JP2001214009A - 重合体組成物及びそれを用いた易開封性シール材料 - Google Patents

重合体組成物及びそれを用いた易開封性シール材料

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JP2001214009A JP2000024219A JP2000024219A JP2001214009A JP 2001214009 A JP2001214009 A JP 2001214009A JP 2000024219 A JP2000024219 A JP 2000024219A JP 2000024219 A JP2000024219 A JP 2000024219A JP 2001214009 A JP2001214009 A JP 2001214009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレン、とくにポリエチレンをコート
した紙のポリエチレン面に対して、密封性と易開封性と
に優れた易開封性シール材料を提供することにある。 【解決手段】 不飽和カルボン酸含量が4〜20重量%
のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオ
ノマー(A)45〜89重量%、プロピレンを主体とす
る重合体(B)3〜15重量%、1−ブテンを主体とす
る重合体(C)5〜25重量%及びワックス(D)3〜
15重量%からなることを特徴とする重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の材料に対し
て、優れた密封性、易開封性を示す重合体組成物及び該
組成物からなる易開封性シール材料に関する。とりわけ
ポリエチレン用の易開封性シール材料として好適な重合
体組成物及び該組成物からなる易開封性シール材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種飲食品や医薬品の容器として、易開
封性蓋材に備えたプラスチック容器が広く使用されてい
る。このような蓋材のシール層に用いられる易開封性シ
ール材料は、ヒートシール温度の温度幅が広く、安定し
たシール強度が得られると共に、容易に開封できること
が求められている。容器の材質やその大きさ等によっ
て、要求されるシール強度が異なっているため、従来種
々の易開封性シール材料が提供されてきた。
【0003】例えば、ポリエチレンコート紙容器のシー
ル材料として、適度な剥離強度が得られるところからホ
ットメルト接着剤が広く使用されてきたが、開封部にホ
ットメルト接着剤の一部が残留し、外観が良くないとい
う問題があった。またホットメルト接着剤は、耐熱性に
乏しく、またシール強度にも限界があることから、適用
分野が限定されるという欠点があった。
【0004】一方、ポリエチレンに対して易開封性を示
すシール材料は、数多く知られているが、これらをポリ
エチレンコート紙容器のシール材料として使用する場合
には次のような問題点があった。すなわちポリエチレン
コート紙容器には種々の構成のものがあり、最も単純な
ものとして紙に薄層のポリエチレンが積層された構成の
ものがある。このようなポリエチレンコート紙容器に従
来知られているような易開封性シール材料を適用した場
合、往々にして開封時にポリエチレン部と紙の間の剥
離、すなわち紙剥げが認められることがあった。これは
従来の易開封性シール材料が、ポリエチレンに対して易
開封性を示すものの、その接着強度が高すぎることに基
づくものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、上記のような単純な構成のポリエチレンコート紙容
器に対してもヒートシール温度幅が広く、易開封性でし
かも開封時に紙剥げのない易開封性シール材料について
検討を行った。また、ポリエチレンコート紙容器の中で
も、被覆層が厚いものについては、比較的高いシール強
度でシールしても、開封時に紙剥げが起こりにくいが、
易開封性が悪い傾向にあった。そこで、このようなもの
に対しても適切な易開封性シール材料となるような品質
設計が容易に行える処方についての検討も行った。その
結果、後記するような重合体組成物を使用すると、ポリ
エチレンに対するシール強度の調整が容易に行うことが
でき、したがって種々のタイプのポリエチレンコート紙
容器に適用可能な易開封性シール材料となることを知る
に至った。
【0006】したがって、本発明の目的は、ポリエチレ
ン、とくにポリエチレンをコートした紙のポリエチレン
面に対して、密封性と易開封性とに優れた易開封性シー
ル材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和カルボ
