JP2001215182A - 圧縮・引張試験装置および出力調整装置 - Google Patents

圧縮・引張試験装置および出力調整装置

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JP2001215182A JP2000022337A JP2000022337A JP2001215182A JP 2001215182 A JP2001215182 A JP 2001215182A JP 2000022337 A JP2000022337 A JP 2000022337A JP 2000022337 A JP2000022337 A JP 2000022337A JP 2001215182 A JP2001215182 A JP 2001215182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テスト条件の設定が容易で、かつ、正確に設
定できるとともに、精度良く測定でき、また、大型の試
験機あるいは加工機でも迅速に荷重を付与でき、また、
微調整の荷重の付与が可能な圧縮・引張試験装置および
出力調整装置を提供する。 【解決手段】 圧縮・引張試験装置10は、コントロー
ラ88が試験片27のテスト条件を入力する入力部23
aと、入力されたテスト条件を受信しテスト条件に適合
した指令値を出力する制御本体部23とを有する。電動
機21は、制御本体部27からの指令により、2方向流
れの液体ポンプ11を駆動する。電動機21には、フラ
イホィール19が取り付けてある。液体ポンプ11と液
体アクチユエータ17とを結ぶ第1配管13と第2配管
15との間には、一対のチェック弁33a、33bが対
向するように配置してあり、液体ポンプ11または液体
アクチュエータ17から漏れた作動油を作動油タンク3
1から補充する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮・引張試験装
置および出力調整装置に係り、特に、電動機により液体
ポンプを小さな駆動力で回転して液圧を吐出し、液体ポ
ンプの吐出液圧で液体アクチュエータを直接動作させ、
また、主駆動部と推力微調部とで構成し出力の微調整が
行なえる圧縮・引張試験装置および出力調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、試験片の受ける応力状態から引張
試験、圧縮試験、曲げ試験、ねじり試験、せん断試験お
よびかたさ試験などに、また試験片に加える外力の性質
から静的試験、衝撃試験、疲れ試験(繰返し応力試験)
およびクリープ試験などに分類され、それぞれに適合さ
れた試験装置が存在していることは一般的に知られてい
る。このとき、一般的に、試験片に加える外力が小さい
ものには電気モータが用いられ、外力が大きいものには
液圧が用いられていることも知られている。その一例と
して、図12に示すように油圧を用いた圧縮・引張試験
装置が一般的に知られている。この油圧を用いた圧縮・
引張試験装置は、液体ポンプ151あるいはアキュムレ
ータ153からの液圧をサーボ弁や電磁比例弁155を
経由して液体アクチュエータ157の所定ポートに供給
し、図示しない試験片に圧縮荷重あるいは引張荷重を与
えている。この圧縮・引張試験装置では、液体アクチュ
エータ157が作動していないときでも液体ポンプ15
1を常時一定速度で回転させ一定量の圧油を生成し液圧
エネルギーをアキュムレータ153に蓄えるか、あるい
は、生成されたエネルギーはリリーフ弁159を介して
オイルタンク161に戻されている。このため、エネル
ギーロスが非常に大きいものとなっており、また、騒音
も非常に大きいものとなっている。さらに、油温が上昇
することにより作動油が劣化するので、クーリング装置
163の設置が必要になることもある。このため、多量
の作動油量が必要になるとともに、回路の構成が複雑に
なり、定常的なメンテナンスが必要になり、また、定常
的に騒音が発生しうるさいという問題がある。このた
め、この問題を改良するものとして、特開平9−889
06号公報が提示されている。同公報によれば、図13
に示すように、電動機171にフライホィール173を
直結するともに、このフライホィール173を介して二
方向吐出形の液圧ポンプ175を駆動するようにし、こ
の液圧ポンプ175によって液圧シリンダ177を駆動
するようにしている。これにより、電動機171によっ
て直接フライホィール173を高速回転させ、その回転
エネルギーを蓄積するようにしたからフライホィール1
73および他の装置を従来のものより著しく小型軽量に
できる。また、上記公報に記載された液圧駆動装置は、
負荷の変動がそのまま圧液の圧力変動となるが、大きな
圧力変動があっても、液圧ポンプ175およびこの液圧
ポンプ175と連通する液圧系には何らの問題も発生し
ない。即ち、減速機による機械的な減速はエネルギーの
伝達を点接触で行っているが、液圧の場合は、パスカル
の原理により機構部と圧液の接触部は全て面接触と考え
て良い。従って、大きな負荷の変動があっても定格出力
の範囲内であれば液圧ポンプ175は破壊されることは
ないことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−88906号公報においては、調査する試験片のテ
スト条件を設定するのが困難であるとともに、設定工程
に多くの時間がかかっている。このため、作業にはベテ
ランの計測員が必要になっており、その計測員が不足す
るという問題がある。また、作動流体としては非圧縮性
といわれる液体(油)が用いられているが、実際には液
体自身が圧縮性を有するとともに、液体内部に混入する
空気のために圧縮性があるため、液体アクチュエータが
指令値に応じて作動せず精度が悪くなっている。更に、
液体ポンプと液体アクチュエータを接続する配管が可撓
管(ゴムホース)で接続されると、可撓管が圧力により
拡張するため液体アクチュエータが指令値に応じて作動
せず精度がさらに大きく悪くなってくる。また、液体の
温度によって液体の粘度が変化し、液体アクチュエータ
が指令値に応じて作動せず精度がさらに大きく悪くなっ
てくる。さらに、同公報では、試験片に応じたテスト条
件の入力が困難であるとともに、テスト条件に応じて測
定したテスト結果を正確に確認するのが困難である。ま
た、大型の圧縮・引張試験装置においては、フライホィ
ールが大きくなり、迅速に大きな荷重をかけるのが困難
であるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目し、圧
縮・引張試験装置および出力調整装置において、テスト
条件の設定が容易で、かつ、正確に設定できるととも
に、精度良く測定でき、また、大型の試験機あるいは加
工機でも迅速に荷重を付与でき、また、微調整の荷重の
付与が可能な圧縮・引張試験装置および出力調整装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る圧縮・引張試験装置は、電動機により
駆動される液圧ポンプからの圧力を受けた液圧アクチュ
エータにより試験片に圧縮荷重あるいは引張荷重を付与
し、試験片の材料の機械的性質である応力または歪みあ
るいは両者の関数を試験する圧縮・引張試験装置であっ
て、試験片のテスト条件を入力する入力部と、入力され
たテスト条件を受信しテスト条件に適合した指令値を出
力する制御本体部とを有する制御手段と、制御本体部か
らの指令値により回転速度が制御される電動機と、電動
機により回転駆動される2方向流れの液体ポンプと、電
動機と液体ポンプとの間に配設され電動機により回転駆
動されるフライホィールと、液体ポンプあるいは/およ
び液体アクチユエータからのもれ量を補充するチェック
弁あるいは/および補充用電動機により駆動されるポン
プ補充用ポンプと、チェック弁あるいは/および補充用
ポンプに接続されるタンクとで構成するようにしたもの
である。
【0006】また、液圧アクチュエータは、ストローク
位置を検出する位置検出センサが付設されており、制御
手段は、位置検出センサからのフィードバック信号を受
けて制御本体部から電動機への指令値を増減し、電動機
の回転速度を増減する加算部とをを有する構成にすると
良い。
【0007】また、制御手段は、試験片に付与する荷
重、位置、あるいは、時間に関する設定された波形モー
ドのテスト条件を記憶する記憶部と、波形モードのテス
ト条件を選択する選択モード設定部と、選択モード設定
部により選択されたテスト条件を入力するテスト条件入
力部と、選択したテスト条件の入力項目を表示するとと
もに図示し、かつ、測定した結果を図示する表示部とを
有する構成にすると良い。
【0008】また、液体ポンプは、電動機により回転駆
動される2方向流れの可変容量形液体ポンプであり、フ
ライホィールの近傍に配設されフライホィールの回転速
度を検出する速度センサーが設けられ、制御本体部は、
速度センサーからの信号に応じて可変容量形液体ポンプ
に吐出指令を出力するように構成すると良い。
【0009】また、液体ポンプと液圧アクチュエータと
の間を接続する二つの配管のそれぞれに付設され、制御
本体部からの指令を受けて液圧アクチュエータの加圧側
のセット圧力を高圧力に、液圧アクチュエータからの戻
り側のセット圧力を低圧力に調圧する、タンクに接続さ
れた電磁比例式リリーフ弁を有するように構成すると良
い。
【0010】本発明に係る圧縮・引張装置の出力調整装
置である他の発明は、電動機により駆動される液圧ポン
プからの圧力を受けた液圧アクチュエータにより試験片
あるいは被加工品に圧縮荷重あるいは引張荷重を付与
し、試験片の材料の機械的性質である応力または歪みあ
るいは両者の関数を試験、あるいは、被加工品を加工す
る圧縮・引張装置であって、制御本体部からの指令値に
より回転速度が制御される電動機と、電動機により回転
駆動される2方向流れの液体ポンプからの油圧を受けて
試験片に圧縮荷重あるいは引張荷重を付与する液体アク
チユエータとからなる主駆動部と、制御本体部からの指
令値により回転速度が制御される微調用電動機と、微調
用電動機により駆動される駆動力を受けて作動し、主駆
動部の液体アクチユエータに供給する推力微調用油圧を
生ずるプランジャとからなる推力微調部とで構成されて
いる。
【0011】また、推力微調部は、微調用電動機により
