JP2001216344A - 非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体 - Google Patents

非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体

Info

Publication number
JP2001216344A
JP2001216344A JP2000026418A JP2000026418A JP2001216344A JP 2001216344 A JP2001216344 A JP 2001216344A JP 2000026418 A JP2000026418 A JP 2000026418A JP 2000026418 A JP2000026418 A JP 2000026418A JP 2001216344 A JP2001216344 A JP 2001216344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
coordinate
aspherical
error
aspherical shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000026418A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Okidaka
馨 沖高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000026418A priority Critical patent/JP2001216344A/ja
Publication of JP2001216344A publication Critical patent/JP2001216344A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非球面形状モデルの形状誤差を正確に評価す
ることができる非球面形状モデルの形状誤差評価装置を
提供する。 【解決手段】 形状関数定義部2は、ユーザの指示に基
づき母線、子線方向それぞれの曲面関数を定義する。非
球面座標計算部3は、非球面形状モデル上の各点毎に、
その座標データを初期値とする変数を定義された母線、
子線方向それぞれの曲面関数に渡して座標値を算出する
算出処理を、該座標値が所定目標値範囲内に収まるまで
変数を可変しながら行い、該所定目標値範囲内の座標値
が得られると、該座標値を形状誤差計算部4に渡す。形
状誤差計算部4は、入力された非球面形状モデルの座標
データと母線、子線方向それぞれの曲面関数から算出さ
れた座標値とを比較して形状誤差を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母線、子線方向そ
れぞれ異なる非球面形状関数により表されるトーリック
レンズ形状などの非球面形状を有する非球面モデルの形
状誤差評価装置、その方法および非球面モデルの形状誤
差評価システムを構築するためのプログラムを情報処理
装置が実行可能に格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータを使用した三次元
CADシステムによる形状モデルの入力や、構造解析や
熱解析を行う場合の数値解析用要素分割システム(プリ
プロセッサ)による形状モデルの入力において、例えば
非球面レンズのようなサブミクロン単位の高精度な自由
曲面を有する形状の構造解析(熱応力解析など)を行っ
てレンズ面の形状変化を求める場合には、解析後の微少
な形状変化を求める必要があるため、形状モデル作成時
には非球面レンズ形状部を通常よりも正確な座標(サブ
ミクロン以下の単位)で作成する必要がある。
【0003】このような非球面を有する形状の入力や要
素分割の一般的な方法としては、上記非球面形状を表す
ための非球面関数を定義し、この非球面関数により非球
面部分の座標を点群データとして予め計算しておき、こ
れらのデータを読み込んだ後に再び点群列毎にスプライ
ン関数近似により曲線を生成し、これらの曲線から近似
曲面すなわちサーフェイスを生成する方法が用いられて
いる。そして、このようにして生成された近似曲面形状
を元に要素分割が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、スプライン関数で生成された近似曲
面形状において予め計算された点群以外の領域に関して
は補間などにより近似されているので、スプライン関数
で生成された近似曲面形状は、定義された非球面関数で
表される曲面形状に対して誤差を有することになる。
【0005】また、上記生成された近似曲面形状に対し
てさらに有限要素法などによる数値解析用要素分割を行
う場合、最終的に生成された近似曲面形状をなす要素の
節点座標は、予め定義された非球面関数に対してさらに
大きな誤差を有することになる。すなわち、プリプロセ
ッサ内で曲面を生成した時点や要素分割を行った時点で
の形状精度は高くなく、求めた節点座標をそのまま解析
用入力データとして使用することができず、プリプロセ
ッサ内でまたは解析用入力データフォーマットに変換し
た時点で、形状誤差の大きさに応じた座標修正を行う必
要がある。
【0006】この形状誤差の大きさに応じた座標修正に
関しては、この形状誤差が大きく影響することになり、
形状誤差を正確に評価することが必要である。
【0007】本発明の目的は、非球面形状モデルの形状
