JP2001217578A - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JP2001217578A
JP2001217578A JP2000025254A JP2000025254A JP2001217578A JP 2001217578 A JP2001217578 A JP 2001217578A JP 2000025254 A JP2000025254 A JP 2000025254A JP 2000025254 A JP2000025254 A JP 2000025254A JP 2001217578 A JP2001217578 A JP 2001217578A
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bottom plate
housing
substrate
wiring boards
ventilation hole
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Katsuaki Ikema
克明 池間
Yumie Mizuochi
由美江 水落
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却ファンを用いることなく、配線基板を水
平実装した電気機器を有効に放熱することを可能とす
る。 【解決手段】 筐体100は、天板110、底板12
0、及び背面板130より構成されている。天板110
の頂部には、複数の天板通気孔112が形成されてい
る。底板120の底板部には、複数の底板通気孔122
が形成されている。配線基板210、220、230及
び取付け構造基板300は、互いに平行に配置され、基
板通気孔202、302が形成されている。天板通気孔
112、底板通気孔122、及び各基板通気孔202、
302は、水平方向に同一位置に形成されている。これ
らの各通気孔112、122、202、302によって
上下方向の通気路が構成され、筐体の内部で加熱された
空気が上昇気流によって放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内に複数の配
線基板を配置した電気機器に関し、特に筐体内の冷却方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の電気機器において、筐
体内の放熱を行うための手段としては自然空冷を用いた
ものと、冷却ファンを用いたものが知られている。一般
に、自然空冷では、筐体内の温度差によって生じる空気
の浮揚作用(上昇気流)を用いて筐体内の空気を上方に
放出するようにしている。この場合、筐体内に複数の配
線基板を配置した電気機器である場合には、筐体内で上
昇気流がスムーズに流れるように、配線基板を垂直実装
(板面を垂直に向けた状態)するようにしている。一
方、冷却ファンを用いた方法は、筐体に設けた冷却ファ
ンをファンモータで駆動することにより、筐体内の空気
を強制的に外部に放出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た自然空冷を用いた方法において、筐体内に複数の配線
基板を配置した電気機器である場合、回路の構成内容、
規模、コスト等の点から配線基板の垂直実装が困難であ
り、水平実装せざるを得ない場合があり、この場合に
は、自然空冷で有効な空冷効果が得られないという問題
があった。なお、複数の配線基板を水平実装する場合
に、各配線基板を斜めに配置することにより、上昇気流
の通風路を確保して筐体の背面板に設けた通風孔から放
出するように構成することも可能であるが、基板上の部
品配置により、空気の流れが悪くなり、冷却効果が十分
に得られない場合がある。
【0004】一方、冷却ファンを用いた方法では、冷却
ファンを設ける分だけ構造が複雑で高価となる上、ファ
ンモータの音が発生することになる。したがって、例え
ば音楽作成現場で使用されるオーディオ機器(例えばデ
ジタルオーディオミキサ等)では、ファンモータの騒音
は好ましくなく、冷却ファンを用いた強制空冷を利用す
ることが困難である。
【0005】そこで本発明の目的は、冷却ファンを用い
ることなく、配線基板を水平実装した電気機器を有効に
放熱することが可能な電気機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、筐体内に複数の配線基板を配置した電気機器
において、前記複数の配線基板はそれぞれ略水平方向に
沿って配置されるとともに、各配線基板が互いに所定の
間隔をもって上下方向に並列構造で配置され、前記各配
線基板の水平方向に略共通する位置に各配線基板を上下
に貫通する複数の基板通気孔が形成され、かつ、前記筐
体の天板部の前記各配線基板に形成した基板通気孔と略
対応する位置に天板通気孔が形成されるとともに、前記
筐体の底板部に底板通気孔が形成されたことを特徴とす
る。
【0007】本発明の電気機器では、筐体内に略水平方
向に配置された複数の配線基板に形成した基板通気孔
と、筐体の天板部に形成した天板通気孔が水平方向に略
共通する位置に形成されているため、これら基板通気孔
と天板通気孔とで上下方向に貫通した通気路が形成され
ている。また、筐体の底板部には底板通気孔が形成さ
れ、筐体の底部に外部から空気を取り込むようになって
いる。したがって、筐体の上下空間に生じる温度差に基
づいて、底板通気孔、基板通気孔、及び天板通気孔によ
って形成される通気路を上昇気流が通り、筐体内の加熱
した空気が上昇気流によって外部に放出される。これに
より、冷却ファンを用いることなく、配線基板を水平実
装した電気機器を有効に放熱することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電気機器の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形
