JP2001207226A - 18金合金 - Google Patents
18金合金Info
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- JP2001207226A JP2001207226A JP2000017985A JP2000017985A JP2001207226A JP 2001207226 A JP2001207226 A JP 2001207226A JP 2000017985 A JP2000017985 A JP 2000017985A JP 2000017985 A JP2000017985 A JP 2000017985A JP 2001207226 A JP2001207226 A JP 2001207226A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 グレーに発色する18金合金はなかった。
【解決手段】 金を主成分として、パラジウムを15〜
25wt%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパ
ラジウムと白金の合計含有量が18wt%以上になるよ
うに設定したり、金を主成分として、パラジウムを15
〜24.9wt%、白金を0〜10wt%含有し、且つ
このパラジウムと白金の合計含有量が18wt%以上で
あり、さらに0.1〜3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0
wt%のインジウム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1
〜5.0wt%の銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの
1種類以上を含有する。
25wt%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパ
ラジウムと白金の合計含有量が18wt%以上になるよ
うに設定したり、金を主成分として、パラジウムを15
〜24.9wt%、白金を0〜10wt%含有し、且つ
このパラジウムと白金の合計含有量が18wt%以上で
あり、さらに0.1〜3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0
wt%のインジウム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1
〜5.0wt%の銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの
1種類以上を含有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は18金合金に関し、
特に装飾部材、時計部品、眼鏡部品などに好適に用いる
ことができる18金合金に関する。
特に装飾部材、時計部品、眼鏡部品などに好適に用いる
ことができる18金合金に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】カラ
ーゴールドは従来から種々開発されている。たとえば黄
色(山吹色)以外に赤色、ピンク色、白色、青色、紫
色、黒色等がある。カラーゴールドについては多くの提
案がなされている。例えば青色金合金(特開平3−20
2455号)、紫金合金(特開平4−176846号、
特開平4−176829号)、酸化物を表面に析出させ
てカラー化したもの(特開平4−183836号)、黒
色金合金(特開平5−33084号)などである。
ーゴールドは従来から種々開発されている。たとえば黄
色(山吹色)以外に赤色、ピンク色、白色、青色、紫
色、黒色等がある。カラーゴールドについては多くの提
案がなされている。例えば青色金合金(特開平3−20
2455号)、紫金合金(特開平4−176846号、
特開平4−176829号)、酸化物を表面に析出させ
てカラー化したもの(特開平4−183836号)、黒
色金合金(特開平5−33084号)などである。
【0003】しかし最近では、白色地金が流行し、カラ
ーゴールドはあまり商品価値がない。一方、ホワイトゴ
ールドのような白地金はプラチナやシルバー人気と同様
に商品価値が高くなっている。
ーゴールドはあまり商品価値がない。一方、ホワイトゴ
ールドのような白地金はプラチナやシルバー人気と同様
に商品価値が高くなっている。
【0004】ところが、ホワイトゴールドは日本語で言
うところの白金(プラチナ)との区別がつきにくく、消
費者が混同してしまう場合がある。また、最近では、従
来のパラジウム添加の白色だけではなく、プラチナを加
えることで、従来品よりプラチナに近い白色化したもの
も開発され(例えば特開平11−323461号、特開
平11−323462号など)ているが、白金との差別
