JP2001217438A - 太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム - Google Patents

太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム

Info

Publication number
JP2001217438A
JP2001217438A JP2000024237A JP2000024237A JP2001217438A JP 2001217438 A JP2001217438 A JP 2001217438A JP 2000024237 A JP2000024237 A JP 2000024237A JP 2000024237 A JP2000024237 A JP 2000024237A JP 2001217438 A JP2001217438 A JP 2001217438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
film
less
board
water absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000024237A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Ono
和宏 小野
Renichi Akahori
廉一 赤堀
Hideto Nishimura
英人 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2000024237A priority Critical patent/JP2001217438A/ja
Publication of JP2001217438A publication Critical patent/JP2001217438A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非晶質シリコン太陽電池基板に可撓性高分子
フィルムを用いた場合(、非晶質シリコン薄膜を光起電
力要素に用いるには少なくとも250〜350℃の高温
で加工することが好ましいため、耐熱性の優れたポリイ
ミド樹脂からなるフィルムが望まれる。一方、太陽電池
は長期にわたり屋外にて使用するため、従来のポリイミ
ド樹脂からなるフィルムを基板として使用するとその吸
水率が高いことや透湿度、酸素透過度が高いために、厳
しい自然環境下では基板を通して侵入する酸素や湿分が
下部電極の腐食や基板と下部電極の剥離を促進するなど
実用上大きな問題があった。 【解決手段】 (1)吸水率が2.0%以下、(2)透
湿度が10g/m2・24hr以下、(3)酸素透過度
が30cm3/m2・24hr・atm以下のうち、少な
くとも2項目を満たす可撓性高分子フィルムを基板とす
る太陽電池を提供し上記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光起電力要素として非晶質シ
リコン薄膜を設けた太陽電池、および太陽電池用可撓性
高分子フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は、クリーンなエネルギーとし
て注目されており、その技術の進歩はめざましいものが
ある。特に非晶質シリコンを主原料とした光電変換層は
大面積の成膜が容易で低価格であるため、それを用いた
薄膜太陽電池に対する期待は大きい。従来の太陽電池は
ガラス基板が用いられていたが、厚型で重く、割れやす
い欠点があり、また屋外の屋根等への適用化による作業
性の改良等の理由により、薄型・軽量化の要望が強くな
っている。これらの要望に対し、可撓性のあるプラスチ
ックフィルムおよび薄膜金属フィルムを基板に用いたフ
レキシブルタイプの太陽電池の実用化が進みつつある。
【0003】可撓性基板として耐熱性に富むポリイミド
等の樹脂薄膜を基板に使用した非晶質シリコン太陽電池
は、特開昭54−149489号、特開昭55−499
4号、特開昭55−29154号公報に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可撓性高分子
フィルムを基板に用いた場合、非晶質シリコン薄膜を光
起電力要素に用いるには少なくとも250〜350℃の
高温で加工することが好ましいため、耐熱性の優れたポ
リイミド樹脂からなるフィルムの適用が望まれる。
【0005】一方、太陽電池は長期にわたり屋外にて使
用するため、従来のポリイミド樹脂からなるフィルムを
基板として使用するとその吸水率が高いことや透湿度、
酸素透過度が高いために、厳しい自然環境下では基板を
通して侵入する酸素や湿分が下部電極の腐食や基板と下
部電極の剥離を促進するなど実用上大きな問題があっ
た。
【0006】本発明の目的は、上記問題を解決し、水
分、酸素の侵入による特性低下の少ない太陽電池を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)吸水率
が2.0%以下、(2)透湿度が10g/m2・24h
