JP2001209966A - 光ピックアップ - Google Patents
光ピックアップInfo
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Abstract
し記録再生可能な小型化に適した光ピックアップを提供
する。 【解決手段】 第1波長を有する第1光ビームを出射す
る半導体レーザの第1の光源と、第1波長より長い第2
波長を有する第2光ビームを出射する半導体レーザの第
2の光源と、第2波長より長い第3波長を有する第3光
ビームを出射する半導体レーザの第3の光源と、第1、
第2及び第3光ビームの光路を共通化させる光軸結合素
子と、第1、第2及び第3光ビームを記録媒体の情報記
録面に集光させる集光レンズと、を備えた光ピックアッ
プであって、第1、第2及び第3の光源から集光レンズ
までの光路中に配置されかつ光路の中心に配置された回
転対称中心軸を有する回折格子を含む回折光学素子を備
え、回折格子は、集光レンズを介して、第1及び第2光
ビームについては絶対値が1次以上の回折光を情報読取
光又は情報記録光として集光し、第3光ビームについて
はゼロ次の回折光を情報読取光又は情報記録光として集
光せしめる断面形状を有する。
Description
光ディスクから情報を記録再生する光学式記録再生装置
における光ピックアップの光学系に関し、特に、異なる
波長のレーザ光源を使うCD、CD−R、DVD及びH
D−DVDへの互換性を可能にする光ピックアップに関
する。
例えばCD(compact disc)、CD−R(compact disc re
writable)、DVD(digital video disc)等の光ディス
クから記録情報を読み取りできる光学式ディスクプレー
ヤがある。近年のCD、CD−Rの普及はめざましいも
のがあるが、さらに大容量4.7GBのDVDが市場に
導入されている。市場では更に高密度記録が可能なパッ
ケージメディアの要求が強い。
うに使用する光源の短波長化と対物レンズの開口数(N
A)を高くすることが有効である。短波長化に関して
は、GaN基板をベースにした短波長の半導体レーザ
(例えば、波長405nm)の研究が進展をみせており
実用化が近いレベルにある。短波長の半導体レーザを使
った15GB程度の高密度DVD(HD−DVD)シス
テムの研究も同様に進められている。
には,CD、CD−R及びDVDから記録情報を読み取
りできる互換性すなわちコンパチビリティが求められる
ことになる。そのコンパチブル再生システムは、DVD
を再生できることが当然のこととして義務づけられる。
ここで問題になるのは、短波長のレーザではDVDディ
スクのうち2層ディスクを読めないことである。これは
2層ディスクの中間層の短波長光ビームでの反射率が低
いために生じる。従って、コンパチブルディスクプレー
ヤを実現するために、HD−DVDシステムは波長40
5nm付近の青色の光ビーム(以下、単に青ともいう)
を発光するレーザに加えて波長650nm付近の赤色の
光ビーム(以下、単に赤ともいう)を発光するレーザを
搭載する必要がある。
近及びHD−DVDの405nm付近で再生することは
できない。色素層でできたCD−R記録層は、780n
m近辺での反射率こそ高いがそれ以外の波長では急激に
低下するからである。CDは記録面がアルミニウム反射
層なので他の波長で再生可能だが、CD−Rを再生する
には780nm近傍の光源を必要とする。因みに、C
D、CD−Rでは基板厚は1.2mmであり、対応波長
は780nm、対物レンズの開口数は0.45程度であ
る。また、DVDでは基板厚は0.6mmであり、対応
波長は635nm〜655nm、対物レンズの開口数は
0.6程度である。HD−DVDでは基板厚は0.6m
mであり、対応波長は405nm、対物レンズの開口数
は0.6程度である。
近の波長で収差が補正されること、ディスク基板厚の違
いを補正すること、NAを変えること、がある。従っ
て、フルコンパチブルディスクプレーヤを実現するため
に、HD−DVDシステムは波長405nm付近の青色
の光ビーム(以下、単に青ともいう)を発光するレーザ
に加えて波長650nm付近の赤色の光ビーム(以下、
単に赤ともいう)を発光するレーザを搭載する必要があ
る。さらに、CD、CD−R用の波長780nm付近の
赤外線の光ビーム(以下、単に赤外ともいう)を発光す
るレーザも搭載する必要がある。
に、従来の単レンズで波長の異なる種々の光をほぼ無収
差で集光することは難しい。このため、CD、CD−
R、DVD及びHD−DVDのコンパチビリティを確保
するためには何らかの工夫が必要となる。
R、DVD及びHD−DVDのコンパチブルプレーヤ用
の光ピックアップの実現方法として、専用対物レンズを
使う波長ごとに切替える方法が考えられるが、3種類の
対物レンズを要すので複雑なレンズ切り替え機構が必要
でコストが増大し、アクチュエータが大きくなるので小
型化に不利である。また、他の方法として、対物レンズ
とコリメータレンズと組み合せる方法が考えられるが、
対物レンズに対してコリメータが固定しているため、対
物レンズの移動時の性能を維持することが難しい、など
の問題が発生する。
及びHD−DVDのコンパチビリティーを確保するため
複数光源を用い、専用のプリズム、レンズなどの光学系
を構成すると、光ピックアップ又は光ヘッド全体が複雑
になり、大型になる傾向がある。本発明は、上記課題に
鑑みなされたものであり、対応波長の異なる光ディスク
