御弁を閉制
御して放水を停止し、火災感知器から火災信号を受信し
たら制御弁を開制御して放水を行う。
【0004】またスプリンクラー制御盤は火災受信機か
らの障害信号を監視しており、障害信号が出力されてい
る場合は、制御弁は開状態に維持して放水を継続させ
る。したがって、火災が発生しているにも関わらず、感
知器回線の断線により火災信号が出力されない場合に不
用意に放水が停止されることが防止できる。
【0005】このようなスプリンクラー消火設備におい
ては、制御弁の開閉制御の機能を確認するための点検を
必要とする。この点検は、スプリンクラーヘッドを接続
した配管の末端に設置している末端試験弁を開操作す
る。末端試験弁を開操作すると、流水検知装置が流水を
検知し、スプリンクラー制御盤は、流水検知に基づき、
このとき火災信号がないことから、制御弁を閉制御す
る。次に制御弁を開制御させるために火災受信盤側から
火災信号もしくは障害信号をスプリンクラー制御盤に出
力させ、これによって制御弁を開制御させて正常に動作
するか機能点検を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の機能点検においては、末端試験弁は各住戸の
外に設けられているので操作が容易に行えるが、火災信
号や障害信号を火災受信盤側から出力させるためには住
戸内に入り、火災感知器や火災受信盤などを操作しなけ
ればならず、プライバシーの問題や住人が留守の場合に
は点検が行いづらい。
【0007】本発明は、住戸に入ることなく各防護区域
毎に制御弁の機能点検が簡単にできるスプリンクラー消
火設備を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本発明のスプリンク
ラー消火設備は、防護区画に設置された火災感知器を感
知器回線に接続して防護区画の火災を監視する火災報知
設備と、防護区画に配置されたスプリンクラーヘッド
と、スプリンクラーヘッドへの消火用水の供給を制御す
る制御弁と、火災報知設備からの火災信号又は障害信号
により前記制御弁を制御して消火用水の供給を制御する
スプリンクラー制御盤とを備える。
【0009】このようなスプリンクラー消火設備に対し
本発明は、点検対象とする防護区画の外に設けた点検モ
ード設定スイッチと、点検モード設定スイッチが操作さ
れた際に擬似的な火災信号又は障害信号を発生させて前
記制御弁を制御する点検制御部とを設けたことを特徴と
する。
【0010】また、本発明のスプリンクラー消火設備
は、防護区画に設置された火災感知器を感知器回線に接
続して防護区画の火災を監視する火災報知設備と、防護
区画に配置された閉鎖型のスプリンクラーヘッドと、ス
プリンクラーヘッドへの消火用水の供給と停止を制御す
る制御弁と、スプリンクラーヘッドの作動による消火用
水の流水を検知する流水検知装置と、定常監視状態にお
いては、制御弁を開状態としてスプリンクラーヘッドに
消火用水を供給し、流水検知装置により流水が検知され
た際に、火災報知設備からの火災信号又は障害信号があ
れば制御弁の開状態を維持し、火災信号又は障害信号が
なければ制御弁を閉状態として消火用水の供給を停止す
るスプリンクラー制御盤とを備える。
【0011】このようなスプリンクラー消火設備に対し
本発明は、防護区画外に設けられた点検モード設定スイ
ッチと、点検操作に伴う流水検知装置の流水検知により
制御弁を閉制御した状態で、点検モード設定スイッチの
操作による信号を検出した際に、擬似的な火災信号又は
障害信号を発生させて制御弁を開制御させる点検制御部
とを設けたことを特徴とする。
【0012】このため点検時の流水検知信号の発生で制
御弁が閉制御されることを確認したならば、点検モード
設定スイッチを操作すると、擬似的な火災信号又は障害
信号が火災受信盤から出されて制御弁の閉制御が行わ
れ、防護区画内に入って火災感知器や火災受信機を操作
することなく、防護区画外の操作で制御弁の機能点検が
でき、特に集合住宅においてはプライバシーの問題がな
く、また住人が留守であっても容易に点検することがで
きる。
【0013】また本発明の別の形態にあっては、同じス
プリンクラー消火設備を対象とし、防護区画外に設けら
れた点検モード設定スイッチと、点検モード設定スイッ
チの操作による信号を検出して点検モードを設定した際
に、点検操作に伴う流水検知装置の流水検知により制御
弁を閉制御し、その後に擬似的な火災信号又は障害信号
を発生させて制御弁を開制御させる一連の点検制御を行
う点検制御部とを設けたことを特徴とする。
【0014】この形態にあっては、点検モード設定スイ
ッチを操作すると、自動的に制御弁を閉制御した後に開
制御する一連の点検動作が自動的に行われ、点検がより
簡単になる。
【0015】ここでスプリンクラー制御盤は、感知器回
線を断線状態として火災報知設備からスプリンクラー制
御盤に障害信号を出力させる。このため擬似的に障害信
号を発生する回路等を追加することなく、簡単に住戸外
からの点検ができる。
【0016】またスプリンクラー制御盤は、火災受信盤
から火災信号又は障害信号を受信する受信回路に、擬似
的な火災信号又は障害信号の受信状態を作り出す擬似受
信スイッチを設け、点検制御部は、擬似受信スイッチを
作動して火災受信盤からの擬似的な火災信号又は障害信
号を入力させるようにしてもよい。
【0017】またスプリンクラー制御盤は、流水検知装
置から流水検知信号を受信する受信回路に、擬似的な流
水検知信号の受信状態を作り出す擬似流水検知スイッチ
を設け、点検制御部は、擬似流水検知スイッチを作動し
て制御弁を開制御するようにしてもよい。この場合に
は、流水検知装置を作動させるために末端試験弁を操作
する必要がないので、点検作業が更に容易となる。