ン酸含量が4〜20重量%のエチレン・不飽和カルボン
酸共重合体又はそのアイオノマー(A)45〜89重量
%、プロピレンを主体とする重合体(B)3〜15重量
%、1−ブテンを主体とする重合体(C)5〜25重量
%及びワックス(D)3〜15重量%からなることを特
徴とする重合体組成物及び該組成物からなる易開封性シ
ール材料に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の重合体組成物を構成する
エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオノ
マー(A)は、不飽和カルボン酸含量が4〜20重量
%、好ましくは5〜18重量%のものであり、エチレン
と不飽和カルボン酸の二元共重合体のみならず、任意に
他の単量体が共重合された多元共重合体であってもよ
い。不飽和カルボン酸含量が上記範囲にあるものを使用
することにより、適度なシール強度と広い温度幅のシー
ル温度を確保することができる。
【0009】ここに不飽和カルボン酸としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチルなどを例
示することができる。とくに好ましいのは、アクリル酸
又はメタクリル酸である。
【0010】上記任意に共重合されていてもよい他の単
量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのよう
なビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸
ジメチル、マレイン酸ジエチルなどの不飽和カルボン酸
エステル、一酸化炭素、二酸化硫黄などを例示すること
ができる。これら他の単量体は、例えば0〜30重量
%、好ましくは0〜20重量%の範囲で共重合されてい
てもよく、一般にこのような他の単量体含量が多くなる
と、ポリエチレンに対する低温ヒートシール性を向上さ
せたり、シール強度を増加させたりするので、目的とす
るシール強度水準によっては、適宜これら単量体を含有
するものを使用することができる。
【0011】本発明の(A)成分としては、このような
エチレン・不飽和カルボン酸共重合体の代わりにそのア
イオノマーを使用することができる。このようなアイオ
ノマーとしては、カルボキシル基の100%以下、好ま
しくは10〜90%、特に好ましくは20〜80%を、
金属イオンで中和されたものを使用することができる。
このようなアイオノマーの使用は、ポリエチレンに対す
るシール強度の小さい易開封性シール材料を得るのにと
くに有効である。ここに金属イオンとしては、リチウ
ム、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属、マグ
ネシウム、カルシウム、ストロンチウムのようなアルカ
リ土類金属、亜鉛、銅、コバルト、ニッケル、クロム、
鉛などの典型及び遷移金属などであり、とくにアルカリ
金属、アルカリ土類金属又は亜鉛を用いるのが好まし
い。
【0012】エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又は
そのアイオノマーとしては、他成分との混和性、得られ
る重合体組成物の成形加工性、シール強度等を考慮する
と、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレ
ートが、0.1〜500g/10分、とくに0.5〜1
00g/10分のものを使用するのが好ましい。
【0013】本発明の重合体組成物においては、上記
(A)成分とともに、プロピレンを主成分とする重合体
(B)及び1−ブテンを主成分とする重合体(C)が用
いられる。
【0014】このような重合体(B)としては、プロピ
レンのホモポリマー、プロピレンを主成分とするプロピ
レンと他のα−オレフィン、例えばエチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン等との共
重合体などである。より具体的にはポリプロピレン、プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エ
チレン・1−ブテンランダム共重合体などを代表例とし
て例示することができる。重合体(B)としては、23
0℃における2160g荷重下のメルトフローレートが
0.1〜500g/10分、とくに0.5〜100g/
10分のものを使用するのが好ましい。
【0015】重合体(C)としては、1−ブテンホモポ
リマー、1−プテンと他のα−オレフィンとの共重合体
などである。より具体的には、ポリ1−ブテン、1−ブ
テン・プロピレンランダム共重合体などを代表例として
