JP2001217311A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JP2001217311A
JP2001217311A JP2000026600A JP2000026600A JP2001217311A JP 2001217311 A JP2001217311 A JP 2001217311A JP 2000026600 A JP2000026600 A JP 2000026600A JP 2000026600 A JP2000026600 A JP 2000026600A JP 2001217311 A JP2001217311 A JP 2001217311A
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interlayer insulating
insulating film
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Koichi Wada
康一 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホールの内壁面に凹凸が生じるの
を防止することのできる半導体装置の製造方法および半
導体装置を提供する。 【解決手段】 盛上部50の成長とともに、盛上部50
の斜め上方からエッチングを施せば前記盛上部50は、
断面が三角形状となる。このため盛上部50の成長によ
り隣接する盛上部50と接触するのを防止することがで
きる。そして盛上部50の頂上部を研磨し、その研磨面
の面積がコンタクトホール62の径以上になるまでに前
記盛上部50を成長させた後は、SOG膜54を塗布
し、その後上面を研磨する。このように研磨を行うと盛
上部50の断面形状は台形形状となり、この台形形状の
頂上部分にコンタクトホール62を形成するようにすれ
ば、当該コンタクトホール62の内壁にSOG膜54が
露出するのを防止することができ、凹凸がコンタクトホ
ール62の内壁に生じるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板にトラ
ンジスタなどの複数の素子を形成した半導体装置および
その製造方法に係り、特に複数の金属配線層が設けてあ
る多層配線構造を有する半導体装置の製造方法および半
導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、集積度が急速に向上して
おり、これに伴って素子や配線の微細化が図られるとと
もに、素子を上下方向に多層に形成することが行われ、
金属配線も上下方向に多層に配線されるようになってい
る。そして、下層の配線と上層の配線とを接続する場
合、下層の素子と上層の素子とを分離している層間絶縁
膜に形成したコンタクトホールを介して行われる。図5
および図6は、このような多層配線構造を有する半導体
装置の製造方法に係る工程を示す部分断面図である。
【0003】図5(1)において、シリコンからなる半
導体基板10の上部には、図示しないMOSトランジス
タや抵抗、容量などの素子が形成してある。そして、半
導体基板10の上部全面に、素子を覆ってシリコン酸化
膜からなる絶縁層12が熱CVD法などによって形成さ
れる。その後、絶縁層12の上部にアルミまたはアルミ
合金からなる金属膜をスパッタなどによって堆積し、こ
の金属膜をエッチングして所定形状の1層目の金属配線
14を形成する。この1層目の金属配線14は、絶縁層
12に形成した図示しない貫通孔を介して前記した素子
に接続してある。
【0004】次に、同図(2)に示したように、半導体
基板10の上部全体を覆って層間絶縁膜16を形成す
る。この層間絶縁膜16の形成は、プラズマCVD法に
よって第1のSiO2膜18を半導体基板10の上部全
体を覆って堆積したのち、層間絶縁膜16の上面の平坦
化を図るためのSOG(Spin On Glass)
膜20をスピンコート法によって塗布して形成し、さら
にSiO2膜18とSOG膜20とを覆って第2のSi
2膜22をプラズマCVD法によって堆積することに
より行われる。
【0005】その後、図示しないレジスト膜をマスクと
してドライエッチングを行い、同図(3)に示したよう
に、1層目の金属配線14の上部の層間絶縁膜16を貫
通したコンタクトホール24を形成する。
【0006】さらに次段の工程では同図(4)に示すよ
うに、第2のSiO2膜22の上部にCVDにより導電
性金属となるタングステン28を形成し、このCVDに
