JP2001208162A - 遊星機構及び記録装置 - Google Patents

遊星機構及び記録装置

Info

Publication number
JP2001208162A
JP2001208162A JP2000014553A JP2000014553A JP2001208162A JP 2001208162 A JP2001208162 A JP 2001208162A JP 2000014553 A JP2000014553 A JP 2000014553A JP 2000014553 A JP2000014553 A JP 2000014553A JP 2001208162 A JP2001208162 A JP 2001208162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planetary
gear
lever
sun gear
planetary lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000014553A
Other languages
English (en)
Inventor
Isato Nishikaze
勇人 西風
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000014553A priority Critical patent/JP2001208162A/ja
Publication of JP2001208162A publication Critical patent/JP2001208162A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、動作中に遊星レバーと遊星歯車のい
ずれが大きく摩耗するかを容易に判断できる、遊星機構
及び記録装置を提供する。 【解決手段】 正逆回転自在な太陽歯車80の太陽歯車
軸に遊星レバー82の一端を連結し、この遊星レバーの
他端を太陽歯車80に噛み合う遊星歯車83の遊星歯車
軸に連結し、太陽歯車80が正転または逆転に切り替わ
るとき、太陽歯車軸を中心に遊星レバー82と一体に遊
星歯車83が揺動し、この遊星歯車の噛み合いが第一歯
車85または第二歯車86のいずれかに切り替わる構成
を有した遊星機構において、遊星歯車83と遊星レバー
82とを平座89を介して畳重し、これら遊星歯車83
と遊星レバー82間に摩擦力を与える付与手段122を
設け、平座89が、遊星歯車83または遊星レバー82
のいずれか一方に対し、他方よりも強固に摩擦係合する
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正逆回転自在な太
陽歯車と遊星レバーと遊星歯車とを備え、正逆回転する
太陽歯車の出力を、同一方向の回転に変換させて出力す
る構成を有した遊星機構及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の遊星機構を示す図、図10
は太陽歯車と遊星レバーと遊星歯車の断面図である。図
9および図10において、100は正逆回転自在な太陽
歯車を示す。この太陽歯車100の太陽歯車軸101に
は遊星レバー102の一端102aが連結され、この遊
星レバー102の他端102bが太陽歯車100に噛み
合う遊星歯車103の遊星歯車軸104に連結されてい
る。
【0003】また、図10に示すように、遊星レバー1
02と遊星歯車103間には一対の平座109,110
が設けられ、一対の平座109,110間には皿ばね1
11が設けられ、この皿ばね111は、遊星レバー10
2と遊星歯車103間に所定の負荷トルクを与えてい
る。
【0004】この負荷トルクが存在するため、図9を参
照して、太陽歯車100が正転または逆転に切り替わる
とき、太陽歯車軸101を中心に遊星レバー102と一
体に遊星歯車103が揺動し、この遊星歯車103の噛
み合いが第一歯車105または第二歯車106のいずれ
かに切り替わる。遊星歯車103の噛み合いが、第一歯
車105に切り替わった場合、回転は第三歯車107を
介してラチェット108に伝達され、第二歯車106に
切り替わった場合、回転はラチェット108に直接伝達
される。
【0005】従って、太陽歯車100が正転または逆転
のいずれの回転を行っていても、第三歯車107の介在
により、最終出力としてのラチェット108の出力は所
定の同一方向の回転に変換されて出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、図10を参照して、遊星レバー102と遊星
歯車103間に介装された、一対の平座109,110
がいずれも遊星レバー102と遊星歯車103にほぼ等
しい摩擦力で当接している。
【0007】従って、従来の構成では、動作中に遊星レ
バー102と遊星歯車103のいずれが大きく摩耗する
かを判断できない。
【0008】そのため、従来の構成では、両者に摩耗対
策を施さなければならず、コストアップにつながるとい
う問題があった。
【0009】ドットインパクトプリンタ等の記録装置に
あっては、正逆回転駆動されるキャリッジ駆動モータに
連結されたキャリッジ駆動プーリと、このプーリにベル
トを介して連結されたキャリッジ従動プーリとを有し、
このキャリッジ従動プーリの出力を得て、当該キャリッ
ジ従動プーリが正転または逆転のいずれの方向に回転し
ても、その回転を所定の同一方向の回転に変換して、そ
の回転力をインクリボンのリボン駆動軸に与える遊星機
構を有している。この遊星機構に上記構成を採用した場
合、遊星レバー102と遊星歯車103の摩耗対策のた
めに、記録装置のコストが上昇するという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、例えば、動作中に遊星レバ
ーと遊星歯車のいずれが大きく摩耗するかを容易に判断
できる、遊星機構及び記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、太陽歯車に遊星レバーを介して遊星歯車を連結し、