駆動される微調用油圧ポンプからの油圧、あるいは、微
調用電動機により駆動されるボールネジにより作動し、
油圧を生ずるプランジャと、プランジャからの油圧を主
駆動部の液体アクチユエータに供給するシャトル弁とが
付設されていると良い。
【0012】
【作用】上記構成によれば、圧縮・引張試験装置は、材
料の機械的性質である応力または歪みあるいは両者の関
数を計測するために、試験片のテスト条件を入力する入
力部と、入力されたテスト条件を受信しテスト条件に適
合した指令値を電動モータに出力する制御本体部とを有
する制御手段を備えている。電動モータは、制御手段の
制御本体部からの指令値により回転速度が制御されなが
ら液体ポンプおよびフライホィールを回転し、液体ポン
プは、前記電動モータにより駆動され、必要な吐出量を
液体アクチュエータに直接吐出する。フライホィールの
回転エネルギーは回転速度をNrとすると、Nr2とな
る。したがって、可能な限り高速度で回転させることに
より、フライホィール自体の重量を軽減させることがで
きるので、電動モータに直結させることにより、低コス
トで最大の効果を得ることができる。液体ポンプあるい
は/および液体アクチユエータから作動油がもれた場合
には、もれ量に応じた分だけ液体ポンプを経て、チェッ
ク弁のみにより補充されるか、あるいは、補充モータに
より駆動される補充用ポンプのみにより補充されるか、
又は、チェック弁および補充用ポンプの両方により補充
されるか、のいずれかにより補充される。また、液体ポ
ンプの回転速度が変動する時にも同様に補充してキャビ
ティーションを防止するようにしている。
【0013】また、液圧アクチュエータには位置検出セ
ンサが付設され、液体アクチュエータのストローク位置
を検出し、その検出値を加算器にフィードバック信号と
して入力している。また、試験片のテスト条件を入力す
る入力部には、選択モード設定部が付設され、試験片に
付与するテスト条件の波形モード、例えば、定変位、定
速度、三角波、正弦波、不規則波、あるいは、定荷重等
のモードのいずれかを設定できるようにされている。
【0014】また、入力部には、選択モード設定部によ
り選択されたテスト条件の項目を入力するテスト条件入
力部が付設されている。テスト条件入力部が操作される
と、表示部には選択したテスト条件の入力項目を表示す
るとともに図示し、かつ、測定した結果が図示される。
【0015】また、可変電動モータにより駆動されるフ
ライホィールおよび可変容量形液体ポンプとが配設され
るとともに、フライホィールの近傍には速度センサーが
配設されて回転速度を検出している。フライホィールの
回転速度が所定の速度になったことが速度センサーによ
り検出されると、制御本体部は可変容量形液体ポンプに
吐出指令を出力して、例えば、ポンプに多量の吐出容量
を吐出させて急激な荷重の付加、あるいは、所定のなだ
らかな吐出量を吐出させて所定のなだらかな荷重を付加
するように吐出量を制御している。
【0016】また、液体ポンプと液圧アクチュエータと
の間を直接接続する二つの配管には、それぞれにリリー
フ弁が接続されている。このリリーフ弁は、そのうちの
いずれか一方が制御本体部からの指令を受けて液圧アク
チュエータの加圧側のセット圧力を高圧力に、液圧アク
チュエータからの戻り側の他側のセット圧力を低圧力に
調圧して、液圧アクチュエータのストローク位置に対し
て任意の荷重が付加できるようにされている。このと
き、リリーフ弁は電磁比例式リリーフ弁を用いるとよ
い。
【0017】圧縮・引張試験装置の他の発明は、主駆動
部と推力微調部とで構成されている。主駆動部は、制御
本体部により回転速度が制御される電動モータで回転駆
動される2方向流れの液体ポンプからの油圧を受けて試
験片に圧縮荷重あるいは引張荷重を付与する液体アクチ
ユエータとからなる。推力微調部は、制御本体部により
回転速度が制御される微調用電動モータと、微調用電動
モータにより駆動される駆動力を受けて作動し、主駆動
部の液体アクチユエータに供給する推力微調用油圧を生
ずるプランジャとからなっている。主駆動部により早送
りが可能になり作業が迅速になり、推力微調部で増圧に
より小さい圧力で大きな圧縮荷重および引張荷重を負荷
制御できるため省エネルギーが得られ、また、細かい制
御が可能となる。特に、微調用油圧シリンダの受圧面積
とプランジャの断面積との比を大きくして増圧比を大き
くすると、電動モータのトルクむら、および、油圧ポン
プのリップル(ポンプが有する固有の脈動)に起因する
圧力変動を反比例して小さくすることができる。これに
より、油圧シリンダに作用するプランジャの脈動を小さ
く出来て精密な制御が可能になっている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る圧縮・引張
試験装置の好ましい実施の形態を添付図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る圧縮・
引張試験装置の回路図である。図1において、圧縮・引
張試験装置1のポンプには二方向流れ可変容量形液体ポ
ンプである可変容量形油圧ポンプ11(以下、可変定容
量形ポンプ99という)は、第1配管13および第2配
管15によって、液体アクチュエータであるダブルロッ
ド形油圧シリンダ17(以下、油圧シリンダ17とい
う)に直結されている。可変容量形油圧ポンプ11は、
後述する制御本体部23からの指令を受けて容量制御用
サーボ機構11Aにより吐出容積qv(cc/rev)
を可変にしている。可変容量形油圧ポンプ11は、所定
の慣性モーメントIを有するフライホィール19を介し
て、電動機21に接続されて駆動されて回転する。電動
機21は、二方向の回転が可能であるとともに回転速度
が可変のACモータあるいはDCモータを用いることが
できる。電動機21の回転速度は、制御手段であるコン
トローラ88の制御本体部23からの指令信号に応じて
制御されて可変に回転する。フライホィール19は、特
開平9−88906号公報と同様に、電動機21の回転
速度を大きくすることにより、重量を軽減することがで
きる。このフライホィール19の回転速度は従来使用し
ている速度よりも早くして慣性モーメントIを同じにし
ており、その分だけフライホィール19自体の重量を軽
減している。
【0019】電動機21と制御本体部23との間には、
後述する位置検出センサ41からの信号に応じて制御本
体部23からの指令信号を増減して電動機21の回転速
度を調整する加算部25が配設されている。この電動機
21の回転速度が加算部25で調整されることにより、
可変容量形油圧ポンプ11の回転速度が変更されて、可
変容量形油圧ポンプ11からの作動油の吐出量Qaが可
変に調整される。また、作動油の吐出量Qaは、電動機
21の回転速度Nrを一定にしておき、容量制御用サー
ボ機構11Aにより吐出容積qv(cc/rev)を可
変にすることにより調整できる。このとき、作動油の吐
出量Qaの調整は、可変容量形油圧ポンプ11の容量制
御用サーボ機構11Aを制御して作動油の吐出量Qaを
変更するよりも、吐出容積qv(cc/rev)を一定
にしておいて電動機21の回転速度Nrを調整すること
で作動油の吐出量Qaを調整する方が制御を容易にで
き、かつ、精度も良くなる。以下、吐出容積qv(cc
/rev)を一定にしておいて電動機21の回転速度を
調整する方法について述べる。
【0020】電動機21は制御本体部23からの指令信
号に応じて回転方向および回転速度が設定されている。
電動機21により駆動される可変容量形油圧ポンプ11
は、電動機21の回転方向および回転速度に応じて第1
配管13あるいは第2配管15のいずれかに作動油を吐
出する。可変容量形油圧ポンプ11から第1配管13に
吐出された作動油は、油圧シリンダ17の図示の上側シ
リンダ室17aに供給されて油圧シリンダ17のシリン
ダロッド17Aを下降し、試験片27に圧縮力を付与す
る。
【0021】反対に、可変容量形油圧ポンプ11から第
2配管15に吐出された作動油は、油圧シリンダ17の
図示の下側シリンダ室17bに供給されて油圧シリンダ
17のシリンダロッド17Aを上昇し、試験片27に引
張力を付与する。油圧シリンダ17のシリンダロッド1
7Aには、作動の上限および下限を位置決めする図示し
ないリミットスイッチが付設されており、この位置信号
は制御本体部23に送信されている。また、シリンダロ
ッド17Aの一側先端部に試験片27を装着する試験片
用取着部5が設けられている。また、第1配管13ある
いは第2配管15には、回路を保護する高圧に設定され
た図示しないリリーフ弁が装着されている。
【0022】可変容量形油圧ポンプ11は、作動油タン
ク31から作動油を吸入可能であるとともに、油圧シリ
ンダ17からの戻り油を第1配管13および第2配管1
5から吸入する。第1配管13および第2配管15の間
には、第1チェック弁33aと第2チェック弁33bと
の二つのチェック弁が対向して配設されている。この第
1チェック弁33aと第2チェック弁33bとの間に
は、作動油タンク31に接続する第3配管35が配設さ
れている。これにより、可変容量形油圧ポンプ11ある
いは/および油圧シリンダ17から作動油がもれた場合
には、作動油タンク31から第1チェック弁33aを介
して第1配管に、また、第2チェック弁33bを介して
第2配管に不足した分だけ作動油を補充することがで
き、キャビテーションの発生を防止することが出来る。
即ち、可変容量形油圧ポンプ11あるいは/および油圧
シリンダ17からもれた作動油は、チェック弁33から
補充される構成としている。また、可変容量形油圧ポン
プ11と油圧シリンダ17とが第1配管13および第2
配管15で直結された閉回路は、可変容量形油圧ポンプ
11の回転速度あるいは吐出容積qvが変動し吐出量Q
aが急激に変更された場合でも、第1チェック弁33a
あるいは第2チェック弁33bと、作動油タンク31か
ら吸引されて補充されるためにキャビテーションの発生
を防止することが出来る。
【0023】油圧シリンダ17の図示の上側シリンダ室
17aには、室内の圧力を測定する第1油圧検出センサ
37aが、また、図示の下側シリンダ室17bには、室
内の圧力を測定する第2油圧検出センサ37bが配設さ
れ、それぞれの油圧検出センサ37は検出した圧力を制
御本体部23に送信している。制御本体部23は、第1
油圧検出センサ37aの第1圧力Paと第2油圧検出セ