よりコンタクトホール24をタングステン28で埋める
ようにする。
【0007】そしてコンタクトホール24をタングステ
ン28で埋めた後、図6(1)に示すように第2のSi
2膜22の上部にエッチバックを施し、当該第2のS
iO2膜22の上部に堆積したタングステン28を除去
し、当該タングステン28を、コンタクトホール24だ
けに残留させ、タングステンプラグを形成する。
【0008】こうしてタングステン28を、コンタクト
ホール24に残留させた後は、半導体基板10の上部全
体にアルミまたはアルミ合金などの金属膜をスパッタな
どによって堆積させ、これを所定の形状にエッチングし
て同図(2)に示したように2層目の金属配線30を形
成する。そしてこの2層目の金属配線30は、コンタク
トホール24を介して1層目の金属配線14に接続す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した半導
体装置においては、金属配線の垂直方向には第1のSi
2膜と、SOG膜と、第2のSiO2膜とが積層されて
いる。そしてこれら層間絶縁膜は、SiO2を主材料と
しているものの結晶構造が異なっていることから、同一
の条件ではエッチングレート(エッチングの速度)が異
なっている。すなわち第1および第2のSiO2膜では
エッチングレートは42000nm/min(使用ガ
ス:CHF3/CF4/Ar=30/30/600scc
m、高周波パワー:1200W、圧力:39.9966
Pa)となっており、一方SOG膜ではエッチングレー
トは60000nm/min(条件は第1および第2の
SiO 2膜と同様)となっている。
【0010】このため金属配線の上方からコンタクトホ
ールを形成しようとすると、図6(3)に示すようにコ
ンタクトホールの内壁面に凹凸(段差)が生じてしま
い、この結果コンタクトホールにタングステンプラグが
密着せず配線抵抗値が変動したり、あるいはコンタクト
ホールにおける凹凸を塞ぐようにタングステンプラグが
形成された場合は、その後の熱処理工程(400℃程
度)にて凹凸部分に封止された空気は膨張し、コンタク
トホール内部で破裂するおそれがあった。
【0011】そしてこの問題を解決するため、特開平7
−86284号公報に記載されているようにSOG膜を
塗布した後にエッチングやCMPをその表面に施し、コ
ンタクトホールを形成する領域(金属配線の垂直方向の
領域)からSOG膜を除去する方法が考えられるが、隣
り合う金属配線の間が離れている場合図7(1)に示す
ように図中、A寸法部分がB寸法部分より薄くなり、C
MPを施してもその表面が平坦になりずらいという問題
点があった。さらにこの問題を解決するため(SOG膜
の膜厚が薄いのを補うため)第1のSiO2膜の膜厚を
厚くすることが考えられるが、プラズマCVDにおいて
は金属配線を覆う第1のSiO2膜における盛上部の肩
部の形成速度(成長速度)が速いので、隣り合う金属配
線の間が接近していると(金属配線間の間が50000
nm程度)、同図(2)に示すように隣り合う盛上部同
士が接触し接触部分に巣が生じ、当該盛上部間の隙間
(いわゆるボイドの部分)にSOGが流れ込まず、その
表面が平坦にならないという問題点が考えられる。
【0012】本発明は上記従来の問題点に着目し、コン
タクトホールの内壁面に凹凸が生じるのを防止すること
ができるとともに、容易にその表面を平坦に形成するこ
とのできる半導体装置の製造方法および半導体装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、半導体基板の上部に金属配線を形成した
後、当該金属配線を覆うよう前記半導体基板の上部全体
に層間絶縁膜を形成するとともに前記金属配線を跨ぐ前
記層間絶縁膜の盛上部の断面を三角形状にするよう形成
し、前記層間絶縁膜を形成した後はSOG膜の塗布によ
り前記層間絶縁膜の上部側の平滑化をなすとともに、こ
の表面を研磨し前記盛上部の断面を略台形形状とした後
は、前記盛上部の上部より前記金属配線に通じるコンタ
クトホールを設ける手順とした。そして前記層間絶縁膜
の形成は高密度プラズマCVDにより形成されることが
望ましい。
【0014】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、層間絶縁膜における盛上部は金属配線を跨ぐよう、
当該金属配線の上方側に成長していく。そしてこの盛上
部の成長とともに、当該盛上部の鉛直方向からスパッタ
エッチングを施せば前記盛上部は、断面が三角形状とな