この遊星歯車と遊星レバー間に摩擦力を付与する手段を
有した遊星機構において、前記遊星歯車と前記遊星レバ
ーとを平座を介して畳重し、前記平座が、遊星歯車また
は遊星レバーのいずれか一方に対し、他方よりも強固に
摩擦係合する構成としたことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、正逆回転自在に
構成された太陽歯車の太陽歯車軸に遊星レバーの一端を
連結し、この遊星レバーの他端を太陽歯車に噛み合う遊
星歯車の遊星歯車軸に連結し、太陽歯車が正転または逆
転に切り替わるとき、太陽歯車軸を中心に遊星レバーと
一体に遊星歯車が揺動し、この遊星歯車の噛み合いが第
一歯車または第二歯車のいずれかに切り替わる構成を有
した遊星機構において、前記遊星歯車と前記遊星レバー
とを平座を介して畳重し、これら遊星歯車と遊星レバー
間に摩擦力を与える付与手段を設け、前記平座が、遊星
歯車または遊星レバーのいずれか一方に対し、他方より
も強固に摩擦係合する構成としたことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載のものにおいて、平座と前記遊星歯車との接触面
の平均径と、前記平座と前記遊星レバーとの接触面の平
均径とが、不均一になるように設定したことを特徴とす
る。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2記載のものにおいて、遊星歯車の当接部の直径よりも
平座の直径を大きく形成し、この平座の直径よりも遊星
レバーの当接部の直径を大きく或いはほぼ等しく形成し
たことを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項記載のものにおいて、付与手段が遊星レバ
ーの外側に位置して当該遊星レバーと遊星歯車間に摩擦
力を与えるためのばね定数の小さい圧縮ばねであること
を特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、太陽歯車に遊星
レバーを介して遊星歯車を連結し、前記太陽歯車と遊星
レバー間に摩擦力を付与する手段を有した遊星機構にお
いて、前記太陽歯車と前記遊星レバーとを平座を介して
畳重し、前記平座が、太陽歯車または遊星レバーのいず
れか一方に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成と
したことを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の発明は、正逆回転自在に
構成された太陽歯車の太陽歯車軸に遊星レバーの一端を
連結し、この遊星レバーの他端を太陽歯車に噛み合う遊
星歯車の遊星歯車軸に連結し、太陽歯車が正転または逆
転に切り替わるとき、太陽歯車軸を中心に遊星レバーと
一体に遊星歯車が揺動し、この遊星歯車の噛み合いが第
一歯車または第二歯車のいずれかに切り替わる構成を有
した遊星機構において、前記太陽歯車と前記遊星レバー
とを平座を介して畳重し、これら太陽歯車と遊星レバー
間に摩擦力を与える付与手段を設け、前記平座が、太陽
歯車または遊星レバーのいずれか一方に対し、他方より
も強固に摩擦係合する構成としたことを特徴とする。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7記載のものにおいて、平座と前記太陽歯車との接触面
の平均径と、前記平座と前記遊星レバーとの接触面の平
均径とが、不均一になるように設定したことを特徴とす
る。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項6または
7記載のものにおいて、太陽歯車の当接部の直径よりも
平座の直径を大きく形成し、この平座の直径よりも遊星
レバーの当接部の直径を大きく或いはほぼ等しく形成し
たことを特徴とする。
【0020】請求項10に記載の発明は、請求項6〜9
のいずれか1項記載のものにおいて、付与手段が遊星レ
バーの外側に位置して当該遊星レバーと太陽歯車間に摩
擦力を与えるためのばね定数の小さい圧縮ばねであるこ
とを特徴とする。
【0021】請求項11に記載の発明は、正逆回転駆動
されるキャリッジ駆動モータに連結されたキャリッジ駆
動プーリと、このプーリにベルトを介して連結されたキ
ャリッジ従動プーリとを有し、このキャリッジ従動プー
リの出力を得て、当該キャリッジ従動プーリが正転また
は逆転のいずれの方向に回転しても、その回転を所定の
同一方向の回転に変換して、その回転力をインクリボン
のリボン駆動軸に与える遊星機構を有した記録装置にお
いて、この遊星機構が、キャリッジ従動プーリに連結さ
れた正逆回転自在な太陽歯車を有し、この太陽歯車の太
陽歯車軸に遊星レバーの一端を連結し、この遊星レバー
の他端を太陽歯車に噛み合う遊星歯車の遊星歯車軸に連
結し、太陽歯車が正転または逆転に切り替わるとき、太
陽歯車軸を中心に遊星レバーと一体に遊星歯車が揺動し
て、この遊星歯車の噛み合いが第一歯車または第二歯車
のいずれかに切り替わり、いずれに切り替わった場合で
あっも、第一歯車または第二歯車に噛み合うラチェット
が所定の同一方向に回転し、その回転力がインクリボン
のリボン駆動軸に与えられる構成を有し、さらに前記遊
星歯車と前記遊星レバーとを平座を介して畳重し、これ
ら遊星歯車と遊星レバー間に摩擦力を与える付与手段を
設け、前記平座が、遊星歯車または遊星レバーのいずれ
か一方に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成とし
たことを特徴とする。
【0022】請求項12に記載の発明は、正逆回転駆動
されるキャリッジ駆動モータに連結されたキャリッジ駆
動プーリと、このプーリにベルトを介して連結されたキ
ャリッジ従動プーリとを有し、このキャリッジ従動プー
リの出力を得て、当該キャリッジ従動プーリが正転また
は逆転のいずれの方向に回転しても、その回転を所定の
同一方向の回転に変換して、その回転力をインクリボン
のリボン駆動軸に与える遊星機構を有した記録装置にお
