JP2000128734A - フォーム形成用エアゾール組成物 - Google Patents
フォーム形成用エアゾール組成物Info
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- JP2000128734A JP2000128734A JP10301357A JP30135798A JP2000128734A JP 2000128734 A JP2000128734 A JP 2000128734A JP 10301357 A JP10301357 A JP 10301357A JP 30135798 A JP30135798 A JP 30135798A JP 2000128734 A JP2000128734 A JP 2000128734A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原液における低級脂肪族アルコールの含有割
合が高いにもかかわらず、良好なフォームを形成するこ
とができると共に、良好な使用感が得られるフォーム形
成用エアゾール組成物の提供。また、形状保持性の高い
フォームを形成することができるフォーム形成用エアゾ
ール組成物の提供。 【解決手段】 低級脂肪族アルコール４５．０〜７５．
０重量％、レシチン０．０１〜３．０重量％およびノニ
オン系界面活性剤０．１〜３．０重量％を含有してなる
原液と、噴射剤とからなることを特徴とする。また、原
液が増粘剤０．０１〜３．０重量％を含むことが好まし
く、特に当該増粘剤が、カルボキシビニルポリマー、キ
サンタンガムおよびセルロース誘導体の少なくとも一種
であることが好ましい。更に、噴射剤が液化石油ガスよ
りなり、原液１００重量部に対して当該噴射剤が２〜１
０重量部であることが好ましい。
合が高いにもかかわらず、良好なフォームを形成するこ
とができると共に、良好な使用感が得られるフォーム形
成用エアゾール組成物の提供。また、形状保持性の高い
フォームを形成することができるフォーム形成用エアゾ
ール組成物の提供。 【解決手段】 低級脂肪族アルコール４５．０〜７５．
０重量％、レシチン０．０１〜３．０重量％およびノニ
オン系界面活性剤０．１〜３．０重量％を含有してなる
原液と、噴射剤とからなることを特徴とする。また、原
液が増粘剤０．０１〜３．０重量％を含むことが好まし
く、特に当該増粘剤が、カルボキシビニルポリマー、キ
サンタンガムおよびセルロース誘導体の少なくとも一種
であることが好ましい。更に、噴射剤が液化石油ガスよ
りなり、原液１００重量部に対して当該噴射剤が２〜１
０重量部であることが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーム形成用エ
アゾール組成物に関する。
アゾール組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、人体に適用されるエアゾール組成
物としては、有効成分などを含有する原液と、噴射剤と
により構成され、フォーム、ミストなどの形態の吐出物
を形成するものが知られている。
物としては、有効成分などを含有する原液と、噴射剤と
により構成され、フォーム、ミストなどの形態の吐出物
を形成するものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
アルコールを４０重量％以上もの高い割合で含有してな
る原液によりフォーム形成用のエアゾール組成物を製造
する場合には、当該原液に、脂肪酸、金属石鹸、高級脂
肪族アルコールなどを多量に添加することが必要である
ため、当該エアゾール組成物は、吐出物の皮膚刺激が強
く、ベタツキ感が残る使用感のものとなる、という問題
がある。
アルコールを４０重量％以上もの高い割合で含有してな
る原液によりフォーム形成用のエアゾール組成物を製造
する場合には、当該原液に、脂肪酸、金属石鹸、高級脂
肪族アルコールなどを多量に添加することが必要である
ため、当該エアゾール組成物は、吐出物の皮膚刺激が強
く、ベタツキ感が残る使用感のものとなる、という問題
がある。
【０００４】本発明は、以上のような事情に基いてなさ
れたものであって、その目的は、原液における低級脂肪
