JP2001206222A - 車両台車用トラバーサ装置 - Google Patents

車両台車用トラバーサ装置

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JP2001206222A
JP2001206222A JP2000018884A JP2000018884A JP2001206222A JP 2001206222 A JP2001206222 A JP 2001206222A JP 2000018884 A JP2000018884 A JP 2000018884A JP 2000018884 A JP2000018884 A JP 2000018884A JP 2001206222 A JP2001206222 A JP 2001206222A
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彰彦 郷
Toshio Kato
敏夫 加藤
Masaru Omi
勝 大見
Hisatada Tazawa
央匡 田澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本線車両用レールを切り欠くことなく、トラ
バーサの本線車両用レール横断通過を可能にして、本線
車両用レールを走行する車両台車及びトラバーサ用レー
ルを走行するトラバーサに振動や衝撃を与えない。 【解決手段】 本線車両用レール2を連続して敷設する
とともに、トラバーサ用レール3を本線車両用レール4
との交差部分で切断して敷設し、交差部分前後のトラバ
ーサ用レール2の一方のレール3aの側部にスロープブ
ロック5を配設し、トラバーサ用レール3を走行するト
ラバーサ4は、平らな踏面の走行車輪23とフランジ付
のガイド車輪24とを有し、ガイド車輪24は、上下方
向に移動可能に設けられるとともに、スプリング29に
より下方へ付勢され、交差部分走行時に、フランジ26
aが前記スロープブロック5に乗り上げた際に、上方へ
移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の製作工
場等において、床面に敷設された複数の平行なレール間
で車両台車を横移動させる車両台車用トラバーサ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両台車用トラバーサ装置は、ト
ラバーサ用レールを走行するトラバーサの走行車輪にフ
ランジ付車輪を使用しているので、本線車両用レールと
トラバーサ用レールとの交差部分では、フランジがレー
ルに乗り上げないように、互いのレールを切り欠く必要
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、互いのレー
ルを切り欠くと、車両台車又はトラバーサが切り欠き部
分を通過する際に、切り欠き部分に車輪が落ち込むた
め、振動や衝撃が発生し、車輪の踏面に傷が付く虞があ
る。
【0004】そこで本発明は、本線車両用レールを切り
欠くことなく、トラバーサの本線車両用レール横断通過
を可能にして、本線車両用レールを走行する車両台車及
びトラバーサ用レールを走行するトラバーサに振動や衝
撃を与えない車両台車用トラバーサ装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、本線車両用レールと、該本線車両用レ
ールに直交するトラバーサ用レールと、該トラバーサ用
レールを走行するトラバーサとを有する車両台車用トラ
バーサ装置において、前記本線車両用レールを連続して
敷設するとともに、前記トラバーサ用レールを本線車両
用レールとの交差部分で切断して敷設し、該交差部分前
後のトラバーサ用レールの少なくとも一方のレールの側
部にスロープブロックを配設し、前記トラバーサは、平
らな踏面の走行車輪とフランジ付のガイド車輪とを有
し、該ガイド車輪は、上下方向に移動可能に設けられる
とともに、スプリングにより下方へ付勢され、前記交差
部分走行時に、前記フランジが前記スロープブロックに
乗り上げた際に、上方へ移動することを特徴としてい
る。また、前記トラバーサは、車両台車積み降ろし時
に、前記ガイド車輪を前記トラバーサ用レールに押しつ
けるシリンダを備えていること、台車搭載レールの側部
に回動可能に設けた補助レールと、該補助レールを傾斜
させるシリンダとで構成される車両台車の送り出し装置
を備えていること、屋根を有することを特徴としてい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。車両台車用
トラバーサ装置1は、床面に連続して敷設される本線車
両用レール2と、該本線車両用レール2に直交し、交差
部分で切断して敷設されるトラバーサ用レール3と、該
トラバーサ用レール3を走行するトラバーサ4とを有し
