JP2001218504A - 前輪跳上げ装置を備える歩行型作業機 - Google Patents

前輪跳上げ装置を備える歩行型作業機

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JP2001218504A
JP2001218504A JP2000030447A JP2000030447A JP2001218504A JP 2001218504 A JP2001218504 A JP 2001218504A JP 2000030447 A JP2000030447 A JP 2000030447A JP 2000030447 A JP2000030447 A JP 2000030447A JP 2001218504 A JP2001218504 A JP 2001218504A
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front wheel
working machine
wheels
link
wheel
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JP2000030447A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kuraya
芳明 蔵屋
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機の旋回半径を小さくし、旋回のための
枕地が小さくて済むようにするための構成を提供する。 【解決手段】 左右二対以上の車輪を有する作業機にお
いて、該作業機の最前に位置する左右一対の車輪15
を、他の車輪と略同じ高さの位置から上昇させることが
できるように構成した、前輪跳上げ装置250を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型作業機の前
輪を跳ね上げるための前輪跳上げ装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、左右二対以上の車輪を有する
歩行型作業機は公知とされている。また、該車輪の高さ
を機体に対して昇降させて機体の接地面に対する高さを
変更させる機構を有する作業機や、左右一方の車輪の高
さを左右他方の車輪の高さと異なるように昇降させる機
構を備え、機体の左右傾斜姿勢を制御するように構成し
た作業機も公知となっている。これは例えば農用作業機
のように、機体の高さを地面に対して調節したい場合
や、機体の姿勢を水平に保持させたい場合に有用であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前後輪
を有する歩行型の作業機は、前輪の高さは後輪の高さに
合わせて略同じ高さに設定されており、該前輪のみ高さ
を変更することはできなかった。従って、作業機を旋回
させる際にはハンドルを押し下げて前輪を持ち上げなけ
ればならず、例えば圃場で作業を行う農用作業機におい
ては、高く前輪を持ち上げないと前輪が畝に当たって畝
を崩すことが多かった。また、これを避けるためには旋
回半径が大きくなって、旋回のための枕地が多く必要に
なってしまう問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、左右二対以上
の車輪を有する作業機に備えられる前輪跳上げ装置であ
って、該作業機の最前に位置する左右一対の車輪を、他
の車輪に対し相対的に上昇させることができるように構
成したものである。
【0006】請求項2においては、左右二対以上の車輪
を有する作業機に備えられる前輪跳上げ装置であって、
該作業機の最前に位置する左右一対の車輪を、左右各別
に他の車輪に対し相対的に上昇させることができるよう
に構成したものである。
【0007】請求項3においては、前記前輪の跳ね上げ
を操作部で操作可能としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、歩行型作業
機として野菜移植機について添付の図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る野菜移植機の全体的