いて、この遊星機構が、キャリッジ従動プーリに連結さ
れた正逆回転自在な太陽歯車を有し、この太陽歯車の太
陽歯車軸に遊星レバーの一端を連結し、この遊星レバー
の他端を太陽歯車に噛み合う遊星歯車の遊星歯車軸に連
結し、太陽歯車が正転または逆転に切り替わるとき、太
陽歯車軸を中心に遊星レバーと一体に遊星歯車が揺動し
て、この遊星歯車の噛み合いが第一歯車または第二歯車
のいずれかに切り替わり、いずれに切り替わった場合で
あっも、第一歯車または第二歯車に噛み合うラチェット
が所定の同一方向に回転し、その回転力がインクリボン
のリボン駆動軸に与えられる構成を有し、さらに前記太
陽歯車と前記遊星レバーとを平座を介して畳重し、これ
ら太陽歯車と遊星レバー間に摩擦力を与える付与手段を
設け、前記平座が、太陽歯車または遊星レバーのいずれ
か一方に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成とし
たことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0024】図1は、ドットインパクトプリンタのプリ
ンタ本体を示す斜視図、図2は、図1のプリンタ本体を
示す平面図、図3は、図1のプリンタ本体を示す右側面
図である。それぞれの図において、10はドットインパ
クトプリンタを示し、このプリンタ10は、記録装置本
体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11
に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12
及び排出ユニット13と、プリンタ本体11の上方、下
方をそれぞれ覆う図示しないアッパケース及びロアケー
スと、を有して構成されている。
【0025】このプリンタ10は、図4に示すように、
インクリボン50を備え、図示しない多数のニードルピ
ンを、インクリボン50を介してシートSに打ち付けて
ドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷す
る。
【0026】上記プリンタ本体11は、本体フレームと
してのベースフレーム14、シート案内フレーム15
(図4)、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム
17、記録ヘッド18及びキャリッジ19を備えた印刷
機構部20と、プラテン21、シート案内22及びピン
チローラ51(図4)を備えたシート搬送機構部23
と、を有して構成されている。
【0027】ベースフレーム14及びシート案内フレー
ム15は、図3に示すように、ほぼ平行配置され、これ
らのベースフレーム14及びシート案内フレーム15の
両端に上記左サイドフレーム16、右サイドフレーム1
7がそれぞれ立設して固定される。これらの左サイドフ
レーム16と右サイドフレーム17間に、図1に示すよ
うに、キャリッジガイド24が架け渡され、かつ回転自
在に枢支され、プラテン21が架け渡されて回転自在に
配設され、シート案内22が架け渡されて固定されてい
る。また、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム
17の後方部、上方部それぞれには、前記プッシュトラ
クタユニット12、及び排出ユニット13をそれぞれ装
着可能にした、トラクタユニット装着部、排出ユニット
装着部(それぞれ不図示)が設けられている。
【0028】図1に示すプッシュトラクタユニット12
は、シートSとしての連続紙をシート搬送機構部23へ
送り出し、排出ユニット13は、連続紙をシート搬送機
構部23からプリンタ10外へ引き出すものである。図
2に示すように、プッシュトラクタユニット12は、各
一本のトラクタ駆動軸26及びトラクタガイド軸27
と、対称形状の一対のトラクタ28A及び28Bと、対
称形状の一対のトラクタフレーム29A及び29Bとを
備えてなる。
【0029】トラクタガイド軸27の両端部に一対のト
ラクタフレーム29A及び29Bが固定支持される。ま
た、トラクタ駆動軸26は、その両端部が一対のトラク
タフレーム29A及び29Bに回転自在に支持される。
【0030】このトラクタ駆動軸26の少なくとも一方
の端部に、トラクタ駆動ギア30(図3)が回転一体に
固定されている。また、トラクタ28A及び28Bは、
トラクタガイド軸27に回転自在且つ軸方向に摺動自在
に軸支されたトラクタ従動プーリ(不図示)と、トラク
タ駆動軸26に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支され
たトラクタ駆動プーリ(不図示)とにトラクタベルト3
3が巻き掛けられ、シート押え蓋34を備えて構成され
る。
【0031】一対のトラクタ28A及び28Bの距離
は、搬送すべき連続紙の幅寸法に対応して調整可能とさ
れる。また、トラクタベルト33の全外周に突設された
複数本のピン35が、連続紙の幅方向両側に穿設された
穴(不図示)に係合可能とされる。尚、符号36は、ト
ラクタ駆動軸26とトラクタガイド軸27の少なくとも
一方に嵌合されて連続紙を支持するシートサポートであ
る。
【0032】上記排出ユニット13は、図4に示すよう
に、ローラ軸31に回転一体に設けられた排出ローラ3
2を備えたものであり、この排出ローラ32の回転によ
って、記録ヘッド18により記録されたシートSがプリ
ンタ10外へ排出される。また、上記ローラ軸31の一
端部に排出ギア40(図3)が回転一体に固定されてい
る。
【0033】図1に示すように、左サイドフレーム16
及び右サイドフレーム17の一方、例えば、右サイドフ
レーム17にはシート搬送モータ37、及び動力伝達系
としての歯車輪列部38が設置されている。この歯車輪
列部38は、図3に示すように、モータピニオン39、
第1減速ギア41、第2減速ギア42、プラテン駆動ギ
ア43、伝達ギア44、上記トラクタ駆動ギア30及び
上記排出ギア40を有して構成される。
【0034】モータピニオン39は、シート搬送モータ
37の回転軸に回転一体に固定される。このモータピニ