又は記録面に対し記録再生可能な小型化に適した光ピッ
クアップを提供することにある。
は、第1波長を有する第1光ビームを出射する半導体レ
ーザの第1の光源と、第1波長より長い第2波長を有す
る第2光ビームを出射する半導体レーザの第2の光源
と、第2波長より長い第3波長を有する第3光ビームを
出射する半導体レーザの第3の光源と、前記第1、第2
及び第3光ビームの光路を共通化させる光軸結合素子
と、前記第1、第2及び第3光ビームを記録媒体の情報
記録面に集光させる集光レンズと、を備えた光ピックア
ップであって、前記第1、第2及び第3の光源から前記
集光レンズまでの光路中に配置されかつ前記光路の中心
に配置された回転対称中心軸を有する回折格子を含む回
折光学素子を備え、前記回折格子は、前記集光レンズを
介して、前記第1及び第2光ビームについては絶対値が
1次以上の回折光を情報読取光又は情報記録光として集
光し、前記第3光ビームについてはゼロ次の回折光を情
報読取光又は情報記録光として集光せしめる断面形状を
有することを特徴とする。
回折光学素子は、一対の平行に対向した透光性の平板
と、前記平板に挟まれた液晶層と、前記平板の対向する
内面にそれぞれ設けられ前記液晶層に電圧を印加する一
対の対向電極と、前記平板の一方の前記液晶層に面した
前記対向電極上に設けられた前記回折格子と、からな
り、前記一対の対向電極の少なくとも一方は、前記回転
対称中心軸に配置された中央透明電極と、前記中央透明
電極の周り配置された環状透明電極と、からなり、前記
第1又は第2光ビーム照射時には前記中央透明電極及び
前記環状透明電極に同一電圧を印加し、前記第3光ビー
ム照射時には前記中央透明電極及び前記環状透明電極に
異なる電圧を印加する電圧制御手段を備えたことを特徴
とする。
回折光学素子は前記光路中を共通とする平凹レンズを有
していることを特徴とする。本発明の光ピックアップに
おいては、前記回折光学素子は前記平板と一体化された
平凹レンズを有し、前記回折格子は前記平凹レンズの平
面に形成されていることを特徴とする。
回折光学素子は、異方性光学材料からなる透光性平行平
板上に形成された前記回折格子と、前記回折格子に充填
された等方性光学材料からなる相補的透光性平行平板
と、からなり、前記第1、第2及び第3光ビームのうち
の1つの光の主要な偏光面を他の光の主要な偏光面に対
して傾斜させる手段を有し、前記第1又は第2光ビーム
照射時には有効開口を提供しかつ、前記第3光ビーム照
射時には前記有効開口より小なる有効開口を提供する開
口制御手段を備えたことを特徴とする。
回折光学素子は前記集光レンズ側に凹部を向けた平凹レ
ンズを有していることを特徴とする。本発明の光ピック
アップにおいては、前記回折光学素子は前記集光レンズ
側の前記相補的透光性平行平板と一体化され前記集光レ
ンズ側に凹部を向けた平凹レンズを有することを特徴と
する。
開口制御手段はダイクロイックミラーであることを特徴
とする。本発明の光ピックアップにおいては、前記第
1、第2及び第3光ビームのうちの1つの光の主要な偏
光面を他の光の主要な偏光面に対して傾斜させる角度は
90度であることを特徴とする。
異方性光学材料は一軸結晶であり、その光学軸が前記第
1、第2及び第3光ビームの入射方向に対し傾斜してい
ることを特徴とする。本発明の光ピックアップにおいて
は、前記回折光学素子は前記第1又は第2光ビームに対
し凹レンズ作用をなすことを特徴とする。
集光レンズは、第1及び第2光ビームの波長範囲で収差
が補正されたレンズであることを特徴とする。本発明の
光ピックアップにおいては、前記回折格子は、前記集光
レンズを介して、前記第1光ビームについては第1回折
次数の第1光ビーム回折光を情報読取光又は情報記録光
として集光し、前記第2光ビームについては前記第1回
折次数より低次の第2回折次数の第2光ビーム回折光を
情報読取光又は情報記録光として集光することを特徴と
する。
第1光ビーム回折光が2次回折光であるとき前記第2光
ビーム回折光は1次回折光であることを特徴とする。本
発明の光ピックアップにおいては、前記回折格子の断面
が鋸歯状又は階段形状の凹凸からなることを特徴とす
る。
素子であり印可電圧の操作による切り替えが比較的簡単
にできる。また、印可電圧の微調により、回折効率を常
に最大に維持するサーボ動作も可能である。一方の偏光
ホログラムはレーザの偏光方向を直交させることによっ
て、切り替え動作を擬似的に代用させることができる。
を参照しつつ説明する。 (光ピックアップ)図1は一例の形態の光ピックアップ
の概略を示す。光ピックアップは、第1波長が400n
m〜410nm好ましくは405nm付近の短波長の青
を出射するHD−DVD用半導体レーザLD1と、第1
波長より長い第2波長すなわち630nm〜660nm
好ましくは650nm付近のDVD用の中波長の赤を出
射するDVD用半導体レーザLD2と、第2波長より長
い第3波長すなわち780nm付近のCD、CD−R用
の長波長の赤外を出射するCD、CD−R用半導体レー
ザLD3と、を備えている。この実施の形態では、DV
D用の赤のDVD用半導体レーザLD2と、CD、CD
−R用の赤外のDVD用半導体レーザLD3とが一体型
の半導体レーザを用いている。半導体レーザLD1、L
D2及びLD3はそれぞれCD、CD−R用、HD−D
VD用及びDVD用として切り替えて点灯される。
2及び第3の光ビームすなわち青、赤及び赤外の光路を
共通化させる光軸結合素子の光軸結合プリズム(色合成
プリズム)10を備えている。この光学系の光軸結合プ