【0018】更に、本発明のスプリンクラー制御設備
は、前記火災報知設備は集合住宅の各住戸毎に火災感知
器と火災感知器を監視する火災受信盤を設け、点検モー
ド設定スイッチ及び点検制御部を、各住戸の火災受信盤
を集中監視する住棟受信盤に設け、住棟受信盤から任意
のスプリンクラー制御盤を指定して点検制御するように
してもよい。このため住戸に出向かなくとも、制御弁の
機能点検が住棟受信盤で一括してできる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるスプリンクラ
ー消火設備の設備構成の説明図である。
【0020】図1において、本発明のスプリンクラー消
火設備は、集合住宅に設置した例であり、住戸を1つの
防護区画として火災監視を行うため、住戸内には住戸用
受信機として機能する火災受信盤1を設け、火災受信盤
1から中継器2を介して引き出された感知器回線3に火
災感知器4を接続している。
【0021】また住戸を1つの防護区画として消火を行
うため、住戸内にはスプリンクラーヘッド6が設置され
ている。スプリンクラーヘッド6は閉鎖型であり、火災
による熱を受けた際に内部の金属を溶融させること等に
よって自動的に開口して消火用水を放水する。
【0022】スプリンクラーヘッド6は分岐管7を介し
て給水本管8に接続されており、給水本管8及び分岐管
7を介してスプリンクラーヘッド6に消火用水が供給さ
れる。給水本管8の一端は建物の地下室等に引き込ま
れ、消火ポンプ9を介して貯水槽10に連結されてい
る。
【0023】また給水本管8には圧力タンク11が分岐
接続され、圧力タンク11によって給水本管8を加圧す
ることにより管内圧力を規定値に保持している。圧力タ
ンク11には圧力スイッチ12が設けられ、スプリンク
ラーヘッド6が作動して給水本管8の管内圧力が所定値
以下に低下したことが圧力スイッチ12で検出される
と、ポンプ制御盤13によりモータ14を駆動して消火
ポンプ9を運転し、貯水槽10の消火用水を給水本管8
に継続して供給する。
【0024】消火ポンプ9が運転されている際には、ポ
ンプ運転信号がポンプ制御盤13から住棟受信盤15に
出力される。また給水本管8の他端は建屋屋上等の高所
に設置した高架水槽19に引き込まれ、高架水槽19か
らの消火用水で給水本管8に消火用水を常時充満させて
いる。
【0025】給水本管8から分岐される分岐管7には流
水検知装置16と制御弁18が設けられる。制御弁18
は、分岐管7の開閉を行うことによりスプリンクラーヘ
ッド6に対する消火用水の供給と停止を制御し、スプリ
ンクラー制御盤5の制御によって駆動される電動弁で構
成されている。
【0026】この制御弁18は、定常監視状態において
は常に開放状態に維持されている。このため定常監視状
態においては消火用水は制御弁18を介してスプリンク
ラーヘッド6に供給されており、湿式スプリンクラー設
備と同じ加圧消火用水の供給状態となっている。更に制
御弁18には開閉を検出するスイッチが設けられてお
り、制御弁18の全開と全閉を示す開閉検出信号Evを
スプリンクラー制御盤5に出力する。
【0027】制御弁18にはバイパス弁18aが並列に
接続されており、制御弁18が制御不能となった場合に
はバイパス弁18aの手動操作による開閉で消火用水の
供給と停止ができる。バイパス弁18aは定常監視状態
では閉じられている。
【0028】制御弁18の二次側には圧力スイッチ20
が設けられ、スプリンクラーヘッド6側の分岐管7の圧
力が規定圧力以上のときオンとなる圧力検知信号Epを
スプリンクラー制御盤5に出力する。
【0029】流水検知装置16は、スプリンクラーヘッ
ド6が火災による熱を受けて作動したときの消火用水の
放水によって発生する流水で弁を開いてオンし、流水検
知装置16からオンとなった流水検知信号Eaをスプリ
ンクラー制御盤5に出力する。
【0030】分岐管7の末端側には、末端試験弁38、
オリフィス39及び圧力計40が設けられている。末端
試験弁38を手動で開くことにより、オリフィス39で
決定される量の消火用水を分岐管7に流し、流水検知装
置16を疑似的に作動させて消火ポンプ9の試験運転を
行ったり、制御弁18の開閉制御を確認するための点検
制御を行うことができる。この末端試験弁38はスプリ
ンクラー制御盤5と同様、住戸外に設置されている。
【0031】スプリンクラー制御盤5に対しては火災受
信盤1より火災信号Efと障害信号Etが移報信号とし
て供給されている。火災受信盤1は火災感知器4で火災
検出が行われたときに感知器回線3を低インピーダンス
に短絡することにより流れる発報電流を受信し、火災受
信盤1で火災警報を行い、図示しない戸外表示器に表示
すると共に、更に住棟受信盤15に移報して表示する。
またスプリンクラー制御盤5に火災信号Efを移報す
る。また火災受信盤1は感知器回線3の断線を監視して
おり、断線を検出するとスプリンクラー制御盤5に対し
障害信号Etを移報する。
【0032】スプリンクラー制御盤5は、流水検知装置
16からの流水検知信号Ea、圧力スイッチ20からの
圧力検知信号Ep、更に火災受信盤1からの火災信号E
fと障害信号Etを入力しており、これらの信号に基づ
いて制御弁18の開閉制御を行う。
【0033】更に火災受信盤1から引き出された感知器
回線3を、この実施形態にあってはスプリンクラー制御
盤5内に引込んでいる。スプリンクラー制御盤5に引き
込まれる感知器回線3の手前には終端抵抗24が接続さ
れ、終端抵抗24を流れる微小な電流により火災受信盤
1は断線監視を行っている。
【0034】スプリンクラー制御盤5には制御回路21
が設けられ、流水検知信号Ea、圧力検知信号Ep、火
災信号Ef及び障害信号Etに基づいて、制御弁18の