オン39の駆動力が第1減速ギア41及び第2減速ギア
42を経てプラテン駆動ギア43へ伝達されて、プラテ
ン21が矢印A方向に回転される。また、モータピニオ
ン39の駆動力が第1減速ギア41、第2減速ギア42
及び伝達ギア44を経てトラクタ駆動ギア30へ伝達さ
れて、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動プ
ーリが矢印B方向に回転し、このプッシュトラクタユニ
ット12のトラクタベルト33が同方向(矢印B方向)
に回転する。更に、モータピニオン39の駆動力が第1
減速ギア41、第2減速ギア42及びプラテン駆動ギア
43を経て排出ギア40へ伝達されて、排出ユニット1
3の排出ローラ32が図4に示すように矢印C方向に回
転する。
【0035】プッシュトラクタユニット12のトラクタ
ベルト33の回転により、このトラクタベルト33のピ
ン35の作用で、連続紙は、シート搬送機構部23のシ
ート案内22に案内され、このシート案内22とプラテ
ン21との間に形成されるシート搬送経路52を経てプ
ラテン21へ向い、矢印D方向に送給される。また、排
出ユニット13の排出ローラ32の回転により、後述の
ごとく記録ヘッド18により文字等が記録された連続紙
は、シート搬送機構部23のプラテン21から矢印E方
向に引き出される。これにより、連続紙または単票紙
は、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走
査方向に搬送される。
【0036】図3に示すレリースレバー46の操作によ
って、伝達ギア44はプッシュトラクタユニット12の
トラクタ駆動ギア30と噛み合い、または離脱可能に構
成される。レリースレバー46の操作により、伝達ギア
44がトラクタ駆動ギア30と噛み合っている時には、
図4に示すレリース軸53に形成されたカム54の作用
で、シート搬送機構部23のピンチローラ51がプラテ
ン21から離反して、上述のごとくプラテン21へシー
トSとしての連続紙が供給され搬送される。また、レリ
ースレバー46の操作により、伝達ギア44がトラクタ
駆動ギア30から離脱した時には、上記カム54の作用
で、シート搬送機構部23のピンチローラ51がプラテ
ン21に接触して回転し、図示しないシート供給ガイド
から、シートSとしての単票紙が、シート搬送機構部2
3のシート搬送経路52を経てプラテン21へ供給され
搬送される。
【0037】図1に示す前記キャリッジ19は、キャリ
ッジガイド24に摺動自在に挿通されると共に、記録ヘ
ッド18を搭載する。キャリッジガイド24がプラテン
21と平行に配置されることから、キャリッジ19は、
これらのプラテン21及びキャリッジガイド24の軸方
向と一致する主走査方向に移動(走査)可能に設けられ
る。このキャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ55
(図3)及びタイミングベルト56(図4)を備えたキ
ャリッジ駆動系により走査される。キャリッジ駆動モー
タ55はベースフレーム14に固定され、このキャリッ
ジ駆動モータ55にキャリッジ駆動プーリ(不図示)が
回転一体に取り付けられる。また、図1に示すように、
左サイドフレーム16の前方部下端には、プーリ支承部
47がベースフレーム14と平行に一体に設けられてお
り、このプーリ支承部47に図示しないキャリッジ従動
プーリが支持されている。これらのキャリッジ駆動プー
リとキャリッジ従動プーリにタイミングベルト56が巻
き掛けられ、このタイミングベルト56にキャリッジ1
9が結合される。
【0038】従って、キャリッジ駆動モータ55の正転
または逆転により、キャリッジ19は、タイミングベル
ト56を介しキャリッジガイド24に案内されて、主走
査方向における図1の左向きまたは右向きに走査され
る。
【0039】上記プーリ支承部47にはリボン駆動軸4
8が設けられる。このリボン駆動軸48は、左サイドフ
レーム16及び右サイドフレーム17に装着されたリボ
ンカセット49(図4)内のインクリボン50を移動さ
せるものである。
【0040】このインクリボン50はプラテン21の前
方を、このプラテン21の軸方向に沿って移動する。
【0041】前記記録ヘッド18は多数のニードルピン
(不図示)を備え、これらのニードルピンの突出方向前
方にインクリボン50が位置する。記録ヘッド18は、
キャリッジ19と共に主走査方向に走査する間に、ニー
ドルピンを突出させてインクリボン50に打ち当て、イ
ンクリボン50のインクをプラテン21の前方周面に接
するシートS(連続紙または単票紙)に付着させて、こ
のシートSに文字を含む画像を記録する。
【0042】記録ヘッド18による記録動作は、キャリ
ッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走査する間
に、記録ヘッド18のニードルピンにより一行分の記録
がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シートS
が連続紙の場合には、シート搬送機構部23のプラテン
21、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット
13が、また、シートSが単票紙の場合には、シート搬
送機構部23のプラテン21、シート供給ガイド及び排
出ユニット13が、それぞれシートSを所定量(通常行
間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることによ
り実施される。
【0043】尚、図4に示す符号57は、ベースフレー
ム14とシート案内フレーム15との間に開口して形成
されて、プリンタ10の下方からシート搬送機構部23
内へシートSを供給するためのボトムシート供給口であ
る。
【0044】ところで、上記構成のプリンタ10では、
正逆回転駆動されるキャリッジ駆動モータ55(図3)
に連結されたキャリッジ駆動プーリ(不図示)と、この
プーリにタイミングベルト56(図4)を介して連結さ