誤差を正確に評価することができる非球面形状モデルの
形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方
法および記憶媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
母線と子線方向とでそれぞれ異なる非球面形状関数によ
り表されるトーリックレンズ形状などの非球面形状に対
して作成された非球面形状モデルの形状誤差評価装置に
おいて、前記母線、子線方向それぞれの非球面形状関数
を定義する定義手段と、前記非球面形状モデルを表す座
標データを入力する入力手段と、前記定義された母線、
子線方向それぞれの非球面形状関数に基づき前記非球面
形状モデル上の各点に対する座標値を算出する座標算出
手段と、前記入力された座標データと前記母線、子線方
向それぞれの非球面形状関数から算出された座標値とを
比較して形状誤差を算出する形状誤差算出手段とを備え
ることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の非
球面形状モデルの形状誤差評価装置において、前記座標
算出手段は、前記入力された座標データで表わされる非
球面形状モデル上の各点毎に、その座標データを初期値
とする変数を前記定義された母線、子線方向それぞれの
非球面形状関数に渡して座標値を算出する算出処理を、
該座標値が所定目標値範囲内に収まるまで前記変数を可
変しながら行い、該所定目標値範囲内の座標値が得られ
ると、該座標値を前記形状誤差算出手段に渡すことを特
徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の非球面形状モデルの形状誤差評価装置において、
前記算出された形状誤差を、該形状誤差の算出用いられ
た座標データおよび座標値とともに表示する表示手段を
備えることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、母線と子線方向と
でそれぞれ異なる非球面形状関数により表されるトーリ
ックレンズ形状などの非球面形状に対して作成された非
球面形状モデルの形状誤差評価方法において、前記母
線、子線方向それぞれの非球面形状関数を定義する定義
ステップと、前記非球面形状モデルを表す座標データを
入力する入力ステップと、前記定義された母線、子線方
向それぞれの非球面形状関数に基づき前記非球面形状モ
デル上の各点に対する座標値を算出する座標算出ステッ
プと、前記入力された座標データと前記母線、子線方向
それぞれの非球面形状関数から算出された座標値とを比
較して形状誤差を算出する形状誤差算出ステップとを有
することを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の非
球面形状モデルの形状誤差評価方法において、前記座標
算出ステップは、前記入力された座標データで表わされ
る非球面形状モデル上の各点毎に、その座標データを初
期値とする変数を前記定義された母線、子線方向それぞ
れの非球面形状関数に渡して座標値を算出する算出処理
を、該座標値が所定目標値範囲内に収まるまで前記変数
を可変しながら行い、該所定目標値範囲内の座標値が得
られると、該座標値を前記形状誤差算出ステップに渡す
ことを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の非球面形状モデルの形状誤差評価方法において、
前記算出された形状誤差を、該形状誤差の算出用いられ
た座標データおよび座標値とともに表示手段に表示する
表示ステップを有することを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、母線と子線方向と
でそれぞれ異なる非球面形状関数により表されるトーリ
ックレンズ形状などの非球面形状に対して作成された非
球面形状モデルの形状誤差評価システムを構築するため
のプログラムを情報処理装置が実行可能に格納した記憶
媒体において、前記プログラムは、前記母線、子線方向
それぞれの非球面形状関数を定義する定義モジュール
と、前記非球面形状モデルを表す座標データを入力する
入力モジュールと、前記定義された母線、子線方向それ
ぞれの非球面形状関数に基づき前記非球面形状モデル上
の各点に対する座標値を算出する座標算出モジュール
と、前記入力された座標データと前記母線、子線方向そ
れぞれの非球面形状関数から算出された座標値とを比較
して形状誤差を算出する形状誤差算出モジュールとを有
することを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項7記載の記
憶媒体において、前記座標算出モジュールは、前記入力
された座標データで表わされる非球面形状モデル上の各
点毎に、その座標データを初期値とする変数を前記定義
された母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡し
て座標値を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値
範囲内に収まるまで前記変数を可変しながら行い、該所
定目標値範囲内の座標値が得られると、該座標値を前記
形状誤差算出モジュールに渡すことを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項7または8
記載の記憶媒体において、前記プログラムは、前記算出
された形状誤差を、該形状誤差の算出用いられた座標デ