る。このため盛上部の成長により隣接する盛上部と接触
するのを防止することができる。そしてこれら盛上部を
埋めるようSOG膜を形成した後は、盛上部の頂上部を
含む表面を研磨し、その研磨面の面積がコンタクトホー
ルの内径以上になるようにする。ここで研磨によって露
出した盛上部にコンタクトホールを形成するようにすれ
ば、当該コンタクトホールの内壁にSOG膜が露出する
のを防止することができ、前記コンタクトホールの内壁
にエッチングレートの違いによる凹凸が生じるのを防止
することができる。さらに盛上部の断面形状を台形形状
にしたことから近接する金属配線に形成される盛上部と
干渉することが無くなり(いわゆるボイドが生じるのを
防止する)、SOG膜を盛上部の間に充填させることが
でき、基板表面の平滑化をなすことができる。なお盛上
部の成長は、当該盛上部の斜め上方をエッチングしなが
ら行うので高密度プラズマCVDを用いることとすれば
前記エッチングによる成長時間の長期化を最小限に抑え
ることができる。
【0015】そして上記製造方法にて製造された半導体
装置によれば、コンタクトホールの周囲は層間絶縁膜に
て形成されており、コンタクトホールの内壁面にはSO
G膜が存在することがない。このためコンタクトホール
をエッチング(ドライ)にて形成する際、エッチングの
速度差が生じることが無く、凹凸の無いコンタクトホー
ルを形成することが可能となる。さらに金属配線を覆う
盛上部の断面形状を略台形形状にすれば、近接する金属
配線に形成された盛上部同士が干渉することが無くなり
SOG膜を盛上部の間に充填させることができ、装置表
面の平滑化をなすことができる。そして盛上部の断面を
台形形状とするには、高密度プラズマCVDにて盛上部
を成長させるとともに、当該盛上部の肩部に対してエッ
チングを施し斜面を形成するようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る半導体装置お
よびその製造方法に好適な具体的実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本実施の形態に係る半導体装置の
断面図を示す。同図に示すように本実施の形態に係る半
導体装置40は、シリコンからなる半導体基板42の表
面部分に、図示しないMOSトランジスタや抵抗、コン
デンサなどの素子が形成されている。そして半導体基板
42の表面にはこれら素子を覆うようにシリコン酸化膜
からなる絶縁層44が熱CVD法などによって形成され
る。その後、絶縁層44の上部にアルミまたはアルミ合
金からなる金属膜をスパッタなどによって80000n
m程度堆積させ、この金属膜をエッチングして全幅が
0.4μm程度になるよう1層目の金属配線46を形成
する。そして金属配線46は、絶縁層44に形成した図
示しない貫通孔を介して前記した素子に電気的に接続が
なされている。
【0018】ところで金属配線46の上方には当該金属
配線46を覆うように層間絶縁膜48が存在する。この
層間絶縁膜48はプラズマCVD法によって形成される
もので、その厚みは、金属配線46の間(金属配線46
が形成されていない部分)で70000nm程度になっ
ている。そして層間絶縁膜48において金属配線46を
跨ぐ盛上部50は、その断面形状が台形形状になるよう
形成されており、金属配線46の幅は少なくとも、断面
形状が台形形状の盛上部50の頂上部分の範囲(図中C
寸法)以下になるよう設定されている。
【0019】そして隣接する金属配線46の間に存在す
る層間絶縁膜48の窪み52部分、すなわち隣接する盛
上部50の間には、SOG膜54が塗布により埋め込ま
れるとともに、このSOG膜54と層間絶縁膜48との
表面にはCMPが施され、盛上部50における(台形形
状の)頂上部分の面に倣って平滑面56が形成されるよ
うになっている。また平滑面56の上面には、層間絶縁
膜48と同一材質の層間絶縁膜58がプラズマCVD法
によってその厚みが0.5〜1.0μmになるよう形成
されるとともに、金属配線46と同一材質で当該金属配
線46との導通をなす金属配線60が、スパッタとエッ
チングにより層間絶縁膜58の上面且つ金属配線46の
上方に形成される。
【0020】ところで金属配線46と金属配線60との
導通をなすため、金属配線60の下方には、コンタクト
ホール62が設けられる。そして当該コンタクトホール
62は、その穴径が0.3μm程度になるよう設定され
るとともにコンタクトホール62の位置は金属配線46
