JP3155071B2 - エアゾール型洗浄剤 - Google Patents

エアゾール型洗浄剤

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    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は良好な泡状の噴射液が得
られるエアゾール型洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】エアゾール型洗浄剤は、耐圧缶に洗浄剤
水溶液と液化石油ガス(以下、LPGという)などの噴
射剤とを混入して得られ、自動車、電車などのフロント
ガラス、リヤウィンドウなどの表面に付着しているホコ
リ、汚染物をガラス面より浮き上がらせ、溶解あるいは
分散させて布や紙による拭き取りを容易にする。たとえ
ば、特開昭60−260700号公報には、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエーテル(HLB=13)、トリエタノー
ルアミン、ケイ酸ナトリウム、NaOH、水からなるガ
ラス表面の水系撥水解除剤のエアゾール化したものが開
示されているが、表面にケイ酸ナトリウム、NaOHな
ど固形分が残り好ましくない。
【0003】また、特開昭62−257994号公報に
は、1,3‐ジメチル‐2‐イミダゾリジノン(1,3
‐ジエチル‐2‐イミダゾリジノン)、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、ラウリルベンゼンスルフォン酸
ナトリウム、モノエタノールアミンからなるガラスクリ
ーナーが開示され、特開昭58−5396号公報、特開
昭58−21495号公報には、ポリオキシエチレン型
非イオン界面活性剤を用いたガラスクリーナーが開示さ
れ、拭き取り易さ、シミ残りの少さの利点を示してい
る。
【0004】しかし、これらのガラスクリーナーのエア
ゾール化製品には、つぎのような問題点がある。エアゾ
ール缶の内部では、噴射剤のLPGと洗浄剤水溶液とは
混和せず層状となっている。そのため、使用時に缶を振
ってLPGと洗浄剤水溶液を混合して、噴射する。混合
後すぐ噴射するとLPG乳化滴が均一に水溶液に分散し
ているため噴射液は良好な泡状となる。しかし、缶を振
ってしばらくして噴射すると、洗浄剤水溶液中に分散し
たLPG乳化滴が徐々に分離して、再び、水溶液層上に
層を形成するので、噴射液は十分な泡状とならない。
【0005】したがって、エアゾール型洗浄剤では、缶
を振った後に洗浄剤水溶液中にLPGができるだけ長い
間乳化滴状態のものが望まれ、噴射液が良好な泡状とな
って噴射できる時間が長いものが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のエアゾール型洗浄剤の問題点を解決することであり、
良好な泡状となって噴射できる時間が長いエアゾール型
洗浄剤、すなわち安定な泡が得られる噴射回数が多い、
噴射液がガラスなどの噴射面で垂れないようなエアゾー
ル型洗浄剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく種々の検討の結果、特定アルコールのアル
キレンオキサイド付加体からなり、かつ、HLBが9未
の非イオン界面活性剤を用いることにより本発明の目
的を達成することを見出し、本発明のエアゾール型ガラ
洗浄剤を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明のエアゾール型ガラス
浄剤は、炭素数が8〜26の二級アルコールおよび/ま
たは分岐アルコールのアルキレンオキサイド付加体から
なるHLBが9未満の特性非イオン界面活性剤、他の界
面活性剤および水を含む洗浄液を含有することを特徴と
する。好ましくは、水と実質的に混和しない液化ガスを
噴射剤として含むエアゾール型ガラス洗浄剤である。
【0009】本発明のエアゾール型ガラス洗浄剤に用い
る上記の特性非イオン界面活性剤は、炭素数が8〜26
の二級アルコールのアルキレンオキサイド付加体および
/または炭素数が8〜26の分岐アルコールのアルキレ
ンオキサイド付加体からなり、かつ、HLBが9未満
ものである。ここで、炭素数が8〜26の二級アルコー
ルのアルキレンオキサイド付加体としては、下記一般式
で示される。
【0010】
【化1】 (式中、R1 とR2 はアルキル基、両者の炭素数の合計
は7〜25、m=1〜15、n=0〜15を示す。(C
2 4 O)単位と(C3 6 O)単位がブロックもしく
はランダムに結合してもよい。)
【0011】具体的な化合物名としては、ポリオキシエ
チレン第2級デシルエーテル、ポリオキシエチレン第2
級ドデシルエーテル、ポリオキシエチレン第2級テトラ
デシルエーテルなどをあげることができる。
【0012】また、炭素数が8〜26の分岐アルコール
のアルキレンオキサイド付加体とは、一般式
【化2】 (式中、R1 とR2 はアルキル基、両者の炭素数の合計
は6〜24、m=1〜15、n=0〜15を示す。また
(C2 4 O)単位と(C3 6 O)単位がブロックも
しくはランダムに結合してもよい。)
【0013】具体的な化合物名としては、ポリオキシエ
チレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンイ
ソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルド
デシルエーテルなどをあげることがてきる。本発明の洗
浄剤に用いるアルキレンオキシドは、上記のような化合
物であり、さらに、分子中の親水性基と親油性基とのバ
ランスを示す値HLBが水分散性もしくは親油性を示す
10以下であることが必須である。たとえば、HLB=
7のポリオキシエチレン(p=5)イソステアリルエー
テルは好ましく使用できる(実施例3〜5参照)に対し
て、HLB=12のポリオキシエチレン(p=15)イ
ソステアリルエーテル(比較例5)は好ましくない。
【0014】本発明の洗浄剤に用いる特性非イオン界面
活性剤の使用量は、洗浄液に対して0.005〜0.5
重量%、好ましくは0.01〜0.2重量%である。
0.005重量%未満の場合は効果がなく、また、0.