制御を行う。制御回路21による制御弁18の基本的な
制御機能は次のようになる。
【0035】定常監視状態にあっては、制御弁18は開
状態に保持されている。この状態で火災によりスプリン
クラーヘッド6が作動して消火用水を放水すると、流水
検知装置16が流水を検知して流水検知信号Eaをオン
する。このとき火災受信盤1からの火災信号Efが得ら
れていないオフ状態であれば、スプリンクラーヘッド6
が火災でないのに誤動作した可能性もあることから、水
損防止のために制御回路21は制御弁18を閉制御し、
作動したスプリンクラーヘッド6からの放水を停止す
る。
【0036】その後に火災受信盤1から火災信号Efが
得られると、制御回路21は制御弁18を開制御し、こ
れによって作動している作動しているスプリンクラーヘ
ッドからの消火用水の放水が行われる。流水検知信号E
aが得られたときに、もし感知器回線3が断線していた
場合には障害信号Etがオンしているため、この場合に
は制御回路21は制御弁18を閉制御せず、開状態を維
持する。この制御回路21による制御弁18の制御の詳
細は後の説明で更に明らかにする。
【0037】スプリンクラー制御盤5の制御回路21に
は更に、機能検出部22と本発明による点検制御部23
が設けられている。機能検出部22は、スプリンクラー
制御盤5に引き込まれた感知器回線3の終端に設けてい
る疑似障害発生スイッチ25を作動して火災受信盤1の
監視機能を確認する。
【0038】即ち機能検出部22は、流水検知装置16
から流水検知信号Eaが得られ且つ火災受信盤1から火
災信号Ef及び障害信号Etが得られていないときに、
疑似障害発生スイッチ25を短時間開いて閉じるパルス
的開閉を行い、このパルス的な開閉による疑似断線に対
し、火災受信盤1よりパルス的な障害信号Etが得られ
れば火災受信盤1が正常に動作していると判断し、制御
弁18を閉制御して火災信号Efを受信するまで待機す
る。
【0039】また疑似障害発生スイッチ25のパルス的
開閉に対しパルス的な障害信号Etが受信されないとき
には火災受信盤1の監視機能故障と判断し、流水検知信
号Eaが得られても制御弁18の開状態を維持して放水
を継続するようにしている。
【0040】ここで疑似障害発生スイッチ25をパルス
的に開閉して火災受信盤1の監視機能を確認していると
きに、同時に火災感知器4が火災を検出して感知器回線
3を短絡したとしても、火災感知器4の火災検出による
感知器回線3の短絡が有効に機能して火災受信盤1で発
報を受信でき、パルス障害信号の発生による火災受信盤
のチェック時にも火災を監視できるメリットがある。
【0041】制御弁18の開制御の機能点検を行うため
本発明にあっては、スプリンクラー制御盤5に点検モー
ド設定スイッチ26を設けると共に、これに対応して制
御回路21に点検制御部23を設けている。制御弁18
の開閉制御の機能点検は、スプリンクラー制御盤5と共
に住戸外に設けている末端試験弁38を手動で開くこと
で行う。
【0042】本発明の第1実施形態にあっては、末端試
験弁38を開いた時の流水検知装置16からの流水検知
信号Eaのオンにより制御弁18を閉制御し、次に制御
弁18の開制御を点検モード設定スイッチ26の操作で
行う。即ち点検モード設定スイッチ26を操作すると、
制御回路21の点検制御部23が機能検出部22を動作
し、疑似障害発生スイッチ25を開いて疑似的な断線状
態を作り出す。
【0043】このため火災受信盤1から障害信号Etが
スプリンクラー制御盤5に出力され、これによって流水
検知信号Eaに基づいて閉制御された制御弁18は開制
御される。
【0044】制御弁18の機能点検においては、制御弁
18を全閉しその後に全開する制御の確認が必要とな
る。この制御弁18の制御による全閉及び全開状態の確
認は、制御弁18から出力される開閉検出信号Evをス
プリンクラー制御盤5で全閉または全開表示することで
確認できる。また制御弁18自体に設けている弁の全開
と全閉を示す表示を使用して確認することもできる。
【0045】図2は、図1の制御弁18の具体例を示し
ており、図2(A)が平面図、図2(B)が正面図であ
る。
【0046】図2において、制御弁18は上部のモータ
部27と下部の弁部28で構成される。弁部28の中に
は上部のモータ部27により垂直軸回りに90°回転す
る弁体29が設けられ、弁体29には弁体穴30が貫通
している。図2(B)の弁部28は弁体穴30が両側に
開口した弁体29の全開状態である。
【0047】モータ部27には図2(A)の平面図のよ
うに開度指示軸31が上部に取り出されており、開度指
示軸31にはマーカ32が設けられ、弁の開閉位置を示
している。開度指示軸31に対しては開度表示板33が
設けられ、90°の角度をもって全開位置と全閉位置を
表示している。
【0048】このためマーカ32は、図2の状態にあっ
ては開度表示板33の「開」を示し、これは制御弁18
の全開位置である。なお開度指示軸31は制御弁18を
手動操作するための操作軸としても使用される。
【0049】このため点検時に流水検知信号Eaによる
閉制御による制御弁18の全閉と、続いて障害信号Et
により行われる開制御による制御弁18の全開を、開度
指示軸31のマーカ32による指示から確認することが
できる。
【0050】図3は、図1のスプリンクラー制御盤5に
よる制御弁18の開閉制御の機能点検を含むスプリンク
ラー制御処理のフローチャートである。尚、このフロー
チャートにおける流水検知信号、火災信号、障害信号及
び圧力検知信号の信号有は、各信号のオンを意味し、信
号なしは各信号のオフを意味する。
【0051】図3において、スプリンクラー制御処理
は、まずステップS1で点検モード設定スイッチ26の
オンをチェックしており、もし点検モード設定スイッチ