リズム10は、図1に示すように、半導体レーザLD
1、LD2及びLD3の発散光ビームを共通の光路とな
すように設計され、3つの波長のレーザビームの光軸を
略一致させる機能を有する。光軸結合プリズム10中の
ダイクロイックミラー11は波長405nmの青を反射
する一方で、波長650nmの赤及び波長780nmの
赤外を透過する特性を有しておりかつ、入射角度依存性
を持つように多層誘電体薄膜により形成されている。ま
た、光軸を合成する光軸結合素子は、光軸結合プリズム
に限定されることなく、ダイクロイックミラーに代え
て、回折角の波長差を使った回折格子、液晶コレステリ
ック層などを、光軸結合素子に用いることができる。
10の光軸の下流に偏光ビームスプリッタ13、コリメ
ータレンズ14及び対物レンズユニット16を備えてい
る。対物レンズユニット16に1/4波長板15も含ま
れている。以上の光照射光学系によって、第1、第2及
び第3の半導体レーザLD1、LD2及びLD3の少な
くとも一つからのレーザビームは、光軸結合プリズム1
0及び偏光ビームスプリッタ13を経て、コリメータレ
ンズ14で平行光ビームにされ、対物レンズユニット1
6によって、その焦点付近に置かれている光ディスク5
に向けて集光され、光ディスク5の情報記録面のピット
列上で光スポットを形成する。すなわち、図1に示すよ
うに、レーザ光源LD1、LD2及びLD3の3つの光
源からの青、赤及び赤外の光ビームが光軸結合プリズム
10によって1光路に合成されているので、対物レンズ
ユニット16は、CD、CD−R、HD−DVD及びD
VDのいずれかの光ディスクの記録面上に対応する青、
赤又は赤外のいずれかを集光させる。
ップはさらに検出レンズ17など光検出光学系を有して
おり、対物レンズユニット16、1/4波長板15及び
偏光ビームスプリッタ13は光検出光学系にも利用され
ている。CD、CD−R、HD−DVD及びDVDの何
れか1つの光ディスク5からの反射光は、対物レンズユ
ニット16で集められ、1/4波長板15を介して偏光
ビームスプリッタ13によって検出用集光レンズ17に
向けられる。検出レンズ17で集光された集束光は、例
えば、シリンドリカルレンズ、マルチレンズなどの非点
収差発生素子(図示せず)を通過して、例えば、直交す
る2線分によって4分割されてなる4つの受光面を有す
る4分割光検出器の受光面20中心付近に光スポットを
形成する。
含むコントローラ30及びエラー検出回路31に接続さ
れている。エラー検出回路31は対物レンズユニットの
トラッキング制御及びフォーカス制御用のアクチュエー
タ26を含む機構を駆動する駆動回路33に接続されて
いる。4分割光検出器は、その受光面20中心付近に結
像された光スポット像に応じた電気信号をコントローラ
30及びエラー検出回路31に供給する。コントローラ
30の復調回路は、その電気信号に基づいて記録信号を
生成する。エラー検出回路31は、その電気信号に基づ
いてフォーカスエラー信号や、トラッキングエラー信号
や、その他サーボ信号などを生成し、アクチュエータの
駆動回路33を介して各駆動信号を各アクチュエータに
供給し、これらが各駆動信号に応じて対物レンズユニッ
ト16などをサーボ制御駆動する。 (対物レンズユニット)対物レンズユニット16は、図
1に示すように、光ビームを光ディスク記録面へ集光す
る集光レンズ16aと、電気で制御できる液晶層を備え
た回折光学素子16bと、を組み合せた複合対物レンズ
の組立体である。集光レンズ16a及び回折光学素子1
6bは、ホルダ16cによって光路中心に同軸に配置さ
れる。
nm〜410nm又は赤の波長範囲630nm〜660
nmで、又は少なくとも青の波長範囲で収差が補正され
た非球面レンズを用いる。集光レンズ16aは、青と赤
の両波長範囲で収差が補正されたレンズを使うことがさ
らに望ましい。理由は赤と青の両波長での公差が緩くで
きるからである。一般的に、収差は波長で正規化され波
長に反比例して公差が厳しくなるので、赤と青の波長で
比べると、青の波長での望ましい特性を出す方が難しく
なるので、特に、青の波長範囲で収差が補正された非球
面レンズを使うことが望ましい。両波長で補正されてい
る集光レンズとしては、通常の単一光学ガラスレンズが
用いられ、更に、フォトポリマーいわゆる2Pを用いた
2P法で作成された2P対物レンズなどが用いられる。
集光レンズ16aまでの光路中に位置する回折光学素子
16bは、図2に示すように、一対の平行に対向したガ
ラスなどの透光性の平板161、162と、これら平板
に挟まれた液晶層163と、平板の対向する内面にそれ
ぞれ設けられ液晶層に電圧を印加する一対の対向透明電
極164、165と、その一方の平板の液晶層に面した
内面上に設けられた回折格子16e(DOE: diffractive
optical element)と、からなる。回折光学素子16b
の平板161、162の内側にある透明電極層164、
165はITO等により形成される。電極165は内側
と外側で分割されている。この液晶制御用の透明電極は
電極分割線で内外に二分割され、CD再生時にNAを制
限する目的で使われる。分割線の半径はCD再生に必要
なNA(通常0.45程度)で決まり、DVD再生のN
A0.6との比で、対物レンズ有効径の3/4程度で分
割するのが好ましい。
に示すように、光路の中心に配置された回転対称中心軸
を有するパターンで形成され、光軸を中心に複数本の同
心円に切削され又はホトリソグラフィにより積層された