れたキャリッジ従動プーリ200(図5)とを有してい
る。
【0045】本実施形態では、キャリッジ従動プーリ2
00(図5)の出力を得て、当該キャリッジ従動プーリ
が正転または逆転のいずれの方向に回転しても、その回
転を所定の同一方向の回転に変換して、その回転力をイ
ンクリボン50のリボン駆動軸48に与える遊星機構7
9(図5)を備える。
【0046】この遊星機構79は、図5〜図6に示すよ
うに、キャリッジ従動プーリ200に一体的に連結され
た正逆回転自在な樹脂製の太陽歯車80を有している。
【0047】この太陽歯車80には、図6に示すよう
に、金属製のつば81a付きの太陽歯車軸81が貫通
し、この太陽歯車軸81には樹脂製の遊星レバー82の
一端82aが連結され、この一端82aを貫通した太陽
歯車軸81の先端81bにはリング部材120が止着さ
れている。この太陽歯車80と遊星レバー82間には摩
擦力がほとんど介在しない。
【0048】上記遊星レバー82の他端82bは、太陽
歯車80に噛み合う樹脂製の遊星歯車83の金属製遊星
歯車軸84に連結されている。この金属製遊星歯車軸8
4はつば84a付きであり、その先端84bが遊星歯車
83、金属製の平座89、並びに遊星レバー82の他端
82bを貫通し、その先端82bの外端にはリング部材
121が止着されている。
【0049】すなわち、図6に示すように、樹脂製の遊
星レバー82と樹脂製の遊星歯車83間には金属製の平
座89が設けられている。そして、遊星レバー82の外
側には当該遊星レバー82と遊星歯車83間に摩擦力
(負荷トルク)を与えるためのばね定数の小さい圧縮ば
ね122が設けられている。
【0050】つぎに、本実施形態の動作を、図5、図6
を参照して説明する。
【0051】キャリッジ従動プーリ200が正転してい
る場合、これに一体的に連結された太陽歯車80も正転
している。この場合、太陽歯車80の回転は、図5に実
線矢印で示すように、遊星歯車83に伝達され、ここか
ら第一歯車85、第三歯車87を経て、ラチェット88
に伝達される。この時、第二歯車86は噛み合っておら
ず、回転しない。
【0052】上記ラチェット88の回転力は、これに一
体的に連結されたインクリボン50のリボン駆動軸48
に与えられ、これによって、インクリボン50が所定の
方向(矢印W)に回転される。
【0053】キャリッジ従動プーリ200が正転から逆
転に変化した場合、すなわちキャリッジ19の走査方向
が変化した場合、太陽歯車80の回転は、図5に点線矢
印で示すように、遊星歯車83に伝達される。この時の
遊星歯車83の回転方向は、図5において、反時計方向
である。この遊星歯車83の回転力は、上記負荷トルク
を介して、遊星レバー82に伝達され、この遊星レバー
82が太陽歯車軸81を中心に反時計方向に揺動する。
【0054】すると、遊星レバー82と一体に太陽歯車
軸81を中心に遊星歯車83が揺動し、この遊星歯車8
3の噛み合いが、図5に点線で示すように、第一歯車8
5から第二歯車86に切り替わる。
【0055】遊星歯車83の噛み合いが、第二歯車86
に切り替わった場合、太陽歯車80の回転は、図5に点
線で示すように、遊星歯車83に伝達され、ここから第
二歯車86を経て、ラチェット88に直接伝達される。
この時、第一歯車85は噛み合っておらず、回転しな
い。
【0056】この時の回転伝達経路は、図5に実線で示
す経路と比較し、歯車の数が一つ少ない(第三歯車87
がない。)ので、上記ラチェット88の回転方向が、図
5に実線で示す経路に従う方向と同一方向(矢印W)と
なる。
【0057】従って、太陽歯車80が正転または逆転の
いずれの回転を行っていても、第三歯車87の介在によ
り、最終出力としてのラチェット88の出力は所定の同
一方向の回転に変換されて出力される。
【0058】上記ラチェット88の回転力は、これに一
体的に連結されたインクリボン50のリボン駆動軸48
に与えられ、これによって、インクリボン50が所定の
方向に回転される。
【0059】本実施形態では、遊星レバー82と遊星歯
車83間に平座89が設けられ、ここには従来のように
皿ばねが位置しない。
【0060】従って、遊星レバー82と遊星歯車83間
が常時均一に圧接するので、従来のように皿ばねが摩耗
したり、皿ばねの部品寸法にばらつきがあったりするこ
とに起因した、遊星歯車83の傾きが発生せず、遊星歯
車83と太陽歯車80の完全な噛み合いが維持される。
【0061】また、遊星レバー82の外側に当該遊星レ
バー82と遊星歯車83間に負荷トルクを与えるため
の、ばね定数の小さい圧縮ばね122が設けられている
ので、仮に、樹脂製の遊星レバー82や遊星歯車83等
に摩耗が発生して、圧縮ばね122の全長が長くなった
としても、上述した負荷トルクが急激に弱まることがな
く、設定時と殆ど変化のない負荷トルクが維持される。
【0062】従って、遊星レバー82の揺動が確実に行
われるので、インクリボン50のリボン駆動軸48の送
りが安定し、印字品質を向上させることができる。
【0063】上述した遊星歯車83と遊星レバー82間
に介在する金属製の平座89は、遊星歯車83または遊
星レバー82のいずれか一方に対し、他方よりも強固に
摩擦係合する構成とする。
【0064】本実施形態では、図7に示すように、遊星
歯車83の当接部(ボス部)83Aの直径Da1よりも
平座89の直径Db2が大きく形成され、この平座89
の直径Db2よりも遊星レバー82の当接部82Aの直
径Dc1が大きく(或いはほぼ等しく)形成されてい
る。遊星レバー82の当接部82Aは内径Db1の凹部
を有し、当接部82Aそれ自体は環状に形成されてい
る。
【0065】そして、上記各直径の大きさは、遊星歯車
軸84の軸径をDa2として、以下の(1)式を満たす
ように決定されている。
【0066】 (Da1+Da2)/2>(Db1+Db2)/2 …(1) (Da1+Da2)/2は、面A(図7)の平均径を示
し、(Db1+Db2)/2は、面B(図7)の平均径
を示す。
【0067】この(1)式を満たす場合、金属製の平座
89は、遊星歯車83に対するよりも、遊星レバー82