ている。トラバーサ用レール3は、一方のレール3aの
交差部分前後の側部にスロープブロック5をそれぞれ配
設している。該スロープブロック5は、最高位置を本線
車両用レール2の上面と同位置になるように設置されて
いる。
【0007】トラバーサ4は、中央に台車搭載フレーム
6と、該台車搭載フレーム6の前後に設けられる走行車
輪を備えた走行フレーム7とを有し、台車搭載フレーム
6は、台車搭載レール8と、該台車搭載レール8両端の
台車引き込み用のトングレール9とを備えている。
【0008】台車搭載レール8の両端近傍の側部には、
搭載した車両台車10の送り出し装置11と、搭載した
車両台車を固定するストッパ12とが設けられている。
送り出し装置11は、台車搭載レール8の外側に回動可
能に設けられた補助レール13と、該補助レール13を
傾斜させるシリンダ14とで構成されている。また、ス
トッパ12は、台車搭載レール8の内側に回動可能に設
けられたストッパ片15と、該ストッパ片15を起伏す
るシリンダ16とで構成されている。トングレール9
は、台車搭載レール8の両端にそれぞれ起伏装置17に
より起伏可能に設けられている。
【0009】走行フレーム7は、台車引き込み装置18
と、操作盤19と、制御盤20とを備えている。この走
行フレーム7の走行車輪装置は、前記レール3aを走行
する走行車輪装置21,21と、他方のレール3bを走
行する走行車輪装置22,22とからなる。走行車輪装
置21は、平らな踏面の走行車輪23,23と、該走行
車輪23,23の前後に配置されるフランジ付のガイド
車輪24,24とで構成され、走行車輪装置22は平ら
な踏面の走行車輪23,23で構成されている。また、
走行車輪装置21,22の1つにバッテリ駆動の走行モ
ータ25が設けられ、該走行モータ25は減速機構を介
して走行車輪23,23を駆動する。
【0010】ガイド車輪24は、踏面の両側にフランジ
26aを有する車輪26をブラケット27で回転自在に
支持し、該ブラケット27を軸28にて上下方向に移動
可能に設け、軸28に巻回したコイルスプリング29に
て車輪26を下方へ付勢している。また、ガイド車輪2
4には、車両台車積み降ろし時に、車輪26を前記トラ
バーサ用レール3に押しつけるシリンダ30が備えられ
ている。
【0011】このように構成されたトラバーサ4は、ト
ラバーサ用レール3を走行して本線車両用レール2を横
断通過する際に、ガイド車輪24のフランジ26aがス
ロープブロック5に乗り上げて上方へ移動するので、ガ
イド車輪24のフランジ26aは本線車両用レール2を
乗り越えて通過する。この際に、他のガイド車輪24の
フランジ26aがトラバーサ用レール3を両側から拘束
しているので、トラバーサ4は脱輪することなく本線車
両用レール2を横断通過できる。したがって、本線車両
用レール2を走行する車両台車及びトラバーサ用レール
3を走行するトラバーサ4に振動や衝撃を与えない。
【0012】また、トラバーサ4の台車搭載レール8に
車両台車10を積み降ろしする時には、本線車両用レー
ル2と台車搭載レール8との中心が一致した点でトラバ
ーサ4を停止させ、前記シリンダ30にてガイド車輪2
4の車輪26をトラバーサ用レール3に押しつけて、車
輪26のフランジ26a,26aにて積み降ろし時の反
力を取る。そして、積み降ろしする側のトングレール9
を本線車両用レール2上に倒す。車両台車10を積み込
む場合には、台車引き込み装置18のウインチ31のワ
イヤロープ32を車両台車10に接続して台車搭載レー
ル8上に引き込み、停止位置にきたらストッパ12のス
トッパ片15を起立して車両台車10を固定する。続い
て、トングレール9を起立して、所望の本線車両用レー
ル2へ移動する。車両台車10を降ろす場合には、降ろ
す側のトングレール9を本線車両用レール2上に倒し、
倒したトングレール9と反対側の送り出し装置11の補
助レール13をシリンダ14で傾斜させて車両台車10
を降ろす。これらの操作は、作業員が前記操作盤19を
直接操作するか又は遠隔操作により行う。
【0013】なお、トラバーサ4を屋外で使用する場合
には、図13に示されるように、台車搭載フレーム6と
走行フレーム7上に屋根33を設けることにより、搭載
した車両台車10や搭載フレーム6及び走行フレーム7
上の各装置の防滴を図ることができる。また、上記実施
形態例では、トラバーサ用レール3の一方のレール3a
側部にスロープブロック5を配設したので、ガイド車輪
24のフランジ26aを踏面の両側に設けたもので説明
したが、トラバーサ用レール3の両レール3a,3b側
部にスロープブロック5をそれぞれ配設した場合は、ガ
イド車輪24のフランジ26aは踏面の片側でもよい。
さらに、トラバーサ4の駆動は、バッテリに限らず、ト
ロリー方式、内燃機関搭載方式等の自走式によるもので
あれば移動が容易である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両台車
