JP2001207227A - 銀合金 - Google Patents

銀合金

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JP2001207227A
JP2001207227A JP2000017986A JP2000017986A JP2001207227A JP 2001207227 A JP2001207227 A JP 2001207227A JP 2000017986 A JP2000017986 A JP 2000017986A JP 2000017986 A JP2000017986 A JP 2000017986A JP 2001207227 A JP2001207227 A JP 2001207227A
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JP
Japan
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silver
copper
gold
weight
color
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Pending
Application number
JP2000017986A
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English (en)
Inventor
Takanori Nishihara
孝典 西原
Mitsuru Shirai
充 白井
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銀を主成分として黄緑色を発色する銀合金は
なかった。 【解決手段】 銀を主成分として、金を27〜35重量
%、銅を5〜12.5重量%、残りを銀とする組成範囲
になるように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銀合金に関し、特に
装飾部材、時計部品、眼鏡部品などに好適に用いること
ができる銀合金に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】銀や
銀合金は古くから装飾部材として広く用いられている。
銀合金の代表的なものは、銀92.5重量%−銅合金
(スターリングシルバー)であり、ほかに装飾材料とし
ては銀80重量%以上の合金が使用され、ほかにも銀9
0重量%−銅合金(コインシルバー)や銀95.8%−
銅合金(ブリタニアシルバー)もある。
【0003】銀は平常の状態では酸素とは反応しない
が、硫化ガスや亜硫酸ガスとは容易に反応し、その表面
に硫化銀の黒色被膜を生成して装飾効果を減じてしま
う。
【0004】このような硫化を防止するために、その表
面に強く結合する有機化合物を塗布したり、金もしくは
ロジウムメッキを施したり、合金化することが行われて
いる。
【0005】また、銀の硫化を完全に防止するために
は、パラジウム40重量%以上、白金60重量%以上、
金70重量%以上添加する必要性があり、融点が高くな
って鋳造性が悪くなる。また地金のコストが高く銀市場
のコストからは離れてしまう。
【0006】一方、銀合金は近時、装飾用の貴金属材料
でピンク色などにカラー化したものが出始めている(例
えば特願平10−85204号など)。これは今まの銀
白色だけでなく、消費者はカラーを楽しむことができ
る。また、カラー化した銀合金は消費者が一目でスター
リングシルバーとの違いを認識でき、差別化できる商品
である。
【0007】本発明者はこのような状況に鑑みて鋭意研
究を重ねた結果、銀を主成分としながらも装飾素材用と
して十分な耐変色性を持ち黄緑色に発色する銀合金が得
られることを知見した。
【0008】したがって、本発明はこのような見知に基
づいてなされたものであり、装飾素材用として十分な耐
食性を持ち黄緑色に発色する銀合金を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る銀合金は、銀を主成分として、金を
27〜35重量%、銅を5〜12.5重量%、残りを銀
とする組成範囲にあることを特徴とする。上記成分のう
ち、銀は主成分であり、金および銅は銀との合金化によ
って黄緑色を発色するための成分である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、請求項1に係る発明の実施
形態を詳細に説明する。本発明では、銀(Ag)−金
(Au)−銅(Cu)の3元系合金で構成され、銀を主
成分として、金を27〜35重量%、銅を5〜12.5
重量%、残りを銀とする組成範囲となるように設定す
る。
【0011】金を27〜35重量%、銅を5〜12.5
重量%、残りを銀とするのは、銀も含んだ3元系合金の
なかで黄緑色を発色する範囲がこの中であるためであ
る。
【0012】金は発色材として添加する。単体で銀色以
外に発色する数少ない金属である。
【0013】銅は発色材として添加する。この銅も単体
で銀色以外に発色する数少ない金属である。
【0014】金と銅を組み合わせて添加するのは、これ
らと金、銅、および銀を組み合わせるとこれら単体の金
属の固有の色とは異なった色に発色するようになる。
【0015】金が27重量%未満の場合、銅の色が強く
なってピンク系になる。また、金が35重量%を超える
と、黄色系もしくはピンク系になる。
【0016】銅が5重量%未満の場合、黄色系もしくは
黄白色系になる。また、銅が12.5重量%を超える
と、ピンク系になる。
【0017】金や銅が減少すると白色化し始め、増加し
てくると黄色くなる。
【0018】本発明に係る銀合金は、例えば従来から周
知のロストワックス法などの鋳造工程を経て、指輪、ペ
ンダント、ネックレス、ピアス、メガネ、時計などの装
飾部材に加工される。
【0019】銀、金、銅の添加量を種々変更して、色と
硬度と耐食性を調べた。その結果を表1に示す。
【0020】色は、原料を調合して約1000℃の温度
で溶解した後に鋳造して地金を作成し、この地金をバフ
研磨した後に発色を肉眼で評価したものであり、黄緑発
色があったものには○印を、また黄緑以外に発色の出た
ものには×印を付した。
【0021】変色性の評価は、原料を調合して1000
℃の温度で溶解した後に甲丸リングに鋳造し、このリン
グをバフ研磨した後に実際に付けてもらい、変色の有無
を肉眼で調べて評価したものであり、スターリングシル
バーに比較して黒色化が少ないものには○印を、黒色化
が同等であったものには×印を付した。
【0022】硬度はビッカース硬度計にて測定した。硬
度は60以上のものに○、それ以下には×とした。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、銀、金、銅の添加
が指定の範囲を越えると黄緑色に発色しなくなる。金が
多くなると黄色の発色になり、銅が多い場合もピンク色
に発色する。
【0025】変色性はいずれも問題なくスターリングシ
ルバーと同等以上であることがわかる。金の添加量はテ
スト範囲では20〜40重量%も入っていることから、
耐変色に対しては向上しているものと思われる。
【0026】硬度はいずれもスターリングシルバー以上
の硬度(Hv90〜103)になり装飾用に使用可能と
なる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る銀合金に
よれば、銀を主成分として、金を27〜35重量%、銅
を5〜12.5重量%、残りを銀とする組成範囲に設定
したことから、耐変色性も良好で安価な黄緑色銀合金を
提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀を主成分として、金を27〜35重量
    %、銅を5〜12.5重量%、残りを銀とする組成範囲
    にあることを特徴とする銀合金。
JP2000017986A 2000-01-25 2000-01-25 銀合金 Pending JP2001207227A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001271A (ja) * 2004-05-17 2006-01-05 Kobe Steel Ltd Ag系2層膜および透明導電体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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