族アルコールの含有割合が高いにもかかわらず、良好な
フォームを形成することができると共に、良好な使用感
が得られるフォーム形成用エアゾール組成物を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、形状保持性の
高いフォームを形成することができるフォーム形成用エ
アゾール組成物を提供することにある。
れたものであって、その目的は、原液における低級脂肪
族アルコールの含有割合が高いにもかかわらず、良好な
フォームを形成することができると共に、良好な使用感
が得られるフォーム形成用エアゾール組成物を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、形状保持性の
高いフォームを形成することができるフォーム形成用エ
アゾール組成物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のフォーム形成用
エアゾール組成物は、低級脂肪族アルコール４５．０〜
７５．０重量％、レシチン０．０１〜３．０重量％およ
びノニオン系界面活性剤０．１〜３．０重量％を含有し
てなる原液と、噴射剤とからなることを特徴とする。
エアゾール組成物は、低級脂肪族アルコール４５．０〜
７５．０重量％、レシチン０．０１〜３．０重量％およ
びノニオン系界面活性剤０．１〜３．０重量％を含有し
てなる原液と、噴射剤とからなることを特徴とする。
【０００６】また、本発明のフォーム形成用エアゾール
組成物においては、原液が増粘剤０．０１〜３．０重量
％を含むことが好ましく、特に当該増粘剤が、カルボキ
シビニルポリマー、キサンタンガムおよびセルロース誘
導体の少なくとも一種であることが好ましい。
組成物においては、原液が増粘剤０．０１〜３．０重量
％を含むことが好ましく、特に当該増粘剤が、カルボキ
シビニルポリマー、キサンタンガムおよびセルロース誘
導体の少なくとも一種であることが好ましい。
【０００７】更に、本発明のフォーム形成用エアゾール
組成物においては、噴射剤が液化石油ガスよりなり、原
液１００重量部に対して当該噴射剤が２〜１０重量部で
あることが好ましい。
組成物においては、噴射剤が液化石油ガスよりなり、原
液１００重量部に対して当該噴射剤が２〜１０重量部で
あることが好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明のフォーム形成用エアゾー
ル組成物は、低級脂肪族アルコールおよび界面活性剤が
必須成分として含有されてなる原液と、噴射剤とにより
構成され、当該界面活性剤はレシチンとノニオン系界面
活性剤とよりなるものである。また、原液には、必要に
応じて、増粘剤、水、その他の添加成分が含有されてい
てもよい。以下において、本発明のフォーム形成用エア
ゾール組成物を構成する成分について説明する。
ル組成物は、低級脂肪族アルコールおよび界面活性剤が
必須成分として含有されてなる原液と、噴射剤とにより
構成され、当該界面活性剤はレシチンとノニオン系界面
活性剤とよりなるものである。また、原液には、必要に
応じて、増粘剤、水、その他の添加成分が含有されてい
てもよい。以下において、本発明のフォーム形成用エア
ゾール組成物を構成する成分について説明する。
【０００９】＜原液＞ （１）低級脂肪族アルコール 原液の必須成分とされる低級脂肪族アルコールとして
は、炭素数が１〜５の脂肪族アルコールを用いることが
でき、その具体例としては、エチルアルコール、ノルマ
ルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチ
ルアルコールなどがあり、特にエチルアルコールである
ことが好ましい。
は、炭素数が１〜５の脂肪族アルコールを用いることが
でき、その具体例としては、エチルアルコール、ノルマ
ルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチ
ルアルコールなどがあり、特にエチルアルコールである
ことが好ましい。
【００１０】原液において、低級脂肪族アルコールの割
合は４５．０〜７５．０重量％とされるが、特に５０．
０〜７０．０重量％であることが好ましい。このよう
に、低級脂肪族アルコールの含有割合が高いことによ