態による電気機器の構造を示す断面図であり、図2は、
図1に示す電気機器の筐体と配線基板の構造を示す分解
斜視図である。本例の電気機器は、例えばオーディオ機
器(例えばデジタルオーディオミキサ等)として構成さ
れており、筐体100内に3つの配線基板210、22
0、230と取付け構造基板300とを上下方向に多層
構造で配置したものである。
【0009】筐体100は、主に天板110、底板12
0、及び背面板130より構成されており、これらの各
板110、120、130は、それぞれ筐体100の内
部と外部を電磁的にシールドするシールド板の機能を有
するものである。天板110は、筐体100の天板部を
構成しており、背面寄りの部分に頂部を有する山形状の
断面を有する。そして、この天板110の頂部には、複
数の天板通気孔112が形成されている。なお、天板通
気孔112の詳細については後述する。また、底板12
0は、筐体100の底板部を構成するとともに、背面側
が上方に直角に屈曲した直立部120Aとなっており、
背面部の一部を構成している。そして、この底板120
の底板部には、複数の底板通気孔122が形成されてい
る。なお、底板通気孔122の詳細については後述す
る。
【0010】また、背面板130は、筐体100の背面
部の一部を構成しており、天板110の後縁部と底板1
20の直立部120Aの上縁部との間に取付けられてい
る。この背面板130は、所定の傾斜角度で配置されて
おり、その内側面には、配線基板210、220、23
0及び取付け構造基板300が取付けられている。ま
た、背面板130には、複数の背面通気孔132が形成
されている。すなわち、この背面通気孔132は、配線
基板210、220、230及び取付け構造基板300
の取付け部分の中間位置に形成されており、図1中矢線
Aで示すように、配線基板210、220、230及び
取付け構造基板300の傾斜面に沿って上昇してきた筐
体100内の空気が各背面通気孔132を通って外部に
放出されるようになっている。
【0011】なお、このような背面通気孔132は、従
来から設けられているものであるが、配線基板210、
220、230及び取付け構造基板300の傾斜面に沿
った上昇気流が配線基板210、220、230及び取
付け構造基板300に装着された各種の部品400の抵
抗に合い、有効な放熱が遮られる場合がある。そこで、
本例では、上述した天板通気孔112、底板通気孔12
2、及び後述する配線基板210、220、230及び
取付け構造基板300の各基板通気孔202、302を
設けて、垂直方向の上昇気流を形成することにより、有
効な放熱を行うようにしたものである。
【0012】配線基板210、220、230及び取付
け構造基板300は、互いに平行に配置されている。そ
して、最も上の配線基板210は、単独で背面板130
の内側に取付けられ、複数の基板通気孔202が形成さ
れている。なお、基板通気孔202の詳細については後
述する。また、配線基板220、230は、取付け構造
基板300の上下両側に配置されており、取付け構造基
板300の左右両端部に設けられた取付け板部310
A、310Bに取付けられている。取付け構造基板30
0は、各配線基板220、230の機械的な支持と電磁
的なシールドを行うものであり、筐体100の内壁に取
付けられている。なお、本例においては、例えば配線基
板230に発熱部品410が取付けられているものとす
る。そして、各配線基板220、230には、それぞれ
複数の基板通気孔202が形成され、取付け構造基板3
00には、複数の基板通気孔(構造基板通気孔)302
が形成されている。
【0013】次に、天板通気孔112、底板通気孔12
2、及び各基板通気孔202、302について説明す
る。本例において、天板通気孔112、底板通気孔12
2、及び各基板通気孔202、302は、垂直方向に見
て互いに同一の形状を有し、水平方向に同一位置に形成
されたものである。そして、各通気孔112、122、
202、302は、それぞれ長孔状に形成され、長径方
向を各基板の傾斜方向(筐体100の前後方向)に向け
て配置され、短径方向に多数の通気孔を並列に形成した
ものとなっている。
【0014】図3は、底板通気孔122と各基板通気孔
202、302との大きさの関係を示す図であり、図3
(A)は各基板通気孔202、302の形状と各基板の
傾斜角度との関係を示す説明図、図3(B)は底板通気
孔122に対する各基板通気孔202、302の形状を
示す断面図である。図示のように、例えば各基板の傾斜
角度をθとし、各基板通気孔202、302の長径をS
とした場合、各基板通気孔202、302を垂直方向に
見た場合の長径S1はS1=Scosθとなる。そこ
で、底板通気孔122の長径をS1とすることにより、
底板通気孔122と各基板通気孔202、302とを垂
直方向に見て同一形状の長孔として形成する。
【0015】また、天板通気孔112についても同様
に、山形に屈曲した天板110の頂部に底板通気孔12
2及び各基板通気孔202、302に対し、垂直方向に
見て同一形状の長孔として形成する。これにより、図1
中矢線Bで示すように、垂直方向の上昇気流を通す通気
路を形成し、有効に放熱を行う。また、底板120につ
いては、筐体100の外観等への影響が小さいため、よ
り多くの孔を形成することが可能であるため、例えば図
1に示すように、底板通気孔122以外の底板通気孔1
24を適宜形成し、より多くの外気を取り込めるように
する。
【0016】また、本例では、底板通気孔122を各基
板通気孔202、302に対応する形状としたが、この
底板通気孔122については、より太径の孔として形成
してもよい。また、本例では、天板通気孔112を底板
通気孔122及び各基板通気孔202、302に対して
垂直方向に同一形状としたが、天板通気孔112につい