ンサ37bの第2圧力Pbから油圧シリンダ17が発生
する荷重Faを演算している。この荷重Faは、試験片
27に付与する引張力、あるいは、圧縮力となってい
る。荷重Faが制御本体部23からの指令値よりも小さ
い場合には、制御本体部23は加算部25に電動機21
の回転速度を増加するように指令を出力して回転速度を
増し、可変容量形油圧ポンプ11の回転速度を変更して
可変容量形油圧ポンプ11からの作動油の吐出量Qaを
増加し、荷重Faを増加するように調整できるようにし
ている。
【0024】反対に、荷重Faが制御本体部23からの
指令値よりも大きい場合には、制御本体部23は加算部
25に電動機21の回転速度を減速するように指令を出
力して回転速度を減じ、可変容量形油圧ポンプ11の回
転速度を変更して可変容量形油圧ポンプ11からの作動
油の吐出量Qaを減量し、荷重Faを減少するように調
整できるようにしている。この油圧検出センサ37は、
第1配管13、あるいは、第2配管15に配設しても良
い。
【0025】油圧シリンダ17のシリンダロッド17A
には、そのストローク位置を検出する位置検出センサ4
1が付設されている。位置検出センサ41は、検出した
シリンダロッド17Aのストローク位置をフィードバッ
ク位置信号として加算部25に送信している。加算部2
5は、制御本体部23からのシリンダロッド17Aの位
置指令と、位置検出センサ41からのフィードバック位
置信号とを比較し、不足している場合には指令値に加算
して、電動機21の回転速度Nrを増加して可変容量形
ポンプ11の吐出量Qaを増やしてストローク位置の不
足分を補充している。反対に、余剰している場合には、
指令値に減算して、電動機21の回転速度を減速して可
変容量形ポンプ11の吐出量Qaを減じてストローク位
置の余剰分を減じている。これにより、油圧シリンダ1
7のシリンダロッド17Aは、制御本体部23の指令値
に応じて正確に作動している。
【0026】コントローラ88には、試験片27のテス
ト条件に応じて、テスト条件、テスト項目等を入力する
入力部23aが付設されている。入力部23aには、試
験片27のテスト条件に応じてテスト項目を選択する選
択モード設定部43が配設されている。選択モード設定
部43は、例えば、定変位、定速度、三角波、正弦波、
不規則波、あるいは、定荷重等の荷重が付与される入力
キー43a、43b、43c…が設けられている。ま
た、制御本体部23には、定変位、定速度、三角波、正
弦波、所定の不規則波、あるいは、定荷重等の荷重、位
置、あるいは、時間等の波形形状の波形モードが後述す
るコントローラ88の内部の記憶部23bに記憶されて
いる。選択モード設定部43が操作されると選択された
波形モードが後述する表示部47の画面47aに表示さ
れる。
【0027】また、入力部23aには、上記の選択モー
ド設定部43、およびテスト条件入力部45が配設され
ている。テスト条件入力部45は、例えば、選択モード
設定部43により選択された波形モードにテスト条件
(例えば、テスト時間、テスト荷重、あるいは、テスト
ストローク等のテスト項目)を入力する。テスト条件入
力部45が操作されると、それに応じた入力値が表示さ
れている後述する表示部47の画面47aが表示され
る。試験員は、表示部47の画面47aに表示された入
力個所49にテスト条件の入力値を入力すれば良く、簡
単に正確に入力することができる。テスト条件は、例え
ば、三角波変位が選択された場合には、図2に示すよう
な表示部47の画面47aに台形形状の図Uaが表示さ
れる。この画面47aの入力個所49、計測周期(10
0msec)、繰り返し回数(N=1)、ストローク
(60.0mm)、T−1(60.0sec)、T−2
(0.0sec)、T−3(60.0sec)を記入
し、試験員は記入項目に間違いがない場合には、OKを
クリックすることにより、テスト条件が入力される。こ
れにより間違いがなく正確に入力することができる。
【0028】表示部47は、制御本体部23に接続され
ており、テスト条件入力部45の操作に伴って、テスト
条件の入力すべき各項目が、表示部47の画面47aに
表示されるとともに、後述する試験片27に付与された
荷重を検出するロードセル51からの荷重を表示してい
る。例えば、図3に示すように、画面47aの第1入力
個所49aには、油圧シリンダ17のシリンダロッド1
7Aの指令位置が黄色の実線Yaで表示されるととも
に、計測位置が緑色の実線Ga(図示では点線Gaで示
す)で表示される。また、画面47aの第2入力個所4
9bには、測定した結果の荷重が緑色の実線Taで表示
される。この結果よりテストした試験片27のテスト結
果が容易に目視により判別できる。
【0029】圧縮・引張試験装置1の試験片27を取着
する取着部にはロードセル51が配設されている。この
ロードセル51の測定結果は、制御本体部23に送信さ
れ演算解析されて表示部47に送られる。表示部47の
画面47aには、試験片27のテスト指令値とロードセ
ル51の測定結果が一緒に表示される。例えば、図3に
示すように、画面47aの第2入力個所49bには、測
定した結果の荷重が表示される。この結果よりテストし
た試験片27のテスト条件とテスト結果が容易に目視に
より判別できるため、テストの確認が容易になってい
る。上記において、制御本体部23、入力部23a、加
算部25、および、表示部47はコントローラ88で構
成しても良い。
【0030】また、圧縮・引張試験装置1には、図1に
点線Sa示すように恒温室53を有している。この恒温
室53は、様々な温度の環境下で試験片27のテストが
出来るように図示しない温度制御装置が付設できるよう
にされている。
【0031】次に、上記の作動について、弾性体である
ゴムの試験片27を圧縮試験する場合について図4を用
いて説明する。図4において、横軸には試験片27に与
える変位量の指令計画置と実測位置とを表示してい
る。また縦軸には試験片27に発生した圧縮荷重の実測
値を表示している。前記のように、油圧シリンダ17の
シリンダロッド17Aの計画指令位置、即ち、試験片2
7の変位量の計画指令位置と圧縮荷重のと関係が黄色
(実際の画面47a上)の実線Ya(図4でも実線Ya
で示している)で表示されている。また、実測位置と圧
縮荷重との関係が実際の画面47a上で緑色の実線Ga
(図4では点線Gaで示す)で表示されている。このと
き、油圧シリンダ17のシリンダロッド17Aの計画指
令位置は、可変容量形ポンプ11の吐出容積qv(cc
/rev)と油圧シリンダ17の容積との関係より、電
動機21の回転速度の指令値が決定される。また、圧縮
荷重の実測値は、ロードセル51により求められる。
【0032】シリンダロッド17Aの位置を制御する場
合、先ず、図示しないサーボオンスイッチをON操作す
ると、制御本体部23から電動機21に駆動開始指令が
出力されて電動機21の回転を開始する。電動機21
は、制御本体部23から指令値に応じて回転速度を増加
して行く。このとき、制御本体部23は、試験片27の
変位量の計画指令位置(実線Ya)に合わせて油圧シリ
ンダ17のシリンダロッド17Aを作動させるような、
可変容量形ポンプ11の吐出量Qaを吐出させるように
電動機21の回転速度Nrを制御する指令値を出力して
いる。このとき、可変容量形ポンプ11の吐出容積qv
は一定の容積となっているものとしている。
【0033】これにより、可変容量形ポンプ11は回転
を開始するとともに、電動機21の増速に合わせて増速
していき回転速度に応じて作動油を吐出する。この吐出
された作動油は油圧シリンダ17の上側シリンダ室17
aに供給されて、制御本体部23の指令に応じて油圧シ
リンダ17の伸長を行ない試験片27に圧縮荷重を付与
する。油圧シリンダ17のシリンダロッド17Aの位
置、および試験片27の縮小量は、位置検出センサ41
により検出されて加算部25に送信される。このとき、
前記のごとく、作動油自体および空気混入による圧縮性
と、可撓管(ゴムホース)の膨張等により、油圧シリン
ダ17のシリンダロッド17Aの位置が計画値と異なっ
てくることがある。このときには、位置検出センサ41
がシリンダロッド17Aのストローク位置を検出し、そ
の検出値をフィードバック位置信号として加算部25に
送信している。加算部25は、シリンダロッド17Aの
位置が所定の位置になるように制御本体部23からの指
令値を増減し、電動機21の回転速度、即ち可変容量形
ポンプ11の吐出量Qaを増減して修正している。
【0034】一方、ロードセル51の測定結果(出力)
は、制御本体部23に送信されて演算解析されて表示部
47に送られ、例えば、図3あるいは図4に示すよう
に、表示部47の画面47aには、試験片27のテスト
指令値とロードセル51の測定結果が点線Gaで示すよ
うに一緒に表示される。このとき、油圧シリンダ17の
上側シリンダ室17aに付設した第1油圧検出センサ3
7aと、下側シリンダ室17bに付設した第2油圧検出
センサ37bとで検出した第1圧力Paと第2油圧検出
センサ37bの第2圧力Pbから油圧シリンダ17が発
生する圧縮荷重Fcを演算するようにしても良い。ま
た、この求めた演算による圧縮荷重Fcと、ロードセル
51により測定された圧縮荷重とを比較して計器(ロー
ドセル51)の確認をするようにしても良い。
【0035】シリンダロッド17Aのストローク位置
が、ストローク点Naに到達する前より電動機21の回
転速度を減じて、ストローク点Naで電動機21の回転
速度を停止する。このとき、フライホィール19は重量
が軽いため小さい制動力で良く、ストローク点Naの近
傍で減速することができ、試験時間が短くなる。電動機
21が回転速度を停止したら、制御本体部23は電動機
21が逆方向に回転するように指令信号を出力し、電動
機21を逆方向に回転する。電動機21は、制御本体部
23から指令値に応じて回転速度を増加して行く。電動
機21により駆動される可変容量形ポンプ11の吐出量
は回転を開始するとともに、電動機21の増速に合わせ
て増速していき回転速度に応じて作動油を吐出する。こ
の吐出された作動油は油圧シリンダ17の下側シリンダ
室17bに供給されて、制御本体部23の指令に応じて
油圧シリンダ17の縮小を行ない試験片27に付与して
いた圧縮荷重を軽減して行く。油圧シリンダ17のシリ
ンダロッド17Aの位置、および試験片27の収縮量
は、前記と同様に、位置検出センサ41により検出され