r以下、(3)酸素透過度が30cm3/m2・24hr
・atm以下のうち、少なくとも2項目を満たす可撓性
高分子フィルムを基板とする太陽電池、および該太陽電
池に用いられる太陽電池基板用可撓性高分子フィルムを
内容とする。
【0008】
【発明の実施の形態】上記の特性を満足する可撓性高分
子フィルムの代表例としては、ポリイミドフィルムが挙
げられるが、中でも下記一般式(1)
【0009】
【化2】 で示される化学構造を有するポリイミドは低吸水性、低
透湿性、低酸素透過性の点で優れており好ましい。かか
るポリイミドフィルムの好ましい製造方法を次に説明す
る。
【0010】ポリイミドフィルムは、ジアミン成分と酸
二無水物成分とを反応させて得られるポリアミド酸をエ
ンドレスベルトやドラム上に流延塗布した後に乾燥・硬
化して得られる。
【0011】酸二無水物としては、ポリイミドに用いら
れ得る公知の酸二無水物であれば特に限定されないが、
前記一般式(1)に対応する酸二無水物の使用は好まし
く、特に好ましく用いられ得る酸二無水物としては、R
がベンゼンである1,4−ヒドロキノンジベンゾエート
−3,3´,4,4´−テトラカルボン酸二無水物が挙
げられる。更に、1,4−ヒドロキノンジベンゾエート
−3,3´,4,4´−テトラカルボン酸二無水物、無
水ピロメリット酸、3,3´,4,4´−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,3´,4,4´−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物、および4,4´−
オキシジフタル酸二無水物からなる群より2種類以上の
酸二無水物を選択して組み合わせて用いることは、吸水
性、透湿性、酸素透過性、及びその他の特性全体を調整
するために好ましい。特に好ましくは、1,4−ヒドロ
キノンジベンゾエート−3,3´,4,4´−テトラカ
ルボン酸二無水物と無水ピロメリット酸の組み合わせで
ある。
【0012】また、用いられるジアミン成分としては、
ポリイミドに用いられ得る公知のジアミン化合物であれ
ば特に限定されないが、パラフェニレンジアミン類と
4,4´−ジアミノジフェニルエーテル類との組み合わ
せが好ましく、パラフェニレンジアミンと4,4´−ジ
アミノジフェニルエーテルとの組み合わせが特に好まし
い。
【0013】ここでポリアミド酸の重合に使用される有
機溶媒としては、ジメチルスルホキシドなどのスルホキ
シド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミドなどのホル
ムアミド系溶媒、N,N´−ジメチルアセトアミド、
N,N´−ジエチルアセトアミド等のアセトアミド系溶
媒、N−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン系溶
媒、フェノール、クレゾールなどのフェノール系溶媒な
どが挙げることができ、通常これらを単独で用いるが必
要に応じて混合物として用いても良い。これらの有機溶
媒にポリアミド酸が5〜40wt%、好ましくは12〜
30wt%溶解されているのが取り扱いの面から好まし
い。公知の方法を適用してポリアミド酸の重合反応を行
い、ポリアミド酸有機溶媒溶液を調整すればよい。な
お、ポリアミド酸の平均分子量は、10000以上であ
る方がフィルム物性上好ましく、1000000以下で
ある方が取り扱い上好ましい。
【0014】このポリアミド酸溶液から本発明のポリイ
ミド組成物を得るためには、熱的に脱水閉環する熱的方
法、脱水剤を用いる化学的方法のいずれでも良いが、化
学的方法によると生成するポリイミドフィルムの伸び率
や引張り強度等の機械的特性が優れるので好ましい。ま
た、化学的方法による方が、短時間でイミド化すること
ができる等の利点がある。なお、熱的方法と化学的方法
を併用することもできる。
【0015】以下にポリアミド酸からポリイミドフィル
ムを作成する方法についての例を説明する。上記ポリア
ミド酸の有機溶媒溶液に化学量論以上の脱水剤と触媒の
第3級アミンとを加えた混合溶液をドラム又はエンドレ
スベルト上に流延塗布して膜状とし、その膜を200℃
以下の温度で1〜20分間乾燥し、自己支持性を有する
膜を得る。ついで、これを支持体より引き剥がし端部を
固定する。その後約100℃から550℃まで徐々にも
しくは段階的に加熱することによりイミド化を進行さ
せ、徐冷後端部の固定を取り外し本発明のポリイミドフ
ィルムを得る。ここで言う脱水剤とは、例えば無水酢酸
などの脂肪族酸無水物や芳香族酸無水物などが挙げられ
る。また、触媒としては、例えばトリエチルアミンなど
の脂肪族第3級アミン類、ジメチルアニリンなどの芳香
族第3級アミン類、ピリジン、イソキノリンなどの複素
環式第3級アミン類などが挙げられる。
【0016】可撓性高分子フィルムを非晶質シリコン太
陽電池の基板として用いる場合のフィルム厚みは、5〜
500ミクロンが可撓性の点から好適である。厚みが5
00ミクロンを越えると可撓性に欠け、可撓性高分子フ
ィルムを基板に用いる利点の一つである連続ロールアッ
プが困難となる。一方、厚みが5ミクロンより薄くなる
