JP2001207052A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JP2001207052A
JP2001207052A JP2000054773A JP2000054773A JP2001207052A JP 2001207052 A JP2001207052 A JP 2001207052A JP 2000054773 A JP2000054773 A JP 2000054773A JP 2000054773 A JP2000054773 A JP 2000054773A JP 2001207052 A JP2001207052 A JP 2001207052A
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resin
terpene
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polyamide resin
weight
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Katsuhiko Kanashige
勝彦 金重
Seiji Fujii
清司 藤井
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Yasuhara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Yasuhara Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本発明は、塗装性に優れたポリアミド樹脂
組成物を提供することを目的とするものである。 【構 成】 ポリアミド樹脂100重量部に対してテル
ペン系樹脂0.1〜40.0重量部を含有させる事を特
徴とするポリアミド樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装性に優れたポ
リアミド樹脂組成物に関するものである。このポリアミ
ド樹脂組成物を使用した成形体は、機械部品、自動車部
品、電気・電子機器部品など広い分野に使用されるもの
であり、塗装性が改良され、生産コストの削減にも寄与
出来るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は機械的強度、耐熱性、
電気特性、摩擦特性などの所特性に優れているため、エ
ンジニアリング樹脂として。機械部品、自動車部品、電
気・電子機器部品など幅広い分野に使用されてきた。ま
た、商品価値の向上のため、その表面の加工もいろいろ
試みられているが、塗装性が十分とは言えない状況にあ
る。
【0003】特にポリアミド樹脂に繊維強化材や各種充
填剤等を添加すると著しく塗装性が落ちるという欠点が
見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
現状に鑑み塗装性に優れたポリアミド樹脂組成物を提供
する事を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、次のようなポリアミド樹脂組成物を提案し
た。すなわち、ポリアミド樹脂100重量部に対してテ
ルペン系樹脂0.1〜40.0重量部を含有させること
を特徴とするポリアミド樹脂組成物である。
【0006】本発明で用いられるポリアミド樹脂は、酸
アミド結合(−CONH−)を有する高分子で、一般に
は「ナイロン」と呼ばれているものである。具体的に
は、ナイロン6、ナイロン11,ナイロン12、ナイロ
ン66,ナイロン610、ナイロン612、ナイロン4
6、ナイロン6−66、ナイロン6−12、ナイロン6
−66−610、ナイロン6−6T(T:テレフタル酸
成分)等がある。これら、ポリアミド樹脂は、単独で用
いても良く、又、2種以上を併用しても良い。また、こ
れらポリアミド樹脂は、末端基の種類や濃度に制限され
ない。
【0007】本発明で用いられるテルペン系樹脂は、有
機溶媒中でフリーデルクラフツ型触媒存在下、テルペン
単量体単独若しくは、テルペン単量体と芳香族単量体、
またはテルペン単量体とフェノール類を共重合して得ら
れたものをいう。それらテルペン系樹脂は、それぞれテ
ルペン単量体樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、フェノー
ル変性テルペン樹脂である。また得られたテルペン系樹
脂を水素添加処理して得られた水素化テルペン系樹脂で
あってもよい。
【0008】テルペン単量体としてはα−ピネン、β−
ピネン、ジペンテン、d−リモネン、ミルセン、アロオ
シメン、オシメン、α−フェランドレン、α−テルピネ
ン、γ−テルピネン、テルピノーレン、1,8−シネオ
ール、1,4−シネオール、α−テルピネオール、β−
テルピネオール、γ−テルピネオール、サビネン、パラ
メンタジエン類、カレン類等の単環式モノテルペンが挙
げられる。これらの化合物の中でα−ピネン、β−ピネ
ン、ジペンテン、d−リモネンが特に好ましく用いられ
る。芳香族単量体としてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、イソプロペニルトルエン等が挙げ
られる。またフェノール類としてはフェノール、クレゾ
ール、ビスフェノールA等が挙げられる。
【0009】この様にして得られたテルペン系樹脂は例
えばヤスハラケミカル(株)よりYSレジンPX(テル
ペン単量体樹脂)、YSレジンTO(芳香族変性テルペ
ン樹脂)、YSレジンTR(芳香族変性テルペン樹
脂)、クリアロン(水素化テルペン樹脂)、YSポリス
ター(テルペンフェノール樹脂)、マイティエース(テ
ルペンフェノール樹脂)の商品名で市販されており容易
に入手できる。
【0010】本発明で配合されるテルペン系樹脂の配合
量はポリアミド樹脂100重量部に対して0.1〜4
0.0重量部であり、好ましくは0.5〜20重量部で
ある。0.1重量部未満では、塗装性、成形性(流動
性)の改質効果に乏しく、40.0重量部を越えると、
熱的、機械的特性の低下が著しい。
【0011】本発明のポリアミド組成物には、所望によ
り、繊維強化材、可塑剤、滑剤、各種安定剤、離型剤、
難燃剤、帯電防止剤、染料、顔料、各種充填剤を添加し
ても良い。
【0012】繊維状強化材としては、ガラス繊維、合成
繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維等がある
が、ガラス繊維が好ましい。
【0013】各種充填剤としては、タルク、亜鉛華、酸
化チタン、シリカ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム等があるが、タルクが好ましい。
【0014】本発明のポリアミド樹脂組成物を射出成形
に使用するとポリアミド樹脂の優れた諸特性を損なうこ
となく塗装性の優れた成形品を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下実施例を挙げて本発明をさら
に具体的に説明する。 実施例1 ナイロン6を50重量部、ガラス繊維を50重量部、テ
ルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカル(株)製YP