用トラバーサ装置は、本線車両用レールを連続して敷設
するとともに、トラバーサ用レールを本線車両用レール
との交差部分で切断して敷設し、交差部分前後のトラバ
ーサ用レールの少なくとも一方のレールの側部にスロー
プブロックを配設し、トラバーサ用レールを走行するト
ラバーサは、平らな踏面の走行車輪とフランジ付のガイ
ド車輪とを有し、ガイド車輪は、上下方向に移動可能に
設けられるとともに、スプリングにより下方へ付勢さ
れ、交差部分走行時に、フランジがスロープブロックに
乗り上げた際に、上方へ移動するので、ガイド車輪のフ
ランジは本線車両用レールを乗り越えて通過する。この
際に、他のガイド車輪のフランジがトラバーサ用レール
を拘束しているので、トラバーサは脱輪することなく本
線車両用レールを横断通過できる。したがって、本線車
両用レールを走行する車両台車及びトラバーサ用レール
を走行するトラバーサに振動や衝撃を与えない。また、
トラバーサに、車両台車積み降ろし時に、前記ガイド車
輪を前記トラバーサ用レールに押しつけるシリンダを備
えたことにより、車両台車積み降ろし時の反力を取るこ
とができる。さらに、トラバーサに、搭載した車両台車
の送り出し装置を備えることにより、搭載した車両台車
を容易に降ろすことができる。また、トラバーサに屋根
を設けることにより、屋外で使用する場合に搭載した車
両台車や搭載フレーム及び走行フレーム上の各装置の防
滴を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 走行車輪装置の拡大側面図
【図2】 本線車両用レールとトラバーサ用レールの敷
設状態を示す平面図
【図3】 車両台車用トラバーサ装置の平面図
【図4】 トラバーサ用レールの側面図
【図5】 トラバーサ用レールの断面図
【図6】 トラバーサの正面図
【図7】 トラバーサの側面図
【図8】 走行車輪装置の拡大正面図
【図9】 走行車輪装置の拡大平面図
【図10】 車両台車の送り出し装置の平面図
【図11】 同じく側面図
【図12】 ストッパの側面図
【図13】 屋根付トラバーサの正面図
【符号の説明】
1…車両台車用トラバーサ装置、2…本線車両用レー
ル、3…トラバーサ用レール、4…トラバーサ、5…ス
ロープブロック、11…送り出し装置、13…補助レー
ル、14…シリンダ、19…操作盤、20…制御盤、2
1…走行車輪装置、22…走行車輪、23…ガイド車
輪、26a…フランジ、29…コイルスプリング、30
…シリンダ、33…屋根
フロントページの続き (72)発明者 大見 勝 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 田澤 央匡 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本線車両用レールと、該本線車両用レー
    ルに直交するトラバーサ用レールと、該トラバーサ用レ
    ールを走行するトラバーサとを有する車両台車用トラバ
    ーサ装置において、前記本線車両用レールを連続して敷
    設するとともに、前記トラバーサ用レールを本線車両用
    レールとの交差部分で切断して敷設し、該交差部分前後
    のトラバーサ用レールの少なくとも一方のレールの側部
    にスロープブロックを配設し、前記トラバーサは、平ら
    な踏面の走行車輪とフランジ付のガイド車輪とを有し、
    該ガイド車輪は、上下方向に移動可能に設けられるとと
    もに、スプリングにより下方へ付勢され、前記交差部分
    走行時に、前記フランジが前記スロープブロックに乗り
    上げた際に、上方へ移動することを特徴とする車両台車
    用トラバーサ装置。
  2. 【請求項2】 前記トラバーサは、車両台車積み降ろし
    時に、前記ガイド車輪を前記トラバーサ用レールに押し
    つけるシリンダを備えていることを特徴とする請求項1
    記載の車両台車用トラバーサ装置。
  3. 【請求項3】 前記トラバーサは、台車搭載レールの側
    部に回動可能に設けた補助レールと、該補助レールを傾
    斜させるシリンダとで構成される車両台車の送り出し装
    置を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    車両台車用トラバーサ装置。
  4. 【請求項4】 前記トラバーサは、屋根を有することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両台車
    用トラバーサ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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