に対し強固に摩擦係合し、遊星歯車83と金属製の平座
89との当接面がすべり面を構成する。これによれば、
動作中には遊星レバー82よりも、すべり面を有した遊
星歯車83が大きく摩耗することが予測でき、この遊星
歯車83に摩耗対策が施される。例えば、遊星歯車83
を耐摩耗性の高い材料で形成する等による。
【0068】図7を参照し、面Aの平均径(Da1+D
a2)/2を面Bの平均径(Db1+Db2)/2より
も大きくするとは、平座89に対する遊星レバー82の
当接部82Aを、当該平座89に対する遊星歯車83の
当接部(ボス部)83Aよりも半径方向の外側に位置さ
せることに相当する。
【0069】当接面積が等しいとしても、半径方向の外
側で当接させれば、その分だけ摩擦によるモーメント力
が増大するからである。
【0070】なお、上記とは反対に、平座89を、遊星
レバー82に対するよりも、遊星歯車83に対し強固に
摩擦係合させるためには、各直径の大きさを、以下の
(2)式が成り立つ寸法に設定すればよい。
【0071】 (Da1+Da2)/2<(Db1+Db2)/2 …(2) 金属製の平座89を、遊星レバー82に対し強固に摩擦
係合させるため、例えば、遊星レバー82の平座89と
の当接面に三角錐、或いは円錐状等の形状で突出する突
起を形成し、当接時に当該突起が潰れて平座89の当接
面に食い込むような構成としてもよい。
【0072】本実施形態では、遊星歯車83のボス部8
3Aの直径Da1よりも平座89の直径Db2が大きく
形成される。従って、従来のものに比べ、空気と接触す
る平座89の面積が増大し、平座89からの放熱効果が
得られる。
【0073】この放熱効果を得るため、例えば平座89
に放熱フィンを一体成形したり、ヒートパイプを形成す
ることは可能である。
【0074】なお、この実施形態では、遊星歯車83を
摩耗させる構成としているが、遊星レバー82を摩耗さ
せる構成としてもよいことは明白である。
【0075】図8は、別の実施形態を示す。
【0076】この実施形態では、太陽歯車80と遊星レ
バー82とを平座125を介して畳重し、上記平座12
5が、太陽歯車80または遊星レバー82のいずれか一
方に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成とする。
126は圧縮ばねである。本実施形態では、図7に相当
する構造が、太陽歯車80と遊星レバー82間に採用さ
れている。その他の構成は、上記実施形態のものと略同
一である。
【0077】これによれば、太陽歯車80が摩耗すると
推定されるため、この太陽歯車80にのみ、摩耗対策を
施せばよい。
【0078】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明では、平座が、遊
星歯車または遊星レバーのいずれか一方に対し、他方よ
りも強固に摩擦係合する構成としたから、すべり面の推
定が容易になり、すべり面を有した側の部材に摩耗対策
を施すことにより、摩耗の少ない構造を提供することが
できる。
【0080】また、別の発明では、平座が、太陽歯車ま
たは遊星レバーのいずれか一方に対し、他方よりも強固
に摩擦係合する構成としたから、すべり面の推定が容易
になり、すべり面を有した側の部材に摩耗対策を施すこ
とにより、摩耗の少ない構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示
す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す平面図である。
【図3】図1のプリンタ本体を示す右側面図である。
【図4】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図5】本発明による遊星機構の一実施形態を示す図で
ある。
【図6】太陽歯車と遊星レバーと遊星歯車の断面図であ
る。
【図7】遊星レバーと遊星歯車の拡大断面図である。
【図8】別の実施形態を示す図6相当図である。
【図9】従来の遊星機構を示す図である。
【図10】従来の太陽歯車と遊星レバーと遊星歯車の断
面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置) 19 キャリッジ 48 リボン駆動軸 50 インクリボン 55 キャリッジ駆動モータ 79 遊星機構 80 太陽歯車 81 太陽歯車軸 82 遊星レバー 83 遊星歯車 85 第一歯車 86 第二歯車 87 第三歯車 88 ラチェット 89 平座 122,126 圧縮ばね 125 平座

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽歯車に遊星レバーを介して遊星歯車
    を連結し、この遊星歯車と遊星レバー間に摩擦力を付与
    する手段を有した遊星機構において、 前記遊星歯車と前記遊星レバーとを平座を介して畳重
    し、 前記平座が、遊星歯車または遊星レバーのいずれか一方
    に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成としたこと
    を特徴とする遊星機構。
  2. 【請求項2】 正逆回転自在に構成された太陽歯車の太
    陽歯車軸に遊星レバーの一端を連結し、この遊星レバー
    の他端を太陽歯車に噛み合う遊星歯車の遊星歯車軸に連
    結し、太陽歯車が正転または逆転に切り替わるとき、太
    陽歯車軸を中心に遊星レバーと一体に遊星歯車が揺動
    し、この遊星歯車の噛み合いが第一歯車または第二歯車
    のいずれかに切り替わる構成を有した遊星機構におい
    て、 前記遊星歯車と前記遊星レバーとを平座を介して畳重
    し、 これら遊星歯車と遊星レバー間に摩擦力を与える付与手
    段を設け、 前記平座が、遊星歯車または遊星レバーのいずれか一方
    に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成としたこと
    を特徴とする遊星機構。
  3. 【請求項3】 前記平座と前記遊星歯車との接触面の平
