JPH1192795A - 噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤 - Google Patents
噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤Info
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- JPH1192795A JPH1192795A JP27371497A JP27371497A JPH1192795A JP H1192795 A JPH1192795 A JP H1192795A JP 27371497 A JP27371497 A JP 27371497A JP 27371497 A JP27371497 A JP 27371497A JP H1192795 A JPH1192795 A JP H1192795A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低界面活性剤濃度であっても十分な洗浄力と
を持ち、かつ、洗浄剤塗布後の水洗作業が不要であり、
中性領域で金属腐食の危険性が極めて少ない金属用スプ
レー式洗浄剤を提供する。 【解決手段】 噴射ノズル付き容器に封入されたスプレ
ー式洗浄剤は、水を基剤とし、非イオン系界面活性剤
と、リモネンと、低級アルコール類と、エアゾール用液
化ガスとを含有する。洗浄剤中の非イオン系界面活性剤
濃度は、3重量%以下であり、かつ、容器中の内圧は、
6kg/cm2以上であり、さらに、スプレー式洗浄剤
は、pHが8以下で、乳化不安定であり、スプレー塗布
した際に持続性のない発泡作用を有している。
を持ち、かつ、洗浄剤塗布後の水洗作業が不要であり、
中性領域で金属腐食の危険性が極めて少ない金属用スプ
レー式洗浄剤を提供する。 【解決手段】 噴射ノズル付き容器に封入されたスプレ
ー式洗浄剤は、水を基剤とし、非イオン系界面活性剤
と、リモネンと、低級アルコール類と、エアゾール用液
化ガスとを含有する。洗浄剤中の非イオン系界面活性剤
濃度は、3重量%以下であり、かつ、容器中の内圧は、
6kg/cm2以上であり、さらに、スプレー式洗浄剤
は、pHが8以下で、乳化不安定であり、スプレー塗布
した際に持続性のない発泡作用を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調設備(エアコ
ン)のアルミニウム熱交換器、電気かみそりなどの切り
刃の洗浄に使用するスプレー式洗浄剤に関する。
ン)のアルミニウム熱交換器、電気かみそりなどの切り
刃の洗浄に使用するスプレー式洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】エアコン用洗浄剤としては、例えば、特
開昭63−286159号公報に示されるような、いわ
ゆる泡による洗浄剤が一般的であり、このような洗浄剤
を用いた場合、洗浄剤塗布後に、水による洗浄作業が必
要となる。また、アルカリ性の洗浄剤もあるが、洗浄後
に金属腐食のおそれがある。また、特開昭64−696
99号公報には、ほぼ中性であり、界面活性剤、リモネ
ンを用いた洗浄剤が提案されている。
開昭63−286159号公報に示されるような、いわ
ゆる泡による洗浄剤が一般的であり、このような洗浄剤
を用いた場合、洗浄剤塗布後に、水による洗浄作業が必
要となる。また、アルカリ性の洗浄剤もあるが、洗浄後
に金属腐食のおそれがある。また、特開昭64−696
99号公報には、ほぼ中性であり、界面活性剤、リモネ
ンを用いた洗浄剤が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭64−6969
9号公報のものでは、金属腐食の問題は解決されている
が、洗浄対象表面の汚れを化学的に洗浄することを主眼
としているため、洗浄剤中の界面活性剤濃度が高く、持
続する泡立ち生じ、そのため洗浄剤による洗浄後に水洗
が必要となる。
9号公報のものでは、金属腐食の問題は解決されている
が、洗浄対象表面の汚れを化学的に洗浄することを主眼
としているため、洗浄剤中の界面活性剤濃度が高く、持
続する泡立ち生じ、そのため洗浄剤による洗浄後に水洗
が必要となる。
【0004】本発明の目的は、低界面活性剤濃度であっ
ても十分な洗浄力を持ち、かつ、洗浄剤塗布後の水洗作
業が不要であり、中性領域で金属腐食の危険性が極めて
少ない金属用スプレー式洗浄剤を提供する。
ても十分な洗浄力を持ち、かつ、洗浄剤塗布後の水洗作
業が不要であり、中性領域で金属腐食の危険性が極めて
少ない金属用スプレー式洗浄剤を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、水を基剤とし、非イオン系界面活性剤と、リモネン
と、低級アルコール類と、エアゾール用液化ガスとを含
有し、噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄
剤であって、該スプレー式洗浄剤中の前記非イオン系界
面活性剤濃度は、2重量%以下であり、かつ、前記容器
中の内圧は、6kg/cm2以上(水温35℃)であ
り、さらに、スプレー式洗浄剤は、pHが8以下で、乳
化不安定であり、かつ、スプレー塗布した際に持続性の
ない発泡を生じるものである噴射ノズル付き容器に封入
されたスプレー式洗浄剤である。
は、水を基剤とし、非イオン系界面活性剤と、リモネン
と、低級アルコール類と、エアゾール用液化ガスとを含
有し、噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄
剤であって、該スプレー式洗浄剤中の前記非イオン系界
面活性剤濃度は、2重量%以下であり、かつ、前記容器
中の内圧は、6kg/cm2以上(水温35℃)であ
り、さらに、スプレー式洗浄剤は、pHが8以下で、乳
化不安定であり、かつ、スプレー塗布した際に持続性の
ない発泡を生じるものである噴射ノズル付き容器に封入
されたスプレー式洗浄剤である。
【0006】そして、前記噴射ノズルは、低拡散性ノズ
ルチップを備えていることが好ましい。また、前記スプ
レー式洗浄剤は、イソパラフィン系炭化水素油を含有し
ていることが好ましい。さらに、前記非イオン系界面活