26がオンであれば、ステップS2の点検制御を行う。
定常監視状態にあっては、点検モード設定スイッチ26
はオフであることから、ステップS2の点検制御をスキ
ップし、ステップS3で流水検知装置16からの流水検
知信号Eaの有無(オン,オフ)がチェックされる。
【0052】通常状態では流水検知信号Eaはないこと
から、ステップS4で火災受信盤1からの火災信号Ef
の有無をチェックするが、火災信号はないことから、ス
テップS8で圧力スイッチ20からの圧力検知信号Ep
があることを判別し、ステップS5で制御弁18の開状
態を維持する。
【0053】住戸内で火災が発生した場合には、火災受
信盤1からの火災信号Efの移報に基づき、ステップS
4で火災信号ありを判別し、ステップS5で制御弁18
の開状態を維持する。
【0054】火災に対し消火が確認されると、スプリン
クラー制御盤5に設けている緊急停止スイッチ(図示せ
ず)が押されることから、ステップS6で緊急停止スイ
ッチのオンを判別すると、ステップS7に進み、制御弁
18を開状態に制御し、スプリンクラーヘッド6からの
放水を停止する。
【0055】ここでステップS8において圧力検知信号
Epの有無を確認するのは、制御弁18のハンチング動
作を防止するためである。即ちスプリンクラーヘッド6
が破損等により誤動作した場合において、火災信号Ef
が出力されていないことを理由として制御弁18を閉じ
ると、破損したスプリンクラーヘッド6からの放水を停
止することができ、このとき流水検知装置16からの流
水検知信号Eaがオフとなる。
【0056】これは定常監視状態と同じであるため、復
旧条件が整ったものと判断して制御弁18を開制御する
と、破損したスプリンクラーヘッド6から再び放水が開
始される。したがって制御弁18の開放と閉鎖の繰り返
しにより、破損したスプリンクラーヘッド6から断続的
に放水が行われることになる。
【0057】このような弊害を防止するため、ステップ
S8で圧力検知信号Ep有りが判別された場合は、定常
監視状態もしくは放水後にスプリンクラーヘッドが交換
され、復旧条件が整ったものと判断し、ステップS5で
制御弁18を開制御する。一方、ステップS8で圧力検
知信号Epがなかった場合には、スプリンクラーヘッド
の作動後の火災信号Efを待機している状態もしくはス
プリンクラーヘッドが破損している状態と判断し、ステ
ップS7に進んで制御弁18を閉制御する。
【0058】次に火災検出が行われる前にスプリンクラ
ーヘッド6が作動した場合の制御を説明する。火災の発
生により火災受信盤1から火災信号Efが移報される前
にスプリンクラーヘッド6が作動し、流水検知装置16
から流水検知信号Eaありがステップ3で判別される
と、ステップS9に進み、火災信号Efを判別するが、
火災信号EfがないことからステップS10に進み、障
害信号Etを判別する。
【0059】ここで障害信号Etもない場合は、ステッ
プS11に進み、疑似障害発生スイッチ25をパルス的
に開閉するスイッチ駆動を行う。この疑似障害発生スイ
ッチ25のパルス的開閉による疑似的な断線に対し、火
災受信盤で正常にパルス的な障害信号の受信出力が行わ
れれば、火災受信盤1の機能は正常と判断し、ステップ
S7に進んで制御弁18を閉制御する。
【0060】この制御弁18の閉制御により流水検知信
号Eaがなくなり、ステップS3,S4,S8,S7の
処理を繰り返す。この状態で火災受信盤1から火災信号
Efの移報があると、ステップS4で火災信号ありが判
別され、ステップS5で制御弁18を開き、作動したス
プリンクラーヘッドから消火用水の放水を開始させる。
【0061】これに対し疑似障害発生スイッチ25のパ
ルス的開閉で火災受信盤1よりパルス的な障害信号の受
信出力が得られなかった場合には、ステップS12から
ステップS5に進み、制御弁18の開状態を維持して、
作動したスプリンクラーヘッドからの消火用水の放水を
継続させる。
【0062】更に、火災によりスプリンクラーヘッド6
が作動した際に火災受信盤1からの感知器回線3に断線
があり、障害信号Etが移報されていた場合には、ステ
ップS10で障害信号ありが判別され、この場合には実
際に火災が発生している可能性があると判断できるた
め、ステップS5に移行し、制御弁18の開状態を維持
して放水を継続する。このため感知器回線3が断線して
いる状態で火災によりスプリンクラーヘッド6が作動し
ても、不用意に放水が停止されることはない。
【0063】図4は制御弁18の開閉制御の機能点検を
行う本発明の第1実施形態における点検制御の説明図で
あり、図4(A)が第1実施形態における図3のフロー
チャートにおけるステップS2の点検制御の詳細であ
り、また図4(B)が図1のスプリンクラー制御盤5で
行う一連の点検手順の説明図である。
【0064】図4(B)の手順に従って本発明の第1実
施形態による制御弁18の点検制御を説明すると次のよ
うになる。まずステップS1で住戸外の計器収納ボック
ス等に設けられているスプリンクラー制御盤5の近傍に
設置している末端試験弁38を手動で開放する。
【0065】この末端試験弁38の開放により分岐管7
にスプリンクラーヘッド6が1個作動したに相当する消
火用水が流れ、ステップS2で流水検知装置16が作動
してオンとなった流水検知信号Eaが出力される。この
ためステップS3でスプリンクラー制御盤5の制御回路
21に設けている点検制御部23は、制御弁18を閉制
御する。
【0066】続いてステップS4で制御弁18からの全
閉信号の受信によるスプリンクラー制御盤5における全
閉表示、もしくは図2に示した制御弁18の全閉表示に
よる確認を行う。ステップS4で制御弁18の全閉が確
認できたならば、ステップS5でスプリンクラー制御盤