化がしにくいものであった。
うところの白金(プラチナ)との区別がつきにくく、消
費者が混同してしまう場合がある。また、最近では、従
来のパラジウム添加の白色だけではなく、プラチナを加
えることで、従来品よりプラチナに近い白色化したもの
も開発され(例えば特開平11−323461号、特開
平11−323462号など)ているが、白金との差別
化がしにくいものであった。
【0005】一方、服装はモノトーン基調の服は、相変
わらず人気を得ており、このことがホワイトゴールド以
外のカラーの金合金が商品価値のないものになっている
ものと思われる。
わらず人気を得ており、このことがホワイトゴールド以
外のカラーの金合金が商品価値のないものになっている
ものと思われる。
【0006】モノトーンと言うことでは黒色金合金もあ
る(例えば特開平5−33084号など)が、製法が大
変複雑で後工程が大変難しいことから、あまり市場性は
ない。また、添加元素としてもNi添加のホワイトゴー
ルドもあるが、金属アレルギーの可能性の高いNiの添
加はできない。
る(例えば特開平5−33084号など)が、製法が大
変複雑で後工程が大変難しいことから、あまり市場性は
ない。また、添加元素としてもNi添加のホワイトゴー
ルドもあるが、金属アレルギーの可能性の高いNiの添
加はできない。
【0007】本発明者はこのような状況に鑑みて鋭意研
究を重ねた結果、金を主成分としながらモノトーンカラ
ーであるグレーに発色する金合金が得られることを知見
した。したがって、本発明はこのような知見に基づいて
なされたものであり、装飾素材用として十分な耐久性を
持つグレーに発色する金合金を提供することを目的とす
る。
究を重ねた結果、金を主成分としながらモノトーンカラ
ーであるグレーに発色する金合金が得られることを知見
した。したがって、本発明はこのような知見に基づいて
なされたものであり、装飾素材用として十分な耐久性を
持つグレーに発色する金合金を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る18金合金は、金を主成分として、
パラジウムを15〜25wt%、白金を0〜10wt%
含有し、且つこのパラジウムと白金の合計含有量が18
wt%以上であることを特徴とする。
に、請求項1に係る18金合金は、金を主成分として、
パラジウムを15〜25wt%、白金を0〜10wt%
含有し、且つこのパラジウムと白金の合計含有量が18
wt%以上であることを特徴とする。
【0009】また、請求項2に係る18金合金は、金を
主成分として、パラジウムを15〜24.9wt%、白
金を0〜10wt%含有し、且つこのパラジウムと白金
の合計含有量が18wt%以上であり、さらに0.1〜
3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0wt%のインジウ
ム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1〜5.0wt%の
銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの1種類以上を含有
することを特徴とする。
主成分として、パラジウムを15〜24.9wt%、白
金を0〜10wt%含有し、且つこのパラジウムと白金
の合計含有量が18wt%以上であり、さらに0.1〜
3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0wt%のインジウ
ム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1〜5.0wt%の
銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの1種類以上を含有
することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、各請求項に係わる発明の実
施形態を詳細に説明する。請求項1に係る18金合金
は、金を主成分として、パラジウムを15〜25wt
%、白金を0〜10wt%、そのうちパラジウムと白金
の量が18wt%以上の範囲にあり、残りを金とする組
成範囲にあることを特徴とする。
施形態を詳細に説明する。請求項1に係る18金合金
は、金を主成分として、パラジウムを15〜25wt
%、白金を0〜10wt%、そのうちパラジウムと白金
の量が18wt%以上の範囲にあり、残りを金とする組
成範囲にあることを特徴とする。
【0011】パラジウムとプラチナは金の山吹色を脱色
させる元素であり、地金の山吹色を脱色して完全にモノ
トーン化するために、パラジウムとプラチナの合わせた
量を18wt%以上に設定する。しかし、プラチナに比
較するとパラジウムの方が反射率が低いため、パラジウ