性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステルより選ばれた少なくと
も一種のものであることが好ましい。また、前記エアゾ
ール用液化ガスは、液化石油ガスであり、かつ、前記低
級アルコール類は、エチレングリコールを含有するもの
であることが好ましい。さらに、前記低級アルコール類
は、エチルアルコールとエチレングリコールもしくはセ
ロソルブ系溶剤の混合物であることが好ましい。
ルチップを備えていることが好ましい。また、前記スプ
レー式洗浄剤は、イソパラフィン系炭化水素油を含有し
ていることが好ましい。さらに、前記非イオン系界面活
性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステルより選ばれた少なくと
も一種のものであることが好ましい。また、前記エアゾ
ール用液化ガスは、液化石油ガスであり、かつ、前記低
級アルコール類は、エチレングリコールを含有するもの
であることが好ましい。さらに、前記低級アルコール類
は、エチルアルコールとエチレングリコールもしくはセ
ロソルブ系溶剤の混合物であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の噴射ノズル付き容器に封
入されたスプレー式洗浄剤について説明する。本発明の
スプレー式洗浄剤は、水を基剤とし、非イオン系界面活
性剤と、リモネンと、低級アルコール類と、エアゾール
用液化ガスとを含有し、噴射ノズル付き容器に封入され
たスプレー式洗浄剤である。そして、スプレー式洗浄剤
中の非イオン系界面活性剤濃度は、2重量%以下であ
り、かつ、容器中の内圧は、6kg/cm2(水温35
℃浴に浸漬した状態において)以上であり、スプレー式
洗浄剤のpHは、8以下であり、乳化不安定であり、ス
プレー塗布した際に持続性のない発泡を生じるものであ
るものとなっている。
入されたスプレー式洗浄剤について説明する。本発明の
スプレー式洗浄剤は、水を基剤とし、非イオン系界面活
性剤と、リモネンと、低級アルコール類と、エアゾール
用液化ガスとを含有し、噴射ノズル付き容器に封入され
たスプレー式洗浄剤である。そして、スプレー式洗浄剤
中の非イオン系界面活性剤濃度は、2重量%以下であ
り、かつ、容器中の内圧は、6kg/cm2(水温35
℃浴に浸漬した状態において)以上であり、スプレー式
洗浄剤のpHは、8以下であり、乳化不安定であり、ス
プレー塗布した際に持続性のない発泡を生じるものであ
るものとなっている。
【0008】本発明の洗浄剤では、界面活性剤、リモネ
ンなどによる洗浄作用と、スプレーの噴射力による物理
的洗浄作用と、持続性のない発泡作用による洗浄作用を
複合させることにより、界面活性剤を低濃度としても、
十分な洗浄力を有する洗浄剤となっている。そして、本
発明の洗浄剤では、塗布後残存する泡立ちはなく、水洗
作業の必要がない。
ンなどによる洗浄作用と、スプレーの噴射力による物理
的洗浄作用と、持続性のない発泡作用による洗浄作用を
複合させることにより、界面活性剤を低濃度としても、
十分な洗浄力を有する洗浄剤となっている。そして、本
発明の洗浄剤では、塗布後残存する泡立ちはなく、水洗
作業の必要がない。
【0009】本発明の洗浄剤は、金属、木材、プラスチ
ック表面の洗浄に有効であり、特に、金属表面に有効で
ある。さらには、隙間が狭く、かつ分解困難な金属製品
もしくは金属構成物の洗浄に有効である。具体的には、
空調設備(特に、家庭用エアコン)のアルミフィン(ア
ルミニウム熱交換器)、電気式ひげ剃り機の切り刃用
(フィン状切り刃)、ポンチ、ダイス、タップなどの切
削工具類、はさみ、バリカンなどの手動利器、金管楽
器、時計、銃砲などに有効である。
ック表面の洗浄に有効であり、特に、金属表面に有効で
ある。さらには、隙間が狭く、かつ分解困難な金属製品
もしくは金属構成物の洗浄に有効である。具体的には、
空調設備(特に、家庭用エアコン)のアルミフィン(ア
ルミニウム熱交換器)、電気式ひげ剃り機の切り刃用
(フィン状切り刃)、ポンチ、ダイス、タップなどの切
削工具類、はさみ、バリカンなどの手動利器、金管楽
器、時計、銃砲などに有効である。
【0010】本発明のスプレー式洗浄剤中の洗浄剤組成
について説明する。洗浄剤は、水を基材とし、これに、
非イオン系界面活性剤と、リモネンと、低級アルコール
類と、イソパラフィン系炭化水素油を含有し、さらに、
エアゾール用液化ガスを含有している。リモネンとイソ
パラフィン系炭化水素油がいわゆる油分であり、低級ア
ルコール類は、エアゾール用液化ガスとの安定性、界面
活性剤と油分との分散性を補助している。
について説明する。洗浄剤は、水を基材とし、これに、
非イオン系界面活性剤と、リモネンと、低級アルコール
類と、イソパラフィン系炭化水素油を含有し、さらに、
エアゾール用液化ガスを含有している。リモネンとイソ
パラフィン系炭化水素油がいわゆる油分であり、低級ア
ルコール類は、エアゾール用液化ガスとの安定性、界面
活性剤と油分との分散性を補助している。
【0011】洗浄剤成分中の非イオン系界面活性剤濃度
は、2重量%以下、好ましくは、0.5〜1.5重量
%、また、エアゾール用液化ガスを除く洗浄剤成分中の
非イオン系界面活性剤濃度は、0.5〜3重量%、好ま
しくは、0.7〜2重量%である。
は、2重量%以下、好ましくは、0.5〜1.5重量
%、また、エアゾール用液化ガスを除く洗浄剤成分中の
非イオン系界面活性剤濃度は、0.5〜3重量%、好ま
しくは、0.7〜2重量%である。
【0012】非イオン界面活性剤としては、どのようも
のでもよいが、オクチル、ノニル、ドデシルなどのアル
キル基を有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル類、オクチル、ラウリル、セチル、ステアリル、
オレイルなどのアルキル基を有するポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリエチレングリコールのオレイ
ン酸モノエステル、ステアリン酸モノエステル、ステア
リン酸ジエステル、ラウリン酸モノエステルなどのポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル類、ラウリル、ステ
アリル、オレイルなどのアルキル基を有するポリオキシ