5に設けている点検モード設定スイッチ26を操作す
る。
【0067】点検モード設定スイッチ26を操作する
と、ステップS6で疑似障害発生スイッチ25が作動し
て開動作し、感知器回線を疑似的に断線状態とする。こ
の点検手順におけるステップS5,S6の動作は、具体
的には図3のステップS1,S2及び図4(A)のステ
ップS1の処理によって実現される。
【0068】即ち点検モード設定スイッチ26を操作す
ると、このスイッチオンが図3のステップS1で判別さ
れ、ステップS2の点検制御を行う。このステップS2
の点検制御は、図4(A)のステップS1に示すような
疑似的な火災信号または障害信号の発生であり、具体的
には機能点検部22による疑似障害発生スイッチ25の
開動作で疑似的な感知器回線3の断線状態を作り出し、
これによって火災受信盤1から障害信号Etをスプリン
クラー制御盤5に移報させることになる。
【0069】したがって図4(B)の点検手順における
ステップS7で火災受信盤1から障害信号Etを受信す
ると、ステップS8で制御弁18の開制御が行われる。
続いてステップS9で制御弁18の全開信号の受信によ
るスプリンクラー制御盤5での全開制御もしくは図2の
制御弁18の全開表示を確認し、制御弁18の全開を確
認したならば一連の制御弁18の開閉制御の点検が終了
したことから、ステップS10で末端試験弁38を閉じ
て一連の点検を終了する。
【0070】このように本発明のスプリンクラー消火設
備の第1実施形態にあっては、制御弁18の開閉制御の
機能点検にあっては、住戸外に設けている末端試験弁3
8を開くことで得られる流水検知信号Eaにより制御弁
18の閉制御を行い、全閉を確認したならば、スプリン
クラー制御盤5に設けている点検モード設定スイッチ2
6を操作することで疑似的な火災受信盤1からの障害信
号の移報により制御弁18の開制御が行われ、制御弁1
8を開制御する火災受信盤1からの障害信号Etの移報
出力を、住戸内に入って火災感知器や火災受信盤1を操
作することなく住戸外で簡単に行うことができる。
【0071】図5は図1のスプリンクラー消火設備に設
けているスプリンクラー制御盤5による制御弁18の開
閉制御の点検機能として、点検モード設定スイッチ26
を操作することで一連の点検制御を自動的に行うように
した本発明の第2実施形態の点検制御のフローチャート
であり、図6に第2実施形態の点検手順を示す。
【0072】図5の第2実施形態の点検制御のフローチ
ャートは、図3のスプリンクラー制御のフローチャート
におけるステップS2の点検制御の詳細である。即ち制
御弁18を点検するためスプリンクラー制御盤5に設け
ている点検モード設定スイッチ26をオン操作すると、
図3のステップS1でこれが判別されて、ステップS2
の点検制御に進み、この点検制御の内容が図5のフロー
チャートとなる。
【0073】この第2実施形態にあっても、点検の開始
は末端試験弁38を手動または自動で開放することで開
始する。末端試験弁38を開放すると流水検知装置16
から流水検知信号Eaが出力されることから、ステップ
S1で流水検知信号Eaの受信をチェックしており、こ
れを受信するとステップS2に進み、制御弁18の閉制
御を行う。
【0074】続いてステップS3で制御弁18からの全
閉信号の受信をチェックしており、全閉信号を受信する
と、ステップS4で疑似火災または疑似障害状態の発生
を行う。この第2実施形態にあっては疑似障害状態の発
生を例に取っており、機能検出部22によって疑似障害
発生スイッチ25を作動して開くことで、火災受信盤1
より障害信号Etを移報させる。
【0075】続いてステップS5で火災または障害信号
の受信をチェックし、この場合には障害信号が受信され
ることから、ステップS6で制御弁18の開制御を行
う。続いてステップS7で制御弁18から全開信号が受
信されると、ステップS8で制御弁18の開閉制御によ
る点検が正常に終了したものとする。
【0076】一方、ステップS3で全閉信号が受信され
ない場合、またステップS5で火災または障害信号が受
信されない場合、更にステップS7で全開信号が受信さ
れない場合には、ステップS9に進み、制御弁18の開
閉制御の機能に異常があることから異常終了とする。
【0077】ステップS8の正常終了及びステップS9
の異常終了は、スプリンクラー制御盤5の点検結果の表
示器を使用して表示する。
【0078】図6は、図5の点検制御のフローチャート
に対応した第2実施形態における点検手順の説明図であ
る。この第2実施形態の点検にあっては、まずステップ
S1で点検モード設定スイッチ26をオンする。続いて
ステップS2で末端試験弁38を手動または自動で開
く。末端試験弁38を自動で開く例えば電導弁とした場
合には、点検モード設定スイッチ26のオンによりスプ
リンクラー制御盤から末端試験弁38の開制御が行われ
る。
【0079】続いてステップS3で流水検知装置16が
作動して流水検知信号Eaが出力され、これに基づきス
テップS4で制御弁18の閉制御が行われる。続いてス
テップS5で制御弁18の全閉信号受信で全閉を確認
し、続いてステップS6で疑似障害発生スイッチ25を
作動して開くことで、疑似的な断線状態を作り出す。こ
れによってステップS7で火災受信盤1から障害信号E
tの受信による移報が行われ、ステップS8で制御弁1
8の開制御を行う。
【0080】続いてステップS9で制御弁18の全開信
号受信による全開確認を行い、ステップS10で最終的
に手動または自動で末端試験弁38を閉じて一連の点検
を終了する。
【0081】図7は、スプリンクラー消火設備における
制御弁18の開閉制御の点検を行う本発明の第3実施形
態の説明図であり、図1と同様なスプリンクラー消火設