ータおよび座標値とともに表示手段に表示するように制
御する表示制御モジュールを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0018】(実施の第1形態)図1は本発明の非球面
形状モデルの形状誤差評価装置の実施の一形態の構成を
示すブロック図である。
【0019】非球面形状モデルの形状誤差評価装置は、
図1に示すように、母線と子線方向とでそれぞれ異なる
非球面形状関数により表されるトーリックレンズ形状な
どの非球面形状に対して作成された非球面形状モデルの
形状誤差を評価する装置であって、入力コマンド制御部
1、形状関数定義部2、非球面座標計算部3、形状誤差
計算部4、形状データ格納部5および表示制御部6とか
ら構成される。入力コマンド制御部1は、ユーザからの
命令を受けて形状関数定義部2、非球面座標計算部3、
形状誤差計算部4および表示制御部6を起動する。
【0020】形状関数定義部2は、ユーザの指示に基づ
き母線、子線方向それぞれの非球面形状関数(以下、曲
面関数という)を定義する。非球面座標計算部3は、定
義された母線、子線方向それぞれの曲面関数に基づき非
球面形状モデル上の各点に対する座標値を算出する。非
球面座標計算部3は、具体的には、非球面形状モデル上
の各点毎に、その座標データを初期値とする変数を定義
された母線、子線方向それぞれの曲面関数に渡して座標
値を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範囲内
に収まるまで変数を可変しながら行い、該所定目標値範
囲内の座標値が得られると、該座標値を形状誤差計算部
4に渡す。形状誤差計算部4は、入力された非球面形状
モデルの座標データと母線、子線方向それぞれの曲面関
数から算出された座標値とを比較して形状誤差を算出す
る。
【0021】形状データ格納部5は、入力された非球面
形状モデルを表す座標データ、母線、子線方向それぞれ
の曲面関数を用いて算出された座標値および形状誤差を
格納する。表示制御部6は、入力コマンド制御部1から
の表示制御命令に従って非球面形状モデルの座標データ
を図形に変換してディスプレイなどの表手段に表示する
とともに、非球面形状モデルの各点における形状誤差を
表示するように制御する。
【0022】本装置は、例えばパーソナルコンピュータ
により構成され、上記各ブロックはパーソナルコンピュ
ータのハードディスク装置に格納されたプログラムによ
り構築することが可能である。また、このプログラムを
他の記憶媒体例えばROM、FD、MOなどから供給す
るように構成することも可能である。さらに、本装置を
専用装置として構成することもできる。
【0023】次に、本装置による処理について図2ない
し図6を参照しながら説明する。図2は三次元座標系に
おける非球面形状を示す図、図3は非球面形状のx−y
断面図、図4は非球面形状のx−z断面図、図5は図1
の形状誤差評価装置の処理手順を示すフローチャート、
図6は図1の形状誤差評価装置による形状誤差計算結果
の出力例を示す図である。
【0024】本実施の形態では、上述したように、形状
関数定義部2により、非球面形状モデルに対する形状誤
差の評価基準となる曲面関数を定義する。ここで、例え
ばトーリックレンズ非球面形状を有する光学素子の場
合、この非球面に関しては、母線方向と子線方向とで曲
面関数が異なり、子線方向の曲面関数が、母線方向の曲
面関数で定義される位置での接線に垂直な法線方向での
ローカル座標系で定義される。この曲面関数は、母線方
向と子線方向について次の(1),(2)式により表さ
れる。なお、この非球面形状は、本例のように必ずしも
2つの関数で定義されるとは限らず、複数の関数を使用
して非球面形状を定義する場合もある。
【0025】具体的には、図2に示すように、z=0に
おける母線方向の曲面関数が、 x=a1+a22+a33+……+an-1n-1+ann …(1) と表され、z=0でy座標の任意位置における子線方向
曲面関数がこの母線位置xにおいて、 r=r1+r22+r33+……+rn-1n-1+rnn …(2) で表されるような曲率rを有する非球面形状とする。こ
の関数は、光学素子の面内方向に任意に定義された基準
のyz平面の座標に対して非球面曲面の高さ位置x(光
軸方向)を表す形で定義されている。上記(1),
(2)式で表される関数は、Fortran、C言語などのプロ
グラミング言語を利用して数式および定数の値をサブル
ーチンとして組み込まれている。
【0026】このような非球面形状モデルの入力や要素
分割の一般的な方法としては、曲面関数により非球面部
分の座標を点群データとして予め計算しておき、これら
のデータを読み込んだ後に再び点群列毎にスプライン関
数近似により曲線を生成し、これらの曲線から近似曲面
すなわちサーフェイスを生成する方法があるが、本実施
の形態では、この方法により生成された形状モデルを表
す座標データ(形状データ)を入力し、その座標データ
を形状データ格納部5に格納する。ここで、座標データ
は、非球面形状モデルを構成する各要素の節点を表す座
標値(x,y,z)である。
【0027】上記方法で得られた非球面形状モデルを成
す要素の節点座標は、通常、上記(1),(2)式で表
された関数式から求められる値に対して部分的に数ミク
ロンから数十ミクロンの誤差(形状誤差)を有する。
【0028】そこで、この形状誤差を算出するために、
形状誤差評価対象となる曲面領域を選択、指定し、指定