ムを多く添加した方がグレーが強くなる。プラチナを多
く添加すると白色化し始め、ホワイトゴールドと変わら
なくなってしまう。
させる元素であり、地金の山吹色を脱色して完全にモノ
トーン化するために、パラジウムとプラチナの合わせた
量を18wt%以上に設定する。しかし、プラチナに比
較するとパラジウムの方が反射率が低いため、パラジウ
ムを多く添加した方がグレーが強くなる。プラチナを多
く添加すると白色化し始め、ホワイトゴールドと変わら
なくなってしまう。
【0012】請求項1でパラジウムが15〜25wt%
なのは、金を白色化させるにはパラジウムと白金の合計
量が18wt%以上必要であるが、そのうち反射率の低
いパラジウムが多いとよりグレーがかるためである。な
お、パラジウムと白金の合計量が25wt%を超える
と、18金以下になる。
なのは、金を白色化させるにはパラジウムと白金の合計
量が18wt%以上必要であるが、そのうち反射率の低
いパラジウムが多いとよりグレーがかるためである。な
お、パラジウムと白金の合計量が25wt%を超える
と、18金以下になる。
【0013】白金が0〜10wt%なのは、パラジウム
を白金に置換していき、発色を確認したが、10wt%
を超えて添加すると、次第に白色化してきて、従来から
のホワイトゴールドと違いがなくなるからである。
を白金に置換していき、発色を確認したが、10wt%
を超えて添加すると、次第に白色化してきて、従来から
のホワイトゴールドと違いがなくなるからである。
【0014】また、請求項2に係る18金合金は、金を
主成分として、パラジウムを15〜24.9wt%、白
金を0〜10wt%、そのうちパラジウムと白金の量が
18wt%以上の範囲にあり、さらに0.1〜3.0wt
%の亜鉛、0.1〜3.0wt%のインジウム、0.1〜
3.0wt%の錫、0.1〜5.0wt%の銀、0.1〜
5.0wt%の銅のうちの1種類以上を含有するように
設定する。
主成分として、パラジウムを15〜24.9wt%、白
金を0〜10wt%、そのうちパラジウムと白金の量が
18wt%以上の範囲にあり、さらに0.1〜3.0wt
%の亜鉛、0.1〜3.0wt%のインジウム、0.1〜
3.0wt%の錫、0.1〜5.0wt%の銀、0.1〜
5.0wt%の銅のうちの1種類以上を含有するように
設定する。
【0015】このパラジウムおよび白金は、請求項1に
係る18金合金と同様の理由から同様の範囲で添加す
る。
係る18金合金と同様の理由から同様の範囲で添加す
る。
【0016】亜鉛、インジウム、錫、銀、または銅は、
鋳造時に酸化物を取り除いたり、鋳造性を向上させるた
めに入れる。
鋳造時に酸化物を取り除いたり、鋳造性を向上させるた
めに入れる。
【0017】亜鉛の添加量が0.1wt%未満である
と、鋳造性が向上せず、また1.0wt%を超えると、
硬度が大きくなり、後工程で取り扱いが難しくなる。よ
って、亜鉛は0.1〜1.0wt%t%の範囲で添加す
る。なお、亜鉛は鋳造時に酸化物を取り除く効果もあ
る。
と、鋳造性が向上せず、また1.0wt%を超えると、
硬度が大きくなり、後工程で取り扱いが難しくなる。よ
って、亜鉛は0.1〜1.0wt%t%の範囲で添加す
る。なお、亜鉛は鋳造時に酸化物を取り除く効果もあ
る。
【0018】インジウムの添加量が0.1wt%未満で
あると、鋳造性が向上せず、また3.0wt%を超える
と、硬度が大きくなり、後工程で取り扱いが難しくな
る。よって、インジウムは0.1〜3.0wt%の範囲で
添加する。
あると、鋳造性が向上せず、また3.0wt%を超える
と、硬度が大きくなり、後工程で取り扱いが難しくな
る。よって、インジウムは0.1〜3.0wt%の範囲で
添加する。
【0019】錫の添加量が0.1wt%未満であると、
鋳造性が向上せず、また3.0wt%を超えると、硬度
が大きくなり、後工程で取り扱いが難しくなる。よっ
て、錫は0.1〜3.0wt%の範囲で添加する。
鋳造性が向上せず、また3.0wt%を超えると、硬度
が大きくなり、後工程で取り扱いが難しくなる。よっ
て、錫は0.1〜3.0wt%の範囲で添加する。
【0020】銀の添加量が0.1wt%未満であると、
鋳造性が向上せず、また5.0wt%を超えると黄色味
をおびてモノトーンでなくなる。よって、銀は0.1〜
5.0wt%の範囲で添加する。
鋳造性が向上せず、また5.0wt%を超えると黄色味
をおびてモノトーンでなくなる。よって、銀は0.1〜
5.0wt%の範囲で添加する。
【0021】銅の添加量が0.1wt%未満であると、
鋳造性が向上せず、また5.0wt%を超えると赤みを
おびてモノトーンでなくなる。よって、銅は0.1〜
5.0wt%の範囲で添加する。
鋳造性が向上せず、また5.0wt%を超えると赤みを
おびてモノトーンでなくなる。よって、銅は0.1〜
5.0wt%の範囲で添加する。
【0022】よって、0.1〜3.0wt%の亜鉛、0.