り、例えば油性の有効成分を十分な量で原液に溶解させ
ることが可能となると共に、良好な使用感が確実に得ら
れる。
合は４５．０〜７５．０重量％とされるが、特に５０．
０〜７０．０重量％であることが好ましい。このよう
に、低級脂肪族アルコールの含有割合が高いことによ
り、例えば油性の有効成分を十分な量で原液に溶解させ
ることが可能となると共に、良好な使用感が確実に得ら
れる。
【００１１】（２）界面活性剤 （ｉ）レシチン 原液には、レシチンが必須成分として含有される。この
レシチンを用いることが本発明の特徴の一つである。レ
シチンが含有されることにより、エアゾール組成物は、
原液における低級脂肪族アルコールの含有割合が高いに
もかかわらず、良好なフォームを形成することができる
ものとなる。レシチンは、下記構造式（１）に示される
ような構造を有する両性界面活性剤であり、本発明にお
いては、構造式（１）におけるＲ1 およびＲ2 の各々
が、炭素数１１〜２９、好ましくは１５〜１７の炭化水
素基であるものが好適に用いられる。
レシチンを用いることが本発明の特徴の一つである。レ
シチンが含有されることにより、エアゾール組成物は、
原液における低級脂肪族アルコールの含有割合が高いに
もかかわらず、良好なフォームを形成することができる
ものとなる。レシチンは、下記構造式（１）に示される
ような構造を有する両性界面活性剤であり、本発明にお
いては、構造式（１）におけるＲ1 およびＲ2 の各々
が、炭素数１１〜２９、好ましくは１５〜１７の炭化水
素基であるものが好適に用いられる。
【００１２】
【化１】
【００１３】原液におけるレシチンの含有割合は０．０
１〜３．０重量％とされ、好ましくは０．３〜１．０重
量％とされる。この割合が０．０１重量％未満の場合に
は、得られるエアゾール組成物によりフォームを形成す
ることが困難とされる。一方、レシチンの含有割合が
３．０重量％を超える場合には、エアゾール組成物は、
適用されたときに噴出物がベタツキ感を有するものとな
り、良好な使用感を得ることが困難となる。
１〜３．０重量％とされ、好ましくは０．３〜１．０重
量％とされる。この割合が０．０１重量％未満の場合に
は、得られるエアゾール組成物によりフォームを形成す
ることが困難とされる。一方、レシチンの含有割合が
３．０重量％を超える場合には、エアゾール組成物は、
適用されたときに噴出物がベタツキ感を有するものとな
り、良好な使用感を得ることが困難となる。
【００１４】（ii）ノニオン系界面活性剤 原液には、上記のレシチンと共に、ノニオン系界面活性
剤が必須成分として含有される。ノニオン系界面活性剤
としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレング
リセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベ
ヘニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレー
ト、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油などを用いることができ、特にヤシ油脂肪酸ポリ
オキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリ
オキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン
モノステアレートを用いることが好ましい。
剤が必須成分として含有される。ノニオン系界面活性剤
としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレング
リセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベ
ヘニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレー
ト、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油などを用いることができ、特にヤシ油脂肪酸ポリ
オキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリ
オキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン
モノステアレートを用いることが好ましい。
【００１５】ノニオン系界面活性剤の原液における割合
は、０．１〜３．０重量％、好ましくは０．６〜１．２
重量％とされる。この割合が０．１重量％未満の場合に
は、原液、或いは当該原液を構成する成分と噴射剤とを
均一な乳化状態とすることが困難となり、結果として、
エアゾール組成物は、良好なフォームが形成されにくい
ものとなる。一方、ノニオン系界面活性剤の割合が３．
０重量％を超える場合には、エアゾール組成物は、適用
されたときに噴出物がベタツキ感を有するものとなり、
良好な使用感を得ることが困難となる。
は、０．１〜３．０重量％、好ましくは０．６〜１．２
重量％とされる。この割合が０．１重量％未満の場合に
は、原液、或いは当該原液を構成する成分と噴射剤とを
均一な乳化状態とすることが困難となり、結果として、
エアゾール組成物は、良好なフォームが形成されにくい
ものとなる。一方、ノニオン系界面活性剤の割合が３．
０重量％を超える場合には、エアゾール組成物は、適用
されたときに噴出物がベタツキ感を有するものとなり、
良好な使用感を得ることが困難となる。
【００１６】（３）増粘剤 原液には、増粘剤が含有されることが好ましい。増粘剤
としては、例えば、ヒドロキシアルキルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、カルボキシビニルポリマ
ー、キサンタンガム、ポリアクリル酸、ポリビニルピロ
リドンなどを用いることができ、特に、カルボキシビニ
ルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースなどを用いることが好ましい。ここで、カ
ルボキシビニルポリマーとしては、「カーボポール９３
４」、「カーボポール９４０」、「カーボポール９４
１」（以上、ＢＦグッドリッチケミカル社製）、「ハイ
ビスワコー１０３」、「ハイビスワコー１０４」、「ハ
イビスワコー１０５」（以上、和光純薬工業（株）製）
などとして市販されているものを好適に用いることがで
きる。
としては、例えば、ヒドロキシアルキルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、カルボキシビニルポリマ
ー、キサンタンガム、ポリアクリル酸、ポリビニルピロ
リドンなどを用いることができ、特に、カルボキシビニ
ルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースなどを用いることが好ましい。ここで、カ
ルボキシビニルポリマーとしては、「カーボポール９３
４」、「カーボポール９４０」、「カーボポール９４
１」（以上、ＢＦグッドリッチケミカル社製）、「ハイ
ビスワコー１０３」、「ハイビスワコー１０４」、「ハ
イビスワコー１０５」（以上、和光純薬工業（株）製）
などとして市販されているものを好適に用いることがで
きる。
【００１７】原液における増粘剤の含有割合は０．０１
〜３．０重量％とされ、好ましくは０．０１〜１．０重
量％とされる。増粘剤の含有割合が０．０１重量％未満
である場合には、原液が適度に高い粘性を有するものと
ならないので、エアゾール組成物は、良好なフォームを
形成することができないものとなる。一方、この割合が
３．０重量％を超える場合には、得られる原液の粘度が
高くなりすぎて、良好な噴射状態を達成することができ
ない。
〜３．０重量％とされ、好ましくは０．０１〜１．０重
量％とされる。増粘剤の含有割合が０．０１重量％未満
である場合には、原液が適度に高い粘性を有するものと
ならないので、エアゾール組成物は、良好なフォームを
形成することができないものとなる。一方、この割合が
３．０重量％を超える場合には、得られる原液の粘度が
高くなりすぎて、良好な噴射状態を達成することができ
ない。
【００１８】原液の粘度としては、２０℃において５〜
１０，０００ｃｐの範囲であることが好ましく、更に好
ましくは１０〜５００ｃｐの範囲とされる。
１０，０００ｃｐの範囲であることが好ましく、更に好
ましくは１０〜５００ｃｐの範囲とされる。
【００１９】また、増粘剤としてカルボキシビニルポリ