エチレンアルキルアミン類、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタントリステアリン酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレイン酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタントリオレイン酸エステル、ヤシ油
脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエチレング
リコールエーテル類、ラウリン酸ジエタノールアミドな
どの脂肪酸ジエタノールアミド類、蔗糖脂肪酸エステル
類、ラウリン酸モノグリセライド、ステアリン酸モノグ
リセライド、オレイン酸モノグリセライドなどの脂肪酸
モノグリセライド類、ソルビタンモノラウリン酸エステ
ル、ソルビタンモノパルミチン酸エステル、ソルビタン
モノステアリン酸エステル、ソルビタンジステアリン酸
エステル、ソルビタントリステアリン酸エステル、ソル
ビタンモノオレイン酸エステル、ソルビタントリオレイ
ン酸エステルなどのソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンラウリン酸アミド、ポリオキシエチレン
ステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンオレイン酸ア
ミドなどのポリオキシエチレン脂肪酸アミド類などが使
用できる。
のでもよいが、オクチル、ノニル、ドデシルなどのアル
キル基を有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル類、オクチル、ラウリル、セチル、ステアリル、
オレイルなどのアルキル基を有するポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリエチレングリコールのオレイ
ン酸モノエステル、ステアリン酸モノエステル、ステア
リン酸ジエステル、ラウリン酸モノエステルなどのポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル類、ラウリル、ステ
アリル、オレイルなどのアルキル基を有するポリオキシ
エチレンアルキルアミン類、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタントリステアリン酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレイン酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタントリオレイン酸エステル、ヤシ油
脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエチレング
リコールエーテル類、ラウリン酸ジエタノールアミドな
どの脂肪酸ジエタノールアミド類、蔗糖脂肪酸エステル
類、ラウリン酸モノグリセライド、ステアリン酸モノグ
リセライド、オレイン酸モノグリセライドなどの脂肪酸
モノグリセライド類、ソルビタンモノラウリン酸エステ
ル、ソルビタンモノパルミチン酸エステル、ソルビタン
モノステアリン酸エステル、ソルビタンジステアリン酸
エステル、ソルビタントリステアリン酸エステル、ソル
ビタンモノオレイン酸エステル、ソルビタントリオレイ
ン酸エステルなどのソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンラウリン酸アミド、ポリオキシエチレン
ステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンオレイン酸ア
ミドなどのポリオキシエチレン脂肪酸アミド類などが使
用できる。
【0013】特に、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類が
好ましく、特に、これらの混合物が好適である。特に、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類または
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類とポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類の混合物が好適であ
る。具体的には、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルとヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンの
組み合わせが好適である。
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類が
好ましく、特に、これらの混合物が好適である。特に、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類または
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類とポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類の混合物が好適であ
る。具体的には、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルとヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンの
組み合わせが好適である。
【0014】洗浄剤成分中のリモネンの濃度は、1〜3
重量%、好ましくは、1〜2重量%であり、また、エア
ゾール用液化ガスを除く洗浄剤成分中のリモネン濃度
は、1〜3重量%、好ましくは、1〜2.5重量%であ
る。リモネンとしては、オレンジオイル(D−リモネ
ン)、ジペンテンなどいずれのものも使用できるが、ミ
カン果皮用香気を有することよりオレンジオイルが好適
である。
重量%、好ましくは、1〜2重量%であり、また、エア
ゾール用液化ガスを除く洗浄剤成分中のリモネン濃度
は、1〜3重量%、好ましくは、1〜2.5重量%であ
る。リモネンとしては、オレンジオイル(D−リモネ