環状溝又は凸の輪帯すなわち、複数の凹凸からなるフレ
ネルレンズ又はホログラムレンズを有する。回折格子1
6eは、図3に示すように、その断面がブレーズ形状す
なわち鋸歯状、又は、図4に示すように、階段形状とな
るように形成される。例えば、鋸歯状断面の回折格子は
回折効率が他より高いので有利である。
Dの再生に必要な集光スボット径を実現するために必要
な集光レンズ16aの開口数に相当する半径領域に同心
円のホログラムパターン状で形成されている。また、回
折格子16eのホログラムパターンは、青又は赤の半導
体レーザから出射し、コリメートレンズ14など光学部
品を透過した後に回折光学素子16bに入射した光と、
HD−DVD又はDVDの記録層で反射された後に集光
レンズ16aを透過し、回折光学素子16bに入射した
光を回折格子を形成する面上で干渉させたときの干渉パ
ターンと同じである。すなわち、回折格子のホログラム
パターンは、1次回折光が生じたときに、光が対物レン
ズ5とHD−DVD又はDVDのディスク基板を透過す
ることにより発生する球面収差を打ち消すような収差を
有するように、設定される。
ズ作用をなすように、設計されている。さらに、回折格
子16eは、集光レンズ16aを介して、青及び赤につ
いては1次以上の回折光を情報読取光又は情報記録光と
して集光し、赤外についてはゼロ次の回折光を情報読取
光又は情報記録光として集光せしめるように、設計され
ている。
作成法として、フォトリソグラフィ技術を応用する方
法、ダイヤモンドバイトなどで精密切削する方法があ
る。これらによって、擬似的にブレーズを形成した多段
階ブレーズ又はブレーズ形状の回折格子が透明電極上に
形成できる。多段階ブレーズ又はブレーズ形状を金型に
雛形を形成しておき、射出成形又はいわゆる2P法で透
明プラスチック材料から回折格子を複製することもでき
る。回折格子16eの断面形状は矩形でもよく、その断
面が平坦板状で屈折率が周期的変化する構造でもよい。
子16eを有する回折光学素子のピッチPは設計値によ
って定められる。回折格子のピッチが細かくなるほど、
収差の波長依存性は向上するが、ピッチが波長の5倍以
下になると、原理的に回折効率が大きく低下する。ま
た、ピッチが細かいほど形状ずれによる影響が大きくな
る。そこで本実施の形態では、ピッチ1μmの形状ずれ
が5%に相当する値として、20μm以上を望ましい値
とする。また、回折光学素子のピッチは、凹レンズの形
状と組み合せた結果として、青と赤の波長に対して色収
差が補正される条件と、CD再生時の赤外の波長に対し
て収差が補正される条件と、ディスク基板厚の0.6m
mから1.2mへの違いを補正する条件とを満たすよう
に設計されている。CD再生時のNAを変えるためには
上記内側及び外側電極にて内外周での印可電圧の調整で
行なう。
決める。液晶の屈折率をnlcとし、ブレーズを形成し
ている母材の屈折率をnとする。使用する光源の波長を
λとしたときM次回折光が(Mは整数)最大になる深さ
Lは次式を満たすとき、最大の値となる。
nlcを定める必要がある。ここで液晶の屈折率nlc
は、与える印可電圧によって変化し、その最大値n‖
(液晶分子の長軸方向と平行)と最小値n⊥(液晶長軸
と垂直)の間の値をとれる。以上のことを踏まえて、実
際の数値を入れて計算する。
ブレーズ母材として屈折率およそn=1.5のフォトポ
リマーいわゆる2Pを用い、液晶材料としてはメルク社
のZLI−5049(nlc=1.5〜1.7)を使え
ば、HD−DVDの場合はλ=0.4μm、M=1、n
=1.5、nlc=1.7なので、L=2μmとなり、
DVDの場合はλ=0.65μm、M=1、n=1.
5、nlc=1.7なので、L=3.25μmとなる。
CDの場合はλ=0.78μm、M=0、n=1.5、
nlc=1.5となる。
DVDのL=3.25μmに設定すれば良く、HD−D
VDの波長0.4μmに対してはnlcの値を1.62
3にすれば上記式を満足する。図2の回折光学素子16
bの構成において、液晶層の膜厚は上記Lより厚いこと
が当然必要で、5〜20μm程度の膜厚に設定する。ガ
ラス平板の基板の膜厚は通常0.7mm〜1.1mmが
使われる。
割されている対向電極165は、回折格子の回転対称中
心軸に配置された中央透明電極165aと、その周り配
置された環状透明電極165bと、からなる。透明電極
164、165各々の膜厚は透明電極自身で光が回折し
ないような膜厚に設定されている。中央及び環状の透明
電極165a、165bは、これらへ独立して電圧を印
加する電圧制御回路168すなわち電圧制御手段に接続
されている。回折光学素子の光路長差を、青と赤と赤外
の波長の必要な回折次数に対してそれぞれ高い回折効率
が得られるように、液晶に適切な電圧を与える。必要な
回折次数は例えば、青と赤に対しては0次回折光以外、
赤外に対しては0次回折光である。
光路を共通にした平凹レンズ170を有している。図2
では平凹レンズ170は回折光学素子16bの光学的下
流に配置され集光レンズ16a側に凹部を向けている
が、図19に示すように、素子の液晶を制御する電極1
65a及び165b並びに回折格子16eを光学的上流
側の透光性平板161上に設けて、平凹レンズ170が
回折光学素子16bの光学的上流において光源側に凹部
を向けて配置されることも好ましい。凹レンズ170は
通常、単レンズで、凹面は球面または非球面で形成され
る。もう片方の面は、球面であっても良いが製作上は平
面の方が簡便である。凹レンズ170は通常、液晶回折