1〜3.0wt%のインジウム、0.1〜3.0wt%の
錫、0.1〜5.0wt%の銀、0.1〜5.0wt%の銅
のうちの1種類以上を含有するように設定する。
1〜3.0wt%のインジウム、0.1〜3.0wt%の
錫、0.1〜5.0wt%の銀、0.1〜5.0wt%の銅
のうちの1種類以上を含有するように設定する。
【0023】
【実施例】金、パラジウム、白金、亜鉛、インジウム、
錫、銀、銅の添加量を種々変更して、色と硬度を調べ
た。その結果を表1に示す。
錫、銀、銅の添加量を種々変更して、色と硬度を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0024】色は、原料を調合して約1500℃の温度
で溶解した後に鋳造して地金を作成し、この地金をバフ
研磨した後に発色を肉眼で評価したものであり、プラチ
ナと比較して明らかにグレー発色があったものには○印
を、また差がわかりにくい発色のものには×印を付し
た。
で溶解した後に鋳造して地金を作成し、この地金をバフ
研磨した後に発色を肉眼で評価したものであり、プラチ
ナと比較して明らかにグレー発色があったものには○印
を、また差がわかりにくい発色のものには×印を付し
た。
【0025】硬度はビッカース硬度計にて測定した。硬
度Hvは60以上のものに○、それ以下のものは×とし
た。すなわち、硬度Hvが60未満になるとリングを形
成した場合、リングが簡単に曲がりはじめるためであ
る。
度Hvは60以上のものに○、それ以下のものは×とし
た。すなわち、硬度Hvが60未満になるとリングを形
成した場合、リングが簡単に曲がりはじめるためであ
る。
【0026】鋳造性は、原料を調合して約1500℃の
温度で溶解した後に鋳造して地金を作成し、この地金を
バフ研磨した後に鋳造巣の状態を目視で確認した。優れ
ているもの(肉眼では鋳造巣が見られないもの)に◎、
普通のもの(肉眼で多少鋳造巣が見られるもの)には〇
とした。
温度で溶解した後に鋳造して地金を作成し、この地金を
バフ研磨した後に鋳造巣の状態を目視で確認した。優れ
ているもの(肉眼では鋳造巣が見られないもの)に◎、
普通のもの(肉眼で多少鋳造巣が見られるもの)には〇
とした。
【0027】
【表1】
【0028】表1中、資料No.1〜5のものが請求項
1に係るものであり、資料No.6〜18のものが請求
項2に係るものである。
1に係るものであり、資料No.6〜18のものが請求
項2に係るものである。
【0029】表1から明らかなように、資料No.1〜5
のように、パラジウムの含有量が15.0wt%未満に
なると白色が強くなり、現状品(白色化剤としてパラジ
ウムが多く添加されているもの)に近くなる。白金はモ
ノトーン化するには有効な添加物であるが、多く添加す
ると白色化して目標のグレーカラーから外れてしまう。
白金は10wt%までが望ましい。それを超えて添加す
ると、白色硬化はあるものの、黒みを白金がとってしま
うためである。
のように、パラジウムの含有量が15.0wt%未満に
なると白色が強くなり、現状品(白色化剤としてパラジ
ウムが多く添加されているもの)に近くなる。白金はモ
ノトーン化するには有効な添加物であるが、多く添加す
ると白色化して目標のグレーカラーから外れてしまう。
白金は10wt%までが望ましい。それを超えて添加す
ると、白色硬化はあるものの、黒みを白金がとってしま
うためである。
【0030】また、資料No.6〜18をみても資料No.7
で白金族の量が18wt%を下回ると金の発色が出始め
る。
で白金族の量が18wt%を下回ると金の発色が出始め
る。
【0031】亜鉛、インジウム、錫は少量であると鋳造
性が向上するが、多く添加すると硬度が向上し、後工程
で問題がでる。
性が向上するが、多く添加すると硬度が向上し、後工程
で問題がでる。
【0032】銀は、多く添加しても地金の硬度は上昇し
ないので、後工程への悪影響は少ないが、多く添加する
と黄色みが発生するため、多く添加すべきではない。
ないので、後工程への悪影響は少ないが、多く添加する
と黄色みが発生するため、多く添加すべきではない。
【0033】銅の添加量が多くなると硬度は上昇する
が、使用範囲を越えるほどの硬度上昇はない。しかし、
多く添加すると銅自体の発色(赤み)が出てくるので、
多く添加する元素ではない。
が、使用範囲を越えるほどの硬度上昇はない。しかし、
多く添加すると銅自体の発色(赤み)が出てくるので、
多く添加する元素ではない。
【0034】硬度は18金と同程度の硬度(Hv100
〜160)に装飾用に使用可能となる。すなわち、硬度
は18金と同程度の硬度(Hv100〜160)になっ
ており、サイズ直しなどの後加工もできるために装飾用
として使用できる。
〜160)に装飾用に使用可能となる。すなわち、硬度
は18金と同程度の硬度(Hv100〜160)になっ
ており、サイズ直しなどの後加工もできるために装飾用
として使用できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る銀合金に
よれば、金を主成分として、パラジウムを15〜25w
t%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパラジウ
ムと白金の合計含有量が18wt%以上になるように設
定したことから、金を主成分としながらモノトーンカラ
ーであるグレーに発色する18金合金が得られる。この
18金合金は、酸化処理や窒化処理などをしなくて地金
自体がグレー色に発色しているため、ロー付けやサイズ
直しなども問題なくできる。よって、従来から周知のロ
ストワックス法などの鋳造工程を経て、指輪、ペンダン
ト、ネックレス、ピアス、メガネ、時計などの装飾部材
に簡単に加工できる。特に他の白色地金(プラチナ、ス
ターリングシルバー、白色化したホワイトゴールドな
ど)とコンビ品を作成すると、そのコントラストの差か
らモノトーンでカラー化したものが得られ、商品価値が
上がる。
よれば、金を主成分として、パラジウムを15〜25w
t%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパラジウ
ムと白金の合計含有量が18wt%以上になるように設
定したことから、金を主成分としながらモノトーンカラ
ーであるグレーに発色する18金合金が得られる。この
18金合金は、酸化処理や窒化処理などをしなくて地金
