JP2001214195A - 洗浄用エアゾール組成物 - Google Patents
洗浄用エアゾール組成物Info
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Abstract
への付着性および浸透性にすぐれ、エアゾール製品とし
たときに残存しにくい、たとえば接着剤を介して貼付さ
れたフィルムなどの剥離に好適に使用しうる洗浄用エア
ゾール組成物を提供すること。 【解決手段】 炭素数20〜40のパラフィン、リモネ
ンおよび1価の低級アルコールを含有した原液30〜7
0重量%と、噴射剤70〜30重量%とからなる洗浄用
エアゾール組成物。
Description
組成物に関する。さらに詳しくは、毒性や不快な臭気が
なく、しかも洗浄対象物への付着性および浸透性にすぐ
れ、エアゾール製品としたときに残存しにくい、たとえ
ば接着剤を介して貼付されたフィルムなどの剥離に好適
に使用しうる洗浄用エアゾール組成物に関する。
などに貼付された広告などを除去するための剥離剤とし
て、メタノール、塩化メチレン、界面活性剤、セルロー
スエーテル、ワックスおよび有機アミンからなる塗料お
よび接着剤用剥離剤が提案されている(特開昭55−3
8822号公報)。かかる塗料および接着剤用剥離剤に
は、剥離しようとする塗料の塗膜や接着剤層へメタノー
ルなどが浸透、溶解ないし膨潤する作用が保護されるよ
うに、セルロースエーテルが配合されており、該剥離剤
を剥離しようとする塗膜や接着剤層に塗布すると、かか
るセルロースエーテルによる被膜が形成され、浮きあが
りが起こるものである。
くセルロースエーテルが配合されているため、原液の粘
性が高く、エアゾール製品とした場合に、エアゾール用
容器内に内容物が付着して残量が多くなるという欠点が
ある。しかも、該剥離剤には、メタノールおよび有機ア
ミンが配合されているため、メタノールによる毒性およ
び有機アミンによる不快な臭気があり、使用時の安全性
や使用感がわるいという欠点を有する。
成分とし、融点が35〜100℃の固形物を2〜20重
量%含有するエアゾールタイプの清拭剤が提案されてい
る(特開昭61−243900号公報)。かかる清拭剤
では、たとえばテトラクロロジフルオロエタンなどの沸
点が80℃以上の不燃性の溶剤が30〜95重量%と主
成分として用いられているので、清拭剤そのものの揮発
性、塗布面への残りやすさ、塗布された表面の耐性にす
ぐれるといった利点がある。
を溶剤の主成分としているため、環境に対して悪影響を
与えるという欠点を有する。
術に鑑みてなされたものであり、洗浄効果が高いことは
もちろんのこと、エアゾール製品とした場合に、噴射後
にエアゾール用容器内に残存しにくく、毒性や不快な臭
気がないので使用時の安全性が高く、使用感がよいう
え、さらに洗浄しようとする対象物への付着性および浸
透性にすぐれ、液だれしにくい組成物を提供することを
目的とする。
40のパラフィン、リモネンおよび1価の低級アルコー
ルを含有した原液30〜70重量%と、噴射剤70〜3
0重量%とからなる洗浄用エアゾール組成物に関する。
は、前記したように、炭素数20〜40のパラフィン、
リモネンおよび1価の低級アルコールを含有した原液3
0〜70重量%と、噴射剤70〜30重量%とからなる
ものである。
ラフィンは、後述する噴射剤の気化熱により、洗浄物の
表面に氷状の被膜(シャーベット)を形成する成分であ
り、リモネンおよびアルコールを洗浄物と長く接触さ
せ、洗浄効果を向上させる成分である。
は、たとえばエイコサン、ヘンエイコサン、ドコサン、
トリコサン、テトラコサン、ペンタコサン、ヘキサコサ
ン、ヘプタコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリア
コンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、ト
リトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサコン
タンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。これらのなかでは、それ
ほど加熱することなしに容易に溶解され、原液の調製が
簡便であるという点から、融点が90℃以下、好ましく
は80℃以下、さらに好ましくは70℃以下のパラフィ
ンが望ましく、また洗浄物表面で被膜が形成されやすい
という点から、融点が40℃以上のパラフィンが望まし
く、とくにトリコサン、テトラコサンといった炭素数2
0〜35のパラフィンが好ましい。
量は、洗浄物の表面で液だれしない程度に被膜が形成さ
れるようにするためには、2重量%以上、好ましくは3