例示することができる。重合体(C)としては、190
℃における2160g荷重下のメルトフローレートが
0.1〜500g/10分、とくに0.5〜100g/
10分のものを使用するのが好ましい。
【0016】本発明の重合体組成物を構成するワックス
としては、低分子量ポリエチレン、天然ワックス、合成
ワックスなどが使用できる。
【0017】低分子量ポリエチレンの例としては、チー
グラー触媒等によるエチレンの直接重合により合成さ
れ、その分子量が500から5000、密度が920か
ら970kg/mのものが例としてあげられる。な
お、重合後、酸化変性されたもの、特に酸化ポリエチレ
ンワックスや、酸変性による極性基導入が施されている
もの、特に酸変性ポリエチレンワックスもこれに含まれ
る。天然ワックスとしては、鉱物又は動植物から得られ
るパラフィンワックス、蜜ろう、カルバナワックスなど
があり、分子量は700以下が一般的である。合成ワッ
クスとしては、ポリエチレン製造時の副生物や熱分解生
成物などがある。これらの中では、低分子量ポリエチレ
ンの品質が最も安定しており、そのものの使用が特に好
ましい。
【0018】本発明の重合体組成物におけるエチレン・
不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオノマー
(A)、プロピレンを主体とする重合体(B)、1−ブ
テンを主体とする重合体(C)及びワックス(D)の配
合割合は、(A)45〜89重量%、好ましくは55〜
79重量%、(B)3〜15重量%、好ましくは6〜1
0重量%、(C)5〜25重量%、好ましくは10〜2
0重量%、(D)3〜15重量%、好ましくは5〜8重
量%である。(B)及び(C)成分が上記割合より少な
いと、シール強度の小さい易開封性シール材料が得難
く、またその割合が多くなりすぎると、低温シール性及
び基材への積層加工性が悪くなる。また、(D)の使用
割合が前記範囲より少ない場合には、低温シール性が悪
く、また適正なシール温度幅が狭くなる傾向にある。ま
たその使用割合が多くなりすぎると、基材に積層する場
合の加工性が悪くなるとともに積層後の表面ベタツキが
増加し、2次加工等での取扱いが困難になる傾向にあ
る。
【0019】本発明の重合体組成物には前記四必須成分
に加え、任意の添加剤を配合することができる。このよ
うな添加剤として、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光
安定剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤などを挙げることが
できる。とくに組成物の加工性を向上させるためには滑
剤を配合することが望ましい。このような滑剤として
は、脂肪酸アミド、高分子量ポリエチレングリコール、
水添ひまし油、シリカなどを例示することができる。
【0020】このような滑剤は、上記四必須成分の合計
量100重量部に対し、有機化合物滑剤の場合は100
〜10000ppm程度、またシリカのような無機化合
物滑剤の場合は0.1〜3重量%程度配合すると効果的
である。滑剤の使用は、本願発明の重合体組成物を、基
材に押出コーティング加工におけるフィルム同士のブロ
ッキングや金属ロールへのスティックを防止するととも
に、巻き戻し等の後工程の作業性を高めるという利点を
有している。
【0021】本発明の重合体組成物は、成形性、シール
特性を考慮すると、メルトフローレート(190℃、2
160g荷重)が1〜400g/10分、とくに1〜1
50g/10分となるように調整することが望ましい。
【0022】本発明の重合体組成物は、単層で上記用途
に使用することができるが、基材にヒートシール層とし
て積層して使用することができる。このような基材とし
ては、延伸あるいは無延伸のフィルムであって、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなポ
リエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・不飽和
カルボン酸エステル共重合体、エチレン・不飽和カルボ
ン酸共重合体又はそのアイオノマー、エチレン・ビニル
アルコール共重合体(EVOH)、紙、アルミ箔、アル
ミニウム、シリカ、アルミナ、マグネシウムなどを蒸着
したフィルム、ポリ塩化ビニリデンやポリビニルアルコ
ールなどのガスバリアー材をコーティングしたフィルム
などを例示することができる。これら基材は単層であっ
てもよく、2層以上の積層品であってもよい。
【0023】本発明の重合体組成物を基材に積層する方
法としては、本発明の重合体組成物を直接基材に押出ラ
ミネートする方法、インフレーションやT−ダイキャス
ト成形によりフィルム状にした重合体組成物を、基材と
