JP2001213559A - 搬送シート状体支持装置及び印刷装置 - Google Patents

搬送シート状体支持装置及び印刷装置

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JP2001213559A JP2000027315A JP2000027315A JP2001213559A JP 2001213559 A JP2001213559 A JP 2001213559A JP 2000027315 A JP2000027315 A JP 2000027315A JP 2000027315 A JP2000027315 A JP 2000027315A JP 2001213559 A JP2001213559 A JP 2001213559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送されるシート状体の幅方向縁部付近の浮
きを速やかに解消することができるようにするととも
に、コスト増大や機能低下を生じさせないようにする。 【解決手段】 搬送されるシート状体Aの裏面を支える
支持板14に多数の小孔14a,14bを設け、当該小
孔14a,14bから吸引して前記シート状体Aを前記
支持板14にほぼ密着状態とさせる搬送シート状体支持
装置(プラテン13)であって、前記支持板14におけ
る前記シート状体Aの幅方向縁部に対応する部分付近に
形成された小孔14a間の、前記シート状体Aの幅方向
における間隔Gが、当該縁部に対応する部分から内側に
設けた小孔14bの前記幅方向における間隔Eよりも狭
くしてある。印刷装置は、搬送シート状体支持装置に対
向して印字ヘッド12が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されるシート
状体を吸着して保持する搬送シート状体支持装置及びこ
の搬送シート状体支持装置を備えた印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷装置としては、シート状体
(例えば、塩ビシートや紙など)を搬送装置により搬送
し、往復運動する印字ヘッドによりこのシート状体の表
面に印刷や印字を行うものがある。
【0003】この装置では印刷や印字を行う際にシート
状体を保持するプラテンが、印字ヘッドに対向するよう
に、搬送されるシート状体の裏面側に設けられている。
図7(a),(b)に示すように、プラテンは、シート
状体の幅よりも少し大きな幅を有する支持板1を備え、
この支持板1の背面側にほぼ密閉された箱体2を装着し
てある。前記支持板1には多数の小孔1aが前記箱体2
内の空間に連通して設けられている。前記箱体2の背面
には吸引ブロア(図示せず)が箱体内部に連通して取り
付けられており、支持板1に設けられた小孔1aから箱
体内の空気を吸引することにより支持板1上を搬送され
るシート状体Aを吸引して支持板にほぼ密着状態とする
ようにしている。この状態でシート状体に印字ヘッドに
より印刷がされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の印刷
装置では、搬送して印刷されるべきシート状体の材質、
厚み、寸法によっては、図8(a)に示すようにシート
状体Aの幅方向縁部付近がプラテンに吸引されずに浮い
た状態となる場合がある。かかる場合には、印刷や印字
に不都合が生ずる。
【0005】シート状体Aの幅方向中央部付近は自重で
支持板1に密着する傾向が高くなる。さらに、同図
(b)に示すように当該中央部に浮いた状態となった場
合には浮いてできた空間Cは大気に開放されていない閉
ざされた空間であるので、この空間内の空気は小孔1a
から吸引されて同図(c)に示すように浮きがすぐに解
消される。
【0006】これに対して、幅方向縁部付近では、図7
(b)に示すように一旦浮いた状態となったシート状体
Aは小孔1aからの距離hが大きく離れていて吸引力の
作用が小さいとともに、浮いた空間は大気に開放されて
いるので直ちには吸引されず、浮いた状態が解消されな
い。
【0007】シート状体Aの幅方向縁部付近の浮きを解
消させるためには、一旦浮き上がった幅方向縁部付近と
小孔1aとの距離を小さくする必要がある。この距離が
小さいと、シート状体Aに最も近接する小孔1aからの
吸引力が有効にシート状体Aに作用し、浮きを迅速に解
消することが可能である。具体的には、例えば、図9
(a)に示すようよう、支持板1に形成すべき小孔1a
の間隔を狭くすることが考えられる。
【0008】このようにすれば、同図(b)に示すよう
に幅方向内側の小孔1aとシート状体Aとの距離hが小
さくなるので吸引力がすぐにシート状体Aに作用し、同
図(c)に示すように、当該部分が支持板1に密着する
と同時に幅方向外側の小孔1aとの距離hが小さくなり
シート状体Aに吸引力が有効に作用し、同図(d)に示