てフィードバック位置信号として加算部25に送信して
いる。加算部25は、シリンダロッド17Aの位置が所
定の位置になるように制御本体部23からの指令値を増
減し、電動機21の回転速度、即ち可変容量形ポンプ1
1の吐出量の吐出量Qaを増減して修正している。
【0036】圧縮荷重が減じていき、圧縮荷重がゼロに
なった点Nbでは、例えば、ゴム等の弾性体は原点に戻
らずに変位量Laを有している場合がある。この変位量
Laには無関係にシリンダロッド17Aの位置が原点O
aに戻ったら電動機21の回転を停止して圧縮試験は終
了する。上記テストのように、船等に用いるゴム防舷材
等の試験片に付与する荷重を所定の不規則波の波形モー
ドとして表示し、それに所定のテスト条件、項目を入力
して圧縮試験を行なうことができる。
【0037】上記実施形態では、油圧シリンダ17のシ
リンダロッド17Aの位置、即ち、試験片27の位置を
基準位置として圧縮荷重Fcを求めたが、反対に計画指
令荷重Faを基準としてそれに対する変位量を求めるこ
ともできる。図5に示すように、油圧シリンダ17の上
側シリンダ室17aに付設した第1油圧検出センサ37
aと、下側シリンダ室17bに付設した第2油圧検出セ
ンサ37bとで検出した第1圧力Paと第2油圧検出セ
ンサ37bの第2圧力Pbから油圧シリンダ17が発生
する基準となる圧縮荷重を設定して計画指令荷重Faと
する。これにより、図5に示すように、試験片27に付
与する計画指令荷重Faが黄色(実際の画面47a上)
の実線Ya(図5でも実線Yaで示している)で表示さ
れている。また、ロードセル51により測定された実際
の圧縮荷重Fcは実際の画面47a上で緑色の実線Ga
(図5では点線Gaで示す)で表示されている。このと
き、油圧シリンダ17のシリンダロッド17Aの計画指
令荷重Faは、可変容量形ポンプ11の吐出量の吐出容
積qv(cc/rev)と油圧シリンダ17の容積との
関係より、油圧シリンダ17の実際の圧縮荷重Fcが計
画指令荷重Faになるように、制御本体部23は電動機
21の回転速度Nrを調整している。このようにして荷
重を基準として変位量を求めることもできる。また、前
記のごとく、電動機21の回転速度Nrは一定に保って
おいて、制御本体部23から容量制御用サーボ機構11
Aに指令を出力して可変容量形ポンプ11の吐出容積q
vを変更することにより可変容量形ポンプ11の吐出量
Qaを制御し、油圧シリンダ17の実際の圧縮荷重Fc
が計画指令荷重Faになるようにしても良い。
【0038】上記のごとく、本発明では、試験片27の
位置を基準位置として圧縮荷重Fcを求めること、およ
び、計画指令荷重Faを基準として実際の圧縮荷重Fc
を一致させるように制御するとともに、そのときの試験
片27の位置を求めることもできる。以下では、引張試
験あるいは圧宿試験の作動について説明する。
【0039】上記のごとく構成した圧縮・引張試験装置
1の第1実施形態の作用は、次の通りである。圧縮・引
張試験装置1の作動について、図6に示すフローチャー
ト図を用いて説明する。ステップ1では、圧縮・引張試
験装置1の制御本体部23に付設されている入力部23
aに設けられている図示しない電源用スイッチの入り操
作(以下、ON操作という)を行う。ステップ2では、
ロードセル51を作動させるため、入力部23aに設け
られているロードセル用スイッチ51aのON操作を行
う。あるいは、ロードセル用装置に付設されている図示
しないロードセル用スイッチをON操作する。これによ
り、ロードセル51が正確に作動するように、図示しな
いロードセルアンプの予熱を開始する。また、このと
き、制御本体部23の図示しない制御装置用電源スイッ
チをON操作して制御本体部23を含むコントローラ8
8を立ち上げる。ステップ3では、試験片27のテスト
条件、例えば、定変位、定速度、三角波、正弦波、不規
則波、あるいは、定荷重等のテスト条件に合わせて、入
力キー43a、43b、43c…のいずれかを選択す
る。ステップ4では、選択されたテスト条件に合わせた
テスト項目を入力する入力個所49が表示される表示部
47の画面47aを表示する。ステップ5では、表示部
47の画面47aに表示された入力個所49にテスト条
件を入力する。ステップ6では、テスト条件が設定され
た制御系統を一時オフラインする。ステップ7では、圧
縮・引張試験装置1の試験片用取着部5に試験片27を
取着する。ステップ8では、テスト条件が設定された制
御系統を再度ON操作する。
【0040】ステップ9では、サーボオンスイッチをO
N操作して試験装置の可動を開始する。これにより、制
御本体部23より電動機21に指令が出力されて、電動
機21の回転が開始するとともに、可変容量形ポンプ1
1が回転して作動油を吐出する。吐出された作動油は油
圧シリンダ17に供給されて、制御本体部23の指令に
応じて、油圧シリンダ17は伸長あるいは縮小のいずれ
かを行ない試験片27に引張荷重あるいは圧縮荷重を付
与する。このとき、試験片27の伸びあるいは収縮は、
位置検出センサ41により検出されて制御本体部23に
送信される。また、このとき、試験片27に付与された
引張荷重あるいは圧縮荷重は、ロードセル51により測
定される。このロードセル51の測定結果は、制御本体
部23に送信された演算解析されて表示部47に送ら
れ、表示部47の画面47aには、試験片27のテスト
指令値とロードセル51の測定結果が一緒に表示され
る。
【0041】ステップ10では、ステップ9が所定回数
だけ繰り返され、荷重テストは終了する。ステップ11
では、テスト条件が設定された制御系統をOFF操作す
る。ステップ12では、圧縮・引張試験装置1の試験片
用取着部5から試験片27を取り外す。ステップ13で
は、制御本体部23の図示しない電源用スイッチ切り
操作(OFF操作)を行う。また、ロードセル用スイッ
チ51aの切り操作(OFF操作)を行ないテストを終
了する。
【0042】図7は本発明の第2実施形態に係る圧縮・
引張試験装置1Aの回路図である。なお、第1実施形態
と同一部品には同一符号を付して説明は省略する。第1
実施形態では、ポンプには二方向流れ可変容量形液体ポ
ンプである可変容量形油圧ポンプ11が、また、シリン
ダには液体アクチュエータであるダブルロッドの油圧シ
リンダ17が用いられている。また、第1配管13およ
び第2配管15の間に第1チェック弁33aと第2チェ
ック弁33bとが対向して配設されており、可変容量形
油圧ポンプ11および油圧シリンダ17から作動油がも
れた場合には、第1チェック弁33aを介して第1配管
に、また、第2チェック弁33bを介して第2配管に作
動油を供給し、ポンプに補充することが出来るようにし
ている。
【0043】これに対して、図7の第2実施形態では、
可変容量形油圧ポンプ11が、また、シリンダには液体
アクチュエータであるシングルロッド複動油圧シリンダ
63(以下、複動油圧シリンダ63という)が用いられ
ている。可変容量形油圧ポンプ11は、制御本体部23
からの指令を受けて容量制御用サーボ機構11Aにより
吐出容積qv(cc/rev)を可変にしている。シン
グルロッド63Aの先端部には、試験片27を取着する
試験片用取着部5が付設されている。ヘッド側シリンダ
室63aに接続する第1配管13には、パイロット操作
チェック弁65が配設されており、パイロット操作チェ
ック弁65はパイロット圧力をロッド側シリンダ室63
bに接続する第2配管15から受けて開き作動油タンク
31に余剰油を放出している。また、第2配管15側に
は、第1実施形態と同様に第2チェック弁33bが配設
されており、複動油圧シリンダ63が伸長時に不足して
いる作動油を補充している。第2チェック弁33bは、
第4配管67により補充用ポンプ69にも接続されてお
り、可変容量形油圧ポンプ11あるいは/および複動油
圧シリンダ63からの作動油のもれ量は可変容量形油圧
ポンプ11を経て補充される。
【0044】また、補充用ポンプ69は補充用電動機7
1により駆動され、その吐出油は、可変容量形油圧ポン
プ11および第2チェック弁33bを経て、第1配管1
3および第2配管15のそれぞれに必要に応じて供給
し、補充されるようになっている。補充用ポンプ69の
吐出油は、第1リリーフ弁73によって低い圧力、例え
ば、0.3〜0.5MPaに調圧されている。これによ
り、可変容量形油圧ポンプ11の回転速度が急激に可変
速が行われたときにも、第2チェック弁33あるいは/
および補充用ポンプ69から可変速時の不足する油量を
前記の第1配管13および第2配管15に供給すること
ができ、ポンプのキャビテーションの発生を防止するこ
とが出来る。また、可変容量形油圧ポンプ11あるいは
/および複動油圧シリンダ63から作動油がもれた場合
には、チェック弁33のみ、あるいは、補充用ポンプ6
9のみ、又は、チェック弁33と補充用ポンプ69の両
方によりもれた分だけ可変容量形油圧ポンプ11を経て
補充される。可変容量形油圧ポンプ11は、所定の慣性
モーメントIを有するフライホィール19を介して、電
動機21に接続されて駆動されて回転する。
【0045】上記構成により、次に作動について説明す
る。なお、試験片27の試験の方法については、第1実
施形態の作動の説明およびフロチャート図と同様なため
詳細な説明は省略する。
【0046】試験片27に圧縮荷重Fcを作用させると
きには、可変容量形油圧ポンプ11の吐出油は、第1配
管13を介して複動油圧シリンダ63の図示の上側にあ
るヘッド側シリンダ室63aに供給される。このとき、
可変容量形油圧ポンプ11は、複動油圧シリンダ63の
図示の下側にあるロッド側シリンダ室63bからの戻り
油と、補充用ポンプ69からの吐出油(シングルロッド
の不足分)とが加算されて吸引され、第1配管13に吐
出される。これにより、複動油圧シリンダ63は伸長
し、試験片27に圧縮荷重を付与することができる。
【0047】また、試験片27に引張荷重Ftを作用さ
せるときには、可変容量形油圧ポンプ11の吐出油は、
第2配管15を介して複動油圧シリンダ63の図示のロ
ッド側シリンダ室63bに供給される。このとき、可変
容量形油圧ポンプ11は、複動油圧シリンダ63の図示
のヘッド側シリンダ室63aからの戻り油を吸引して第
2配管15に吐出される。このとき、複動油圧シリンダ
63の図示のヘッド側シリンダ室63aにある戻り油
は、シングルロッド63Aの分だけ余剰油となってい