と、非晶質シリコン薄膜を沈積した場合沈積時に加わる
熱応力を緩和しきれずに該基板が変形するので好ましく
ない。
【0017】可撓性高分子フィルムを非晶質シリコン太
陽電池の基板として用いる場合のフィルム弾性率は、
2.0GPa〜10.0GPaが可撓性の点から好適で
ある。更に好ましくは、4.0GPa〜7.0GPaで
ある。弾性率が10.0GPaを越えるとフィルムのコ
シが強すぎて折り曲げ収納の点で好ましくない。弾性率
が2.0GPa以下であると、ロールツーロールによる
連続処理では、搬送中にフィルムがにシワが発生しやす
く加工上好ましくない。
【0018】可撓性基板上に非晶質シリコン薄膜を沈積
するには、グロー放電法、スパッタリング法、イオンプ
レーティング法など公知の方法を用いる。例えば、グロ
ー放電法の場合、10〜0.1Torrに維持された真
空槽内でロールアップされた可撓性基板から該基板を引
き出し、200〜400℃に加熱した基板ホルダーに密
着させる。この基板ホルダーを一方の電極とし、それと
対抗する電極との間に、13.56MHzの高周波電力
を供給する。真空槽内にはシラン(SiH4)、ジボラ
ン(B26)、ホスフィン(PH3)ガスを導入してグ
ロー放電を起こし、所定の膜厚に前記ガスの分解生成物
を沈積せしめ、光起電力要素である非晶質シリコン薄膜
を設ける。次に該非晶質シリコン薄膜を太陽電池デバイ
スとするために光起電力要素である非晶質シリコン薄膜
を真空槽内に装着し、例えばショットキー接合セルの場
合は、ショットキー障壁金属として白金、金、パラジウ
ム等をスパッタ法や真空蒸着法で100オングストロー
ム前後の膜厚で沈積する。また、ヘテロ接合セルの場合
は、酸化インジウム、酸化スズ、スズ酸カドミウム薄膜
を200〜3000オングストローム前後の膜厚になる
ように沈積し、表面電極を形成する。次に収集電極をシ
ョットキー障壁金属、ヘテロ電極上に設けて非晶質シリ
コン太陽電池デバイスとする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好ましい様態を実施例で説明
するが、これらの実施例は、本発明を説明するためのも
のであり、限定するためのものではない。当業者は、本
発明の範囲を逸脱することなく種々の変更、修正、及び
改変を行いうる。
【0020】以下の比較例及び実施例において、以下の
略号を用いる。 PMDA:無水ピロメリット酸 TMHQ:1,4−ヒドロキノンジベンゾエート−3,
3´,4,4´−テトラカルボン酸二無水物 ODA:4,4´−ジアミノジフェニルエーテル p−PDA:パラフェニレンジアミン DMF:ジメチルホルムアミド AA:無水酢酸 IQ:イソキノリン [可撓性高分子フィルムの作成]以下の通り、4種類の
ポリイミドフィルム(PI−1〜4)を作成した。
【0021】比較例1(PI−1) セパラブルフラスコにDMFをとり、ODA1当量、p
−PDAを3当量とり、ODA,p−PDAが完全に溶
解するまで室温でよく攪拌した。次にPMDA3.5当
量を粉体にて徐々に加え、その後40分間攪拌した。そ
して、PMDA0.5当量をDMFに溶解させた溶液を
徐々に加え、この後1時間攪拌し、ポリアミド酸のDM
F溶液を得た。なお、DMFの使用量は、ジアミン類お
よび芳香族テトラカルボン酸類のモノマー仕込み濃度が
18重量%となるようにした。
【0022】次にポリアミド酸溶液をAA,IQと混合
し、ガラス板上に流延塗布し、約100℃に約5分間乾
燥後、ポリアミド酸塗膜をガラス板より引き剥がし、そ
の塗膜を支持枠に固定し、その後300℃、400℃、
510℃で各30秒間ずつ加熱し、脱水閉環し、25ミ
クロンのポリイミドフィルムを得た。
【0023】実施例1(PI−2) セパラブルフラスコにDMFをとり、ODA6当量、p
−PDAを4当量とり、ODA,p−PDAが完全に溶
解するまで室温でよく攪拌した。次にTMHQ5当量を
粉体にて徐々に加え、その後40分間攪拌した。そし
て、PMDA4.5当量加え、40分間攪拌した。次に
PMDA0.5当量をDMFに溶解させた溶液を徐々に
加え、この後1時間攪拌し、ポリアミド酸のDMF溶液
を得た。なお、DMFの使用量は、ジアミン類および芳
香族テトラカルボン酸類のモノマー仕込み濃度が18重
量%となるようにした。
【0024】次にポリアミド酸溶液をAA,IQと混合
し、ガラス板上に流延塗布し、約100℃に約5分間乾
燥後、ポリアミド酸塗膜をガラス板より引き剥がし、そ
の塗膜を支持枠に固定し、その後300℃、400℃、
510℃で各30秒間ずつ加熱し、脱水閉環し、25ミ
クロンのポリイミドフィルムを得た。
【0025】実施例2(PI−3) セパラブルフラスコにDMFをとり、ODA5当量、p
−PDAを5当量とり、ODA,p−PDAが完全に溶
解するまで室温でよく攪拌した。次にTMHQ5当量を
粉体にて徐々に加え、その後40分間攪拌した。そし
て、PMDA4.5当量加え、40分間攪拌した。次に
PMDA0.5当量をDMFに溶解させた溶液を徐々に
加え、この後1時間攪拌し、ポリアミド酸のDMF溶液
を得た。なお、DMFの使用量は、ジアミン類および芳