された曲面領域における形状誤の算出を行う。
【0029】次に、形状誤差の算出処理について説明す
ると、図5に示すように、まずステップS21において
関数定義部2により定義された曲面関数を読み込み、続
くステップS22で、形状誤差評価対象の曲面領域の節
点データ(a,b,c)を読み込む。そして、ステップ
S23に進み、初期パラメータを設定する。ここでは、
y軸のスキャン幅を設定し、z座標に関してZ=cと設
定する。
【0030】次いで、ステップS24に進む。ここで、
例えば曲面形状上の有限要素法分割に基づく任意の節点
座標値を(a,b,c)とし、この座標値に対する上記
曲面関数から求められる真の座標値を(X,Y,Z)と
し、両者の誤差を形状誤差として求める場合、子線方向
の曲面関数(上記(2)式)が母線方向の曲面関数(上
記(1)式)での任意点における法線方向に対する関数
であるため(すなわち、上記(2)式が上記(1)式に
対して局所座標系で定義されているため)、真の座標値
(X,Y,Z)を直接的に求めることができない。そこ
で、ステップS24においては、誤差を評価する任意の
節点座標(a,b,c)のy=bをz=0面(すなわち
xy平面上)のy1=bと仮においてx座標x1を上記
(1)式により求めるとともに、上記(1)式からy=
1での法線勾配θ(図3を参照)を求める。そして、
ステップS25で、上記(2)式によりy=b(y1
b)における子線方向曲率半径rを求める。なお、この
y=bは、最初の評価点として設定されており、この値
yは、固定ではなく可変値として取り扱われる。
【0031】このようにして、y=b(y1=b)にお
けるx=x1、曲率半径rが求められると、ステップS
26に進み、Z=cにおける曲面形状上の座標X,Yを
求めるために、Z=c位置におけるx軸方向偏差量Δl
を求める。ここでは、図3および図4に示すように、母
線上のy=y1における法線方向に沿ってZ=c位置に
おけるx軸方向偏差量Δlが次の(3)式により求めら
れる。
【0032】 Δl=r−(r2−c21/2 …(3) そしてこの偏差量Δlが求められると、ステップS27
で、座標値X,Yを次の(4),(5)式から求める。
【0033】 X=x1−Δlsinθ …(4) Y=y1−Δlcosθ …(5) 次いで、ステップS28に進み、この求めた座標値
(X,Y)に対してY≒bの関係式が成立するか否かを
判定する。この関係式が成立しないときには、ステップ
S32に進み、y軸スキャン幅のインクリメントを行
う。すなわち、y=y 1+Δyとするインクリメントを
行う。そして再度上記ステップS24からの処理を繰り
返し、このインクリメント後のyに対する座標値X,Y
を求める。
【0034】求めた座標値(X,Y)に対してY≒bの
関係式が成立すると、z軸をZ=cに固定してy軸座標
をy1を上記y1=b以外の座標についてスキャンしたと
きにこの(5)式から求まる座標値Yが、Y=bなると
きのy座標が評価対象の節点座標(a,b,c)を通る
座標Y位置となるので、ステップS29に進み、座標X
と評価対象の節点座標x=aとの差の絶対値|X−a|
を求める。この差の絶対値|X−a|が形状誤差とな
る。
【0035】そしてステップS30で、次の評価すべき
節点があるか否かを判定し、次の評価すべき節点がある
ときには、上記ステップS23に戻り、次の節点に対し
て同様の処理を行う。次に評価すべき節点がないときに
すなわち全ての評価対象の節点に対する処理が終了する
と、ステップS31に進み、全ての評価対象の節点に対
して求めた形状誤差を出力する。例えば、図6に示すよ
うに、各節点毎の形状誤差を一覧形式で出力する。そし
て、本処理を終了する。
【0036】このように、本実施の形態では、形状関数
定義部2により、ユーザの指示に基づき母線、子線方向
それぞれの曲面関数を定義し、非球面座標計算部3によ
り、非球面形状モデル上の各点毎に、その座標データを
初期値とする変数を定義された母線、子線方向それぞれ
の曲面関数に渡して座標値を算出する算出処理を、該座
標値が所定目標値範囲内に収まるまで変数を可変しなが
ら行い、該所定目標値範囲内の座標値が得られると、該
座標値を形状誤差計算部4に渡し、形状誤差計算部4に
より、入力された非球面形状モデルの座標データと母
線、子線方向それぞれの曲面関数から算出された座標値
とを比較して形状誤差を算出するから、非球面形状モデ
ルの形状誤差を正確に評価することができる。
【0037】また、この形状誤差算出方法を応用するこ
とによって、要素分割を行った時点での曲面形状の節点
座標をその要求精度に応じて自動的に行うことが可能に
なり、従来のような曲面修正、数値解析用要素分割後の
座標修正の必要性をなくすことができる。その結果、作
業効率を著しく向上させることができる。また、非球面
モデルの形状が変わった場合においても、解析モデルと
して最適な形状を決定するまでの処理時間をかなり短縮
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の非球面形
状モデルの形状誤差評価装置によれば、母線、子線方向
それぞれの非球面形状関数を定義する定義手段と、非球
面形状モデルを表す座標データを入力する入力手段と、
定義された母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に
基づき非球面形状モデル上の各点に対する座標値を算出
する座標算出手段と、入力された座標データと前記母
線、子線方向それぞれの非球面形状関数から算出された