マーが用いられる場合には、原液の酸性状態を中和する
ために、中和剤を原液に添加することが好ましく、中和
剤として、アミン類および塩基類が好ましい。好適なア
ミン類としては、トリエチルアミン、トリエタノールア
ミンなどを挙げることができる。また、好適な塩基類と
しては、アンモニア水、水酸化ナトリウムなどを挙げる
ことができる。
マーが用いられる場合には、原液の酸性状態を中和する
ために、中和剤を原液に添加することが好ましく、中和
剤として、アミン類および塩基類が好ましい。好適なア
ミン類としては、トリエチルアミン、トリエタノールア
ミンなどを挙げることができる。また、好適な塩基類と
しては、アンモニア水、水酸化ナトリウムなどを挙げる
ことができる。
【００２０】（４）水 原液における水としては、通常、イオン交換水あるいは
精製水が使用される。原液における水の割合は１５．０
〜５５．０重量％とされ、好ましくは２５．０〜４０．
０重量％とされる。
精製水が使用される。原液における水の割合は１５．０
〜５５．０重量％とされ、好ましくは２５．０〜４０．
０重量％とされる。
【００２１】（５）その他の添加成分 本発明のフォーム形成用エアゾール組成物を構成する原
液には、当該組成物の使用目的や用途に応じて、種々の
添加成分が含有されていてもよい。その具体例として
は、例えば、薬剤などの各種の有効成分、含有成分のた
めの安定剤、香料、被膜形成助剤、その他を挙げること
ができる。
液には、当該組成物の使用目的や用途に応じて、種々の
添加成分が含有されていてもよい。その具体例として
は、例えば、薬剤などの各種の有効成分、含有成分のた
めの安定剤、香料、被膜形成助剤、その他を挙げること
ができる。
【００２２】以上の原液を構成する各成分は、適宜の条
件下において混合されて原液が調製され、この原液が後
述する噴射剤と共に噴射バルブを有する耐圧容器内に充
填されることにより、エアゾール製品とされる。
件下において混合されて原液が調製され、この原液が後
述する噴射剤と共に噴射バルブを有する耐圧容器内に充
填されることにより、エアゾール製品とされる。
【００２３】＜噴射剤＞本発明のフォーム形成用エアゾ
ール組成物の噴射剤は、常温においてガス状のものであ
ればよく、通常この用途に使用されるものをそのまま用
いることができるが、特に液化石油ガス（ＬＰＧ）を用
いることが好ましい。噴射剤の割合は、上記の原液１０
０重量部に対して、通常２〜１０重量部とされ、好まし
くは４〜８重量部とされる。噴射剤の割合が過大の場合
には、噴射総量に対して噴出される原液の量が相対的に
少なくなるために適用個所に対する付着量が少なくな
る。一方、噴射剤の割合が過小の場合には、フォーム状
に噴射させることができないおそれがある。
ール組成物の噴射剤は、常温においてガス状のものであ
ればよく、通常この用途に使用されるものをそのまま用
いることができるが、特に液化石油ガス（ＬＰＧ）を用
いることが好ましい。噴射剤の割合は、上記の原液１０
０重量部に対して、通常２〜１０重量部とされ、好まし
くは４〜８重量部とされる。噴射剤の割合が過大の場合
には、噴射総量に対して噴出される原液の量が相対的に
少なくなるために適用個所に対する付着量が少なくな
る。一方、噴射剤の割合が過小の場合には、フォーム状
に噴射させることができないおそれがある。
【００２４】本発明のフォーム形成用エアゾール組成物
によれば、原液にレシチンが含有されることにより、低
級脂肪族アルコールが高い割合で含有されるにもかかわ
らず、良好なフォームを形成することができる。また、
当該フォーム形成用エアゾール組成物によれば、原液に
レシチンが含有されることにより、脂肪酸あるいは金属
石鹸が多量に含有されることがないので、強い皮膚刺激
やベタツキ感のない良好な使用感が得られる。さらに、
原液を構成する成分として、増粘剤を特定の割合で含有
させることにより、形成されるフォームの形状が長時間
安定に保持される、形状保持性の高いものとなる。
によれば、原液にレシチンが含有されることにより、低
級脂肪族アルコールが高い割合で含有されるにもかかわ
らず、良好なフォームを形成することができる。また、
当該フォーム形成用エアゾール組成物によれば、原液に
レシチンが含有されることにより、脂肪酸あるいは金属