    均径と、前記平座と前記遊星レバーとの接触面の平均径
    とが、不均一になるように設定したことを特徴とする請
    求項1または2記載の遊星機構。
  4. 【請求項4】 前記遊星歯車の当接部の直径よりも平座
    の直径を大きく形成し、この平座の直径よりも遊星レバ
    ーの当接部の直径を大きく或いはほぼ等しく形成したこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の遊星機構。
  5. 【請求項5】 前記付与手段が遊星レバーの外側に位置
    して当該遊星レバーと遊星歯車間に摩擦力を与えるため
    のばね定数の小さい圧縮ばねであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項記載の遊星機構。
  6. 【請求項6】 太陽歯車に遊星レバーを介して遊星歯車
    を連結し、前記太陽歯車と遊星レバー間に摩擦力を付与
    する手段を有した遊星機構において、 前記太陽歯車と前記遊星レバーとを平座を介して畳重
    し、 前記平座が、太陽歯車または遊星レバーのいずれか一方
    に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成としたこと
    を特徴とする遊星機構。
  7. 【請求項7】 正逆回転自在に構成された太陽歯車の太
    陽歯車軸に遊星レバーの一端を連結し、この遊星レバー
    の他端を太陽歯車に噛み合う遊星歯車の遊星歯車軸に連
    結し、太陽歯車が正転または逆転に切り替わるとき、太
    陽歯車軸を中心に遊星レバーと一体に遊星歯車が揺動
    し、この遊星歯車の噛み合いが第一歯車または第二歯車
    のいずれかに切り替わる構成を有した遊星機構におい
    て、 前記太陽歯車と前記遊星レバーとを平座を介して畳重
    し、 これら太陽歯車と遊星レバー間に摩擦力を与える付与手
    段を設け、 前記平座が、太陽歯車または遊星レバーのいずれか一方
    に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成としたこと
    を特徴とする遊星機構。
  8. 【請求項8】 前記平座と前記太陽歯車との接触面の平
    均径と、前記平座と前記遊星レバーとの接触面の平均径
    とが、不均一になるように設定したことを特徴とする請
    求項6または7記載の遊星機構。
  9. 【請求項9】 前記太陽歯車の当接部の直径よりも平座
    の直径を大きく形成し、この平座の直径よりも遊星レバ
    ーの当接部の直径を大きく或いはほぼ等しく形成したこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の遊星機構。
  10. 【請求項10】 前記付与手段が遊星レバーの外側に位
    置して当該遊星レバーと太陽歯車間に摩擦力を与えるた
    めのばね定数の小さい圧縮ばねであることを特徴とする
    請求項6〜9のいずれか1項記載の遊星機構。
  11. 【請求項11】 正逆回転駆動されるキャリッジ駆動モ
    ータに連結されたキャリッジ駆動プーリと、このプーリ
    にベルトを介して連結されたキャリッジ従動プーリとを
    有し、このキャリッジ従動プーリの出力を得て、当該キ
    ャリッジ従動プーリが正転または逆転のいずれの方向に
    回転しても、その回転を所定の同一方向の回転に変換し
    て、その回転力をインクリボンのリボン駆動軸に与える
    遊星機構を有した記録装置において、 この遊星機構が、 キャリッジ従動プーリに連結された正逆回転自在な太陽
    歯車を有し、 この太陽歯車の太陽歯車軸に遊星レバーの一端を連結
    し、この遊星レバーの他端を太陽歯車に噛み合う遊星歯
    車の遊星歯車軸に連結し、太陽歯車が正転または逆転に
    切り替わるとき、太陽歯車軸を中心に遊星レバーと一体
    に遊星歯車が揺動して、この遊星歯車の噛み合いが第一
    歯車または第二歯車のいずれかに切り替わり、いずれに
    切り替わった場合であっも、第一歯車または第二歯車に
    噛み合うラチェットが所定の同一方向に回転し、その回
    転力がインクリボンのリボン駆動軸に与えられる構成を
    有し、 さらに前記遊星歯車と前記遊星レバーとを平座を介して
    畳重し、 これら遊星歯車と遊星レバー間に摩擦力を与える付与手
    段を設け、 前記平座が、遊星歯車または遊星レバーのいずれか一方
    に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成としたこと
    を特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 正逆回転駆動されるキャリッジ駆動モ
    ータに連結されたキャリッジ駆動プーリと、このプーリ
    にベルトを介して連結されたキャリッジ従動プーリとを
    有し、このキャリッジ従動プーリの出力を得て、当該キ
    ャリッジ従動プーリが正転または逆転のいずれの方向に
    回転しても、その回転を所定の同一方向の回転に変換し
    て、その回転力をインクリボンのリボン駆動軸に与える
    遊星機構を有した記録装置において、 この遊星機構が、 キャリッジ従動プーリに連結された正逆回転自在な太陽
    歯車を有し、 この太陽歯車の太陽歯車軸に遊星レバーの一端を連結
    し、この遊星レバーの他端を太陽歯車に噛み合う遊星歯
    車の遊星歯車軸に連結し、太陽歯車が正転または逆転に
    切り替わるとき、太陽歯車軸を中心に遊星レバーと一体
    に遊星歯車が揺動して、この遊星歯車の噛み合いが第一
    歯車または第二歯車のいずれかに切り替わり、いずれに
    切り替わった場合であっも、第一歯車または第二歯車に
    噛み合うラチェットが所定の同一方向に回転し、その回
    転力がインクリボンのリボン駆動軸に与えられる構成を