すようにシート状体Aが支持板1に密着する。
【0009】このように、支持板1に設ける小孔1aの
間隔を支持板1の幅方向及び搬送方向で均一に狭くする
ことでシート状体Aの幅方向縁部付近の浮きを解消する
ことができる。しかしながら、このような手法を用いる
と、支持板1にあける小孔1aの数が多くなり、孔あけ
加工工数が余分にかかり、コストが増大してしまうとい
う問題がある。さらに、多数の小孔1aを近接してあけ
ることにより支持板1の平面度が悪くなり、支持板1の
シート状体Aを平らに保持する保持機能を低下させてし
まうというおそれもある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、搬送されるシート状体の幅方向縁部付近の浮きを速
やかに解消することができるとともに、コスト増大や機
能低下を生じさせない搬送シート状体支持装置およびこ
れを用いた印刷装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
搬送シート状体支持装置は、搬送されるシート状体の裏
面を支える支持板に多数の小孔を設け、当該小孔から吸
引して前記シート状体を前記支持板にほぼ密着状態とさ
せる搬送シート状体支持装置であって、前記支持板にお
ける前記シート状体の幅方向縁部に対応する部分付近に
形成された小孔間の、前記シート状体の幅方向における
間隔が、当該縁部に対応する部分から内側に設けた小孔
の前記幅方向における間隔よりも狭くしてあることを特
徴とする。
【0012】このように、本発明の請求項1記載の搬送
シート状体支持装置によれば、支持板から浮きやすい幅
方向縁部付近に対応した部分の小孔間隔を小さくしてあ
るので、浮いたシート状体の幅方向縁部付近と小孔との
距離を小さくなり、小孔からの吸引力が有効にシート状
体の幅方向縁部付近に作用し、浮きが解消される。小孔
間の間隔を狭くしてある部分は幅方向縁部付近に対応す
る部分だけであり、当該縁部に対応する部分から内側に
設けた小孔間隔は縁部付近よりも広くしてあるので、無
用に多数の小孔を形成させる必要が無く、孔あけ加工工
数が必要以上に増大することもなく、支持板の平坦度を
害することもなく保持機能低下も最小限に抑えられる。
【0013】本発明の請求項2記載の搬送される搬送シ
ート状体支持装置は、請求項1記載の搬送シート状体支
持装置において、前記間隔を狭くした小孔間の、前記シ
ート状体の幅方向における間隔が、前記縁部に対応する
部分から内側に位置する小孔の前記幅方向における間隔
の50%以下であることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項2記載の搬送される搬送シ
ート状体支持装置によれば、浮いたシート状体の幅方向
縁部付近と小孔との距離を小さくなり、小孔からの吸引
力が有効にシート状体の幅方向縁部付近に作用し、浮き
が解消される。しかも、無用に多数の小孔を形成させる
必要が無く、孔あけ加工工数が必要以上に増大すること
もなく、支持板の平坦度を害することもなく保持機能低
下も最小限に抑えられる。
【0015】本発明の請求項3記載の搬送シート状体支
持装置は、請求項1記載の搬送シート状体支持装置にお
いて、前記間隔を狭くした小孔間の、前記シート状体の
搬送方向における間隔が、前記縁部に対応する部分から
内側に位置する小孔の前記シート状体の搬送方向におけ
る間隔の50%以下であることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項3記載の搬送シート状体支
持装置によれば、浮きが解消され、しかも、孔あけ工数
が必要以上に増大することもなく、支持板の平坦度を害
することもない。
【0017】本発明の請求項4記載の搬送シート状体支
持装置は、請求項1ないし3のいずれか記載の搬送シー
ト状体支持装置において、前記小孔間の間隔を狭くした
部分の、前記支持板における前記シート状体の幅方向の
寸法に対する割合が、30%以下であることを特徴とす
る。
【0018】本発明の請求項4記載の搬送シート状体支
持装置によれば、浮きが解消され、しかも、孔あけ工数
が必要以上に増大することもなく、支持板の平坦度を害
することもない。
【0019】本発明の請求項5記載の搬送シート状体支
持装置は、請求項1ないし4のいずれか1記載の搬送シ
ート状体において、支持装置前記間隔を狭くした部分の
小孔間の前記シート状体の幅方向の間隔が5mm以下で
あるとともに、前記間隔を狭くした部分よりも内側に位
置する小孔の前記幅方向の間隔が10〜20mmである
ことを特徴とする。
【0020】本発明の請求項5記載の搬送シート状体支
持装置によれば、浮きが解消され、しかも、孔あけ工数
が必要以上に増大することもなく、支持板の平坦度を害
することもない。
【0021】本発明の請求項6記載の印刷装置は、本発
明の搬送シート状体支持装置を構成する前記支持板の前