香族テトラカルボン酸類のモノマー仕込み濃度が18重
量%となるようにした。
【0026】次にポリアミド酸溶液をAA,IQと混合
し、ガラス板上に流延塗布し、約100℃に約5分間乾
燥後、ポリアミド酸塗膜をガラス板より引き剥がし、そ
の塗膜を支持枠に固定し、その後300℃、400℃、
510℃で各30秒間ずつ加熱し、脱水閉環し、25ミ
クロンのポリイミドフィルムを得た。
【0027】実施例3(PI−4) セパラブルフラスコにDMFをとり、ODA4当量、p
−PDAを6当量とり、ODA,p−PDAが完全に溶
解するまで室温でよく攪拌した。次にTMHQ5当量を
粉体にて徐々に加え、その後40分間攪拌した。そし
て、PMDA4.5当量加え、40分間攪拌した。次に
PMDA0.5当量をDMFに溶解させた溶液を徐々に
加え、この後1時間攪拌し、ポリアミド酸のDMF溶液
を得た。なお、DMFの使用量は、ジアミン類および芳
香族テトラカルボン酸類のモノマー仕込み濃度が18重
量%となるようにした。
【0028】次にポリアミド酸溶液をAA,IQと混合
し、ガラス板上に流延塗布し、約100℃に約5分間乾
燥後、ポリアミド酸塗膜をガラス板より引き剥がし、そ
の塗膜を支持枠に固定し、その後300℃、400℃、
510℃で各30秒間ずつ加熱し、脱水閉環し、25ミ
クロンのポリイミドフィルムを得た。
【0029】[可撓性高分子フィルムの特性評価]比較
例1、及び実施例1〜3で作成したポリイミドフィルム
(PI−1〜4)の特性を評価した。各特性の測定方法
は次の通りである。結果を表1に示す。
【0030】(吸水率)吸水率は、フィルムを150℃
で30分間乾燥させたものの重量をW1とし、24時間
蒸留水に浸漬した後表面の水を拭き取ったものの重量を
2とし、下記式により算出した。
【0031】吸水率(%)=(W2−W1)/W1×10
0 (引張り弾性率)引張り弾性率は、ASTM D882
法に従い測定した。
【0032】(透湿度)透湿度は、JIS0208(防
湿包装材の透湿度試験法 カップ法)温湿度条件:40
℃・90%に従って測定した。
【0033】(酸素透過度)酸素透過度は、JIS K
7126(プラスチックフィルム及びシートの気体透
過度試験方法 差圧法)に従い測定した。
【0034】
【表1】 [太陽電池の作成] (実施例4)ポリイミドフィルムPI−2を1トールの
反応室に入れ、その表面にアルミニウムをCVD法で金
属導電層を形成した。次いで、基板温度を250℃にし
て、SiH4にPH3を添加したガス中で高周波プラズマ
放電(13.56Hz)を行い、約20nmのa−Si
を形成し、続いてSiH4ガスのみで約500nmのa
−Siを形成し、続いてSiH4ガスにB26を添加し
て約10nmのp−Siを形成した。更にその上にイン
ジウム・スズ・酸化物、酸化錫をCVD法で透明電極層
を形成し、太陽電池を作成した。
【0035】(実施例5)ポリイミドフィルムとしてポ
リイミドフィルムPI−3を用いた以外は、実施例4と
同様にして太陽電池を作成した。
【0036】(実施例6)ポリイミドフィルムとしてポ
リイミドフィルムPI−4を用いた以外は、実施例4と
同様にして太陽電池を作成した。
【0037】(比較例2)ポリイミドフィルムとしてポ
リイミドフィルムPI−1を用いた以外は、実施例4と
同様にして太陽電池を作成した。
【0038】実施例4〜6及び比較例2で得られた太陽
電池を屋外にて1年間使用した結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の太陽電池は可撓性高分子フィル
ム基板として(1)吸水率が2.0%以下、(2)透湿
度が10g/m2・24hr以下、(3)酸素透過度が
30cm3/m2・24hr・atm以下のうち、少なく
とも2項目を満たす可撓性高分子フィルムを基板とする
ことにより、実使用に耐えうる可撓性高分子フィルムを
基板とする非晶質シリコン太陽電池の製造が可能とな
り、基板の吸水率、透湿度、酸素透過度が小さいことか
ら太陽電池として安定な電気出力を得ることができる。
特に本発明の太陽電池は、優れた耐久性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA60 AB06 AB25 AB26 AB27 AF08 AF09 AF10 AH12 AH19 BA02 BB02 BC01 BC02 BC10 BC17 4J002 CM041 CP012 CP202 CP212 CQ012 CQ022 DA116 DH006 DK006 GP00 GQ00 4J043 PA02 PA04 QB15 QB26 QB31 RA35 SA06 SB01 SB02 TA22 TB01 TB02 UA121 UA131 UA132 UA142 UA152 UA262 UA662 UA672 UB121 UB122 UB152 UB172 UB402 VA011 VA021 VA022 VA032 VA041 VA062 XA16 XA17 YA06 YA07 YA08 YA09 ZA04 ZA33 ZA60 ZB11 ZB50 5F051 AA05 BA15 BA18 GA03 GA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記項目(1)吸水率が2.0%以下、