および金属配線60の幅から外れない位置に設けられ
る。なおこうしたコンタクトホール62には、図示しな
いバリアメタル層を介して、導電性金属となるタングス
テン64が埋め込まれ、タングステンプラグが形成され
る。
【0021】このように構成された半導体装置40にお
いては、コンタクトホール62を形成する領域(金属配
線46と金属配線60とで挟まれる領域)に、SOG膜
54が存在することがない。このため前記領域にコンタ
クトホール62を形成した場合、当該コンタクトホール
62の内壁には、同一の材質からなる層間絶縁膜48と
層間絶縁膜58のみが露出し、SOG膜54が露出する
ことがない。よってエッチングレートが等しい箇所にコ
ンタクトホール62を形成することとなり、当該コンタ
クトホール62の内壁面にエッチングレートの違いによ
る凹凸が形成されるのを防止することができる。このた
めバリアメタル層やタングステンがコンタクトホール6
2の内壁に密着し、コンタクトホール62の内部にバリ
アメタルおよびタングステン64が充填され、タングス
テンプラグにおける抵抗値の安定化や、あるいはコンタ
クトホール62の内壁に封止された空気が膨張しコンタ
クトホール62の内部で破裂するのを防止することがで
きる。
【0022】また層間絶縁膜48における盛上部50の
断面形状が台形形状になっていることから隣接する金属
配線46の間隔が接近していても(金属配線間の間が5
0000nm程度)、成長速度の速い盛上部50の肩部
同士が干渉し、両者の間にいわゆるボイドが発生するこ
とがない。このため金属配線46同士が接近していても
SOG膜54の塗布を確実に行うことができ、平滑面5
6を形成することができる。
【0023】このように構成された半導体装置40を製
造する手順を説明する。
【0024】図2は、本実施の形態に係る半導体装置の
製造過程を示す部分断面図であり、図3は図2に続く本
実施の形態に係る半導体装置の製造過程を示す部分断面
図である。
【0025】同図(1)に示すように本実施の形態に係
る半導体装置40においては、半導体基板42の表層面
に図示しないMOSトランジスタや抵抗、コンデンサな
どの素子が形成されている。そしてこれら素子が形成さ
れた半導体基板42の表面を覆うようにシリコン酸化膜
からなる絶縁層44を熱CVD法などによって形成す
る。その後、絶縁層44の上部にアルミまたはアルミ合
金からなる金属膜をスパッタなどによって堆積させると
ともに、この金属膜をエッチングして金属配線46を形
成する。なおこの1層目の金属配線46は、絶縁層44
に形成した図示しない貫通孔を介して前記した素子に電
気的に接続してある。
【0026】同図(2)は、絶縁層44の上面に形成さ
れた金属配線46を覆うよう層間絶縁膜48を成長させ
る状態を示している。同図に示すように、金属配線46
が絶縁層44の表面に形成された半導体基板42を、電
子密度が1011cm-3以上のプラズマを発生することの
できる高密度プラズマCVD装置に投入し、金属配線4
6を覆うようシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜48を
金属配線46および絶縁層44の表面に成長させてい
く。
【0027】ところで通常のプラズマCVD装置におい
ては、半導体基板42の表面に向けて層間絶縁膜48を
成長させていくと、図中破線66に示すように金属配線
46を跨ぐ盛上部50の肩部50Aの成長が大きくな
り、金属配線46が近接する場合、肩部50A同士が接
触する可能性があるが、高密度プラズマCVD装置にお
いては、この層間絶縁膜48を成長させるとともに盛上
部50における肩部50Aのエッチングを行い、前記盛
上部50の断面形状を三角形状にすることが可能となっ
ている。
【0028】すなわち高密度プラズマCVD装置では、
通常のプラズマ発生機構に加えスパッタエッチング機構
を備えており、同図(2)における矢印68(図中左側
の盛上部50では省略)の方向に不活性ガスをイオン化
して肩部50Aに衝突させ、当該肩部50Aを物理的に
削りとることができる。なおスパッタエッチングの方向
(不活性ガスの移動方向)は、同図(2)に示すように
垂直であるが、時間経過とともに前記肩部50Aは斜め
に削り取られていく。これはスパッタエッチングはパタ
ーン角部の方が平坦部より進み易いということと、絶縁
膜48の成長速度が金属配線46の周囲で異なる(垂直
方向の成長速度を100%とすると水平方向の成長速度
は40%程度、また斜め方向の成長速度は80%程度で