備を対象としており、図7にあってはスプリンクラー制
御盤5と火災受信盤1を取り出して示している。
【0082】この第3実施形態にあっては、制御弁18
を開制御するための障害信号の発生をスプリンクラー制
御盤5内で擬似的に行うようにしたことを特徴とする。
即ち図4の第1実施形態及び図5,図6の第2実施形態
にあっては、図1のスプリンクラー制御盤に設けた疑似
障害発生スイッチ25を利用して障害信号を実際の断線
と同様、火災受信盤1側から発生させて、より実際に近
い状態で点検を行っているが、図7の第3実施形態にあ
っては構成を簡単にするため、スプリンクラー制御盤5
の火災障害受信回路34の入力側に疑似的な障害信号の
発生機能を設けている。
【0083】即ち、スプリンクラー制御盤5の制御回路
21は障害信号を疑似的に発生するためのリレー35を
備えており、このリレー35のリレー接点35aを火災
障害受信回路34の入力側に接続している。制御回路2
1は、図4の第1実施形態または図5,図6の第2実施
形態による制御弁18の点検制御を行う。
【0084】即ち第1実施形態にあっては、末端試験弁
38の開操作で流水検知装置16から流水検知信号Ea
が得られた時に制御弁18を閉制御し、制御弁18の全
閉が確認された状態で点検モード設定スイッチ26を操
作すると、制御回路21はリレー35を作動してリレー
接点35aを閉じ、これによって疑似的に障害信号が火
災障害受信回路34に入力し、制御回路21は制御弁1
8の開制御を行うことになる。
【0085】また制御回路21として図5,図6の第2
実施形態の自動点検制御を用いた場合には、流水検知信
号Eaによって制御弁18の閉制御が行われ、制御弁1
8より全閉信号を受信した時に制御回路21がリレー3
5を作動してリレー接点35aを閉じ、障害信号を疑似
的に火災障害受信回路34に入力し、これに基づき制御
回路21は制御弁18の開制御を行うことになる。な
お、第3実施形態において、障害信号の代わりに擬似的
な火災信号を発生させても良い。
【0086】図8は、図1のスプリンクラー消火設備に
設けている制御弁18の開閉制御の機能点検を行う本発
明の第4実施形態であり、図1のスプリンクラー消火設
備におけるスプリンクラー制御盤5と火災受信盤1を取
り出している。
【0087】この第4実施形態にあっては、図7の第3
実施形態のスプリンクラー制御盤5側に疑似的な障害信
号の発生手段を設けたことに加え、流水検知信号につい
てもスプリンクラー制御盤5に疑似的な流水検知信号の
発生手段を設けるようにしたことを特徴とする。
【0088】図8において、スプリンクラー制御盤5の
火災障害受信回路34の入力側には、制御回路21によ
るリレー35の作動でオンして障害信号を疑似入力する
リレー接点35aが設けられ、これは図7の第3実施形
態と同じである。これに加えて図8の第4実施形態にあ
っては、流水検知装置16から制御回路21に対する信
号ラインにリレー37のリレー接点37aを設けてお
り、制御回路21により点検開始時にリレー37を作動
することでリレー接点37aを閉じ、疑似的な流水検知
信号を発生し、制御弁18の閉制御を行う。
【0089】この閉制御により制御回路21が制御弁1
8の全閉信号を受信すると、リレー35を作動してリレ
ー接点35aを閉じることで疑似的な障害信号を火災障
害受信回路34に入力し、制御回路21は制御弁18の
開制御を行い、全開信号の受信で一連の点検を終了す
る。
【0090】図9は、図8の第4実施形態における点検
制御のフローチャートであり、図3のスプリンクラー制
御におけるステップS1で点検モード設定スイッチ26
をオンした際のステップS2の点検制御の詳細となる。
【0091】図9の第4実施形態の点検制御にあって
は、ステップS1でリレー37の作動によるリレー接点
37aのオンで疑似的アラームスイッチとして作動し、
これによりステップS2で制御弁18の閉制御を行う。
ステップS3で制御弁18の全閉信号を受信すると、ス
テップS4でリレー35の作動によるリレー接点35a
のオンにより疑似火災障害スイッチとして作動し、これ
によってステップS5で制御弁の開制御を行う。
【0092】ステップS6で制御弁18の全開信号を受
信すると、ステップS7でリレー37,35の復旧によ
り疑似アラームスイッチ及び疑似火災障害スイッチを復
旧し、ステップS8で一連の点検の正常終了とする。ま
たステップS3で制御弁18の全閉信号が受信されない
場合、ステップS6で制御弁18の全開信号が受信され
ない場合には、ステップS9で制御弁18に異常がある
ものと判断して異常終了とする。このステップS8の正
常終了及びステップS9の異常終了の結果は、図8のス
プリンクラー制御盤5に設けている結果表示部36に表
示される。
【0093】この図8,図9の第4実施形態にあって
は、制御弁18の点検の際に末端試験弁38を操作する
必要がなく、点検モード設定スイッチ26の操作のみで
一連の制御弁18の点検制御が簡単にできる。なお、こ
の第4実施形態にあっても障害信号でなく、擬似的な火
災信号を発生させるようにしても良い。
【0094】図10は本発明の第5実施形態であり、こ
の第5実施形態にあっては住棟受信盤15から任意の住
戸のスプリンクラー制御盤5を指定して遠隔的に制御弁
18の点検制御ができるようにしたことを特徴とする。
【0095】図10において、各住戸に設けられたスプ
リンクラー制御盤5、火災受信盤1側は、図1の実施形
態と同じであるが、この第5実施形態にあっては住棟受
信盤15に点検制御部23aと点検モード設定スイッチ
26aを設けている。また住戸側のスプリンクラー消火
設備は住棟受信盤15からの指示による遠隔的な点検制
御を可能とするため、末端試験弁38aを電動弁として
いる。