    有し、 さらに前記太陽歯車と前記遊星レバーとを平座を介して
    畳重し、 これら太陽歯車と遊星レバー間に摩擦力を与える付与手
    段を設け、 前記平座が、太陽歯車または遊星レバーのいずれか一方
    に対し、他方よりも強固に摩擦係合する構成としたこと
    を特徴とする記録装置。
JP2000014553A 2000-01-24 2000-01-24 遊星機構及び記録装置 Withdrawn JP2001208162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000014553A JP2001208162A (ja) 2000-01-24 2000-01-24 遊星機構及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000014553A JP2001208162A (ja) 2000-01-24 2000-01-24 遊星機構及び記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001208162A true JP2001208162A (ja) 2001-08-03

Family

ID=18542000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000014553A Withdrawn JP2001208162A (ja) 2000-01-24 2000-01-24 遊星機構及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001208162A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140178A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Seiko Epson Corp 遊星歯車ユニットおよび記録装置
US7445328B2 (en) 2004-08-03 2008-11-04 Funai Electric Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2010053948A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Brother Ind Ltd 振子ギヤ機構および画像形成装置
JP2013176890A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Oki Electric Industry Co Ltd リボン巻取り装置および印刷装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140178A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Seiko Epson Corp 遊星歯車ユニットおよび記録装置
JP4507562B2 (ja) * 2003-11-04 2010-07-21 セイコーエプソン株式会社 遊星歯車ユニットおよび記録装置
US7445328B2 (en) 2004-08-03 2008-11-04 Funai Electric Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2010053948A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Brother Ind Ltd 振子ギヤ機構および画像形成装置
JP2013176890A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Oki Electric Industry Co Ltd リボン巻取り装置および印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5929408B2 (ja) 画像記録装置
JP2001208162A (ja) 遊星機構及び記録装置
JP2001208161A (ja) 遊星機構及び記録装置
JP3716492B2 (ja) 給紙装置
JP2008074582A (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JPH05185668A (ja) 熱転写型プリンタの紙送り機構
JP2004292167A (ja) 被記録媒体の搬送経路変更装置、両面記録装置、被噴射媒体の搬送経路変更装置
US5839838A (en) Image printer
JP2688592B2 (ja) プリンタの紙送り装置
JP2004148528A (ja) カラープリンタ
EP1496001A1 (en) Paper carrying mechanism
JP3804380B2 (ja) 記録装置のトラクタユニット取付構造
JPH10291679A (ja) 用紙送り装置
JP3738648B2 (ja) 記録装置
JP2022014566A (ja) 搬送ローラー及び印刷装置
JPH1199720A (ja) 画像プリンタ
JP3747727B2 (ja) 記録装置
JP2697020B2 (ja) 記録装置の記録紙排出機構
JP2001180075A (ja) 記録装置のケーブルホルダ
JP2001199106A (ja) 動力伝達体及びこの動力伝達体を用いた記録装置並びにそのシート搬送機構
JP3482811B2 (ja) 画像プリンタ
JP2003266868A (ja) 記録装置
JP2001316007A (ja) ロール紙たるみ防止機構および方法
JPS62257877A (ja) 印字装置
JPH10181145A (ja) 画像プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060120

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221