な構成を示した側面図、図2は同じく平面図である。図
3は機体の昇降制御及びローリング制御を行うための構
成を示した平面図である。
【0009】本発明の歩行型野菜移植機について全体構
成から説明する。図1、図2に示すように、機体の前部
にエンジンフレーム2が配置され、該エンジンフレーム
2上にエンジン4が載置され、エンジンフレーム2後部
に固設したミッションケース3内にプーリー、ベルト等
を介してエンジン4の動力を伝達するようにしている。
前記ミッションケース3の後方に移植部5が配置され、
該移植部5の後上方に苗載台34を左右スライド自在に
配置している。前記ミッションケース3はエンジンフレ
ーム2後部より後方に延伸され、該延伸部分上部より後
方にハンドルフレーム1を突設している。該ハンドルフ
レーム1は前記移植部5の側方や苗載台34の下方を通
過して後方に延出しており、その後端に操作部6を配設
している。前記エンジン4やミッションケース3の上方
及び側方は図示せぬカバーによって覆われ、機体前部の
左右両側上には予備苗台30・30が載置固定される。
また、前記操作部6には、スタートスイッチや、機体の
ローリング制御を行う操作具としてのローリング操作レ
バー120等が配置されている。
【0010】また、図1から図3までに示すように、前
記ミッションケース3の下部より走行駆動軸10・10
が左右水平方向に突出され、該走行駆動軸10・10の
左右外端に後走行駆動ケース12・12が上下回動可能
に枢支されている。それぞれの該後走行駆動ケース12
内の走行駆動軸10上にはスプロケットが固定され、支
持体である後走行駆動ケース12の他側に後車軸14が
軸支される。該後走行駆動ケース12の内部において後
車軸14上にはスプロケットが固定され、走行駆動軸1
0よりスプロケット、チェーンを介して後車軸14を駆
動し、該後車軸14に取り付けられた後輪である走行駆
動輪16を駆動できるようにしている。
【0011】前記エンジンフレーム2前部には筒状の支
持フレーム19が左右に横架され、該支持フレーム19
両端部に前輪支点軸180・180が回転自在に支持さ
れる。該前輪支点軸180・180は支持フレーム19
端部より外側に突出させて、該突出部分に本発明に係る
後述の前輪跳上げ装置250・250をそれぞれ設置し
ている。前輪支点軸180・180の外端には前輪支持
体52・52のボス部が固設され、前輪支持体52は前
輪支点軸180の軸心まわりに回動できるようにしてい
る。前輪支持体52・52の先端にはそれぞれ前車軸1
99・199を片持ち支持し、該前車軸199・199
に前輪15・15を支持している。
【0012】前記前輪支点軸180には前記前輪跳上げ
装置250の後述する揺動リンク168を設け、前記後
走行駆動ケース12上部に突設するブラケット182と
該揺動リンク168との間に連結ロッド90が介装され
て、作業時には前記支持体52と後走行駆動ケース12
とが略平行を保ちながら両者52・12が回動するよう
にしている。更に、前記後走行駆動ケース12のブラケ
ット201には上下動操作ロッド91の一端が連結さ
れ、該上下動操作ロッド91の他端が以下に説明するよ
うに昇降シリンダー184に連結されている。
【0013】昇降シリンダー184は図3に示すよう
に、その基部をエンジンフレーム2に固設し、ロッドを
略前方に向けて配置している。該昇降シリンダー184
のロッドには左右向きの支持筒185中央部が固設さ
れ、該支持筒185の両端部がエンジンフレーム2左右
側面に略前後に摺動自在に支持されている。該支持筒1
85内部には支点軸186が枢支され、該支点軸186
の左端には下方にブラケット187を突設する一方、右
端には上方にブラケット188を突設し、各々のブラケ
ット187・188にそれぞれ前記上下動操作ロッド9
1・91を連結している。
【0014】この構成により、前記昇降シリンダー18
4を伸縮駆動させることで、支点軸186が略前方(又
は略後方)に移動し、上下動操作ロッド91・91が後
方のブラケット182・182を張引して、左右の後走