光学素子と別に配置されるが、図2に示したように液晶
の平板基板と接着することができる。また、部品数を減
らすために、図5に示したように凹レンズ171が液晶
のガラス基板を兼用するように構成することもできる。
図5では一体化された凹レンズ171は回折光学素子1
6bの光学的下流側に位置し集光レンズ16a側にその
凹部を向けているが、図19の構成と同様にして、図2
0に示すように、回折光学素子16bの光学的上流側に
位置して光源側に凹部を向けて素子の透光性基板と一体
化することもできる。回折光学素子16bの基板を凹レ
ンズにすることは、最良像点を固定した集光レンズ16
aの特性に対し、波長依存特性が凹レンズで改善し反対
に凸レンズで劣化となる影響が生じるからである。
子16bの透光性の平板161の光源側表面にコリメー
タレンズ14を配置することも可能である。そのような
設計にすれば、集光レンズ16a側凹レンズを省くこと
ができる。上記のレンズ系と回折光学素子の設計は3波
長のそれぞれの条件において、集光レンズを含めて性能
を満足するように定める。その理由は、集光レンズと回
折光学素子の合成のパワーを、どちらかの波長でほぼ0
とすることができ、位置精度などの公差を緩くすること
ができるからである。さらに、使う回折光学素子の回折
次数はそれに合わせて設定する。例えば、通常の光学ガ
ラスの集光レンズの時は、赤と青が1次回折光、赤外が
0次回折光の組み合わせ、或いは青2次回折光、赤1次
回折光、赤外0次回折光などの組み合わせが可能であ
る。また、上記の2P対物レンズを使う場合は、赤青が
0次回折光、赤外0次回折光の組み合せが可能である。
更に、プラス回折次数の回折光の他にマイナス回折次数
の回折光を使うこともできる。
a及びその外側に形成された環状透明電極165bと透
明電極164との間に液晶層163を挟んだ構造である
ので、電極165aと透明電極164と間若しくは電極
165bと透明電極164と間に独立に電圧を印加する
と、電圧印加形態により、回折光学素子16bは次の2
つの機能を果たす。
は、両電極165a、165bに同一電圧を印加するこ
とによって、液晶層163が中央透明電極165aの外
側と内側を透過する光の偏光方向を等しくする機能を有
する。さらに、図8に示すように、両電極165a、1
65bに異なる電圧を印加することによって、液晶層1
63が中央透明電極165aの外側を透過する光の偏光
方向を中央透明電極165aを透過する光の偏光方向に
対して90°回転する機能を、回折光学素子16bは有
している。したがって、2つの電極165a、165b
へ電圧印加することにより、集光レンズ16aの実効的
な開口数を変化させることができる。電圧制御回路16
8は青又は赤の照射時には中央透明電極165a及び環
状透明電極165bに同一電圧を印加し、赤外の照射時
には両電極165a、165bに異なる電圧を印加する
制御をなす。それにより、回折光学素子16bは内周で
は赤外の0次回折光の効率が高く、外周では低くして、
NAを制限する効果を発揮する。
説明する。図1に示すように、光ディスクが装置に装填
された時には、光ディスクの種類を識別する手段(図示
せず)によって、光ディスクの種類を識別し、その結
果、識別信号がコントローラ30へ供給される。装填光
ディスクに応じてコントローラ30が電圧制御回路16
8を駆動し、あらかじめ設定された液晶動作電圧を中央
透明電極165aと環状透明電極165bを介して液晶
層163に印可する。
温度により、最適印可電圧からずれている場合は、検出
器の受光面20の受光光量が常に最大になるようにサー
ボ動作をすれば良い。CD或いはCD−R再生時には内
外周の中央透明電極165aと環状透明電極165bに
与える印可電圧を、所定の回折次数に対して内周は最大
効率、外周は最小の効率になるように設定する。これ
も、検出器の受光面20からのRF信号やジッタを常に
最適にするようなサーボ動作させることで実現できる。
して、例えば、回折格子が青(405nm)に対しては
1次回折光、赤(650nm)に対しては1次回折光、
赤外(780nm)に対しては0次回折光を使った回折
光学素子を、回転対称体として設計した対物レンズユニ
ットを含む光ピックアップを作製した。光ディスクの条
件は青の405nmではNA=0.61でディスク基板
厚0.6mmであり、赤の650nmではNA=0.6
0でディスク基板厚0.6mmであり、赤外の780n
mではNA=0.45でディスク基板厚1.2mmであ
る。
ズの回折光学素子が配置され、その凹面上に回折格子を
形成し、凹面及び回折格子はいずれも非球面形状とし
た。よって、第1面及び第2面は回折光学素子の入射面
及び出射面であり、第3面及び第4面は集光レンズの入
射面及び出射面である。各非球面Zは次式数2で表され
る。
K:円錐係数、r:光軸からの半径、ASi:非球面係
数) 位相関数Φ(r)は、は次式数3で表される。
光軸からの半径、DF1〜DF5:係数) 自動設計された各非球面レンズのデータは表1〜3のと
おりである。
D−DVD(光ディスク厚み0.6mm、光源波長λ=
405±5nm)に対する波面収差の変化A、DVD
(光ディスク厚み0.6mm、光源波長λ=650±1
0nm)に対する波面収差の変化B、CD(光ディスク
厚み1.2mm、光源波長λ=780±10nm)に対
する波面収差の変化Cを示す。図9において横軸に波
長、縦軸に光軸上での波面収差量(rms(λ))をとっ
た波長依存性を示す。図示するように対物レンズユニッ