記シート状体が密着する面側に、印字ヘッドを対向して
配置した。
【0022】本発明の請求項6記載の搬送シート状体支
持装置によれば、シート状体の幅方向縁部付近の浮き上
がりが解消されて、印字ヘッドによる印刷品質の低下が
防止される。しかも部品代等のコスト増大も少ない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の一実施形態の搬送シート状体支持装置及びこの搬送シ
ート状体支持装置を備えた印刷装置について説明する。
【0024】図2に、本発明の一実施形態の印刷装置の
概略構成を示す。図2に示すように、シート状体A(例
えば、塩ビシートや紙など)が給紙ローラ18にローラ
状に巻かれており、この給紙ローラ18から引き出され
たシート状体Aは、テンションロッド20を介して搬送
装置11に掛け渡されるとともに、プラテン13の上面
を通り、テンションロッド22を介して、巻き取りロー
ラ21に巻き取られる。
【0025】前記テンションロッド20,22は支軸2
6,27を中心として回動するリンクバー23,24の
反支軸側端部に回転自在に取り付けられており、前記リ
ンクバー23,24はそれらに取り付けられたばね1
9,25により一方向に回動付勢されている。これによ
り、テンションロッド20,22を支軸26,27を中
心として揺動させ、テンションロッド20,22を介し
て搬送されるシート状体Aに張力を付与するようになっ
ている。また、前記リンクバー23,24のそれぞれを
挟むように、例えば近接スイッチから構成されるセンサ
ー28,29が設けられている。これらのセンサー2
8,29によりリンクバー23,24が所定の位置にあ
るか否かを検出する
【0026】前記搬送装置11は、モータ35で回転駆
動される搬送ローラ30と、この搬送ローラ30に向け
て揺動付勢され前記搬送ローラ30との間でシート状体
Aを挟む押しつけローラ34とを備えており、モータ3
5により回転駆動される搬送ローラ30によりシート状
体Aを搬送方向下流側に送り出す。前記押しつけローラ
34は、両側に配置された一対のリンクバー31の先端
に回転自在に取り付けられており、リンクバー31は支
軸32を支点として揺動自在に設けられ、リンクバー3
1の他端には揺動付勢用のバネ33が取り付けられてい
る。
【0027】搬送ローラ30の搬送方向下流側には、シ
ート状体Aの表面に印刷や印字処理を行う印刷装置が設
けられている。この印刷装置は実際にシート状体Aの表
面に印刷手段39と、印刷や印字を行う際にシート状体
Aを保持するプラテン13とを備えている。本プラテン
13は本発明の搬送シート状体支持装置を構成する。
【0028】前記印刷手段39は、印字ヘッドホルダ4
4を搬送されるシート状体Aの幅方向に延びるガイドバ
ー40と、このガイドバー40に沿って移動可能に設ら
れけた印字ヘッドホルダ44と、従動ローラ42と駆動
ローラ45とに両端で回転自在に支持されたエンドレス
ベルト41と、前記印字ヘッドホルダ44に取り付けら
れた印字ヘッド12とを備えている。そして、モータ4
3の駆動により印字ヘッドホルダ44を搬送されるシー
ト状体Aの幅方向に往復移動させ、印字ヘッドホルダ4
4の一端に取り付けられた印字ヘッド12により印刷処
理を行う。
【0029】前記プラテン13は、図1に示すように、
シート状体Aの幅よりも少し広い幅を有する支持板14
を備え、この支持板14の背面側に前記支持板14の寸
法に対応した形状をもつ矩形状の枠体15を装着してあ
り、支持板14とは反対側に底板16が支持板14と枠
体15とでほぼ密閉された空間を形成するように取り付
けられている。底板16には貫通孔16aが形成され、
この貫通孔に16aに吸引ブロア17が取り付けられて
いる。
【0030】前記支持板14には、図1及び図3に示す
ように、多数の小孔14a,14bが底板16と枠体1
5とで形成された空間に連通して設けられている。支持
板14に設けられた小孔14a,14bから内部空間内
の空気を吸引することにより支持板14上を搬送される
シート状体Aを吸引して支持板14にほぼ密着状態とす
るようにし、この状態でシート状体に印字ヘッド12に
より印刷がされる。
【0031】ここで、前記小孔14aは搬送されるシー
ト状体の幅方向縁部付近に対応して設けられた小孔であ
り、前記小孔14bは幅方向縁部付近よりも内側に対応
して設けられた小孔である。これらの小孔14a、14
bの直径は同一のものとなっている。ここで、小孔14
a相互間の間隔は幅方向及び搬送方向において小孔14
b相互間の間隔よりも狭くなっている。
【0032】図3に基づいて、支持板14に形成された
小孔14a,14b等の具体的な寸法関係について説明
する。前記支持板14は幅方向にシート状体Aの幅寸法
Dよりも少し大きな寸法になっており、板厚は0.8m
mである。この場合、シート状体Aの幅寸法Dは54イ
ンチ(1340mm)である。小孔14bの直径は1.