ン)、ジペンテンなどいずれのものも使用できるが、ミ
カン果皮用香気を有することよりオレンジオイルが好適
である。
【0015】洗浄剤成分中のイソパラフィン系炭化水素
油濃度は、3〜8重量%、好ましくは、4〜7重量%で
あり、また、エアゾール用液化ガスを除く洗浄剤成分中
のイソパラフィン系炭化水素油濃度は、4〜10重量
%、好ましくは、5〜8重量%である。イソパラフィン
系炭化水素油は、常温で液状のものが使用される。通
常、炭素数7〜15程度のものが使用される。イソパラ
フィン系炭化水素油は、炭素数3〜5のモノオレフィン
ガスを重合し、不飽和結合を水素添加して製造された炭
化水素油である。
油濃度は、3〜8重量%、好ましくは、4〜7重量%で
あり、また、エアゾール用液化ガスを除く洗浄剤成分中
のイソパラフィン系炭化水素油濃度は、4〜10重量
%、好ましくは、5〜8重量%である。イソパラフィン
系炭化水素油は、常温で液状のものが使用される。通
常、炭素数7〜15程度のものが使用される。イソパラ
フィン系炭化水素油は、炭素数3〜5のモノオレフィン
ガスを重合し、不飽和結合を水素添加して製造された炭
化水素油である。
【0016】リモネンおよびイソパラフィン系炭化水素
油が、いわゆる油分であり、金属表面に付着し汚れを浮
かせる作用と、界面活性剤による泡を消泡する作用とを
発揮する。さらに、両者(特に、イソパラフィン系炭化
水素油)は、洗浄後の金属表面の防錆作用を発揮する。
油が、いわゆる油分であり、金属表面に付着し汚れを浮
かせる作用と、界面活性剤による泡を消泡する作用とを
発揮する。さらに、両者(特に、イソパラフィン系炭化
水素油)は、洗浄後の金属表面の防錆作用を発揮する。
【0017】低級アルコール類としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、エチレングリコール、セロソ
ルブ系溶剤などが使用される。特に、エチルアルコール
とエチレングリコールもしくはエチルアルコールとセロ
ソルブの混合物が好適である。エチレングリコールおよ
びセロソルブは、洗浄剤組成物の粘度を上昇させ洗浄力
を高める作用と、洗浄剤組成物とエアゾール用液化ガス
との分散性を向上させる作用とを有する。特に、セロソ
ルブが有効である。セロソルブとしては、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
などが使用でき、特に、エチレングリコールモノブチル
エーテルが好ましい。よって、最も好ましい低級アルコ
ール類は、エチレングリコールとエチレングリコールモ
ノブチルエーテルとの混合物である。また、エチルアル
コールは、油分であるリモネンとイソパラフィン系炭化
水素油と界面活性剤との親和性を向上させている。
ール、エチルアルコール、エチレングリコール、セロソ
ルブ系溶剤などが使用される。特に、エチルアルコール
とエチレングリコールもしくはエチルアルコールとセロ
ソルブの混合物が好適である。エチレングリコールおよ
びセロソルブは、洗浄剤組成物の粘度を上昇させ洗浄力
を高める作用と、洗浄剤組成物とエアゾール用液化ガス
との分散性を向上させる作用とを有する。特に、セロソ
ルブが有効である。セロソルブとしては、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
などが使用でき、特に、エチレングリコールモノブチル
エーテルが好ましい。よって、最も好ましい低級アルコ
ール類は、エチレングリコールとエチレングリコールモ
ノブチルエーテルとの混合物である。また、エチルアル
コールは、油分であるリモネンとイソパラフィン系炭化
水素油と界面活性剤との親和性を向上させている。
【0018】そして、エアゾール用液化ガス含む洗浄剤
のpHおよびエアゾール用液化ガスを除く洗浄剤組成物
のpHは、6〜8、好ましくは、6.5〜7.5となっ
ている。このため、洗浄剤はほぼ中性であるので、使用
環境、使用者に対する悪影響はなく、洗浄後に金属腐食
を起こすことが極めて少ない。
のpHおよびエアゾール用液化ガスを除く洗浄剤組成物
のpHは、6〜8、好ましくは、6.5〜7.5となっ
ている。このため、洗浄剤はほぼ中性であるので、使用
環境、使用者に対する悪影響はなく、洗浄後に金属腐食
を起こすことが極めて少ない。
【0019】エアゾール用液化ガスを除く洗浄剤組成物
は、水に、それぞれ上述した濃度となるように所定量添
加することにより調整される。具体的には、水100重
量部に対して、非イオン系界面活性剤0.5〜3重量部
(好ましくは、1〜2重量部)、リモネン1〜4重量部
(好ましくは、1.5〜3重量部)、イソパラフィン系
炭化水素油2〜15重量部(好ましくは、5〜12重量
部)、低級アルコール類5〜30重量部(好ましくは、
10〜25重量部、具体的には、エチルアルコール5〜
30重量部、好ましくは、10〜25重量部、エチレン
グリコール0.5〜3重量部、好ましくは、1〜2重量
部)を添加混合することにより調整される。
は、水に、それぞれ上述した濃度となるように所定量添
加することにより調整される。具体的には、水100重
量部に対して、非イオン系界面活性剤0.5〜3重量部
(好ましくは、1〜2重量部)、リモネン1〜4重量部
(好ましくは、1.5〜3重量部)、イソパラフィン系
炭化水素油2〜15重量部(好ましくは、5〜12重量
部)、低級アルコール類5〜30重量部(好ましくは、
10〜25重量部、具体的には、エチルアルコール5〜
30重量部、好ましくは、10〜25重量部、エチレン
グリコール0.5〜3重量部、好ましくは、1〜2重量
部)を添加混合することにより調整される。
【0020】さらに、必要に応じて、洗浄剤組成物中に
pH調整剤を添加してもよい。pH調整剤としては、ナ
トリウム、カリウムなどのアルカリ金属化合物、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミンなどのアルカノールアミン、アンモニア水などの
アルカリ性物質が使用される。
pH調整剤を添加してもよい。pH調整剤としては、ナ
トリウム、カリウムなどのアルカリ金属化合物、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミンなどのアルカノールアミン、アンモニア水などの
アルカリ性物質が使用される。