る。この余剰油は、第2配管15に吐出された可変容量
形油圧ポンプ11のパイロット圧力により開放されたパ
イロット操作チェック弁65を経て作動油タンク31に
戻る。これにより、複動油圧シリンダ63は縮小し、試
験片27に引張荷重を付与することができる。
【0048】第2実施形態では、可変容量形油圧ポンプ
11を駆動するモータとして電動機21が用いられてい
るために、電動機21が駆動指令を受けて回転を始める
と所定の回転速度で回転している。このため、起動時に
可変容量形油圧ポンプ11の容量制御用サーボ機構11
Aを作動しないでいると吐出量がゼロになっており、起
動時に電動機21に掛る起動力の負荷を小さくすること
ができ、電動機21の立ち上がりを早くすることができ
る。また、電動機21およびフライホィール19が所定
の回転速度で回転しているときに、制御本体部23から
容量制御用サーボ機構11Aに指令を出力することによ
り、可変容量形油圧ポンプ11の吐出容積qvをゼロか
ら最大吐出容積qvmaxに可変にすることができる。
これにより、図8に示すように、試験片27に急激な勾
配Θaを有する圧縮荷重Fcあるいは引張荷重Ftを付
与することができる。
【0049】図9は本発明の第3実施形態に係る圧縮・
引張試験装置1Bの回路図である。なお、第1実施形態
および第2実施形態と同一部品には同一符号を付して説
明は省略する。
【0050】第2実施形態では、可変容量形油圧ポンプ
11が、また、シリンダには液体アクチュエータである
シングルロッド複動油圧シリンダ63が用いられてい
る。第1配管13側には第2配管15からパイロット圧
力を受けるパイロット操作チェック弁65が、また、第
2配管15側には第2チェック弁33bが配設されてい
る。パイロット操作チェック弁65は作動油タンク31
に接続されており余剰油を作動油タンク31に戻してい
る。第2チェック弁33bは第4配管67を介して補充
用ポンプ69が接続されており、その吐出油は、可変容
量形油圧ポンプ11、第1配管13、および、第2配管
15のそれぞれに必要に応じて供給されるようになって
いる。
【0051】これに対して、図9の第3実施形態では、
ポンプおよびシリンダには第2実施形態と同様に、可変
容量形油圧ポンプ11と複動油圧シリンダ63が用いら
れている。また、同様にシングルロッド63Aの先端部
には、試験片27を取着する試験片用取着部5が付設さ
れている。第1配管13には第1電磁比例式リリーフ弁
81が、また、第2配管15には、第2電磁比例式リリ
ーフ弁83が付設されている。第1電磁比例式リリーフ
弁81および第2電磁比例式リリーフ弁83は制御本体
部23に接続されており、制御本体部23からの指令信
号に応じて第1電磁比例式リリーフ弁81は第1配管1
3の圧力を、また、第2電磁比例式リリーフ弁83は第
2配管15の圧力を所定の圧力に可変にしている。第1
電磁比例式リリーフ弁81および第2電磁比例式リリー
フ弁83の調圧された後の作動油は作動油タンク31に
戻る。可変容量形油圧ポンプ11は、所定の慣性モーメ
ントIを有するフライホィール19を介して、電動機2
1に接続されて駆動されて回転する。フライホィール1
9の近傍には回転センサ85が配設され、フライホィー
ル19の回転速度は回転センサ85により検出されて制
御本体部23に出力されている。上記の第1電磁比例式
リリーフ弁81および第2電磁比例式リリーフ弁83
は、制御本体部23からばねを弱くしておきソレノイド
84に指令を出力することによりセット圧力が高くなる
ようして安全性およびコストを安価にしている。また、
ばねを強くしておくことにより当初より設定圧力にして
おき、ソレノイド84に指令を出力することによりセッ
ト圧力が低くなるようにしても良い。
【0052】上記構成により、次に作動について説明す
る。なお、第1実施形態と同一部品には同一符号を付し
て説明は省略する。また、試験片27の試験の方法につ
いては、第1実施形態の作動の説明およびフロチャート
図と同様なため詳細な説明は省略する。
【0053】試験片27に圧縮荷重Fcを作用させると
きには、第2実施形態と同様に、可変容量形油圧ポンプ
11の吐出油は、第1配管13を介して複動油圧シリン
ダ63の図示のヘッド側シリンダ室63aに供給され
る。このとき、第1配管13に付設されている第1電磁
比例式リリーフ弁81のセット圧力は、制御本体部23
からの指令により圧縮荷重Fcが生ずる圧力以上に調圧
されている。このセット圧力は、最大の一定圧力として
も良いが、圧縮荷重Fcの増加に沿ってセツト圧力を上
昇するようにして異常圧力が発生したときに即時に開放
するようにして安全性を高くしても良い。このとき、反
対側の第2配管15に付設されている第2電磁比例式リ
リーフ弁83のセット圧力は、制御本体部23からの指
令によりほぼゼロ圧力に調圧されている。
【0054】これにより、圧縮荷重Fcは複動油圧シリ
ンダ63の図示のヘッド側シリンダ室63aに供給され
る圧力により設定される。可変容量形油圧ポンプ11
は、複動油圧シリンダ63の図示のロッド側シリンダ室
63bからの戻り油と、補充用ポンプ69および第2チ
ェック弁33bからの吐出油(シングルロッドの不足
分)とが加算されて吸引され、第1配管13に吐出され
る。これにより、複動油圧シリンダ63は伸長し、試験
片27に圧縮荷重を付与することができる。このとき、
前記と同様に、作動油自体および空気混入による圧縮性
と、可撓管(ゴムホース)の膨張等により、油圧シリン
ダ17のシリンダロッド17Aの位置が計画値と異なっ
てくることがある。この場合には、位置検出センサ41
がシリンダロッド17Aのストローク位置を検出し、そ
の検出値をフィードバック位置信号として加算部25に
送信している。加算部25は、シリンダロッド17Aの
位置が所定の位置になるように制御本体部23からの指
令値を増減し、電動機21の回転速度を制御するか、あ
るいは、可変容量形油圧ポンプ11の吐出量を増減する
か、あるいは、回転速度および吐出量の両方を修正し
て、シリンダロッド17Aの位置を調整している。
【0055】次に、弾性体の試験片27を伸長する場合
には、制御本体部23は容量制御用サーボ機構11Aに
指令を出力して可変容量形油圧ポンプ11の吐出方向を
第1配管13から第2配管15に変更され、可変容量形
油圧ポンプ11の吐出油は、第2配管15を介して複動
油圧シリンダ63の図示のロッド側シリンダ室63bに
供給される。このとき、第2配管15に付設されている
第2電磁比例式リリーフ弁83のセット圧力は、制御本
体部23からの指令により圧縮荷重Fcが生ずる圧力以
上に調圧されている。このセット圧力は、最大の一定圧
力としても良いが、圧縮荷重Fcの減少に沿ってセツト
圧力を下降するようにして異常圧力が発生したときに即
時に開放するようにして安全性を高くしても良い。この
とき、反対側の第1配管13に付設されている第1電磁
比例式リリーフ弁81のセット圧力は、制御本体部23
からの指令によりほぼゼロ圧力に調圧されている。
【0056】可変容量形油圧ポンプ11は、複動油圧シ
リンダ63の図示のヘッド側シリンダ室63aからの戻
り油を吸引して第2配管15に吐出される。このとき、
複動油圧シリンダ63の図示のヘッド側シリンダ室63
aにある戻り油は、シングルロッド63Aの分だけ余剰
油となっている。この余剰油は、第1電磁比例式リリー
フ弁81を経て作動油タンク31に戻る。これにより、
複動油圧シリンダ63は縮小し、試験片27に減少する
圧縮荷重Fcを付与することができる。
【0057】次に、試験片27に引張荷重Ftを作用さ
せるときには、前記の圧縮荷重の戻り時と同様に、弾性
体の試験片27を伸長する場合と同じ制御を行うことに
より実施できる。
【0058】第3実施形態では、可変容量形油圧ポンプ
11を駆動するモータとして電動機21が用いられてい
る。このため複動油圧シリンダ63は作動を停止するた
めには、電動機21の回転速度を停止しても良く、又
は、可変容量形油圧ポンプ11の吐出量をゼロにしても
良い。第3実施形態では、可変容量形油圧ポンプ11の
容積効率ηvおよび機械効率ηmが良好になるように制
御されている。すなわち、可変容量形油圧ポンプ11は
容積効率ηvが良い所のポンプの吐出容積qv(cc/
rev)を用いるとともに、ポンプの吐出容積qvを大
きくすることにより、機械効率ηmの良いポンプの回転
速度をできるだけ小さくして、総効率ηa(ηa=ηv
×ηm)を良くしている。
【0059】これにより、制御本体部23は、先ず、可
変容量形油圧ポンプ11の総効率が良くなるように可変
容量形油圧ポンプ11の容量制御用サーボ機構11Aへ
の指令を出力しポンプの吐出容積qvを制御している。
このためには、制御本体部23は、可変容量形油圧ポン
プ11の傾転角度を大きくするように、容量制御用サー
ボ機構11Aへの指令を出力してポンプの吐出容積qv
(cc/rev)を大きくして容積効率を良くしてい
る。このポンプの吐出容積qv(cc/rev)が所定
の大きい位置に制御されたら、次に、制御装置13は、
図4に示すように、試験片27の変位量の計画指令位置
(実線Ya)に合わせて複動油圧シリンダ63のシリン
ダロッド63Aを作動させるため、あるいは、図5に示
すように、計画指令荷重Faに対して実際の圧縮荷重F
cを一致させるために、可変容量形油圧ポンプ11の吐
出量を吐出させるように電動機21の回転速度を制御す
る指令値を出力している。このように、第3実施形態で
は、ポンプの吐出容積qvを大きくするとともに、ポン
プの回転速度を遅くしてポンプの総効率を良くして省エ
ネルギーを図っている。
【0060】また、第3実施形態では、第2実施形態と
同様に、フライホィール19の回転速度を検出し、フラ
イホィール19が所定の回転速度で回転しているとき
に、制御本体部23から容量制御用サーボ機構11Aに
指令を出力することにより、可変容量形油圧ポンプ11
の吐出容積をゼロから最大吐出容積に可変にすることが
できる。これにより、図8に示すように、試験片27に
急激な勾配Θaを有する圧縮荷重Fcあるいは引張荷重
Ftを付与することができる。
【0061】図10は本発明の第4実施形態に係る圧縮
・引張試験装置1Cの回路図である。なお、前記実施形
態と同一部品には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。また、第4実施形態に係る圧縮・引張試験装置1C