重量%以上であることが望ましく、また溶媒への溶解性
が低下せず、ドライな被膜とならないように、さらには
噴射後、バルブやボタン噴孔に残留した組成物による目
詰まりを防止するためには、20重量%以下、好ましく
は18重量%以下であることが望ましい。なお、該パラ
フィンの量と炭素数(融点)とにより、被膜(シャーベ
ット)の固さや溶解速度を調整することができる。
あるだけでなく、パラフィンの可溶化剤、さらには被膜
(シャーベット)を、湿潤性や拭き取りやすさといった
点から適切な状態にするための成分である。
点以下で溶解させ、原液の調製を簡易にするだけでな
く、被膜をウェットな状態にし、洗浄対象物に浸透しや
すくして対象物に対する洗浄効果が充分に発現されるよ
うにするためには、15重量%以上、好ましくは18重
量%以上であることが望ましく、また適度な時間被膜を
維持させ、液だれを防止することを考慮すると、55重
量%以下、好ましくは53重量%以下であることが望ま
しい。
は溶媒であるだけでなく、洗浄補助成分でもある。
えばエタノール、変性エタノール、n−プロパノール、
i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、
n−ペンタノール、i−ペンタノールなどの炭素数2〜
5の1価のアルコールなどがあげられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。これら
のなかでは、入手しやすく、溶解能力にすぐれていると
いう点から、エタノールおよびi−プロパノールが好ま
しい。
モネンとともに配合し、炭素数20〜40のパラフィン
がエアゾール組成物中で均一系となるようにするために
は、35重量%以上、好ましくは38重量%以上である
ことが望ましく、またリモネンを必要量添加するために
は、75重量%以下、好ましくは73重量%以下である
ことが望ましい。
ルとの混合比率を変更することにより、パラフィンの溶
媒への溶解性が変化することから、エアゾール組成物を
噴射したのちのパラフィンの被膜の状態を調整すること
ができる。該被膜の好ましい状態は、ややウェット感が
あり、リモネンが洗浄しようとする対象物に充分に浸透
できる程度に被膜の状態を維持し、最終的にはリモネン
により被膜が溶解され、洗浄面にパラフィンが残存しな
いものである。1価の低級アルコールに対してリモネン
の量が多ぎると、被膜のウェット感が増大し、対象物へ
の浸透性が向上するものの、被膜の溶解が速くなるた
め、噴射物の液だれが速くなる。一方、1価の低級アル
コールに対してリモネンの量が少なすぎると、被膜がド
ライなものとなり、対象物への浸透性がわるく、さらに
被膜がいつまでも残存しやすくなり、拭き取り性も低下
してしまう。これらのことを考慮すると、リモネンと1
価の低級アルコールとの割合(リモネン/1価の低級ア
ルコール(重量比))は15/85以上、好ましくは2
0/80以上であることが望ましく、また65/35以
下、好ましくは60/40以下であることが望ましい。
40のパラフィン、リモネンおよび1価の低級アルコー
ルを含有したものであり、これらで原液全量が100重
量%となるようにすればよいが、かかる原液には、本発
明の目的を阻害しないかぎり、必要に応じて、たとえば
水、多価アルコール、高級アルコール、高級脂肪酸、脂
肪酸エステル、シリコーン、界面活性剤、動植物油、炭
化水素油、粉末などのその他の成分を適宜含有させるこ
とができる。
エアゾール組成物に用いられている精製水やイオン交換
水などを好適に用いることができる。
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
1,3−ブチレングリコールなどがあげられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
て用いることができ、たとえばラウリルアルコール、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルア
ルコールなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以
上を混合して用いることができる。
いることができ、たとえばラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸などがあげられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、
オクタン酸セチルなどがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなど
の鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサンなど
の環状ポリシロキサンなどがあげられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。
ることができ、たとえばカルボン酸塩、スルホン酸塩、
硫酸エステル塩などのアニオン界面活性剤;脂肪族アミ
ン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム
塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリ
ニウム塩などのカチオン界面活性剤;ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル、単一鎖長ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキ
シエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンブロックポリマー、グリセリン脂肪酸エ
ステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ヒマシ油誘導体および硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビトール脂肪酸エステル、シリコーンポリエーテルコポ
リマーなどのノニオン界面活性剤などがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
ン、ラノリン誘導体、タートル油、ミンク油、ミツロ
ウ、プリスタン、卵黄油などの動物油;オリーブ油、ア
ーモンド油、ホホバ油、落花生油、ヒマシ油、ヤシ油、
パーム油、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、アボカ
ド油、ツバキ油、トウモロコシ油、小麦胚芽油、コメヌ
カ油、カカオ油、ゴマ油、月見草油、紅花油、サザンカ
油、大豆油、ナタネ油などの植物油があげられる。
ラフィン、ケロシン、スクワレン、プリスタン、スクワ
ラン、ワセリンなどがあげられ、これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。
化チタン、ナイロンパウダー、シリコーンパウダー、炭
酸カルシウム、シリカ、タルクなどがあげられる。
とくに限定がなく、それぞれの目的などに応じ、その効
果が充分に発現され、原液全量が100重量%となるよ
うに適宜調整すればよい。
がなく、たとえばジメチルエーテル、液化石油ガス、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(フロン134
a)、1,1−ジフルオロエタン(フロン152a)な
どの規制対象外のフロン類、N2、CO2、N2O、空気
などの圧縮ガスなどが例示され、これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。これらのなか
では、噴射時の気化熱により原液を冷却し、氷結した被
膜を形成させるという点から、液化石油ガス、ジメチル
エーテル、フロン類などの液化ガスが好ましい。
前記原液および噴射剤の量は、洗浄効果が充分に発現さ
れるようにし、またエアゾール粒子が微細になり、吸引
しないなどの製品の安全性を考慮するほか、噴射剤が多
すぎて噴射の勢いが強くなり、また過冷却によって被膜
が硬くなり、噴射面で飛散して付着性がわるくならない
ようにするには、原液が30重量%以上、好ましくは3
5重量%以上、すなわち噴射剤が70重量%以下、好ま
しくは65重量%以下となるようにし、また炭素数20
〜40のパラフィンを氷結させるための充分な冷却能力
を付与するためには、原液が70重量%以下、好ましく
は65重量%以下、すなわち噴射剤が30重量%以上、
好ましくは35重量%以上となるようにする。
原液と噴射剤とを、たとえば前記割合で混合することに
よって調製することができる。なお原液を調製する際に
は、リモネンおよび1価の低級アルコールをあらかじめ
加温しておき、これにパラフィンを溶解させる方法が、
調製のしやすさの点から好ましい。
でエアゾール用容器内に充填し、たとえばエアゾール用
バルブ、ボタンを取り付けることにより、エアゾール製
品を製造することができる。
く、一般に用いられているエアゾール用耐圧容器を適用
することができる。
物の量は、所望の噴射形態が容易に付与されるようにす
るためには、25℃でのエアゾール製品の内圧が1kg
/cm2(0.098MPa)以上、好ましくは2kg
/cm2(0.20MPa)以上となるように調整する
ことが望ましく、また製品の安全性を考慮すると、25
℃でのエアゾール製品の内圧が10kg/cm2(0.