【0021】本発明の洗浄剤用容器としては、通常のエ
アゾール用容器であるブリキ製缶、アルミニウム製缶が
使用され、容量としては、300ml程度のものが好適
である。
アゾール用容器であるブリキ製缶、アルミニウム製缶が
使用され、容量としては、300ml程度のものが好適
である。
【0022】そして、上記のようにして調整されたエア
ゾール用液化ガスを除く洗浄剤組成物は、容器に充填さ
れエアゾール用ボタンを容器の開口に取り付けて密封す
る。そして、洗浄剤組成物を充填した容器に、ボタンの
ノズルよりエアゾール用液化ガスを注入する。
ゾール用液化ガスを除く洗浄剤組成物は、容器に充填さ
れエアゾール用ボタンを容器の開口に取り付けて密封す
る。そして、洗浄剤組成物を充填した容器に、ボタンの
ノズルよりエアゾール用液化ガスを注入する。
【0023】エアゾール用液化ガスとしては、液化石油
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガ
ス、炭酸ガス、フロン134aまたそれらの混合物など
が使用できる。混合物としては、LPGとDMEの混合
物、LPGと炭酸ガスの混合物などが使用できる。液化
石油ガスとしては、液化プロパンガス、液化ブタンガ
ス、液化ペンタンガスなどが使用され、特に、高い内圧
の形成が可能な点より、液化プロパンガスと液化ブタン
ガスの混合物が好適である。また、エアゾール用液化ガ
スは、エアゾール用液化ガス含む洗浄剤の添加量が、1
0〜40重量%、好ましくは、20〜35重量%となる
ように添加し、水温35℃の浴槽に浸漬した状態におけ
る容器中の内圧が、6kg/cm2以上(6〜8kg/
cm2)、好ましくは、6.5kg/cm2以上(6.5
〜8kg/cm2)となるように注入される。
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガ
ス、炭酸ガス、フロン134aまたそれらの混合物など
が使用できる。混合物としては、LPGとDMEの混合
物、LPGと炭酸ガスの混合物などが使用できる。液化
石油ガスとしては、液化プロパンガス、液化ブタンガ
ス、液化ペンタンガスなどが使用され、特に、高い内圧
の形成が可能な点より、液化プロパンガスと液化ブタン
ガスの混合物が好適である。また、エアゾール用液化ガ
スは、エアゾール用液化ガス含む洗浄剤の添加量が、1
0〜40重量%、好ましくは、20〜35重量%となる
ように添加し、水温35℃の浴槽に浸漬した状態におけ
る容器中の内圧が、6kg/cm2以上(6〜8kg/
cm2)、好ましくは、6.5kg/cm2以上(6.5
〜8kg/cm2)となるように注入される。
【0024】そして、上述のようにエアゾール用液化ガ
スが注入された容器のボタンのノズルには、噴射ノズル
が取り付けられる。噴射ノズルとしては、低拡散性ノズ
ルチップを備えているものが使用される。具体的には、
日本プリシジョンバルブ株式会社製、商品名アクユーゾ
ルスプレーヤーが好適に使用できる。このような低拡散
性ノズルチップを備えるものを用いることにより、洗浄
剤の噴射力を集中させることができ、噴射力による洗浄
作用がより高いものとなる。
スが注入された容器のボタンのノズルには、噴射ノズル
が取り付けられる。噴射ノズルとしては、低拡散性ノズ
ルチップを備えているものが使用される。具体的には、
日本プリシジョンバルブ株式会社製、商品名アクユーゾ
ルスプレーヤーが好適に使用できる。このような低拡散
性ノズルチップを備えるものを用いることにより、洗浄
剤の噴射力を集中させることができ、噴射力による洗浄
作用がより高いものとなる。
【0025】そして、本発明の洗浄剤の洗浄作用の原理
は以下の通りのものと考える。本発明の洗浄剤では、界
面活性剤含有量が少ないことより、リモネン、イソパラ
フィン系炭化水素油を乳化できるものとはなっておら
ず、撹拌することにより、一時的かつある程度の分散で
きる程度であり、いわゆる乳化不安定なものとなってい
る。このため、噴射ノズルより噴射された洗浄剤は、洗
浄対象物に付着する前に空中にて分離し、界面活性剤は
泡の状態にて、油分は泡とならずに対象物に付着する。
空気抵抗より油分の方が先に到達し、洗浄対象物表面に
油分の被膜を形成すると同時にかなりの速度で到達する
ため衝突する力により物理的に汚れをある程度押し飛ば
す。そして、表面に油分が付着し接触角が高くなってい
る状態のところに到着した泡は、持続できず数秒ないし
数十秒間にてほぼすべての泡が消失する。泡の消失時に
発生する振動により、洗浄対象表面の汚れが剥離しやす
くなる。そして、泡の消失時の振動により、剥離しやす
くなった洗浄対象物表面の油溶性の汚れは、表面に付着
している油分により膨潤され浮かび上がり、その状態の
ところに続いて噴射された洗浄剤により吹き飛ばされ、
洗浄対象物表面は洗浄される。このため、ある程度の時
間、本発明の洗浄剤を噴射することにより、洗浄対象物
表面を洗浄することができる。そして、上述したよう
に、泡は数十秒程度で消失するため、泡を洗い流すとい
った必要もなく、また、界面活性剤濃度も十分に低いた
め水洗作業も不要である。
は以下の通りのものと考える。本発明の洗浄剤では、界
面活性剤含有量が少ないことより、リモネン、イソパラ
フィン系炭化水素油を乳化できるものとはなっておら
ず、撹拌することにより、一時的かつある程度の分散で
きる程度であり、いわゆる乳化不安定なものとなってい
る。このため、噴射ノズルより噴射された洗浄剤は、洗
浄対象物に付着する前に空中にて分離し、界面活性剤は
泡の状態にて、油分は泡とならずに対象物に付着する。
空気抵抗より油分の方が先に到達し、洗浄対象物表面に
油分の被膜を形成すると同時にかなりの速度で到達する
ため衝突する力により物理的に汚れをある程度押し飛ば
す。そして、表面に油分が付着し接触角が高くなってい
る状態のところに到着した泡は、持続できず数秒ないし
数十秒間にてほぼすべての泡が消失する。泡の消失時に
発生する振動により、洗浄対象表面の汚れが剥離しやす
くなる。そして、泡の消失時の振動により、剥離しやす
くなった洗浄対象物表面の油溶性の汚れは、表面に付着
している油分により膨潤され浮かび上がり、その状態の
ところに続いて噴射された洗浄剤により吹き飛ばされ、
洗浄対象物表面は洗浄される。このため、ある程度の時