ては筐体100の外観等への影響が大きいことから、例
えばより細かい丸孔を多数形成して外観上、目立たない
ようにするといった変形を行うようにしてもよい。ま
た、底板通気孔122及び各基板通気孔202、302
の形状についても、長孔に限らず、他の形状としてもよ
い。また、各基板における通気孔を太径の丸孔状に形成
し、この周囲に発熱部品を集約させるような構造として
もよい。
【0017】また、本例では、山形の天板を有する筐体
100を例に説明したが、本発明はこれに限らず、直方
体形の筐体を有する電気機器にも同様に適用し得るもの
である。また、本例では、各基板を傾斜して配置した例
について説明したが、これらを完全な水平に配置した電
気機器についても同様に適用し得るものである。なお、
本発明において略水平とは、完全な水平から図1に示す
ような一定の傾斜を含む配置構造を含む意味である。
【0018】また、本発明において各基板の間隔は、完
全に平行でなくともよく、また、等間隔でなくともよ
い。さらに、各通気孔の位置は完全に一致させることが
困難な場合には、一定のずれをもって形成してもよい。
本発明において略共通する位置とは各通気孔の位置が一
定のずれを有する場合を含む意味である。また、底板に
形成する通気孔については、上述のように基板側の通気
孔と異なる形状として形成することも可能であり、また
十分な大きさが確保できれば、基板側の通気孔とずれた
位置に形成しても支障はない。本発明において略対応す
る位置とは、このように底板の通気孔を基板側の通気孔
とずれた位置に形成する場合も含む意味である。さら
に、本発明はオーディオ機器以外の電気機器にも適用可
能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気機器で
は、筐体内に上下方向に多層構造で配置された配線基板
の基板通気孔と天板部の天板通気孔とを水平方向に略共
通する位置に形成し、これら基板通気孔と天板通気孔と
で上下方向に貫通した通気路を形成するとともに、筐体
の底板部に底板通気孔を形成し、筐体の底部に外部から
空気を取り込むようした。したがって、筐体の上下空間
に生じる温度差に基づいて、底板通気孔、基板通気孔、
及び天板通気孔によって形成される通気路を上昇気流が
通り、筐体内の加熱した空気を上昇気流によって外部に
放出できる。この結果、配線基板を水平方向に多層配置
した電気機器においても、冷却ファンを用いることな
く、有効な放熱を行うことができる。また、冷却ファン
を用いないことにより、冷却ファンによる騒音や電力消
費の問題を解消できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電気機器の構造を示
す断面図である。
【図2】図1に示す電気機器の筐体と配線基板の構造を
示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す電気機器の底板通気孔と各基板通気
孔との大きさの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
100……筐体、110……天板、112……天板通気
孔、120……底板、122……底板通気孔、130…
…背面板、132……背面通気孔、202、302……
基板通気孔、210、220、230……配線基板、3
00……取付け構造基板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に複数の配線基板を配置した電気
    機器において、 前記複数の配線基板はそれぞれ略水平方向に沿って配置
    されるとともに、各配線基板が互いに所定の間隔をもっ
    て上下方向に並列構造で配置され、 前記各配線基板の水平方向に略共通する位置に各配線基
    板を上下に貫通する複数の基板通気孔が形成され、 かつ、前記筐体の天板部の前記各配線基板に形成した基
    板通気孔と略対応する位置に天板通気孔が形成されると
    ともに、前記筐体の底板部に底板通気孔が形成された、 ことを特徴とする電気機器。
  2. 【請求項2】 前記底板通気孔は前記各配線基板に形成
    した基板通気孔と略対応する位置に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の電気機器。
  3. 【請求項3】 前記基板通気孔は長孔状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電気機器。
  4. 【請求項4】 前記天板通気孔は前記基板通気孔と略同
    形状の長孔状に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の電気機器。
  5. 【請求項5】 前記天板通気孔は前記基板通気孔と異な
    る形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の電気機器。
  6. 【請求項6】 前記各配線基板は所定の角度で傾斜した
    状態で配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    電気機器。
  7. 【請求項7】 前記筐体内に各配線基板と略平行に配置
    される取付け構造基板を有し、前記取付け構造基板の前
    記各配線基板に形成した基板通気孔と略対応する位置に
    構造基板通気孔が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の電気機器。
  8. 【請求項8】 オーディオ機器であることを特徴とする
    請求項1記載の電気機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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