自体がグレー色に発色しているため、ロー付けやサイズ
直しなども問題なくできる。よって、従来から周知のロ
ストワックス法などの鋳造工程を経て、指輪、ペンダン
ト、ネックレス、ピアス、メガネ、時計などの装飾部材
に簡単に加工できる。特に他の白色地金(プラチナ、ス
ターリングシルバー、白色化したホワイトゴールドな
ど)とコンビ品を作成すると、そのコントラストの差か
らモノトーンでカラー化したものが得られ、商品価値が
上がる。
【0036】また、請求項2に係る18金合金によれ
ば、金を主成分として、パラジウムを15〜24.9w
t%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパラジウ
ムと白金の合計含有量が18wt%以上であり、さらに
0.1〜3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0wt%のイン
ジウム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1〜5.0wt%
の銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの1種類以上を含
有することから、金を主成分としながら鋳造性の良好な
モノトーンカラーであるグレーに発色する18金合金が
得られる。
ば、金を主成分として、パラジウムを15〜24.9w
t%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパラジウ
ムと白金の合計含有量が18wt%以上であり、さらに
0.1〜3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0wt%のイン
ジウム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1〜5.0wt%
の銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの1種類以上を含
有することから、金を主成分としながら鋳造性の良好な
モノトーンカラーであるグレーに発色する18金合金が
得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 金を主成分として、パラジウムを15〜
25wt%、白金を0〜10wt%含有し、且つこのパ
ラジウムと白金の合計含有量が18wt%以上であるこ
とを特徴とする18金合金。 - 【請求項2】 金を主成分として、パラジウムを15〜
24.9wt%、白金を0〜10wt%含有し、且つこ
のパラジウムと白金の合計含有量が18wt%以上であ
り、さらに0.1〜3.0wt%の亜鉛、0.1〜3.0w
t%のインジウム、0.1〜3.0wt%の錫、0.1〜
5.0wt%の銀、0.1〜5.0wt%の銅のうちの1
種類以上を含有することを特徴とする18金合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017985A JP2001207226A (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 18金合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017985A JP2001207226A (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 18金合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001207226A true JP2001207226A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18544894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000017985A Pending JP2001207226A (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 18金合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001207226A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010127458A1 (fr) * | 2009-05-06 | 2010-11-11 | Rolex S.A. | Alliage d'or gris sans nickel et sans cuivre |
JP2018100448A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | モントレー ブレゲ・エス アー | 灰色金合金 |
EP3812477A1 (en) * | 2019-10-21 | 2021-04-28 | Richemont International SA | Metal alloy comprising gold |
US20220042140A1 (en) * | 2019-09-26 | 2022-02-10 | Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. | MEDICAL Au-Pt-Pd ALLOY |
KR102522764B1 (ko) * | 2021-11-03 | 2023-04-17 | 신상하 | 친환경 그레이골드 합금소재 |
-
2000
- 2000-01-25 JP JP2000017985A patent/JP2001207226A/ja active Pending
Cited By (9)
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CN102549179A (zh) * | 2009-05-06 | 2012-07-04 | 劳力士有限公司 | 无镍和铜的白金合金 |
JP2012526192A (ja) * | 2009-05-06 | 2012-10-25 | ロレックス・ソシエテ・アノニム | ニッケルおよび銅を含まないグレーゴールド合金 |
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