5mmであり、これらの小孔14bの幅方向間隔E及び
搬送方向間隔Fは10〜20mmとなっている。小孔1
4aの直径は小孔14bと同様に1.5mmである。小
孔14aの幅方向間隔G及び搬送方向感覚Hは5mmな
いしそれよりも小さく設定されている。間隔を狭めて小
孔14aを設けた部分の幅方向寸法Jは150mmとな
っている。
【0033】この例に限られず、前記間隔を狭くした小
孔14a間の幅方向間隔G又は搬送方向間隔Hが、この
部分よりも内側に位置する小孔14bの幅方向間隔F又
は搬送方向間隔Eの50%以下であればよい。前記小孔
14a間の間隔を狭くした部分の寸法Jが、前記シート
状体Aの幅方向の寸法Dに対する割合が30%以下であ
ればよい。
【0034】次に、本実施の形態に係る搬送シート状体
支持装置であるプラテン13及び当該プラテン13が使
用された印刷装置の作用について説明する。
【0035】図4に示すように、搬送ローラ30がモー
タ35により回転駆動されるとシート状体Aは巻き取り
ローラ21側に搬送される。この搬送に同期して印字ヘ
ッドホルダ44をモータ43を駆動することによりガイ
ドロッド40に沿って移動し、印字ヘッドホルダ44に
固定された印字ヘッド12によりインクを噴出して搬送
されるシート状体Aの表面に印字や印刷を行う。
【0036】この際、搬送されるシート状体Aはプラテ
ン13に支持板14上を摺動するとともに、吸引ブロア
17の駆動により、支持板14に形成された多数の小孔
14a,14bから吸引されて、プラテン13と密着が
図られる。支持板14の幅方向の両端部付近に設けた小
孔14a間に間隔が、それより内側に設けられた小孔1
4b間の間隔よりの狭くしてあるので、搬送されるシー
ト状体Aの幅方向縁部付近に浮きが生じようとしてもシ
ート状体Aの巾方向縁部付近と小孔14aとの距離が小
さくなるため、吸引ブロア17による吸引力がシート状
体Aに有効に作用し、支持板14に向けて迅速に吸引さ
れて浮きが解消される。この結果、幅方向縁部付近の浮
きを原因とする印刷、印字不備が有効に防止される。
【0037】しかも、支持板に形成した小孔14a,1
4bの間隔を周縁部付近に適した間隔(小孔14a間の
間隔)で、全体にわたって形成した場合には、不必要に
小孔の数が多くなり、孔あけ加工工数が多大になってコ
ストの増大を招くが、本実施の形態のものでは間隔を狭
めるのはその必要を有する部分のみ間隔を狭めるように
したので、孔あけ加工工数が増大することもなく、コス
トの増大を抑制することができる。
【0038】また、多数の小孔を狭い間隔で設けると、
支持板14の平坦度を悪くし、吸引されるシート状体A
の平坦度を低下させ、シート状体Aの表面に施される印
刷・印字等の品質を劣化させる場合もあったが、本実施
の形態では周縁部の限られた部分の小孔14aの間隔を
狭めるようにしているので平坦度低下による印刷品質へ
の影響を最小限に抑えることができる。
【0039】図4〜図6を用いて本実施の形態の印刷装
置の制御方法について説明する。印字ヘッド12がシー
ト状体Aの幅方向に移動しながら、シート状体Aに印字
・印刷を行うと、まず、搬送ローラ30が所定時間駆動
されて、給紙ローラ側のシート状体Aが送り出される。
次に、図5に示すように、テンションロッド20が図中
左側に引き込まれてリンクバー23がセンサー28から
外れ、センサー28の出力がオフとなる(図6中のt1
時点)。すると、給紙ローラ18がモータ37により回
転させられてシート状体Aが適宜の長さだけ繰り出され
て供給される。この結果、図4に示す状態にテンション
ロッド20が復帰しセンサ28の出力がオンとなる(図
6中のt2時点)。
【0040】また、搬送ローラ30が所定時間駆動され
て、プラテン13側にシート状体Aが送り出されると、
図5に示すように、テンションロッド22が図中左側に
移動して、リンクバー24がセンサー29から外れてセ
ンサー29の出力がオフとなる(図6中のt1時点)。
すると、巻き取りローラ21がモータ38により回転さ
せられてシート状体Aが適宜の長さだけ巻き取られる。
この結果、図4に示す状態にテンションロッド22が復
帰しセンサー29の出力がオンとなる(図6中のt2時
点)。
【0041】そして、印字ヘッド12により一走査分の
印字・印刷が行われる度に、上記したように搬送ローラ
30、給紙ローラ18、巻き取りローラ21等が制御さ
れる結果、シート状体Aの搬送を円滑にすることがで
き、印字ヘッドによる印刷等の処理を確実に行うことが
できる。
【0042】なお、上記実施の形態では、シート状体に
印刷処理を行う印刷装置に搬送シート状体支持装置であ
るプラテンを使用した例を示したが、これに限られず、
シート状体を搬送して搬送途中でシート状体を保持する
ものに適用できる。例えば包装用紙やラベル用紙を搬送
