JP2001214609A - 躯体の施工方法 - Google Patents

躯体の施工方法

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JP2001214609A
JP2001214609A JP2000022146A JP2000022146A JP2001214609A JP 2001214609 A JP2001214609 A JP 2001214609A JP 2000022146 A JP2000022146 A JP 2000022146A JP 2000022146 A JP2000022146 A JP 2000022146A JP 2001214609 A JP2001214609 A JP 2001214609A
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JP2000022146A
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Kunihisa Takahashi
邦久 高橋
Katsuya Ohira
活也 大平
Yuichi Osumi
祐一 大住
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊あるいは複雑な形状の躯体を施工する際
の型枠工事の合理化を図る。 【解決手段】 垂壁3等のコンクリート造の躯体を施工
するに際し、躯体を形成するための型枠5内の底部に、
躯体の下面を形成するための補助材として捨コン8を打
設してその上面8aを均して形成するべき躯体の下面の
形状に合致させ、型枠内にコンクリートを打設して躯体
を形成した後、型枠を解体するとともに捨コンを撤去す
る。捨コンの上面に絶縁手段を設ける。型枠内に砂6を
充填してその上に捨コンを打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート造の躯
体を施工するための方法、特に特殊あるいは複雑な形状
の躯体を施工する際に型枠工事を合理化し得る有効な施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造の建物の施工に際
し、形成するべき躯体の形状が特殊あるいは複雑な場合
には型枠工事が煩雑にならざるを得ない。すなわち、そ
のような躯体を形成するには、堰板を細かく分割した
り、堰板に切れ目を入れて曲げたり捻ったりして所望形
状に加工するか、あるいは堰板自体を加工することでは
対応できない場合には、加工の容易な素材を補助材(追
込材と通称されている)として用いてそれを所望形状に
加工して型枠内に取り付ける、といった作業が必要とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、その
ような型枠工事は大変に手間のかかる面倒な作業である
し、十分な施工精度を確保するためには高度の熟練を要
するものであり、有効な改善策が要望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、請求項
1の発明は、コンクリート造の躯体を施工するに際し、
該躯体を形成するための型枠内の底部に、該躯体の下面
を形成するための補助材として捨コンを打設してその上
面を均して形成するべき躯体の下面の形状に合致させ、
前記型枠内にコンクリートを打設して躯体を形成した
後、前記型枠を解体するとともに前記捨コンを撤去する
ものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記捨コンの上面に、該捨コンとその上に形成され
る躯体とを絶縁するための絶縁手段を設けるものであ
る。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記型枠内に砂を充填してその上に前記捨
コンを打設するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。図1および図2は本発明の施工方法が対象とする建
物の一例を示すものである。この建物は平面形状が楕円
形をなしていて壁面1が曲面しており、その壁面1には
上部が湾曲している開口部2が設けられるものであり、
本実施形態はその開口部2の上部の垂壁3を形成する際
に適用するものである。
【0008】上記の垂壁3はそれ自体が湾曲していると
ともにその下部が湾曲していることから、その垂壁3の
下面3aを厚み方向に水平に形成するための型枠工事は
必ずしも容易に行えるものではない。すなわち、そのよ
うな垂壁3の下面3aを厚み方向に水平に形成するため
には、垂壁3の下面3aを形成するための堰板を三次元
的に捻った形状としなければならず、従来においてはそ
の堰板自体を三次元的に加工するか、もしくは同様に加
工した補助材(追込材)を用いるしかなく、極めて面倒
である。
【0009】そこで、本実施形態では上記の垂壁3を以
下の手順により施工する。なお、本実施形態では、上記
の垂壁3をいくつかの部分に分割して各部分を順次形成
していくことを基本とするものであり、以下の施工手順
は図2(a)に矢印で示す中央部の範囲を施工する場合
について説明している。
【0010】まず、図3に示すように、施工するべき垂
壁3の下方に支保工4を介して型枠5を組み立てる。そ
の型枠5は底型枠5a、主型枠5b、および妻型枠5c
からなり、形成するべき垂壁3にあわせて平面形状を湾
曲させた状態に組み立てる。
【0011】次に、図4に示すように上記の型枠5内に
砂6を充填する。その砂6は次工程において打設する捨
コン8のための嵩上げ材および下地材となるものであ
り、ホッパー7を用いて型枠5内に投入してバイブレー
タにより振動を与えかつ水締めを行って型枠5内全体に
十分に密に充填し、その上面は捨コン8の形状(すなわ
ち形成するべき垂壁3の下面3aの形状)に概略合致す
るように均しておく。
【0012】図5に示すように、型枠5内にコンクリー
トを打設して砂6の上に捨コン8を形成する。この捨コ
ン8は垂壁3の下面3aを直接的に形成するための補助
材(追込材)となるもので、その上面8aは金鏝押さえ
により垂壁3の下面3aの形状にあわせて精度良く仕上
げる。捨コン8の厚みはコンクリート打設荷重に耐えら
れれば良く、数cm程度で良い。
【0013】捨コン8の上面8aに剥離剤を塗布し、必
要に応じて目地棒を取り付けた後、図6に示すように垂
壁3の配筋9を行ってその周囲に主型枠5bおよび妻型
枠5cを継ぎ足す。
【0014】そして、図7に示すように型枠5内にコン
クリートを打設して垂壁3を形成する。図8に示すよう
に、養生期間経過後に支保工4および底型枠5aを解体
すれば砂6が自ずと落下して排出される。