98MPa)以下、好ましくは9kg/cm2(0.8
8MPa)以下となるように調整することが望ましく、
とくに噴射剤に液化ガスを用いた場合は、35℃でのエ
アゾール製品の内圧が8kg/cm2(0.78MP
a)以下、圧縮ガスを用いた場合は、35℃でのエアゾ
ール製品の内圧が10kg/cm2(0.98MPa)
以下となるように調整することが好ましい。
される組成物の噴射形態は、洗浄物へ均一に噴射するこ
とができ、かつ付着性がよく、液だれしにくいという点
から、霧状で噴射し、洗浄物面にて被膜を形成するもの
が好ましい。
成物は、洗浄しようとする対象物への付着性および浸透
性にすぐれ、液だれしにくいものであり、かかる対象物
上で、噴射剤の気化によって組成物中のパラフィンが被
膜を形成し、これにより除去成分とリモネンおよびアル
コールを長期間にわたって接触させることができ、対象
物にリモネンが効果的に浸透し、その結果、除去成分が
リモネンに溶解して、たとえば接着剤を介して基材に貼
付されたフィルムなどを容易かつ美麗に剥離することが
できるものである。しかも該洗浄用エアゾール組成物
は、毒性や不快な臭気がなく、エアゾール製品としたと
きに容器内に残存しにくいものである。
は、たとえばアルコール類、塩化炭化水素、エステル、
ケトン、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素などからなる
基材に、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂などの熱可塑性
樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂などの熱硬化
性樹脂などの接着剤を介して貼付されたフィルムなどを
除去する際に、とくに接着剤、基材、フィルムなどの種
類にかかわらず好適に使用することができる。
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
エーテル(後述する表2中、DMEという)または液化
石油ガス(表2中、LPGという)とを、50:50
(重量比)の割合で混合して洗浄用エアゾール組成物を
得た。なおこれら実施例1〜3および比較例1〜2にて
用いたパラフィンは、混合パラフィン(炭素数20〜3
0のパラフィンの混合物、融点48〜50℃)である。
また原液の調製は、溶媒を40℃に加温して行なった。
得られた組成物40gをエアゾール用耐圧ガラス製容器
(満注量:100ml)に充填し、エアゾール用バルブ
およびボタンを取り付けてエアゾール製品を作製した。
25℃でのエアゾール製品の内圧は0.25〜0.4M
Paであった。
アゾール製品の製造中、各温度での原液の外観(均一
性)および原液と各噴射剤との相溶性(均一性)をそれ
ぞれ目視にて観察した。これらの結果を表2に示す。
エアゾール製品から組成物を噴射させ、噴射状態(被膜
の形成、浸透、液だれの状態)を目視にて観察した。こ
れらの結果を表2に示す。
ようにリモネンと1価の低級アルコールとの割合を変化
させることによって、エアゾール組成物の噴射状態を調
整することができることがわかる。さらに実施例1〜3
のエアゾール製品から噴射させたエアゾール組成物は、
被膜の形成、浸透、液だれの状態がより良好なものであ
ることがわかる。
が用いられていなかったり、比較例2のように1価の低
級アルコールが用いられていない場合には、被膜がドラ
イになってしまうか、液だれがいちじるしく被膜が保持
されず、洗浄用エアゾール組成物として利用され得ない
ことがわかる。
合で混合して洗浄用エアゾール組成物を得た。なお原液
の調製は、溶媒を40℃に加温して行なった。得られた
組成物40gをエアゾール用耐圧ガラス製容器(満注
量:100ml)に充填し、エアゾール用バルブおよび
ボタンを取り付けてエアゾール製品を作製した。25℃
でのエアゾール製品の内圧は0.25〜0.45MPa
であった。
中、40℃での原液の外観(均一性)およびエアゾール
組成物の外観(均一性)をそれぞれ目視にて観察した。
これらの結果を表3に示す。
組成物を噴射させたところ、これらの組成物の噴射形態
はいずれも霧状であり、塗布面にて被膜が形成された。
である。 Tri:トリコサン(融点47.6℃) Tet:テトラコサン(融点50.9℃) Par:混合パラフィン(炭素数20〜30のパラフィ
ンの混合物、融点48〜50℃) EtOH:エタノール iPrOH:i−プロパノール Sur−1:ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ン硬化ヒマシ油(界面活性剤、商品名HCO−40、日