トの波面収差はいずれの波長においてもマレシャル限界
0.07λ以下に抑えられている。
ンズを介して、青及び赤については絶対値が1次以上の
回折光を情報読取光又は情報記録光として集光し、赤外
についてはゼロ次の回折光を情報読取光又は情報記録光
として集光せしめるように、設計されるが、更に、回折
格子は、青については高い回折次数の第1光ビーム回折
光を情報読取光又は情報記録光として集光し、赤につい
てはその高い回折次数より低次の回折次数の第2光ビー
ム回折光を情報読取光又は情報記録光として集光するよ
うに、設計され得る。
6eは、図10に示すように、波長405nmの青色の
第1光ビームが透過するとき、その2次の回折光B2
を、情報読取光又は情報記録光として集光レンズ16a
を介してHD−DVDディスク記録面上に集光するよう
に、形成されるとともに、同時に回折格子16eは、図
11に示すように、波長650nmの赤色の第2光ビー
ムが透過するとき、第1光ビーム回折光の2次回折光よ
り低次の1次回折光R1を、情報読取光又は情報記録光
として対物レンズを介してDVDディスク記録面上に集
光するように、形成される。これら場合、赤の0次回折
光R0及び高次回折光並びに青の0次及び1次回折光B
0及びB1はディスク記録面上に合焦状態にないので、
これら回折光は読取又は記録にはほとんど影響しない。
上記例では光源の第1及び第2光ビームすなわち赤と青
の半導体レーザの波長範囲はそれぞれ赤(630〜66
0nm)、青(400〜410nm)としているが、こ
の範囲であれば回折効率が大きく変化することがないか
らである。さらに、第1光ビーム回折光の第1回折次数
は、第2光ビーム回折光の第2回折次数より1だけ大き
く、かつ第2光ビーム回折光の第2回折次数は1以上で
あることが好ましい。よって、第1光ビーム回折光が2
次回折光であるとき第2光ビーム回折光は1次回折光で
ある上記の例の他に、HD−DVD用に波長405nm
の3次回折光を第1光ビーム回折光に用いたときDVD
用に波長650nmの第2光ビーム回折光として2次回
折光が集光されるように、回折光学素子16bの回折格
子16eは作製され得る。
すなわちパワーを持たない回折格子を用い、赤と青の0
次の回折光を用いずに、青の2次の回折光を用い、赤で
は2次より1つ低次の1次回折光を用いるように、回折
格子は形成されている。すなわち、本発明の回折格子
は、その光路長差を、赤と青の波長の必要な回折次数に
対してそれぞれ高い回折光率が得られるように形成され
ている。
ピッチPを160〜260μmとして、回折格子の深さ
dを0〜3μmに変化させて、基材として例えばOZ−
1000(日立化成)のプラスチック材料からなる回折
光学素子を作製した場合の、回折格子の回折効率の変化
を算出してみる。実施の形態における回折格子は、その
ピッチが波長より十分長いのでスカラー理論が適用で
き、また、その深さが波長程度なのでいわゆる薄膜グレ
ーティングとして扱える。その場合、回折効率ηmは次
式数1で表される(mは回折次数)。
は位相分布、Tはグレーティングのピッチを示してい
る。計算においてはA(x)=1として規格化してい
る。また、回折格子のピッチについて一般にピッチが細
かくなるほど、収差の波長依存性は向上するが、ピッチ
が波長の5倍以下になると、原理的に回折効率が大きく
低下する。また、ピッチが細かいほど形状ずれによる影
響が大きくなる。そこで本実施の形態では、ピッチ1μ
mの形状ずれが5%に相当する値として、20μm以上
を望ましい値とする。
に回折格子の回折効率の変化を算出した結果である。図
中の“B0”、“B1”、“B2”、“B3”はそれぞ
れ青の0次回折光、1次回折光、2次回折光、3次回折
光の回折効率を、“R0”、“R1”、“R2”はそれ
ぞれ赤の0次回折光、1次回折光、2次回折光の回折効
率を示す。
た回折格子は位相深さが光の1波長λ毎の周期で回折効
率が最大値をとる。回折格子の位相深さは、dを実際の
回折格子の深さ、nを回折光学素子基材の屈折率とする
と、これらの積d(n−1)で表される。波長λ=40
5nmに対し基材材料の屈折率nB=1.531で、波
長λ=650nmに対し同屈折率nR=1.498であ
るので、これから計算すると405nmで位相差が1波
長λになる回折格子の深さは0.763μmで、この深
さで青の1次回折光の回折効率が最大になる。青の2次
回折光はその倍の1.526μm、同様に赤の1次回折
光は1.305μmで最大となる。
でも高い回折光率が得られる回折格子の深さは、R1と
B2の交点、R2とB3の交点であることが分かる。つ
まり第1波長の青の2次回折光B2及び第2波長の赤の
1次回折光R1で使う1.42μm付近と、青の3次回
折光B3及び赤の2次回折光R2で使う2.4μm付近
が、高回折光率が得られる回折格子の深さである。回折
格子の深さは0.2μmずれると十数%位の効率減少に
なるので、これ以上を確保するためには、高回折光率が
得られる回折格子の深さが、1.42±0.2μm又は
2.40±0.2μmの範囲内とすることが好ましい。
の青の1次回折光B1及び第2波長の赤の1次回折光R
1の交点(回折格子の深さは、0.965μm)におい
ても、回折光率が80%程度と決して低くはないが、少
しでも回折格子の深さにずれが生じると、回折効率が大
きく低下する。青の2次及び3次回折光の回折効率のピ
ークは深さ1.526μm及び2.289μmで、同様
に赤の1次及び2次回折光では1.305μm及び2.