は、出力調整装置としても用いることができる。この出
力調整装置は、プレス、ベンダー、および射出成形機等
に用いることができる。
【0062】前記第1乃至第3実施形態では、二方向流
れ液体ポンプと液体アクチュエータとを第1配管13お
よび第2配管15によって直結させ、液体ポンプの液圧
を液体アクチュエータに供給して圧縮試験あるいは引張
試験を行えるようになっている。
【0063】これに対して、図10の第4実施形態で
は、主駆動部90と、推力微調部100とから構成され
ている。主駆動部90は、二方向流れ定容量形液体ポン
プである定容量形油圧ポンプ99(以下、定容量形ポン
プ99という)、電動機21、油圧シリンダ17、作動
油タンク31、第1チェック弁33a、第2チェック弁
33b、第1油圧検出センサ37a、第2油圧検出セン
サ37b、位置検出センサ41、ロードセル51、第1
パイロットチェック弁91、および、第2パイロットチ
ェック弁93からなっている。主駆動部90の第1パイ
ロットチェック弁91は、第1配管13の回路に配設さ
れており、第2配管15からのパイロット圧力を受けて
作動し、油圧シリンダ17からの戻り油を定容量形ポン
プ99に供給している。第2パイロットチェック弁93
は、第2配管15の回路に配設されており、第1配管1
3からのパイロット圧力を受けて作動し、油圧シリンダ
17からの戻り油を定容量形ポンプ99に供給してい
る。
【0064】上記において、主駆動部90は、第1実施
形態乃至第3実施形態の回路構成を用いるとともに、そ
れに付加して第1パイロットチェック弁91および第2
パイロットチェック弁93を前記と同様に第1配管13
および第2配管に配設するように構成しても良い。ま
た、第1パイロットチェック弁91および第2パイロッ
トチェック弁93は、試験片27に圧縮荷重あるいは引
張荷重を負荷したままで、定容量形ポンプ99および電
動機21を停止したときに、油圧シリンダ17からの漏
れを防止するようにしている。これにより、長時間の耐
久試験時等において試験片27に負荷を掛けたままで電
動機21を停止することができ、省エネルギーを図るこ
とができる。また、このパイロットチェック弁は、漏れ
量が零の2ポート電磁弁を用いて、コントローラ88か
らの指令により開閉するようにしても良いし、また、試
験片27に負荷を掛けたままで油圧シリンダ17のシリ
ンダロッド17Aの作動をロックされるものなら機械的
なロック装置、あるいは他の油圧機器を用いても良い。
【0065】主駆動部90は、油圧シリンダ17の作動
を迅速におこなうことが出来る。例えば、主駆動部90
は、定容量形ポンプ99から油圧シリンダ17に圧油を
供給し、油圧シリンダ17を迅速に作動させて、試験片
27に対して試験片用取着部5を早送りしたり、あるい
は、所定の低荷重を付加するまで早送りすることができ
る。また、主駆動部90は、コントローラ88からの指
令を受けて、推力微調部100と同調し試験片27に圧
縮荷重あるいは引張荷重を付加することも可能である。
【0066】図10において、推力微調部100の二方
向流れ微調用定容量形液体ポンプである微調用定容量形
油圧ポンプ101(以下、微調用ポンプ101という)
は、第5配管103および第6配管105によって、液
体アクチュエータである微調用シングルロッド複動油圧
シリンダ107(以下、微調用油圧シリンダ107とい
う)に直結されている。第5配管103は微調用油圧シ
リンダ107のロッド側シリンダ室107aに、また、
第6配管105は微調用油圧シリンダ107のヘッド側
シリンダ室107bに接続されている。
【0067】微調用ポンプ101は、微調用電動機10
9に接続されて駆動されて回転する。微調用電動機10
9は、二方向の回転が可能であるとともにコントローラ
88からの回転速度指令によって回転する固定形あるい
は可変形のACモータあるいはDCモータを用いること
ができる。微調用油圧シリンダ107のシリンダロッド
107Aはプランジャ111に挿入され機械的に連結さ
れている。微調用油圧シリンダ107とプランジャ11
1とは、増圧器としての機能を有しており、微調用油圧
シリンダ107に小さい圧力に加えることにより、大き
なプランジャ111からの圧力を出力することができ
る。微調用油圧シリンダ107のシリンダロッド107
Aには、微調用位置検出センサ113が付設され、その
検出値はコントローラ88に送信されている。微調用位
置検出センサ113により検出値は、その変位量によ
り、プランジャ111からの増圧量をコントローラ88
により演算するようにしても良い。その増圧量は、第1
油圧検出センサ37aで検出してコントローラ88で比
較し、第1油圧検出センサ37aおよび微調用位置検出
センサ113の精度を確認するようにしても良い。
【0068】上記において、微調用油圧シリンダ107
は、ロッド側シリンダ室107aとヘッド側シリンダ室
107bとの間にシリンダロッド107Aの体積分だけ
差がある。また、微調用ポンプ101は、吸入量と吐出
量とが等しい。このため、第5配管103および第6配
管105との間には、対向して配置される一対の微調用
チェック弁115が配設されている。例えば、第5配管
103には第1微調用チェック弁115aを、第6配管
105には第2微調用チェック弁115bを配置し対向
させて連絡させるとともに、一対の第1微調用チェック
弁115aと第2微調用チェック弁115bとの間には
ロッド115Aを配置しておき、また、その間で作動油
タンク31に接続している。
【0069】これにより、一方の第1微調用チェック弁
115aが閉じているときに、他方の第2微調用チェッ
ク弁115bが開いているようにされ、シリンダロッド
107Aの差の体積分だけ作動油タンク31に戻してい
る。また、反対に一方の第1微調用チェック弁115a
が開いているときに、他方の第2微調用チェック弁11
5bが閉じており、シリンダロッド107Aの差の体積
分だけ作動油タンク31から吸入している。このシリン
ダロッド107Aによる油量アンバランスを補償する場
合には、例えば、図7に示すように第2チェック弁33
bあるいはパイロット操作チェック弁65を、又は図示
しないリリーフ弁を用いても良い。
【0070】プランジャ111には第7配管117が接
続されるとともに、第7配管117には微調用シャトル
弁119が接続されている。微調用シャトル弁119の
一方側シャトル弁119aは、第8配管121により油
圧シリンダ17の図示の上側シリンダ室17aに接続さ
れている。また、微調用シャトル弁119の他方側シャ
トル弁119bは、第9配管123により油圧シリンダ
17の図示の下側シリンダ室17bに接続されている。
【0071】上記の構成により、試験片27に圧縮荷重
Fcを負荷するときには、前記のように油圧シリンダ1
7の図示の上側シリンダ室17aに油圧が供給される。
これにより、微調用シャトル弁119は図10のように
下側の他方側シャトル弁119bでシールするととも
に、プランジャ111からの油圧は、一方側シャトル弁
119aおよび第8配管121を経て上側シリンダ室1
7aに油圧が供給されて付加される。
【0072】また、試験片27に引張荷重Ftを負荷す
るときには、前記のように油圧シリンダ17の図示の下
側シリンダ室17bに油圧が供給される。これにより、
微調用シャトル弁119は図10のように上側の一方側
シャトル弁119aでシールするとともに、プランジャ
111からの油圧は、他方側シャトル弁119bおよび
第9配管123を経て下側シリンダ室17bに油圧が供
給されて付加される。このとき、プランジャ111は、
微調用油圧シリンダ107により押出されることによ
り、プランジャ111からの油圧は増圧され、油圧シリ
ンダ17の上側シリンダ室17aはさらに高圧となり、
圧縮荷重Fcを増加することができる。
【0073】また、反対に、プランジャ111は、微調
用油圧シリンダ107により引き戻されることにより、
プランジャ111からの油圧は減圧され、油圧シリンダ
17の上側シリンダ室17aは減圧されて低圧となり、
圧縮荷重Fcを減少することができる。このように、プ
ランジャ111は、微調用油圧シリンダ107の作動に
より油圧シリンダ17に付加する油圧が調整でき、油圧
シリンダ17により生ずる圧縮荷重Fcあるいは引張荷
重Ftを制御することができる。
【0074】上記構成により、次に第4実施形態の作動
について説明する。なお、試験片27の試験の方法につ
いては、第1実施形態の作動の説明およびフロチャート
図と同様なため詳細な説明は省略する。
【0075】試験片27に圧縮荷重Fcを作用させると
きには、コントローラ88の制御本体部23は、主駆動
部90の電動機21に回転速度指令を出力し、電動機2
1により駆動させる定容量形ポンプ99から油圧を吐出
させる。定容量形ポンプ99の吐出油は、第1配管13
および第1パイロットチェック弁91を介して油圧シリ
ンダ17の図示の上側シリンダ室17aに供給される。
第1配管13に吐出された油圧はパイロット圧力として
第2パイロットチェック弁93に作用して開き、油圧シ
リンダ17の図示の下側シリンダ室17bからの戻り油
を定容量形ポンプ99に供給し、油圧シリンダ17の図
示の上側シリンダ室17aに吐出させる。これにより、
油圧シリンダ17は下降し、試験片27に圧縮荷重Fc
を負荷する。このとき、上側シリンダ室17aに供給さ
れた油圧は、第8配管121を経てシャトル弁191に
作用して下側の他方側シャトル弁119bでシールする
とともに、第7配管117を介してプランジャ111に
接続される。この位置で電動機21の回転速度を停止し
て定容量形ポンプ99からの吐出を停止する。これによ
り、油圧シリンダ17の下降は停止するとともに、第1
パイロットチェック弁91の作動により、その位置に留
まる。
【0076】次に、コントローラ88の制御本体部23
は、微調用電動機109に回転速度指令を出力し、微調
用電動機109により駆動させる微調用ポンプ101か
ら油圧を吐出させる。微調用ポンプ101からの油圧
は、第6配管105を経て微調用油圧シリンダ107の
ヘッド側シリンダ室107bに供給され、微調用油圧シ
リンダ107のシリンダロッド107Aを伸長させてプ
ランジャ111を押出す。このとき、第6配管105の
油圧は、他方の第2微調用チェック弁115bが閉じる