行駆動ケース12・12を回動させ、該後走行駆動ケー
ス12・12に連結ロッド90・90を介して連結され
ている前輪支持体52・52も回動される。この結果、
前輪15及び後輪16は互いに略同じ高さを保持しつ
つ、機体に対して図1に二点鎖線で示すように離れる方
向(又は逆の近接する方向)に移動し、前後輪15・1
6に対し相対的に機体が上昇(下降)されて移植部5に
よる移植深さが調整できるようにしている。
【0015】また、支持筒185の前記エンジンフレー
ム2左側面より突出した端部には載置プレート189が
固設されて、昇降シリンダー184の伸縮駆動とともに
前後に移動する。前記載置プレート189上にローリン
グ駆動部である傾斜シリンダー190の基部が固設さ
れ、該傾斜シリンダー190の伸縮ロッドが支点軸18
6に突設したアーム191に連結されている。
【0016】従って、前記傾斜シリンダー190を伸縮
駆動すると、アーム191を介して支点軸186が回転
され、左右一側の上下動操作ロッド91が同じ側のブラ
ケット182を張引する一方、左右他側の上下動操作ロ
ッド91が同じ側のブラケット182の張引を緩める。
従って、左右一方の前輪支持体52及び後走行駆動ケー
ス12の傾斜角度が緩められる一方、左右他方の前輪支
持体52及び後走行駆動ケース12の傾斜角度が急傾斜
となり、前後輪15・16の高さを左右で互いに異なら
しめて機体をローリングさせて、その左右姿勢を圃場の
傾斜に合わせることを可能としている。傾斜シリンダー
190は操作部6に設けられたローリング操作レバー1
20によって操作することができ、また、該ローリング
操作レバー120を「自動制御モード」に操作すれば、
機体の適宜位置に設けた傾斜センサや角速度センサの検
出値に基づいて傾斜シリンダー190を自動的に縮退駆
動させることにより、機体の左右姿勢を水平に自動制御
することもできる。
【0017】次に、移植部5の構成について説明する。
図4は覆土輪と植深調節レバーの構成を示した側面図、
図5は図4における要部拡大図である。図1、図2に示
すように、前記ミッションケース3の上方に図示せぬス
テー等を介して横送り駆動ケース160が載置固定され
ている。該横送り駆動ケース160には、ミッションケ
ース3内で減速された移植爪31の駆動と同調された動
力がチェーン342・スプロケット343を介して伝達
され、横送り駆動ケース160内に収納された横送り変
速機構で間欠横送り変速される。
【0018】更に、横送り駆動ケース160左側の後方
に苗取爪駆動機構220が配置され、横送り駆動ケース
160より図示せぬチェーンを介して横送り変速される
前の移植爪駆動と同調した動力が伝達され、該苗取爪駆
動機構220の右側(機体の左右中央位置)に配置する
苗取爪66が苗取り駆動される。
【0019】また、前記横送り駆動ケース160の左右
両側面に平面視「L」字状に構成した筒状のL型フレー
ム193・193の一端がそれぞれ固設され、該L型フ
レーム193・193後部には直線状のパイプフレーム
194・194前端を固設し、該パイプフレーム194
・194は前記移植部5の上側方を通過させて移植フレ
ームの直後方まで延出している。該パイプフレーム19
4・194の後端部に平面視門型の支持フレーム195
の閉塞面が固設され、該支持フレーム195の開放面内
に図2に示すように横送り軸85や縦送り駆動軸12
3、縦送り駆動ケース230が配置され、前記苗載台3
4がスライド自在に支持されている。
【0020】また、前記縦送り駆動ケース230は支持
フレーム195開放面の左側面に固設され、該縦送り駆
動ケース230前部より右側方に伝動フレーム196を
突設し、該伝導フレーム196を左側のパイプフレーム
194後方まで延出して両者が連結固定されている。前
記伝動フレーム196内に前記横送り軸85が軸支さ
れ、該横送り軸85には、前記左側のL型フレーム19
3及びパイプフレーム194内に軸支した伝動軸197
・198やベベルギア等を介して間欠的に横送り駆動力
が伝達される。
【0021】そして、前記横送り軸85が横送り間欠駆
動され、横送り軸85上のスベリ子85aが間欠的に左