610μmであるので、回折格子の深さにずれが生じて
も青及び赤の回折効率のピーク近傍の交点であれば、回
折効率の変動が少ないが、それぞれのピークから離れる
交点では大きく変動する。
HD−DVDと赤のレーザー光源を使うDVDと、更
に、赤外線レーザ光源を使うCD及びCD−Rのそれぞ
れの情報再生が可能で、計3波長に対応して1個の対物
レンズでコンパチビリティを可能にする光ピックアップ
を実現でき、対物レンズとして青又は赤の波長範囲で補
正されたレンズを使う場合、はるかに緩和された設計が
可能となる。 (第2の実施の形態)図13に示すように、上記実施形
態の液晶装置を用いた回折光学素子16b及び電圧制御
回路168に代えて、偏光素子を用いた偏光回折光学素
子169を設けた以外、上記実施形態と同一の光ピック
アップが構成され得る。また、この回折光学素子16は
集光レンズ側に凹部を向けた平凹レンズを有している構
成としてもよい。さらに、回折光学素子は集光レンズ側
の相補的透光性平行平板と一体化され集光レンズ側に凹
部を向けた平凹レンズを有することもできる。
素子169は、ニオブ酸リチウムなどの一軸結晶の異方
性光学材料からなる平板の主面に上記の手法により設計
した回折格子16eの凹部を形成した異方性光学材料基
板169aと、光学ガラスなどの等方性材料からなるそ
の凹部に充填した充填部169bとからなり、両主面を
平行平面としたものである。異方性光学材料基板169
aが光源側には位置される。すなわち、回折光学素子
は、異方性光学材料からなる透光性平行平板169a上
に形成された回折格子16eと、回折格子に充填された
等方性光学材料からなる相補的透光性平行平板169b
と、からなる。回折格子16eは凹レンズとして作用し
その断面は好ましくはブレーズ形状となるように、形成
される。回折光学素子の光路長差を、青と赤の2波長の
必要な次数に対してそれぞれ高い回折効率が得られるよ
うにする。すなわち、回折格子の段差深さは赤と青の波
長に対して効率の高い値に設定される。
169aの光学軸を例えばその平面に沿った方向に配置
すると、垂直に入射した光は図15及び図16に示すよ
うに、異常光と常光とが生じる。そこで、異方性光学材
料基板169aの常光における屈折率と等しい屈折率を
有する等方性光学材料にて、相補的透光性平行平板16
9bを形成する。この場合、偏光回折光学素子に入射す
る赤と青の光の偏光方向が異方性光学材料基板169a
が作用する偏光方向と同一になし、かつ赤外光の偏光方
向に対してはそれと直交する偏光方向を使う。すなわ
ち、青、赤及び赤外の光ビームのうち赤外の主要な偏光
面を他の光の主要な偏光面に対して例えば90度傾斜さ
せれば、図15に示すように、青と赤の第1方位(紙面
平行)に対しては回折光学素子として作用し、図16に
示すように、それと直交する赤外の第2方位(紙面垂
直)は等方的となり単なるガラス平行平板と等価にな
る。なお、光ビームの入射方向と異方性光学材料基板1
69aの光学軸とを平行にしなければ、異常光と常光と
が生じるので、異方性光学材料の一軸結晶の光学軸が光
ビームの入射方向に対し傾斜していればよい。
で入射し、赤外については第2の方位で入射させること
により、例えば、赤は1次回折光、青は2次回折光、赤
外は0次回折光の回折光を使う条件が満たされるように
なる。図17に示すように、直交xyz座標にてz軸を入射
方向として、x軸を異常光の偏光面、y軸を常光の偏光面
と設定した場合、青と赤の光ビームの偏光面を赤外の光
ビームの偏光面に対して傾斜させる手段としては、青と
赤のHD−DVD用半導体レーザLD1とDVD用半導
体レーザLD2を、それらのレーザ構造における接合面
がx軸に平行になるように配置しかつ、図18に示すよ
うに、赤外のCD、CD−R用半導体レーザLD3をそ
の接合面がx軸に垂直即ちy軸に平行になるように配置す
ればよい。また、赤外のCD、CD−R用半導体レーザ
LD3だけの光路に波長板を挿入しても、レーザ光の偏
光面を傾斜できる。
圧制御は不要であるが、開口制限はできないので、青又
は赤の光ビーム照射時には有効開口を提供しかつ、赤外
の光ビーム照射時には有効開口より小なる有効開口を提
供する開口制御手段を備える。開口制御手段として例え
ば図18に示すように、CD−R用半導体レーザLD3
だけの光路に第2のダイクロイックミラー200を配置
すれば比較的容易に実現できる。
コンパチブルプレーヤの構造を極めて簡略化でき、ピッ
クアップの小型化低コスト化が達成される。
る回折光学素子は、赤、青及び赤外の光源を備えかかつ
回折格子を含む回折光学素子を備えた光ピックアップに
おいて、集光レンズを介して、第1及び第2光ビームに
ついては1次以上の回折光を情報読取光又は情報記録光
として集光し、第3光ビームについてはゼロ次の回折光
を情報読取光又は情報記録光として集光せしめる断面が
鋸歯状又は階段形状の凹凸からなる回折格子を用いるの
で、対応波長の異なる光ディスク又は記録面に対し記録
再生可能な小型化光ピックアップを得ることができる。
の概略構成図である。
学素子の部分切欠斜視図である。
子の部分断面図である。
子の部分断面図である。
プにおける回折光学素子の部分切欠斜視図である。
プにおける回折光学素子の部分切欠斜視図である。
ンズユニットの部分断面図である。
ンズユニットの部分断面図である。
並びに赤外の0次回折光に対する波面収差の変化を示す
グラフである。
レンズユニットの部分断面図である。
レンズユニットの部分断面図である。
レンズユニットの回折格子の深さと回折効率との関係を
示すグラフである。
プ内部の概略構成図である。