    (2)透湿度が10g/m2・24hr以下、(3)酸
    素透過度が30cm3/m2・24hr・atm以下のう
    ち、少なくとも2項目を満たす可撓性高分子フィルムを
    基板とする、太陽電池。
  2. 【請求項2】 下記項目(1)吸水率が2.0%以下、
    (2)透湿度が10g/m2・24hr以下、(3)酸
    素透過度が30cm3/m2・24hr・atm以下のう
    ち、少なくとも2項目を満たす可撓性高分子フィルムを
    基板とする、非晶質シリコン太陽電池。
  3. 【請求項3】 下記項目(1)吸水率が2.0%以下、
    (2)透湿度が10g/m2・24hr以下、(3)酸
    素透過度が30cm3/m2・24hr・atm以下を全
    て満たす可撓性高分子フィルムを基板とする、請求項1
    または請求項2のいずれか1項に記載の太陽電池。
  4. 【請求項4】 可撓性高分子フィルムがポリイミドフィ
    ルムである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
    の太陽電池。
  5. 【請求項5】 ポリイミドフィルムが、下記一般式
    (1) 【化1】 で表される化学構造を分子中に有するポリイミドからな
    ることを特徴とする、請求項4に記載の太陽電池。
  6. 【請求項6】 下記項目(1)吸水率が2.0%以下、
    (2)透湿度が10g/m2・24hr以下、(3)酸
    素透過度が30cm3/m2・24hr・atm以下のう
    ち、少なくとも2項目を満たす、太陽電池基板用可撓性
    高分子フィルム。
  7. 【請求項7】 下記項目(1)吸水率が2.0%以下、
    (2)透湿度が10g/m2・24hr以下、(3)酸
    素透過度が30cm3/m2・24hr・atm以下のう
    ち、少なくとも2項目を満たす、非晶質シリコン太陽電
    池基板用可撓性高分子フィルム。
JP2000024237A 2000-02-01 2000-02-01 太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム Withdrawn JP2001217438A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024237A JP2001217438A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024237A JP2001217438A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001217438A true JP2001217438A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18550263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000024237A Withdrawn JP2001217438A (ja) 2000-02-01 2000-02-01 太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001217438A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004214168A (ja) * 2002-12-16 2004-07-29 Dainippon Printing Co Ltd フラットケーブル被覆材及びフラットケーブル
WO2006001207A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Sumitomo Chemical Company, Limited フレキシブルディスプレイ用基板
JP2007145729A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 New Japan Chem Co Ltd エステル基含有テトラカルボン酸二無水物
JP2007169304A (ja) * 2005-11-24 2007-07-05 New Japan Chem Co Ltd ポリイミド前駆体及びポリイミド、並びにポリイミド系プラスチック基板及びその製造方法。
CN101989498A (zh) * 2009-07-30 2011-03-23 日东电工株式会社 染料敏化型太阳能电池用电极和染料敏化型太阳能电池

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004214168A (ja) * 2002-12-16 2004-07-29 Dainippon Printing Co Ltd フラットケーブル被覆材及びフラットケーブル