右に送られる。また、この横送り間欠駆動が縦送り駆動
ケース230内に入力され、縦送り変速機構で間欠駆動
するタイミングをスベリ子85aの終端位置への移動時
に合わせるように変速され、縦送り駆動ケース230後
部の縦送り駆動軸123を間欠駆動している。
【0022】この縦送り駆動軸123には摺動自在に苗
載台34が支持され、この縦送り駆動軸123が苗載台
34側に設けた駆動スプロケット126を縦送り駆動し
て、チェーン127を介して苗載台34上に載置される
苗トレイを縦送りしている。また、前記横送り軸85上
のスベリ子85aが苗載台34に設けた図示せぬフレー
ムに係合され、横送り間欠駆動が伝達され、前記苗取爪
66で苗トレイより野菜苗を取り出して移植爪31に受
け継がせている。
【0023】図1・図2に示すように、ハンドルフレー
ム1の前後中央位置の間に移植爪31の昇降開閉機構3
2が配置されている。前記ミッションケース3の後方に
は後述する覆土フレーム37を突出し、該覆土フレーム
37の後下部に覆土輪39が配置され、前記苗取爪66
によって苗トレイから苗を一つずつ移植爪31に搬送し
て、該移植爪31を下降して畝上で開き落下させて植え
付け、覆土輪39によって両側の土を押さえつけて移植
している。また、前記覆土輪39の上後方に植深調節レ
バー70や覆土圧調整レバー73、主変速レバー、株間
変速レバー等を有する第二操作部330が配設されてい
る。
【0024】植深調節レバー70と記覆土輪39との連
係構成について、図4と図5を参照して説明する。上記
覆土フレーム37はミッションケース3にその一端を固
設され、側面視略「V」字状に緩やかに折曲されながら
後方に延出している。該折曲部分近傍にはプレート37
aを固着して、該プレート37aに覆土アーム40の基
端をピン41を介して枢支し、該覆土アーム40の中途
部に上記覆土輪39を支持している。上記覆土フレーム
37の後端には植深調節ガイド42が固設され、該植深
調節ガイド42の後面42aには一本の溝を上下方向に
形設し、該溝から左右方向に向けて複数(植深調節の段
階の数だけ)の係止溝を設けている(図外)。一方、上
記覆土アーム40の後端には上方に向けてレバー支持プ
レート43を突出して設け、該レバー支持プレート43
の上端には上記植深調節レバー70を左右回動可能に設
けている。該植深調節レバー70は、上記植深調節ガイ
ド42の上記の溝に挿通されながら後方に突出されてい
る。
【0025】この構成により、植深調節レバー70を左
右一方向に回動して植深調節ガイド42の上下方向の溝
へ移動させ、所望の高さまで植深調節レバー70を上記
溝内で上下させると、覆土アーム40が上下回動されて
覆土輪39が上下に変位する。その後は、植深調節レバ
ー70を左右逆方向に回動して係止溝に係入させて、上
記覆土輪39の高さを固定する。このように覆土輪39
を上下に変位させることで、移植爪31の覆土輪39に
対する相対高さが変更されて、結果として植え付け深さ
を変更することができる。
【0026】本実施例では、植深調節レバー70の操作
に応じて覆土輪39を上下させる構成を、該覆土輪39
を支持する覆土アーム40に植深調節レバー70を支持
させることによって達成しているため、例えば植深調節
レバー70と覆土アーム40とをリンクやワイヤ等で連
結する構成に比して、構成を簡素とすることができ、軽
量化やコストの低減に寄与する。また、従来のリンクに
より連結する構成では、リンクの連結部分の摩耗によっ
てトラブルが発生することもあったが、本構成ではその
ようなトラブルも発生しないので、信頼性が高く、また
メンテナンスを頻繁に必要とすることもない。
【0027】次に本発明の要部である、前輪跳上げ装置
について詳述する。図6は本発明に係る前輪跳上げ装置
の構成を示した側面図、図7は同じく平面図、図8は同
じく平面断面図である。
【0028】この前輪跳上げ装置は左右の前記前輪支点
軸180・180上に配置される。具体的には、該前輪
支点軸180上にリンクプレート165が相対回転不能
に固着され、該リンクプレート165には長孔165a
が欠設される。上記前輪支点軸180には、揺動リンク
168が相対回転自在に取り付けられる。該揺動リンク