あることが発明者によって確認されている)という理由
からであり、本実施の形態においてはこれらの理由をふ
まえて不活性ガスの流量やプラズマを生成するためのバ
イアス電圧を設定するようにしている。
【0029】図4は、層間絶縁膜48を金属配線46お
よび絶縁層44の表面に成長させていく段階を示した説
明図であり、表1は図4における各段階(および)
での製造条件を示す。
【0030】
【表1】 ところで同図に示すように(破線領域)の厚みまで
は、スパッタエッチング用のバイアスパワーを抑え(2
000W)、盛上部50の成長を優先させる。これは盛
上部50の厚みが薄い初期の状態では、不活性ガス(ア
ルゴンガス)のイオンが金属配線46にも衝突し、当該
金属配線46にダメージが生ずるおそれがあるためであ
る。そして同図に示すように(破線領域)から(実
線領域)に至るまでは、SiH4/O2の流量を増加させ
るなど混合ガスの比率を変更するとともに、今度はバイ
アスパワーを上げ(3500W)、肩部50Aを斜面状
に削り取り金属配線46を跨ぐ盛上部50の断面形状を
三角形状に保ちながら成長させていく。そして半導体基
板10の周囲を高密度プラズマ(電子密度が1011cm
-3以上)の環境にすれば、盛上部50の成長速度を早め
ることができ、当該盛上部50のスパッタエッチングに
よる遅延を補うことが可能になる。ここで盛上部50の
断面形状を三角形状に保ちつつ所定の大きさに成長させ
た後は、まず半導体基板42をSOG塗布装置へと移動
させる。そして当該SOG塗布装置にて半導体基板42
を回転させるとともにその表面にSOGを塗布するよう
にすれば、半導体基板42の表面にSOG膜54を形成
することができる。
【0031】このように半導体基板42の表面にSOG
膜54を形成した後は、前記半導体基板42をCMP装
置へと移動させ、その表面にあらかじめ設定した厚みま
でCMPを施す。さらにCMPを半導体基板42の表面
に施した後は、当該半導体基板42をCVD装置へと移
動させ、当該CVD装置にて平滑面56を形成する。
【0032】なお盛上部50の断面形状を三角形状(C
MP後は台形形状)にしたことからたとえ複数の金属配
線が近接していても盛上部50同士が干渉し、いわゆる
ボイドが生じることがない。このため、盛上部50の間
にSOG膜54を塗布させることができ、平滑面56を
確実に形成することができる。
【0033】そして図3(1)に示すように平滑面56
の上面に通常のプラズマCVD装置を用い厚みが均一な
層間絶縁膜58を形成すればよい。なお当該層間絶縁膜
58の厚みは、後述するコンタクトホール62の長さを
左右するパラメータとなり、前記コンタクトホール62
に充填されるタングステンの設計抵抗値によって決定さ
れる。なお平滑面56の上面に層間絶縁膜58を形成し
た後、当該層間絶縁膜58にCMPを施し、平滑面を形
成するようにしてもよい。
【0034】平滑面56の上面に層間絶縁膜58を形成
した後は、図示しないレジスト膜をマスクとしてドライ
エッチングを行い、同図(2)に示すように、金属配線
46の上部の層間絶縁膜48を貫通したコンタクトホー
ル62を形成する。なおこのコンタクトホール62の内
径は前述したように金属配線46の幅を越えないだけの
寸法に設定すればよい。
【0035】さらに次段の工程では、バリアメタル層
(図示せず)を形成するとともに、同図(3)に示すよ
うに、層間絶縁膜58の上面にCVDによって導電性金
属となるタングステン64を形成し、このCVDにより
コンタクトホール24をタングステン64で埋めるよう
にする。
【0036】そしてコンタクトホール62をタングステ
ン64で埋めた後、同図(4)に示すように層間絶縁膜
58の上部にエッチバックを施し、当該層間絶縁膜58
の上面に堆積したタングステン64を除去し、当該タン
グステン64は、コンタクトホール62だけに残留さ
せ、タングステンプラグを形成させる。
【0037】こうしてタングステン64を、コンタクト
ホール62に残留させた後は、図1に示すように、半導
体基板42の上部全体にアルミまたはアルミ合金などの
金属膜をスパッタなどによって堆積させ、これを所定の
形状にエッチングして金属配線60を形成する。そして
この金属配線60は、コンタクトホール62を介して金
属配線46に接続する。
【0038】なお本実施の形態においては、層間絶縁膜
48とSOG膜54の上面にCMPを施して平滑面56
を形成した後、さらに当該平滑面56の上面に層間絶縁
膜58を形成するようにしたが、この形態に限定される