−90L)1.5重量部をドライブレンドし、2軸押出
機を用いて溶融混合してペレットとした。このペレット
を射出成形機を用いて射出成形により、直径50mm、
厚さ2.0mmの円板状の試験片を作製し、塗装性の評
価を行った。結果を表1に示した。なお、ペレット、試
験片の作製および評価方法の詳細は以下の方法で行っ
た。 (1)溶融混合条件 使用機器:ラボプラストミル((株)東洋精機製作所
製) 2軸押出機、D=20mm、L/D=25 混合条件:180〜240℃×80rpm 配合条件:ドライブレンド (2)試験片の作成 使用機器:射出成形機FE80S12ASE(日精樹脂
工業(株)製) 1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4/
=235/235/235/235 2)金型温度:80℃ 3)射出圧力:6.32×10Pa(645kg/c
) (ゲージ圧:4.9×10Pa(50kg/c
)) 4)射出時間:10sec、冷却時間:40sec 5)計量位置:35mm、シリンダー余裕:5〜10m
m 6)成形試験片:直径50mm、厚さ2mmの円板 (3)塗装及び塗装付着評価 汚れ及び油脂を除去する目的で、シクロヘキサン及びメ
タノールでシート表面を払拭した後、下記に記した各塗
料を塗布し、70℃で45分間焼き付けを行った。塗膜
付着評価は、23℃で12時間放置した後、JIS−K
−5400による「碁盤目テープテスト」で評価した。 塗料 1)ホワイト:オリジン電気(株)製アクリルウ
レタン系2液型塗料 2)シルバー:オリジン電気(株)製アクリルウレタン
系2液型塗料 3)クリアー:オリジン電気(株)製アクリルウレタン
系2液型塗料
【0016】実施例2 実施例1において使用したYP−90Lを2.5重量部
に変更した以外は実施例1と全く同様の方法で評価し
た。結果を表1に示した。
【0017】実施例3 実施例1において使用したYP−90Lをテルペンフェ
ノール樹脂(ヤスハラケミカル(株)製マイテイエース
K−125)2.5重量部に変更した以外は実施例1と
全く同様の方法で評価した。結果を表1に示した。
【0018】実施例4 実施例1において使用したYP−90Lをテルペンフェ
ノール樹脂(ヤスハラケミカル(株)製ポリスターU−
145)2.5重量部に変更した以外は実施例1と全く
同様の方法で評価した。結果を表1に示した。
【0019】実施例5 実施例1において使用したYP−90Lを芳香族変性テ
ルペン樹脂(ヤスハラケミカル(株)製テルペン系樹脂
YSレジンTO−125)2.5重量部に変更した以外
は実施例1と全く同様の方法で評価した。結果を表1に
示した。
【0020】実施例6 実施例1において使用したYP−90Lを水素化テルペ
ン樹脂(ヤスハラケミカル(株)製クリアロンP−12
5)2.5重量部に変更した以外は実施例5と全く同様
の方法で評価した。結果を表1に示した。
【0021】実施例7 実施例5において使用したYSレジンTO−125を2
0重量部に変更した以外は実施例5と全く同様の方法で
評価した。結果を表1に示した。
【0022】実施例8 実施例5において使用したYSレジンTO−125を
0.05重量部に変更した以外は実施例5と全く同様の
方法で評価した。結果を表1に示した。
【0023】実施例9 実施例1において使用したYP−90Lをテルペンフェ
ノール樹脂(ヤスハラケミカル(株)製マイティエース
G−150)2.5重量部に変更した以外は実施例1と
全く同様の方法で評価した。結果を表1に示した。
【0024】実施例10 実施例9において使用したマイティエースG−150を
0.25重量部に変更した以外は実施例9と全く同様の
方法で評価した。結果を表1に示した。
【0025】実施例11 実施例9において使用したマイティエースG−150を
0.5重量部に変更した以外は実施例9と全く同様の方
法で評価した。結果を表1に示した。
【0026】実施例12 実施例1において使用したYP−90Lをテルペンフェ
ノール樹脂(ヤスハラケミカル(株)製ポリスターS−
145)2.5重量部に変更した以外は実施例1と全く
同様の方法で評価した。結果を表1に示した。
【0027】比較例1 実施例1において使用したYP−90Lを、全く用いな
かった以外は実施例1と全く同様の方法で評価した。結
果を表1に示した。表1に示した結果より、ポリアミド
樹脂100重量部に対して、テルペン樹脂を1.0〜4
0重量部配合した本発明のポリアミド樹脂組成物では、
塗装性が向上していることが判る。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂組成物は、コス
トアップとなる煩雑な化学的処理を必要とせず単にテル
ペン系樹脂をブレンドするだけで、ポリアミド樹脂の優
れた諸特性を損なうことなく塗装性の向上が達成でき工
業的には極めて有用なものとなる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂100重量部にテルペン
    系樹脂0.1〜40.0重量部を配合してなるポリアミ
    ド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 テルペン系樹脂がテルペン単量体の重合
    体である請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 テルペン系樹脂が芳香族変性テルペン樹
    脂である請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 テルペン系樹脂がフェノール変性テルペ
    ン樹脂である請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 テルペン系樹脂がテルペン単量体の重合
    体および/または芳香族変性テルペン樹脂の水素化物で
    ある請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 テルペン系樹脂がフェノール変性テルペ
    ン樹脂の水素化物である請求項1記載のポリアミド樹脂
    組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005030479A1 (ja) 2003-09-26 2005-04-07 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 積層体及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2009126046A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toyoda Gosei Co Ltd 加飾体およびその製造方法
JP2009126927A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toyobo Co Ltd 水圧転写印刷成形品用ポリアミド樹脂組成物
WO2011115031A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 東洋紡績株式会社 射出成形用ポリアミド樹脂組成物

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