プにおける回折光学素子の部分切欠斜視図である。
プにおける回折光学素子の部分断面図である。
プにおける回折光学素子の部分断面図である。
プにおける要部の概略部分斜視図である。
プにおける要部の概略部分斜視図である。
プにおける回折光学素子の概略部分切欠斜視図である。
プにおける回折光学素子の概略部分切欠斜視図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 第1波長を有する第1光ビームを出射す
る半導体レーザの第1の光源と、第1波長より長い第2
波長を有する第2光ビームを出射する半導体レーザの第
2の光源と、第2波長より長い第3波長を有する第3光
ビームを出射する半導体レーザの第3の光源と、前記第
1、第2及び第3光ビームの光路を共通化させる光軸結
合素子と、前記第1、第2及び第3光ビームを記録媒体
の情報記録面に集光させる集光レンズと、を備えた光ピ
ックアップであって、 前記第1、第2及び第3の光源から前記集光レンズまで
の光路中に配置されかつ前記光路の中心に配置された回
転対称中心軸を有する回折格子を含む回折光学素子を備
え、 前記回折格子は、前記集光レンズを介して、前記第1及
び第2光ビームについては絶対値が1次以上の回折光を
情報読取光又は情報記録光として集光し、前記第3光ビ
ームについてはゼロ次の回折光を情報読取光又は情報記
録光として集光せしめる断面形状を有することを特徴と
する光ピックアップ。 - 【請求項2】 前記回折光学素子は、一対の平行に対向
した透光性の平板と、前記平板に挟まれた液晶層と、前
記平板の対向する内面にそれぞれ設けられ前記液晶層に
電圧を印加する一対の対向電極と、前記平板の一方の前
記液晶層に面した前記対向電極上に設けられた前記回折
格子と、からなり、 前記一対の対向電極の少なくとも一方は、前記回転対称
中心軸に配置された中央透明電極と、前記中央透明電極
の周り配置された環状透明電極と、からなり、 前記第1又は第2光ビーム照射時には前記中央透明電極
及び前記環状透明電極に同一電圧を印加し、前記第3光
ビーム照射時には前記中央透明電極及び前記環状透明電
極に異なる電圧を印加する電圧制御手段を備えたことを
特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。 - 【請求項3】 前記回折光学素子は前記光路を共通とす
る平凹レンズを有していることを特徴とする請求項2記
載の光ピックアップ。 - 【請求項4】 前記回折光学素子は前記平板と一体化さ
れた平凹レンズを有し、前記回折格子は前記平凹レンズ
の平面に形成されていることを特徴とする請求項2記載
の光ピックアップ。 - 【請求項5】 前記回折光学素子は、異方性光学材料か
らなる透光性平行平板上に形成された前記回折格子と、
前記回折格子に充填された等方性光学材料からなる相補
的透光性平行平板と、からなり、 前記第1、第2及び第3光ビームのうちの1つの光の主
要な偏光面を他の光の主要な偏光面に対して傾斜させる
手段を有し、 前記第1又は第2光ビーム照射時には有効開口を提供し
かつ、前記第3光ビーム照射時には前記有効開口より小
なる有効開口を提供する開口制御手段を備えたことを特
徴とする請求項1記載の光ピックアップ。 - 【請求項6】 前記回折光学素子は前記集光レンズ側に
凹部を向けた平凹レンズを有していることを特徴とする
請求項5記載の光ピックアップ。 - 【請求項7】 前記回折光学素子は前記集光レンズ側の
前記相補的透光性平行平板と一体化され前記集光レンズ
側に凹部を向けた平凹レンズを有することを特徴とする
請求項5記載の光ピックアップ。 - 【請求項8】 前記開口制御手段はダイクロイックミラ
ーであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1記
載の光ピックアップ。 - 【請求項9】 前記第1、第2及び第3光ビームのうち
の1つの光の主要な偏光面を他の光の主要な偏光面に対
して傾斜させる角度は90度であることを特徴とする請
求項5〜8のいずれか1記載の光ピックアップ。 - 【請求項10】 前記異方性光学材料は一軸結晶であ
り、その光学軸が前記第1、第2及び第3光ビームの入
射方向に対し傾斜していることを特徴とする請求項5〜
9のいずれか1記載の光ピックアップ。 - 【請求項11】 前記回折光学素子は前記第1又は第2
光ビームに対し凹レンズ作用をなすことを特徴とする請
求項1〜10のいずれか1記載の光ピックアップ。 - 【請求項12】 前記集光レンズは、第1及び第2光ビ
ームの波長範囲で収差が補正されたレンズであることを
特徴とする請求項1〜11のいずれか1記載の光ピック
アップ。 - 【請求項13】 前記回折格子は、前記集光レンズを介
して、前記第1光ビームについては第1回折次数の第1
光ビーム回折光を情報読取光又は情報記録光として集光
し、前記第2光ビームについては前記第1回折次数より
低次の第2回折次数の第2光ビーム回折光を情報読取光
又は情報記録光として集光することを特徴とする請求項
1〜12のいずれか1記載の光ピックアップ。 - 【請求項14】 前記第1光ビーム回折光が2次回折光
であるとき前記第2光ビーム回折光は1次回折光である
ことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ。 - 【請求項15】 前記回折格子の断面が鋸歯状又は階段
形状の凹凸からなることを特徴とする請求項1〜14の
いずれか1記載の光ピックアップ。
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