石鹸が多量に含有されることがないので、強い皮膚刺激
やベタツキ感のない良好な使用感が得られる。さらに、
原液を構成する成分として、増粘剤を特定の割合で含有
させることにより、形成されるフォームの形状が長時間
安定に保持される、形状保持性の高いものとなる。
【００２５】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。 ＜実施例１〜６および比較例１〜２＞表１に示す配合処
方に従って、各成分を混合させて原液を調製し、この原
液を、液化石油ガスよりなる噴射剤と共に耐圧容器内に
充填することにより、フォーム形成用エアゾール製品を
作製した。ここに、比較例１はレシチンを含有しない原
液を用いた例であり、比較例２はノニオン系界面活性剤
を含有しない原液を用いた例である。
本発明はこれらにより限定されるものではない。 ＜実施例１〜６および比較例１〜２＞表１に示す配合処
方に従って、各成分を混合させて原液を調製し、この原
液を、液化石油ガスよりなる噴射剤と共に耐圧容器内に
充填することにより、フォーム形成用エアゾール製品を
作製した。ここに、比較例１はレシチンを含有しない原
液を用いた例であり、比較例２はノニオン系界面活性剤
を含有しない原液を用いた例である。
【００２６】増粘剤であるカルボキシビニルポリマーと
しては、「ハイビスワコー１０４」を用い、セルロース
誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロースを用い
た。また、被膜形成助剤としては、セチルアルコールま
たはグリセリルモノステアレートを用いた。なお、表１
において、「ＰＯＥ（２）ラウリルエーテル」、「ＰＯ
Ｅ（２）セチルエーテル」などの「ＰＯＥ」はポリオキ
シエチレンを示し、括弧内の数値は付加モル数を表す。
しては、「ハイビスワコー１０４」を用い、セルロース
誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロースを用い
た。また、被膜形成助剤としては、セチルアルコールま
たはグリセリルモノステアレートを用いた。なお、表１
において、「ＰＯＥ（２）ラウリルエーテル」、「ＰＯ
Ｅ（２）セチルエーテル」などの「ＰＯＥ」はポリオキ
シエチレンを示し、括弧内の数値は付加モル数を表す。
【００２７】＜フォーム形成用エアゾール組成物の評価
試験＞上記の実施例１〜６および比較例１〜２により調
製された組成物の各々について、「フォームのベタツキ
感」、「皮膚刺激」および「フォーム状態」について評
価し、結果を表２に示す。なお、評価方法は次のとおり
である。
試験＞上記の実施例１〜６および比較例１〜２により調
製された組成物の各々について、「フォームのベタツキ
感」、「皮膚刺激」および「フォーム状態」について評
価し、結果を表２に示す。なお、評価方法は次のとおり
である。
【００２８】（１）フォームのベタツキ感 実施例および比較例の各々により作製されたフォーム形
成用エアゾール製品を１０名のパネラーが使用し、ベタ
ツキ感を感じた者の割合で評価した。すなわち、パネラ
ー１０名中ベタツキ感を感じた者が８名以上の場合を
「×」、パネラー１０名中ベタツキ感を感じた者が３〜
７名の場合を「△」、パネラー１０名中ベタツキ感を感
じた者が２名以下の場合を「○」とした。
成用エアゾール製品を１０名のパネラーが使用し、ベタ
ツキ感を感じた者の割合で評価した。すなわち、パネラ
ー１０名中ベタツキ感を感じた者が８名以上の場合を
「×」、パネラー１０名中ベタツキ感を感じた者が３〜
７名の場合を「△」、パネラー１０名中ベタツキ感を感
じた者が２名以下の場合を「○」とした。
【００２９】（２）皮膚刺激 実施例および比較例の各々により作製されたフォーム形
成用エアゾール製品を１０名のパネラーが使用し、皮膚
刺激を感じた者の割合で評価した。すなわち、パネラー
１０名中皮膚刺激を感じた者が８名以上の場合を
「×」、パネラー１０名中皮膚刺激を感じた者が３〜７
名の場合を「△」、パネラー１０名中皮膚刺激を感じた
者が２名以下の場合を「○」とした。
成用エアゾール製品を１０名のパネラーが使用し、皮膚
刺激を感じた者の割合で評価した。すなわち、パネラー
１０名中皮膚刺激を感じた者が８名以上の場合を