【0096】住棟受信盤15に設けた点検制御部23a
は、試験を行う住戸のアドレスを設定した状態で点検モ
ード設定スイッチ26aを操作すると、設定したアドレ
スに点検コマンドを加えた点検制御信号をスプリンクラ
ー制御盤5に送り、電動弁を用いた末端試験弁38aを
開く。
【0097】末端試験弁38aが開くと流水検知装置1
6からの流水検知信号Eaを受信した際に制御弁18を
閉制御し、全閉信号の受信で疑似障害発生スイッチ25
を開いて火災受信盤1から障害信号Etを移報させるこ
とで制御弁18を開制御し、全開信号が得られることで
点検政情終了を認識して、結果を住棟受信盤15に応答
する。もちろん、点検の途中で例えば制御弁18から全
閉信号が受信されなかったような場合には点検異常を住
棟受信盤15に通知する。
【0098】図10の住棟受信盤15からの遠隔的な点
検制御としては、障害信号Et及び流水検知信号Eaの
一方または両方についてもスプリンクラー制御盤5で疑
似的に発生するようにしても良い。このためにはスプリ
ンクラー制御盤5として図7に示した第3実施形態のス
プリンクラー制御盤5または図8に示した第4実施形態
のスプリンクラー制御盤5の構成を取れば良い。
【0099】尚、上記の実施形態にあっては、点検モー
ド設定スイッチ26をスプリンクラー制御盤5に設けて
いるが、これに限定されず、住戸外であれば良く、例え
ば住戸外の中継器、火災報知設備の戸外点検器あるいは
流水検知装置等に設けてスイッチ信号をスプリンクラー
制御盤5に入力すれば良い。もちろん、外部からの点検
モード設定スイッチ26からの信号はパラレル信号であ
ってもシリアル信号であってもどちらでも良い。
【0100】また上記の実施形態にあっては1住戸ごと
にスプリンクラー制御盤5を設ける場合を例に取ってい
るが、複数住戸で共通化したスプリンクラー制御盤であ
っても良いことはもちろんである。火災信号や障害信号
は住棟受信盤から受信しても良い。
【0101】更に上記の実施形態にあっては、定常監視
状態で制御弁18が常時開いた状態となるスプリンクラ
ー消火設備を例に取るものであったが、定常監視状態で
制御弁を閉じており、火災信号が来た時に制御弁を開く
予作動式のスプリンクラー消火設備であっても、本発明
を適用することができる。
【0102】この予作動式のスプリンクラー消火設備に
ついては、点検モード設定スイッチを操作した時に疑似
的な火災信号または障害信号を作り出して制御弁を開制
御し、全開後に火災信号または障害信号を終了(復旧)
して制御弁を閉制御させる点検制御を行えば良い。
【0103】尚、本発明の実施形態においては、集合住
宅のスプリンクラー消火設備を記載したものであるが、
特に集合住宅に限定されず、一般ビル用のスプリンクラ
ー消火設備にも本願のシステムを適用できる。一般のビ
ルに適用した場合でも各部屋内の火災感知器を作動させ
るために部屋内に入る必要がないため、会議や仕事の邪
魔をせず、点検を行うことができる。
【0104】また、上記の実施形態としては制御弁を電
動弁18としたが、電動弁に限らず、電磁弁などの遠隔
から開閉制御できる弁構造のものであれば良い。
【0105】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、防護区画外のスプリンクラー制御盤に設けている点
検モード設定スイッチを操作することで、疑似的な火災
信号または障害信号を作り出して制御弁を閉制御するこ
とができ、制御弁を閉制御するために必要な火災信号ま
たは障害信号が防護区画内に入って火災感知器や火災受
信盤を操作することなく簡単に得られ、このため制御弁
の開閉制御の機能点検を防護区画外から簡単に行うこと
ができ、防護区画内に入らないことから内部の人の邪魔
をすることなく、特に集合住宅においては、プライバシ
ーの問題がなく、また住民が留守であっても容易に制御
弁の機能を点検し、結果として防護区画ごとに設けてい
るスプリンクラー消火設備の信頼性を保証することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設備構成の説明図
【図2】図1の制御弁の説明図
【図3】図1のスプリンクラー制御盤の制御処理のフロ
ーチャート
【図4】本発明の第1実施形態となる図3の点検制御の
詳細フローチャートとその点検手順の説明図
【図5】本発明の第2実施形態となる図3の点検制御の
詳細を示したフローチャート
【図6】図5の点検制御に従った第2実施形態の点検手
順の説明図
【図7】スプリンクラー制御盤で火災障害信号を擬似的
に受信する第3実施形態の説明図
【図8】スプリンクラー制御盤で流水検知信号及び火災
障害信号を擬似的に受信する第4実施形態の説明図
【図9】図8の第4実施形態における図3の点検制御の
詳細を示したフローチャート
【図10】住棟受信盤に点検機能を設けた本発明の第5
実施形態の説明図
【符号の説明】
1:火災受信盤(住戸受信機) 2:中継器 3:感知器回線 4:火災感知器 5:スプリンクラー制御盤 6:閉鎖型スプリンクラーヘッド 7:分岐管 8:給水本管 9:消火ポンプ 10:水源水槽 11:空気タンク 12:圧力スイッチ 13:ポンプ制御盤 14:モータ 15:住棟受信盤 16:流水検知装置 17:アラーム弁 18:制御弁 19:高架水槽 20:圧力スイッチ 21:制御回路 22:機能検出部 23,23a:点検制御部 24:終端抵抗 25:擬似障害スイッチ 26:点検モード設定スイッチ 27:モータ部 28:弁部 29:弁体 30:弁体穴 31:開度指示軸 32:マーカ 33:開度表示板 34:火災障害受信回路 35:リレー 35a:リレー接点(火災障害擬似スイッチ) 36:結果表示部 37:リレー 37a:リレー接点(流水検知擬似スイッチ) 38:末端試験弁 39:オリフィス 40:圧力計