座標値とを比較して形状誤差を算出する形状誤差算出手
段とを備えるから、非球面形状モデルの形状誤差を正確
に評価することができる。
【0039】また、座標算出手段により、入力された座
標データで表わされる非球面形状モデル上の各点毎に、
その座標データを初期値とする変数を前記定義された母
線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡して座標値
を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範囲内に
収まるまで変数を可変しながら行い、該所定目標値範囲
内の座標値が得られると、該座標値を形状誤差算出手段
に渡すから、所定目標値範囲内を所定精度に対応する値
範囲に設定することによって、所定精度での形状誤差を
求めることができる。
【0040】さらに、算出された形状誤差を、該形状誤
差の算出に用いられた座標データおよび座標値とともに
表示する表示手段を備えるから、形状誤差とその算出に
関わるデータを容易に確認することができる。
【0041】本発明の非球面形状モデルの形状誤差評価
方法によれば、母線、子線方向それぞれの非球面形状関
数を定義する定義ステップと、非球面形状モデルを表す
座標データを入力する入力ステップと、定義された母
線、子線方向それぞれの非球面形状関数に基づき非球面
形状モデル上の各点に対する座標値を算出する座標算出
ステップと、入力された座標データと母線、子線方向そ
れぞれの非球面形状関数から算出された座標値とを比較
して形状誤差を算出する形状誤差算出ステップとを有す
るから、非球面形状モデルの形状誤差を正確に評価する
ことができる。
【0042】また、座標算出ステップにより、入力され
た座標データで表わされる非球面形状モデル上の各点毎
に、その座標データを初期値とする変数を前記定義され
た母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡して座
標値を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範囲
内に収まるまで前記変数を可変しながら行い、該所定目
標値範囲内の座標値が得られると、該座標値を前記形状
誤差算出ステップに渡すから、所定目標値範囲内を所定
精度に対応する値範囲に設定することによって、所定精
度での形状誤差を求めることができる。
【0043】さらに、算出された形状誤差を、該形状誤
差の算出用いられた座標データおよび座標値とともに表
示手段に表示する表示ステップを有するから、形状誤差
とその算出に関わるデータを容易に確認することができ
る。
【0044】本発明の記憶媒体によれば、プログラム
は、母線、子線方向それぞれの非球面形状関数を定義す
る定義モジュールと、非球面形状モデルを表す座標デー
タを入力する入力モジュールと、定義された母線、子線
方向それぞれの非球面形状関数に基づき非球面形状モデ
ル上の各点に対する座標値を算出する座標算出モジュー
ルと、入力された座標データと前記母線、子線方向それ
ぞれの非球面形状関数から算出された座標値とを比較し
て形状誤差を算出する形状誤差算出モジュールとを有す
るから、非球面形状モデルの形状誤差を正確に評価する
ことができる。
【0045】また、座標算出モジュールにより、入力さ
れた座標データで表わされる非球面形状モデル上の各点
毎に、その座標データを初期値とする変数を定義された
母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡して座標
値を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範囲内
に収まるまで変数を可変しながら行い、該所定目標値範
囲内の座標値が得られると、該座標値を形状誤差算出モ
ジュールに渡すから、所定目標値範囲内を所定精度に対
応する値範囲に設定することによって、所定精度での形
状誤差を求めることができる。
【0046】さらに、プログラムは、算出された形状誤
差を、該形状誤差の算出用いられた座標データおよび座
標値とともに表示手段に表示するように制御する表示制
御モジュールを有するから、形状誤差とその算出に関わ
るデータを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非球面形状モデルの形状誤差評価装置
の実施の一形態の構成を示すブロック図である。
【図2】三次元座標系における非球面形状を示す図であ
る。
【図3】非球面形状のx−y断面図である。
【図4】非球面形状のx−z断面図である。
【図5】図1の形状誤差評価装置の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図1の形状誤差評価装置による形状誤差計算結
果の出力例を示す図である。
【符号の説明】 1 入力コマンド制御部 2 形状関数定義部 3 非球面座標計算部 4 形状誤差計算部 5 形状データ格納部 6 表示制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母線と子線方向とでそれぞれ異なる非球
    面形状関数により表されるトーリックレンズ形状などの
    非球面形状に対して作成された非球面形状モデルの形状
    誤差評価装置において、前記母線、子線方向それぞれの
    非球面形状関数を定義する定義手段と、前記非球面形状
    モデルを表す座標データを入力する入力手段と、前記定