ラミネートさせる、いわゆるサーマルラミネート法、ド
ライラミネート法、サンドラミネート法等の一般的方法
があり、いずれの方法も適用可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、密封性、低温シール性
が良好で、ヒートシールの温度幅が広く、適度のシール
強度を有し、易開封性に優れた重合体組成物を提供でき
る。とくにポリエチレンに対して適度なシール強度でヒ
ートシールできるので、単層のポリエチレンあるいはポ
リエチレンを表面層とするフィルム、シート、容器等に
対する易開封性シール材料として好適に使用することが
できる。とくに紙/ポリエチレン、紙/ポリエチレン/
EVOH/ポリエチレン、紙/ポリエチレン/PET/
ポリエチレン、紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチ
レンのような構成のポリエチレンコート紙容器に対する
易開封性シール材料として使用したときに、紙剥げのな
い易開封性シール材料とすることができる。
【0025】かかる重合体組成物は、またその他各種材
料、例えばポリプロピレン、ポリ−4−メチル−1−ペ
ンテンなどのポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリ
スチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどのシール
材料としても使用することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。ま
ず、実施例及び比較例において使用した樹脂組成物の作
成方法、ラミネート加工方法と条件、ヒートシール性能
評価方法について説明する。
【0027】1.樹脂組成物の作成方法 下記の条件で、各樹脂組成物を調製した。 押出機:65mmφ単軸押出機 スクリュー:フルフライト(L/D=28) 樹脂温度:180℃ スクリュー回転数:50回転/分
【0028】2.ラミネート加工方法 1で調製した各組成樹脂を、下記方法によって予め用意
した基材のEMAA樹脂層への押出ラミネート加工を行
った。 装置:田辺プラスチック製ラミネーター 押出機:40mmφ、L/D=32 スクリュー:フルフライト、圧縮比=3.75 ダイ:ストレートマニホールドタイプ ダイ開口:0.7×400mm エアーギャップ:70mm 加工温度:250℃ 加工速度:30m/min ラミネート厚み:15μm 基材:紙(79.1g/m)/ポリエチレン(15μ
m)/アルミ箔(7μm)/EMAA樹脂(15μm) EMAA樹脂:無水マレイン酸共重合ポリエチレン樹
脂。
【0029】3.ヒートシール性能評価方法 3−1 ヒートシール強度測定 2で作成した積層フィルムと被シール基材のポリエチレ
ン樹脂面とのヒートシール強度について、下記条件によ
って測定した。評価基準として、強度が3N/15mm
以上、5N/15mm以下を合格と判断した。 被シール基材:PET(12μm)/ポリエチレン(2
0μm) ヒートシール機:片面加熱バーシーラー(シール幅:1
0mm) シール温度:120、140、160℃ シール圧力:0.1MPa シール時間:1秒間 強度測定:引張試験機使用、90度剥離、剥離速度30
0mm/min、試験片幅15mm
【0030】3−2 紙剥げ評価 2で作成した積層フィルムと、片アート紙(79.1g
/m)の片面が20μm厚みのポリエチレン層からな
る積層体のポリエチレン面とを、上記3−1記載と同一
の方法によって、ヒートシールする。そのもののヒート
シール部をやはり、3−1で記載の条件にて剥離させた
際の、剥離状態の観察を行った。片アート紙からポリエ
チレン層が剥離している場合を紙剥げ、ポリエチレン層
が片アート紙から剥離していない場合を界面剥離と評価
した。
【0031】以下に、実施例及び比較例で用いた、各樹
脂組成物の配合比及びそれら原料樹脂の物性等について
示す。
【0032】(A)エチレン・不飽和カルボン酸共重合
体またはそのアイオノマーを表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】(B)プロピレンを主体とする重合体 プロピレン系重合体:F769R((株)グランドポリ
マー社製PP樹脂) MFR:21g/10min 密度:0.91g/cm 融点:160℃ (c)1−ブテンを主体とする重合体 1−ブテン系重合体:M3450(三井化学(株)社製
PB−1樹脂) MFR:4g/10min 密度:0.915g/cm
【0035】(D)ワックス 320MP(三井化学(株)社製 低分子量ポリエチレ
ン) 分子量:3000 密度:930kg/m 融点:107℃