168は図7・図8に示すように、筒状のボス部168
aと、該ボス部168aに固着した第一アーム168b
と、該第一アーム168bの中途部に固設し平面視で分
岐させるよう構成した第二アーム168cとによりな
る。第一アーム168bの先端には上記連結ロッド90
の一端をピン151にて連結してあり、該連結ロッド9
0の他端は前述の如く、後走行駆動ケース12に連結さ
れる。第二アーム168cの先端には、上記リンクプレ
ート165に連結された前輪操作リンク166の一側を
ピン152にて枢結している。該前輪操作リンク166
の他側にもピン153を設け、該ピン153は上記リン
クプレート165の長孔165aに挿通され、該長孔1
65a内を案内されながら摺動可能としている。
【0029】上記揺動リンク168のボス部168aに
はねじりコイルバネ状のトルクバネ169が外嵌され、
その一端は上記リンクプレート165に係止し、他端は
上記揺動リンク168に係止して、両者165・168
を挟み込むようにして付勢力を加えている。また、揺動
リンク168と前輪操作リンク166との間に図6の如
く引張バネ170が介装されて、両者168・166の
間に付勢力を加えている。前輪操作リンク166にはワ
イヤ171の一端が固定され、該ワイヤ171は跳上げ
操作レバー172に連係されている。該ワイヤ171は
アウタチューブ173内を挿通され、該アウタチューブ
173は図外のアウタ受け174に固定される。跳上げ
操作レバー172の位置としては機体のいずれに設けて
も良いが、操作性の観点からは図1に示す如く前記操作
部6に設けるのが望ましい。
【0030】この構成とした前輪跳上げ装置250の作
用について、主に図9から図11までを参照しながら説
明する。図9は前輪跳上げを解除している場合における
各リンクの状態を示した側面図要部拡大図、図10は図
9の状態から前輪跳上げ状態へ移行する場合の各リンク
の作動を示した側面図要部拡大図である。図11は前輪
跳上げ状態に移行した場合における各リンクの状態を示
した側面図要部拡大図である。
【0031】作業時や走行時においては、跳上げ操作レ
バー172は図6に実線で示す「跳上げ解除」位置Aと
され、このときは図9に示すように、前輪支持体52は
下方に回動された位置にある。そして、圃場端で旋回を
行うために、前輪15及び後輪16を下げて機体を上げ
た時、リンクプレート165は下がった状態、前輪操作
リンク166も下方に回動された状態とする。
【0032】ここで機体を旋回させる等のためにオペレ
ータが跳上げ操作レバー172を図6に鎖線で示す「跳
上げ」位置Bとすると、跳上げ操作レバー172による
ワイヤ171の張引が解除されるため、図10に示すよ
うに前輪操作リンク166に対して上記引張バネ170
が矢視a方向の弾発力を作用させ、前輪操作リンク16
6は矢視b方向に回動される。そして、該前輪操作リン
ク166にピン167・長孔165aを介して連結され
るリンクプレート165は矢視c方向に回動され、リン
クプレート165に一体的に固着される前輪支点軸18
0は回転され、前輪支点軸180に相対回転不能に取り
付けられる前輪支持体52が矢視d方向に回動される。
この結果、前輪跳上げ装置250は図10に示すよう
に、前輪操作リンク166は略水平の状態、リンクプレ
ート165は斜上方へ跳ね上げられた状態となり、ま
た、前輪支持体52の上方向回動によって前輪15が上
方へ移動し跳ね上げられて、図6の鎖線で示す位置とさ
れる。
【0033】一方、上記跳ね上げた状態からもとの状態
に戻すべく、オペレータが跳上げ操作レバー172を上
記「跳上げ解除」位置Aとすると、跳上げ操作レバー1
72によって張引されたワイヤ171が前輪操作リンク
166を張引して、該前輪操作リンク166は上記引張
バネ170に抗して下方に(図9の矢視bと逆方向に)
回動され、リンクプレート165は下方に(矢視cと逆
方向に)回動され、最終的には前輪支持体52が下方に
(矢視dと逆方向に)回動されて、前輪15は下方へ移
動し、後輪16と略同じ高さまで戻される。
【0034】尚、本実施例においては左右両側の前輪1