間、本発明の洗浄剤を噴射することにより、洗浄対象物
表面を洗浄することができる。そして、上述したよう
に、泡は数十秒程度で消失するため、泡を洗い流すとい
った必要もなく、また、界面活性剤濃度も十分に低いた
め水洗作業も不要である。
【0026】
【実施例】次に、本発明の噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤の具体的実施例および比較例につ
いて説明する。 (実施例1)水約865gに、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポリオキシエチ
レンソルビタン3.57g、オレンジオイル23.85
g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石油化学株式会
社製、IP1620)95.2g、エチルアルコール1
78.5g、エチレングリコール11.9gを添加して
洗浄剤組成物約1190gを作製した。この洗浄剤組成
物のpHは、約6.4であった。そして、エアゾール用
耐圧ブリキ缶(容量275ml)に、上記の洗浄剤組成
物119gを注入し、エアゾール用ボタンにて缶を密封
した後、液化石油ガス(液化プロパン:液化ブタン=3
5:65)51gを注入し、ボタンに低拡散性ノズルチ
ップを取り付け、本発明の噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤を作製した。容器中の内圧(水温
35℃)は、約7kg/cm2であった。
れたスプレー式洗浄剤の具体的実施例および比較例につ
いて説明する。 (実施例1)水約865gに、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポリオキシエチ
レンソルビタン3.57g、オレンジオイル23.85
g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石油化学株式会
社製、IP1620)95.2g、エチルアルコール1
78.5g、エチレングリコール11.9gを添加して
洗浄剤組成物約1190gを作製した。この洗浄剤組成
物のpHは、約6.4であった。そして、エアゾール用
耐圧ブリキ缶(容量275ml)に、上記の洗浄剤組成
物119gを注入し、エアゾール用ボタンにて缶を密封
した後、液化石油ガス(液化プロパン:液化ブタン=3
5:65)51gを注入し、ボタンに低拡散性ノズルチ
ップを取り付け、本発明の噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤を作製した。容器中の内圧(水温
35℃)は、約7kg/cm2であった。
【0027】(実施例2)水約865gに、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン3.57g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油95.2
g、エチルアルコール178.5g、エチレングリコー
ル11.9g、25%アンモニア水0.024gを添加
して洗浄剤組成物を作製した。この洗浄剤組成物のpH
は、約7.3であった。そして、エアゾール用耐圧ブリ
キ缶(容量275ml)に、上記の洗浄剤組成物119
gを注入し、エアゾール用ボタンにて缶を密封した後、
液化石油ガス(液化プロパン:液化ブタン=35:6
5)51gを注入し、ボタンに低拡散性ノズルチップを
取り付け、本発明の噴射ノズル付き容器に封入されたス
プレー式洗浄剤を作製した。容器中の内圧(水温35
℃)は、約7kg/cm2であった。
エチレンノニルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン3.57g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油95.2
g、エチルアルコール178.5g、エチレングリコー
ル11.9g、25%アンモニア水0.024gを添加
して洗浄剤組成物を作製した。この洗浄剤組成物のpH
は、約7.3であった。そして、エアゾール用耐圧ブリ
キ缶(容量275ml)に、上記の洗浄剤組成物119
gを注入し、エアゾール用ボタンにて缶を密封した後、
液化石油ガス(液化プロパン:液化ブタン=35:6
5)51gを注入し、ボタンに低拡散性ノズルチップを
取り付け、本発明の噴射ノズル付き容器に封入されたス
プレー式洗浄剤を作製した。容器中の内圧(水温35
℃)は、約7kg/cm2であった。
【0028】(実施例3)水約865gに、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン3.57g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石
油化学株式会社製、IP1620)95.2g、エチル
アルコール178.5g、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル11.9gを添加して洗浄剤組成物約119
0gを作製した。この洗浄剤組成物のpHは、約6.4
であった。そして、エアゾール用耐圧ブリキ缶(容量2
75ml)に、上記の洗浄剤組成物119gを注入し、
エアゾール用ボタンにて缶を密封した後、液化石油ガス
(液化プロパン:液化ブタン=35:65)51gを注
入し、ボタンに低拡散性ノズルチップを取り付け、本発
明の噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤
を作製した。容器中の内圧(水温35℃)は、約7kg
/cm2であった。
エチレンノニルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン3.57g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石
油化学株式会社製、IP1620)95.2g、エチル
アルコール178.5g、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル11.9gを添加して洗浄剤組成物約119
0gを作製した。この洗浄剤組成物のpHは、約6.4
であった。そして、エアゾール用耐圧ブリキ缶(容量2