「×」、パネラー１０名中皮膚刺激を感じた者が３〜７
名の場合を「△」、パネラー１０名中皮膚刺激を感じた
者が２名以下の場合を「○」とした。
【００３０】（３）フォーム状態 実施例および比較例の各々により作製されたフォーム形
成用エアゾール製品を２５℃、４０℃の恒温槽にそれぞ
れ３０分間入れておき、３０分間後にフォームを１０ｇ
だけ吐出させ、吐出後フォームが完全に消失するまでの
時間を測定した。そして、消失するまでの時間が吐出後
８〜１０秒間である場合を「○」、３〜７秒間の場合を
「△」、２秒間以下の場合を「×」とした。
成用エアゾール製品を２５℃、４０℃の恒温槽にそれぞ
れ３０分間入れておき、３０分間後にフォームを１０ｇ
だけ吐出させ、吐出後フォームが完全に消失するまでの
時間を測定した。そして、消失するまでの時間が吐出後
８〜１０秒間である場合を「○」、３〜７秒間の場合を
「△」、２秒間以下の場合を「×」とした。
【００３１】
【表１】
【００３２】
【表２】
【００３３】表１、２から明らかなように、実施例１〜
６のものは、良好な使用感が得られると共に、フォーム
形状を長時間保持できるものであった。これに対し、比
較例１および比較例２のフォーム形成用エアゾール製品
では、フォームを形成することができなかった。
６のものは、良好な使用感が得られると共に、フォーム
形状を長時間保持できるものであった。これに対し、比
較例１および比較例２のフォーム形成用エアゾール製品
では、フォームを形成することができなかった。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフォーム
形成用エアゾール組成物によれば、原液における低級脂
肪族アルコールの含有割合が高いにもかかわらず、良好
なフォームを形成することができると共に、良好な使用
感を得ることができる。また、当該エアゾール組成物に
よれば、形状保持性の高いフォームを形成することがで
きる。
形成用エアゾール組成物によれば、原液における低級脂
肪族アルコールの含有割合が高いにもかかわらず、良好
なフォームを形成することができると共に、良好な使用
感を得ることができる。また、当該エアゾール組成物に
よれば、形状保持性の高いフォームを形成することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｋ 9/12 Ａ６１Ｋ 9/12 Ｅ 47/10 47/10 Ｇ 47/24 47/24 Ｎ 47/32 47/32 Ｎ 47/34 47/34 Ｎ 47/36 47/36 Ｎ 47/38 47/38 Ｎ Ｃ０９Ｋ 3/30 Ｃ０９Ｋ 3/30 Ｇ Ｆターム(参考） 4C076 AA24 BB31 CC18 DD08 DD08F DD09 DD09F DD37E DD63 DD63A EE01A EE08G EE09G EE16G EE30G EE33G EE58G FF36 FF56 FF67 4C083 AC011 AC012 AC072 AC101 AC102 AC182 AC372 AC402 AC422 AC542 AC682 AC742 AC812 AC901 AC902 AD091 AD092 AD261 AD282 AD351 BB04 CC02 DD08 EE06
Claims (4)
- 【請求項１】 低級脂肪族アルコール４５．０〜７５．
０重量％、レシチン０．０１〜３．０重量％およびノニ
オン系界面活性剤０．１〜３．０重量％を含有してなる
原液と、噴射剤とからなることを特徴とするフォーム形
成用エアゾール組成物。 - 【請求項２】 原液が増粘剤０．０１〜３．０重量％を
含むことを特徴とする請求項１に記載のフォーム形成用
エアゾール組成物。 - 【請求項３】 増粘剤が、カルボキシビニルポリマー、
キサンタンガムおよびセルロース誘導体の少なくとも一
種であることを特徴とする請求項２に記載のフォーム形
成用エアゾール組成物。 - 【請求項４】 噴射剤が液化石油ガスよりなり、原液１
００重量部に対して当該噴射剤が２〜１０重量部である
ことを特徴とする請求項１乃至請求項３の何れかに記載
のフォーム形成用エアゾール組成物。
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