光ケミカルズ(株)製) Sur−2:ソルビタンセスキオレート(界面活性剤、
商品名SO−15R、日光ケミカルズ(株)製) CeOH:セチルアルコール Wat:精製水 LPG:液化石油ガス DME:ジメチルエーテル
合で混合してエアゾール組成物を得た。なお原液の調製
は、溶媒を40℃に加温して行なった。得られた組成物
を用い、実施例4〜9と同様にしてエアゾール製品を作
製した。25℃でのエアゾール製品の内圧は0.15〜
0.5MPaであった。
中、40℃での原液の外観(均一性)およびエアゾール
組成物の外観(均一性)をそれぞれ目視にて観察した。
これらの結果を表4に示す。
組成物を噴射させたところ、これらの組成物の噴射形態
は霧状であった。
である。 Par:混合パラフィン(炭素数20〜30のパラフィ
ンの混合物、融点48〜50℃) Ste:ステアリン酸 StOH:ステアリルアルコール EtOH:エタノール iPrOH:i−プロパノール War:精製水 LPG:液化石油ガス DME:ジメチルエーテル
物性として、付着性、浸透性および洗浄効果を以下の方
法にしたがって調べた。その結果を表5に示す。
製中にパラフィンが完全に溶解せず、各試験に供し得な
かった。
エチレン共重合体)を塗布して乾燥させ、この部分に5
cm離れた位置からエアゾール組成物を3秒間噴射し
た。この基材を5秒間保持したときの噴射部位へのエア
ゾール組成物の付着性を以下の評価基準に基づいて評価
した。 (評価基準) A:噴射面にて好適に氷結した被膜が形成され、液だれ
していない。 B:ドライな被膜が形成され、液だれしていない。 C:氷結が弱く、半液状の被膜が形成され、全体的に液
だれしている。 D:被膜が形成されず、ほとんど液だれして噴射部位に
は残存していない。 E:被膜が硬いため、噴射部位で飛散し、付着が少な
い。
ール組成物の浸透性を以下の評価基準に基づいて評価し
た。 A:噴射部位に良好に浸透している。 B:噴射部位にわずかに浸透している。 C:噴射部位にまったく浸透していない。
乾燥させた部分にエアゾール組成物を噴射したのち、そ
のままの状態で30秒間保持した。これをティッシュペ
ーパー(商品名:エリエール、大王製紙(株)製)にて
拭き取って基材表面を手指で触り、その状態を以下の評
価基準に基づいて評価した。 (評価基準) A:拭き取りが簡易で、基材表面がべとつかず、接着剤
が残存していない。 B:問題がない程度に拭き取りが可能であるものの、基
材表面がややべとつき、接着剤が少し残存している。 C:接着剤をほとんど除去することができず、拭き取り
の際にティッシュペーパーが基材表面に付着した。
得られた本発明の洗浄用エアゾール組成物は、いずれも
噴射物の付着性および浸透性にすぐれ、液だれせず、接
着剤の除去効果が高いものであることがわかる。
浄効果が高いことはもちろんのこと、エアゾール製品と
した場合に、噴射後にエアゾール用容器内に残存しにく
く、メタノールが用いられていないため使用時の安全性
が高く、不快な臭気がなく使用感がよいうえ、さらに洗
浄しようとする対象物への付着性および浸透性にすぐ
れ、液だれしにくいといったすぐれた効果を奏する。
成物を用い、たとえば接着剤を介して基材に貼付された
フィルムなどを容易かつ美麗に剥離することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 炭素数20〜40のパラフィン、リモネ
ンおよび1価の低級アルコールを含有した原液30〜7
0重量%と、噴射剤70〜30重量%とからなる洗浄用
エアゾール組成物。 - 【請求項2】 原液中の炭素数20〜40のパラフィン
の量が2〜20重量%である請求項1記載の洗浄用エア
ゾール組成物。 - 【請求項3】 炭素数20〜40のパラフィンが融点が
40〜90℃のものである請求項1記載の洗浄用エアゾ
ール組成物。 - 【請求項4】 原液中のリモネンの量が15〜55重量
%である請求項1、2または3記載の洗浄用エアゾール
組成物。 - 【請求項5】 原液中の1価の低級アルコールの量が3
5〜75重量%である請求項1、2、3または4記載の
洗浄用エアゾール組成物。 - 【請求項6】 リモネンと1価の低級アルコールとの割
合(リモネン/1価の低級アルコール(重量比)が15
/85〜65/35である請求項1、2、3、4または
5記載の洗浄用エアゾール組成物。
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