5重量%をこえる場合は活性剤が拭き面に多く残るので
好ましくない。
【0015】本発明の洗浄剤には、上記の特性非イオン
界面活性剤以外に他の界面活性剤を使用する。その界面
活性剤としては、カルボキシベタイン、スルホベタイ
ン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体などの両
性界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩(以下、
ABSと略す)、高級アルコールおよび高級アルコール
の酸化エチレン付加物の硫酸エステル塩などの陰イオン
界面活性剤などを使用する。
【0016】具体的なものとしては、両性活性剤として
カルボキシベタイン型が好ましく、ラウリルジメチルア
ミノ酢酸ベタインなどをあげることができる。その使用
量は特に限定されるものではなく、また種類によって異
なるが、通常洗浄液に対して0.002〜0.5重量
%、好ましくは0.005〜0.1重量%である。
【0017】陰イオン界面活性剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルエトキシ硫酸エステル塩、オレフインスルホン酸塩、
脂肪酸塩、アルキルエトキシカルボン酸塩、α‐スルホ
脂肪酸エステル塩、α‐スルホ脂肪酸塩、モノアルキル
リン酸エステル塩などを挙げることができる。陰イオン
界面活性剤の量は、特に限定されるものではなく、また
種類によっても異なるが、洗浄液に対して通常0.00
2〜0.5重量%、好ましくは0.005〜0.1重量
%である。
【0018】本発明の洗浄剤は、上記成分のほかにアル
カリ剤を添加して液のpHを9〜12に保つのが好まし
い。アルカリ剤として好適なものは、モルホリン、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノー
ルアミンなどのアルカノールアミン類などである。さら
に水、香料、色素などを添加することができる。また、
界面活性剤、香料などを混合する場合の溶剤として、エ
タノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール
類、またはこれらのアルコール類とエチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどのグリコール類、もしく
はアルキルエーテルが使用される。その使用量は特に限
定されるものではなく、洗浄液に対して、通常0.1〜
15重量%である。
【0019】本発明の洗浄剤は、液体のまま使用するこ
とができるが、通常水と実質的に混合しない液化ガス、
たとえばLPGなどを噴射剤として、上記の組成の洗浄
液に2〜10重量%混合してエアゾール製品として好適
に使用する。
【0020】
【実施例】つぎに実施例、比較例にて本発明のエアゾー
ル型洗浄剤について説明する。実施例、比較例における
%は、洗浄液に対する重量百分率を示す。 実施例1 1リットルビーカーに水727gを入れ、アルカリ剤と
してモノエタノールアミン8g(1%)、非イオン界面
活性剤としてポリオキシエチレン(p=3)ラウリル・
ミリスチルエーテル(HLB=7.9)0.4g(0.
05%)を添加し、ジェット式アジター(TYPE S
J)を用いて1500r.p.mで5分間撹拌後、他の
界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸エステルNa塩(AES‐Na)0.08g(0.
01%)、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン0.0
8g(0.01%)、香料0.32g(0.04%)、
エタノール64g(8%)に溶解した溶液を加え、更に
15分撹拌して洗浄液を得た。この洗浄液260gとL
PG10.8gをエアゾール缶に充填し、エアゾール型
洗浄剤を得た。
【0021】エアゾール型洗浄剤を充填したエアゾール
缶を10分間振とう(振幅:45cm、振動数:6回/
秒)後、一昼夜以上静置し噴射液の泡状態を評価した。
評価はエアゾール缶を約20cmの振り巾で10回振って
約1秒噴射し、以後10秒後ごとに15cm離れて垂直ガ
ラス面に約1秒噴射して噴射液がガラス面で安定な泡状
態が持続する噴射回数を測定した。(安定な泡状態にな
らない場合は、噴射液がガラス面にとどまらずに垂れ
る)評価結果を表1に示す。
【0022】実施例2〜4、6、7 非イオン活性剤とその配合量をかえる以外は、実施例1
と同様に行なった。結果を表1に示す。
【0023】実施例5 ポリオキシエチレン(p=5)イソステアリルエーテル
(HLB=7)を0.15%、AES‐Naを0.05
%、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベインを0.05%と
する以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示
す。
【0024】比較例1〜5 非イオン活性剤の種類とその配合量をかえる以外は実施
例1と同様に行った。結果は表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明のエアゾール型洗浄剤は、泡状で
噴射できる時間が長く、噴射回数を多くして使用しても
安定な泡が得られ、噴射液がガラスなどの噴射面で垂れ
ることはない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−39499(JP,A) 特開 平4−169519(JP,A) 特開 平1−292184(JP,A) 特開 昭63−308097(JP,A) 特公 昭50−10274(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 17/08 C11D 1/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数が8〜26の二級アルコールおよ
    び/または分岐アルコールのアルキレンオキサイド付加
    体でHLBが9未満の特性非イオン界面活性剤、他の界
    面活性剤および水を含む洗浄液を含有することを特徴と
    するエアゾール型ガラス洗浄剤。
  2. 【請求項2】 水と実質的に混和しない液化ガスを噴射
    剤として含む請求項1記載のエアゾール型ガラス洗浄
    剤。
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