とともに、一方の第1微調用チェック弁115aを開
き、シリンダロッド107Aの差の体積分だけ作動油タ
ンク31から吸入して微調用ポンプ101に供給してい
る。プランジャ111の油圧は、微調用油圧シリンダ1
07により増圧されるとともに、一方側シャトル弁11
9aおよび第8配管121を経て上側シリンダ室17a
に油圧が供給され、圧縮荷重Fcが漸次増加するように
制御できる。
【0077】試験片27に引張荷重Ftを作用させると
きには、コントローラ88の制御本体部23は、主駆動
部90の電動機21に回転速度指令を出力し、電動機2
1により駆動させる定容量形ポンプ99から油圧を吐出
させる。定容量形ポンプ99の吐出油は、第2配管15
および第2パイロットチェック弁93を介して油圧シリ
ンダ17の図示の下側シリンダ室17bに供給される。
第2配管15に吐出された油圧はパイロット圧力として
第1パイロットチェック弁91に作用して開き、油圧シ
リンダ17の図示の上側シリンダ室17aからの戻り油
を定容量形ポンプ99に供給し、油圧シリンダ17の図
示の下側シリンダ室17bに吐出させる。これにより、
油圧シリンダ17は上昇し、試験片27に引張荷重Ft
を負荷する。このとき、下側シリンダ室17bに供給さ
れた油圧は、第9配管123を経てシャトル弁191に
作用して上側の一方側シャトル弁119aでシールする
とともに、第7配管117を介してプランジャ111に
接続される。この位置で電動機21の回転速度を停止し
て定容量形ポンプ99からの吐出を停止する。これによ
り、油圧シリンダ17の上昇は停止するとともに、第2
パイロットチェック弁93の作動により、その位置に留
まる。
【0078】次に、コントローラ88の制御本体部23
は、前記圧縮荷重時と同様に、微調用電動機109に回
転速度指令を出力し、微調用電動機109により駆動さ
せる微調用ポンプ101から油圧を吐出させる。微調用
ポンプ101からの油圧は、第6配管105を経て微調
用油圧シリンダ107のヘッド側シリンダ室107bに
供給され、微調用油圧シリンダ107のシリンダロッド
107Aを伸長させてプランジャ111を押出す。この
とき、第6配管105の油圧は、他方の第2微調用チェ
ック弁115bが閉じるとともに、一方の第1微調用チ
ェック弁115aを開き、シリンダロッド107Aの差
の体積分だけ作動油タンク31から吸入して微調用ポン
プ101に供給している。プランジャ111の油圧は、
微調用油圧シリンダ107により増圧されるとともに、
他方側シャトル弁119bおよび第9配管123を経て
下側シリンダ室17bに油圧が供給され、引張荷重Ft
が漸次増加するように制御できる。
【0079】なお、上記の圧縮荷重および引張荷重の実
施形態では、電動機21の回転速度を停止して定容量形
ポンプ99からの吐出を停止したが、コントローラ88
の制御本体部23から指令を出力して主駆動部90と推
力微調部100とを同時に作動させて、圧縮試験および
引張試験を行うこともできる。
【0080】第4実施形態では、主駆動部90および推
力微調部100を設けたことにより、主駆動部90によ
り早送りが可能になり作業が迅速になる。また、推力微
調部100で増圧により小さい圧力で大きな圧縮荷重お
よび引張荷重を負荷制御できるために、省エネルギーが
得られるとともに、細かい制御が可能となり精度を向上
することができる。特に、微調用油圧シリンダ107の
受圧面積とプランジャ111の断面積との比を大きくす
ればするほど増圧比は大きくでき、電動モータのトルク
むら、および、油圧ポンプのリップル(ポンプが有する
固有の脈動)に起因する圧力変動を反比例して小さくす
ることができる。これにより、油圧シリンダ17に作用
するプランジャ111の脈動を小さく出来るので精密な
制御が可能になっている。
【0081】図11は、他の実施形態の第1推力微調部
100Aに関する一部概略側面図を示す。図11におい
て、第1推力微調部100Aの微調用電動機109は、
コントローラ88の制御本体部23から回転速度指令を
受けて回転する。微調用電動機109の出力軸131に
は、駆動歯車133が固定されている。駆動歯車133
は被駆動歯車135と噛み合っており、微調用電動機1
09の回転速度を被駆動歯車135に伝達している。被
駆動歯車135はボールネジ137に回転自在に支持さ
れている。また、ボールネジ137は、ボールネジ13
7に噛み合うナット139に支持されており、ナット1
39は図示しない試験装置1の本体に固定されている。
ボールネジ137の先端部にはプランジャ棒141が付
設されるとともに、プランジャ棒141はプランジャ1
11に挿入されている。プランジャ111には第7配管
117が接続されるとともに、第7配管117には微調
用シャトル弁119が接続されている。微調用シャトル
弁119の一方側シャトル弁119aは、第8配管12
1により油圧シリンダ17の図示の上側シリンダ室17
aに接続されている。
【0082】次に、作動について説明する。電動モータ
109は、コントローラ88の制御本体部23から回転
速度指令を受けて回転する。これにより、電動モータ1
09の回転速度は、駆動歯車133と被駆動歯車135
とを介してボールネジ137を回転する。この回転はナ
ット139により支持されていることにより、ボールネ
ジ137が回転しながら、先端部にはプランジャ棒14
1を図示の左右方向に移動する。これにより、プランジ
ャ111の先端部の油圧が、前記と同様に、一方側シャ
トル弁119aおよび第8配管121を経て上側シリン
ダ室17aに油圧が供給され、圧縮荷重Fcが漸次増加
するように制御するか、または、他方側シャトル弁11
9bおよび第9配管123を経て下側シリンダ室17b
に油圧が供給され、引張荷重Ftが漸次増加するように
制御できる。
【0083】上記において、第1実施形態および第4実
施形態では、チェック弁33を用いているが、補充用ポ
ンプ69を用いても良い。また、第1実施形態および第
4実施形態において、ダブルロッドの油圧シリンダ17
を用いているが、第2実施形態と同様にシングルロッド
複動油圧シリンダ63を用いるとともに、パイロット操
作チェック弁65を併用するか、あるいは、第2実施形
態と同様にシングルロッド複動油圧シリンダ63と電磁
比例式リリーフ弁81、83を用いるようにしても良
い。
【0084】第2実施形態では、シングルロッド複動油
圧シリンダ63を用いるとともに、パイロット操作チェ
ック弁65を併用しているが、第1実施形態と同様にダ
ブルロッドの油圧シリンダ17を用いるとともに、チェ
ック弁33を用いても良い。また、パイロット操作チェ
ック弁65を用いているが、第3実施形態と同様に電磁
比例式リリーフ弁81、83を用いるようにしても良
い。
【0085】第3実施形態では、シングルロッド複動油
圧シリンダ63を用いているが、ダブルロッドの油圧シ
リンダ17を用いても良く。また、電磁比例式リリーフ
弁81、83と補充用ポンプ69を用いているが、チェ
ック弁33と図示しないリリーフ弁を用いても良い。
【0086】第4実施形態では、定容量形ポンプ99を
用いているが可変形ポンプ11でも良く、また、パイロ
ットチェック弁91、93を用いているが、省略しても
良く、また、フライホィール19、入力部23a、加算
部25、あるいは、表示部47を付設しても良い。
【0087】上記のごとく、第1実施形態、第2実施形
態、第3実施形態、および、第4実施形態とを適宜組み
合わせて用いることができる。また、上記実施形態で
は、定容量形ポンプ99および補充用ポンプ69を用い
ているが、これはピストンポンプ、歯車ポンプ、ベーン
ポンプ、トロコイドポンプ等を用いることができる。ま
た、可変容量形油圧ポンプ11用いているが、これは可
変容量形ピストンポンプ、可変ベーンポンプ等を用いる
ことができる。また、電動モータを用いているが、油圧
モータ、エンジン等の駆動源を用いても良い。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、圧縮・引張試験装
置は、試験片のテスト条件を入力する入力部と、入力さ
れたテスト条件を受信しテスト条件に適合した指令値を
電動モータに出力する制御本体部とを有し、電動モータ
は、制御本体部からの指令値により回転速度が制御され
ながら液体ポンプおよびフライホィールを回転してい
る。液体ポンプは、制御本体部の回転速度に応じて回転
し必要な吐出量を液体アクチュエータにより直接吐出
し、フライホィールは、電動モータにより通常より速く
回転することにより慣性力を大きくしフライホィール自
体の重量を軽減している。これにより、作動油タンクが
小さく出来るとともに、配管の本数を少なくできて、装
置の簡略化および省スペースを図ることができる。ま
た、試験片のテスト条件を設定する入力部からの入力が
でき、容易になるとともに、設定工数を短縮することが
出来る。
【0089】また、液圧アクチュエータには位置検出セ
ンサが付設され、液体アクチュエータのストローク位置
を検出し、加算部にフィードバック信号として入力する
ため、加算部により回転速度を増減できるので液体アク
チュエータのストローク位置を補正して精度を向上して
いる。
【0090】また、入力部には、選択モード設定部およ
びテスト条件入力部が付設され、試験片に付与するテス
ト条件の波形モードを選択でき、かつ、表示部には選択
したテスト条件の入力項目を表示するとともに図示し、
測定した結果が図示している。これにより、表示部の画
面に表示された入力個所にテスト条件を入力すれば良
く、また、記入項目に間違いがない場合には、OKをク
リックすることにより、テスト条件が入力されので簡単
に正確に入力することができる。
【0091】また、可変電動モータにより駆動されるフ
ライホィールおよび可変容量形液体ポンプとが配設さ
れ、フライホィールの回 転速度が所定の速度になった
ときに、制御本体部は可変容量形液体ポンプに吐出指令
を出力してポンプに多量の吐出容量を吐出している。こ
れにより、圧縮・引張試験装置は、試験片に急激な勾配
の圧縮荷重あるいは引張荷重、即ち、衝撃荷重を付与す
ることができ、テスト可能な範囲を広げることができ
る。
【0092】また、液体ポンプと液圧アクチュエータと
の間を直接接続する二つの配管のそれぞれに電磁比例式
リリーフ弁が接続されており、そのうちの一つは制御本
体部からの指令を受けて液圧アクチュエータの加圧側の