途中で保持して裁断や型抜き加工を行う際にシート状体
を保持するものであっても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送シー
ト状体支持装置によれば、支持板から浮きやすい幅方向
縁部付近に対応した部分の小孔間隔を小さくしてあるの
で、浮いたシート状体の幅方向縁部付近と小孔との距離
を小さくなり、小孔からの吸引力が有効にシート状体の
幅方向縁部付近に作用し、浮きが解消できるともに、小
孔間の間隔を狭くしてある部分は幅方向縁部付近に対応
する部分だけであり、当該縁部に対応する部分から内側
に設けた小孔間隔は縁部付近よりも広くしてあるので、
無用に多数の小孔を形成させる必要が無く、孔あけ加工
工数が必要以上に増大することもなく、しかも支持板の
平坦度を害することもなく保持機能低下も最小限に抑え
られる。
【0044】本発明の印刷装置は、前記搬送シート状体
支持装置を用いているので、シート状体の幅方向縁部付
近の浮き上がりが解消され、印刷品質の低下が防止さ
れ、しかもコスト増大を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるプラテン(搬送シ
ート状体支持装置)を示す分解斜視図である。
【図2】図1のプラテンが用いられた、本発明の一実施
形態の印刷装置を示す図である。
【図3】図1に示したプラテンの支持板を示す平面図で
ある。
【図4】図2に示した印刷装置の作用を説明するための
装置概略図である。
【図5】図2に示した印刷装置の作用を説明するための
装置概略図である。
【図6】図2に示した印刷装置の制御方法を示す図であ
る。
【図7】従来の印刷装置の問題点を説明するための図で
ある。
【図8】従来の印刷装置において巾方向周縁部付近に浮
きが生じやすい理由を示す図である。
【図9】従来の印刷装置の改良案の作用を説明するため
の図である。
【符号の説明】
12 印字ヘッド 13 プラテン 14 支持板 14a シート状体の幅方向縁部に対応する部分付近に
形成された小孔 14b シート状体の幅方向縁部に対応する部分よりも
内側に設けた小孔 17 吸引ブロア A シート状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されるシート状体の裏面を支える支
    持板に多数の小孔を設け、当該小孔から吸引して前記シ
    ート状体を前記支持板にほぼ密着状態とさせる搬送シー
    ト状体支持装置であって、 前記支持板における前記シート状体の幅方向縁部に対応
    する部分付近に形成された小孔間の、前記シート状体の
    幅方向における間隔が、当該縁部に対応する部分から内
    側に設けた小孔の前記幅方向における間隔よりも狭くし
    てある、 ことを特徴とする搬送シート状体支持装置。
  2. 【請求項2】 前記間隔を狭くした小孔間の、前記シー
    ト状体の幅方向における間隔が、前記縁部に対応する部
    分から内側に位置する小孔の前記幅方向における間隔の
    50%以下であることを特徴とする請求項1記載の搬送
    シート状体支持装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔を狭くした小孔間の、前記シー
    ト状体の搬送方向における間隔が、前記縁部に対応する
    部分から内側に位置する小孔の前記シート状体の搬送方
    向における間隔の50%以下であることを特徴とする請
    求項2記載の搬送シート状体支持装置。
  4. 【請求項4】 前記小孔間の間隔を狭くした部分の、前
    記支持板における前記シート状体の幅方向の寸法に対す
    る割合が、30%以下であることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか1記載の搬送シート状体支持装置。
  5. 【請求項5】 前記間隔を狭くした部分の小孔間の前記
    シート状体の幅方向の間隔が5mm以下であるととも
    に、前記間隔を狭くした部分よりも内側に位置する小孔
    の前記幅方向の間隔が10〜20mmであることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1記載の搬送シート
    状体支持装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1記載の搬
    送シート状体支持装置を構成する前記支持板の前記シー
    ト状体が密着する面側に、印字ヘッドを対向して配置し
    たことを特徴とする印刷装置。
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