【0036】[実施例1]アイオノマー76重量%、プ
ロピレン系重合体8重量%、1−ブテン系重合体10重
量%、ワックス6重量%の比率とした配合物を、実施例
説明1記載の条件下で溶融混合し、重合体組成物(A)
を調製した。この重合体組成物(A)のペレットを、実
施例説明2記載のラミネート加工方法によって、樹脂加
工温度250℃にて、紙(79.1gr/m)/ポリ
エチレン(20μm)/アルミ箔(7μm)/EMAA
樹脂(15μm)/(A)(15μm)構成からなるラ
ミネートフィルムを作成した。次に、作成した上記ラミ
ネートフィルムを用いて、実施例説明3−1記載の条件
によるヒートシール強度及び3−2記載の条件による紙
剥げ評価を行った。その結果、ヒートシール温度が12
0〜160℃の温度範囲で、容易に剥離可能且つシール
部剥離面での紙剥げ発生の見られない結果が得られた。
結果を表2に示す。
【0037】[実施例2]酸共重合体76重量%、プロ
ピレン系重合体8重量%、1−ブテン系重合体10重量
%、ワックス6重量%の比率とした配合物を、実施例説
明1記載の条件下で溶融混合し、重合体組成物(A)を
調製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、ヒ
ートシール温度が120〜160℃の温度範囲で、容易
に剥離可能且つシール部剥離面での紙剥げ発生の見られ
ない結果が得られた。結果を表2に示す。
【0038】[比較例1]アイオノマー樹脂73重量
%、プロピレン系重合体12重量%、1−ブテン系重合
体15重量%の比率とした配合物を、実施例説明1記載
の条件下で溶融混合し、重合体組成物(A)を調製し、
実施例1と同様の評価を行った。その結果、ヒートシー
ル温度が120℃及び140℃では紙剥げ発生は無いも
ののシール強度が低過ぎ、160℃以上のシール温度で
はシール強度が高過ぎて紙剥げが発生した。結果を表2
に示す。
【0039】[比較例2]アイオノマー樹脂90重量
%、プロピレン系重合体10重量%の比率とした配合物
を、実施例説明1記載の条件下で溶融混合し、重合体組
成物(A)を調製し、実施例1と同様の評価を行った。
その結果、ヒートシール温度が120℃では紙剥げ発生
が無くシール強度も適温であったが、140℃以上のシ
ール温度ではシール強度が高過ぎて紙剥げが発生した。
結果を表3に示す。
【0040】[比較例3]アイオノマー樹脂85重量
%、1−ブテン系重合体15重量%の比率とした配合物
を、実施例説明1記載の条件下で溶融混合し、重合体組
成物(A)を調製し、実施例1と同様の評価を行った。
その結果、120〜160℃の全シール温度範囲でシー
ル強度が過大で、紙剥げが発生した。結果を表3に示
す。
【0041】[比較例4]アイオノマー樹脂単独で、実
施例1と同様の評価を行った。その結果、120〜16
0℃の全シール温度範囲でシール強度が過大で、紙剥げ
が発生した。結果を表3に示す。
【0042】[比較例5]酸共重合体単独で、実施例1
と同様の評価を行った。その結果、120〜160℃の
全シール温度範囲でシール強度が過大で、紙剥げが発生
した。結果を表3に示す。以上実施例、比較例で示すと
おり、本特許請求の範囲にある樹脂組成物からなるシー
ル材は、広いシール温度範囲内で適度のシール強度を保
持し、紙剥げ発生を防止できるため、実用性に優れたシ
ール材を提供できる。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:20 C08L 23:20 91:06) 91:06)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸含量が4〜20重量%
    のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオ
    ノマー(A)45〜89重量%、プロピレンを主体とす
    る重合体(B)3〜15重量%、1−ブテンを主体とす
    る重合体(C)5〜25重量%及びワックス(D)3〜
    15重量%からなることを特徴とする重合体組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重合体組成物からなるこ
    とを特徴とする易開封性シール材料。
  3. 【請求項3】 基材に積層して使用されることを特徴と
    する請求項2記載の易開封性シール材料。
  4. 【請求項4】 ポリエチレン用に使用されることを特徴
    とする請求項2又は3記載の易開封性シール材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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