セット圧力を高圧力に、液圧アクチュエータからの戻り
側のセット圧力を低圧力に調圧している。これにより、
電磁比例式リリーフ弁のセット圧力を任意に設定するこ
とにより、液圧アクチュエータのストロークに対して各
種形状の圧縮荷重あるいは引張荷重を付与することがで
き、テスト可能な範囲を広げることができる。
【0093】圧縮・引張試験装置の他の発明では、主駆
動部と推力微調部とで構成されている。主駆動部は、制
御本体部により回転速度が制御される2方向流れの液体
ポンプからの油圧を受けて試験片に圧縮荷重あるいは引
張荷重を付与する液体アクチユエータとからなり、推力
微調部は、微調用電動モータにより駆動力を受けて作動
して、主駆動部の液体アクチユエータに供給する推力微
調用油圧を生ずるプランジャとからなっている。これに
より主駆動部により早送りが可能になり作業が迅速にな
り試験効率が向上するとともに、推力微調部で増圧によ
り小さい圧力で大きな圧縮荷重および引張荷重を負荷制
御できるため省エネルギーが得られる。また、推力微調
用油圧により細かい制御が可能となり、より正確で精度
良く測定値を得ることができる。特に、微調用油圧シリ
ンダの受圧面積とプランジャの断面積との比を大きくし
て増圧比を大きくすると、電動モータのトルクむら、お
よび、油圧ポンプのリップル(ポンプが有する固有の脈
動)に起因する圧力変動を反比例して小さくすることが
でき、油圧シリンダに作用するプランジャの脈動を小さ
く出来て精密な制御、および細かくより高い精度の測定
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧縮・引張試験装
置の回路図である。
【図2】本発明の圧縮・引張試験装置に関する表示部の
画面を説明する図である。
【図3】本発明の圧縮・引張試験装置に関するテスト条
件および測定結果の表示部の画面を説明する図である。
【図4】本発明の圧縮・引張試験装置で測定位置を基準
として測定する弾性体である試験片のテスト条件および
測定結果を説明する図である。
【図5】本発明の圧縮・引張試験装置で荷重を基準にと
して測定する弾性体である試験片のテスト条件および測
定結果を説明する図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る圧縮・引張試験装
置のフロチャート図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る圧縮・引張試験装
置の回路図である。
【図8】本発明の圧縮・引張試験装置に関するテスト条
件の圧縮荷重あるいは引張荷重を急激に付与したときの
結果を説明する図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る圧縮・引張試験装
置の回路図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る圧縮・引張試験
装置の回路図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る圧縮・引張試験
装置の他の推力微調部の一部概略側面図である。
【図12】従来の圧縮・引張試験装置の回路図である。
【図13】従来の弾み車を有する液圧駆動装置の回路図
である。
【符号の説明】
1A、1B、1C……圧縮・引張試験装置、5……試験
片用取着部、11……二方向流れ可変容量形油圧ポン
プ、11A……容量制御用サーボ機構、 13……第1
配管、15………第2配管、17……ダブルロッドの油
圧シリンダ、19……フライホィール、21……電動
機、23……制御本体部、23a……入力部、23b…
…記憶部、25……加算部、27……試験片、31……
作動油タンク、33……チェック弁、37……油圧検出
センサ、41……位置検出センサ、43……選択モード
設定部、45……テスト条件入力部、47……表示部、
47a……画面、49……入力個所、51……ロードセ
ル、53……恒温室、63……シングルロッド複動油圧
シリンダ、81、83……電磁比例式リリーフ弁、85
……回転センサ、88……コントローラ、90……主駆
動部、91……第1パイロットチェック弁、93……第
2パイロットチェック弁、100……推力微調部、10
0……第1推力微調部、101……微調用定容量形油圧
ポンプ、107……微調用シングルロッド複動油圧シリ
ンダ、109……微調用電動機、111……プランジ
ャ、113……微調用位置検出センサ、115……微調
用チェック弁、119……微調用シャトル弁、133…
…駆動歯車、135……被駆動歯車、137……ボール
ネジ、139……ナット、141……プランジャ棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高品 純志 東京都昭島市つつじが丘1−1−50 株式 会社三井造船昭島研究所内 (72)発明者 宮島 省吾 東京都昭島市つつじが丘1−1−50 株式 会社三井造船昭島研究所内 (72)発明者 佐藤 寛 神奈川県藤沢市大鋸1031―18 Fターム(参考) 2G061 AA01 AA02 AB01 DA01 DA03 DA14 EA03 EA04 EA10 3H089 AA03 AA20 BB14 BB15 BB17 CC02 DA03 DA14 DB03 DB33 DB37 EE34 FF07 FF12 FF23 GG02 JJ20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機により駆動される液圧ポンプから
    の圧力を受けた液圧アクチュエータにより試験片に圧縮
    荷重あるいは引張荷重を付与し、試験片の材料の機械的
    性質である応力または歪みあるいは両者の関数を試験す
    る圧縮・引張試験装置であって、試験片のテスト条件を
    入力する入力部と、入力されたテスト条件を受信しテス
    ト条件に適合した指令値を出力する制御本体部とを有す
    る制御手段と、制御本体部からの指令値により回転速度
    が制御される電動機と、電動機により回転駆動される2
    方向流れの液体ポンプと、電動機と液体ポンプとの間に
    配設され電動機により回転駆動されるフライホィール
    と、液体ポンプあるいは/および液体アクチユエータか
    らのもれ量を補充するチェック弁あるいは/および補充
    用電動機により駆動されるポンプ補充用ポンプと、チェ
    ック弁あるいは/および補充用ポンプに接続されるタン
    クとで構成することを特徴とする圧縮・引張試験装置。
  2. 【請求項2】 液圧アクチュエータは、ストローク位置
    を検出する位置検出センサが付設されており、制御手段
    は、位置検出センサからのフィードバック信号を受けて
    制御本体部から電動機への指令値を増減し、電動機の回
    転速度を増減する加算部とを有することを特徴とする請
    求項1記載の圧縮・引張試験装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、試験片に付与する荷重、位
    置、あるいは、時間に関する設定された波形モードのテ
    スト条件を記憶する記憶部と、波形モードのテスト条件
    を選択する選択モード設定部と、選択モード設定部によ
    り選択されたテスト条件を入力するテスト条件入力部
    と、選択したテスト条件の入力項目を表示するとともに
    図示し、かつ、測定した結果を図示する表示部とを有す
    ることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の圧
    縮・引張試験装置。
  4. 【請求項4】 液体ポンプは、電動機により回転駆動さ
    れる2方向流れの可変容量形液体ポンプであり、フライ
    ホィールの近傍に配設されフライホィールの回転速度を
    検出する速度センサーが設けられ、制御本体部は、速度
    センサーからの信号に応じて可変容量形液体ポンプに吐
    出指令を出力することを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれか1に記載圧縮・引張試験装置。
  5. 【請求項5】 液体ポンプと液圧アクチュエータとの間
    を接続する二つの配管のそれぞれに付設され、制御本体
    部からの指令を受けて液圧アクチュエータの加圧側のセ
    ット圧力を高圧力に、液圧アクチュエータからの戻り側
    のセット圧力を低圧力に調圧する、タンクに接続された
    電磁比例式リリーフ弁を有することを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれか1に記載の圧縮・引張試験装
    置。
  6. 【請求項6】 電動機により駆動される液圧ポンプから
    の圧力を受けた液圧アクチュエータにより試験片あるい
    は被加工品に圧縮荷重あるいは引張荷重を付与し、試験
    片の材料の機械的性質である応力または歪みあるいは両
    者の関数を試験、あるいは、被加工品を加工する圧縮・
    引張装置であって、制御本体部からの指令値により回転
    速度が制御される電動機と、電動機により回転駆動され
    る2方向流れの液体ポンプからの油圧を受けて試験片に
    圧縮荷重あるいは引張荷重を付与する液体アクチユエー
    タとからなる主駆動部と、制御本体部からの指令値によ
    り回転速度が制御される微調用電動機と、微調用電動機
    により駆動される駆動力を受けて作動し、主駆動部の液
    体アクチユエータに供給する推力微調用油圧を生ずるプ
    ランジャとからなる推力微調部とで構成されることを特
    徴とするの出力調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の出力調整装置において、
    推力微調部は、微調用電動機により駆動される微調用油
    圧ポンプからの油圧、あるいは、微調用電動機により駆
    動されるボールネジにより作動し、油圧を生ずるプラン
    ジャと、プランジャからの油圧を主駆動部の液体アクチ
    ユエータに供給するシャトル弁とが付設されていること
    を特徴とする出力調整装置。
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