WO2006001207A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Sumitomo Chemical Company, Limited フレキシブルディスプレイ用基板
GB2430678A (en) * 2004-06-25 2007-04-04 Sumitomo Chemical Co Substrate for flexible display
GB2430678B (en) * 2004-06-25 2009-05-06 Sumitomo Chemical Co Substrate for flexible displays
US7579054B2 (en) 2004-06-25 2009-08-25 Sumitomo Chemical Company, Limited Substrate for flexible displays
JP2007145729A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 New Japan Chem Co Ltd エステル基含有テトラカルボン酸二無水物
JP2007169304A (ja) * 2005-11-24 2007-07-05 New Japan Chem Co Ltd ポリイミド前駆体及びポリイミド、並びにポリイミド系プラスチック基板及びその製造方法。
CN101989498A (zh) * 2009-07-30 2011-03-23 日东电工株式会社 染料敏化型太阳能电池用电极和染料敏化型太阳能电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101831009B1 (ko) 폴리이미드 전구체 수용액 조성물, 및 폴리이미드 전구체 수용액 조성물의 제조 방법
US5741585A (en) Polyamic acid precursors and methods for preparing higher molecular weight polyamic acids and polyimidebenzoxazole
EP2292681B1 (en) Aromatic polyimide film, laminate and solar cell
EP2287239B1 (en) Polyimide metal laminate and solar cell
US4645824A (en) Method of preparing high molecular weight polyimide, product and use
EP0179155A1 (en) PANEL OF ROWS OF SOLAR CELLS AND MANUFACTURING METHOD THEREOF.
WO1996013541A1 (en) Polyamic acids and methods to convert polyamic acids into polyimidebenzoxazole films
US5693745A (en) Method for synthesizing polyamic acid for manufacturing flexible amorphous silicon solar cell
CN1101654A (zh) 聚酰亚胺漆
CN101484513A (zh) 聚酰亚胺树脂层的表面改性方法以及覆金属层合板的制造方法
US4877653A (en) Process for insolublizing solvent soluble polyimide compositions
JP3346228B2 (ja) 芳香族ポリイミドフィルム、積層体および太陽電池
JP2001217438A (ja) 太陽電池およびそれに用いられる可撓性高分子フィルム
JP2001081213A (ja) 太陽電池基板用ポリイミドフィルムおよびそれを用いた太陽電池基板
JP2007201069A (ja) 太陽電池形成用ポリイミドフィルム
JPS61195130A (ja) 芳香族ポリイミドフイルムの製造方法
JPH0249475A (ja) 非晶質シリコン太陽電池の製造方法
AU577998B2 (en) Siloxane-containing polymers
JP2002265643A (ja) 太陽電池基板用ポリイミドフィルムおよびそれを用いた太陽電池基板
JP2001127327A (ja) 太陽電池用基板およびその製造方法
JP2001031866A (ja) ポリイミド組成物及びそれを用いた太陽電池用基板
JP2021033139A (ja) 赤外線透過フィルム、それを用いた量子ドット太陽電池及び赤外線センサ
JPS61195832A (ja) ポリイミド−金属箔複合フイルム
JPH01774A (ja) 可撓性受光素子及びその製造方法
KR102280892B1 (ko) 폴리이미드 적층체와 그 제조방법 및 태양전지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060510

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090330