【0015】最後に、主型枠5bおよび妻型枠5cを解
体し、捨コン8を撤去すれば、図9に示すようにこの部
分の垂壁3が完成するから、その両側に対して同様の手
順により打ち継ぐ形態で施工を繰り返して垂壁3全体を
完成させる。
【0016】上記方法によれば、垂壁3の下面3aを形
成するための補助材として捨コン8を利用することによ
り、捨コン8の上面8aを金鏝押え等により均すのみ
で、垂壁3の下面3aを極めて簡単かつ精度良く所望形
状に形成することができることはもとより、補助材とし
ての捨コンは何等特殊な材料ではないし、その使用量も
僅かであり、また嵩上げ材および下地材として使用する
砂6は繰り返し使用できるから、材料費および施工コス
トは些少で済む。また、捨コン8の上面8aに塗布した
剥離剤により捨コン8とその上に打設されるコンクリー
トとが絶縁されるので、形成された垂壁3から捨コン8
を何等支障なく容易に撤去することができるし、垂壁3
の下面3aの仕上精度を損なうこともない。なお、剥離
剤に代えて剥離シートや剥離紙を絶縁手段として用いる
ことも考えられる。
【0017】ところで、上記実施形態では捨コン8の嵩
上げおよび下地材としての砂6を型枠5内に充填してそ
の上に捨コン8を打設することとしたが、施工するべく
躯体の形状によっては、砂6を省略して型枠5内に直接
的に捨コン8を打設することも不可能ではない。但し、
砂6を省略するために捨コン8の厚みが過度に大きくな
ったり、型枠5がいたずらに複雑化するようなことは無
駄であるから、捨コン8を必要最小限度の厚さで形成す
ることができる場合に限るべきである。なお、上記実施
形態における捨コン8を省略して、型枠5内に充填した
砂6の上面を所望形状に均し、その砂6自体を型枠とし
て直接的にコンクリートを打設して垂壁3を形成するこ
とも想定できなくはないが、砂6自体ではコンクリート
打設荷重に耐えられず、したがって補助材として有効に
機能し得るものではないから、現実的でない。
【0018】さらに、本発明は上記のような垂壁を形成
する場合のみならず、型枠内において捨コンの上面を所
望形状に均すことができる限りにおいて、梁やスラブ等
も含めて種々のコンクリート造の躯体を形成する場合全
般に広く適用可能である。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は、コンクリート造の躯
体を形成するための型枠内の底部に、躯体の下面を形成
するための補助材として捨コンを打設し、躯体を形成し
た後に型枠を解体して捨コンを撤去するので、捨コンの
上面を所望形状に均すのみで躯体の下面を精度良く形成
することができることはもとより、その施工は容易であ
り、何等特殊な材料を用いるものでもなく、複雑あるい
は特殊な形状の躯体を施工するに際して型枠工事の合理
化を図ることができる。
【0020】請求項2の発明は、捨コンの上面に剥離剤
等の絶縁手段を設けるので、躯体形成後には捨コンを何
等支障なく容易に撤去することができるし、躯体の仕上
精度を損なうこともない。
【0021】請求項3の発明は、捨コンに対する嵩上げ
材および下地材となる砂を型枠内に充填してその上面に
捨コンを打設するので、砂を充填することにより捨コン
の使用量の削減と型枠の簡略化を図ることができ、また
その砂は型枠解体により自ずと排出することができるし
繰り返し使用できるので極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示すもので、施工対象の
建物の外観を示す図である。
【図2】 同建物の正面図および断面図である。
【図3】 同建物の垂壁の一部を施工するための施工手
順を示すもので、型枠を組み立てた状態を示す図であ
る。
【図4】 同、型枠内に砂を充填した状態を示す図であ
る。
【図5】 同、捨コンを打設した状態を示す図である。
【図6】 同、配筋および型枠を継ぎ足した状態を示す
図である。
【図7】 同、コンクリートを打設した状態を示す図で
ある。
【図8】 同、型枠を解体して砂を取り出した状態を示
す図である。
【図9】 同、捨コンを撤去して垂壁が完成した状態を
示す図である。
【符号の説明】
3 垂壁(躯体) 3a 垂壁の下面 5 型枠 6 砂 8 捨コン(補助材) 8a 捨コンの上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大住 祐一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E177 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート造の躯体を施工するに際
    し、該躯体を形成するための型枠内の底部に、該躯体の
    下面を形成するための補助材として捨コンを打設してそ
    の上面を均して形成するべき躯体の下面の形状に合致さ
    せ、前記型枠内にコンクリートを打設して躯体を形成し
    た後、前記型枠を解体するとともに前記捨コンを撤去す
    ることを特徴とする躯体の施工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の躯体の施工方法におい
    て、前記捨コンの上面に、該捨コンとその上に形成され
    る躯体とを絶縁するための絶縁手段を設けることを特徴
    とする躯体の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の躯体の施工方法
    において、前記型枠内に砂を充填してその上に前記捨コ
    ンを打設することを特徴とする躯体の施工方法。
JP2000022146A 2000-01-31 2000-01-31 躯体の施工方法 Withdrawn JP2001214609A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016001048A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 株式会社ブリヂストン 配管システムの施工方法
CN112942896A (zh) * 2021-01-28 2021-06-11 武汉一冶建筑安装工程有限责任公司 基于卸载支架的卸载施工方法

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JP2016001048A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 株式会社ブリヂストン 配管システムの施工方法
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