    義された母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に基
    づき前記非球面形状モデル上の各点に対する座標値を算
    出する座標算出手段と、前記入力された座標データと前
    記母線、子線方向それぞれの非球面形状関数から算出さ
    れた座標値とを比較して形状誤差を算出する形状誤差算
    出手段とを備えることを特徴とする非球面形状モデルの
    形状誤差評価装置。
  2. 【請求項2】 前記座標算出手段は、前記入力された座
    標データで表わされる非球面形状モデル上の各点毎に、
    その座標データを初期値とする変数を前記定義された母
    線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡して座標値
    を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範囲内に
    収まるまで前記変数を可変しながら行い、該所定目標値
    範囲内の座標値が得られると、該座標値を前記形状誤差
    算出手段に渡すことを特徴とする請求項1記載の非球面
    形状モデルの形状誤差評価装置。
  3. 【請求項3】 前記算出された形状誤差を、該形状誤差
    の算出用いられた座標データおよび座標値とともに表示
    する表示手段を備えることを特徴とする請求項1または
    2記載の非球面形状モデルの形状誤差評価装置。
  4. 【請求項4】 母線と子線方向とでそれぞれ異なる非球
    面形状関数により表されるトーリックレンズ形状などの
    非球面形状に対して作成された非球面形状モデルの形状
    誤差評価方法において、前記母線、子線方向それぞれの
    非球面形状関数を定義する定義ステップと、前記非球面
    形状モデルを表す座標データを入力する入力ステップ
    と、前記定義された母線、子線方向それぞれの非球面形
    状関数に基づき前記非球面形状モデル上の各点に対する
    座標値を算出する座標算出ステップと、前記入力された
    座標データと前記母線、子線方向それぞれの非球面形状
    関数から算出された座標値とを比較して形状誤差を算出
    する形状誤差算出ステップとを有することを特徴とする
    非球面形状モデルの形状誤差評価方法。
  5. 【請求項5】 前記座標算出ステップは、前記入力され
    た座標データで表わされる非球面形状モデル上の各点毎
    に、その座標データを初期値とする変数を前記定義され
    た母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡して座
    標値を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範囲
    内に収まるまで前記変数を可変しながら行い、該所定目
    標値範囲内の座標値が得られると、該座標値を前記形状
    誤差算出ステップに渡すことを特徴とする請求項4記載
    の非球面形状モデルの形状誤差評価方法。
  6. 【請求項6】 前記算出された形状誤差を、該形状誤差
    の算出用いられた座標データおよび座標値とともに表示
    手段に表示する表示ステップを有することを特徴とする
    請求項4または5記載の非球面形状モデルの形状誤差評
    価方法。
  7. 【請求項7】 母線と子線方向とでそれぞれ異なる非球
    面形状関数により表されるトーリックレンズ形状などの
    非球面形状に対して作成された非球面形状モデルの形状
    誤差評価システムを構築するためのプログラムを情報処
    理装置が実行可能に格納した記憶媒体において、前記プ
    ログラムは、前記母線、子線方向それぞれの非球面形状
    関数を定義する定義モジュールと、前記非球面形状モデ
    ルを表す座標データを入力する入力モジュールと、前記
    定義された母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に
    基づき前記非球面形状モデル上の各点に対する座標値を
    算出する座標算出モジュールと、前記入力された座標デ
    ータと前記母線、子線方向それぞれの非球面形状関数か
    ら算出された座標値とを比較して形状誤差を算出する形
    状誤差算出モジュールとを有することを特徴とする記憶
    媒体。
  8. 【請求項8】 前記座標算出モジュールは、前記入力さ
    れた座標データで表わされる非球面形状モデル上の各点
    毎に、その座標データを初期値とする変数を前記定義さ
    れた母線、子線方向それぞれの非球面形状関数に渡して
    座標値を算出する算出処理を、該座標値が所定目標値範
    囲内に収まるまで前記変数を可変しながら行い、該所定
    目標値範囲内の座標値が得られると、該座標値を前記形
    状誤差算出モジュールに渡すことを特徴とする請求項7
    記載の記憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記プログラムは、前記算出された形状
    誤差を、該形状誤差の算出用いられた座標データおよび
    座標値とともに表示手段に表示するように制御する表示
    制御モジュールを有することを特徴とする請求項7また
    は8記載の記憶媒体。