75ml)に、上記の洗浄剤組成物119gを注入し、
エアゾール用ボタンにて缶を密封した後、液化石油ガス
(液化プロパン:液化ブタン=35:65)51gを注
入し、ボタンに低拡散性ノズルチップを取り付け、本発
明の噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤
を作製した。容器中の内圧(水温35℃)は、約7kg
/cm2であった。
【0029】(実施例4)水約865gに、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン3.57g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油95.2
g、エチルアルコール178.5g、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル11.9g、25%アンモニア水
0.024gを添加して洗浄剤組成物を作製した。この
洗浄剤組成物のpHは、約7.3であった。そして、エ
アゾール用耐圧ブリキ缶(容量275ml)に、上記の
洗浄剤組成物119gを注入し、エアゾール用ボタンに
て缶を密封した後、液化石油ガス(液化プロパン:液化
ブタン=35:65)51gを注入し、ボタンに低拡散
性ノズルチップを取り付け、本発明の噴射ノズル付き容
器に封入されたスプレー式洗浄剤を作製した。容器中の
内圧(水温35℃)は、約7kg/cm2であった。
エチレンノニルフェニルエーテル11.9g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン3.57g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油95.2
g、エチルアルコール178.5g、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル11.9g、25%アンモニア水
0.024gを添加して洗浄剤組成物を作製した。この
洗浄剤組成物のpHは、約7.3であった。そして、エ
アゾール用耐圧ブリキ缶(容量275ml)に、上記の
洗浄剤組成物119gを注入し、エアゾール用ボタンに
て缶を密封した後、液化石油ガス(液化プロパン:液化
ブタン=35:65)51gを注入し、ボタンに低拡散
性ノズルチップを取り付け、本発明の噴射ノズル付き容
器に封入されたスプレー式洗浄剤を作製した。容器中の
内圧(水温35℃)は、約7kg/cm2であった。
【0030】(比較例1)水約865gに、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル17.5g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン17.5g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石
油化学株式会社製、IP1620)95.2g、エチル
アルコール178.5g、エチレングリコール11.9
gを添加して洗浄剤組成物を作製した。この洗浄剤組成
物のpHは、約6.4であった。そして、エアゾール用
耐圧ブリキ缶(容量275ml)に、上記の洗浄剤組成
物119gを注入し、エアゾール用ボタンにて缶を密封
した後、液化石油ガス(液化プロパン:液化ブタン=3
5:65)51gを注入し、ボタンに低拡散性ノズルチ
ップを取り付け、比較例の噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤を作製した。容器中の内圧(水温
35℃)は、約7kg/cm2であった。
エチレンノニルフェニルエーテル17.5g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン17.5g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石
油化学株式会社製、IP1620)95.2g、エチル
アルコール178.5g、エチレングリコール11.9
gを添加して洗浄剤組成物を作製した。この洗浄剤組成
物のpHは、約6.4であった。そして、エアゾール用
耐圧ブリキ缶(容量275ml)に、上記の洗浄剤組成
物119gを注入し、エアゾール用ボタンにて缶を密封
した後、液化石油ガス(液化プロパン:液化ブタン=3
5:65)51gを注入し、ボタンに低拡散性ノズルチ
ップを取り付け、比較例の噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤を作製した。容器中の内圧(水温
35℃)は、約7kg/cm2であった。
【0031】(比較例2)水約865gに、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル17.5g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン17.5g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石
油化学株式会社製、IP1620)95.2g、エチル
アルコール178.5g、エチレングリコール11.9
g、25%アンモニア水0.024gを添加して洗浄剤
組成物を作製した。この洗浄剤組成物のpHは、約7.
3であった。そして、エアゾール用耐圧ブリキ缶(容量
275ml)に、上記の洗浄剤組成物119gを注入
し、エアゾール用ボタンにて缶を密封した後、液化石油
ガス(液化プロパン:液化ブタン=35:65)51g
を注入し、ボタンに低拡散性ノズルチップを取り付け、
比較例の噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗
浄剤を作製した。容器中の内圧(水温35℃)は、約7
kg/cm2であった。
エチレンノニルフェニルエーテル17.5g、ヤシ油ポ
リオキシエチレンソルビタン17.5g、オレンジオイ
ル23.85g、イソパラフィン系炭化水素油(出光石
油化学株式会社製、IP1620)95.2g、エチル
アルコール178.5g、エチレングリコール11.9
g、25%アンモニア水0.024gを添加して洗浄剤
組成物を作製した。この洗浄剤組成物のpHは、約7.