5・15のワイヤを一本の跳上げ操作レバー172に連
結して、左右の両前輪15・15を同時に跳上げ及び跳
上げ解除するよう構成しているが、跳上げ操作レバー1
72を左右二本設ける構成として、左右の前輪15・1
5を各別に跳上げ及び跳上げ解除できるよう構成するこ
ともできる。例えば、一側方に畝や畦等がなければそこ
を通過する前輪を跳ね上げることなく旋回でき、機体を
安定した状態で旋回できる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0036】即ち、請求項1に示す如く、左右二対以上
の車輪を有する作業機に備えられる前輪跳上げ装置であ
って、該作業機の最前に位置する左右一対の車輪を、他
の車輪に対し相対的に上昇させることができるように構
成したので、前輪のみを跳ね上げて旋回を行うことがで
き、他の車輪のみを接地させて旋回をさせることにより
旋回半径を小さくさせることができるから、旋回用の枕
地が小さくて済む。また、農用作業機に適用した場合に
あっては、旋回のときに前輪が畝に当たらないようにす
ることが容易にでき、畝を崩してしまう問題も回避でき
る。一方、通常の作業はすべての車輪を接地させて行う
ことが可能であるから、従来の構成と同様の作業性が確
保される。
【0037】請求項2に示す如く、左右二対以上の車輪
を有する作業機に備えられる前輪跳上げ装置であって、
該作業機の最前に位置する左右一対の車輪を、左右各別
に他の車輪に対し相対的に上昇させることができるよう
に構成したので、左右両方の前輪を上昇させることによ
って上述した請求項1の効果と同様の効果を達成するこ
とができ、また左右一側の前輪だけを上昇させることも
可能であるから、畝や畦がないところを通過する前輪は
そのままで接地させるようにして、当たる側の前輪のみ
上げることで、機体の安定性(特に前後安定性)をある
程度確保しつつ旋回半径を小さくすることができる。
【0038】請求項3に示す如く、前記前輪の跳ね上げ
を操作部で操作可能としたので、旋回時において機体の
走行を停止することなく素早く操作できて、前輪を跳ね
上げて迅速に旋回できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る野菜移植機の全体的な
構成を示した側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】機体の昇降制御及びローリング制御を行うため
の構成を示した平面図。
【図4】覆土輪と植深調節レバーの構成を示した側面
図。
【図5】図4における要部拡大図。
【図6】本発明に係る前輪跳上げ装置の構成を示した側
面図。
【図7】同じく平面図。
【図8】同じく平面断面図。
【図9】前輪跳上げを解除している場合における各リン
クの状態を示した側面図要部拡大図。
【図10】図9の状態から前輪跳上げ状態へ移行する場
合の各リンクの作動を示した側面図要部拡大図。
【図11】前輪跳上げ状態に移行した場合における各リ
ンクの状態を示した側面図要部拡大図。
【符号の説明】
15 前輪 16 走行駆動輪(他の車輪) 250 前輪跳上げ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右二対以上の車輪を有する作業機に備
    えられる前輪跳上げ装置であって、該作業機の最前に位
    置する左右一対の車輪を、他の車輪に対し相対的に上昇
    させることができるように構成したことを特徴とする、
    前輪跳上げ装置を備える歩行型作業機。
  2. 【請求項2】 左右二対以上の車輪を有する作業機に備
    えられる前輪跳上げ装置であって、該作業機の最前に位
    置する左右一対の車輪を、左右各別に他の車輪に対し相
    対的に上昇させることができるように構成したことを特
    徴とする、前輪跳上げ装置を備える歩行型作業機。
  3. 【請求項3】 前記前輪の跳ね上げを操作部で操作可能
    とした請求項1又は請求項2記載の前輪跳上げ装置を備
    える歩行型作業機。
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