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防護区画に設置された火災感知器を感知器
    回線に接続して前記防護区画の火災を監視する火災報知
    設備と、 前記防護区画に配置されたスプリンクラーヘッドと、 前記スプリンクラーヘッドへの消火用水の供給を制御す
    る制御弁と、 前記火災報知設備からの火災信号又は障害信号により前
    記制御弁を制御して消火用水の供給を制御するスプリン
    クラー制御盤と、 を備えたスプリンクラー消火設備に於いて、 点検対象とする防護区画の外に設けた点検モード設定ス
    イッチと、 点検モード設定スイッチが操作された際に擬似的な火災
    信号又は障害信号を発生させて前記制御弁を制御する点
    検制御部と、を設けたことを特徴とするスプリンクラー
    消火設備。
  2. 【請求項2】防護区画に設置された火災感知器を感知器
    回線に接続して前記防護区画の火災を監視する火災報知
    設備と、 前記防護区画に配置された閉鎖型のスプリンクラーヘッ
    ドと、 前記スプリンクラーヘッドへの消火用水の供給と停止を
    制御する制御弁と、 前記スプリンクラーヘッドの作動による消火用水の流水
    を検知する流水検知装置と、 定常監視状態においては、前記制御弁を開状態として前
    記スプリンクラーヘッドに消火用水を供給し、前記流水
    検知装置により流水が検知された際に、前記火災報知設
    備からの火災信号又は障害信号があれば前記制御弁の開
    状態を維持し、火災信号又は障害信号がなければ前記制
    御弁を閉状態として消火用水の供給を停止するスプリン
    クラー制御盤と、を備えたスプリンクラー消火設備に於
    いて、 点検対象とする防護区画の外に設けられた点検モード設
    定スイッチと、 点検操作に伴う前記流水検知装置の流水検知により前記
    制御弁を閉制御した状態で、前記点検モード設定スイッ
    チの操作による信号を検出した際に、擬似的な火災信号
    又は障害信号を発生させて前記制御弁を開制御させる点
    検制御部と、を設けたことを特徴とするスプリンクラー
    消火設備。
  3. 【請求項3】防護区画に設置された火災感知器を感知器
    回線に接続して前記防護区画の火災を監視する火災報知
    設備と、 前記防護区画に配置された閉鎖型のスプリンクラーヘッ
    ドと、 前記スプリンクラーヘッドへの消火用水の供給と停止を
    制御する制御弁と、 前記スプリンクラーヘッドの作動による消火用水の流水
    を検知する流水検知装置と、 定常監視状態においては、前記制御弁を開状態として前
    記スプリンクラーヘッドに消火用水を供給し、前記流水
    検知装置により流水が検知された際に、前記火災報知設
    備からの火災信号又は障害信号があれば前記制御弁の開
    状態を維持し、火災信号又は障害信号がなければ前記制
    御弁を閉状態として消火用水の供給を停止するスプリン
    クラー制御盤と、を備えたスプリンクラー消火設備に於
    いて、 点検対象とする防護区画の外に設けられた点検モード設
    定スイッチと、 前記点検モード設定スイッチの操作による信号を検出し
    て点検モードを設定した際に、点検操作に伴う前記流水
    検知装置の流水検知により前記制御弁を閉制御し、その
    後に擬似的な火災信号又は障害信号を発生させて前記制
    御弁を開制御させる一連の点検制御を行う点検制御部
    と、を設けたことを特徴とするスプリンクラー消火設
    備。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載のスプリンクラー
    制御設備に於いて、前記スプリンクラー制御盤の点検制
    御部は、前記感知器回線を断線状態として前記火災報知
    設備からスプリンクラー制御盤に障害信号を出力させる
    ことを特徴とするスプリンクラー消火設備。
  5. 【請求項5】請求項1,2又は3記載のスプリンクラー
    制御設備に於いて、前記スプリンクラー制御盤は、前記
    火災報知設備から火災信号又は障害信号を受信する受信
    回路に、擬似的な火災信号又は障害信号の受信状態を作
    り出す擬似受信スイッチを設け、前記点検制御部は、前
    記擬似受信スイッチを作動して前記火災報知設備からの
    火災信号又は障害信号を擬似的に入力させることを特徴
    とするスプリンクラー消火設備。
  6. 【請求項6】請求項2又は3記載のスプリンクラー制御
    設備に於いて、前記スプリンクラー制御盤は、前記流水
    検知装置から流水検知信号を受信する受信回路に、擬似
    的な流水検知信号の受信状態を作り出す擬似流水検知ス
    イッチを設け、前記点検制御部は、前記擬似流水検知ス
    イッチを作動して前記制御弁を閉制御することを特徴と
    するスプリンクラー消火設備。
  7. 【請求項7】請求項1,2又は3記載のスプリンクラー
    制御設備に於いて、前記火災報知設備は集合住宅の各住
    戸毎に火災感知器と火災感知器を監視する火災受信盤を
    設け、前記点検モード設定スイッチ及び点検制御部を、
    前記各住戸の火災受信盤を集中監視する住棟受信盤に設
    け、前記住棟受信盤から任意のスプリンクラー制御盤を
    指定して点検を制御することを特徴とするスプリンクラ
    ー消火設備。
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