JP2000026418A 2000-02-03 2000-02-03 非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体 Withdrawn JP2001216344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026418A JP2001216344A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026418A JP2001216344A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001216344A true JP2001216344A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18552154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000026418A Withdrawn JP2001216344A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001216344A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098513A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Tani Denki Kogyo Kk レーザ光を利用した画像認識による計測方法および計測装置
CN112414676A (zh) * 2020-11-05 2021-02-26 天津大学 一种多自由曲面反射镜测量数据的评价计算方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098513A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Tani Denki Kogyo Kk レーザ光を利用した画像認識による計測方法および計測装置
CN112414676A (zh) * 2020-11-05 2021-02-26 天津大学 一种多自由曲面反射镜测量数据的评价计算方法
CN112414676B (zh) * 2020-11-05 2022-02-11 天津大学 一种多自由曲面反射镜测量数据的评价计算方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2667334A1 (en) Method and devices for aiding in the modeling of 3d objects
JP3557839B2 (ja) 曲面上メッシュデータの作成方法
Shakour et al. Topology optimization with precise evolving boundaries based on IGA and untrimming techniques
US5649081A (en) Method and apparatus for pattern data processing
JP6337619B2 (ja) 面形状評価方法及び面形状評価システム
JP2001229407A (ja) 数値解析用モデル作成装置、数値解析用モデル作成方法および記憶媒体
JP2001216344A (ja) 非球面形状モデルの形状誤差評価装置、非球面形状モデルの形状誤差評価方法および記憶媒体
JP2002283816A (ja) タイヤ有限要素モデルの作成方法、タイヤ有限要素モデルの作成装置およびプログラム
JPH10153520A (ja) 有限差分格子の自動最適化方式
JP3512091B2 (ja) 自由曲面作成方法及び自由曲面作成装置
JP2000331193A (ja) 有限要素メッシュモデルの形状変更方法
JPH10269265A (ja) 有限要素法による構造解析方法とその装置
JP3349917B2 (ja) 形状データ検証方法
JP3823596B2 (ja) 動作シミュレーション用データの圧縮方法
WO2022176077A1 (ja) 加工プログラム修正装置、加工プログラム修正方法および加工システム
JP3798672B2 (ja) 変形形状算出装置及び方法
Lidén et al. Fairing of surfaces with optimization techniques using FANGA curves as the quality criterion
JP2850344B2 (ja) 型製造方法
JPH0619992A (ja) Cadシステム
JP2005135348A (ja) パラメータ実長展開装置、方法及びそのプログラム
JP2002236940A (ja) テンプレートを用いた自由曲面の創成方法および装置
JPH1049691A (ja) ベジェ曲線による点列トレースの方法および装置
Lecrivain et al. Creation of body surfaces from reverse-engineered components
JP2570954B2 (ja) 3次元スプラインの次元変換時の直線形状判定方法
JPH0785314A (ja) 曲面変形装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060310

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403