3であった。そして、エアゾール用耐圧ブリキ缶(容量
275ml)に、上記の洗浄剤組成物119gを注入
し、エアゾール用ボタンにて缶を密封した後、液化石油
ガス(液化プロパン:液化ブタン=35:65)51g
を注入し、ボタンに低拡散性ノズルチップを取り付け、
比較例の噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗
浄剤を作製した。容器中の内圧(水温35℃)は、約7
kg/cm2であった。
【0032】(実験)実施例1〜4および比較例1につ
いて、1年以上洗浄していない1台の家庭用エアコンの
アルミフィンにそれぞれの洗浄剤をスプレー塗布し、性
状について観察した。実施例1,2,3,4の洗浄剤を
塗布したところ、塗布時には泡立つが、すぐに消泡し、
約20秒後には全く泡は存在しなかった。これに対し
て、比較例のものでは、アルミフィン上に白い泡が立
ち、1時間経過してもこの泡は消えなかった。そこで、
水のスプレー塗布による水洗を行った。また、実施例
1,2,3,4および比較例(水洗後)の汚れ落ちを目
視にて観察したところ、それらの間に認識できるほどの
差はなかった。
いて、1年以上洗浄していない1台の家庭用エアコンの
アルミフィンにそれぞれの洗浄剤をスプレー塗布し、性
状について観察した。実施例1,2,3,4の洗浄剤を
塗布したところ、塗布時には泡立つが、すぐに消泡し、
約20秒後には全く泡は存在しなかった。これに対し
て、比較例のものでは、アルミフィン上に白い泡が立
ち、1時間経過してもこの泡は消えなかった。そこで、
水のスプレー塗布による水洗を行った。また、実施例
1,2,3,4および比較例(水洗後)の汚れ落ちを目
視にて観察したところ、それらの間に認識できるほどの
差はなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明の噴射ノズル付き容器に封入され
たスプレー式洗浄剤は、非イオン系界面活性剤と、リモ
ネンと、低級アルコール類と、エアゾール用液化ガスと
を含有し、水を基剤とし、噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤であって、該スプレー式洗浄剤中
の前記非イオン系界面活性剤濃度は、2重量%以下であ
り、かつ、前記容器中の内圧は、6kg/cm2以上で
あり、さらに、スプレー式洗浄剤は、pHが8以下で、
乳化不安定であり、かつ、スプレー塗布した際に持続性
のない発泡を生じるものである。特に、界面活性剤が低
濃度でありかつリモネンを含有するため、塗布後泡の残
存がなく水洗作業の必要がない。さらに、界面活性剤が
低濃度であっても、界面活性剤、リモネンなどによる洗
浄作用と、スプレーの噴射力による物理的洗浄作用と、
持続性のない発泡作用、特に泡の消失時の振動による洗
浄作用からなる複合洗浄作用を有するため、十分な洗浄
力を有する。
たスプレー式洗浄剤は、非イオン系界面活性剤と、リモ
ネンと、低級アルコール類と、エアゾール用液化ガスと
を含有し、水を基剤とし、噴射ノズル付き容器に封入さ
れたスプレー式洗浄剤であって、該スプレー式洗浄剤中
の前記非イオン系界面活性剤濃度は、2重量%以下であ
り、かつ、前記容器中の内圧は、6kg/cm2以上で
あり、さらに、スプレー式洗浄剤は、pHが8以下で、
乳化不安定であり、かつ、スプレー塗布した際に持続性
のない発泡を生じるものである。特に、界面活性剤が低
濃度でありかつリモネンを含有するため、塗布後泡の残
存がなく水洗作業の必要がない。さらに、界面活性剤が
低濃度であっても、界面活性剤、リモネンなどによる洗
浄作用と、スプレーの噴射力による物理的洗浄作用と、
持続性のない発泡作用、特に泡の消失時の振動による洗
浄作用からなる複合洗浄作用を有するため、十分な洗浄
力を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯村 光昭 愛知県蒲郡市清田町岡96番地の1
Claims (9)
- 【請求項1】 水を基剤とし、非イオン系界面活性剤
と、リモネンと、低級アルコール類と、エアゾール用液
化ガスとを含有し、噴射ノズル付き容器に封入されたス
プレー式洗浄剤であって、該スプレー式洗浄剤中の前記
非イオン系界面活性剤濃度は、2重量%以下であり、か
つ、前記容器中の内圧は、6kg/cm2以上(水温3
5℃)であり、さらに、スプレー式洗浄剤は、pHが8
以下で、乳化不安定であり、かつ、スプレー塗布した際
に持続性のない発泡を生じるものであることを特徴とす
る噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤。 - 【請求項2】 前記噴射ノズルは、低拡散性ノズルチッ
プを備えている請求項1に記載のスプレー式洗浄剤。 - 【請求項3】 前記スプレー式洗浄剤は、イソパラフィ
ン系炭化水素油を含有している請求項1または2に記載
のスプレー式洗浄剤。 - 【請求項4】 前記非イオン系界面活性剤は、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステルより選ばれた少なくとも一種のものであ
る請求項1ないし3のいずれかに記載のスプレー式洗浄
剤。 - 【請求項5】 前記エアゾール用液化ガスは、液化石油
ガスであり、かつ、前記低級アルコール類は、エチレン
グリコールを含有するものである請求項1ないし4のい
ずれかに記載のスプレー式洗浄剤。 - 【請求項6】 前記低級アルコール類は、エチルアルコ
ールと、エチレングリコールもしくはセロソルブ系溶剤
の混合物である請求項1ないし5のいずれかに記載のス
プレー式洗浄剤。 - 【請求項7】 前記エアゾール用液化ガスを除く前記ス
プレー式洗浄剤中の前記非イオン系界面活性剤濃度は、
3重量%以下である請求項1ないし6のいずれかに記載
のスプレー式洗浄剤。 - 【請求項8】 前記洗浄剤は、金属表面用洗浄剤である
請求項1ないし7のいずれかに記載のスプレー式洗浄
剤。 - 【請求項9】 前記洗浄剤は、空調設備のアルミフィン
用洗浄剤もしくは電気式ひげ剃り機の切り刃用洗浄剤で
ある請求項1ないし7のいずれかに記載のスプレー式洗
浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27371497A JPH1192795A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27371497A JPH1192795A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192795A true JPH1192795A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17531543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27371497A Pending JPH1192795A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 噴射ノズル付き容器に封入されたスプレー式洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1192795A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001214195A (ja) * | 2000-02-03 | 2001-08-07 | Daizo:Kk | 洗浄用エアゾール組成物 |
WO2002047883A1 (fr) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Detergent |
JP2005179603A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 電気カミソリ用洗浄剤及び電気カミソリ用洗浄器 |
JP2012046725A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-03-08 | Daizo:Kk | 発泡性エアゾール製品および該発泡性エアゾール製品を用いた薬効付与方法 |
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CN115717095A (zh) * | 2022-11-28 | 2023-02-28 | 广东红日星实业有限公司 | 一种清洗剂及其制备方法和应用 |
CN116103094A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-05-12 | 浙江传化化学品有限公司 | 一种高效环保基加弹机热箱除垢剂及其制备方法 |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP27371497A patent/JPH1192795A/ja active Pending
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