こともなく平滑面56からコンタクトホール62を形成
するとともに、前記平滑面56上に金属配線60を形成
するようにしてもよい。
【0039】さらに本実施の形態においては、コンタク
トホール62の形成方法としてドライエッチングを用い
た例を示したが、この形態に限定されることもなく、例
えばウェットエッチングなどの他のエッチング方法を適
用しても同様の効果を得ることが出来る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
装置の製造方法によれば、半導体基板の上部に金属配線
を形成した後、当該金属配線を覆うよう前記半導体基板
の上部全体に層間絶縁膜を形成するとともに前記金属配
線を跨ぐ前記層間絶縁膜の盛上部の断面を三角形状にす
るよう当該盛上部にエッチングを施し、前記層間絶縁膜
を形成した後はSOG膜の塗布により前記層間絶縁膜の
上部側の平滑化をなすとともに、この表面を研磨し前記
盛上部の断面を略台形形状とした後は、前記盛上部の上
部より前記金属配線に通じるコンタクトホールを設けた
ことから、コンタクトホールの内壁面に凹凸が生じるの
を防止することができ、タングステンプラグの抵抗値の
変動や、コンタクトホールに封止された空気が破裂する
ことを防止することができるとともに、容易にその表面
を平坦に形成することができる。
【0041】そして上記製造方法によって製造された半
導体装置では、コンタクトホールの内壁面に凹凸が生じ
るのを防止することができ、タングステンプラグの抵抗
値の変動や、コンタクトホールに封止された空気が破裂
することを防止することができる。また容易に基板の表
面を平坦に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る半導体装置の部分断面図を
示す。
【図2】本実施の形態に係る半導体装置の製造過程を示
す部分断面図である。
【図3】図2に続く本実施の形態に係る半導体装置の製
造過程を示す部分断面図である。
【図4】層間絶縁膜48を金属配線46および絶縁層4
4の表面に成長させていく段階を示した説明図である。
【図5】多層配線構造を有する半導体装置の製造方法に
係る工程を示す部分断面図である。
【図6】多層配線構造を有する半導体装置の製造方法に
係る工程を示す部分断面図である(図5の続き)。
【図7】従来の半導体装置の製造方法に係る問題点を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 12 絶縁層 14 金属配線 16 層間絶縁膜 18 第1シリコン酸化膜(第1SiO
2膜) 20 SOG膜 22 第2シリコン酸化膜(第2SiO
2膜) 24 コンタクトホール 28 タングステン 30 金属配線 40 半導体装置 42 半導体基板 44 絶縁層 46 金属配線 48 層間絶縁膜 50 盛上部 52 窪み 54 SOG膜 56 平滑面 58 層間絶縁膜 60 金属配線 62 コンタクトホール 64 タングステン 66 破線 68 矢印

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上部に金属配線を形成した
    後、当該金属配線を覆うよう前記半導体基板の上部全体
    に層間絶縁膜を形成するとともに前記金属配線を跨ぐ前
    記層間絶縁膜の盛上部の断面を三角形状にするよう形成
    し、前記層間絶縁膜を形成した後はSOG膜の塗布によ
    り前記層間絶縁膜の上部側の平滑化をなすとともに、こ
    の表面を研磨し前記盛上部の断面を略台形形状とした後
    は、前記盛上部の上部より前記金属配線に通じるコンタ
    クトホールを設けることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記層間絶縁膜の形成は高密度プラズマ
    CVDにより形成されることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の半導体装置の
    製造方法により製造される半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032894A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子のパッシベーション膜形成方法及び半導体素子のパッシベーション膜構造

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